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「読書会をしょう!」 キャンペーン実施中

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「読書会をしょう!」 キャンペーン実施中
、詭 月キ
新 人︱
‘
た いだ った。 セ ンスのあ る人だなあと思 った
れ から、実 は この人 は統合失調症 でした︱と
いう オチ かと思 ったら、それだ けでもな い。
も のがあ る⋮と いう奇妙 な感覚があ って、そ
がち ょ っとね⋮。警嵐
整
に事故を電話 する シー
小
ン、 ﹃
告自 した﹄ より ﹃
伝 え た﹄ の方が よく
いな世界 かと思 いま した﹂ Y ﹁
あたしはそ こ
興奮 したよ﹂ A ﹁
はじめ、村 上春樹 さんみた
様子が変 わると いう、す ごく当 たり前な話 を
丁寧 に語 ってる。静 かな世界だ けど、展開が
シャープ で息 を抜 けな か った。 け っこう俺、
正多面体が モチー フで、角度 によ って世界 の
わ﹂ K ﹁
散文詩 とま では思わな か ったけど、
﹁
ノペーン実施中 阿部公彦
読書会をしよう︱﹂ キャヽ
と いうわけで、今月 は読童尺^
方式 で。参加
者 は① ち ょ っと やな感 じ の東 大 生 ・コージ
身体 を い ったん無機的な次 元 にま で戻 して、
そ こから生 の感覚 を構築 しなおす のがプ ロッ
トだ と俺 は思 った。障害者 に出遭 ってありき
。②吉 田。主婦。相撲 を見ながら編 み
︵
=K︶
。③厚 木 から来 た
物 をす る のが趣味 ︵=Y︶
あ っち ゃん。ゴ ス ロリ系 でホラー好 き。 こう
ま じ!﹄ と いう タイミ ング で出 てき て、びく
んと反応 しました。植物 と か動物、 いいです。
たりな美談 にな るのかと警戒 したけど、結末
もな るほどだ った﹂ A ﹁ミ ントと か、プ ラタ
ナ スと か、梅干 しと か、 ヤ モリと かが ﹃
え、
。 二人 の投票 で点数
見 え て 一番 年 上 ︵=A︶
、合計 得点 の高 い作
0 ︶
を つけ ︵
各 持 ち点 1
点
品 から討議。芝 夏子 ﹁
高 さ に ついて﹂ 翁文學
8点。 Y ﹁
界し 2
今 回 一番気 にな った作品 かな。
主人公 は、身休皓笙口
者 を助 けた のをき っかけ
に世界 の見 え方が変わります。肌触りと か縦
そ のうち に中学生と抗争 にな って、殴られた
り、裏 切 る子が出 てきたり。 でも、そ の裏 に、
藪 の中 って、何 です か?﹂
思 い出 した﹂ A ﹁
3点。
広小路尚祈 ﹁
男子 の戦争﹂ 翁すばるし 2
Y ﹁
小学生 の男 の子たちが秘密基地を つく っ
て宝物 とし てポ ルノを隠 し持 ってるんだ けど、
な い?﹂ K ﹁
わざ と でし ょう。文章 は禁欲的
で無 駄がな いと思うな。後半 は ﹃
藪 の中﹄ を
と無機物 の境界上 にあ る﹂ 岡本学 ﹁
一
OΦユ一
ゼ
取り立 てて いた相手 が地震 で被害 にあ った の
﹃
∼ にな る﹄ って いう言 い方が たく さんあり
ま した。途中 から登場す る権 田 って いう人 の
5点。 K ﹁世 界 が ど う
マ 0く一
OΦこ 翁群像し 2
も変だ、あ るはず のも のがなく、な いはず の
を見捨 ててト ラウ マにな ったり。 そ の後、原
ジ ト ッと した感 じも印象 的﹂ K ﹁﹃
な る﹄ は
ぐ ったく て、最初 から最後ま でず っとくすく
と か横 の感覚 にと でも敏感 にな って、 ロック
を絶 えずず らし て いくあたり上質 の散文 詩 み
す笑 っち ゃいま した。仔熊 って、 ほんと にか
発事故 のせ いで放置 され てた馬 の面倒 を見 る
何だ かち ょ っとず つ断
よう にな る、と﹂ Y ﹁
鍵だ よね。 いいと ころ に気づ いたね。何 かが
ポ ルノど ころ か、誰 も知らな か ったす ごい秘
吉 田さん、 こう いう の
わ いいですよね﹂ K ﹁
疾走系 の作家だ から、 こう いう のはバ ー ッて
クライミ ング にめざ め、常識的な重力 の枠 に
話がありま して、と大人 にな ってから回想 で
どうし て? け っこう好き
嫌 いでし ょ﹂ Y ﹁
一気 に読 むべきな のかなと思う。 わ からな い
と こ は、 わ からな いまま﹂ A ﹁ココピオ っ
ろ
て、ピ ノキオみた いですね﹂ Y ﹁
なん か思 わ
挑戦 します。文章 は地を這う みた いで不思議
明 かされる。男子特有 のノ スタ ルジ ア初恋小
よ。駄洒落 っぱく て、変なと ころ に こだ わ っ
て、大まじめにふざ けてる感 じが悪 くな い﹂
3点。
鈴木電機店繁盛 記﹂ 翁群像し 2
深堀骨 ﹁
K ﹁こちらも言葉 の遊びが目立 つ作品。不景
せぶり で、
ハードボ イ ルド で、英雄諄風 で、
別 のも のにな る。 でも、出発点 は物 理的な接
説 かなと思 って読 んだ わ﹂ K ﹁
所 々ひねりも
あ るけど、あ の広小路 さんが意外 と素直 に書
気 に沈 んだ ﹃
腰巻弁 天 ロマンチカ商店街﹄ の
″
村 お こしク にみんなが奔走す る話“ ﹃ロマン
チ蚊﹄ と かいう ゆるキ ャラが出 てき て、着ぐ
な低温感 って いう か、感情がな いみた いな麻
うして太 一が殴られるの?﹂ K ﹁
そ こ、ポ イ
定はテキ
るみを着 て、 と か。 でも、 これも設ユ
だ けど⋮﹂ K ﹁
あ、吉 田さん の言 いそうな こ
触 な んだ。言葉が、観念 じ ゃなく て、有機物
ント でし ょ。太 一は単独 で、キ ャ ロライナ陽
ドリ
トーで、小ネタ の連続 で読ま せる﹂ Y ﹁
フと か、前 バブ ル っぱ い古 いネ タが多 い。あ
とわ かるような気がす る﹂ Y ﹁
そ お? じ ゃ、
痺 した心地。 でも、読 ん でるとう っすら酔 っ
子 に つきまと ってる奴 に挑戦 したわけさ﹂ Y
﹁でも、 あ っち ゃん の疑 間 もも っとも よo最
たしは意外 と好きな んだ けど﹂ A ﹁これも、
ね﹂ A ﹁
最後 はどうな ってるんです か? ど
だ から 小 学生 を主 人 公 にす る のが 得意 な の
いて いるなあと思 ったね、俺 は﹂ A ﹁
ふだ ん
は違 うんです か?﹂ K ﹁
も っと視点が ミ ニマ
ルで、毒 もあ るよ﹂ Y ﹁
そ っかミ ニマルね。
てしまう。比喩 と かイ メージが と にかく新鮮
で、心境 の変転もうまくとらえ てるし、世界
後を こう や ってばかすと、それだ けで無駄 に
ウ フ フ って笑 いなが ら読 んじ ゃ いま し た。
﹁王様 は裸だ﹂と云 った子供 は こんな顔だ っ
た﹂
し
い
で
すね。生者 にも死者 にもやさし い。 で
も、 ﹃
ま じ︱﹄ と思 う瞬 間 はあり ま せん でし
た恋 から、 死者 と の付 き合 いを通 し て癒 や
され ていく女 の話﹂ A ﹁この作家 さん、やさ
たし かにあ る種 のキ レはあ ってカ ッコいいん
全体 の方向 は見 えるけど﹂ K ﹁
省略的 で、 カ
ク ッと角 を曲が っち ゃうような。古川 さんは
絶があ って、今 にもわ かるよう でわからな い。
おセ ンチ にならな い?﹂ K ﹁
吉 田さん、男 の
した﹄ って最高 です。寅 さん の映画 みた いで
た のではな いかと思え る程 の無垢な面持 で申
彼 岸 のひと﹂
あ て てみ で﹂ 小 山 内恵 美 子 ﹁
0点。 A ﹁
翁文學界し 2
あたしが担当 です か?﹂
きれ いにま
K ﹁これは ホラーな のかな﹂ Y ﹁
とまりすぎ て、読 んでも読まなく ても いい気
にな っち ゃう小説だ った﹂ K ﹁いち おう狂 っ
子小説 にきびし いなあ∼﹂深堀骨 ﹁
葡旬前進﹂
3点。 A ﹁
翁群像し 2
変な家 に住 んで猛獣を飼
う人 の話。鰐と か。熊と か。仔熊 を抱く のが
3点。
鯨 や東京 や 三千 の修 羅や﹂ ﹁すば るし 2
﹁
K ﹁え、俺が やるの。要約 は難 し いな。大震
した﹂ K ﹁いいと ころ に気が ついたね。下町
的、落語的世界 の笑 いな んだ よ﹂古川日出男
公が この人を殺 しち ゃう⋮ええ !ほんとう か
災をき っかけにヤ ンキー の生活 から カウボー
イ に転 じた男 の話 って言 えば いいかな。金 を
大好きなんだ けど、大人 にな った熊 は嫌だ か
ら、そ の前 に殺 しち ゃう。 それを不見子 って
いう人が見 かね て邪魔 して、 そうしたら主人
な って思うんですけど、そんな ことどう でも
いいんですよね、き っと。何だ か文章がくす
新 人小 説 月 .T
2/J
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