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第2期中野区介護保険事業計画

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第2期中野区介護保険事業計画
第2期中野区介護保険事業計画
2003(平成15)年3月
中
野
区
はじめに
中野区では、このたび2003(平成15)年度を初年度とする第2期介護
保険事業計画を策定しました。
2000(平成12)年4月に介護保険制度が始まってから、まもなく4年
目に入ろうとしていますが、この間、高齢者人口は5万1千人(2000(平
成12)年4月末)から5万4千人(2002(平成14)年12月末)と3
千人(約6%)増加しているのに対し、要介護・要支援の認定を受けている方
は5,194人から8,120人へと2,926人(56%)の増加、また、訪問介
護などの介護サービスを利用している方も3,759人から6,264人へと2,
505人(67%)増加しています。このことは、介護保険制度が区民の間に
着実に普及・定着してきていることを示しているといえます。
その一方で、要介護高齢者等が必要とするサービスが質・量とも確保される
こと、また、利用者本人が適切に事業者を選択できるための情報提供やサービ
ス評価の充実など引き続き取り組まなければならない課題もあります
第2期介護保険事業計画は、こうした介護保険の運営状況や課題等を踏まえ
ながら、要介護等の状態にある区民が住み慣れた地域で安心していつまでも自
立した生活を営むことができることに重点をおき、介護サービスの利用の見込
みや、見込み量確保のための方策等を明らかにしました。
計画の策定にあたっては、区民や幅広い関係者の意見を反映するため介護保
険運営協議会へ諮問したほか、区役所や15地域センターごとに区民との意見
交換会を開催しました。本計画は運営協議会からの答申や区民から寄せられた
意見要望等を踏まえながら策定したものです。
介護保険運営協議会委員の皆様をはじめ、貴重なご意見をお寄せいただいた
区民の皆様に厚くお礼申し上げます。
今後も、景気の長期停滞やデフレ不況による影響は、区民の生活や区財政を
強く圧迫することと思われます。区を取り巻く環境は非常に厳しい状況にあり
ますが、この計画をもとに介護保険事業の円滑な運営に努めてまいります。区
民の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
2003(平成15)年3月
中野区長
田
中
大
輔
目
1
2
次
中野区の介護保険事業の基本的な理念……………………………………… 1
第2期中野区介護保険事業計画の考え方…………………………………… 2
(1) 事業計画の目的……………………………………………………………… 2
(2) 事業計画の法的根拠及び性格……………………………………………… 2
(3) 事業計画の検討体制等……………………………………………………… 2
① 中野区介護保険運営協議会に諮問……………………………………… 2
② 区民参加及び区民意見を反映するための方策………………………… 3
③ 実態調査等の実施………………………………………………………… 3
(4) 計画期間、計画達成状況の点検と見直しの時期………………………… 3
① 計画期間…………………………………………………………………… 3
② 達成状況の点検…………………………………………………………… 3
③ 見直しの時期……………………………………………………………… 3
3 安心して介護サービスを利用できるようにするために…………………… 5
(1) 介護サービス情報の提供…………………………………………………… 5
(2) サービス利用者としての権利の保護……………………………………… 5
(3) サービス供給基盤の充実…………………………………………………… 7
(4) 江古田の森保健福祉施設の整備…………………………………………… 7
(5) 総合的なサービス調整と連携体制………………………………………… 8
(6) ケアマネジメント機能の充実……………………………………………… 8
(7) サービス事業者の質の向上………………………………………………… 9
(8) 区民の自主活動への支援…………………………………………………… 9
4 介護保険事業の運営……………………………………………………………10
(1) 介護保険制度の周知…………………………………………………………10
(2) 被保険者の声を反映した運営………………………………………………10
(3) 介護認定事務…………………………………………………………………10
(4) 介護保険の未利用者への取り組み…………………………………………12
(5) 短期入所サービス利用時における移送サービス(特別給付事業)……12
(6) 高額介護サービス費等資金貸付事業(保健福祉事業)…………………13
(7) 被保険者の苦情への対応と制度の充実……………………………………14
(8) 在宅介護支援センター………………………………………………………14
(9) 短期入所サービス利用方法の変更…………………………………………15
5 介護予防・地域支え合い………………………………………………………16
6 中野区の被保険者の状況………………………………………………………17
(1) 高齢者人口及び高齢化率の推移……………………………………………17
(2) 被保険者数の推移……………………………………………………………18
(3) 要介護等の認定者数の推移…………………………………………………19
7 第1期介護保険事業計画の達成状況…………………………………………22
(1) 介護サービスの利用状況……………………………………………………22
(2) 居宅サービスの状況…………………………………………………………22
(3) 施設サービスの状況…………………………………………………………23
(4) 特別給付の状況………………………………………………………………23
8 保険給付の見込み………………………………………………………………24
(1) 施設サービス…………………………………………………………………24
(2) 居宅サービス…………………………………………………………………25
9 介護保険財政と保険料の見込み………………………………………………32
(1) 給付費用等の見込み…………………………………………………………32
(2) 介護保険財政…………………………………………………………………33
(3) 第1号被保険者保険料の見込み……………………………………………33
① 保険料基準額と準備基金の活用…………………………………………33
② 段階別保険料の見込み(6段階の実施と各段階の料率の見直し)…34
(4) 低所得者に対する保険料の減額措置………………………………………36
参考資料
1 介護保険事業計画と保健福祉総合推進計画との関係(イメージ)……37
2 介護サービスの利用状況と事業計画数値との比較………………………38
3 保険料月額の計算方法………………………………………………………39
1
中野区の介護保険事業の基本的な理念
(1) 人 間 性 と 主 体 性 の 尊 重
・中野区の介護保険事業は、区民が加齢などに伴い介護を必要とする状態
となっても、だれでもが地域社会の重要な一員として、その人間性が重
んじられ、その有する心身の能力に応じ、できる限り自立した在宅生活
を営むことができるような社会を実現します。
・また、介護や社会的な支援を必要とする区民に対して、本人の意思や希
望が尊重され、その主体的な判断と選択に基づいて、介護サービスが総
合的に提供されるような社会的支援体制を実現します。
(2) 区 民 ( 被 保 険 者 ) の 参 加
・中野区の介護保険事業は、第1号被保険者及び第2号被保険者の意見を
反映させた区民参加による運営を基本とします。
(3) 被 保 険 者 、 区 及 び 事 業 者 の 連 携 と 協 働
・中野区の介護保険事業は、保険者としての区と被保険者、さらに中野区
の被保険者に対してサービスを提供するさまざまな事業者との連携と協
働により、効率的かつ安定した運営を実現します。
1
2
第2期中野区介護保険事業計画の考え方
(1) 事 業 計 画 の 目 的
・第2期中野区介護保険事業計画(以下「事業計画」という。)の策定に
あたっては、要介護者・要支援者(以下「要介護者等」という。)が、
介護サービスを安心して利用できるように、これまでの介護サービスの
利用状況やサービスの種類ごとの利用意向を捉え、居宅サービスや施設
サービスの年度毎の必要量を推計しました。
・今後見込まれるサービス供給量は、介護保険サービス事業者調査などを
基に算定しました。また、介護サービスの種類ごとに必要なサービス量
確保のための方策を明らかにしました。
・これにより、事業計画期間内における介護保険事業の円滑で安定した運
営と推進を図ることを目的としています。
(2) 事 業 計 画 の 法 的 根 拠 及 び 性 格
・介護保険法第117条第1項の規定に基づき策定する介護保険事業に係
る計画です。
・事業計画は、介護保険法第117条第4項の規定に基づき、老人福祉法
及び老人保健法に基づく老人保健福祉計画の性格を有し、同時期に策定
する中野区保健福祉総合推進計画と調和を保って策定します(参考資料
1 p37)。
・事業計画は、東京都が区市町村の取り組み状況等を踏まえ広域的な立場
から策定する介護保険事業支援計画と調整を図ります。
(3) 事 業 計 画 の 検 討 体 制 等
① 中野区介護保険運営協議会に諮問
・事業計画策定にあたり、区は2001(平成13)年11月14日、中
野区介護保険運営協議会(以下「運営協議会」という。)に「(1) 次期
事業計画期間における介護サービス量の見込みについて、(2) 区民の負
担能力に配慮した保険料の段階区分、料率の見直しについて、(3) その
他、特別給付など介護保険事業の充実・改善方策について」の3点にわ
たり諮問を行いました。
・運営協議会では、全体会を5回、小委員会を8回開催し、諮問事項を審
議し、2002(平成14)8月8日に中間答申、同年12月13日に
最終答申を区長に提出しました。
・区は、これらの答申を踏まえ、事業計画を策定しました。
2
② 区民参加及び区民意見を反映するための方策
・区は、運営協議会からの中間答申を踏まえ、2002(平成14)年9
月に第2期中野区介護保険事業計画素案(以下「事業計画素案」とい
う。)を作成しました。
・事業計画素案は、区報臨時号で概要を公表するとともに、区のホームペ
ージに運営協議会の中間答申とともに全文を掲載し、広く区民の意見を
求めました。
・10月から11月にかけて、各地域センターや区役所を会場として区民
との意見交換会を開催しました。
・こうした取り組みの中で区民から寄せられた意見や要望等を集約し、運
営協議会での検討素材とするとともに、事業計画策定にあたっての参考
としました。
③ 実態調査等の実施
・区では、要介護高齢者等の介護サービス利用状況や利用意向、介護保険
制度の仕組みやサービス内容等についての意見・要望等を把握するため、
2001(平成13)年末に要介護・要支援の認定を受けている方の約
半数3,000名を対象に、要介護高齢者等実態調査を行いました。
・2002(平成14)年4月には、要介護等の認定を受けていない高齢
者3000名を対象とした保健福祉サービス意向調査を実施しました。
・区内で事業展開している居宅介護サービス事業者の現状及び今後の事業
拡大の意向・意見要望等を把握するため2002(平成14)年2月及
び5月に介護サービス事業者調査を実施しました。
(4) 計 画 期 間 、 計 画 達 成 状 況 の 点 検 と 見 直 し の 時 期
① 計画期間
・事業計画は、2003(平成15)年度から2007(平成19)年度
までの5年間を計画期間とします。
② 達成状況の点検
・事業計画の着実な推進のために計画期間の年度ごとに、その到達状況な
どの進行を管理し、これらの計画執行状況の点検評価と課題などの状況
について明らかにしていきます。
③
見直しの時期
3
・事業計画の初年度から3か年が経過する2005(平成17)年度中に
は、それまでの給付実績などをもとに介護保険事業の実施状況について
分析・評価を行い、その後の介護給付対象サービスの必要量などについ
て所要の見直しを行います。
4
3
安心して介護サービスを利用できるようにするために
(1) 介 護 サ ー ビ ス 情 報 の 提 供
・要介護者等が、介護サービスを自由に選択し利用することができるため
には、必要な情報が迅速かつ適切に提供される必要があります。
・区では、都の指定事業者情報に加え、ショートステイサービスなどの空
き情報、区の保健福祉施策情報等区独自の情報を加えたホームページを
開設し、被保険者や介護支援専門員(ケアマネジャー)等に提供してい
ます。
・在宅介護支援センターや居宅介護支援事業者が要介護者等本人や家族等
からの各種相談を受ける際や、ケアプランづくりなどの際に活用できる
よう、定期的に区内の介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の待機
者情報などを提供しています。
・今後も、サービス事業者等との連携により、区民に提供する介護サービ
ス情報の充実に努めていきます。
・ITを活用した情報だけでなく対象者に応じたきめ細かな情報提供も必
要です。このため、在宅介護支援センターや保健福祉センターなどでは、
引き続き地域の身近な相談窓口として要介護者等や家族などの求めに応
じ、さまざまな情報提供を行うとともに、各種の相談に応じていきます。
・ホームページアドレス
http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/kaigo/kaigo-index.html
(2) サ ー ビ ス 利 用 者 と し て の 権 利 の 保 護
・介護保険制度では、すべての被保険者が保険料を負担し、介護が必要に
なった場合は、権利として介護サービスを利用することとなります。
・被保険者の基本的な権利を保障するためには、被保険者が事業者と適正
な介護サービス利用契約を締結できるようにすることが必要です。
・また、介護サービスを利用する過程で発生した苦情等に対して事業者は
適正に対処する必要があります。
・事業者との契約を適正に行うことが困難な要介護者等のため、また、苦
情等の問題解決に向け、次のような方策を講じています。
① 判断能力が不十分な人への契約支援
・契約にあたっては、要介護者等やその家族が、それぞれのサービス内容
や費用負担などの重要事項について、介護支援専門員や介護サービス事
業者から十分な説明を受け、それらを理解し合意することが前提となり
5
ます。
・痴呆症などで理解力や判断能力が低下した要介護者等のサービス利用を
援助する仕組みとして、地域福祉権利擁護事業や成年後見制度がありま
す。
・地域福祉権利擁護事業は、判断能力が不十分な人に対する「自己決定と
選択」の保障を権利擁護として総合的に援助するものであり、社会福祉
法に規定されている制度です。社会福祉協議会が、対象となる要介護者
等との間で援助契約を結んだ上で、事業者とのサービスの契約手続きな
どの援助を実施しています。
・地域福祉権利擁護事業の充実のため、区としては今後も、社会福祉協議
会に必要な支援を行うことにより、理解力や判断能力の低下した被保険
者が適切にサービスを利用できるよう努めます。
・成年後見制度は、痴呆症や障害で判断能力が十分でない人々が一方的に
自分に不利な契約を結ばないように、家庭裁判所で選任された後見人が
本人の不十分な判断能力を補い、保護する制度で、民法等で定められて
いる制度です。
・身寄りがいないなどの理由で成年後見制度の手続きができない方に対し
ては、区長が申立人となって家庭裁判所に申し立てを行います。
・地域福祉権利擁護事業・成年後見制度の対象にはならないような人のな
かにも、契約等について支援が必要な方もいます。区では、こうした方
が介護サービスを安心して利用できるよう、在宅介護支援センターなど
の窓口での支援に努めていきます。
② 利用するサービスについての苦情調整
・介護保険制度では、サービスに関する利用者苦情の調整機関として、都
道府県の国民健康保険団体連合会に介護サービス苦情処理委員が置かれ
ています。
・住民に最も身近な行政窓口であり、また、保険者である区は、国民健康
保険団体連合会のほか東京都や居宅介護支援事業者などと連携しつつ、
介護保険担当窓口のほか、保健福祉の各窓口や在宅介護支援センター等
の窓口でも被保険者の相談や苦情に迅速かつ的確に対応し、必要な調整
を行っています。
・2002(平成14)年3月には、区内に事業所を有する介護サービス
事業者によって中野区介護サービス事業者連絡協議会(以下「事業者連
絡協議会」という。)が設立されました。事業者連絡協議会には、周辺
区を含め多くの事業者が参加しています。
6
・区は、この事業者連絡協議会に参加する事業者が共同して利用者からの
苦情を受けとめ、利用者・事業者間の調整、苦情解決を図るための仕組
みづくりを支援します。
(3) サ ー ビ ス 供 給 基 盤 の 充 実
・要介護者等がそれぞれの利用ニーズに応じて、必要な介護サービスの選
択を可能とするためには、多様なサービス提供主体の確保が重要です。
・介護保険制度発足を契機として、居宅サービスを中心として多くの事業
者がこの制度に参入してきています。
・要介護者等は今後更に増加し、サービス利用も高まることが想定されま
す。要介護者等が多様なサービス事業者から必要なサービスを選択する
ことができるよう、供給基盤を拡充していく必要があります。
・区としては、グループホームや通所介護などについて優良な介護サービ
ス事業者の参入を促進するため、区が所有する用地を貸与するなどの支
援策を講じていきます。
・また、区内の介護老人福祉施設を運営している社会福祉法人に対して、
既存施設の増床等を支援することにより、入所定員の拡大を進めるとと
もに、個室化の推進などサービスの質の向上と充実を図ります。
(4) 江 古 田 の 森 保 健 福 祉 施 設 の 整 備
・区は、江古田の国立療養所中野病院跡地に介護老人保健施設や介護老人
福祉施設を中心とした保健福祉施設の2007(平成19)年開設に向
けて準備を進めています。江古田の森保健福祉施設では、このほか、通
所介護、通所リハビリテーション及び短期入所施設の整備も併せて行う
予定です。
・施設整備にあたっては、民間事業者の創意工夫を最大限に活用する整備
手法であるPFI方式で行います。
・介護老人保健施設は、施設・病院と在宅の中間施設として、病状の安定
した高齢者等にリハビリ等のサービスを提供する施設です。現在、区内
には当該施設がないことから、このサービスが必要な方は近隣区や多摩
地域などにある施設を利用せざるをえません。
・介護老人福祉施設は区内に7箇所ありますが、区内施設だけでは区民ニ
ーズを吸収できず、多くの方が区外の施設を利用しています。また、入
所を希望しながら入所できないでいる方も多くいます。
・また、在宅生活を支える重要なサービスであるショートステイや通所リ
ハビリテーションの基盤も十分ではありません。
7
・以上のことから、江古田の森保健福祉施設を早急に整備することにして
います。
(5) 総 合 的 な サ ー ビ ス 調 整 と 連 携 体 制
・介護保険制度によって、要介護者等が介護に関する保健医療のサービス
と福祉のサービスとを一体的に利用できる仕組みが作られました。
・介護保険のサービス部門へは営利・非営利の多様な事業主体が参入して
きています。区からは、保健福祉施策として介護保険外のサービスも提
供されています。また、区民による自主的な保健福祉活動も、各地域で
活発に展開されています。
・区としては、要介護者等が、各種サービスを適切に選択し、地域で安心
して生活できるケア体制を確立し、推進することが必要です。
・このため、要援護高齢者及びその家族に対して介護保険を含む保健・医
療・福祉に関する多様なサービスを総合的かつ適切に提供できるよう、
在宅介護支援センターごとに区と居宅介護支援事業者を含む関係機関で
構成する「地域支援会議」を運営しています。これにより、サービス提
供主体の地域での連携を推進します。
(6) ケ ア マ ネ ジ メ ン ト 機 能 の 充 実
・被保険者が、介護を必要とする程度やその置かれている環境等に即した
介護サービスを適切に利用するためには、要介護者本人やその家族等か
らの相談に応じ、専門的見地から助言を行うとともに、総合的な介護サ
ービス計画を立案し介護サービス事業者等との調整を行うなど、介護支
援専門員(ケアマネジャー)の果たすべき役割が重要です。
・区は、介護支援専門員が要介護者等の状況に応じた最適なケアプランが
作成できるよう、区内を事業エリアとする居宅介護支援事業者に対して、
介護保険や区の保健福祉施策に関する最新情報などを提供しています。
・また、関連知識の習得や支援技術の向上のための研修会・事例検討の場
を提供するなど、介護支援専門員の活動を支援しています。
・2002(平成14)年度からは、介護支援専門員(ケアマネジャー)
の地域における支援体制の強化を図り、地域の実情に応じた介護保険内
外のケア体制を構築し、ケアマネジメントの質の向上を図るため、ケア
マネジメントリーダーの養成が国や都道府県レベルで開始されています。
区では、これらの活動に積極的に関わることにより、ケアマネジメント
機能の充実強化に努めます。
8
(7) サ ー ビ ス 事 業 者 の 質 の 向 上
・介護保険制度の発足に併せて、多様な事業主体が参入してきていますが、
サービスの質(従事者の質を含めて)は直接に要介護者等に反映される
ことから、介護保険制度充実のためには、サービスの内容を点検・評価
し、質の向上への取り組みを行うことは欠かすことができません。
・サービスの質を点検する新たな手法として第三者評価があります。
・サービス評価は、要介護者等にとっては、多くの事業者の中から自分に
あった事業者を選択するための基準になります。また、介護サービス事
業者にとっては、事業者が提供するサービス内容を点検し改善を図るた
めの手段としても有効です。
・東京都は、2003(平成15)年度に第三者評価システムを立ち上げ
ます。区は、この第三者評価について、介護保険サービス事業者が積極
的に取り組めるよう、今後3年間、支援策を実施していきます。
(8) 区 民 の 自 主 活 動 へ の 支 援
・要介護者等が地域の一員として暮らしていくためには、近隣をはじめ多
くの方々の手助けが必要です。また、要介護等の認定を受けていない方
でも、孤立や虚弱などのため地域の見守りなどの支援を必要とする方も
多くいます。
・このように、要介護者等の自立した在宅生活を支えるためには、介護保
険制度を充実していくだけでなく、区民が互いに支えあう地域社会を構
築する必要があります。
・これまで区民やNPO等による保健福祉活動が広く行われてきましたが、
今後更にその活動が地域の中で展開されることが期待されます。
・このため区は、今後も、区民の自主的な活動等に対して必要な支援を行
います。
9
4
介護保険事業の運営
区は、介護保険の保険者として、事業計画に基づき円滑で安定した介護保険
事業の運営を行います。
(1) 介 護 保 険 制 度 の 周 知
・介護保険制度が始まってから4年目を迎えようとしていますが、区民の
介護保険制度についての理解は必ずしも十分とはいえません。
・2002(平成14)年4月に実施した保健福祉サービス意向調査(高
齢者)では、約92%の方が「介護保険制度については知っている」と
答えていますが、約16%の方はご自分の介護保険料について「わから
ない」と回答しています。
・また、介護保険制度について一番知りたいことは何かという設問に対し
て、「要介護認定のしくみ」、「サービスの具体的な内容」と回答してい
る方が5割を超えています。
・このことから、介護保険制度がスタートしたことは知っているものの、
その内容までは十分理解されていない方が多いと思われます。
・このため、制度の趣旨やしくみ、要介護認定の手続や介護サービスの利
用方法などについて区民が理解を深められるよう、区報や区のホームペ
ージ、第1号被保険者全員に送付される「介護保険だより」などを活用
して制度の周知に努めていきます。
(2) 被 保 険 者 の 声 を 反 映 し た 運 営
・区では、被保険者の参加の仕組みとして介護保険条例に基づき、区長の
附属機関として「中野区介護保険運営協議会」を2000(平成12)
年7月に設置しました。
・運営協議会は、被保険者や学識経験者、医療関係者、区内の介護サービ
ス事業者など20名で構成されています。被保険者については、介護保
険事業の運営に幅広い区民意見を反映させるため、地域団体関係者のほ
か公募委員も加えています。
・運営協議会の会議は公開するとともに、会議資料や会議録も公開してい
ます。また、介護保険の運営状況等については、適宜区報等でお知らせ
しています。
・今後も、被保険者の声を反映した介護保険事業の運営に努めていきます。
(3) 介 護 認 定 事 務
10
① 認定事務の概要
・区民が介護サービスを利用するためには、要介護認定の申請手続きが必
要です。区では、要介護認定の申請がされると、調査員が要介護者等を
訪問して認定調査を行うとともに、かかりつけの医師に意見書を求めま
す。
・次に、認定調査の結果を基にコンピュータによる一次判定を行います。
・介護認定審査会では、この一次判定結果や医師の意見書、認定調査票の
特記事項欄の記載内容などを踏まえて、二次判定を行います。区ではこ
の二次判定の結果に基づいて要介護等の認定を行い、その結果を申請者
に通知しています。
② 認定調査
・認定調査は、区が委託する指定居宅介護支援事業所等の介護支援専門員
を中心に行っています。要介護認定について被保険者からの信頼を維持
するためには、認定調査の精度を高めていく必要があります。
・痴呆症状など申請者の状態がより適切に要介護度に反映するよう、厚生
労働省では、2003(平成15)年度から認定調査項目の一部変更や
一次判定ソフトの改訂を予定しています。
・区としては、認定調査員に対し、これまで実施してきた調査技法や判断
基準、特記事項欄の記載方法など調査のための統一マニュアルをもとに
した研修に加え、調査能力を高めるためのフォローアップ研修を実施す
るなど、調査項目の変更に併せて、これまで以上に調査員としての資質
の向上に努めていきます。
・公正な要介護認定を担保するために、認定申請の一定割合について区職
員による調査を実施するとともに、委託事業者への指導を目的とする同
行調査を行うなど、委託調査の精度の維持向上を図るための取り組みを
行います。
・認定調査結果とともに要介護等の判定に不可欠な医師意見書については、
東京都や区医師会とも連携して、研修や情報提供を行うなど意見書の記
載が適切に行われるよう取り組んでいきます。
③ 認定審査
・認定審査会は、医師、歯科医師をはじめとする医療関係者や保健・福祉
の専門職等の幅広い職種の委員で構成されています。審査会の中に委員
5名で組織される合議体が15設置されており、これらの合議体の判定
結果が審査判定基準に基づき、均衡が図られることが必要です。
11
・このため、各合議体の委員構成のバランスに配慮するとともに、定期的
に各合議体の長による意見交換の場を設けています。
・また、同一の事例をすべての合議体で審査・検証するなどの取り組みを
行っていきます。
④ 認定事務の迅速化
・介護保険法では、認定申請書を受理してから30日以内に結果を通知す
ることとされています。
・2002(平成14)年度の上半期の実績では、法定期間内の処理の割
合は約50%(平均処理日数33日)となっています。
・そこで、認定審査会の合議体数を15から17に増やすことなどにより、
認定事務の迅速化を図ります。
(4) 介 護 保 険 の 未 利 用 者 へ の 取 り 組 み
・要介護認定等を受けながら、介護サービスを利用していない方は認定者
の2割を超えています。
・2001(平成13)年末に実施した要介護高齢者等実態調査では、介
護保険を利用していない理由として、「現在は家族介護で足りている」
が最も多く、次いで「現在入院中である」、「他人を家に入れたくない」、
「利用の仕方がわからない」などとなっています。
・介護を必要とする方を社会全体で支える、費用の一定割合は高齢者自身
で負担するという介護保険制度の趣旨からして、認定を受けた方は、で
きるだけ介護サービスを利用されるよう、関係機関とも連携しながら利
用促進に努めていきます。
(5) 短 期 入 所 サ ー ビ ス 利 用 時 に お け る 移 送 サ ー ビ ス ( 特 別 給 付 事 業 )
・介護保険法第62条では、区市町村は、第1号被保険者の保険料を財源
として、独自の保険給付を行うことができることになっています。
・区では、これまで短期入所(ショートステイ)サービスを利用する際に、
タクシー(区内施設や隣接区の施設を利用する場合を除く)又は寝台付
自動車で送迎する場合、自宅から当該施設までの往復に要する費用の一
部を給付することを特別給付として実施してきました。
・この特別給付は、区内に短期入所施設が不足し遠方の施設も利用せざる
を得ない状況にあること、また、要介護者等の送迎にタクシーや寝台付
自動車を利用する場合などは、送迎に多額の費用がかかることから、経
費の一部を給付して利用者の負担軽減を図るというものです。
12
・給付内容については、送迎費用の2分の1を給付しているため(支給限
度額はあります)、遠方施設を利用するに従って、利用者負担が増える
ことになります。また、区内及び隣接区に所在する施設を利用する場合、
タクシーによる送迎費用については給付の対象にしていないため、区内
施設を利用する方がかえって負担する額が多くなるということもありま
す。
・今後、短期入所サービスの利用に際して寝台車による送迎など移送サー
ビスを必要とする高齢者等も増えていくことが想定されています。また、
短期入所サービスの利用希望に区内施設だけでは対応できず、遠方の施
設に頼らざるを得ない状況も続いています。
・このようなことから、短期入所サービスを利用しやすくするため、引き
続きこの特別給付を実施します。
・区内施設利用者と遠方施設利用者との公平性を確保し、併せて遠方施設
を利用する方の負担を軽減するため、自己負担額に上限を設定し、超え
る額は保険給付の対象とするように、給付内容を改正します。これによ
り、利用する施設の所在地にかかわらず、利用者負担額は同額になるよ
うにします(保険給付の上限額は設定します。)。
・なお、この事業については、今後、区内における短期入所施設の整備状
況等を踏まえ、そのあり方を見直すことにします。
(6) 高 額 介 護 サ ー ビ ス 費 等 資 金 貸 付 事 業 ( 保 健 福 祉 事 業 )
・介護保険法第175条で、区市町村が行うことができるとされている保
健福祉事業は特別給付と同様に、基本的には第1号被保険者の保険料が
財源となります。
・現在、区では、被保険者が介護サービスを利用しやすくするため、保健
福祉事業として「高額介護サービス費等資金貸付事業」を行っています。
・介護保険サービスを利用する場合、利用者は介護費用の1割を利用料と
して負担しますが、月々の利用者負担額がその世帯の所得水準によって
定められた上限額を超える場合、その超過額については保険から払い戻
されます。
・この払い戻しはサービスを利用した月から約3ヵ月後になります。貸付
事業は、後日払い戻される高額介護サービス費相当額について要介護者
等へ貸し付けを行うことにより利用料の一時的な負担の軽減を図るとい
うものです。
・この貸付事業の利用も徐々に行われるようになってきています。今後、
介護サービスの利用が高まるにつれ、貸付事業の利用者も増えていくこ
13
とが想定されることから、この事業を継続して実施します。
・この事業を実施するにあたり設置した基金は、区の一般財源を充当しま
したが、介護保険制度上の仕組みであることを明確にするため、基金の
原資を一般財源から第1号被保険者の保険料に振り替えることとします。
(7) 被 保 険 者 の 苦 情 へ の 対 応 と 制 度 の 充 実
・区は、介護保険担当部門に苦情調整の窓口を置き、引き続き被保険者の
苦情への適切な対応に努めていきます。
・被保険者からの苦情の一つは、介護サービス利用に関する苦情です。こ
のような苦情に対して、サービス提供事業者は適切な対応を図らなけれ
ばなりません。
・区は、必要に応じて、利用者とサービス事業者との間で必要な調整を図
ります。
・このような苦情の中には、介護サービスの質の向上を図るうえで参考と
なるものもあります。区では、事業者連絡協議会などを通じて情報提供
を行い、事業者のサービス内容改善への取り組みを促します。
・被保険者からの苦情には、介護サービス利用者としての苦情のほかに、
要介護認定や保険料の賦課決定など、保険者としての区の行政行為に関
する苦情や不服の申し立てがあります。
・これらの処分に不服がある被保険者は、東京都に設置されている「介護
保険審査会」へ審査請求することができることとされています。
・区に寄せられるこうした苦情や相談に対して、法的対応を求める被保険
者には、各窓口で審査請求の方法などを教示しています。
・被保険者から求めがある場合は、認定調査票やかかりつけ医の意見書の
記載内容、認定審査会での審査判定内容などについて充分説明し、理解
が得られるように努めています。
・区では被保険者の苦情への対応を、単なる苦情処理に終わらせずに、制
度の充実・改善のための資料として活用していきます。
(8) 在 宅 介 護 支 援 セ ン タ ー
・在宅介護支援センターは、介護保険以外の保健福祉施策・サービス等を
含めた在宅ケアを推進する要です。
・2000(平成12)年度の介護保険制度施行に併せ、8箇所の在宅介
護支援センターを設置していましたが、受託事業者の都合により、20
01(平成13)年度から7箇所で運営してきました。
・高齢者等に対する相談支援や介護予防事業の実施など、在宅介護支援セ
14
ンターの充実が急務であることから、2003(平成15)年度から2
箇所増設して9箇所とします。
・また、在宅介護支援センターの取り組みを支援するため、基幹型在宅介
護支援センターとして位置づけられている中部保健福祉センター・北部
保健福祉センターの充実を図り、在宅介護支援センターが地域の相談窓
口として十分機能するよう努めます。
(9) 短 期 入 所 サ ー ビ ス の 利 用 方 法 の 変 更
・区内の短期入所サービスは、利用日の2ヶ月前の初日から利用予約を受
け入れていますが、施設が少ないこともあり、概ね受付初日に満床とな
るため、介護者の急病等緊急のニーズには対応しきれていません。
・一方、予約が取り消される場合もあり必ずしも効率的に利用されている
とは限りません。
・予約方法については、短期入所サービスの利用がより効率的に行われる
よう、区内の社会福祉法人と協議していきます。
15
5
介護予防・地域支え合い
・2002(平成14)年4月に実施した保健福祉サービス意向調査にお
いて、健康を維持するため、日頃どのようなことに気をつけているかと
いうことを複数回答で尋ねたところ、「食生活・栄養に気をつける」と
の回答が最も多く(78.4%)、次いで「睡眠を十分にとる」(64.
3%)、「適度な運動をする」(60.5%)の順になっています。一方、
「特に何も気をつけていない」と回答された方は、全体の5%以下でし
た。
・このように、多くの高齢者は健康な生活を営みたいと願っています。
・要介護者等を社会全体で支える介護保険制度を充実していくと同時に、
高齢者ができるだけ要介護状態にならず、在宅において自立した生活が
続けられるようにすることが必要です。
・このため、加齢による自立度の低下を初期の段階で発見し、平均自立期
間、健康寿命を長くするための介護予防は極めて重要です。また、介護
予防の施策が推進されることにより、要介護者の発生率を抑えることが
可能となり、介護保険制度の運営に効果をもたらすことにもなります。
・介護予防施策としては、転倒・骨折の防止、低栄養への対応、口腔ケア
(歯周病予防を含む)、その他高齢者一人ひとりの状態やニーズに応じ
たきめ細かい保健活動等の展開が必要となります。
・区では、介護保険で「自立」と認定された高齢者などを対象に、介護予
防のための相談とプランの作成支援体制を強化するとともに、高齢者福
祉センターで行う生きがい対応型デイサービスや機能訓練など介護予防
事業を充実します。併せて、摂食機能を保持するため口の健康づくりを
強化します。
・また、「自立」と認定されても、ひとり暮らしや虚弱などの理由で何ら
かの援助を必要としている高齢者も多くいます。こうした方を対象とし
た訪問食事サービスや自立支援型家事援助サービスなど地域支え合い事
業を充実します。
・地域の方が、日常生活において援護が必要な人を見守り、支援するしく
みづくりを通じて住み慣れた地域での生き生きとした暮らしを支えてい
くことも必要です。このため、閉じこもり予防を目的としたミニデイ活
動など、区民による介護予防への取組みに対する支援を強化します。
・このような介護保険制度外の施策については、本計画と「中野区保健福
祉総合推進計画」などとの一体的な推進の中で充実を図っていきます。
16
6
中野区の被保険者の状況
(1) 高 齢 者 人 口 及 び 高 齢 化 率 の 推 移
・区の高齢者人口は、前期高齢者(65歳∼74歳)、後期高齢者(75
歳以上)ともに、実数・構成比とも増加しています。
・65歳以上の高齢者の割合は2000(平成12)年4月には16.
8%であったものが、2年6か月後の2002(平成14)年10月に
は17.5%と高齢化が進んでいるといます(表1)。
表1
中野区人口の推移
区 分
中野区人口
人
口
割
合
(単位:人、%)
2000年4月 2000年10月 2001年4月 2001年10月 2002年4月 2002年10月
304,138
305,926
305,613
307,384
307,256
308,941
40歳∼64歳
95,613
95,754
95,033
95,315
94,880
95,258
高齢者人口
51,105
51,640
52,591
53,018
53,738
54,142
65歳∼74歳
29,688
29,836
30,207
30,416
30,541
30,594
75歳以上
21,417
21,804
22,384
22,602
23,197
23,548
中野区人口
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
40歳∼64歳
31.4
31.3
31.1
31.0
30.9
30.8
高齢者人口
16.8
16.9
17.2
17.2
17.5
17.5
65歳∼74歳
9.8
9.8
9.9
9.9
9.9
9.9
75歳以上
7.0
7.1
7.3
7.3
7.6
7.6
・これまでの人口の動向を踏まえ、今後5年間の人口構成を予測した結果、
高齢化率は2003(平成15)年度の17.7%から、2007(平
成19)年度の18.5%まで高まることが見込まれています(表2)。
表2
中野区人口の推移予測
区 分
中野区人口
人
口
割
合
2003年度
(単位:人、%)
2004年度
2005年度
2006年度
2007年度
310,534
311,781
312,896
313,842
314,663
40歳∼64歳
96,252
97,325
98,463
98,167
99,438
高齢者人口
54,970
55,523
56,239
57,341
58,285
65歳∼74歳
30,453
30,356
30,246
30,624
30,759
75歳以上
24,517
25,167
25,993
26,717
27,526
中野区人口
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
40歳∼64歳
31.0
31.2
31.5
31.3
31.6
高齢者人口
17.7
17.8
18.0
18.3
18.5
65歳∼74歳
9.8
9.7
9.7
9.8
9.8
75歳以上
7.9
8.1
8.3
8.5
8.7
17
(2) 被 保 険 者 数 の 推 移
・介護保険の被保険者は、65歳以上の第1号被保険者と40歳∼64歳
の第2号被保険者に分かれています。
・65歳以上の第1号被保険者は、高齢化の進展に伴い増加していま す
(表3)。
表3
被保険者数の推移
区 分
(単位:人)
2000年4月 2000年10月 2001年4月 2001年10月 2002年4月 2002年10月
第2号被保険者
95,613
95,754
95,033
95,315
94,880
95,258
第1号被保険者
51,456
52,113
52,924
53,398
54,108
54,509
65歳∼74歳
29,775
29,960
30,251
30,449
30,569
30,626
75歳以上
21,681
22,153
22,673
22,949
23,539
23,883
・区内に居住している40歳以上の方が、すべて中野区の被保険者となる
わけではありません。区内に居住していた方が、区外の介護老人福祉施
設等に入所され、その地に住所を変更された場合でも、引き続き中野区
の被保険者(住所地特例者)となります。また、区外に居住している方
が、区内の介護老人福祉施設に入所され、住所を中野区に移した場合、
その方は、中野区の被保険者にはなりません(他住所地特例者)。
・現在、このような理由で、区外の施設に入所し、住所をその所在地に変
更しても引き続き中野区の被保険者となっている方は380名程度、逆
に区内の施設に入所しても中野区の被保険者とはなっていない方は60
名程度います(2003(平成15)年1月末現在)。
・今後5年間の65歳以上の第1号被保険者数については、これまでの動
向等を踏まえ推計しました。また、40歳∼64歳の第2号被保険者数
の見込みにあたっては、住所地特例者等が少ないことから中野区の人口
と同数としました(表4)。
・第1号被保険者には住所地特例者等を含むため、第1号被保険者数は高
齢者人口よりも多くなります。
表4
被保険者数の推移予測
区 分
2003年度
(単位:人)
2004年度
2005年度
2006年度
2007年度
第2号被保険者
96,252
97,325
98,463
98,167
99,438
第1号被保険者
55,407
55,970
56,698
57,811
58,768
65歳∼74歳
30,517
30,420
30,310
30,688
30,824
75歳以上
24,890
25,550
26,388
27,123
27,944
18
(3) 要 介 護 等 の 認 定 者 数 の 推 移
・制度発足以来、要介護等認定者は、第1号被保険者、第2号被保険者と
もに増加傾向にあります(表5、表6、表7)。
表5
要介護等認定者(第1号被保険者)
区分
(単位:人)
2000年4月 2000年10月 2001年4月 2001年10月 2002年4月 2002年10月
要支援
619
659
588
644
707
766
要介護1
1,349
1,544
1,613
1,775
1,946
2,289
要介護2
899
1,047
1,158
1,326
1,349
1,534
要介護3
813
803
902
957
1,019
1,090
要介護4
772
817
885
929
1,052
1,039
要介護5
590
644
697
777
914
972
5,042
5,514
5,843
6,408
6,987
7,690
計
表6
要介護等認定者(第2号被保険者)
区分
(単位:人)
2000年4月 2000年10月 2001年4月 2001年10月 2002年4月 2002年10月
要支援
8
6
7
6
6
8
要介護1
46
42
40
49
53
56
要介護2
36
48
50
51
61
63
要介護3
15
15
23
27
31
37
要介護4
20
30
21
21
28
25
要介護5
27
23
30
37
42
42
計
152
164
171
191
221
231
表7
要介護等認定者(第1号・第2号被保険者の合計)
区分
要支援
(単位:人)
2000年4月 2000年10月 2001年4月 2001年10月 2002年4月 2002年10月
627
665
595
650
713
774
要介護1
1,395
1,586
1,653
1,824
1,999
2,345
要介護2
935
1,095
1,208
1,377
1,410
1,597
要介護3
828
818
925
984
1,050
1,127
要介護4
792
847
906
950
1,080
1,064
要介護5
617
667
727
814
956
1,014
5,194
5,678
6,014
6,599
7,208
7,921
計
19
・65歳以上の第1号被保険者の認定者数及び認定率は、増加傾向にあり、
特に75歳以上の後期高齢者の認定率は25%を超えています(表8)。
表8
第1号被保険者の認定率等の推移
区 分
(単位:人、%)
2000年4月 2000年10月 2001年4月 2001年10月 2002年4月 2002年10月
第1号被保険者数
51,456
52,113
52,924
53,398
54,108
54,509
内 65歳∼74歳
訳 75歳以上
29,775
29,960
30,251
30,449
30,569
30,626
21,681
22,153
22,673
22,949
23,539
23,883
5,042
5,514
5,843
6,408
6,987
7,690
906
985
1,042
1,149
1,205
1,344
4,136
4,529
4,801
5,259
5,782
6,346
9.8
10.6
11.0
12.0
12.9
14.1
3.0
3.3
3.4
3.8
3.9
4.4
19.1
20.4
21.2
22.9
24.6
26.6
要介護等認定者数
内 65歳∼74歳
訳 75歳以上
要介護等認定率
内 65歳∼74歳
訳 75歳以上
・介護保険制度発足当初、国は、高齢者人口に占める要介護認定者の割合
を前期高齢者については3%程度、後期高齢者については21%程度と
見込みました。また、今回の事業計画改定にあたり、国は、認定割合を
前期高齢者については4.2%、後期高齢者については26.1%と見
込みましたが、中野区の認定状況は、2002(平成14)年10月の
時点で、既にこの数値を上回っています。
・介護保険の認定申請の受付は、制度発足の半年前(1999(平成1
1)年10月)からスタートしましたが、制度発足後も、要介護認定の
新規申請は毎月250件程度で推移しています(表9)。
表9
新規認定申請の状況
(単位:件)
区分
4月
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月 1月
2月
3月
計
2000年度
207
206
187
205
246
244
260
232
232
285
256
307
2,867
2001年度
268
275
265
236
246
205
246
277
197
252
259
252
2,978
2002年度
291
269
241
261
276
272
284
235
252
310
263
-
2,954
・認定率は、一定の時点で横ばいになることが想定されますが、これまで
増加傾向にあること、また、今後、特に後期高齢者人口が増加すること
などから、認定率の増加傾向はある程度継続することが予測されます。
・以上の事柄を 勘案し、今後の要介護者等の推移を予測しました(表1
0)。
20
表10
要介護等認定者予測
区 分
被
保
険
者
数
認
定
者
認
定
割
合
(単位:人、%)
2003年度
2004年度
2005年度
2006年度
2007年度
第2号被保険者
96,252
97,325
98,463
98,167
99,438
第1号被保険者
55,407
55,970
56,698
57,811
58,768
65歳∼74歳
30,517
30,420
30,310
30,688
30,824
75歳以上
24,890
25,550
26,388
27,123
27,944
第2号被保険者
270
273
276
275
278
第1号被保険者
8,863
9,054
9,296
9,532
9,781
65歳∼74歳
1,495
1,491
1,485
1,504
1,510
75歳以上
7,368
7,563
7,811
8,028
8,271
第2号被保険者
0.28
0.28
0.28
0.28
0.28
第1号被保険者
16.0
16.2
16.4
16.5
16.6
65歳∼74歳
4.9
4.9
4.9
4.9
4.9
29.6
29.6
29.6
29.6
29.6
75歳以上
・要介護等認定者の要介護度別内訳については、これまでの状況を踏まえ、
表11のように予測しました。
表11
要介護度別認定者数予測
区 分
要支援
要介護1
要介護2
2003年度
(単位:人)
2004年度
2005年度
2006年度
2007年度
954
974
1,000
1,024
1,051
2,593
2,648
2,718
2,785
2,856
1,836
1,875
1,924
1,972
2,022
要介護3
要介護4
要介護5
1,326
1,354
1,389
1,423
1,460
1,301
1,329
1,364
1,397
1,433
1,123
1,147
1,177
1,206
1,237
計
9,133
9,327
9,572
9,807
10,059
21
7
第1期介護保険事業計画の達成状況
・2000(平成12)年度を初年度とする第1期介護保険事業計画の策
定にあたり、区では、要介護者等の実態調査や事業者調査で明らかにな
った要介護者等の介護サービス利用意向や事業者のサービス供給の考え
方を踏まえ、介護サービスの必要量と供給見込みを予測しました。
(1) 介 護 サ ー ビ ス の 利 用 状 況
・これまで要介護等の認定を受けた方は増加しており、その認定者数の増
加に伴って居宅サービスの利用者数、施設サービスの利用者数とも増加
しています(表12)。
・特に、居宅サービスの利用者の割合が増加しています。
表12
介護サービスの利用状況
区 分
認定者
人
数
認
定
者
に
占
め
る
割
合
(単位:人、%)
2000年4月 2000年10月 2001年4月 2001年10月 2002年4月 2002年10月
5,194
5,678
6,014
6,599
7,208
7,921
利用者
3,759
4,358
4,751
5,176
5,646
6,268
居 宅
2,641
3,192
3,528
3,935
4,330
4,872
施 設
1,118
1,166
1,223
1,241
1,316
1,396
未利用者
1,435
1,320
1,263
1,423
1,562
1,653
認定者
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
利用者
72.4
76.8
79.0
78.4
78.3
79.1
居 宅
50.9
56.2
58.7
59.6
60.1
61.5
施 設
21.5
20.6
20.3
18.8
18.2
17.6
27.6
23.2
21.0
21.6
21.7
20.9
未利用者
(2) 居 宅 サ ー ビ ス の 状 況
・2000(平成12)年度から2001(平成13)年度の2年間の実
績は、第1期の事業計画数値を下回ってはいますが、利用実績・達成率
ともおおむね増加傾向にあります(参考資料2 p38)。
・サービスの利用者数や利用率(支給限度額に占める利用割合)も増加傾
向にあることから、介護サービスの利用は着実に浸透してきているとい
えます(表13)。
22
表13
居宅サービス利用率
区 分
(単位:%)
2000年4月 2000年10月 2001年4月 2001年10月 2002年4月 2002年10月
要 支 援
46.684
50.155
45.363
44.480
41.851
41.116
要介護1
29.012
33.724
33.597
35.757
35.026
35.228
要介護2
28.525
36.081
39.629
41.739
43.543
45.125
要介護3
33.993
37.264
38.953
44.400
44.924
48.938
要介護4
43.660
43.050
49.377
50.604
51.545
53.785
要介護5
43.002
50.078
46.828
56.912
56.139
60.367
合 計
35.349
39.784
41.062
44.673
44.984
46.682
(3) 施 設 サ ー ビ ス の 状 況
・介護老人福祉施設は、ほぼ計画どおりとなっており、介護老人保健施設
は計画を上回っています(参考資料2 p38)。
・一方、これまで医療機関から介護療養型医療施設への転換が進まなかっ
たため、介護療養型医療施設の利用者が計画より少ない状態が続いてい
ましたが、2002(平成14)年度以降、介護療養型医療施設への転
換が進んでいることから、今後の利用者は増加するものと想定されます
(表14)。
表14
施設サービス・施設系サービス利用状況
区 分
(単位:人)
2000年4月 2000年10月 2001年4月 2001年10月 2002年4月 2002年10月
介護老人福祉施設
726
733
768
793
797
796
介護老人保健施設
277
306
315
316
328
333
介護療養型医療施設
115
127
140
132
191
267
1,118
1,166
1,223
1,241
1,316
1,396
72
78
95
134
149
181
3施設合計
痴呆対応型共同生活介護・
特定施設入所者生活介護
(4) 特 別 給 付 の 状 況
・短期入所サービス利用時における移送サービスを介護保険の特別給付と
して区独自で行っていますが、利用は計画の3分の1程度です(参考資
料2 p38)。
・今後、より利用しやすいようにサービス内容の改善を予定していること
から、利用者は伸びるものと想定されます。
23
8
保険給付の見込み
(1) 施 設 サ ー ビ ス
・2001(平成13)年末に実施した中野区要介護高齢者等実態調査に
おいて、介護認定を受けている方の約75%が今後とも住み慣れた自宅
や地域で暮らしたいと回答しています。
・しかし、中野区をはじめとする大都市部においては、住宅事情などで寝
たきりの要介護者等のための良好な住宅環境が確保しにくいことや、後
期高齢者を含むひとり暮らし高齢者が増加していることなど、これから
も介護老人福祉施設などで提供される施設サービスの重要性に変わるこ
とがありません。
・介護老人福祉施設への入所は、介護保険制度実施前は、行政の措置とし
て行ってきましたが、介護保険制度実施後は、要介護1以上の認定を受
けた要介護者の選択により入所申し込みが可能となりました。要介護者
の中には複数の施設を申し込んでいる方も多くおり、入所申込者の実数
を把握することは難しい状況でした。そこで、2001(平成13)年
10月に東京都が中心となって、介護老人福祉施設に入所申し込みを行
っている人の名寄せ調査を実施しました。この結果、中野区の被保険者
は801名が介護老人福祉施設に入所を申し込んでいることがわかりま
した。このうち、1年以内に入所を希望する人は、30%弱と推計され
ています。
・介護老人保健施設の入所者は多いものの、区内に施設がないことから、
早急な施設整備が必要となっています。
・区では、これらの需要に対応するため、江古田の森保健福祉施設の整備
を進めています。
・区内の介護老人福祉施設に増床計画があります。
・事業計画における施設サービスの利用量については、以上の状況を踏ま
え、これまでの給付状況や今後区内に建設が予定されている施設数を基
礎として予測しました(表15)。また、東京都が作成する第2期介護
保険事業支援計画と調整を行っています。
・なお、2003(平成15)年度から、施設は、これまでの申し込み順
の施設入所から、施設サービスを受ける必要性の高い方からの優先的な
入所に努めるよう義務付けられました。
24
表15
施設サービス利用者見込み
区 分
(単位:人)
2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度
介護老人福祉施設
855
870
885
900
990
介護老人保健施設
337
346
356
369
459
介護療養型医療施設
331
335
339
346
351
1,523
1,551
1,580
1,615
1,800
合 計
・区内の介護保険施設の整備見込みは、次のように想定しています。
表16
区内介護保険施設ベッド数の見込み
区 分
(単位:床)
2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度
485
530
区内施設
増床(45)
-
介護老人
福祉施設
介護老人
保健施設
530
530
730
江古田の森 新規施設
整備(100) (100)
100
200
-
630
江古田の森 新規施設
整備(100) (100)
127
介護療養型
医療施設
161
161
161
161
161
介護保険施設移行病床増
(2) 居宅 サ ー ビ ス
・要介護認定を受けた方から介護保険施設に入所された方を除いた方が居
宅サービスの対象者となります(表17)。
表17
居宅サービス対象者見込み
(単位:人)
区 分
2003年度
2004年度
2005年度
2006年度
要支援
954
974
1,000
1,024
1,051
要介護1
2,438
2,490
2,557
2,620
2,667
要介護2
1,657
1,692
1,737
1,781
1,802
要介護3
1,021
1,043
1,072
1,098
1,090
要介護4
798
817
843
865
846
要介護5
742
760
783
804
803
7,610
7,776
7,992
8,192
8,259
合 計
2007年度
・要介護認定を受けてもすべての方々が介護サービスを利用しているわけ
25
ではありません。「入院している」、「現在は家族介護で足りている」な
どの理由で介護サービスを利用していない方もいます。このような方々
も、退院した場合や家族介護では介護が難しくなった場合などは介護サ
ービスを利用するようになると考えられます。
・このため、要介護高齢者等実態調査やサービス事業者へのアンケート調
査、区のサービス量確保のための取り組みをもとに、居宅サービスの種
類ごとの必要量や供給見込みについて推計を行いました。
・利用者数の推計にあたっては、認定を受けても介護サービスを利用して
いない方のうち、約四分の一は今後5年間で順次介護サービスを利用さ
れるものと見込みました(表18)。
表18
居宅サービス利用者見込み
(単位:人)
区 分
2003年度
2004年度
2005年度
2006年度
要支援
570
597
628
660
694
要介護1
1,773
1,826
1,899
1,969
2,033
要介護2
1,288
1,308
1,349
1,395
1,427
要介護3
797
813
842
869
870
要介護4
545
554
577
599
592
要介護5
501
514
537
557
564
5,474
5,612
5,832
6,049
6,180
合 計
2007年度
・利用率(支給限度額に対する利用額の割合)は、2000(平成12)
年度は38%前後、2001(平成13)年度は41∼44%台で推移
していましたが、2002(平成14)年度は、45%を超えています
(表13参照)。このことから、今後3年間の利用率は50%と見込み
ました。
①
訪問介護
区 分
必要量
訪問介護
供給量
(回/週)
充足率
2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度
14,626
14,686
15,028
15,213
15,455
14,626
14,686
15,028
15,213
15,455
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
・訪問介護は、在宅介護を支える要となるサービスであり、最も利用者の
多いサービスです。
26
・このサービスについては、民間事業者やNPO法人など、多くの事業者
が参入しています。
・また、これらの事業者は事業拡大意向が強く、新規参入事業者も多いこ
とからサービスの必要量のすべてを充足できることが見込まれます。
・参入意向や事業拡大意向を示している事業者に対して必要な情報提供を
行うなどの支援を行います。
②
訪問入浴介護
区 分
訪問入浴 必要量
介護
供給量
(回/週)
充足率
2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度
505
516
538
558
560
505
516
538
558
560
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
・訪問入浴介護は、事業者の供給能力が高いことから必要となるサービス
量については、100%の供給が可能と見込んでいます。
③
訪問看護
区 分
必要量
訪問看護
供給量
(回/週)
充足率
2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度
1,055
1,079
1,122
1,162
1,174
962
1,019
1,077
1,135
1,174
91.2%
94.4%
96.0%
97.7%
100.0%
・訪問看護は、医療機関が設置する訪問看護ステーションが事業の中心と
なりますが、事業者の事業拡大意向も強く、サービス供給量の増が見込
まれます。
④
訪問リハビリテーション
区 分
訪問リハビ
リテーション
(回/週)
2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度
必要量
53
54
56
58
59
供給量
39
40
41
48
52
充足率
73.6%
74.1%
73.2%
82.8%
88.1%
・このサービスは、要介護度の進行を抑え要介護者等の在宅での自立した
生活を助長するものとして重要なサービスです。
27
・しかし、診療報酬より介護報酬が低いため、事業者の参入が進んでいま
せん。
・今後、現にリハビリテーションのための専門職員を有している医療機関
に対し、当事業への参入に理解を求めるなどの方策を講ずることにより、
順次事業の拡大に努めます。
⑤
通所介護(デイサービス)
区 分
必要量
通所介護
供給量
(回/週)
充足率
2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度
2,856
2,917
3,026
3,133
3,180
2,308
2,500
2,692
2,885
3,173
80.8%
85.7%
89.0%
92.1%
99.8%
・通所介護サービスは、デイサービスセンターにおいて入浴や食事の提供
など日常生活の世話、機能訓練を行うサービスです。
・このサービスの提供にあたっては、訪問介護等と異なり、土地の確保と
施設の整備というハード面の初期投資を要する事業であり、都市部にお
いては新規参入が難しいといわれています。
・このため、今後も、区有地の貸与等により更に事業者参入を促し、サー
ビスの安定的な供給を図る必要があります。
⑥
通所リハビリテーション(デイケア)
区 分
通所リハビ
リテーション
(回/週)
2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度
必要量
286
292
302
313
404
供給量
206
212
225
231
346
充足率
72.0%
72.6%
74.5%
73.8%
85.6%
・通所リハビリテーションについては、訪問リハビリテーション終了後に
利用することが適切なサービスとして位置づけられ、訪問リハビリテー
ションとともに供給量を増やす必要があります。
・このため、区では、江古田の森保健福祉施設に通所リハビリテーション
施設を併設する予定となっています。
・今後とも、様々な方式を活用して事業者の参入を促す必要があります。
⑦
短期入所生活介護・短期入所療養介護(ショートステイ)
区 分
短期入所生
活介護・療
養介護
(日/月)
2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度
必要量
3,419
3,487
3,621
3,749
3,773
供給量
2,833
3,000
3,083
3,167
3,750
充足率
82.9%
86.0%
28
85.1%
84.5%
99.4%
・短期入所サービスは、冠婚葬祭の際や、介護者のリフレッシュなどのた
めに利用されており、在宅介護を進めるにあたって、極めて重要なサー
ビスですが、利用希望に供給が追いついていません。
・このため、介護保険施設の空床期間の一層の活用強化による利用定員枠
の拡大を行うほか、江古田の森保健福祉施設の整備などにより充足率を
高めていく予定です。
・さらに、居宅介護支援事業者に対し、ホームページによる都内の短期入
所施設等の空床情報を提供するなど、要介護者等の利用希望に即した介
護サービス計画の作成が可能となるよう支援していきます。
⑧
居宅療養管理指導
区 分
居宅療養 必要量
管理指導 供給量
(人/月)
充足率
2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度
1,224
1,252
1,300
1,348
1,364
1,224
1,252
1,300
1,348
1,364
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
・病院、診療所又は薬局の医師、歯科医師又は薬剤師等による在宅療養上
の医学的管理や口腔歯科衛生上の管理、服薬管理については、居宅療養
管理指導というサービスとして提供されます。
・医師、歯科医師、薬剤師等の管理下で行われるサービスであり、基本的
に需要に対応できると考えられます。
⑨
福祉用具貸与
区 分
福祉用具 必要量
貸与
供給量
(人/月)
充足率
2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度
3,003
3,070
3,189
3,304
3,352
3,003
3,070
3,189
3,304
3,352
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
・福祉用具貸与は、物品を貸与するサービスであり他の人的なサービスと
は性格を異にしています。
・このような事業の持つ特性から、今後も要介護者等の需要に対応できる
事業者の供給能力があるものと見込んでいます。
⑩
居宅介護支援
区 分
居宅介護 必要量
支援
供給量
(人/月)
充足率
2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度
5,474
5,612
5,832
6,049
6,180
5,474
5,612
5,832
6,049
6,180
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
29
・要介護者等の増加により、居宅サービスを利用される方も増加すると見
込まれますが、この居宅介護支援サービスには、多くの事業者の参入が
見込まれ、また多くの事業者が、介護支援専門員の増員計画を持ってい
ます。
・このため、要介護者等へは、居宅介護支援サービスが充分提供できるも
のと見込んでいます。
⑪
痴呆対応型共同生活介護(痴呆性高齢者グループホーム)
区 分
2003年度
2004年度
2005年度
2006年度
2007年度
24
55
63
72
97
利用者
・痴呆対応型共同生活介護は、利用者は少ないものの、痴呆の方にとって
は、痴呆の進行を遅らせ家族の介護負担の軽減を図る意味から極めて重
要なサービスといえます。
・住宅と施設の中間施設として、痴呆性高齢者専用の暮らしの場の整備を
積極的に図っていく必要があります。
・2003(平成15)年度及び2004(平成16)年度に事業者が施
設整備を予定しています。また、区としても、区有地を貸与するなどの
支援策を講じながら整備を進めていきます。
・区内の施設数の見込みは次のようになっています。
区 分
痴呆対応型共
同生活介護
⑫
2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度
箇所数
1
3
3
3
4
定員
5
41
41
41
59
特定施設入所者生活介護(有料老人ホーム・ケアハウス)
区 分
利用者
2003年度
2004年度
2005年度
2006年度
2007年度
160
180
205
232
236
・有料老人ホームは区内に2施設ありますが、区内施設だけでなく区外の
施設を利用されている方も増加傾向にあります。2002(平成14)
年度中に民間事業者が区内に1施設を整備することにしています。
・ケアハウスは、介護度が低い人を対象とした介護付き住宅の一つとして、
潜在的需要は多いと見込まれ、注目され始めています。民間活力を活用
した整備の可能性を検討していきます。
・区内の施設数の見込みは次のようになっています。
30
区 分
特定施設入所
者生活介護
2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度
箇所数
定員
3
3
3
3
3
111
111
111
111
111
⑬ その他のサービス
・介護サービスには、これまで述べてきたサービス以外に、福祉用具購入
費や住宅改修費の助成があります。
・福祉用具購入費の助成は、要介護者等が自宅で生活をするうえで必要と
なる物品のうち、簡易トイレなど貸与になじまない物品を購入する場合、
限度額の範囲で保険給付を行うものです。
・また、住宅改修費の助成は、要介護者等が自宅で生活を送る際に、居住
環境整備のため、手すりの取り付けやトイレ改修経費を限度額の範囲で
保険給付するものです。
・これらの給付は、福祉用具貸与と同様に他の人的なサービスとは性格を
異にしているため、今後も要介護者等の需要に対応できる事業者の供給
能力があるものと見込んでいます。
31
9
介護保険財政と保険料の見込み
(1) 給 付 費 用 等 の 見 込 み
・2003(平成15)年度∼2005(平成17)年度の法定給付費用
の見込みは表19のとおりです。
表19
3年間の法定給付費用の見込み
区 分
(単位:千円)
2003年度
2004年度
2005年度
居宅サービス給付費
6,889,224
7,189,020
7,510,056
21,588,300
施設サービス給付費
5,561,628
5,709,329
5,795,292
17,066,249
765,275
796,469
836,743
2,398,487
13,216,127
13,694,818
14,142,091
41,053,036
その他サービス給付費等
合 計
合 計
注)上記費用は利用者負担額を除いた給付費用です。
注)その他サービス給付費等の内訳は、居宅介護支援費、福祉用具購入費、
住宅改修費、高額介護サービス費、審査支払手数料です。
・このほか、法定給付費用の総額の 0.1%(41,053 千円)を東京都が設置
する財政安定化基金へ繰り出します。
・また、中野区独自で実施する特別給付事業等の費用は表20のとおりで
す。
表20
特別給付費等の見込み
区 分
(単位:千円)
2003年度
2004年度
2005年度
特別給付事業
9,450
9,660
10,010
29,120
保健福祉事業
5,000
5,000
5,000
15,000
保険料減額分
3,990
4,029
4,088
12,107
合 計
18,440
18,689
19,098
56,227
32
合 計
(2) 介 護 保 険 財 政
・(1)で示した3年間の給付費用等の総額について、その財源構成は表2
1のようになります。
表21
給付費用等の財源構成
区 分
公
費
保
険
料
法定給付費
特別給付費等
負担割合(%) 金額(百万円)負担割合(%) 金額(百万円)
国庫負担金
20.00%
8,210
(国)調整交付金
4.74%
1,946
都負担金
12.50%
5,132
区負担金
12.50%
5,132
基金交付金
(第2号保険料負担分)
32.00%
13,137
第1号保険料負担分
18.26%
7,496
100.00%
97
100.00%
41,053
100.00%
97
合 計
注)調整交付金:第1号被保険者の所得の分布状況及び75歳以上の後期高
齢者割合について、区の見込みと全国平均との格差を調整するために交付
されます。これらの割合が全国平均と同等であれば、交付割合は5%とな
ります。
注)特別給付事業、保健福祉事業、保険料減額分に充当する経費及び財政安
定化基金への繰出金は第1号被保険者の保険料で負担することになります。
(3) 第1 号 被 保 険 者 保 険 料 の 見 込 み
① 保険料基準額と準備基金の活用
・第1号被保険者で負担する保険料について、計算式に当てはめて算出す
ると、基準額は年額43,745円(月額3,645円)となります(参
考資料3 p39 保険料Ⅱ)。
・一方、保険料収入(制度発足にあたり高齢者の保険料負担の激変を緩和
するため、特別対策として国が支出した保険料相当分を含む)が、給付
費に充当すべき保険料相当分を上回っている場合、その差額は介護給付
費準備基金に積み立てることになっていますが、その額は、2002
(平成14)年度末現在で約955百万円と予想されます。
・そこで、この基金の一部(2分の1程度)を取り崩すこととし、次の3
年間の基準額を次のとおりとします。
33
保険料基準額(年額)
40,800円
・保険料基準額を月額換算すると、3,400円となります(参考資料3
p39 保険料Ⅲ)
。このうち、中野区独自の制度である特別給付事業、保
健福祉事業、保険料減額分に充当する保険料額は27円となります。
・なお、基金の残額は第3期事業運営期間(2006(平成18)年度∼
2008(平成20)年度)以降の保険料負担を軽減するために活用し
ます。
(参考)介護保険料の算定の仕組み
ア
3年間の給付費用等の推計を基に第1号被保険者の保険料を算出す
る。
イ 保険料収入が、給付費に充当すべき保険料相当分を上回った場合は、
余剰金を基金に積み立てる。
ウ 保険料収入が、給付費に充当すべき保険料相当分を下回った場合は、
不足分について基金を取り崩す。
エ
基金を取り崩してもなお保険料相当分を確保できない場合は、東京
都が設置する財政安定化基金から借り入れる。この場合、借り入れた
額は次の事業運営期間の第1号被保険者保険料に上乗せして徴収し、
財政安定化基金に返還する。
②
段階別保険料額の見込み(6段階の実施と各段階の料率の見直し)
・これまで保険料は、被保険者の所得の状況に応じて5つの区分に分け、
それぞれについて基準額に標準的な料率(0.5、0.75.1.0、1.
25、1.5)を乗じた額としてきました。
・各段階の世帯の年間収入に占める保険料の負担割合をみると、高所得者
である第4、第5段階に比べ、第1、第2段階の方が大きくなっていま
す。
・今後3年間の保険料算定にあたっては、こうした状況を緩和するため、
合計所得金額が200万円以上(従前は、250万円以上でしたが、国
の基準改正に合わせ変更します)である第5段階の方のうち、合計所得
金額が500万円以上の方を第6段階とします。
・第6段階の方には、より応能的な負担を求めることとし、料率を1.7
5にします。また、第1、第2段階の料率を0.50から0.46へ、0.
75から0.70へとそれぞれ引き下げることにより、低所得者の保険
料負担を軽減することとします。
34
・中野区の第1号被保険者の段階別の被保険者数は、2002(平成1
4)年度保険料の当初算定の状況を踏まえ、表22のとおり想定しまし
た。
表22
段階別被保険者数
区 分
(単位:人)
2003年度
2004年度
2005年度
合計
1段階
1,995
2,015
2,041
6,051
2段階
18,450
18,638
18,880
55,968
3段階
14,406
14,552
14,742
43,700
4段階
7,314
7,388
7,484
22,186
5段階
8,652
8,740
8,854
26,246
6段階
4,590
4,637
4,697
13,924
合 計
55,407
55,970
56,698
168,075
補正後保険者数
58,392
58,985
59,753
177,130
・ 第2期の保険料基準額(40,800円)に、上記で示した新しい料率
を乗じた2003(平成15)年度∼2005(平成17)年度の所
得段階別保険料額は表23のとおりとなります。
表23
所得段階別保険料額
区 分
料率
保険料年額 保険料月額
(円) (円)
本人が生活保護受給者、または本
第1段階 人が老齢福祉年金受給者で世帯
0.46
18,700
1,558
第2段階
0.70
28,500
2,375
本人が住民税非課税で他の世
第3段階 帯員が住民税課税
1.00
40,800
3,400
本人が住民税課税で合計所得
第4段階 金額が200万円未満
1.25
51,000
4,250
1.50
61,200
5,100
1.75
71,400
5,950
全員が住民税非課税
世帯全員が住民税非課税
本人が住民税課税で合計所得
第5段階 金額が200万円以上500万円
未満
本人が住民税課税で合計所得
第6段階 金額が500万円以上
注)保険料年額は次の算式で計算され、この額が各段階の被保険者に賦
課されます。
35
保険料年額=保険料基準額×料率(100円未満切捨て)
注)保険料月額は次の算式で計算される参考数値です。
保険料月額=保険料年額÷12月
・2003(平成15)年度からの保険料額と従前の保険料額を比較する
と、表24のとおりとなります。
表24
保険料額の比較
区 分
料率
旧
新
保険料年額(円)
旧
新
保険料月額(円)
旧
新
第1段階
0.50
0.46
18,100
18,700
1,515
1,558
第2段階
0.75
0.70
27,200
28,500
2,273
2,375
第3段階
1.00
1.00
36,300
40,800
3,030
3,400
第4段階
1.25
1.25
45,400
51,000
3,788
4,250
第5段階
1.50
1.50
第6段階
61,200
54,500
1.75
5,100
4,545
71,400
5,950
(4) 低 所 得 者 に 対 す る 保 険 料 の 減 額 措 置
・(3)で述べたように、保険料基準額に乗じる料率の変更による低所得者
への保険料負担軽減措置を講じても、第1段階の老齢福祉年金受給者や
第2段階のなかには、収入は生活保護基準以下でも本人の意思で生活保
護を受給しない方もおり、こうした方などは第1段階である生活保護受
給者と比べ、保険料の負担がさらに重くなっているといえます。
・こうした方の保険料負担を軽減するため、個別の申請に基づく保険料の
減額措置を実施します。
・保険料の個別減額措置の実施に当たっては、申請者の収入だけではなく、
資産などの状況を考慮します。また、実施期間は、2003(平成1
5)年4月1日から2006(平成18)年3月31日までの3年間と
し、その財源は他の第1号被保険者が負担する保険料とします。
36
参考資料1
介護保険事業計画と保健福祉総合推進計画との関係(イメージ)
【社会福祉法】
福祉サービス利用促進・社会福祉事業健全育成
精神保健
健やか親子21
東京都健康推進プラン2 1
生活環境整備
地域保健医療計画(東京都西部保健医療圏)
感染症予防
健康づくり
37
生活習慣病予防など
介護保険事業計画
一体的整備・整合
【健康増進法】
健康日本21
︻介護保険法︼
法定給付事業・特別給付事業
老人保健福祉計画
介護予防の推進・基幹型在介を中心としたケア体制
︻老人保健法・老人福祉法︼
サービス利用者権利擁護
その他の一般高齢者施策
母子保健
障害者計画
支援費制度の創設
精神障害者居宅生活支援事業法定化
健康増進計画
︻障害者基本法︼
住民参加促進
エンゼルプラン
中野区保健福祉総合推進計画
地域福祉計画
参考資料2
介護サービス利用状況と事業計画数値との比較
2000年度
2001年度
区 分
備 考
実績
計画
305,935 回
561,392 回
訪問入浴介護
14,868 回
2,392 回
621.6 %
訪問看護
29,615 回
118,716 回
25.0 %
913 回
1,820 回
50.2 %
143,156 回
38.6 %
訪問介護
訪問リハビリテー
ション
通所介護
達成率
実績
計画
54.5 % 429,966 回 592,748 回
46,237 回
16,666 回
達成率
72.5 %
2,444 回
681.9 %
34,995 回 130,260 回
26.9 %
1,485 回
4,472 回
33.2 %
194,116 回
46.7 %
81,364 回
通所リハビリテー
ション
8,958 回
居宅療養管理指
導
10,511 回
ー
ー
14,246 回
ー
ー
1,650 人
ー
ー
2,008 人
ー
ー
福祉用具貸与
9,208 回
3月利用者
短期入所生活介
護
12,329 日
短期入所療養介
護
3,220 日
痴呆対応型共同
生活介護
3 人
ー
ー
13 人
ー
ー
3月利用者
特定施設入所者
生活介護
90 人
ー
ー
133 人
ー
ー
3月利用者
4,988 人
67.3 %
5,115 人
84.4 %
3月利用者
17,314 日
36,516 日
42.6 %
39,600 日
56.8 %
5,195 日
居宅介護支援
3,356 人
福祉用具購入
684 件
ー
ー
962 件
ー
ー
住宅改修費
433 件
ー
ー
759 件
ー
ー
特別養護老人
ホーム
760 人
796 人
95.5 %
789 人
807 人
97.8 %
3月利用者
老人保健施設
316 人
222 人
142.3 %
324 人
265 人
122.3 %
3月利用者
介護療養型医療
施設
141 人
412 人
34.2 %
163 人
416 人
39.2 %
3月利用者
移送サービス
410 件
1,356 件
30.2 %
486 件
1,356 件
35.8 %
38
4,319 人
参考資料3
保険料月額の計算方法
項 目
(単位:千円)
2005年度
合 計
2003年度
2004年度
居宅サービス給付費
6,889,224
7,189,020
7,510,056
21,588,300
施設サービス給付費
5,561,628
5,709,329
5,795,292
17,066,249
765,275
796,469
836,743
2,398,487
13,216,127
13,694,818
14,142,091
41,053,036
その他サービス給付費等
合 計
財政安定化基金拠出額
特別給付費等
(3年間の給付見込み額の0.1%)
18,440
18,689
19,098
41,053
56,227
注)
その他サービス給付費等:
居宅介護支援費、福祉用具購入費、住宅改修費、高額
介護サービス費、審査支払手数料
注)
特別給付費等:特別給付事業、保健福祉事業、保険料の個別減額に要する経費
保険料の計算
給付に充当すべき保険料額
41,053,036千円×18.26%(
第1号被保険者負担割合)
=7,496,284千円
保険料Ⅰ(
特別給付等及び基金繰入金を含まない保険料=法定給付のみの保険料)
=7,496,284千円(給付に充当すべき保険料額)
+41,053千円(財政安定化基金拠出額)
÷98%(
予定収納率)
÷177,130(3年間の延被保険者数)
÷12月
=3,618円
保険料Ⅱ(
特別給付等を含み基金繰入額を含まない保険料=本来的な保険料額)
=7,496,284千円(給付に充当すべき保険料額)
+41,053千円(財政安定化基金拠出額)
+56,227千円(
特別給付等)
÷98%(予定収納率)
÷177,130(3年間の延被保険者数)
÷12月
=3,645円
保険料Ⅲ(
特別給付等及び基金繰入額を含む保険料=被保険者から徴収する保険料)
=7,496,284千円(給付に充当すべき保険料額)
+41,053千円(財政安定化基金拠出額)
+56,227千円(
特別給付等)
-511,200千円(
基金繰入額)
÷98%(予定収納率)
÷177,130(3年間の延被保険者数)
÷12月
=3,400円
39
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