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寄せられたご意見等と市の考え方(PDF形式 244KB)

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寄せられたご意見等と市の考え方(PDF形式 244KB)
景観法と連携する(仮称)横浜らしい都市景観の形成に関する条例素案について
パブリックコメント実施結果
市民意見等と横浜市の考え方
景観法と連携する(仮称)横浜らしい都市景観の形成に関する条例素案について、提出されました
ご意見等とそれに対する横浜市の考え方を公表します。ご意見ありがとうございました。
1 実施期間:平成17年8月15日から9月14日まで
2 提出された文書の数:31通
3 意見等の数:90件
4 主な意見等とそれに対する横浜市の考え方
市民の意見等
横浜市の考え方
制度素案全体について<12件>
○都市景観について、法律や条例などで決める この素案の制度化を図り、良好な景観の形成を
ことは大変良いことなので、十分検討して案を 推進していきます。
作成して欲しい。
○歴史、文化、環境、景観等あらゆる面で住む人
にも訪れる人にも評価される、国際的に通用す
る質の高い都市にするため良い事だ。
○みなとみらい線開通に伴う関内周辺における
マンションの乱立を考えると、本制度により横
浜らしい都市景観を整備しようとする事は重要
である。
○その他、新しい都市景観づくりの仕組みについ
て、賛成である。(6件)
○他都市では既に独自の条例を制定して施行さ 新しい都市景観づくりの仕組みをつくり、「景観
れているのに、歴史と国際性があり、開港150 法の景観計画等」への取組及び「景観誘導のた
周年を迎える横浜市にしては、景観法への取 めのガイドライン」のしくみの制度化・運用につい
組は遅きに失したのではないか。
て、早急に対応していきます。
○景観法はすでに施行されており、現時点でも
「景観計画」等の指定は可能。今回の条例の
施行を待って実施するのでは、景観上問題に
なっている事例の対応が遅くなる。答申にそっ
た内容の条例を早く策定し、施行するべきだ。
1
○景観計画とガイドラインを地域との協働によっ
て地区別に決めるのは時間がかかりすぎる。
既に横浜市内の景観は混乱し始めており、手
遅れになる前に、全市を対象とした景観計画
等をできるだけ早く策定し、景観トラブルの未
然防止に取り組んでほしい。
景観形成を推進するためには、市民の皆様と
協働して取り組むことが必要と考えております。
全市的に景観形成を推進していくため、まず全
市域的な景観づくりの方向性を示す「(仮称)景観
ビジョン」づくりについて早急に着手します。その
検討を受け、「景観法の景観計画等」による全市
域の基本的な景観ルールを検討していきます。
また、地区別の取組も進めていきます。
制度の趣旨について<9件>
○協議申請、協議、その後の手続きについては この素案の制度化を図り、横浜独自の協議誘
異論は無い。
導制度を活用することにより、良好な景観の形成
○横浜独自の協議誘導制度について、横浜市全 を推進していきます。
体を美的で個性的な街にしていくには、素案に
あるように市民・事業者・市との話し合いが不
可欠である。時に経済性と矛盾することもある
だろうが、長期的な横浜市の発展を考えると、
景観はお金で買う事の出来ない横浜市民の財
産になる。
○横浜らしい景観と一口に言っても多様であり、
地元の歴史のきめ細かい掘り起しから始め、
地域の人々が納得いく結果を出して。期日を追
うあまり、形態・色彩の安易な押し付けのみと
ならないように、事業者・市民の創意が実る制
度としてほしい。
○景観ルールは、あいまいさを残したまま制度化
されると、一担当者の主観で退屈な町並みが
大量生産される。
「景観法の景観計画等」及び「景観誘導のため
のガイドライン」を策定する際には、検討会の開
催や、説明会・意見募集等、市民の皆様との協
働により、意向が反映されるような形で検討を進
めていきます。また、協議の際には事業者の創
造的工夫を新たに引き出し、質の高い計画に誘
導するとともに、計画及び協議経過の公表を行う
など、協議プロセスの透明化を図ります。
○景観重要公共施設、景観重要建造物、景観重 景観法を効果的に活用し、良好な都市景観の
要樹木などの整備、指定、協定締結ができると 形成が図られるよう検討を進めていきます。
広い区域に対する住民の関心が高まり郷土愛
が高まるので大変すばらしい制度になる。
○景観法をできるだけ広く活用するべきだ。
○「横浜らしさ」とは何なのか、明確にすべきだ。
全市的な景観づくりの方向性を示す「(仮称)景
観ビジョン」の検討に着手し、「横浜らしさ」につい
ても考慮しながら、景観形成の取組の指針として
いきます。
2
○少なからず私権を制限する事になり慎重に進
めるべきだが、最後は市当局の明確な方針と
意思(決意)とリーダーシップが重要であり、市
民の意見だけに任せていては必ずしも本当に
良いものにはならない。
地区の景観形成を進める際には、当該地域の
状況等を踏まえ、関係する市民の皆様との協働
により進めていきます。横浜の顔となる地区等に
おいては、必要に応じ、行政がより主体的に取り
組むべきと考えています。
○過去の反省の上に立って新たな素案が生まれ 素案の制度化を進めていく際には、様々な観点
た背景があるはずで、プラス面、マイナス面の から議論を重ねながら、検討を行っていきます。
議論を重ね精査した作業を進めてほしい。
地区の指定について<6件>
○全市を対象とした景観計画とあるが、これは景
観法における景観計画区域を指しているもの
なのか。
○特定の地区だけでなく、もっと広く景観計画や
ガイドラインの取組をすべきである。
全市的に景観形成を推進していくため、まず全
市域的な景観づくりの方向性を示す「(仮称)景観
ビジョン」づくりについて早急に着手します。その
検討を受け、「景観法の景観計画等」による全市
域の基本的な景観ルールを検討していきます。
○運用イメージでは、全市を対象とした景観計画 具体的な地区の指定については、地域の状況
を検討とある一方、地区ごとにも景観計画・ガ を踏まえ、今後検討していきます。都心部につい
イドラインを指定することになっているが、どの ては、早急な対応が必要と考えています。
ような地域を指定しようとしているのか明確に
してもらいたい。
○地区の指定により建築制限が発生することで、 魅力的な景観や街並みは、市民全体の財産で
指定地区の土地資産価値低下や、事業者が もあり、新しい制度は町や建物の価値を高めてい
進出を敬遠することによるポテンシャル低下に くものであると考えています。
繋がる可能性が懸念されるので、条例の施行 また、景観形成を進める地区の指定の際には、
には充分な検討をすべきである。
当該地域の状況等を踏まえ、関係する市民の皆
様との協働により進めていきます。
○景観形成を推進すべき地区の指定において、 景観形成を進める地区の指定の際には、当該
指定された各地区の特性(なぜ景観形成を推 地域の状況等を踏まえ、関係する市民の皆様と
進すべき地区であるか)が具体的でない場合、 地区の特性等について十分に議論しながら協働
条例が単に建物の規制のみを推進するものに により進めていきます。
陥ってしまう可能性があると考えられるため、
地区の指定の際には特性を明確にすべきだ。
○地区の指定に当たっては、当初から余り欲張 景観形成を進める地区の指定の際には、当該
らず"良い例"を幾つかつくり、それをモデルに 地域の状況等を踏まえ、緊急度の高いものや、
して「こんなに良い街になる」と言う実例を積み 良好な事例があるものなど、市民の皆様のご理
重ねて行くのが良いのではないか。
解を得ていくよう努めていきます。
3
景観計画等とガイドラインの策定について<4件>
○景観は視覚的な面だけでなく聴覚(騒音)、触 当該地域の状況等に相応しい景観誘導ができ
覚・臭覚(人の混雑)的な要素も影響するもの るよう、景観形成を進める地区の指定及びガイド
である。何でもオープンがよい訳でなく、にぎわ ライン等の策定の際には、関係する市民の皆様
いと称するザワザワした環境に誘導したい地 のご意見を伺いながら検討していきます。
区もあるはずである。このように地区にふさわ
しい人の密度を誘導できるよう、規制項目、ガ
イドラインを設計できるようにしてはどうか。
○本条例の重要なキーワードである、「横浜らし
い都市景観」について、ルール作りの際にしっ
かり合意が取れるまで議論することが重要で
ある。景観法の規制(建築物の高さ、壁面位置
など)を手法的に先行させないほうがよい。合
意に至らなくても、「横浜らしい」組成要素だけ
でも抽出できることが意味のあることである。
「景観法の景観計画等」及び「景観誘導のため
のガイドライン」を策定する際には、当該地区に
おける景観形成の方針、目標とする景観等につ
いて、市民の皆様と協働して検討を進めていきま
す。
○区で作成された都市マスタープランに景観形 「景観法の景観計画等」及び「景観誘導のため
成に関する事項があるかどうかを見直し、必要 のガイドライン」の策定を行っていく中で、区の都
があれば盛り込むように修正する。
市計画マスタープランとの整合性を図っていきま
す。
○景観計画等とガイドラインを併せて運用するこ 「景観法の景観計画等」と「景観誘導のための
とについてわかりやすく説明すべきである。
ガイドライン」の一体的な運用による横浜独自の
協議制度について、市民の方にご理解いただけ
るよう、分かりやすい説明に努めます。
市民意見の反映について<4件>
○景観形成を推進すべき地区の指定について、 景観形成を進める地区の指定の際には、当該
景観法の景観計画等と景観誘導のためのガイ 地区の状況等を踏まえ、市民及び事業者の皆様
ドラインを「市民と横浜市の協働により策定す の意見を伺いながら検討を進めていきます。
る」とあるが、策定については、該当地区に進
出している事業者も交え、三者の意見を反映さ
せるよう配慮をすべきである。(2件)
○市民意見の反映方法としては、説明会等には
なかなか人が集まらず、ネットも高齢者層には
不十分。地域にもっと関心を持ってもらうような
小集団活動の場などで、平易で幅広い広報活
動などを積極的に行うなどの工夫をすべきだ。
○本素案にはないが、住民組織、NPO、商店街
や関連地域団体と協働する場として「まちづくり
協議会」を設置させ、「地区指定」の発案から
「景観計画」「ガイドライン」の原案の作成に参
加させるべきだ。
「景観法の景観計画等」及び「景観誘導のため
のガイドライン」を策定する際には、検討会の開
催や、説明会・意見募集等、市民の皆様との協
働により、意向が反映されるような形で検討を進
めていきます。具体的な方法については、地域の
実情に合わせて対応していきます。
4
創造的協議制度等の手続について<8件>
○最も肝心な事は協議どおり竣工する事。竣工 景観法に基づき、適切な制度運用を行うほか、
後の回復・手直しは現実問題として困難を伴う 協議制度の趣旨を踏まえた必要な措置等の検討
ので、協議を行わない事業者に対する罰則等 も行います。
の措置のみならず、工事中のチェックや竣工検
査、やり直しルール等も予め明確にしておく。
○今回の景観ルールで定める定量的・定性的な
基準により街の骨格や質を保つことは必要で
はあるが、これとは別に、より質の高い計画の
ため、建築家による形態の提案も必要である。
都市デザインとは、数量分析による手法と、形
態操作のもつ相補的性格の方法的統合ではな
いだろうか。これらを併せもつ新しい都市デザ
イン手法の確立に期待する。
創造的な協議の積み重ねにより、横浜独自の
個性豊かな都市景観の形成を図ります。また、都
市景観に関する専門審議会で議論・審議いただく
など、より質の高い景観形成に向けての専門的
意見をお聴きしていきます。
○審議の中間過程をすべてインターネットで公開 協議の際には、計画概要及び協議経過の公表
し、市民の自由な発言の場を設けてほしい。ま を行うなど、公開性を高めていきます。インターネ
た、市民の意見を集計し、各段階で数値化して ット等を活用するなどの公開手法については、ご
公開をすべきである。
意見も参考にしながら検討していきます。
○事業者と横浜市との協議は、一定数以上の住 「景観誘導のためのガイドライン」を定める際に
民から申し出があれば公開協議とすること。事 は、特に重要な案件の公開協議についても、適
業の大小、規模、影響等については問わない 切に定めていきます。
ものとする。
○事前相談の速やかな段階において計画公表と 事業者からの協議申請を受けた時点で、計画
する。事前相談を終えた協議申請後では、地 概要を公開します。また、その際には地域の方々
元住民との合意形成が難しくなる。
とも適切な連携を図るよう運用していきます。
○指定された各地域について、届出の対象とな 具体的な届出や協議の対象行為等について
る行為、制限、手続きの方法等をどのように考 は、「景観法の景観計画等」及び「景観誘導のた
えているのか明確にしてほしい。
めのガイドライン」の策定を進めていく中で検討し
また、建築物だけでなく工作物についても対象 ていきます。
となるのか。
○公益事業について、工事着手30日前までの届 災害等により緊急性を伴うものについては、景
出が必要となると、緊急の対応に支障をきたす 観法の規定に基づき適用除外とするなど適切に
ことが懸念される。公益事業における建設工 対応していきます。
事・修繕工事・保守活動の届出に対しては、規
制の適用除外としてほしい。
5
○罰則等は重いものにしないと、事業者が誠実 協議を行わない事業者に対しての罰則等の必要
に協議を行わない可能性が高いと思う。事業 な措置については、制度の趣旨や他の法令との
自体を断念させるに足りる莫大な罰金、あるい バランスを考慮して定めていきます。
は、事業者及び建築物に対する(横浜市によ
る)公共サービスの提供の拒否、建築許可の
取り消し等、重いものを設けるべきである。
専門審議会について<6件>
○「景観計画」「ガイドライン」づくりにおいては、 都市景観の専門審議会は、専門的見地からの判
地域の特性を生かしたものとするため、専門審 断を行うとともに、広く市民の視点を取り入れた
議会のメンバーは、専門家だけでなく、公募な 審議を行う必要があると考えております。
どによって選ばれた一般市民、地域住民も参
加させるべきである。(3件)
○条例の中に専門審議会への一般市民の参加
を義務付ける条項を明記させてほしい。
○都市景観の専門審議会については、統一の中
の個性が都市を面白くするという視点が欠ける
ことが多々ある。知識人の結集が平凡な結果
を出すことに注意してほしい。
○景観計画やガイドライン等の制定後、都市景 「景観法の景観計画等」及び「景観誘導のため
観の専門審議会などに対し異議申し立てを行 のガイドライン」を策定する際には、検討会の開
う場はあるのか。
催や、説明会・意見募集等、市民の皆様との協
働により、意向が反映されるような形で検討を進
めていきます。なお、制定後のガイドライン等につ
いてのご意見は、随時、市が承ります。
その他景観法について<3件>
○景観地区としての指定を受けるための手続き 景観地区については、景観法に基づき運用を
はどうすればよいのか。
行っていきますが、指定の手続については都市
計画法に則って行うこととなります。
○鉄道沿線の開発地では旧地形や旧地名は殆 いただいたご意見も参考にしながら、景観形成
ど消え失せて、地域の個性が失われており、 を進めていきます。
地域への愛着が湧かない。もし、景観重要公
共施設、景観重要建造物、景観重要樹木など
のようなランドマークに愛称でもつけたら、尚楽
しくなるだろう。道路、公園、辻、橋、坂道、並木
道など色々考えられると思う。
6
○地区計画等の区域内における建築物の形態 地区計画における、建築物の形態意匠の制限
意匠について、形態意匠の制限に適合するもの を行う場合には、地域の特性を踏まえながら、適
でなければならない」とあるが、数字で表現でき 切な制限が行えるよう、市民の皆様のご意見を
ないものを規制していくことは難しいことだと思 伺いながら検討していきます。
う。どのような方法でどのような意匠にしていくの
か、すでに具体的に決まっているのか。
個別の地区における景観形成についての提案<8件>
○この条例により指定した地区では景観誘導の 景観形成を進める地区の取組については、当
ためのガイドラインを策定できるということだ 該地域の特性や状況等を踏まえ、市民の皆様の
が、これを機に横浜駅西口周辺の景観を良くし ご意見を伺いながら進めていきます。
てほしい。横浜駅は横浜の玄関口だが、看板
が乱立しており景観的に非常に見苦しい。ぜひ
市民の意見を聞く機会を多く設け、景観のよい
街にしてもらいたい。
○関内地区、横浜駅周辺地区、MM 地区、ポート
サイド地区から京浜地区につながる臨海部の
4 つのエリアを統合した、複合景観として検討
する枠組みが求められる。
○都市景観の形成を推進する地区を指定する場
合、横浜市の特性である、港湾都市、業務産
業都市、住宅都市の三つの面をもった地区の
中から選び指定し、また、これ以外の商業地区
で大規模建築物が建てられる場合や歴史的建
造物及びその周辺の建造物を含め景観を協議
をする必要がある。
○都市部、都市周辺部のそれぞれの特性を生か
すと同時に、共通して、環境に配慮した都市空
間の形成を推進することで、魅力ある個性的な
都市として価値を高めると思われる。
○今回の仕組みの概要を見ると、関内地区等の
歴史的構築物、大規模な公共施設等の地域景
観など、都心部が中心であるように見受けられ
る。郊外で民間主体の都市景観のまちづくり地
区も是非対象地域として検討してほしい。
景観形成を推進するためには、市民の皆様と
協働して取り組むことが必要と考えており、郊外
部においても、地域の特性や状況等を踏まえ、市
民の皆様のご意見を伺いながら、検討を進めて
いきます。
○川沿いの桜並木を良い環境で維持し、更に良 景観形成を進める地区の指定及び景観計画等
くするために区域を指定して景観計画を立てる の策定の際には、当該地域の特性や状況等を踏
必要がある。
まえて検討し、地域の景観資源を生かした景観
づくりを進めていきます。
7
○今般の条例が施行され、景観形成を進める地 景観形成を推進するためには、市民の皆様と
区の指定を発案する場合には、わたしたちの 協働して取り組むことが必要と考えており、対象
まちを郊外の先進的モデル地区として対象地 地域については、地域の方々の積極的な提案や
域に取り上げてほしい。
地域の特性、状況等を踏まえて検討を進めてい
きます。
○地区の指定について、まず、市有地で景観に 市が取り組む施策については、いただいたご意
配慮した街を作ってみては如何か。理論より実 見も参考にしながら検討していきます。
際の街の姿を見た方が説得力がある。
個別の景観に関する問題についての指摘、提案等<18件>
○住居専用地域に該当するエリアは、歩行者が
憩える道路にして、線(道路)でコミュニティーゾ
ーンを形成するような路面づくりを出来ないも
のか。路面の色やテクスチャーを、一般国道と
はちょっと違えるだけで、景観は大きく変わると
思う。
沿線住民の要望が強く、利用者の理解が得ら
れた道路はコミュニティ道路として整備を行って
います。また、一定の地域をコミュニティゾーンと
して整備した事例もあります。ただし、住居専用
地域の道路を一律に位置づけるというよりは、本
制度と併せて地域ごとの特性やルールを踏まえ
たデザイン調整について検討していきます。
○景観という数値化しにくい目標は、達成度の評
価があいまいで心情的になる。景観の好みは
各人異なり、個々人の好みと慣習がぶつかる
個人住宅について介入するのは時期尚早と思
う。なお個人住宅で植樹が道路に著しく張り出
しているのは是正を求めて然るべきではない
か。
地域の景観ルールづくりには、地域住民の方々
の合意形成が不可欠です。各地域のルールを検
討する際には、市民の皆様と一緒になって、良好
な景観づくり、まちづくりができるよう検討していき
ます。なお、樹木が道路に張り出している場合
は、現在も道路管理者が通行の安全性の確保の
観点で対応しております。
○他の地域からの来訪者が多くある地域の住宅
地では、個人の家であったとしても、周りから
悪目立ちするような家のデザイン・色彩につい
ては景観計画区域による誘導を行えるようにし
たり、ガイドラインで誘導できるようになったらと
思う。
地域の景観ルールづくりには、地域住民の方々
の合意形成が不可欠です。各地域のルールを検
討する際には、市民の皆様と一緒になって、良好
な景観づくり、まちづくりができるよう検討していき
ます。
○住宅地にある空き家、空き地の管理の悪さは、
見た目にも非常に悪いので、皆が気持ち良く過
ごせるように、土地の管理を規制するような法
律の作成をお願いする。空き地にはごみの不
法投棄などが増えており、とてもいい景観とは
言えず、今後住みたいという人もいなくなる。
(2件)
8
○是非、電信柱の地中化を景観計画の項目に入
れてほしい。歩きやすく、運転しやすく、空が広
くなる。
○海外の国々と日本の景観の違いで先ず気が
付くのは、電信柱です。この醜い電柱を、無く
す工夫を早急にして欲しい。
現在本市の電線類の地中化については、主に
電線共同溝方式により整備を進めており、電線
管理者の意見を聴くことや、歩道の幅員条件等
の課題があり、早急な整備は困難な状況です。
しかしながら、電線類の地中化については、良
好な景観の形成に寄与するだけでなく、安全で快
適な歩行者空間及び災害時のライフラインの確
保にも資するものであり、各地域ごとの必要性を
位置づけて検討を進めていきます。
○学校のグランドすべてを芝生にする。CO2 の
削減と、防塵対策が出来、欧州の学校のよう
に生徒が怪我や泥にまみれることなく運動を楽
しめ、空からの景観は数段良くなり、環境改善
にも大変有意義だと思う。
維持費が掛かるが、文化都市・文化国家とは
こういうことだと思う。
校庭の芝生化については維持・管理面が課題
となっているほか、養生等の利用制約や日常的
な管理の面で、学校使用者や地域の皆さんの理
解と協力が不可欠であり、現在、年2校程度のモ
デル事業をしながら、協働して取り組んでいく仕
組みを整えているところです。したがって、すべて
の学校の校庭を芝生にすることは困難ですが、
地域ごとの景観づくりの取組の中で、市民の皆様
のご意見を参考に検討していきます。
○市街化調整区域の斜面緑地などの緑の景観
を確保すべきだ。特に、地下室マンションの規
制を「景観」の観点からできるようにするのが
緊急の課題である。小規模でも景観ルール地
区に指定しやすいような内容を盛り込んでほし
い。
横浜らしい谷戸や斜面など緑の景観の保全に
ついては、特別緑地保全地区や市民の森の指定
を進めるとともに、現在進めている、市街化調整
区域のあり方検討の中で、緑地保全施策の検討
も併せて行う等、景観法をはじめ様々な新たな法
制度等を、市民の方々との協働により活用してい
くことが必要と考えております。
一方、地下室マンションの規制については、「横
浜市斜面地における地下室建築物の建築及び
開発の制限等に関する条例(地下室マンション条
例)」や「建築基準条例」により、敷地緑化の義務
化や建物の容積率緩和措置の規制を行い、圧迫
感など周辺の住環境に配慮した建築計画への誘
導を行っています。
○今ある緑を多く残すことが必要である。
○横浜らしさには「みなとよこはま・歴史文化を基
軸にした」東の都市景観と、「水とみどりを基軸
にした」西の自然景観という二つの顔があり、
郊外地区の水とみどりの自然景観を保全・創
出することが横浜らしい景観の保全・創出にと
って極めて大切なことである。
良好な都市環境の形成のため、これまでも、都
市緑地法に基づく特別緑地保全地区など、緑の
総量の維持や、良好な水と緑の景観の保全・創
出に努めています。横浜らしい谷戸や斜面など
緑の景観の保全については、景観法をはじめ
様々な新たな法制度等を、市民の方々との協働
で効果的に運用していくことが必要と考えており
ます。
9
○横浜市はこの機に「よこはま谷戸条例」をつく
り、景観緑三法を活用し、これまでの緑行政で
は救えなかった景観を、市街化区域、市街化
調整区域の別なく、大きさの枠などもはめず、
柔軟に守っていくべきである。
本市の郊外部には、横浜らしい原風景と呼ばれ
る谷戸やまとまった緑地がかろうじて残されてい
る地区があります。今後、これらを早急に横浜市
民の共有の財産として、積極的な復元や活用も
含めて、守り、つくり、育てていくことが必要です。
横浜らしい谷戸や斜面など緑の景観の保全につ
いては、景観法をはじめ様々な新たな法制度等
を、市民の方々との協働で効果的に運用していく
ことが必要と考えております。
○公共の場の一例として、雑草ぼうぼうで植生に 身近な公園の管理については、できるだけ地域
一貫した方針が見えない公園は着手しやすい 全体で主体的に支えていただくことで、行政との
だろうから、制度の適用対象として第一目標に 協働によりきめ細かい公園の維持管理の実現に
したい。
つなげていけるものと考えています。こういった点
を踏まえ、景観上の施策についても検討を行って
いきます。
○歴史、文化、地域性により形成されてきた景観
が各所に存在しており、斜面緑地、鎮守の森な
どの緑の景観も多く残されているが、これらを
保全する制度は現在もなく、景観形成制度に
基づく地区計画、保全要綱の整備が待たれ
る。
地域の歴史性や文化性あるいは緑の景観等の
景観資源を活用するためには、これらを地域の
財産として育てていこうという価値観の共有化が
大切です。その上で、これら景観資源を生かした
景観づくりなどができるような各地域のルール
を、協働して検討していきます。
○歴史的な景観の保存地区などに建物を建設す 市が取り組む施策については、いただいたご意
る人には、別の費用がかかるので、公的な補 見も参考にしながら検討していきます。
助などの制度も必要だと思う。
○建築物について、国際都市としてのみなとみら 今後景観法の活用及びガイドラインの策定を行
いなどの臨海地区と内陸の一般家屋建築でコ っていく中で、いただいたご意見も参考にしながら
ントラストをつけ、明確な役割分担により多面 検討していきます。
性を演出すべきである。
○港湾形状については、統一した長さの桟橋、美 横浜港では、桟橋など岸壁の配置及び長さや
しい海岸線の形成を望む。
深さなどの規模について、取扱貨物や着岸が想
定される船舶を踏まえて、検討を行っています。
これにより、横浜港を訪れる様々な船舶の適正な
配船が可能となるなど、港の効率的利用が促進
されています。今後とも、港の持つ役割を踏まえ
ながら、港湾景観にも配慮しつつ、取り組んでい
きます。
10
○従来の臨海地区における色彩協議について
は、失敗であると考えている。特に MM 地区で
高層住宅に倉庫や工場の色彩規定を適用した
ことが、寒色系の寂しい町並みを作っている。
ヘクタール単位で規制せず、建物用途により柔
軟に適用できるようこの機会にお願いしたい。
「みなと色彩計画」は、港の色彩に工夫や演出
を加えることにより、横浜港をより個性的、魅力的
で活気あるものとするため、港の現況・意識調査
を踏まえ、各分野の専門家、港湾関係者等によ
る審議を経て、昭和60年に制定されました。事
業者や市民の皆様にご協力いただき、協議を重
ねて港の景観をより良いものにするよう、取り組
んでいます。一方、みなとみらい21地区では、街
づくり基本協定の中で独自に、建築物色彩計画
規準をもとに各街区で個別協議を行っています。
特に寒色系を推進しているのではなく、ブラウン
系、クリーム系などを基調とした明るい色とするよ
うに協議しております。
その他制度手法等についての提案<5件>
○都心周辺部における丘陵地での大規模集合
住宅の建替え等により、昔から市民が共有し
ていた景観が喪失する危惧があり、ここから港
への通景景観を保全するためにも、環境設計
制度の適用を義務付けるなど、建築形態誘導
による景観保全を同時におこなう必要がある。
地域の特性や状況に応じて、景観法の活用及
びガイドラインの策定・運用を行うほか、市街地
環境設計制度、開発調整条例、住環境保全条例
等の他制度との連携により、より効果的な景観誘
導が図れるよう、検討していきます。
○関連法令との関係が複雑である。既存の建築 住民発意による景観協定等の策定に向けた取
協定地域に、更に景観地区等の制度を活用す 組についても、建築協定や地区計画と同様に専
る際に、それに対する行政側の支援がどの程 門家派遣等の支援を行ってまいります。
度期待できるのか。
なお、建築協定、地区計画に加え、景観法に基
づく景観計画、景観協定、景観地区や地域まち
づくり推進条例に基づくルールなど、様々なまち
のルールが存在し、市民の皆様から分かりにくい
状況になっています。このため、パンフレットや講
座など多様な方法で、それぞれの制度の概要を
分かりやすく周知・説明してまいりたいと考えてお
ります。
○形態やセットバック等による規制により必要な 「景観法の景観計画等」及び「景観誘導のため
建物が建てられないことがないよう、公益事業 のガイドライン」の策定を行う際には、関係する市
に供する建物等については個別に規制の緩和 民及び事業者等の方々とよく話し合いながら、具
などを検討できる制度を設けてほしい。
体的な内容を決めていきます。
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○景観計画、及び景観誘導のためのガイドライン 協議の結果、特に良好な都市景観の形成に寄
に則った建築を行う際、各種申請の簡略化や 与する建築物等については、その旨を評価し、表
一定の助成金等、公的な配慮を検討してほし 彰することなどを考えています。申請手続きにつ
い。
いては、繁雑にならないよう配慮します。また、助
成金等の施策については、いただいたご意見も
参考にしながら検討していきます。
○これまでの「斜面地における地下室建築物に
関する条例」「地域まちづくり推進条例」そして
「景観条例」とまちづくりに関する条例が個別の
テーマごとに制定されているが、横浜の都市・
まちづくりを総合的に規定する「まちづくり基本
条例(仮名)」を制定すること。
景観法及び本素案に基づく制度のほか、既存
の他制度など、それぞれの長所をうまく活用した
り、組み合わせたりすることにより、総合的に景
観づくり、街並みづくりに効果のある取組を行って
いきます。
その他景観に対する意見等について<5件>
○建築協定の穴抜け地に、勝手な広告看板等が
立てられ、国際都市の品位を壊している。住民
はこの目にあまる状況にも手が出せないの
で、監視体制をきっちりとし、撤去・摘発をスピ
ーディーに、強制的実力行使ができるように、
条例の中に明示してほしい。
建築協定では、広告看板等の工作物に関して
は定めることができませんが、景観法の景観計
画や景観協定では、工作物に関する制限も規制
できます。また、違反広告物については、昨年度
の屋外広告物法の改正にともない、屋外広告物
条例で撤去することができる対象物を増やし、そ
の適正化に努めているところです。
○ベイブリッジの北両側にある赤白のタンク、煙 地域における景観ルールづくりには、市民の皆
突について一時期景観上よろしくないと議論に 様の価値観の共有化が必要ですので、いただい
なったことがあったが、私は全く問題なく美しい たご意見を参考にしていきます。
と感じた。
○高島町の電車ガードの長い壁の壁画を消せと ご指摘の壁面の活用については、いただいたご
いう声があるが、あれはアートであって、落書 意見を参考にしながら今後検討していきます。
きではない。“名物”として訪客に説明して喜ん
でもらっている。
○大さん橋からみた関内・横浜の印象は、正面に 関内やみなとみらいなどの、それぞれの地域の
昔の建物を残すレトロな雰囲気があるのに、急 特性を生かしながら、横浜独自の質の高い景観
に高層マンションが建っていたり、みなとみらい 形成を促進するよう努めていきます。
の方は近代的であるなど、全体に統一感がな
い。日本大通リは、いい雰囲気だが部分的で、
一歩中心から外れると、未開拓なところがあり
驚かされる。常に横浜を感じさせるような雰囲
気が街全体からしてくるといいと思う。
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○我が国では、自分の土地に自分で建物を建て
るのだからどんなデザインの物でも、どんな色
の物でも建てても良いという風土があるので、
これを変える必要がある。景観は、そこの住む
人だけでなく、国民全体の財産だという風土を
作り上げていく努力が必要である。
良好な景観を形成するためには、自由な発想と
工夫も必要ですが、地域の特性を尊重し、ルール
に配慮したものであることが重要です。
これらを踏まえて創られた、魅力的な景観や街
並みは、市民共有の財産であり、都市としての価
値を高めていくものであると言え、市として施策の
方向性や制度について情報提供を十分に行いつ
つ、市民・事業者の皆様の理解とご協力の基に、
協働して取り組んでいきます。
その他まちづくりについて<2件>
○ガイドラインをつくる場合に、壁面後退を行い
歩道として整備したりする際、車椅子の方も通
りやすいように勾配も少なく平らにするなど、少
しでもバリアフリーに関する要素を入れてもら
いたい。
歩道等の道路施設や建物等の整備にあたって
は、福祉のまちづくり条例に基づき、これまでもバ
リアフリーに向けて取り組んでいます。今後の景
観づくりとあわせて、引き続き対応していくととも
に、ガイドライン作成にあたっても、配慮していき
ます。
○二俣川前の道路で歩道には違法駐輪車が常
時あり、数ヶ月に一回強制撤去があるが全く効
果がない。仮に駐輪が無くなっても、道路に向
かってパチンコ屋があるから街の賑わいには
何の変化もなく、道幅は広いが駅に出るにも階
段を上る不便なさびれ道になるだろう。
いただいたご意見を参考にしていきます。
横浜市都市整備局都市デザイン室
〒231-0007
電話
13
045-671-2023
平成17年10月
横浜市中区港町1-1
ファックス
045-663-3415
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