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平成23年5月1日
第6号(平成23年5月1日) 編集責任者 国民年金部 部長 町田 好正 かけはし <目次> ・はじめに ・機構からの連絡 ・広報の広場 ・地域の独自情報 ・編集後記 機構ホームページ http://www.nenkin.go.jp/ ご意見に関するアドレスは E-mail:[email protected] はじめに 3月11日に発生しました東日本大震災によ り被災された地域の皆様には、心からお見舞い申し上げます。 また、被災された方への対応、復旧対策に携わる市区町村の 皆様には、心から敬意を表するとともに一日も早い復興をお祈 りいたします。 本号では、被災された国民年金被保険者の方の保険料の免除 申請及び被災された年金受給者の方への年金支払いなどについ てご案内します。 機構からの連絡 東日本大震災で被災された方への対応 今回の東日本大震災において被災された国民年金被保険者、年金 受給者、事業主の方に対し、保険料の免除、現況届の提出期限の延 長等の対応が取られています。 1−1 国民年金被保険者の方の保険料免除 1 2 被災による特例免除 被災し、住宅、家財、その他の財産について、おおむね2分の1以上の損害を受けられた 方は、ご本人の申請に基づき、国民年金保険料が全額免除になります。 また被災の状況は、申請者が提出する被災状況届を確認することになります。 免除等の承認期間 免除が承認される期間は、平成23年2月分から平成23年6月分までの保険料となり、申請 は平成23年7月末までに行っていただくことになります。(なお、平成23年7月分以降の免 除申請については、平成23年7月以降に改めて行っていただくことになります。) May2011<Vol.6> 1 1−2 福島第一原子力発電所の事故に係る国民年金被保険者の方の保険料免除 原子力災害対策特別措置法の規定に基づき、「計画的避難区域及び緊急時避難準備区域」 が設定されたことにより、次の対象市町村に震災の発生日(3月11日)時点で住所を有して いた第1号被保険者の方(第1号被保険者であった方を含む)も申請による特例免除が受けら れます。 なお、これらの方の特例免除は、国民年金法施行規則に規定された保険料を納付すること が困難と認められるものと取り扱うこととされ、所得額及び被災状況の審査が不要となりま した。ただし、対象市町村長による「3月11日現在に住所を有していた」ことの確認が必要 となります。 (対象市町村) いわき市、田村市、南相馬市、伊達郡川俣町、双葉郡広野町、 双葉郡楢葉町、双葉郡富岡町、双葉郡川内村、双葉郡大熊町、 双葉郡双葉町、双葉郡浪江町、双葉郡葛尾村、相馬郡飯舘村 2 年金受給者の方の年金の支払いなど 1 年金を受給されている方への4月15日の年金支払いについては、指定の口座に通常どお り振込を行いました。 また、国民年金・厚生年金送金通知書を持参できない場合でも、お近くの郵便局の窓口 において、本人確認を行ったうえで受取りが可能です。 2 生計維持確認届(または現況届)の提出が必要な3月から6月生まれの方は、その提出期 限を7月31日まで延長しました。 3 年金証書、年金手帳の再交付については、年金事務所に来訪いただくことで再交付がで 年金証書 年金手帳の再交付については 年金事務所に来訪いただくことで再交付がで きます。なお、その際、運転免許証等ご本人を確認できるものがあればご持参ください。 3 厚生年金保険料等の納期限延長など 1 被害を受けた地域(青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県)に所在地がある事業 所に対する厚生年金保険、船員保険、健康保険、子供手当にかかる拠出金等の保険料は、 震災発生日以降到来する納期限が自動的に延長されました。 なお、延長後の納期限は、今後、被災者の状況を十分配慮して検討していくことにな りました。 2 上記の地域以外に所在地がある事業所であっても、震災により財産に相当な損失(注) を受けた場合は、震災発生日以降納期限が到来する保険料等について、事業主の申請に 基づき、1年以内に限り納付の猶予を受けることができます。 (注)「相当な損失」とは、事業主の全財産に占める災害の損失の額が概ね20%以上の場合であり、損失の 額には、保険金又は損害賠償金その他これに類するものにより補てんされた金額を除きます。 4 被災者専用フリーダイヤルの開設 日本年金機構では、東日本大震災で被災した方の年金保険料の免除、年金に関する手続き 等に関する「被災者専用フリーダイヤル」を開設しています。 0120−707−118(通話無料) 期 間 : 平成23年4月11日∼平成23年9月30日 受付時間 : 月曜日∼金曜日(祝日除く) 午前9時∼午後5時まで May2011<Vol.6> 2 実態と異なる第3号被保険者期間を有する方の事務の取扱い 「運用3号」の廃止及びその後の当面の事務の取扱い 実態と異なる第3号被保険者期間を有する方の事務の取扱い「運用3号」については、本紙第4 号にてその概要をご紹介しましたが、その後、様々な議論を経て、3月8日、厚生労働大臣により 「第3号被保険者の記録不整合問題への対応について」が定められ、同日付けで「運用3号」による 取扱いが廃止されました。 また、廃止後の取扱いについては、今後、厚生労働省から通知が示される予定です。 第3号被保険者であった方への届出勧奨のお願い 国民年金第3号被保険者であった方が第1号被保険者に種別変更となった場合は、市区町村 長への届出が義務付けられておりますが、お届けを失念されているケースが見受けられます。 日本年金機構では、このようなケースを早期に発見し、届出の勧奨及び職権による種別変更を 行なうよう努力をしておりますが、全ての方の届出漏れを把握することは困難な状況です。 種別変更届の届出が行なわれないと、将来の年金額に重大な影響(低年金、無年金)を及ぼす こととなりますので、市区町村の皆様におかれましては、国民健康保険加入時などにおける種別 変更届の届出勧奨につきまして、改めてご協力をお願い申し上げます。 May2011<Vol.6> 3 特別徴収事務担当者の方へ 公的年金からの介護保険料等特別徴収における情報交換の留意事項 平素より年金業務について、ご理解とご協力を頂きまして誠にありがとうございます。 公的年金からの特別徴収は、特別徴収依頼通知処理(年次)と各種異動情報(月次)の情報交換を 行っており、国民健康保険団体連合会、国民健康保険中央会及び地方税電子化協議会(以下、「経 由機関」という。)を通じて日本年金機構へ通知をいただいているところです。 その中でも、特別徴収依頼通知処理(年次)の情報交換は1年間の特別徴収の実施の可否や徴収 金額をお知らせいただく大変重要な通知となります。 新年度になり、担当者の方が替わられるなど新たに特別徴収事務をご担当される皆様に、公的年 金からの特別徴収における留意事項等をご紹介いたしますので、ご留意いただきますようお願いいた します。 ●平成22年の年次情報交換において、適正に特別徴収ができなかった事例をご紹介いたします。 <事例1>A市では、特別徴収の開始を依頼するため、特別徴収依頼通知にて特別徴収対象者 (コード01-01)を作成すべきところを、システム操作の誤り等により、特別徴収非対象者(コード0103)として作成してしまった。 ※必ず通知コードをご確認ください。 <事例2>B市では、特別徴収の開始を依頼するため、特別徴収対象者(コード01-01)を作成した が、経由機関へのデータ送信を漏らしてしまった。 ※必ず送信状況をご確認ください。 <事例3>C市では、特別徴収依頼通知を作成するにあたり、日本年金機構から受信したデータを、 本来は変更してはいけない氏名、生年月日、住所等を変更して作成してしまった。 ※必ず日本年金機構から受信したデータを基に依頼通知を作成してください。 <事例4>D市では、平成22年に作成した特別徴収依頼通知を送信すべきところを、システム操作 の誤り等により、平成21年に作成した特別徴収対象者情報を送信してしまった。 ※必ず当該年度の特別徴収依頼通知であることをご確認ください。 <事例5>E市では、介護保険料等の特別徴収依頼金額の設定を行う際、本来は端数を含む金額 を各種金額欄「金額1」へ設定すべきところを各種金額欄「金額2」へ端数を設定してしまった。 ※必ず端数を含む金額は各種金額欄「金額1」へ設定して下さい。 May2011<Vol.6> 4 ●平成22年の月次情報交換において、適正に特別徴収ができなかった事例をご紹介いたします。 <事例6>転出日や死亡日を未来の日付で設定してしまった。 ※必ず通知内容をご確認ください。 <事例7>75歳未満で後期高齢者医療保険料の特別徴収依頼を行う際、後期移管の設定を行わ なかった。 ※必ず該当する場合は後期移管の設定を行ってください。 介護保険料・国民健康保険料(税)・後期高齢者医療保険料・個人住民税の 特別徴収担当課へ回覧いただきますようお願い申し上げます。 介護保険料等特別徴収における情報交換に関するお問い合わせ先 日本年金機構 業務管理部 業務調整グループ 電話03−5344−1100(代表) 広報の広場 市(区)町村広報紙の原稿にご利用ください!! 学生納付特例申請制度の簡素化について 学生納付特例制度により、平成22年度に保険料納付を猶予されて いる方で、平成23年度も引き続き在学予定の方へ、3月下旬に基 礎年金番号等の印字されたハガキ形式の学生納付特例申請書が送付 されています。 同一の学校に在学する場合は、このハガキに必要最小限の記載事 項を記入するだけで申請ができます。この場合は、在学証明書又は 学生証は不要です。 なお、はじめて学生納付特例の申請をする方は、従来どおり在学 証明書等が必要です。 また、平成23年度は学生納付特例制度を利用せず、保険料の納 付を希望される場合は納付書を送付いたしますので、お手数ですが お近くの年金事務所にご連絡ください。 May2011<Vol.6> 5 ご存知ですか?「学生納付特例制度」と 「若年者納付猶予制度」 ○ 学生納付特例制度 20歳以上の方は、学生であっても国民年金に加入しなければなり ません。 しかし、学生の方は一般的に所得が少ないため、ご本人の所得が一 定額以下の場合、国民年金保険料の納付が猶予される「学生納付特例 制度」があります。 対象となる学生は、学校教育法に規定する大学(大学院)、短期大 学、高等学校、高等専門学校、専修学校及び各種学校(修業年限1年 以上である課程)、一部の海外大学の日本分校に在学する方です。ま た夜間・定時制課程や通信制課程の方も含まれますので、ほとんどの 学生の方が対象となります。 学生納付特例の承認期間は4月から翌年3月までとなりますが、次 の年度も在学予定である場合、4月始めに再申請の用紙が送られてき ますので、引続き学生であれば必要事項を記入の上ご返送ください。 ○ 若年者納付猶予制度 学生でない30歳未満の方の場合には、本人及び配偶者の所得が一 定額以下の場合に、国民年金保険料の納付が猶予される「若年者納付 猶予制度」があります。 これらの制度の申請を行わず、保険料を未納のままにしておくと不 慮の事故などにより障害が残った場合に、障害年金を受けることがで きなくなります。 なお、承認された期間は老齢基礎年金を受け取るために必要な期間 に算入されますが、年金額には反映されませんので就職などで、収入 が得られるようになった場合は、将来受け取る年金を増額するため、 10年以内であれば、保険料を納めることができる「追納制度」を利 用されることをお勧めします。 詳しくはお住まいの市区町村役場の国民年金担当窓口またはお近く の年金事務所国民年金担当課までお問い合わせください。 may2011<Vol.6> 6 地域の独自情報 <事務所等での取り組み> 編集後記 今回の「かけはし」は、東日本大震災への対策を中心にお知らせしましたが、 皆様がお読みいただく時には、新たな対策が取られていることもありますので、 日本年金機構のホームページなどでお知らせしたいと考えています。 国民年金被保険者をはじめとする年金加入者や受給者の皆様が、安心・安全な 生活に戻られるよう、日本年金機構の職員も一丸となって頑張っておりますので、 市区町村の皆様もこれまで以上のご協力をお願い申し上げます。 ※「かけはし」に対するご意見をお待ちしております。 E-mail:[email protected] May2011<Vol.6> 7