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2012年版(平成24年 5月発行) (PDFファイル)
立正大学ケアロジーの学問領域 立 正 大 学ブランドビジョン 「人間」 「社会」 「 地 球 」の 関 係 性を修 復 する視 点 、 それ が 、立 正 大 学 が 提 唱 する「ケアロジー 」で す 。 『「 モラリスト×エキスパート」を育 む 。』 立正大学は、今年(2012年) に開校140年を迎える、 日本の数ある私立大学のなかで最も古い歴史と伝統を 立正大学では、建学の精神にもとづいて、 「研究ビジョン」を構築し、 その実現に向けた取り組みを進めています。 有する大学の一つです。本学の建学の精神(教育理念) 「真実を求め至誠を捧げよう、正義を尊び邪悪を除こ その「研究ビジョン」が「ケアロジー」です。 う、和平を願い人類に尽くそう」は、 日蓮聖人が1271年に撰述された開目抄の三つ誓いに基づいて、第16代学 長石橋湛山(第55代内閣総理大臣) によって1961年に示されたものです。 この「ケアロジー」は、立正大学がつくった造語(「care」 + 「logy」) になります。 本学のブランドビジョン 『「モラリスト×エキスパート」を育む。』は、 このような「真実・正義・和平」の理念を骨格と さまざまな問題が起こっています。 人間と人間、人間と社会、社会と社会、人間と地球などの関係性が悪化し、人間(心と身体)、社会、地球環境を捉える する建学の精神を、現代社会の教育的課題を正面にすえてこれを現代的に表現したものです。紳士・淑女的モ このような中で、立正大学が持つ研究領域である「人間・社会・地球」を深めるだけでは真の問題解決には至りません。 ラルと幅広い教養を備えた専門家の育成に向けた本学の理想と願いが込められております。学生の皆さんに 重要なのは、個々の要素を分析するだけでなく、 「関係性」に着目し、 は、若い志を大切にして不断の研鑚を積まれ、 それぞれの専門分野でのエキスパートへと成長し、 「人類社会の その「関係性」を修復(ケア) できるよう学際的・複眼的なアプローチ・研究です。 発展に貢献しうる有為な人材」 (本学学則) として活躍されることを切に願っております。 20世紀の人類社会が追求した物質至上主義的世界観は、 ともすれば人間性を見失い、 あるいは損ないがち だからこそ、立正大学では「ケアロジー」 という研究ビジョンを掲げ、異知の融合をはかり、 でした。 21世紀の今、建学の精神を礎とした本学の人間形成に向けられた教育理念は、いま一度これを回復・ 新たなコンセプトやアプローチを社会に提供・還元しつつ社会貢献に努めていく。その強い意志と想いをこの「ケアロジー」に込めております。 修復することに努める、極めて重要な哲学とも言い得るでしょう。本学が独自にその構築を試みている「ケアロ ジー (ケア学)」は、 20世紀に傷つけられた「人間・社会・地球」の関係をひとつのつながったものとして捉えた学 際的なアプローチ(「人文科学」 「社会科学」 「地球環境科学」の融合)の下で、健全で豊かな人間社会を創造 心理学部 していこうという 「学」です。 心理学研究科 社会福祉学部 大学は「学生」のために存在しており、教職員の最も大事な仕事は学生のために働くことです。そして受け入れ 心理学研究所 ケアロジーを 「情報」の側面から支える 「情報メディアセンター」 社会福祉学研究科 た学生一人ひとりに対して、丁寧でキメの細かい良質の教育を行い、 「『優れた教養』 と 『高い専門性』 を備えた 社会福祉研究所 学生」を出来るだけ多く社会に送り出すことが、立正大学の最も重要な使命だと考えております。 ケアロジーの研究を推進し、成果を社会に 還元する 「研究推進・地域連携センター」 人 間 「日本で一番大切にしたい大学」 とは、 どこか重みがあって無視できない、人間として信頼・信用される卒業生を 輩出する、 その取り組みが社会や人々の感動を呼び起こし、共鳴されるような、 オンリーワンの大学ではないかと 仏教学部 思います。そのような大学への歩みはもちろん簡単ではありませんが、 「人間に関する総合大学」である立正大 人 間の視 点から ケアロジーを考える 文学部 文学研究科 学の活きる道がそこにあり、 『「モラリスト×エキスパート」を育む。』 というメッセージにはこのような思いが込めら 日蓮教学研究所 れております。 人間環境視点からの学問・研究領域 人文科学研究所 法華経文化研究所 社 会 昨年3月の東日本大震災で被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。 ケアロジー 立正大学はさまざまな対応を図るとともに、今後とも復興に向けての支援に取り組んでまいります。 立正精神の下、皆さんと一緒に「共に生き、共に栄える」 ように、歩んでまいります。 社会の視点から ケアロジーを考える よりよい日本、世界にするために、今こそ皆で助け合い、支え合って乗り越えていきましょう。 経営学部 地 球の視 点から ケアロジーを考える 地球環境視点からの学問・研究領域 ブランドビジョン ケアロジーの学問領域 ケアロジーへの主な取り組み C Martin Hill 立正大学は、 ブランドビジョンをシンボライズした作品として、 ニュージーランドの環境アーティスト Martin Hillの作品「Green Leaf Circle」 を、 広報活動に展開しています。人間−社会−地球を、 ひとつのつながったものとして捉えていることをイメージしています。 RIS(りす) は立正大学を表す略 称として親しまれています。 モラり すは 『「モラリスト×エキスパート」 を育む。』RISということで「モラり す」 と学生が名づけました。 また、 りすは木の実を運ぶ・埋めるとい う森の環境を守るうえで大切な 役割を担っている動物です。 事業活動 地球環境科学部 地球環境科学研究科 法学研究科 法制研究所 地 球 第31代学長 山崎和海 マスコットキャラクター 「モラりす」 法学部 社会環境視点からの学問・研究領域 経営学研究科 産業経営研究所 経済学部 経済学研究科 経済研究所 環境科学研究所 歴史 学園組織 大学・学部学科 大学院・研究科 研究所・研究機関 立正大学の出身者たち 立正の学生たちの活躍 キャンパス紹介 ケアロジーを 「情報」の側面から支える 「情報メディアセンター」 図書館機能と情報処理機能を融合した情報メディアセンターは、最新のICT設備 と過去から現在に至る数多くの蔵書、様々な情報を収集し活用するスペース、学び をサポートする専門知識を持ったスタッフを有し、学生のための効果的な知的創造 空間を提供しています。 ケアロジーの研究を推進し、成果を社会に還元する 「研究推進・地域連携センター」 本学におけるケアロジーの研究を推進し、地域との連携を促進するための支援を 行います。科研費や受託研究等の外部研究資金を獲得し、研究成果を社会に還 元します。研究の企画や推進から、本学研究者を派遣するデリバリーカレッジや子 ども大学への共催の地域連携まで行います。 現在、立正大学は、 「 人間」 「社会」 「地球」 という3つの視点から、 東日本大震災に対する支援 平成24年4月現在 立正大学の主な取り組み。 立正大学は被災地の一日も早い復旧・復興を願っております。下記の通り、被災地への 支援や学生に対する特別措置を講じております。 「人と社会」、 「 社会と地球」、 「 地球と人」等々の関係性を構造的に捉え、 ■被災地への支援活動として、 「義捐金勧募活動」 「東北復興カレンダー販売活動」 「災害 ボランティア派遣(第一次∼第六次)」への取り組み ■被災者への支援活動として、 心理学部、 社会福祉学部、 仏教学部によるメンタルケアへの 取り組み ■社会への支援活動として、 地球環境科学部、 文学部、 法学部による講演、 シンポジウム開 催、 仏教学部による慰霊法要ほか、 各種公開講座、 支援活動の実施 ■学生への支援として、被災した新入生に対する学費等の減免措置、在学生に対する救 済措置、 「モラりす奨学金」 ・ 「モラりす募金」の設置等を行いました。 ■経営学部の浦野ゼミは、 東北復興支援の缶詰を、 大丸東京店と販売しました。 「人がより良く生きるための学(ケアロジー)」に特化し、 その実践に努めています。 今後も、 被災地支援を全面的にバックアップし、 ボランティア活動を展開していきます。 人間の視点から ケアロジーを考える 人 間 の 心と身 体 や 、世 界 観 について 考えるとともに 、そこから複 雑な問 題 を抱える現 代 において、 「 人 間がより よく生きるとはどういうことか 」を深く 考えていきます。 社 会の視 点から ケアロジーを考える 現代社会に溢れている様々な問題を、 社会科学系の専門知識とモラルとをか け合わせながら、人が共に生きる場とし ての「 社 会 」の、良好で豊かなあり方を 考えていきます。 地 球の視 点から ケアロジーを考える 未 来の人 間 生 活に必 須となる地 球 環 境 問 題の解 決や、地 球 規 模での調 和 について、政府や自治体、企業、個人の 取り組みのあり方を考えていきます。 認知と行動の両面から働きかけ、 心の問題を解決していく認知行動療法で、 一人ひとりのセルフヘルプを目指す。 憲法の視点から国籍や 人権をめぐる事例を考察しながら、 人と人、人と社会とのつながりを考える。 自然界のさまざまな物質を 調査・分析・考察することにより、 私たちの住む地球や、宇宙の環境を知る。 臨床心理学科の沢宮容子教授は、認知 国家の基本的な枠組みである憲法の条 自然界にあるさまざまな物質を調査・分 行動療法を通して、現代社会の複雑な 文は、国民が対象。 しかし近年、 日本の 析することによって地 球や宇 宙を知り、 対人関係から生じるストレスの問題に対 「国家」 という枠の中で暮らす人が、 日本 環 境を考 察 する研 究はまさに「ケアロ するケアロジーを実践しています。認知行 国籍を持つ「国民」だけではなくなりつつ ジー」と直結しており、 また、地球に住む 動療法で大切なのは、 自分で自分の問 あり、徐々にずれが生じています。法学科 人類へのケアにもつながっていると話す 題に対 処できるようになる「セルフヘル の馬場里美准教授は、 このような現象に 環境システム学科の福岡孝昭教授。東 プ」 という考え方。たとえば、空腹な人が 法制度はどのように対応すべきかを研究 日本大震災後、すぐに「放射線」につい いたら、魚を獲ってきて食べさせるだけで しています。変動し多様化する国際社会 ての講演などを行ってきましたが、原発 なく、 自ら魚を獲る方法を教えるのです。 の中で起きる、国籍や国境、外国人の人 の存 続について危 惧 する意 見も多い 8学部15学科、 7研究科を擁する 「人間に関する総合大学」 として発展してきた本学の使命は、建学の精神に基づき、 「 人類社会 の発展に貢献しうる人材」 ( 学則第1条) を育成し、社会に送り出す事です。平成24年度においては、本学の使命を具現化するた めに以下の項目について取り組んでいきます。 1 立正大学・学園の全体像の検討 5 付属中高・準付属校、 並びに高大連携の強化 ◎大崎・熊谷両キャンパスの均衡ある発展と活性化、 立正中学高馬込キャンパ ◎付属立正中学・高等学校(特色ある教育活動、生徒募集対策) ス建設事業への取り組みを核としたキャンパスの再整備を、 「規模の経済性・範 ◎高大連携の充実化(協議会及び連絡会、高大連携プログラム、新たな連 囲の経済性・連結の経済性等」 を配慮しつつ展開していきます。 携先の模索) ◎「建学の精神」に基づいた「初年次・導入教育、共通教育・学部教養教育」 の教育体系としての「立正スタンダード」創りに取り組んでいきます。 6 内外友好団体との連携策の推進 ◎平成24年は開校140周年を機とし、 10年後の150周年に向かって、 これか ◎校友の絆の強化(卒業生・同窓生、在校生、保護者、現・元教職員など全 らの日本社会(『協働・共創』社会) を展開しつつ、 新たな飛躍を図るための学園 ての校友) ◎校友会予算の再検討 振興政策プロジェクトを推進していきます。 7 施設課題・整備への取り組み 2 学事・教育改革へ向けた取り組み ◎馬込キャンパス建設事業 ◎大崎キャンパス再配置事業 ◎熊谷キャンパス既存ん施設改修事業 ◎省エネ対策 ◎自己点検・評価、 FD・SD活動を含む質保証の充実 ◎学生収容人数・ 定員、教員定数などを含む、学部・学科改革 ◎奨学金制度の整合化を含 む、学生サービスの充実 ◎課外活動の活性化と振興 8 ◎学部及び大学院組織の機能強化と事務局の効率化 3 研究活動の活性化と社会・地域連携の展開 ◎研究活動の活性化 ◎社会連携・地域連携の展開(デリバリーカレッジ、 心理臨床センター、博物館) 大 学 事務組織の変革 ◎緊急時における各種マニュアル作成や見直し、防災用品・備蓄品の整備 9 財 政の健全化と平成24年度予算編成方針 ◎平成24年度予算編成方針に基づいた予算執行 ◎資産運用のあり方の見直しの着手、財務モデルの再検討 4 入口・出口戦略の充実と外部要件に対する いま抱えている問題を解決するだけでな 権をめぐるさまざまな事例についての研 中、今後の電力について考えていくことも 各種対応の迅速化と戦略化 く、将来的に起こりうる問題に自分自身で 究は、 ケアロジーと結びついていると考え 科学者の使命と考えています。枯渇が 対処できる能力を養う。 この視点は、 ケア ています。 「法」 とは、人間と人間、人間と 危ぶまれる石炭・石油を燃料とする火力 ◎「入試政策」の充実 ◎「キャリア教育の義務化」に伴う 「就業力」の向上 ◎東日本大震災被災地学生に対する経済的支援基金の創設 ◎馬込キャ ◎「三つの方針」の策定 ◎「大学情報公開の義務化」 と立正大学色の広 ンパス施設・設備の充実 ◎立正大学/立正精神の内外への情報発信 ロジーにもつながるものといえます。社会 社会との関係を壊さないために定められ 発電に頼るのか、 また、風力、太陽光、地 報活動の展開 ◎大崎キャンパスの整備 ◎熊谷キャンパス再開発後の施設設備の充実 の中で人がお互いを支え合い、 お互いに たルールであり、 また、壊れてしまった関係 熱などのエネルギーでは現代社会の電 ケアしながら、問題に対処する能力を高 を修復するためのものでもあります。つまり 気使用量には追いつかないのではない めていく。それが 臨 床 心 理 学のケアロ 「法学」そのものが社会の視点からのケ かなど、科学者の視点から考察し、代替 ジーなのです。 アロジーといえるのです。 エネルギーの可能性を探ることも 「ケアロ ジー」 と捉えています。 共同研究を展開するゼミ 一人ひとりが独自のテーマを調査・研究する福岡ゼミ 14 0 周年記念勧 募事業の展開 3つの方 針 立正大学の教育は、建学精神 教育理念・目標 3つの方針 に基づいて展開されています。 その3つの方針とは [ 学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)] ❶本学に所定の期間在籍し、学部の教育目的に 沿って開設された授業科目を履修して、卒業認定・ 学位授与の基準となる所定の単位数を修得する ことです。 なお授業科目には、講義科目のほか、演 習や実習、 フィールドワークや卒業論文の作成等 が含まれる学部もあります。 ❷各学部の特性に応じて開設される教養的科目 と専門科目の履修を通じて、教養教育と専門教育 の両面を修得することが、学位授与の基準となり ます。 沢宮教授の監訳書「認知行動療法事典」 10 [ 教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)] ❶学部・学科における体系的学習と、学部・学科を 横断する学際的学習とを通して、現代の多様な課 題を発見、 分析、 解決する能力の育成を目指します。 ❷全学共通カリキュラムの多面的履修を含め、基 礎的な学習能力を養うとともに、人間・社会・地球環 境に対する理解を深め、専門領域を超え、横断的 に問題を探究する姿勢の育成を目指します。 ❸4年間にわたる 「講義」 「演習」での学びや、 卒業 論文等の作成を通して、 知識の活用能力、 批判的、 論理的思考力、課題探究力、問題解決力、表現能 力、 コミュニケーション能力、 さらに異文化への造詣 などを総合化する学士力の育成を目指します。 [ 入学者受入れ方針(アドミッション・ポリシー)] 立正大学は、本学の建学の精神に基づいた教育 理念に共感し、明確な目的意識をもった人の入学 を求めています。大学での勉学は、 自らの問題意 識を磨き、 自分が目指すものは何か、 また何を研究 するのかを自覚し、 自立的に学習することが大切で す。そのため、基礎的な学力を十分に備え、主体 性と意欲をもって勉学に励むことのできる人々に広 く門戸を開いています。 立 正 大 学の事 業 活 動 立正大学ケアロジーの取組み 「人間」 「社会」 「地球」のよりよい関係を創造する 「ケアロジー」の実践。 未来が求める人材を輩出する使命感にあふれています。 本学の根底を支えてきた建学の精神。 建学の精神 学生数約10,700名。 8学部15学科、 7研究科、 9研究機関を擁する総合大学。 立 正 大 学の校 章 立 正 大 学は、立 正の精 神に学ぶことを建 学の理 念とします。 立 正 精 神の眼目は次の三つの誓いに現わされます。 1. 真 実を求め至 誠を捧げよう 2. 正 義を尊び邪 悪を除こう 3. 和 平を願い人 類に尽そう 「 三つの誓い」は、鎌 倉 時 代の宗教者、 日蓮聖人が佐渡で著 された『 開目抄 』に表 明されている「日本の柱 」 「日本の眼目」 「日本の大 船 」という言 葉がもとになっています。若き日に誓い 願ったこの言 葉を胸に、 日蓮 聖 人は真の思 想 家として社 会に 貢 献 する生き方を実 践されました。そしてその三 つの誓いを 立 正 大 学 の 校 章は、 「 大 學 」を橘 が 支えています 。 りょくすい 立正大学の礎 「日本のケインズ」と称された石 橋 湛 山は、 1952∼1968年 の長 期にわたり立 正 大 学 長を務め、法 華 経の精 神と学 問の 実 践とを一 体 化 する生き方を説きました。その指 導に当たら れた石 橋 湛 山は、立 正 大 学 の 総 合 大 学 化をめざし、 まず当 時 開 設されたばかりの経 済 学 部の強 化を図りました。東 洋 経 済 新 報 社 内に置いてあった自分の蔵 書を運び 込んで大 学の 図 書として登 録し、 また自ら教 壇に立ち金 融 論を講 義しまし た。 石橋湛山は生涯にわたり自由主義と民主主義に立ち、 ジャーナ リストとしても絶えず時代をリードする 健 筆をふるってきました。政 治 家とし ては1956 (昭和31)年に内閣総理 大臣に就任し、 日中・日ソ相互の国交 回復のために自ら先頭に立ち、熱心 に行 動されました。 日本の外 交 史 上 のみならず、世界平和のために大きな 功績を残したのです。 第16代 立 正 大 学 長 時 代(1952∼1968年 )の 石橋 湛 山 文学部 りや、緑 翠の葉の輝きは、本 学が真 実を求め・正 義を ぎょうがく いそし その 尊び・和 平を願って行 学に勤む人々の 園 であること を象 徴するものです。 経済学部 立正大学 立 正 大 学の略沿 革 1580 天正 8年 日蓮 宗の教 育 機 関として下 総 飯 高 檀 林( 千 葉 県 八日 1 9 1 1 年 日蓮 宗 大 学 卒 業 式 1926年 大崎校舎図 明治 5年 檀林を廃し二 本 榎 ( 東 京 都 港 区 )に宗 教 院を設 置 明治37年 専 門 学 校 令による日蓮 宗 大 学 林 ( 東 京 都 品 川 区 大 明治40年 日蓮 宗 大 学 林を日蓮 宗 大 学と改 称 大正13年 大学 令による文 学 部・予 科・研 究 科 設 置 昭和24年 学校 教 育 法による仏 教 学 部・文 学 部 設 置 昭和25年 経済 学 部、短 期 大 学 部 設 置 昭和26年 私 立 学 校 法により財 団 法 人 立 正 大 学 から学 校 法 人 昭和41年 熊谷キャンパス開 設 昭和42年 経営 学 部 設 置、教 養 部 一 部 熊 谷キャンパス移 転 昭和56年 法学 部 設 置 昭和63年 大学 院 経 済 学 研 究 科 設 置 平成 4年 開校120周年記念事業大崎キャンパス再開発工事竣工 平成 6年 大学院 法 学 研 究 科 設 置 平成 8年 社会福 祉 学 部 設 置 平成10年 大学院 経 営 学 研 究 科 設 置、地 球 環 境 科 学 部 設 置 平成12年 大 学 院 社 会 福 祉 学 研 究 科・大 学 院 地 球 環 境 科 学 研 究科設 置 2002 2004 2005 2006 2007 2009 2010 2011 2012 平成14年 開校130年 。心 理 学 部 設 置 平成16年 大学院 心 理 学 研 究 科 設 置 平成17年 大崎キャンパス9号 館 竣 工 平成18年 大崎キャンパス12号 館 竣 工 平成19年 大崎キャンパス5・6号 館 改 築 工 事 完 成 平成21年 熊谷キャンパス再 開 発 事 業 第 一 期 工 事 A竣 工 平成22年 熊谷キャンパス再 開 発 事 業 第 一 期 工 事 B 竣 工 平成23年 心理学 部に対 人・社 会 心 理 学 科を設 置 平成24年 開校140周 年 2013. 4.月 立正大学付属立正中学校・高等学校は馬込キャンパスに移転します。 文学科 経済学科 法学科 社会福祉学科 子ども教育福祉学科 環境システム学科 地理学科 臨床心理学科 対人・社会心理学科 文学研究科 経済学研究科 法学研究科 立正大学大学院 1926年 大崎校舎1号館 立正 大 学 学 園となる。大 学 院 文 学 研 究 科 設 置 1966 1967 1981 1988 1992 1994 1996 1998 2000 社会学科 経営学科 心理学部 学校の前身) を設 置 史学科 法学部 地球環境科学部 崎)設置。 日蓮 宗 大 学 林中等 科( 現 立 正中学 校・高 等 1907 1924 1949 1950 1951 仏教学科 経営学部 社会福祉学部 市場 )創 設 1872 1904 宗学科 哲学科 橘は、 日蓮 聖 人が好んだ植 物で、その純白な花の香 第16代 学 長 石 橋 湛 山 が 現 代 風に言い換えたものが、立 正 大 学の建 学の精 神として受け継がれているのです。 仏教学部 たちばな 1953年 経営学研究科 社会福祉学研究科 湯川秀樹氏による 立正文化講座 地球環境科学研究科 心理学研究科 日蓮教学研究所 法華経文化研究所 人文科学研究所 経済研究所 研究所 産業経営研究所 法制研究所 社会福祉研究所 環境科学研究所 1992年 元英国首相サッチャー氏 による講演会 心理学研究所 2 0 0 9 年 熊谷キャンパス再開発事業 第一期工事Aが竣工 情報メディアセンター 博物館 心理臨床センター 研究推進・地域連携センター センター・施設 国際交流センター 入試センター キャリアサポートセンター ボランティア活動推進センター 子育て支援センター 2 0 1 0 年 江崎玲於奈氏による 講演会 2 0 1 0 年 熊谷キャンパス再開発事業 第一期工事Bが竣工 付属校 準付属校 立正高等学校 立正中学校 立正大学淞南高等学校 学 園の組 織 図 立 正 大 学の歴 史 2012年に開校140周年を迎えた、 脈々と連なる伝統があります。 立 正 大 学 の 学 部・学 科 立 正 大 学 の 学 部・学 科 一人ひとりが個性を輝かせる総合大学を目指しています。 人文・社会から応用科学に至るまで、約10,500人が学ぶ8学部15学科。 仏教学部 文学部 法学部 社会福祉学部 宗学科 仏教学科 哲学科 史学科 社会学科 文学科 法学科 社会福祉学科 子ども教育福祉学科 * *2012年4月 人間福祉学科より名称変更 430年 前に開かれた日蓮 宗の教 育 機 関を淵 源とする仏 教 文 学 部 は、混 迷 の 度を深めるいまだからこそ、 ヒューマニ 学 部は、本 学の建 学の精 神を直 接 的に継 承しています。 2 ティ ( 人 文 学 )の活 力ある復 興を提 案しています 。 ヒューマ 学 科 があり、仏 教を切り口として人 間・社 会・歴 史・思 想・文 ニティの基 本である人 間の思 想・行 動をベースに、哲 学 科、 化・芸 術などを多 角 的に考 察し、 より良い自己 形 成と「 智 」 史 学 科 、社 会 学 科 、文 学 科(日本 語日本 文 学 専 攻コース、 の習得 へ 導くように、特 色あるカリキュラムを設けています。 英 語 英 米 文 学 専 攻コース)の4学 科2専 攻コースで構 成 。 宗 学 科は日蓮 聖 人の生 涯と思 想を主 体 的に学んで菩 薩の す べての学 科で人 間の営みである文 献そのものを大 事に 慈 悲 行の実 践を志 向し、仏 教 学 科はアジア各 地に伝 播し しています。あり方・意 味は学 科によって異なってはいても、 た仏 教が異 文 化との交 流を通して発 展・変 容した経 緯を客 目的はそれぞれの文 献を学ぶなかから、人 間を読み、自分 観 的に学んで国 際 的 視 野を培い、 ともに広く社 会に貢 献で をつくり、社 会に活かすことで、新たな道しるべを探ることに きる人 材の育 成をめざしています。 あります。 法 学 部は、 「さまざまな社 会 問 題と向き合い、その解 決を見 社会福祉学科と子ども教育福祉学科の2学科からなる社会 いだす能 力」と「 必 要な専 門 的 知 識や資 格 」を身につける 福 祉 学 部は、 21世 紀の福 祉 社 会に求められる豊かな感 性 教 育を通して、社 会で活きる人 材の育 成を目指しています。 と優れた思 考 力・実 践 力をもった人 間の育 成をめざしていま 将 来 の 志 望に合わ せて「 企 業 法 」 「公共政策」 「現代社 す。社 会 福 祉の理 論と実 践を幅 広い視 野から学ぶことをめ 会 」の3つのコースを設 置 。少 人 数 制の教 育を重 視し、 1年 ざし、講義・実習・演習を同時に展開する多角的なカリキュラ 次はクラス制を設け、専 門ゼミナールでは2年 次から卒 業ま ムを設定。そのため提携する200以上の福祉施設・保育所・ での3年 間 参 加することができます。 また、資 格 試 験や公 務 幼 稚 園・学 校での実習や、隣 設する高 齢 者 施 設「 立 正たち 員 試 験 、法 科 大 学 院などの受 験 対 策 指 導にも力を注いで ばなホーム」やボランティア活 動 推 進センター、子 育て支 援 います 。一 方 、開 かれた大 学を目指し、公 開 講 座などの開 センターでの教 育 研 究 、 さらにはデンマーク、 イギリス、カナ 催によって地域との交流を深めています。 ダ、韓国など、海外の社会福祉研修も実施しています。 経済学部 経営学部 地球環境科学部 心理学部 経済学科 経営学科 環境システム学科 地理学科 臨 床 心 理 学 科 対 人・社 会 心 理 学 科 現 代 世 界は、 1929年に比 較される恐 慌と不 況を経 験しつ 本 学 の 経 営 学 部 は、 「 心 豊 かな産 業 人 の 育 成 」を理 念と 地球環境科学部は、本学唯一の理学系である環境システム 心 理 学 部は我 が 国における心 理 学 研 究の中 枢となること つあります。そこから何が生まれるかを考えるのが経 済 学で し、多くの産 業 人を輩 出してきました。日本にある経 営 学 部 学科と、私立大学のなかで最も古い伝統を誇る地理学科の2 を目標に、2 0 0 2 年に「 臨 床 心 理 学 科 」単 科により開 設され す。 したがって経 済 学は、多 面 的 多 次 元 的で、絶えず予 測 の中でも伝 統を誇りますが、常に先 取の精 神をもち、教 育シ つで構成されています。両学科ともフィールドワークを重視して ました。臨 床 心 理 学 科では、現 代 社 会における心 理 学 的な を超えて変 化する具 体 的 歴 史 的な現 実の変 化の特 徴を、 ステムの革 新に努めています。カリキュラム上では、理 論 教 おり、国内外のさまざまなフィールドに赴き、環境問題・地域問 ニーズに応えるとともに、カウンセリング等の心 理 的な援 助 過 去の経 験と比 較して具 体 的に定 式 化し、 さらに現 実の根 育にとどまらず実 務 家による授 業 等の実 践 的な授 業も設け 題について調査を行う科目を必修で設けています。最新の実 に関 心のある学 生 が 学びあう “場” を提 供し心の専 門 家を 底にある人 類 史 的 課 題を考えます 。そこで経 済 学 の 学 習 ています 。 また、ゼミナールにおいては、教 員の 個 性を活 か 験設備や測量機材、豊富な地図や図書資料を利用した少人 育 成しております。 また、 「 対 人・社 会 心 理 学 科 」は、社 会で は、自分の経 験と実 感をさらに反 省して全 体を考える幅の した 特 徴 的な諸 活 動を行 い 、組 織 人として必 要な「 人 間 数制の質の高い授業を行っています。 また、地理情報システ 生 活している人の心 理や行 動が周 囲からどのような影 響を 広さを必 要とします 。それを通して自分の課 題を発 見し、目 力」や「 共 創 力」の養 成を進めています。 ノート型 P Cを全員 ム (GIS)やリモートセンシングなどのコンピュータを活用した実 受け、 どのように影 響を与えているのかを学び、研 究する全 的 意 識を持って柔 軟に対 応できる人材を養成します。 に貸 与し実 践 的なスキル教 育を行っているのも大きな特 徴 習も特色の一つです。幅広い視野と高度な専門技術を身に 国初の学 科です。 です。 付けた多くの優秀な人材を輩出しています。 立 正 大 学の大 学 院 立 正 大 学の大 学 院 大学院では広い視野を背景にした実践的な研究が盛んです。 高度な専門能力の育成。広く社会人に開放された7研究科15専攻。 文学研究科 経済学研究科 社会福祉学研究科 地球環境科学研究科 6専 攻 からなる文 学 研 究 科 では、各 専 攻 の 伝 統ある学 風 現 代 世 界の諸 課 題に取り組む経 済 学 研 究 科には、世 界 経 社会福祉学研究科では、 「理論と実践の総合化」の理念を具 地 球 的 規 模 や 地 域 的 規 模 の 環 境 問 題に正しく対 応 する を維 持しながらも、時 代の変 化に対 応した教 育と研 究を推 済の現 実 問 題を広い視 野から意 味 づけ解 析する「 経 済シ 体化していくために、実践的な経験知識を含めた教育課程を には、広い視 野と深い専 門 知 識そして確かな技 能 が 必 要 また 進しています。仏 教 学 専 攻 ─日蓮聖人の教学・教団史、 ステム研 究コース」と、環 境 保 全という人 類 的 課 題を現 在 編成しています。修士課程では学部教育を基礎としたさらに高 です 。地 球 環 境 科 学 研 究 科はそうした人 材の養 成を目指 仏 教の教 義・思 想・言 語・歴 史・美 術などを研 究 。英 米 文 学 の経 済システムを前 提として考 察する「 環 境システム研 究 度な専門教育を行う「福祉研究ゼミナール群(社会福祉領域、 した、地 理 空 間システム学 専 攻と環 境システム学 専 攻から 専 攻 ─ 現 代にまで至る英 語 圏の作 品 研 究など、専 門 性の コース」があります。先 端 的な研 究 科目を多 数 設 置し、院 生 仏教福祉領域、人間福祉領域)」と「福祉研究特論群」、博士 構 成される文 理 融 合の大 学 院です 。両 専 攻とも博 士 前 期 高 い 能 力を養 成 。社 会 学 専 攻 ─ 理 論 的な研 究と同 時 に のさまざまな問 題 意 識に応えるとともに、 コンピュータを利 用 後期課程では「研究指導」 と 「福祉特講科目群」を配置してい 課 程( 修 士 課 程 )と博 士 後 期 課 程を有し、横 断 的なカリ フィールドワークも重 視 。史 学 専 攻 ─ 考 古 学を含む日本 史・ するための 環 境 整 備 やライブラリーの 充 実に努 めていま ます。特に、研究・教育生活と職業生活を往還しながら社会福 キュラム構 成 が 特 色 です 。地 理 空 間システム学 専 攻は四 東 洋 史・西 洋 史の全 分 野で「 立 正 史 学 」の伝 統を継 承 。国 す。社 会 人 教 育のほか、アジア諸 国の留 学 生 教 育にも、積 祉分野に従事している社会人学生に対しては、実践的経験を つの 分 野 、環 境システム学 専 攻は五 つの 分 野 から構 成さ 文 学 専 攻 ─上 代から近 現 代に至る文 学 作 品や、文 学 史・日 極 的に取り組んでいます 。留 学 生のために「日本 語 講 座 」 理論的に総合化するリカレント教育に力をいれています。また、 れますが 、それらは「 人 間 活 動と地 球 環 境 」 「フィールドサ 本 語 学など全 分 野で研 究を展 開 。哲 学 専 攻 ─「 現 代 への を開 設 するほか 、中 国の複 数の大 学と提 携を結んで活 発 これらは、セメスター制で行われています。 イエンス」といったキーワードを共 有し、地 球 社 会 へ の 積 問い」を中心に西 洋 哲 学を幅広く学習。 に交流しています。 法学研究科 法 学 研 究 科は、社 会 人を受け入れるため夜 間および 土 曜 経営学研究科 平日夜 間 、土 曜日全日開 講で、社 会 人のニーズにも応える 極 的な情 報 発 信に努めています。 心理学研究科 修士課程の臨床心理学専攻と応用心理学専攻、対人・社会心 日に開 講 する地 域に根ざした大 学 院 です 。法 学 部 のカリ 経 営 学 研 究 科では、 2つのコースを設けています。アカデミッ 理学専攻の3専攻および博士後期課程の心理学専攻から構成 キュラムを基 礎にさらに専 門 的な教 育 研 究を志 向し、専 門 ク・コースでは経 営 学・マーケティング・会 計 学・情 報システム されています。臨床心理学専攻は財団法人日本臨床心理士資格 職 業 人( 行 政 機 関 職 員、税 理 士、行 政 書 士、司 法 書 士、社 学の講 義 科目と学 術 型「 修 士 論 文 」の指 導( 税 理 士 資 格 認定協会より 「臨床心理士」受験第1種指定校として認可されて 会 保 険 労 務 士など)のリカレント教 育や、 より高 度の専 門 職 試 験 会 計 科目一 部 免 除に向けた論 文 指 導も含む)を受け います。理論と実習を組み合わせた学習に力点を置いています。 業 人を養 成することを目的にしています。 また、生 涯 教 育の ることになります。 また、社 会 人ニーズに対 応したビジネス・ソ 応用心理学専攻は、認知・行動・教育などをカバーし、 また、対人・ ために地 域に開かれた大 学 院として、法 制 研 究 所 が 主 催 リューションコースでは、講 義 科目の受 講に加え、 ビジネス現 社会心理学専攻は、人と社会の関わりについて、理論的、実証的 する公 開 講 座との連 携を図るなど、市 民のための教 育にも 場で直 面している課 題の解 決をサポートすべく、学 内 外の 研究に重点を置いています。博士後期課程では、認知心理学、 取り組んでいます。指 導員のほとんどが近 隣 市 町 村の公 職 専 門 家と専 任 教 員の 複 数 体 制による演 習 指 導を通して、 社会心理学、教育学、臨床心理学などの最新の充実した専門的 を兼 務しているため、活きた行 政 活 動に接することができる 成 果を実 務 指 向 的「 研 究 成 果 報 告 書 」にまとめることにな 理論と実践的方法論が学習できるカリキュラム編成としています。 のも、特 徴のひとつとなっています。 ります。 いずれの専攻も個性を伸ばす個別指導に力を注いでいます。 立 正 大 学の研 究 所 立 正 大 学の研 究 所 研究成果を社会に還元する交流拠点として研究所が機能しています。 産学官連携をはじめ、 さまざまプロジェクトが展開される9研究機関。 研究推進・地域 連 携センター 産業経営研究所 大学の宝である知的財産を構築するための研究推進。知的財産を開示し社会還元を行う地域貢 本研究所では、毎年多くの先端的な研究プロジェクトを実施しています。現代的な産業社会・ 献。科研費や受託研究等の外部研究資金獲得、共同研究の企画・推進という研究支援から、本学 企業経営の問題に対応すべく、産業界との共同研究や海外研究者との共同研究等も積極的 の研究者を派遣するデリバリーカレッジや子ども大学への共催等の地域連携まで、一貫して行うこと に進めてきました。研究所スタッフの研究成果は『 立正大学産業経営研究所年報 』および『 産 の出来る新しいセンターに生まれ変わりました。 業経営研究所叢書』 を通じて発表され、高い評価を得ています。 日蓮教学研究所 法制研究所 日蓮聖人遺文集の編纂、遺文注釈書・解説書の編集、 日蓮宗典籍類の翻刻、各種辞典類の編纂、 日 本研究所ではシンポジウムを法学部と共催するほか、 スタッフセミナーや市民公開講座を開催して 蓮宗寺院の霊宝・文化財の調査および報告など、 これまで本研究所が取り組んできた数多くの事業は、 います。 また、 『 法制研究所年報』 を発行し、研究所員や学外研究者、大学院生の研究成果の発 国内外の研究者から注目されています。 なかでも日蓮聖人研究の基本文献とされる 『昭和定本日蓮聖 表の場としています。 これらの活動を通じて、研究者同士の学術交流の促進だけでなく、院生や学 人遺文』の3回におよぶ改定増補は学界でも高い評価を得ています。 生、市民に対し、法律や社会への関心を喚起し、社会改革に向けた役割を担っています。 法華経文化研 究 所 社会福祉研究所 本 研 究 所 刊 行の『 梵 文 法 華 経 写 本 集 成シリーズ』V o l . I∼V o l . XII、 『 法 華 経シリーズ』 1巻∼13 プロジェクト研 究の成 果は広く内 外に発 信され、各 種の新 聞 紙 上に採り上げられるなど、注 巻、 『 法華経文化研究 』 1巻∼31巻 等は、仏 教の思 想 、歴 史 、文 化に対する高 度な研 究 成 果と 目された研 究 報 告も数 多くあります。 これらの研 究には学 外からの参 加もあり、交 流も活 発で してこの分野をリードしてきました。現在は世界の大学・研究機関と密接に連携する「国際法華経 す。 また社 会 福 祉 研 究 所 文 化サロンを毎月開 催し、人 文・社 会・自然 科 学の3領 域にわたる 学会」の構成・運営の母体としての役割も担っています。 研究者により、学際的な関心と最新の情報を享受する機会を設けています。 人文科学研究所 環境科学研究所 創立以来50年に及ぶ研究活動の成果として、 「富士川流域の総合調査」 「筑波山周辺の調査報 告」 「山岳信仰の研究」 「大都市周辺地域の総合的研究」 「昭和初期における英米文学の受容形 態」 「教員養成制度の総合的研究」 「地方都市の構造と変動」などの総合研究が機関誌『 立正大 本 研 究 所は以 下の事 業 等を行っています。① 地 球 環 境 科 学 部スタッフ及び 学 内 外からの 招 待 講 演 者によるセミナー。②「 地 球 環 境 研 究 」 ( 学 部スタッフを中心とした研 究 論 文 集 、 年1回 発 行 )の編 集・発 行 。③ 学 外 機 関との共 同 研 究 。④ 学 部 内 施 設・装 置を利 用しての 学人文科学研究所年報』に発表され、世に清新の気をもって迎えられています。 分析依頼等の窓口。⑤学部スタッフが責任者となる学会等の開 催 支 援 。⑥その他 。 経済研究所 心理学研究所 主な活動として、研究への助成、月例研究会や講演会の開催、研究叢書の発行などが挙げられま す。 なかでも1969年以来継続している 『 立正大学経済研究所叢書 』の刊行は、世相に目を奪われ ることなく、その根底にある過去や現在の真実を探し求めることによって、将来の試練に耐えうる成果 を送り出すことをめざして、所員の研究成果を国内外に発信しています。 人間の心に関わるさまざまな問題が生み出されている今日、それぞれの専門分野から心理学 的にアプローチしている各所員の研究成果は、毎年『立正大学心理学研究所紀要 』により広く 公開されています。 また、個々人の研究のみならず多彩なスタッフによる研究領域に制約されな い共同研究により、私たちを取り巻く諸課題にも対応し、社会に貢献する態勢を整えています。 立 正 大 学 の 出 身 者 たち 立 正 大 学 の 出 身 者 たち 立正大学の出身者たち。 「モラリスト×エキスパート」 として、 さまざまな分野で活躍する立正大学出身者たちをご紹介します。 サッカーへの夢を育んだ立正。その恩返しにサッカー選手を育てていきたい。 次代をつくるマネジメント力のあるグローバルリーダーを育てていきたい。 経済学部出身 仏教学部出身 公益社団法人 日本青年会議所 事務局 課長 アルビレックス新潟 強化育成本部 強化部 ユースGKコーチ 市川 直美 山野 陽嗣 Naomi Ichikawa Yoji Yamano 仏教美術の背景や原理を知る講義が思い出深い。編集のアルバ 先輩に新井健二さん、同学年には安英学というスターがいた。私は直 イトをしたことがきっかけで、 日本JC(日本青年会議所) の編集部に 談判をして入部を許された一般の学生。 トップレベルに追いつこうと努 入った。 ここで、編集の枠を超え、広報やマネジメントを学ぶ機会に 力し、 プロを目指した。立正大学でサッカーへの根本的な価値観、そし 恵まれ、現在に至っている。社会に奉仕することをモットーとする日 本JCは、次の時代のグローバルリーダーを育成する組織で、本部 であるJCI(国際青年会議所:米国) は国連よりもその歴史は古い。 国際会議で実感できる世界の縮図。世界を知り、地域を知り、公益 の下支えができる人材の育成に、 これからも尽くしていきたい。 プロフィール 1981年仏教学部仏教学科卒。同5月公益社団法人日本青年会議所 事務局入局。機関誌「JC PRESS」編集担当。1994年役員対応・広報 課 主任。1997年同課長。同7月グローバルリーダー育成セミナーに参 加。現在、国内事業・役員対応・広報・経理部門のほか、2012年度から 国際事業部門を兼務する課長に就任、事務局マネジメントを担当。 て人生観を育むことができた。Jリーグに入れなかったことで中国、 アメ リカを渡り歩き、 ホンジェラスでプロ選手になることができた。現在、 アル ビレックス新潟ユースのGKコーチ。人生の節目節目で立正大学にお 世話になっている。 よき選手を育てることが恩返しだと思っている。 プロフィール 2002年経済学部卒。2002年中国・天津、2003年アメリカに渡りプロを めざす。2005年12月日本人初のプロ選手としてホンジェラスの「CD Lenca」に所属し、GKとして活躍。2009年∼2010年立正大学サッカー 部GKコーチ。2010年∼2011年アルビレックス新潟シンガポールでGK コーチ兼選手。2012年2月からアルビレックス新潟ユースのGKコーチ。 より専門性を高めながら、企業に感謝されるコンサルティングを続けていきたい。 企業研修をプロデュースしながら、 “人財” 育成のお手伝いがしたい。 文学部出身 経営学部出身 株式会社JTB法人東京 法人営業丸の内支店 主務者 吉谷一成公認会計士事務所 公認会計士 広瀬 啓太 吉谷 一成 Keita Hirose Kazunari Yoshitani 入学式で学長が話した「自分の選択に責任をもて」という言葉が心に 甲子園をめざした高校球児だった。大学では将来のことを考え、公認会 響いた。実力で社会を切り開いていこうと決意した。 また、旅行研究 計士をめざした。会計士の受験関連科目を多く履修し、 また、専門学校 サークルで、旅行やレジャーのあり方の多様性に驚いた。次第に修学旅 にも通い必死に勉強した。橘育英基金をはじめ3つの奨学金がとても有 行を企画するような旅行会社に入りたいと思い、JTBへ。現在は、大手 り難かった。現在、公認会計士として上場企業のM&A支援業務をはじ 企業の新人研修の企画と運営を主に担当。ちょっとした企画の表現に め、上場に向けたアドバイザー業務などを行っている。会計監査よりお も、文学部ならでは知識やコミュニケーション力が活きていると思う。今 客様の立場で経営を考えるコンサルティングが性に合っている。 これか 後は、広い意味で「人を育てる」 という仕事に関わりたいと考えている。 らも専門性を高め、企業に感謝される公認会計士であり続けたい。 プロフィール 2008年文学部英米文学コース卒。旅行研究サークルに1年半 所属。 この間、 レクリエーションの多様性に感銘し、将来は「教育 旅 行( 修 学 旅 行 )」を企 画 する旅 行 会 社 への夢がふくらむ。 2008年、株式会社JTB首都圏(現:JTB法人東京) に入社。主 に、大手企業の研修を担当。 プロフィール 2002年経営学部卒。同10月公認会計士2次試験合格。監査法人 トーマツ入所。2006年3月公認会計士3次試験合格。2006年9月 独立系コンサルティングファームへ転職。2011年7月日本公認会計 士協会東京会会計委員会委員。2012年1月独立開業。M&A支 援、企業再生支援、IFRS導入支援等が主な業務。 立 正 大 学 の 出 身 者 たち 立 正 大 学 の 出 身 者 たち 立正大学の出身者たち。 「モラリスト×エキスパート」 として、 さまざまな分野で活躍する立正大学出身者たちをご紹介します。 人々が安心して移動できる “あたり前” を守り続けていきたい。 身近な人を大切に守る気持ちで、国家の安全に貢献していきたい。 法学部出身 航空自衛隊 特別航空輸送隊 加藤 伴子 地球環境科学部出身 JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社) 浦和車掌区 車掌 Tomoko Kato 剣道部からたくさんのことを学んだ。仲間や絆の大切さ、伝統 友國 和人 Kazuto Tomokuni 鉄道が好きでその興味の先に地理があった。地理学科で や規律など、そのすべてが今の職務に役立っている。 また、 は過疎化するシャッター街の調査や山地の流量調査な 国家公務員をめざして勉強にも励んだ。 「やりたいことが伸び ど、 フィールドワークを通して地理学はもちろん、経済、文 伸びとやれる大学」、それが立正の学生生活だった。現在、 化、 自然など幅広い世界を体験した。 また、 サークルで日本 政府専用機の空中輸送員(客室にあたる業務) として、天皇 各地を旅行したことが、窓口業務を行う上で路線イメージ 陛下、首相など国賓等の輸送をはじめ、国際緊急援助活動 や土地勘が働き、 ことのほか役立った。今、念願の車掌に などに携わっている。 身近な人を大切に守る気持ちが国家の なった。一列車あたりおよそ3千名のお客さまの安全を守 安全を守ることにつながっていく。 いつも、 そう、心がけている。 り、 安心を与える使命があり、 とてもやりがいを感じている。 プロフィール 2003年法学部卒。剣道部に入部(父も立正の剣道部出身) し、4 年次に女子主将を務めた。国際法文化ゼミに所属。同4月航空自 衛隊に入隊。2009年12月から特別航空輸送隊の空中輸送員に。 国賓等の輸送をはじめ、海外での大地震等における国際緊急援 助活動や国際平和協力業務に関わる輸送などに携わっている。 プロフィール 2007年地球環境科学部卒。大学時代は鉄道同好会に所属。4 年次は都市地理学のゼミで「土地利用の変化」を研究。同4月 兼ねてから第一志望だった東日本旅客鉄道株式会社に入社。 駅での勤務を経験後、2009年秋に浦和車掌区に配属。京浜東 北線と武蔵野線の車掌として乗務している。 心を癒し、元気にしてくれるお茶。一葉一葉、丁寧に育てていきたい。 障がいを抱えた子どもたちの健やかな成長を見守っていきたい。 社会福祉学部出身 心理学部出身 埼玉県立和光南特別支援学校 特別支援学校教諭 勝又苑 日本茶インストラクター 宮田 浩佑 Hirosuke Miyata 勝又 嵯枝子 Saeko Katsumata 親類に自閉症の子がいた。その子と関わるうちに、将来は福 心理学を活かせる仕事に就く予定だった。 しかし、就職活動中 祉系の仕事に就きたいと思うようになった。大学時代は、知的 に実家から送られてきたお茶に心が癒され、農業で人を癒すこ 障がい者の野外活動を支援するNPO法人「朝日キャンプ」に とを決意。お茶(農業) と心理学。一見、接点のない分野に思わ 参加し、 また「障がい児教育」を学ぶうちに特別支援学校教 諭をめざすようになった。現在、1クラス7人の生徒を3人の教 員で担当している。 まだ経験が浅いので、先輩に教えを請い ながら、そして、 たっぷりと時間をかけて子どもの成長を見守 るようにしている。子どもたちの成長が何よりも楽しみである。 プロフィール 2008年社会福祉学部社会福祉学科卒。大学時代は、NPO法 人「朝日キャンプ」に参加。中学・高校時代のバスケットボールや 学園祭で披露したギターなど、趣味が生きる。現在も学生を指 導する立場として参加。2008年埼玉県立久喜特別支援学校教 諭、2009年埼玉県立和光南特別支援学校教諭。 れるが、心を癒すという同じ目的をもっている。茶業は、茶の成長 を想う心理学、飲む人の笑顔を想う心理学のようである。代々続 く勝又苑の後を継ぐには、覚えることはまだまだたくさんある。一 人でも多くの人の心を癒すお茶を届けたいと願っている。 プロフィール 2006年心理学部卒。恩師である住職の「21世紀は心の時代」 に共感し、心理学部へ。大学ではストレスマネジメントを学び、 ま た、弓道部に所属。卒業後、静岡県茶業試験場での研修を経 て、2007年より家業の勝又苑に就農。 日本茶インストラクターとし て、各種イベントなどでの、茶普及活動やPRも行っている。 立 正 の 学 生 た ちの 活 躍 立 正 の 学 生 た ちの 活 躍 立正の学生たちの活躍。 「モラリスト×エキスパート」 を目指す学生たちが、社会に貢献しています。 東日本大震災被災地・被災者に対して継続的に支援を展開 東北復興支援の缶詰。立正大学と大丸東京店が企画販売 「私たちも何かできないか」 大学で、被災地で。学生たちが支援活動 オリジナル缶詰の商品開発、宣伝・販売活動 経営学部浦野ゼミ在籍の18名が「がんばろう!日本」 未曾有の災害となった東日本大震災に対し、 を合言葉に、大丸東京店と共同でプロジェクトを推進。 「私たちも何かできないか」 と学生たちが思い、 大丸東京店(東京・千代田) で東北地方の復興を支援 大学で、被災地で支援活動を続けています。災 する非常食のパンの缶詰300個を3月2日から3日間、 害後すぐに、五反田・熊谷での募金活動。昨年 毎日6人の学生が大丸東京店(JR 東京駅・八重洲北口)にて販売を担 当。缶詰は1個600円。ラベルに は立正大学のキャラクター「モラり す」も登場。連日、開店数時間で完 売するほどの人気だった 5月には、 ボランティアセンターを中心に、 21人 の学生有志が宮城県気仙沼市において汚泥 の撤去などに取り組み、大学では地球環境科 学部が主催し「放射線」についての講演等が 接客販売しました。商品開発には企画、 デザインで学 生が主体的に参加。 1年かけてビジネスモデルの構築 からイベント実施まで、大丸東京店と協働しながらやり 遂げ、 売り上げの一部が被災地に寄付されました。 行われました。 また、同8月から9月にかけては、 立正大学付属立正中学校・高等学校 学生と教職員が4班に分かれて、岩手県陸前 高田市や宮城県南三陸町に入り、瓦礫の撤去 や側溝の清掃などを行いました。 この震災の記 憶が風化しないように、今後も被災地と被災者 に対して継続的な支援を行っていきます。 昨年5月、宮城県気仙沼 市の小学校内に堆積した 泥をスコップでかき出す 作業をする学生たち。 腐敗した魚の異臭が漂う 厳しい状況の中で作業を 続けました。 「被害者の方を支援したい」、学生たちも五反田・熊谷の 街頭で募金活動を行いました 地球環境科学部福岡孝昭教授による 「放射線」についての講演 仏教学部が東日本大震災一周忌法要と特別公開講座 ボランティア(陸前高田市) ・唱題行脚(仙台市若林区) ご冥福を祈って 震災後、被災地で学生有志がボランティア活動を続 けてきましたが、今年3月11日の一周忌にあたり、仏教 学部では、一周忌法要ならびに特別公開講演を開 催いたしました。併せて岩手県陸前高田市において 有志35名による復興支援ボランティア活動、仙台市 お亡くなりになられた皆様の ご冥福をお祈りする一周忌法要 若林区荒浜慰霊碑に向けて 慰霊・復興行脚をする仏教学部生 若林地区で一周忌唱題行脚を行い、被災住民の皆 さんと一緒に手を合わせることができました。 2013年4月 立正中学校・高等学校は、馬込キャンパスに移転します。 全国弓道大会で3位入賞 都大会2位に輝く2人のホープ 杉田 浩介[高校1年]選手 岩田 樹弥[高校1年] ・久保 蓮[中学3年]両選手 中学弓道会のホープ杉田浩 介くんは、 これまで都大会優 勝、 関東大会4位、 そして全国 中学校弓道大会では個人第 3位入賞という輝かしい成績 を残してきました。 「普段の練 習と変わらない姿勢で本番に 臨んだ」 という常に冷静沈着 な杉田くん。高校での活躍が 期待されています。 昨年、東京都中学校学年別 大会軽量級で第2位入賞を 果たした岩田樹弥くん、同女 子40キロ級で第2位に入賞し た紅一点の久保連さん。体幹 トレーニングなど工夫された練 習の成果が出ました。今年は2 人とも1学年ずつ上がり、 中高 一緒の練習に励みながら優勝 を目指します。 立正大学淞南高等学校(準付属校) 創立50周年記念式典を開催 創立50周年記念式典が盛 大に執り行われました。本校 マーチング部による出雲神話 をモチーフとした力強い演奏 や 本 校 の 歴 史を 振り返 る DVD上映をはじめ、 ご来賓の 方々のご祝辞、生徒代表によ るお祝いの言葉など、 500人 余りが式典に参加し、創立50 周年を祝いました。 サッカー部 高校総体ベスト4 チーム創部以来初、島 根県勢では31年ぶりと なるベスト4を達成!今 後も偉大な業績を引き継 ぎ、追い越すために、新 チームになっても、 「 常に 自分に問え!チームの為 に何ができるか」をモッ トーに、全国優勝を目指 します。 立 正 の 学 生 た ちの 活 躍 立 正 の 学 生 た ちの 活 躍 立正の学生たちの活躍。 これからの社会が求める 「モラリスト×エキスパート」 を学生たちが目指しています。 「モラリスト×エキスパート」に贈られる「モラりす」賞 アメリカ合衆国ユタ州ソルトレイクシティ Grace Lutheran 小学校で インクルーシブ教育を学ぶ 「モラりす」賞は学術、文化、 スポーツ その他の分野において、建学の精神 を具 現 化した『「モラリスト×エキス 埼玉県立所沢特別支援学校 教諭 パート」 を育む。』 を体現する顕著な成 社会福祉学部社会福祉学科2012年卒 績を収め、本学の名を高めた在学生 森木 麻菜美 および卒業生、教職員に授与されま す。 インクルーシブ教育とは、 すべての子どもを包み込む (inclusive)教育シ 第1回の受賞者は、 2010FIFAワール ステムのことで、通常学級で特別な配慮をして教育を受けることを最大 ドカップ南アフリカ大会に出場した経 第1回「モラりす」賞表彰式。写真中央後列スーツ姿が、安英学さん 限追求したアメリカの教育システムです。特別支援学校教諭をめざして 営学部OBの安英学(アン・ヨンハ) さ いた私は、実際に体験することで特別支援教育のあり方や新たな課題 ん [J1柏レイソル] に贈られました。昨 が発見できるのではないかと考え、参加。 わずか2週間の研修でした 年の第2回は二人が受賞。作家の斎 が、 教室運営のあり方について貴重な教授法を学ぶことができました。 藤純さん (哲学科OB)は、作家活動 の傍ら故郷盛岡市で東日本大震災 復興活動を精力的に行い、 そしてもう 一人、心理学部4年の黒木香那さん は、 ボーイスカウト活動(ボーイスカウト ベンチャー部門の最高章である「富 士章」受章) とボランティア活動が高く 評価され、受賞。 また特別賞には4組 第2回「モラりす」賞表彰式。写真後列右から2番目が黒木香那さん、右から3番目が斎藤純さん (個人または団体) が輝きました。 人間力を総合的に培う「人間力養成支援プログラム」 立正大学の教育ビジョンである 『「モラ リスト×エキスパート」を育む。』 を実践 するため、意欲ある学生に対して、 「教 養」 「自律性」 「感受性」 を高められるよ 合宿セミナーの様子。 グループごとにオープ ンキャンパス向 け企 画を考え、プレゼンテ ーションをしました。 地域への貢献と交流 地域の方々のさまざまな悩みに対応する 大崎キャンパスの「心理臨床センター」 熊谷キャンパスに 「子育て支援センター ベアリス」を開設 心理臨床センターは、大学の教育・研究機関としての役割 昨年4月、 立正大学社会福祉学部子育て支援センター (通 と、 学外から訪れる方々の相談を行う地域に開かれた相談 称:ベアリス) を開設。熊谷市の受託を受け、親子の交流を 機関としての役割を担っています。地域の関係機関との連 はじめ、 子育てに関する相談や情報提供などを通して地域 携も広がり、 臨床心理士の資格を持った相談員が幅広く対 の子育て家庭を支援していきます。社会福祉学部が持つさ 応しています。 また、東日本大震災によって被災された多く まざまな専門的知見を支援に活かしていきます。開設以来 の方々の「こころのケア」にも取り組んでいます。 利用者も多く、今後ますます充実した活動展開を推進して いく予定です。 うな機会を提供するとともに、他の学生 に対して影 響 力を与えられるような 「リーダー」を養 成 することを目的に 2009年から始まったプログラムが「人 間力養成支援プログラム」です。 7月か ら12月の半年間にわたって実施。合宿 セミナーでは、学部・部署を超えた教職 員構成で次世代リーダーの養成に努 めました。 このように、立正大学では学 生に「自信」をもってもらう 「学びの場」 を積極的に提供しています。 場所 立正大学 大崎キャンパス 4号館 地下1階 電話 03-5487-3385 Fax 03-5487-3144 相談日時 月曜∼土曜日(10時∼17時まで受付) 料金 初回面接3,000円、継続面接2,000円、心理検査3,000円 場所 立正大学 熊谷キャンパス 7号館 1階 電話&Fax 048-539-1535 利用時間 9時10分∼14時10分(週5日:ホームページでご確認ください) ホームページ http://www.ris-fuku.com/bearris/ 立 正 大 学 のキャンパス紹 介 立 正 大 学 のキャンパス紹 介 新都心と緑豊かな郊外、地域特性を活かして学部を配置しています。 山手線、大崎・五反田の2駅から徒歩5分。教育・研究環境が充実した 緑豊かな自然と最新施設が調和する35万㎡の 大崎キャンパス 熊谷キャンパス 子 育て支 援センター 第16代 学 長でもあり、第55代 内 閣 総 理 大 臣も務めた石 橋 湛 山 先 生の業 績を讃 え、その名を冠した600名 収 容の多目的 ホール。大 学 行 事のほか、講 演 会や公 開 講 座の会 場として、地 域 社 会における知 の拠点として活用されています。 東 京 副 都 心として 時 代 の 息 下北沢 京王 井の頭線 吹あふれる品 川・大 崎 地 区 。 交 通アクセスにも恵まれた大 崎キャンパス。総 合 学 術 情 報 センターなどのI T 施 設をはじ 情報メディアセンター (大崎図書館) 01年から始まったクリーンキャ ンパス宣 言をはじめ、エコキャ 五反田 旗の台 東急池上線 大崎 キャンパス JR湘南新宿ライン JR横須賀線 蒲田 東京ドーム8個分に相当する約 ツインタ 35万m の広大な敷地は、 大崎 ワーの学生寮、各種スポーツの専 三田 情報メディアセンター (熊谷図書館) 品川 りんかい線 経済学研究科 40 15 55 文学部 1,055 1,191 法学研究科 19 - 19 経済学部 1,306 325 8 - 8 経営学部 経営学研究科 社会福祉学研究科 10 7 17 地球環境科学研究科 23 2 25 心理学研究科 29 4 33 職員数 専任教員 非常勤講師 合 計 合 計 223 260 635 895 仏教学部 18 31 49 2,246 文学部 46 210 256 1,631 経済学部 33 79 112 60 913 442 1,355 経営学部 28 32 1,031 248 1,279 法学部 28 43 71 社会福祉学部 646 744 1,390 社会福祉学部 35 70 105 地球環境科学部 756 161 917 地球環境科学部 35 42 77 心理学部 408 756 1,164 心理学部 37 85 122 - 43 43 法学部 その他 17 号 492 92 国道 10,474 88 249 24 八木橋デパート 3,955 404 52 68 至太田 6,519 197 学部・大学院 南口 合 計 熊谷駅 女 子 文学研究科 仏教学部 教員数 男 子 至東松山 高崎線 学 部 武蔵丘陵森林公園 至上野 新宿 大崎 DATA 付属中学・高等学校 生徒数・教員数・職員数 学部・学生数 学生数 上熊谷駅 博士後期課程 ■森林公園駅よりバス12分 ・森林公園駅 (東武東上線) 北口よりバス 立正大学行または熊谷駅行、立正大学下車 DATA 教員・職員数 DATA 学部学生数 修士課程 ■熊谷駅よりバス10分 ・熊谷駅 (JR高崎線、湘南新宿ライン、新幹線、 秩父鉄道) 南口よりバス立正大学行または 森林公園駅行、立正大学下車 至高崎 鎌倉陸橋 至小川 至大里 大学院 地 域や地 元でボランティア活 動をおこないたいと 考えている学 生 に 情 報 提 供をおこない 、ボラン ティア先となる近 隣のN P O 、民 間 団 体 、教 育・福 祉 施 設 、行 政 等との仲 介・調 整をおこなう機 関で す。学 生スタッフによって運 営され、各 種 講 座やイ ベントも開催しています。 案内表示あり 案内表示あり DATA 大学院学生数 立正大学 熊谷キャンパス 〒360-0194 埼玉県熊谷市万吉1700 至池袋 ■大崎広小路駅から徒歩1分 ・大崎広小路駅(東急池上線) 熊谷キャンパス ボランティア活動推進センター 小林医院 新西口 北改札西口 ス宣言とともに、 (財)都市緑化機 荒川大橋 シンク りん パーク か い 線 新宿 至関越道東松山インター ■大崎駅、五反田駅から徒歩5分 ・大崎駅(JR山手線、湘南新宿ライン、埼京線、 りんかい線) ・五反田駅(JR山手線、都営地下鉄浅草線) 赤羽 キャンパス同様、 クリーンキャンパ 構(SEGES) より認定を受けたエ 南浦和 JR武蔵野線 西武 西武 池袋線 新宿線 北口 大 学の教 育・研 究 機 関としてだけでなく、 地 域の方々の相 談 機 関として広く活 用さ れ、 「 人 間の心と身 体 」のケアを実 践 。専 任 教 員やカウンセラーが 相 談にのってい ます。 用グラウンドをはじめ、充実した学 森林公園駅 立正大学 大崎キャンパス 〒141-8602 東京都品川区大崎4-2-16 朝霞台 秋津 びの環境が整っています。大崎 コキャンパスを推進しています。 大宮 JR川越線 川越 JR湘南新宿ライン 学生会館 心 理 臨 床センター 所沢 JR高崎線 本川越 秩父鉄道 ンパスを推進しています。 東武東上線 荒川 地 下1階、地 上3階 建ての情 報メディアセンター。 約91万 冊( 熊 谷 図 書 館 約33万 冊 )の蔵 書が利 用でき、勉 学に役 立っています 。地 理 学の大 家 、 故田中啓 爾 博 士より寄 贈された資 料を田中啓 爾 文 庫として所 蔵 。江 戸 時 代の和 装 本や戦 前の地 理 学 関 係 図 書 、古 地 図などの 貴 重な資 料 が 数 多くあります。 新橋 熊谷 キャンパス 2 都営浅草線 JR京浜東北線 京浜急行線 置する緑豊かな熊谷キャンパス。 秩父鉄道 都営三田線 環境が整っています。 また、 20 大崎広小路 武蔵丘陵森林公園の近隣に位 熊谷 東武東上線 図 書 館と情 報センターが 融 合した情 報メ ディアセンター。約91万 冊( 大 崎 図 書 館 約58万 冊 )の 蔵 書 が 利 用 でき、勉 学に 役 立っています 。貴 重 な 仏 教 資 料を収 集 、所 蔵しており、特に日蓮 宗 教 関 係 資 料は、網 羅的に収集しています。 め、学び の 空 間として最 良の 立 正 大 学 博 物 館は、歴 史・芸 術・民 俗・産 業・自然 に関する学 術 資 料を収 集・保 管し、広く社 会に公 開。 さらに、 これらを調 査 研 究するとともに教 育・発 展に寄 与することを目的として開 設 。縄 文 時 代の 土 器 類をはじめ、国 内 外の遺 蹟からの発 掘 品を 中心に貴 重な資 料が公 開されています。 渋谷 東急田園都市線 熊谷キャンパス 立正大学博物館 新宿 森林公園 大崎キャンパス 石橋湛山記念講堂 ※心理学部には心理臨床センター教員2名を含む ※非常勤講師数は延べ人数 生徒数 付属中学・高等学校 合 計 職員数 教員数 教 諭 講 師 合 計 合 計 13 1,176 58 40 98 立正高等学校 (全日制普通科) 692 34 25 59 立正中学校 484 24 15 39 平成24年5月1日現在 発行元:立正大学 学長室政策広報課 http://www.ris.ac.jp/ 学長室政策広報課 〒141-8602 東京都品川区大崎4-2-16 TEL:03 (3492) 5250 FAX:03 (5487) 3340 熊谷総務部総務課 〒360-0194 埼玉県熊谷市万吉1700 TEL:048 (536) 6010 FAX:048(536) 5610 お問合せ先