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支部活動報告書11
岩手県災害復興ボランティア参加報告 第2陣 益子副委員長 東日本を襲った地震・津波は25万8千人の死者、行方不明者をだすなど一瞬にして尊い命を奪 い、くらしや地域を破壊し、さらに東電福島原発事故による深刻な被害が広がっています。 私たちが向かった陸前高田市では、住居の全壊、流失、床上浸水などの被害を受け、死者133 1名、行方不明者938名、現在なお88カ所に15460名の市民が避難生活を余儀なくされるなど甚 大な被害を受けております。 この支援ボランティア活動に参加し、目にした風景は穏やかな山、村や町を通り過ぎ市内に入っ た瞬間がれきの風景。この風景がどこまでも続いているなかに、ビル、学校、いくつかの家が建って いるだけ、建っているけど柱と屋根だけ。 千葉土建は、5名づつ3班に分かれて各民家にがれきの撤去、床下の砂撤去、家具・電気製品 撤去、物置、小屋の解体、掘りこたつの 修理、U字講の清浄などの作業などを しました。 5月6日の4時過ぎに陸前高田市災害 対策本部に行き、市長の戸羽 太氏に 支援金を渡し、作業の内容を報告しまし た。各お宅からも感謝のお礼をいただき みなさんケガもなく、ボランティアを終え 帰ってきました。ありがとうございました。 千葉 震災関連補正予算 総額528億円 (2011 年 5 月 11 日 読売新聞) 県は10日、東日本大震災の復旧復興関連事業で総額528億7000万円に上る今年度一般会計補正予 算案を県議会臨時会に提出すると発表した。補正後の一般会計予算額は1兆6138億4100万円となる。 補正財源は、国庫支出金200億円や県債84億円などを充てる。県の貯金に相当する財政調整基金は残 高7億円をすべて取り崩す。また、老朽施設の建て替えなどに使途が限定されていた公共施設整備基金を 廃止し、同基金の93億円を使って新たに災害復興・地域再生基金を創設。このうち72億円を事業費に充 てる。 ◇補正予算案の震災復旧復興事業 ■生活再建支援 液状化被害の住宅の再建支援78億円 住宅再建資金借り入れに対する利子補給2億円 被災地の学校にスクールカウンセラー派遣 1400万円 ■公共土木施設の復旧 道路や港湾、公園施設などの復旧 190億2700万円 信号機や道路標識の復旧 1億7900万円 ■産業再生・復興 団体営農用かんがい排水施設などの復旧 25億6446万円 香取市の農地・施設の復旧 12億9840万円 漁港施設の復旧 漁船修理に助成 14億5290万円 1億3250万円 ■その他 県立高校の校舎・グラウンドの復旧7億7700万円 原発事故の風評被害対策で農漁業者に運転資金無利子貸し付け(利子補給分)825万円 千葉 復旧・復興県が指針 県は10日、東日本大震災の復旧、復興を円滑に進めるための指針を発表した。 指針では、震災の復旧と、さらに進んだ段階の復興を区別し、復旧事業は2~3年をめどに完了させ、復 興関連事業は中長期的に、県が策定する計画に基づいて進めるとしている。 復旧は、液状化被害を受けた住宅の再建支援や道路、学校、上下水道などの補修、県営農業用施設や 漁港施設の修復などが柱。復興は防災・危機管理体制の強化、津波や液状化に強い街づくり、農林水産、 商工、観光産業の発展を挙げた。 また、原発事故の対応として当面、浄水場や大気、農水産物などの放射線量を測定、公表する。迅速な 検査体制を整えるため、新たに分析装置を県衛生研究所に整備する。 4月倒産、高水準31件 建設業が最多の 10 件 今後、増加の恐れも 県内、帝国データバンク調べ 5 月 12 日 千葉日報 帝国データバンク千葉支店が11日発表した4月の千葉県内企業倒産件数(負債額1千万円以上)は前 月と並ぶ31件だった。法的整理のみで集計を始めた2000年以降、4月として3番目の多さで、高水準の目 安となる30件を上回った。震災関連の倒産が1件と尐なかったことから、同支店は「大企業に比べて業績低 迷に苦しむ中小企業が依然多いこれまでの流れを受けた形。今後、震災がらみの倒産が増加する恐れもあ る」と懸念している。 業種別件数は建設業が最多の10件。公共、民間ともに工事量が低迷している上、業者間の競争が激化 していることが響いた。続いて、個人消費の冷え込みの影響を受けている小売業が8件。受注不振などが広 がっている運輸・サービス・その他も8件だった。以下、卸売業3件、製造業2件の順だった。 原因別では、販売不振や売掛金の回収難などを要因とする「不況型倒産」が28件で9割を占めた。形態 別では破産が28件、民事再生法が3件だった。 負債総額は前月比60・2%減の32億8400万円。前月は負債10億円以上の大型倒産が2件発生した が、4月はなかった。 業種別負債総額は運輸・サービス・その他が15億500万円で最多。続いて建設業が10億4400万円、小 売業が4億9500万円、製造業が1億4千万円、卸売業が1億円の順。 千葉県、独自支援へ78億円 液状化被害住宅に最大100万円 2011 年 5 月 11 日 液状化被害を受けながら国の支援対象とならない住宅の救済に向け、千葉県は78億円を予算計上し た。被害住宅の解体費や補修費に対し1世帯あたり最大100万円を県単独で助成する。 森田健作知事は「市町村に3分の1を補助してもらうことも検討したが、自治体によって財政力に格差があ ることや、国の基準見直しもあったので県単独の補助を決めた」と話した。 県内では東京湾岸や利根川の河川沿いなどが深刻な液状化被害を受けた。県によると、被害住宅は浦 安市で約7900戸、習志野市1600戸、千葉市810戸、香取市750戸など全体で計1万2千戸に上るとみら れる。 東北地方の児童施設へ支援物資 PAL大原会長の保育園支援・続報 (以下、大原会長のブログから抜粋です) ゴールデンウィーク頃から、被災地希望の支援物資がなかなか集まらなくなっていた所で保育園希望 のハサミが30個届きました。 (小林常執から) 15日の日曜日に守屋社長率いる「とど千葉」チーム、Myふなばし山崎社長チーム、埼玉の元保育士 の原さん達で福島のビックパレットに炊き出しに行きます。 22日の日曜日には石巻明友館でマグロの解体を予定しています。 15日から22日の間に保育園シリーズは運ぶ予定にしていますが・・・・なかなか集まらないのが 現状です。少しでも構わないのでよろしくお願いします。 しつこい様ですが・・・・・必要な支援物資を今一度載せておき ますので出来る事があればお願いします。 幼稚園・保育園への物資です。 ①はさみ (刃のところにキャップがついている物) ②のり (ケースに入っていて、指でつけるタイプの デンプンのり) ③ハンカチ(子供のポケットに入る小さくて柔らかい 物) ④粘土 ⑤画用紙 以上 続いて、支援物資の内容が生活必需品から生活用品に変わって きています。賛否両論あると思いますが、被災者の立場になっ てご協力お願いします。 大指林業センター避難所より依頼 同避難所はもとより在宅被災者支援の手伝いをしている阿部リーダーからの依頼です。 (避難所暮しの充 実と仮設住宅設置後の備品確保も兼ねてます) ①新品寝具セット 50 組 ②台所用品セット 20 組 ③衣装ケース 50 組 ④コタツ 20 組 ⑤石油ファンヒーター 20 組 以上 ※ ⑤石油ファンヒーターは夏季シーズンに入ってからでも良いと思いますが、④コタツは テーブルも兼ねてますから早い段階で必要です。 (以下、最新記事より) 被災地、石巻明友館から保育園・幼稚園からの要望がつよいので保育園児のハンカチを今一度集めて もらえないか?とのお願いが来ましたのでアップします。 写真のようなハンカチです。 似たようなもので構わないので(新品)ご協力できる方は一枚でもいいのでよろしくお願いします。 送付先は 〒272-0805 千葉県市川市大野町2-603 ㈱日本都市 資材センター TEL 047-703-7617 FAX 047-703-7613 支援物資と伝えてもらうと運賃がかからない運送会社もあるようなので発送前に確認してください。 全建総連復興支援ボランティア ※以下、twitter より転載 現地の松岡書記次長の twitter による報告 5/11 より 初日は資材の荷下ろし、大槌町桜木町を中心に事前に申し込みがあった住宅 10 件程を調査。申し込み はこれから増えそうです。 これから事務局打ち合わせ(=_=;)佐藤建築士は作業指示書を作成中。明日は釜石の職業訓練校の応急処 置、桜木町での住宅相談が中心になるようです。 セーターいるくらい寒いです。雤はそれ程強くないです。14 日にはマスコミも入って大々的にスタートできそ うです。地元組合への道具の引き渡し式や大槌町からも出席があると返事が。 桜木町で被災住宅の訪問相談 2 日目。総連の大江書記次長は大槌町役場に。佐藤建築士と兵庫の仲間 は釜石の訓練校で活動中です。 大槌の組合に総連から冷蔵庫のプレゼントです リアス海岸はトンネルを抜ける度晴れ雤晴れとめまぐるしく変わります。ここ桜木町は晴れやかです。テント はレジャー用のものを総連教宣部長におねだりしました。 被害の大きかったお宅。ボランティアに依頼せず放 置したままのようです。 このお宅は避難中で電話での依頼です。泥を書き 出してないので、床板を剥がして、一般ボランティ アに依頼、洗浄後新しい合板をはる予定です。我 が班は大槌町桜木町で 4 件、釜石市で 1 件の相談 に当たりました 本体無事到着。全体 54 人で本番開始(^-^)/~~ 55 人になりました!ツナミ被害への対応は総連とし ても初めて。地元大工さんたちの誤解も払拭しなが らの取り組みですが、ボランティアセンターから大き な期待が寄せられている。と大江書記次長 今日までのオーダー35 件明日は 11 班で作業します。 佐藤建築士から指示を受ける中島設計士。被災者の希 望を良く聞いて、できること今やれることを良く考えてと… 作業開始まで時間があるので、資材の荷下ろし準備開 始(^-^)/~~ 大槌建成組合の仮事務所開所式、ボランティア開始で す('-^*)ok 洗浄して、床を解体します 床板を剥がして、床下の泥をかき出したら新しい床を張り ます 流山、松戸チームは最終日。有り余る程の仕事に打ちこ んでいます。 最後の「営業」活動です。問い合わせ貰ってから何度訪 問してもご本人に会えないケース、ご近所からの情報も 得ながら一軒ずつ。一方被害が大きく手が出せないこと も多く、行政の遅れを実感してます(=_=;) 船橋チーム見参。頑張ります('-^*)ok 岩手ボランティアでの繋がりが、市原市の防災協定締結に向けて動き出すきっかけに 市原支部 海老原書記長より報告 市原支部から陸前高田市へボランティアとして参加した、菊地副委員長。現地の惨状は想像を絶するも のだったと語っていました。ボランティア活動の内容としては、腐敗したサンマの撤去や瓦礫撤去などを中心 におこなったそうです。 現地でボランティア活動をおこなっている際、メンバーの中に見たこ とのある方がいらっしゃいました。共闘団体として、ともに市原で頑張っ ている、市原市職員労働組合の土屋さんでした。今回の震災で市原 市も、土屋さんが所属する都市計画部・建築指導課の職員を中心に、 東北の現地へ派遣していたのでした。 同じ地域からの参加者同士が思わぬ所で出会い、すっかり意気投 合。宿泊場所も同じだったことから、夜、みんなで集まり、今の市原の 話で盛り上がりました。 その中で、都市計画部の小出課長と会話をすることができ、千葉土建の運動や今回のボランティアなどを 説明することができました。小出部長はその中の話で「防災協定」に興味を持ってくれました。 小出部長は「それは、絶対に結ぶべきだ。千葉土建さんは専門的な知識もあるのだから、市原市にとっ て、良いことだ。帰ったら防災課の課長にすぐ話をするから、説明に来てほしい」との話にまで進展しました。 そして後日、菊地副委員長がボランティア活動から帰り、その報告を支部へおこなっている最中、小出部 長から電話が。「防災課の課長宛に説明に来てほしい」との事でした。 翌日、資料を山ほど持参し、海老原書記長が市の防災課へ。防災課からは課長、課長補佐、係長が出席 し、懇談が実現。防災協定の重要性や、千葉土建の初動の迅速さ。これまでに行ってきた地域への貢献事 業などを話し、防災課の皆さんは理解を示してくれました。 課長からは、「千葉土建さんとして、何ができるのか。また、市原市として何ができるのか。これらを模索し、 ともに良い防災協定が結べればいいですね」との回答がありました。 さらに翌日には、市原市の佐久間市長から、海老原書記長宛てに電話が。「昨日、ボランティアに参加し た職員から報告を受けたのですが、千葉土建さんもボランティアに参加していただいたそうで。市原市の建 設職人の方々が参加されたことを、とても嬉しく思います。本当にお疲れ様でした。今後もともに復興に向け て頑張りましょう」という内容でした。 市長から直接、支部へ電話が来たのも初めてであり、驚くばかりです。さらに、復興へ向けたとりくみの中 から、地域の防災についても考えることが出来たことに、私たちの運動の重要性が感じ取れました。 防災協定の中身を市原市と精査し、より良いものを共に作っていきたいと思います。 千葉労連より原発問題学習会のお知らせ いの予告 並びに 7.4 JAL 不当解雇撤回原告を励ますつど 各団体、および千葉労連の加盟組合のみなさんへ 連日のご奮闘に敬意を表します。 さて、先日予告をしました、国民大運動実行委員会としての原発問題での学習会につ いて、日時と会場、講師が決まりましたのでお知らせします。 添付のチラシもご活用いただき、参加を広げていただけるよう、お願いします。 日時 6月 10 日(金)18:30~20:30 場所 千葉市文化センター5階セミナー室 (パルコ前ツインビル) 講師 草刈英栄 千葉大学名誉教授 日本科学者会議 エネルギー・原子力問題研究委員 テーマ 原発事故の教訓は何か、代替エネルギーはどうするか また、「JAL不当解雇撤回原告団を励ますつどい(仮称)」を下記のとおり準備し ています。主催は、”同 つどい実行委員会”の予定で、内容などについては5月 24 日に実行委員会を開いて具体化します。 決まり次第、原告を先頭に参加の要請に伺うと思いますが、是非、予定に入れておい てください。 日時 7月4日(月)18:30~ 場所 千葉市文化センター・ホール 東北児童施設用のイスをみんなで制作 流山支部 5 月 15 日 流山支部は、5 月 15 日、24 人の仲間の協力を得て、被災地 の幼稚園・保育園におくる園児 のイスの作成を行いました。 朝 8 時、支部事務所前の駐車 場に集まり作業を開始、作業中 は、何人もの近隣住民から「何 をしているんだ?」と声をかけ られ、その都度、取り組みを説 明すると「良い事をやっていま すね、がんばってください」と 激励の言葉がかけられ、梅川本 部書記長が先頭になって近隣 住民に呼び掛けてくれた支援 募金もこの作業時間中だけで 5,700 円が寄せられました。 この取り組みの中心となった本部シニア友の会の会長でもある坂田さんが事前に墨つけと刻みを済ま せておいた 25 脚分と 2 人の仲間が当日、材料を持参してくれたため 58 脚が完成(書記局 3 人も全力で 作業に参加)しました。 翌 16 日には、私たちの取り組みに賛同した『な かよし保育園』の園児たちが書いてくれた絵と保育 園からいただいたベビーベット 4 台とともに㈱日 本都市のトラックに積み込みました。 なお主婦の会の皆さんによる昼食の炊き出し(そ うめんと天ぷら)のメイン食材のふきのとうとこご みは、この日のために新潟県まで仲間が摘みに行っ てくれたもの、何かをやろう・・・と動き出すと自然 に仲間が力を出し合うのが流山支部の自慢です。 また、支援第一陣に流山支部から 2 人の仲間が参加していますが、その仲間に「被災地の仲間に使っ てもらいたい」とお弟子さんが使っていた道具を託してくれた仲間が今度は、チェーンのみや充電ドラ イバーなど電動工具 8 台を提供してくれました。 5 月 19 日、大原会長のブログより 運転するのでブログをまとめる事が出 来ないので取り急ぎ写真をアップしま す。 子供たちが座っているのは流山のみな さんが作ってくれた椅子です。 みなさん大喜びでした♪ これから帰ります 布佐・都地域の液状化被害を受け、住宅相談を急遽開催 5 月 15 日 我孫子支部東分会 我孫子支部東分会は布佐・都地域の液状化被害を受け て住宅相談メインの住宅デーを急遽開催。PC を用意して地 域住民 5 件の相談を受けました。 被災県連・組合への支援物資に関して 全建総連東日本大震災支援対策本部より 事 務 連 絡 2011 年5月 18 日 各県連・組合殿 全建総連東日本大震災支援対策本部 連日のご奮闘ご苦労様です。 5/18 被災県連・組合への支援物質にご協力頂きましてありがとうございます。 現在、被災地では仲間による仮設住宅建設やボランティアによる応急処置などが実施され始めています。 支援物資も大工道具等、とりわけ電動工具への要望が強まっております。引き続き工具の調達をお願いしま す。なお、この間被災地からの要望に十分応えきれていない物資は以下の物があります。工具等の中でも 下記の物に配慮をお願いします。なお、電動工具はなるべく新品の物をお願いします。中古の場合では被 災県連・組合に送る前に事前に使用可能かチェックをして下さい。 不足傾向の物資 インパクトドライバー、丸鋸、鉋、バール、釘締め、長靴(26.5 ㎝・27 ㎝) 大原会長、支援物資の食器を東北の避難所へ ※大原会長のブログより 食器、段ボール、カードゲーム、明友館に届けました! (写真の食器は小林常執からの支援物資) 全建総連「東日本大震災復興支援ボランティア」報告書 本部:松岡書記次長・中島書記、流山支部:内田博さん・古山敏男さん 日時 2011年5月13日~17日 場所 岩手県上閉伊郡大槌町桜木町・大槌 参加者 村上 雄一・佐藤 治夫・松岡 守雄・中島 敏一・三木 春季・三木 亨・内田 博・古山 敏男・高橋 隆男・副尾和之・藤代 学・中島 章 ★松岡書記次長 相談者 松木さん 釜石市議の菊池さん坂本さんらが避難所をまわり相談を受けた 要望 3年前に自ら建てた家が、棟まで津波にのまれたものの奇跡的に残ったことで、2か月間、避難所 から通いながら乏しい道具で一人修復作業を続けてきた。役所からは 3 キロほど離れた仮設住宅に移るか、 自宅を応急修繕(54 万円が給付)するか迫られているが、自宅に住み続けることを決意。 一人ではできないことも多く、短期間でも手伝ってくれれば一間でも暮らせるようにし、修復を続けたいとのこ と。 屋根の応急処置(ブルーシート)、外壁の一部修繕、建具の補修など希望。 瓦を下したい、床下の泥をかき出したいとので何人かの手伝いと機材の提供を希望。 棟まで浸水したが土台から離れることもなく傾きもほとんどな い。屋根の損傷は隣接する電柱が倒れて生じたもの。外壁 にも一部尊書があった。 建具は流されたり破損したものもあるが、原型をほぼ留めて いる。 内部についてはかなり片付けが進んでいる。2階は流木が 内部で暴れたことで損傷が激しいが、躯体には影響がな い。天井に通気口があったため、家が浮き上がる被害を防 げたとも。 松木さんより高台にある家は1階が大きく傾き壊滅的な状 況。 周囲の家はほとんど流された。 松木さんは釜石大工組合に加入していたこともあり、その後 東京土建に 20 数年加入していた。一時千葉県佐倉市に転 居し、3 年前に故郷に戻って自宅を新築した。独身で、甥夫 婦と同居していた。 木製パーティションについて小規模ではありますが、活用をはかる見込みが立ちましたので報告します 釜石市会議員(日本共産党)坂本良子さんらが避難所を訪問しているなかで唯一、釜石観音観光センター では段ボール等で間仕切りを作っているとの情報があり、早速同行をお願いした。 5 月 15 日、8 時半に釜石市役所を訪ねる。サンプルとして、先日届けた木製パーティションを数枚受けだし たい旨を伝えたところ、保管場所まで案内いただき受け取る。 避難所からの要望がなく、木製パーティションはほぼすべて港の倉庫に保管されていた。 5 月 15 日、9 時半避難所となっている釜石観音観光センターを訪問。 パーティションの実物を見た女性たちから関心が寄せられた一方、高齢の男性からはあまり良い感触は得ら れなかった。 避難所の責任者に趣旨を説明したところ、避難している大工 さんを探し紹介してくれ避難者の要望を聞きながらパーティシ ョンの取り付けをお願いできることになった。 大工の上田克朗さんは家と道具、軽トラックを流されて何の道 具もないとのこと。後日道具を届けることに。上田さんは自ら気 仙大工で、地元の神輿の作成などもしてるそうで、市職員(栄 養士)の奥さんと子供 2 人で避難しており、現在は臨時の仕事 を得ているため、今日がたまたま日曜で面会できた。 ★中島書記 全建総連全体で 55 名の参加。そのうち千葉土建は、5/11 に 3 名が先発で現地入り(村上 雄一・佐藤 治 夫・松岡 守雄)し、5/13 に村上副委員長・佐藤社保対部長が帰葉。13 日から現地入りした、中島敏一(八 街)・三木春季(千葉)・三木亨(千葉)・高橋隆男(松戸)・内田博(流山)・古山敏男(流山)の 6 名で 2 班に 分かれて復興支援を行いました。13 日の 10:00 からセレモニーを開催し、全建総連大江書記次長、大槌建 成組合の組合長祝田さん等からのあいさつを頂き作業を開始。 5/14(土) 1 班 中島・三木・三木(亨)・高橋 宇都宮邸・木村邸の床の修繕依頼 【作業内容】 床板を剥がし、高圧洗浄で海水を含む泥の洗浄。後日、ボラ ンティアの泥かき出しの後、床板貼り。一部、畳→フローリング下 地対応 2 班 内田・古山 田中邸の床修繕依頼 【作業内容】 床板貼り。窓の応急処置(べニアで塞ぐ) 【住宅相談】 地元住民の配給日に合わせ、ボランティアセンター近くの宇 都宮邸駐車場に、住宅相談コーナーを設置し、被災者の相談 に対応。初日ということもあり、午前中の相談は尐なかったが、 徐々に相談が増えた。 5/15(日) 1 班 中島・三木・三木(亨) 【作業内容】 玄関ドアの調整・外壁高圧洗浄・樋の詰まりの解消依頼 物置が津波によって 500mm 移動したのを直してもらいたい →今回の支援はあくまで応急処置で、支援メンバーも大工で構 成している事を納得してもらい、隙間をべニアで塞ぐ処置で対応 2 班 内田・古山・高橋 【作業内容】 店舗の床の補修依頼。 物入れ・床貼り・玄関扉の応急処置(べニアで塞ぐ) 【住宅相談】 ●14 日の田中さんの追加の相談。朝 9:00 に現場で待ち合 わせをして現場に。物件は、店舗で、直接津波の被害ではな かったが、困っているので対応。 ●床貼りの依頼だったので、相談者と現場調査。 2、3 ヶ月前にリフォームしたばかりの家でしたが、津波によっ て損壊。基礎部分の大引きや束石が損傷し、大規模な修繕 が必要と判断。相談者にあくまでも応急処置を理解してもら い断る。同行してもらった、中島さん(八街)も「出来れば、や ってあげたかったな」と言っていました。 ●隣町の大槌町大槌のボランティアセンターから、全建総連 に連絡が入り、「千葉で相談をうけてもらえないか?」で現場 に急行。ボランティアセンターの案内で 2 件のお宅を訪問。 1 件目・・・津波による浸水で壁内が水分を含んでいるので、 壁を壊してほしい。 2 件目・・・津波により瓦礫が家の廻りに集まり、家に入れない ので撤去してほしい。 2 件目は、重機が無いので対応できず断る。 ・・・・・etc 5/16(月) 1 班 中島・三木・三木(亨) 【作業内容】 阿部邸の壁壊し(前日相談を受けたお宅) 2 班 内田・古山・高橋 【作業内容】 床貼り。窓べニア補修。 相談者からは、「ボランティアに床を剥がしてもらい、1 ヶ月 間 1 階に床がない状態だった。床を貼ってもらい本当に感謝 しています。」 【感想】 高速をおり、しばらく山道を走っていると、突然瓦礫だらけの風景が目に飛び込み、映画を観ているよう な、現実ではないような感覚になりました。 現地では、事前にビラを撒いていたはずが、初日は住宅相談があまり来ず、2 日目、3 日目になるにつれ て相談者が増えました。地元のボランティアセンターとの話し合いが不十分で、協力が得られないままでの 支援活動でしたが、地元住民の理解を得られ「ご苦労様」「ありがとうね」と声を掛けられ、昼には、差入れま で頂きました。被災地では食糧が不足している中、最終日に作業をした早坂さんからは岩手の郷土料理の 「ひっつみ汁」を作ってもらい、みんなでおいしく頂きました。 はじめは、「無料で修繕してくれる全建総連ってなに?」と疑っていた人が多かったと相談者の方が言って いました。しかし、何件か修繕するうちに、口コミで広がってい き、誤解が解け多くの相談を受け地元の人たちと打ち解ける ことが出来ました。 被災地は、本当にひどい状況だと思います。でも、復興ま では、まだまだですが、尐しずつ前に向かい始めていると感 じました。 今回の災害支援の参加は、自分にとって大きな経験になっ たと思います。この経験を今後の組合活動に活かしていきた いし、是非、色々な人に経験してもらいたいと思います。 ★内田博さん(流山支部) 岩手県大槌町での作業に参加、実際に現地に行き、実際に見ると言葉を失う。 お年寄りは過去、二回の津波被害にあって「地震をなめてはいけない」と言っていたが、 最初、防災無線が潮位 50 センチと言っていたのでみんな家の中でお茶を飲んでいた。その 後、1 メートル 50 センチと放送されたが、大半の人は家の中にいたまま、波にさらわれて しまった。 作業をした家の大半が、お金持ちで、すでに業者に依頼をしていて業者と一緒に作業をし た現場もあった。本当に我々が支援をすべき被災者には手をかけられなかった感がある。新 潟の時の経験をもとに民生委員とか地元をわかっている人たちにコーディネートを頼むべ き。 作業に入った現場の施主さんが郷土料理を出してくれたのがありがたかった。 指揮系統が確立していないので宿舎でもまごつく事があった。また少しならいいのかもし れないが、おおっぴらに宿舎で酒を飲むのは、はき違えている。 マスコミが何を、どんな報道をしようが、実際に現地に入り、経験をすることで、本当の 意味で経験が受け継がれていく。 復興作業は、本当に長い時間が必要となる。一人でも多くの仲間が一日でも多く作業に入 ってくれることを望む。 ★古山敏男さん(流山支部) 岩手県は私の出身地であり、すごく心配をしていました。 現地に着き、街並みを見ると海沿いは、テレビで見ていた風景以上に何もなく、驚きまし た。 作業の内容は、床下のヘドロをかき出すために床板をはがし、ヘドロを撤去した後に床板 を復旧する作業、津波でさらわれた窓ガラスをベニア板でふさぐ作業が主な内容でした。 最終日に作業をしたお宅では「これで、もう家の中で土を見ないで生活ができる」と大変 に喜ばれ、昼食の時に「ひっつみ(すいとんに似たを郷土料理)」をごちそうになり、疲れ が吹き飛んだ思いでした。