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RS ウイルス感染症 赤ちゃんの重症化を予防
あーる・えす ゼイゼイ RS ウイルス感染症 赤ちゃんの重症化を予防 息苦しいよ~ 感染症発生動向速報 平成 28 年 9 月 14 日 富山県感染症情報センター (直 0766-56-5431) (直 0766-56-8142) ( 平 成 2 8 年 第 3 6 週 分 ・ 9 月 5 日 ~ 9 月 11 日 ) ハイリスクの赤ちゃんを守る! 《 インフォメーション 》 人/定点 RSウイルス感染症報告状況(富山県) ●RS ウイルス感染症 今週、RS ウイルス感染症の報告数が定 点あたり 1.76 人となり、先週(1.48)から 増加しました。この疾患は秋~冬に流行し ますが、流行が早まる傾向となっています (図参照) 。 RS ウイルス感染症は、RS ウイルスを原 因とする病気です。乳幼児の代表的な呼吸 器感染症で、生後 1 歳までに半数以上が感 染し、2 歳になるまでにはほとんどの子ど 週 もが感染します。その後、何度も感染を繰 り返しますが、回数が増えるほど症状は軽くなっていきます。 患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる飛沫感染と、ウイルスが付 着した手やおもちゃなどを介しての接触感染で人から人へと広がります。潜伏期間(4~6 日) の後、鼻汁、咳、発熱などの上気道症状が現れます。患者の約 3 割は、このあと炎症が下気 道まで波及して気管支炎や細気管支炎を発症し、咳の増強、喘鳴(ゼイゼイする) 、多呼吸な どが現れ、1~3%は重症化して入院治療を受けることになります。特に、①生後 3 か月未満 の赤ちゃん、②早く生まれた赤ちゃん、③肺や心臓に慢性の病気を 持つ赤ちゃんは、感染すると重症化しやすいので注意が必要です。 RS ウイルス感染症は保育所などの集団施設だけでなく、家庭内 でも感染します。手を良く洗い、咳などの症状のある場合はマスク 気管支炎 を着用し、流行期は乳幼児を人混みに連れて行かないなどの感染予 防に気を付けましょう。 《 全数報告の感染症 》 細気管支炎 二類感染症 結核 2件(①第 35 週診断分:60 歳代、男性 ②80 歳代、男性) 三類感染症 腸管出血性大腸菌感染症 1件(20 歳代、女性) 五類感染症 侵襲性肺炎球菌感染症 1件(第 35 週診断分:60 歳代、男性) 侵襲性インフルエンザ菌感染症 1件(80 歳代、女性) 《 定点報告の感染症 》 今週の県内上位6疾患 定点あたりの数 順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 疾病名 今週 先週 増減 感染性胃腸炎 2.69 3.72 ↓ 流行性耳下腺炎 2.31 3.48 ↓ ヘルパンギーナ 1.83 3.24 ↓ RSウイルス感染症 1.76 1.48 ↑ マイコプラズマ肺炎 0.60 0.80 ↓ A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.59 0.52 ↑ この内容は以下のホームページでさらに詳しくご覧いただけます アドレス http://www.pref.toyama.jp/branches/1279/kansen/ ○感染症発生動向調査報告状況(平成28年第36週 平成28年9月5日~9月11日) 分類 疾患 二類感染症 結核 三類感染症 細菌性赤痢 新川 中部 今週報告分(第36週) 高岡 砺波 富山市 1 計 新川 1 1 腸管出血性大腸菌感染症 1 累積報告数 高岡 砺波 中部 7 7 1 50 富山市 12 6 腸チフス 四類感染症 2 E型肝炎 3 A型肝炎 3 レジオネラ症 五類感染症 1 8 3 10 1 1 4 6 2 5 9 24 ウイルス性肝炎 1 カルバぺネム耐性腸内細菌科細菌感染症 1 4 1 急性脳炎 1 1 1 クロイツフェルト・ヤコブ病 1 劇症型溶血性レンサ球菌感染症 2 1 1 1 3 2 梅毒 1 破傷風 薬剤耐性アシネトバクター感染症 インフルエンザ 2 0.25 RSウイルス感染症 咽頭結膜熱 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 (下段は定点当た りの患者数を示 水痘 す) 手足口病 伝染性紅斑 突発性発しん 1 0.25 2 0.50 23 5.75 4 1.33 21 7.00 1 0.25 2 0.50 1 0.25 2 0.67 1 0.25 5 1.25 7 2.33 3 1.00 3 0.38 5 0.63 5 0.63 12 1.50 1 0.25 2 0.50 1 0.25 2 0.50 5 0.63 1 0.25 29 3.63 26 3.25 4 1.00 13 3.25 百 日 咳 ヘルパンギーナ 流行性耳下腺炎 49 4.90 3 0.30 6 0.60 28 2.80 1 0.10 3 0.30 1 0.10 12 1.20 20 2.00 51 1.76 5 0.17 17 0.59 78 2.69 6 0.21 15 0.52 4 0.14 10 0.34 1 0.03 53 1.83 67 2.31 1,877 312.83 12 3.00 80 20.00 162 40.50 1,051 262.75 59 14.75 5 1.25 42 10.50 68 17.00 77 19.25 87 21.75 1,833 366.60 1 0.33 51 17.00 168 56.00 871 290.33 8 2.67 5 1.67 62 20.67 28 9.33 3 1.00 118 39.33 104 34.67 2,723 209.46 28 3.50 152 19.00 957 119.63 551 68.88 88 11.00 37 4.63 55 6.88 193 24.13 337 42.13 395 49.38 2,438 348.29 20 5.00 25 6.25 305 76.25 415 103.75 35 8.75 7 1.75 5 1.25 63 15.75 2 0.50 115 28.75 479 119.75 2 2.00 1 1.00 12 6.00 2 2.00 急性出血性結膜炎 流行性角結膜炎 細菌性髄膜炎 1 1.00 1 0.20 無菌性髄膜炎 マイコプラズマ肺炎 1 1.00 2 2.00 3 0.60 1 1.00 9 9.00 17 17.00 66 66.00 クラミジア肺炎 感染性胃腸炎(ロタウイルス) インフルエンザによる入院患者(*) 本週報のデータは速報値であり、今後、調査などの結果に応じて若干の変更が生じることがあります。 3 3.00 4 4.00 3 2 3 6 6 1 1 侵襲性肺炎球菌感染症 2 1 1 侵襲性インフルエンザ菌感染症 定点疾病 5 3 1 ジアルジア症 124 5 アメーバ赤痢 後天性免疫不全症候群 計 48 1 1.00 17 17.00 1 1.00 1 1.00 4 2 3 1 2 1 4 5 14 5 7 1 2 1 5,235 327.19 173 17.30 216 21.60 1,257 125.70 2,624 262.40 204 20.40 78 7.80 466 46.60 116 11.60 4 0.40 361 36.10 400 40.00 1 0.50 9 4.50 1 14,106 300.13 234 8.07 524 18.07 2,849 98.24 5,512 190.07 394 13.59 132 4.55 630 21.72 468 16.14 9 0.31 1,008 34.76 1,465 50.52 1 0.14 25 3.57 1 0.20 3 0.60 153 30.60 1 0.20 25 5.00 1 1.00 44 44.00 17 17.00 *インフルエンザによる入院患者累計報告数は、平成28年第36週(9月5日)~の集計です。