Comments
Description
Transcript
Digital power issues in Korea
Digital power issues in Korea 崔 鐘仁(Choi, Jong In) Department Chair, Business Administration, Hanbat National University, Daejeon, Korea [email protected] http://hyunam.tnut.ac.kr/~jongchoi/ Abstract 韓国のデジタル環境は世界的な水準である。例えばインターネット使 用率で世界第2位(2005)であり、超高速インターネット(xDSL)の使用率 は 24.9%で世界第 1 位を誇る。携帯電話も成人のほとんどが使っている。 こ の よ う な IT 技 術 を 土 台 に 作 ら れ た 新 し い 権 力 様 相 は 過 去 の 産 業 社 会とは違う形を持つ。デジタル権力とは、インターネットなど IT 技術 を利用して情報交換と世論形成, 新しい議題創出と社会運動を通じて行 事される権力を言う。本研究ではフーコー(Foucault)の Panopticon 概 念を用いて、韓国で登場する新しい形態の権力関係を模索する。デジタ ル権力の問題を政治、社会、教育など多様な側面から考察し、デジタル 環境の否定的側面である情報格差を乗り越えるための対策をデジタル 解読能力(literacy) 側面から模索する。 1 Ⅰ. 韓国のデジタル環境 韓国のデジタル環境は世界的な水準である。超高速インターネットサ ービスは常に利用可能であり、通信市場の競争体制で料金が安価である。 また情報技術の研究開発投資によって IT の競争力は世界水準に達して いる。これに韓国人の躍動性, 集団住居, 遊び文化などが接木され、デ ジタル環境は急速に発展している(図 2 と 3 参照)。 こ の よ う な 環 境 の 下 に イ ン タ ー ネ ッ ト 使 用 人 口 は 3,257 万名で、全 体人口の 71.9%(2005 年 9 月基準)である。年齢別では、 30 歳未満は 97%が利用しているし、30 代は 89.8%、40 代は 67.2%で高く、50 代 は 34.7%、60 代以上は 11%で低い方である。一方、コンピューター保 有率は 78.5%であり、コンピューター保有者の中でインターネットを家 庭 で 利 用 す る 人 は 93.6%に の ぼ る 。 携 帯 電 話 の 加 入 者 は 3,658 万 名 (2005.8 月基準)で、幼い子供を除いて全国民が使っている。なかんずく、 三 つ の 通 信 会 社 、 す な わ ち SKT(51%)、 KTF(33%)、 LGT(16%)が 競 争 しながら運営されている 1 。 <図 1>韓国のインターネット利用者数と利用率 資料: http://isis.nic.or.kr (Internet 研 究振 興院) 1 http://www.mic.go.kr/ 2 <図 2>世界のインターネット使用上位10ヶ国 <図 3>Asia のインターネット使用の上位10ヶ国 特に韓国政府は、Ubiquitous-Korea 推進のために IT839 戦略を樹立 してデジタル韓国の発展の姿を提示している。すなわち、3 大インフラ (BcN、U-Sensor Network、IPv6)、8 大サービス(WiBro、DMB、Home Network、Telematics、RFID、W-CDMA、Terrestrial DTV、Internet Telephony(VoIP))の提供、そのために 9 種類の成長エンジンを図 4 の ように開発してビジョンを提示し、産学連携と競争を誘発している。 3 <図 4> Ubiquitous-Korea 推進のための IT839 戦略 Ⅱ. Panopticon と Digital 権力 “すべて見られる”と言う意味を持った Panopticon は Bentham が 作った概念である。彼は監獄を設計する時、囚人は看守を見ることがで きないが、看守だけ囚人が見られるようにした。すなわち、円形の監獄 を作ってその真ん中の上で囚人を観察することができるように建物を 設計した。従がって、囚人は自分が常時監視されていると考え、規定ど お り の 行 動 し か で き な い 。 Foucault(1977) は 、 こ の Panopticon の metaphor を組職に使用、階層上の観察と普遍化された判断のような規 則の慣行を説明した。この概念は個人の行動を統制して影響を及ぼすの に非常に效率的な道具である。なぜなら、Panopticon の原則は “自我 規律”(self-discipline)を作るからである。観察される人は常に自ら自分 4 の行動を統制しながら行動するようになる。 経 営 学 の 父 と 呼 ば れ る テ ー ラ ー (Taylor) が 作 っ た 科 学 的 管 理 法 (scientific management)も Panopticon に基づいている。すなわち、体 系 的 監 視システムを通じて業 務管理とボーナスシステムを取り入れた。 勤労者は次のような三つの側面を通じて目立つようになった。 (1)個人別時間研究と動作研究 (2)事務室での定められた個人別作業 (3)機能別に事務室勤労者(clerks)が毎日観察 この三つによる観察対象はまさに個人と、その人の成果及び行動であ る。科学的管理が要求した実践事項はtop-downであり、したがって、勤 労者が科学的管理法を理解して共有する必要はなかった。テーラー方式 の核心は、業務とボーナスシステムそのもので、すべての個別勤労者は 自分の成果と進歩度を測定するようにするものであった。窮極的な目的 は、勤労者毎に業務と作業量を内在化させることであった。もしこのよ うな自我規律が成功したら物理的観察と監視はこれ以上必要ではなか ったはずである 2 。 公利主義者ベンダムが監獄を設計しながら作った概念である Panopticon が、今日の知識情報社会を説明するフレームとして‘情報 Panopticon ’ の 概 念 で 使 わ れ て い る 。 Foucault に よ れ ば 、 情 報 Panopticon は近代社会で見られる規律権力の 行事方式である。このよ うな情報 Panopticon が作り出した結果をデジタル時代の権力行事方式 と考えられる。デジタル時代に情報通信技術を土台に行事される権力が デジタル権力にほかならない。情報 Panopticon が新しい権力関係を作 りつつある。情報 Panopticon を設計して管理する人は知識エリートで ある。これら知識エリートは、情報 Panopticon というシステム中で統 制の主体であり、見えない存在である。そして見える大多数の被支配層 は権力ネットワークの周辺部に属しながら、見える対象である(例えば、 Call Center の設計)。 しかし、この関係が変わっている。統制管理者も見える管理対象者と 一緒に、お互いに統制されながら影響を取り交わす関係になるからであ る。特にインターネットなどの IT 技術が発展する状況では一層そうで ある。インターネットというネットワーク環境の中で中心と言う言葉は 過 去 の遺物のようなものになってしまった。‘多中心’或いは分散、分 権化されたネットワークがお互いを監視しているからである。 2 Jacobs & Heracleous(2001), “Seeing without being seen: Toward an archaeology of controlling science”, International Studies of Management & Organization , 31,3, 113-135. 5 <図 5> 権力様相の変化 前近代/中世 絶対君主 君主 近代/現代 権力 規律 個人に人格化された権力 権力 非人格化された見えない権力 残酷な公開処刑による恐ろしさに 基盤して権力行事 監視システムによる内部化された 処罰に基盤して権力行事 資 料 : 張 承 勸, 崔 鐘 仁, 洪 吉 杓(2004), Digital 權 力, 三 星 經 濟 硏 究 所, 大 韓 民 國 権力と言う客体がどんな領域に属するのか、そして真実と知識が何な のかを決める。それで権力の行事自体が知識産出という目的を持つよう になる。結局知識は権力の效果であり、結果になる。結論的に権力を見 る観点が所有から関係に、事物から過程に、 点から線に、 ノードから リンクに変わったのである。これが Foucault のアプローチである。 本研究はデジタル権力を‘インターネットなど IT 技術を使って情報 交換と世論形成、新しい議題創出と社会運動を通じて行事される権力’ と見なしてアプローチする。次に韓国内で新しく台頭するデジタル権力 の現状を政治、 教育、 社会的な側面から分析する。 Ⅲ. デジタル権力の産物 本研究で取り上げるデジタル権力の産物として政治権力、教育権力、 E ソサイアティー、情報格差などは次のようなものである。 1. 政治権力 2002 年の韓国の大統領選挙と 2004 年の国会議員選挙はデジタル選 挙と言っても過言ではない。数十万人が集まる合同遊説は消えて、その 代わりにインターネットというサイバー空間が腰を据えた。さらに携帯 電話による両方向意思疎通は短時間に世論を取り集めて伝える影響力 を発揮する。大統領選挙結果を通じて韓国社会の既存権力関係がある程 度崩壊されつつあることが分かる。ネチズン(net citizen)の素早い動き が新しいネットワークを作り上げ, その結果、新しい権力関係が作られ たのである。 6 ところで、新しい権力関係を作り上げた人々は今までほとんど既存権 力機関や行事方式から疏外された人々である。新しい政治環境によって、 ほとんどの政治家は個人ホームページを持ってインターネット世代と の対話に積極的な関心を見せている。また会員を募集して、会員たちと のオンラインを基本にオフラインでコミュニケーションを拡大するた めに努力している。伝統的に世論を主導した新聞社もインターネット新 聞(oh my news 3 など)に脅威を受けている。ネチズンと密着したインタ ー ネ ット新聞は新しいネットワークを作り上げたし、 その結果、新し い権力関係を作ることができた。 こ のようにインターネット、携帯電話 などを通じて政治に無関心だ った若い世代の参加を誘導し、お金のかからない選挙の可能性を高める ことでサイバー政治、 インターネット投票、サイバー選挙運動、 サイ バー政党など既得権が重視された既存政治に対する進入障壁を低める きっかけになった 4 。 一方、20-30 代が作った‘流動性文化’の限界も存在する。社会的 資本を成長させることができる社会信頼を構築しようとすれば、市民共 同体への人格的参加が前提されなければならないのに, 匿名性に代表さ れるオンライン共同体への参加は一般市民の参加とは異なるという点 で社会信頼を構築するのに十分でないからである 5 。 2. 教育権力 韓国は教育行政情報 System(NEIS)を取り入れようとする過程で、 教育人的資源部と教育機関、そして全国教職員労組(全教組) など教育関 連 団 体 の 複 雑 な 葛 藤 が 現 わ れ て い る 。 NEIS(National Education Information System)とは全国の 1 万余りの小.中学校、16 ヶ市.道教育 庁及び傘下機関、教育人的資源部をインターネットで連結して、教育関 連情報を共同で利用する電算環境を構築する全国単位の教育行政情報 System を言う。NEIS 導入で業務の效率性と便宜性が高くなるメリッ トはあるものの、争点の核心は個人情報流出など Privacy の問題と情報 集中に関する問題である。 全教組委員長は、特に“NEIS は本質的に教育を助けるためではなく、 教育現場に巨大な情報統制 System を構築するためのもの”と批判した。 3 http://www.ohmynews.com/ 4 장 성 원 외 (2003), Internet 强 國 の 脆 弱 性 と 対 応 課 題 、 三 星 経 題 研 究 所 5 송 호 근 (2003), 韓 国 , 무 슨 일 이 일 어 나 고 있 나 , 三 星 経 題 研 究 所 7 CEO Information このような全教組の立場は、情報 Panopticon の登場あるいは強化に対 する憂慮を表明したのである。特に学生人権を侵害する教務、学生生活、 保健領域を NEIS から分離するなどの要求は妥当性がある。従がって、 国家人権委員会も“個人を識別することができる形態で情報が集積され ることは個人情報保護の原則に反すること”と指摘した事がある(2005 年 5 月)。 しかしこのような議論にもかかわらず、 90% 以上が NEIS を活用し ており、程度の問題にすぎず、情報 Panopticon の成り行きを甘受しな ければならないという現実論もある。その対策をデジタル権力の観点で 考える必要がある。情報通信技術を正当かつ積極的に活用しながらもそ の副作用を減らすことができる方法も模索すると言う課題が私たち前 にたちはだかっている。 3. E-Society インターネットの仮想空間は、多くの個人が自分の才能を存分にお目 見えすることができる場になる。一例でサイワールド(CyWorld)という インターネットサイトが、韓国で開設されてから 4 年も経たないのに、 約 1,500 万名 (韓国人口の 1/3)がメンバーに加入して活動している。特 に 10 代後半から 20 代前半の若い者のほとんど( 90%)が加入している ほどである。サイワールドとは簡単に自分のホームページを作るように したインターネットサービスで、そこに無制限の写真、文書、その他資 料などを載せることができる 6 。これはアメリカで使う社会ネットワー ク サ イ ト で あ る MySpace(myspace.com) や The Facebook (thefacebook.com)と類似しているものの、 相違点は韓国のサイワール ドがより現実に近くて、魅力的という点である。加入者は‘ドトリ (dotori)’ というサイバー貨幤(cyber money)を使って自分のホームペ ージにデジタル家具、作品、TVまたは音楽などを背景にきれいな部屋を 構える。ここに一日平均 620 万枚の写真がサイトに上げられ、良い絵 や文章等は手軽く他の人々が見られるように移動される。この過程でイ ンターネットスターが誕生したりする 7 。自分の ホームページに食べ物 写真とともに料理秘訣をあげて人気を呼んだりする。インターネットに 提供したサービスの人気が高ければ、該当のサイトの名誉の殿堂入りを 6 2004 年 末 Internet 文 化 ト レ ン ド 10 種 が 選 定 さ れ た .こ の な か に 個 人 ミ ニ ホ ー ム ペ ー ジ 、 鑑 賞 し た 資 料 や 家 事 に 自 分 の 意 見 を 述 べ る reply 文 化 、デ ジ タ ル カ メ ラ と 携 帯 電 話 カ メ ラ 機 能 で 日 常 の 多 様 な 姿 を イ ン タ ー ネ ッ ト に 載 せ る カ メ ラ 文 化 な ど が あ る .( www.cbs.so.kr , ノ −ケ ッ ニ ュ −ス .) 7 BusinessWeek(2005), “E-Society: My world is Cyworld”, 9 月 26 日 8 はたして全国的な知名度を得たりする。このようにして歌手、 作家、 踊 り 師 などいわゆるインターネットスターが誕生して、 一般人に知られ て新しい世論主導者に変貌するようになる。すなわち、過去にはスター が既存組職に寄り掛かって作われたとしたら、インターネット時代には 誰も無限な可能性を持って自ら作ることができる。また開かれたネット ワークと双方向ネットワークによるE-Society を構成し、 issue を作っ てこれを組職化して社会的目標を果たしたりする。例えば、インターネ ットを通じて東海表記探し運動をするとか、大企業を相手に高等学生が 主軸になって ON-line で携帯電話の欠陷と誇大広告に対する消費者告 発をする場合を見られる。 4. 情報格差 すべての主体が情報通信技術に接近、活用することではない。そのゆ え、生ずる情報通信技術の逆機能の中で代表的な問題が情報格差 (Digital divide)である。情報通信技術による獲得と接近などの差から始 まった問題を言う。しかし、格差の問題は今日だけの問題ではない。格 差はどの時代にでも存在した。スペ インの小説家セルバンテスは、 16 世 紀 に地球上には二つの種類の人しか存在しないと考えた。すなわち、 持つ者と持たざる者(所有者と非所有者(Haves and Have-nots))である。 これを今日に照らして表現すれば情報化時代には情報の所有者(富者)と 非 所 有 者 (貧者)し か な い し 、 情 報 の 所 有 者 (富 者 )の 中 で も 、 さ ら に た く さん持った者とそうではない者に分けられる。しかし問題は今まで経験 した多くの格差より 21 世紀の情報格差はもっと深刻な問題を引き起こ すはずだという点である。 情報格差とは、コンピューターとインターネットなどデジタル道具の 保有程度と活用能力としての相対的な格差を指す。情報接近度と活用度 が高い階層とそうではない階層間に発生する格差である。コンピュータ ーとインターネットが日常生活だけではなく、経済活動のやり方を質的 に変化させているし、それによってデジタル道具の保有と活用が早く拡 散されている。しかしデジタル道具の保有と活用は非常に差別的な姿を 示している。そんな現象を放置した場合、むしろ社会経済的反目と葛藤 を招くことになる。また窮極的に、デジタルがわれわれの社会と経済分 野にもたらす膨大な潜在力を損なうことになる。 情報格差は国ごとに差があって、一国内でも地域別、階層別、年齢別、 性別、人種別など多様な領域で発生する。そんな格差は個人、集団、組 9 職、社会、国家の権力差をもたらす。国別で見れば、北アメリカがデジ タル化で進んでいるが、一部ヨーロッパ及び北東アジアの国々の水準も 高い。一方、アフリカ、中東などの国家は非常に低い水準にとどまって いて、デジタル化の国家間不均衡が深化している。また一国内でも所得 水 準 によって個人あるいは家 計のデジタル化が異なり、 大企業と中小 企業間の情報格差も存在し、また階層間、地域間にも相当な格差が存在 している 8 。 情報格差に対する問題は接続だけではなく、活用の観点から考えるべ きである。人々がデジタルを通じてできる仕事が非常に多様化されてい るからである。ある人はインターネットで自分が必要な情報を迅速に探 索し、結合して新しい情報を創出する一方、他の人はインターネットで ゲームを楽しんで淫乱物を捜し回って時間をむだに費やすことができ る。両者ともインターネットに接続するものの、前者が知識革命時代の 新しい権力層で浮び上がる一方、後者は新しい種類の貧民に転落する可 能性が高い。年寄りと子供、障害者などの情報格差も同じである。 Ⅳ.展望 成果とは能力と意欲の関数であり, 吸収能力(absorptive capacity)と 言う概念では、関連知識の事前保有度と努力の強度によって決められる 9 。デジタル時代にデジタル権力もこのような点でデジタル解読能力 (Digital literacy)と情報活用意志(motivation)という二つの側面でよく 見られる。もちろん、 Literacy を単純に技術的解読で縮約すれば易し く整理される。すなわち、すべての人がコンピューターと情報道具を效 果的に使うのに必要な技術を持っている場合の話である。しかし、デジ タル解読能力は多様な意味を内包する。基本的な解読能力から情報解読、 適 応 解 読 に 至 る ま で 多 様 な 機 能 の Spectrum で 構 成 さ れ る 。 デ ジ タ ル 解 読 能 力 と 活 用 意 志 の 二 つ の 次 元 を 通 じ て 2x2matrixを 描 け ば 、 図 6 の通りである。 こ こで一番理想的なのは、 (1)象限であり、最悪なのは (4)象 限 で あ 8 崔 鐘 仁 (2000), 地 域 差 , ター。 世代差など葛藤理論側面の情報化逆機能予測及び分析, 韓国情報保護セン 9 Cohen, W.M, & Levinthal, D.A.(1990), “Absorptive capacity; A new perspective on learning and innovation”, Administrative Science Quarterly , Vol.35, pp.128-152. 10 る。(1)象限はデジタル解読能力も高く, 情報活用意志も高い場合で、デ ジタル権力保有者に見られる。一方、(2) 象限はデジタル解読能力は高 いものの, 情報活用意志が弱いことで時間が経つと (4)象限へ移動する 可能性が高い。しかし、(3)象限のデジタル解読能力は低いとはいえ、情 報活用意志が高く、デジタル解読能力の基盤を少しずつ向上させて窮極 的には (1)象限へ進行させるだろう。ここで各象限がどのように (1) 象 限へ移動するかに対する悩みが、個人と学校、社会、国家次元で必要と いえる。 <図 6>Digital 権力:2×2 matrix 参考文献 윤영민(2000), Cyber 空間의 政治, 漢陽大學校 出版部 송호근(2003), 韓國, 무슨 일이 일어나고 있나, 三星經題硏究所 장성원 외(2003), Internet 强國의 脆弱性과 對應課題, 三星經題硏究所 CEO Information 張承勸, 崔鐘仁, 洪吉杓(2004), Digital 權力, 三星經濟硏究所 崔鐘仁(2000), 地域差, 世代差 등葛藤理論 側面의 情報化 逆機能豫測 및 分析, 韓國情報保護센터. 崔鐘仁, 金琦瑛(2000), “Digital 隔差의 國內外 現況”, 高麗大學校 經商論集 18 卷. Bolt, D. & Crawford, R.(2000), Digital Divide: Computers and our children’s future, TV Books. New York. 11 BusinessWeek(2005), “E-Society; My world is Cyworld”, 9.26 Cohen, W.M, & Levinthal, D.A.(1990), “Absorptive capacity; A new perspective on learning and innovation”, Administrative Science Quarterly, Vol.35, 128-152. 12