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H25年度 モザンビーク石炭技術者育成事業 現地派遣研修セミナー

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H25年度 モザンビーク石炭技術者育成事業 現地派遣研修セミナー
平成25年度JCOAL事業成果報告会
H25年度
モザンビーク石炭技術者育成事業
現地派遣研修セミナー
平成26年7月24日
JCOAL 国際部 尹 文礼
報告内容
• 研修実施概要
• 参加状況
• 研修評価
• 今後の課題提言
2
事業背景
●資源メジャーによる寡占化・新興
国による石炭権益買収の活発化
●新規供給源の開拓、供給源の多
様化を図る必要
①モザンビークでの持続可能な石炭開発促
進に寄与
②我が国への石炭の安定供給
●近年、モザンビークでは、急激な
石炭開発に伴い、人材不足が深刻
●モザンビークは良質な原料炭の
埋蔵量が多く、新規供給国として
期待される
今までの経緯
・2012年2月 ピアシュ資源鉱物大臣が訪日 資源分野の人材育成への協力を求めた。
・2012年10月 第一回日モ資源分野政策対話開催 石炭分野における人材育成などの協
力について具体的な取組を行う方針合意
・2013年2月 第一回モザンビーク石炭人材育成セミナー開催
・2013年12月 第二回モザンビーク石炭人材育成セミナー開催
3
初年度の実施状況を踏まえた改善点
●研修期間延長
10日間⇒15日間
●講義内容:
1)実習・実技増加
・レブボーでのフィールドスタディ ・講義中の実習を増加
2)地質をテーマとする講義内容設定
・昨年度研修生の要望に応じる。
・鉱山開発の最初プロセスとして取り上げる。
3)2回目の研修となるので、より実務的な内容を取り入れた。
●参加者:
地方・民間からの参加者の増加
4
モザンビーク人材育成プログラム
平成25年
11月30日
H25年度 モザンビーク国内で
の研修
・実施時期:
2013年11月30日~12月21日
・研修期間:15日間
・研修規模:25名 (実際参加
者数)
・対象: 鉱山局、地質局、鉱
物資源公社(EMEM)、博物館
及び石炭関連産業の民間事業
者。
講義名
講師
(土) 移動 成田 →
12月1日
(日) 移動
12月2日
(月) 埋蔵量計算 基礎・実例
JCOAL 石原
12月3日
(火) 埋蔵量計算 基礎・実例
JCOAL 石原
12月4日
(水) 石炭資源探査、地質構造解析
JCOAL 上原
12月5日
(木) GIS応用事例
三菱マテリアルテクノ 大澤
12月6日
(金) リモートセンシング(画像処理・解析ソフト)
三菱マテリアルテクノ 大澤
12月7日
(土) 休日
12月8日
(日) テテ州 移動
12月9日
(月) 実習方法説明、
日鉄鉱コンサル 河口・深井
12月10日
(火) 露頭調査基礎
日鉄鉱コンサル 河口・深井
12月11日
(水) ルートマッピング
日鉄鉱コンサル 河口・深井
12月12日
(木) データまとめ
日鉄鉱コンサル 河口・深井
12月13日
(金) マプト移動
12月14日
(土)
12月15日
(日)
12月16日
(月) 世界の鉱山行政、保安監督行政
JCOAL 伊介・尹
12月17日
(火) 日本の海外炭鉱PJ経済性ケーススタディ
新日鐵住金 武井
12月18日
(水) 日本の海外炭鉱PJ経済性ケーススタディ
新日鐵住金 武井
12月19日
(木) まとめ(ワークショップ等)
JCOAL 伊介・尹
12月20日
(金) 移動 マプート→ヨハネスブルグ →
12月21日
(土) 移動
→ヨハネスブルグ → マプート
→ 成田
5
講義テーマの概要
日時
講義概要
日数
埋蔵量計算 基礎・実例
リモートセンシング、地質調査、地質構造解析等で得られ
たデータを整理し、調査地域に賦存する石炭埋蔵量の計算
方法を修得する。
2
04-Dec
石炭資源探査、地質構造解析
炭鉱開発のための様々な石炭資源の調査手法の概要を説
明、地質構造解析により得られる情報や石炭資源量、埋蔵
量等の評価手法の概論。
1
Dec/ 5~6
GIS応用事例、リモートセンシング
GISや衛星画像等のコンピュータ処理により得られる地質
図、炭量計算図などの作成手法の詳細な説明と演習。
2
地質調査実習
初期の地質調査で重要な地表調査からマッピング作成と解
析手法を実習し、地質図等の図面解析・評価技術を修得す
る。
4
16-Dec
世界の鉱山行政、保安監督行政
石炭資源開発など鉱業に関する基本的枠組みや環境保護、
保安に関し、各国の合理的開発や地域社会との調和の理念
を紹介する。
1
Dec/ 17~18
日本の海外炭鉱プロジェクト、
経済性ケーススタディ
日本企業の関与している海外炭鉱プロジェクトで実施した
経済性評価事例を紹介し、モザンビークの炭鉱開発時に参
考となる評価手法を修得
2
Dec/ 2 ~ 3
Dec/ 9~12
テーマ
6
参加者名簿
番
勤務先
職務
所在地
参加コース
1 資源公社(EMEM)
Administrador
Maputo
全コース
2 資源公社(EMEM)
法務担当者
Maputo
全コース
3 資源公社(EMEM)
地質エンジニア
Maputo
全コース
4 資源公社(EMEM)
地質エンジニア
Maputo
全コース
5 鉱物資源所傘下研究所
上級技師
Maputo
全コース
6 鉱物資源省 鉱山局(DNM)
地質エンジニア
Maputo
全コース
7 鉱物資源省 鉱山局(DNM)
地質エンジニア
Maputo
全コース
8 鉱物資源省 鉱山局(DNM)
冶金エンジニア
Maputo
全コース
9 鉱物資源省 鉱山局(DNM)
鉱物資源技官
Maputo
全コース
10 鉱物資源省 地質局(DNG)
地質エンジニア
Maputo
全コース
11 鉱物資源省 地質局(DNG)
地質エンジニア
Maputo
全コース
12 鉱物資源省 地質局(DNG)
地質エンジニア
Maputo
全コース
13 鉱物資源省 地質局(DNG)
地図管理技官
Maputo
全コース
14 国立鉱物博物館
上級技師
Maputo
全コース
15 鉱物資源所傘下研究所
管理事務官
Maputo
全コース
16 鉱物資源省(MIREM)本部
地質エンジニア
Maputo
全コース
17 鉱物資源省 地質局(DNG)
鉱物資源技官
Maputo
全コース
18 資源公社(EMEM)
Administrador
Maputo
全コース
19 ENRC (民間会社)
地質エンジニア
Maputo
マプトのみ
20 ENRC (民間会社)
地質エンジニア
Maputo
マプトのみ
21 ENRC (民間会社)
地質エンジニア
Maputo
マプトのみ
22 鉱物資源省 テテ支局
地質エンジニア
Tete
テテのみ
23 鉱物資源省 マニカ支局
上級技師
Manica
テテのみ
24 資源公社(EMEM)テテ支局
上級技師
Tete
テテのみ
25 鉱物資源所傘下研究所 Moatize支局
Director
Moatize
テテのみ
7
研修の様子
開講式
講義風景
8
テテでのフィールド・スタディ
9
研修の様子
修了書授与
閉講式
10
調査結果 ①研修生の声(抜粋)
1) 今回のセミナーの講義内容で今後の業務に有益であったと思わ
れるものを列挙し、コメントをお願いします。(幾つでもよいので)
・全体的に全て重要であり法務担当としての日常業務に役立った。
(EMEM 法務担当)
・鉱山プロジェクトの経済性評価が私の仕事に非常に有益であった。
特に、テテのマッピング、埋蔵量計算。
(EMEM 地質技官)
・総合的に良いコースであり、次のような重要な事を学べた:埋蔵量計算、炭
鉱プロジェクト運営の経済論とマッピング概念。私が石炭部で受理するフィー
ジビリティー調査報告書等の様々な報告書が読みやすくなった。(DNG 鉱物
資源技官)
・大変面白いコースで多くを学んだ。例えば:埋蔵量計算、石炭探査、地質構
造分析、NPVを活用したキャッシュフロー、リモートセンシングとArcGIS、世界の
鉱山行政。
(ENRC 地質学者)
・石炭等の鉱業ライセンス地図を作成できるようになるリモートセンシング・GIS
。モザンビークには既に地質図が存在していても、現場の地図化作業が残っ
ている。それに、地質マッピング
(DNM 地質技官)
11
調査結果 ①研修生の声(抜粋)
2、今年度施行したField Studyは来年度も希望するか。今年度の
Mapping 研修に対する意見をお願いします。
・今後のコースでマッピングを続けるべきであるが、石炭試掘(トレンチ)の評価
も組み込むべきである。それに、炭層柱状図作成、石炭サンプリング。
(EMEM 地質技官)
・次回は露頭調査の地質評価を深めてほしい。フィールド調査の計測機器を
より多く持参して貰いたい。柱状図作成。
(DNG 地質技師)
・フィールドスタディーは理論を補足し我々の知識を豊かにするので、重要であ
る。マッピングは詳細調査をすべきポテンシャルの高い地域を特定する時の重
要なツールである。次回コースでは、埋蔵量計算に念頭をおいたマッピング研
修があると良い。
(ENRC 探査・開発 地質学者)
・フィールドワークを希望し、次回は完全なマッピング行程を学びたい。今回は
地質評価が欠けていた(サイトの面積が限られた上、地質も一定だった事が
理由かもしれないが)。
(DNM 地質技官)
・今後のコースでマッピングを続けるべきであるが、石炭試掘(トレンチ)の評価
も組み込むべきである。それに、炭層柱状図作成、石炭サンプリング。
(EMEM 地質技官)
12
調査結果 ②講義内容について
講義内容難易度調査
日本の海外炭鉱Project 経済性評価
保安監督行政
世界の鉱山行政
Field Study
Remote
(Mapping
実習、解析)
Sensing (画像処理、解析)
GIS応用事例
地質構造解析
石炭資源探査
埋蔵量計算 基礎・実例
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
高い
80%
適切
90%
100%
低い
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調査結果 ③研修生要望
・リモセン、GISの講義に実習を取り込む(PC・ソフト等)
フィールドスタディを継続し、深めていく(先端技術の運用、露頭評価
、データー処理、柱状図作成等)
炭鉱開発(計画・閉山・復原)、石炭の利用(発電関係、石炭灰
の利用)、環境対策(技術・政策)、鉱山保安(技術・体制等)に
関する内容を増加
地方からの参加者をより多く参加させる。
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今後の課題及び提言
今後の提言
➣ 参加者人選について
より多くの人材を育成するために、毎年度の参加者のブラッシュアップ
や、地方や民間からの参加者をより多く取り入れる。⇒(モザンビーク
側との連携・協力強化必要)
➣ 講義内容について
・環境対策、石炭利用、鉱山保安体制・技術等に関する内容を取り入
れる。
・実習・実技の導入を継続し、特に、フィールドスタディに関しては、可能
の範囲で、資材・機材提供により、効果アップを目指す。⇒(予算枠内)
➣ 今後事業を展開するために、研修生のデータベースやネットワーク
や構築するべき。フォローアップや情報交換を推進するべきである。
15
ご清聴、どうもありがとう御座いました。
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