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八雲町 大新青年学級の場 - HUSCAP

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八雲町 大新青年学級の場 - HUSCAP
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Issue Date
北海道の産業振興とマス・コミュニケーション:八雲町
大新青年学級の場合について
佐々木, 隆介
北海道大學教育學部紀要 = THE ANNUAL REPORTS ON
EDUCATIONAL SCIENCE, 9: 35-63
1963-03
DOI
Doc URL
http://hdl.handle.net/2115/29000
Right
Type
bulletin
Additional
Information
File
Information
9_P35-63.pdf
Instructions for use
Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers : HUSCAP
北海道の産業振興とマス・コミュニケーション
一八雲町大新青年学級の場合について一
佐 々 木 隆 介
回 次
1.研究の意図
関心
2
.研 究 の 緩 過
9
. -<ス・メディァとの接触状況
3
. 八雲町産業の概況
1
0
. 費M空振興とマス・コミュニケーション
4
. 大新都議の概況
1
1.北海道ラジオ農業学校と大新青年学級生
5
. 大新青年学級の実態
6
. 大新青年学級生の活動状況
1
2
.総
括
1
3
. 結諮一産業図番館の構想、
7
. 大新青年学級に対する学級生の意向
8
. 設住差是主主産鉱充 5ヶ年計額に対する学級生の
あとがき
参考文献
とを知ったのである。また今回の調交に語表しては向田了教
1.研究の意函
育委員会の熱心な協力が得られたので,八雲町を調査地
に決定したので、ある。
現在はマス・コミュエケーションの時代であると 1
かさ
(1)第
れ,マス・メディアの氾滋が指摘されているが,このマ
1次調査
ス・メディアの教育的利用をはかることが,これからの
昭和 3
5年 6月八雲町に赴き,調査の下準備を行なっ
援要な課題であろう。とくに北海道総合開発の進展にと
た。もっぱら資料の蒐集と有識者,関係機関等の訪問に
もない産業振興の必婆に迫られている北海道にとって,
充てた。訪問先はつぎのごとし O
マス・コミュニケーションの果す役割は大きいものと思
教育委員会,公民館,八三雲中学校,町役場,農協〔太
われる。 研究の主題は「北海道の産業振興とマス・コミ
白正治専務),幾業改良普及所(都築愛雄一普及所長),
ュニケーショ γ」であるが,本稿では,とくに一つの事
漁協,保健所
例として,酪震で著名な滋南渡島の八雲町の一部落大新
(
2
) 第 2 次 調 査 ( 昭 和3
6
年 5月)
をとりあげ,働く 2青少年の学習の場である青年学級に
今関は,部落の選定作業に重点を霞き,そのような商
おけるマス・メディアの浸透状況と農業就中路疫の振興
からの,総取を行なった。訪照先はつぎのごとし。
に対する寄与を検討し,そこから北海道の農漁村におけ
教育委員会,公民館,八雲中学校,町役場,太田正治
る青年学級,さらにひいては産業振興におけるマス・メ
ディア利用の在り方に関する示唆をひきだしたいと考え
氏,都築愛It.住民
る
。
調査部落は後述する理由から大新部落に決定し,その
青年学級生を対象に調査を実施することとし,大新部落
2
.
会館で!司学級指導者の茂木1Æ~, 学級生細川If!, I塗,太白
研究の経過
真樹夫,長谷川義敬の 4君と面談して,調査について種
i
北海道の中・高校・公民
館等における産業図惑の利用に関する調査J (北大教育
昭和 3
5年に笑施した研究,
々打ち合わせを行なったc
(
3
) 第 3次 調 査
学部紀要第 8号〉において,八雲町では中学校・高校・
(昭和3
7年 1月 2
1~27El)
公民銭が,そろって回答を寄せ,とくに八雲高校は産業
大新青年学級生てど対象に預接調査を実施した。併せて,
.
5
0
0揃(総図書数の 35.7%),八雲町公民館は
閣議数 2
教育委員会,公民館,八三雲中学校,町役場〔農業委員会
,
10
1
2間(総図書数の 7.0%, I
材陣各農に隠するもの 7
1
0
等〉八雲産業株式会社等において主として大新部落に関
照〉をかぞえ,主主っその利用状況もかなり活発であり八
する調査を行なった。なお青年学級生調査の調査員は,
雲防の酪農振興に寄与しようとする諮;闘が明瞭であるこ
佐 A 木隆介(北大教育学部),茂木英一,坂本重幸,長谷
3
5-
教 育 学 部 紀 聖 書 第 9号
)
1
1義敬 f
大新部落〉の 4名である。
ここで,八袋町祭主主に号号する宏子の統計を示してみよ
う。(資料
3
.
勢要覧(昭和 3
6年) ,北海道市町
八三室町田I
村勢要 '
r
i(
昭和 3
7
))
八雲荷産業の概況
章
受 1 八雲町の各種生産額
3
5
.7
.1(
l
j
i!
l
'
L 千円)
(1)農業の概況
「北海道農業地域区分結果概要J(昭和 3
4年,農林省
農林水産技術会議事務局・農林省寒冷地農業振興対策室
編〉によれば, 道内の農業地域は 3
4に区分されるが,
事
長
2 八雲町の耕地面積
3
6
.
7
.
1
本八雲町はその「道南東部Jに該当する。この地区の持
微を略述すれば,地味務手事で,水出は全耕地の l舗であ
る。自~農家比率は 6 1.
数の酪農地帯で,
7%で,根鎖1
1・3
た北地帯?に次ぐ有
3~4 頭録]養農家の占める割合が著し
く高い。 作物は豆類・飼料作物が主で,馬鈴袈・ビート
麦類がこれに次ぐ。反収は全作物にわたり,滋南i
地区に
F
を導入する玄で
兆し低水準である。完全に輸{作/乍
表 3 八雲町における主要作物の作付開殺と生産主主
3
5
.7
.1
単位向・生産主主お)
ていない。今後はヨミ高経営の方向に進行べきで、ある。八
三雲地方は麟箆先進地であるが,ここでも馬鈴議依存を脱
却できずにいると指摘されている。
ところで八雲町は渡島半島に位置し,東は内浦湾に商
し,商は連山が走り遊楽部/Ii-に望む。北は一長万部町, i
苓
(
2
) 酪 農 生 産 拡 充 5カ 年 計 画
は森町・函館市である。
3
6方粁で,人口は 2
6,0
0
0人 ( 昭 和
八雲町は面積が 7
3
6年〉を数え,創基 8
3潟年の燈史を有し,道南におけ
る一大中心部市となりつつある。戸数は 5
,1
8
0戸(昭和
3
5年〉であるが,そのうち農家はし 0
3
8戸 (
2
0%)で.
7.6%(
9
1
0戸〕は酪農家である。町全体の乳牛
農家の 8
の数は 5
,1
2
8顕 だ か ら 戸 平 均 5
.
6昼夜の乳牛を館設し
まぼ 3
1
1
兵で
ていることになる。本道の王子均は i戸当り ,v
八雲町の農業潔境は道央或は巡南の一般地帯にくらべ
て非常に怒く,道南の L ヤー・ポケット,特殊環境地帯
であると称され,この潔境の特徴を完全に活用する営農
方法として酪1
2経営が採用されたことは前述したとおり
であるが,一般的な畑作経営の中に牛を入れたという従
米の八雲際5
2の形に,令理性を与え,科学的な基礎の j二
あるから,八袋町農家の乳牛飼育頭数は緩めて多いとい
に立って,企業的な経済性の高 L、,しかも安定した経営
えよう。
に毒事くことが八雲町農業振興の重点になってきたので、あ
なぜ八雲町では R
'iIt設がさかんになったので、あろうか。
八雲は火山灰地で,何を作ってもよくで、きなかっ t
:
:
.o さ
る
。
かくて,
昭和 3
2年
,
八三室町農業協同組合の手によっ
1
1:i白方にくらべ
らに気候が悪かった。米作できこえる上 )
て
, 1"賂役生産拡充 5カi
f
二計闘 Jの樹立をみるに変った。
て,八袋町の気温は低い。八雲町は春から夏にかけて,
さ当特の計泌は概要つぎのごとくである。 日J
Iち八安部J
際協
気温が低く,水稲はよく脊たない。また 6月から 8月に
関係の面積の約 9%
弱 (
4
.
8
0
0町歩〉が可耕地でありこ
かけて霧がかかりさ警天が多く続く。そのため日照待問が
5
0戸の農家が 1戸王子均 6町 5反の割合で活者E
1
-絞
こに約 7
少なく,稲のできがよくない。ところが今の飼料である
銭安行なっている。そして数多くの作物が雑然と作られ,
牧草は涼しい土地の方がよく伸びるし,乳牛は涼しい土
そのために多忙な段々の連続である。しかも生産は逆
地を妻子む。義変で、も牛は牧草を多;訟に喰べ,多盆に手しを
に 少 な く 戸 王 子 均4
0万円に満たないのが現況である。
出すのである。
各階層分類をすれば,つぎの表のごとくなる。(第 4
大w
その他の家畜としては,潟 (
9
5
0戸
, ,
13
3
3頭),豚
0
8戸
, 9
9
ヲ頭),緬羊(3
2
9戸
, 6
3
4i
;i),鶏 (
7
9
5戸
,
(
3
表〉。この八雲の大半を占める C'D級農家主ピ速やかにヲ!
き上げようとするのがこの酪農生ili't拡充 5カ年計闘であ
2
2,6
8
7羽〕等がある。気候・土地が作物に合わないの
る。現夜食業で生活するための最低の基準収入はE
正当 l
で,農家は家主祭を飼養するようになったのである。しか
万円と見て 6町 5反での万円は必要である。しかも近い
し,最近では土地改良が遂行中である c
将米の近代経済機構に対処するためには, 1
0
0万円以上の
:
3
6-
北海道の産業振興とマス,コミュェケージョン
2年)
事
長 4 八雲町農家の階層区分〔昭和 3
殺
J
j
J
I
王手燭荘l収 入
上
主
率
を除く〉について概況を説明しよう。
①年齢別・性別人口分布(昭和 3
6年 1
2月末現在。以
E
主活f数
/
α
.
:
;
ζ
ド
A
級
1
0
日万円以上
B
級
5
0- 1
0日 万 円
2口
1
5
0
C
級
3
0-
60 万 円
6
0
4
5
0
D
級
3
0万円以下
1
7
1
2
7
下の数字も同様である〕
表 B 大 新 部 落 (1区)の人口
王手令区分
o-15:["
1
6- 1
9
収入をはかる必要がある。故に 5カ年後の B級 6田
了 5反
2
0- 2
9
5
5
3
1
2
4
五
日 - 3
9
4
3
2
1
2
2
4
0- 4
9
3
9
1
5
2
4
5
0- 5
9
3
5
2
2
1
3
すべきである。なお 1Jmの搾乳牛に用;なすべき飼料{乍物
日日才以上
3
7
1
7
2
0
の原被と飼料の総量はつぎのごとくでありこの線を確保
d
十
3
9
0
2
0
1
1
8
9
歩営幾闘機をど立てて参考に供する。この在り方が基礎に
なってさらに山林やそれに附随する傾斜地等に放牧地を
造成し基本の 6町 5反歩の面積以上に土地利用度を拡充
した時は 1頭王子均 2
5石は可能である。この外に乳代の
30%迄の波厚飼料を用いるのが良い。〔第 5表) r
酪食生
①産業別世帯・人口
u
といってよい。なお全戸が自作且つ王写楽農家である。
表 5 1顕の搾乳牛に用意すべき飼料作物
の面積と飼料の総量
主主資Hl
I.
"
.弘
,!
ビート
i
附比百出総
収制制目見
2
0
0〆
2
反
5~10 1!1J歩の農家
(
7
3
.
3
%
), E8はほとんどなく,大部分が焔であ
が多く
刊
反
1
,
14
0
0〆
(i)経常面積つぎの表のとおりで,
恥
ヤ
1,初日〆
農業が 60戸(主主業人口, 1
9
6人)
公務 1戸(教員)で,昔s
務全音l
f
が農家で占められている
産拡充 5カ年計闘 Jは 上のように述べている。
る
。
事
長 7 大新 1区経営l
i
i
i
絞
7反
4
0
0〆
刊
ω 以一
町一再
日
附円附町上
5
25
ι 大新部落の概涜
i
(
1
) 大新部落選定の理由
署
長 8 大新 i区のヨミな君主作物
今次調査の対象に大新奇ß落を選んだ理由は,①西?rr~ が
町内で一委まとまりのあ
より少し上問っていること。(ff
水
る部落で‘あること。①学校の成室長がよい子弟が出ている
交
4青年学級中運蛍'状況
こと。@大新青年学級は町内の 1
類
j大
t
,
j
、
応
り,この学級を中心にして,全道青年学級研究集会が防
作
布
自
3
反
.
0
ョ
長
1
5
.
5
芸
Z
L
1然
菜
変
1
6
.
5
:
ょ
:
グ
ミ
が良好で,道教育委良会指定災級学級となったことがあ
i
l
J
l
4
金
作
さかんで,都渋生産鉱充 5カ年計画の進行状況が町平均
占
有
i
反
反
物
反
稜
来
2
5
7
.
4
五
日
1
.0
b
,1j禾本将牧草
,
10
6
4
.
8
2
6
5
.
5
料;ム科牧草
3
4
0
.
0
5
2
9
.
!
)
1
0
.
5
俄されていること。(昭和 3
3年。飴農経営を立三とした課
主学級生のほとんど全員が庁七海道ラ
題解決学習研究) C
2
9
.
2
'
t
l
その他]主主主
ジオ燦業学校J テキストを所持し,その利用について関
干
専
協専務〕都築:!t維(農業改良普及所長〉尚氏のような有能
殺しの他雑穀
2
5
6
.
5
物
4
.
8
1
2
6
.
0
心をもっていると考えられたこと O ①太田正治(八雲農
J
j
J
I
"~j 刈制キヰ
3
.
5
、その他 i
f
,
l
l
n
21
.5
昔
話
三
高
21
.4
1
01
.0
3
0
.
0
合
計
3,
3
1
4
.
8
な人達の指導が常に得られたことなどである。
(
2
) 大新部落の概況
大新音s
落は八雲駅を距ること約 1
01!1Jのところにあり,
①主な幾作物反別からみると,燕麦・馬鈴箸・甜菜
飼料作物が多く〔第 8表),その生産量は潟鈴議が 4,
633
5
4屯 3
2
0キロである。
告を,甜菜が 4
駅の南西に{立し,総部被は約 7
0
0町歩である〔第 1図参
照のこと〉。以下大新 1医(開街地である大新 21
2
{
, 3区
⑦家畜乳牛は 6~10 頭を所有する農家が,もっとも
多い
3
7
(
5
8
.
3
%
)
0(
第 9表
〉
予
守
学
教
日 要 第 9号
部 京
第 1~
r
苦鈴唱
コ~
金
ス
ノ
町
図
ゐ
ミ
骨
弘
一
、~"'"'J
Rti 欽
ん Hilum 出
f
前方
朱1
娘
、
のA
s5tが字大新
。
。
北海道の産業振興とマス・コミュニケーショ γ
表 g 大新 1区の家畜
2
7
2
3
5
E
自 -1
0
3
5
1
1- 1
5
1
4
5
1
6- 7
0
1
4
2
1
Y
員以上
3
5
6
0
5
8
1
3
3
4
5
0
署
長 1
0 大新 11Kの農業施設
事
長 1
2 大新農協経営改善共励会階層表
3
2 年
①農業施設 サイロは全部地上であるが,そのほとん
どのものが地下に 6尺 佼 入 っ て お り 戸 で サ イ
P
3
3年
を2
2
ま所有しているものもある。(第 1
0表
〉
3
4 年
①農畜産収入昭和 3
3年の農家 l戸当り尖綴をみる
3
7年
と,約 54万円で苦言産収入 74%,幾度収入 26%の割合に
なる。これを,昭和 3
7年には 1
0
2万円(道産収入 83%,
農産収入 17%)に上弁させる計闘である。牛乳は年間 l
頭当り王子均 2
2石 (
4,1
4
0キログラム。 82,
0
0
0例 入 多 い
方で 4
0石 (
7,
500キログラム〉である。 4頭 (1頭 2
5
Z
ヨ)で 1
0
0石 (
1
8,
7
5
0キ P グラム〉なら良い方とされ
る。搾乳牛を 8頭飼養すればまかなっていけるというこ
とである。
3
3 年災紋
(
i
l
I
ka
反l戸当り〕
手L
倒
体
3
7 ft:計出 j
級(30~60 万円〉が 28 戸 (47 %
)
,
が 6戸(10%
)
,
C
D級(30万円以下〉
ABクラス合算して 26戸
(
4
3%)で
7年には A級 2
5戸 (
4
2%
)
,
あったが,これを昭和 3
B
つまり AB
級を合わせたものを 4
5戸 (
7
5%)に高めた
蚤1
0
0石以上の農家で組織する 1
0
0
八雲町には年間手L
お会(会員 1
5
4名〉があるが, 昭和 3
6年乳量番付表に
i
4戸ある。
記載されている農家はさ当部落に 2
1
.8
)
)
立
星
島
日 4皇
賞
、
阪
粗収入をみると昭和 3
4年 A級(10
0万円以上〕が 1
2
戸 (
2
0%
)
, B 級 (60~100 万円〉が 14 戸 (23 %
)
,
いと考えている。(第 1
2表
参
l
¥
!
&
)
H
l
t収 入
牛
( )内i
土農家数比率%
級2
0戸(33%
)
, C級 1
5戸 (
2
5%
)
, D級 O戸 (0%)
事
長 1
1 大新 1区のil!k・斎度収入
選
普請考
7.mn
8
0
@教育・文化・娯楽・保健施設大新部落住民が常時
95
利用している施設はつぎの表のごとし。(第 1
3茨〕八雲
8
5
3
町公民館には 1
5,
0
0
0冊 の j
濁惑が鍛えられ,
とくに酪農
に関する図番・資料の蒐集に重点を震く。
以上の施設のうち,大新部落に所在するものは大新会
.
1
1
&
鈴
館・大新小学校があるのみで,他は全部市街地にでかけ
昔
t
その他
A、
1
3
1
6
7
号ふ
t
i
l
て利用している。
①各種団体第 1
4表のごとし。大新青年間は明治 4
0
年 1月大新青年会として発足した。日露戦争後郷土を捨
1
.020
L > . 急4
戸
口 削
搾乳牛 B
資成牛
2
てて,他に走るものがあり,不合理な経営の結果,疲弊
その極に達したが,この窮状を救おうとして数名の若人
- 39-
予
守
学
教
部
予
要 第 9主
紀
事
長 1
3 大新部落住民が利用する教育・文化・娯楽・保健施設
m内に百再議するもの
。印l土大新制)
施
設
理凶
A
ムλ
図
,
ち?74間
, 出J区i
昌
三
ミ
域
活
監
査
主
吉
宮
会
。大
校
。 大 岩 ,j
、学
f
ぷ
八
小 学
中
校
八;;u中学
校
八~尚
下
;
裁
強 j和
裁
各
学
i
校
l
i
縦
j
丙
工
作
八
佼
昨
所
車
在
ヨ~j,Uk
2名
,
1
.753名
2
3
36;
1
;
1
.137名
1
5
39名
7
0
3名
4
8名
1
0
1名
5校
認 可
ブノレ
r
t
:
i
Z
.
八よ総 i
境問立療裟所
a
俗 人 約 段
5
大iE1
2
年設
1
昭 和 37
年中ユーラ
E
書道場
八二
主主資総 J
主相談所
八~草者保従誌rÎ 9.:.所
紹蒋1
2
'
i
年
設i
亙
:ii:i見守家主任人工授精所
昭和27年設盗,議牡牛 6~1ì
獣
{八災劇
中 央 劇
t
吉
{
{パチンゴ
スマート
21
楽・遊紋 3
嘉
人
2
7
医
鰯
官
民
I
J
r
U
I
J営
場制切
見
具
4合 , オ -t3
スクーター 1合.
ツク
3
ミ自動車学校
溶 液 場
授 精
34:
i
;
4
0
'
名
八 袋 保 鎚 所
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レコードプレーヤー 1台,アンプ 2台
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表 1
4 大新部落における各稜毘体
名
守1
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大新産量協婦人部
大新地 E
丈島各慶治乙年研究会
リコニ -V3/~
臣告号室研究
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八袋小学校 PTA
生徒父兄
八鈴子高校 PTA
重量~jí:研究会
一鮫
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小家主主の J
袖 , 料 理g持 脅 会 , 敬 老 会 の 開 催
35
大新小学校 PTA
八三塁中学校 PTA
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円引凶山田山部
大 新 青 年 間
3
言
学校 b 量投機 r~i!-Iの援助,保健の
2
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産塁本研究
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が決起したのがその端緒であるという O その後夜学会を
関J4
5, 北海タイムス J2
, 朝 8新!鷲J2
,他 3(
1八
経て青年間へと発渓をみるに塗った。
三雲新報J1
道南民事長J
)である。
島等読雑誌は「家の光J38戸
,
⑪マス・コミュニケーション
イ.部落内のラジオ受信機会数は 53台
,
r
農家の友J 1
3戸等が多
テレビ受像機
へ広報活動有線放送は調査当時計画中であり〔紹和
台数は 1
7台である。(部落戸数6
1戸)
北海道新
戸.新開鱗読散予告数は 52戸で,その内訳は, 1
-4
0
3
7年 4月 l日開設。事業主体農協),広報紙もない。
北海道の産業振興とマス・コミュェケーショ γ
表 1
5 八雲町の青年学級〔昭和 3
6年度〉
招J示板が部溶の入口に一つあり,ポスター等を掲示
持され,その
する。行事がある場合には関覧板が{吏 F
他嘱託員より各班長を通じて各戸に潟知伝達をはか
草野青年学級 j
る
。
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35
1
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5
40
19.142
⑪部落の指導者農事指導においては,太田正治・都
漁協
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築重雄間氏の功績が大きいように忠、われる。太邸氏は大
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新部官事に住み,北日本語告Iffk青年研究迷盟〔会員 7
大関
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の委員長,八雲町農協専務翌塁率号事をつとめ,昭和 2
7年デ
γ マーク差是村に視察と実習にでかけ,デンマーク農業に
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浜松
1
2
@大新
関する著作も多い。また都築氏はlIlJの農業改良普及所長
として,豊富な経験をもとにして着実に君主事の指導を行
なってきた。この 2人について,つぎのような評がある。
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I
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伺'
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を連ねているし,幼い日寺からの友人でもある。太田さん
野間 i
島
はいまも人生に夢を忘れない灘怒家肌,都築さんは地道
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土の i
にコツコツと積み上げて行く堅実派。だからこの 2人の
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コンビはまことにうまくいっている。八雲町は人をえた
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といわなければなるま L
。
、J(吉田十四土佐「総長と八安」
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5年 7月号)
昭和 3
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「普及所は農協の中にある。太E8専務と都築所長は腐
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運営委員は学級生設びに部落関係者より選任する。
① 教育委員会並びに公民館職員は,学級主事及び若手務
担当者の職務に協力援幼する。
大新青年学級の実態
民 2 大新青年学級の機構・運営凶
(1)発展の経過
将和 3
6年度現在八雲町には 14の青年学級がある(昭
八雲町布日年学級連絡協議会
7
.2
8年度は 1
8
) が,部Iの計図書によると大新青年、
和2
学級は開設期間は通年制,日数は年間 6
01
3,待問数 1
3
0
時間,受講者数 3
7名となっており,町内のす年学級中
では良好な運営状況を示している。従って町の予算配分
,
10
0
0丹と最高を示す。〔第 1
5表)
額も 2
大新青年学級は昭和 2
6年由工教育委員会の学級慌設呼
びかけに対し,:g!)落青年の笑際生活に必要な知識と一般
教の向上を目的として自主的に結成発足したといわれ
る
。 昭和 33年度に去さり北海道教育委員会より実験資年
学級としての指定を受けるに変った。
者間
エivヨン
(
2
) 学級の自標
歯U
t
地帯の青年学級における共同学習をどのように進
めるかが研究主題であり,由工酪君主主主産拡充 5カ年計耐に
もとづき,大新部落の目線計画と学級との関連を保ち,
地域の特性を生かし,学級に当面する課題の解決につと
める点にあると指摘される。
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甲子菩住民
北 海i
自殺湾委員会「北海道実験宵年学級実施報告著書J
(昭和 3
3
.
3
4
年度)よりヨ 1
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(
3
) 学 級 の 機 構 ・ 運 営 〔 第 2関参照〉
①学級主導を大新青年間長とし,学級生の中から事務担
(
4
) 開設場所
大新会館で行なわれる。部務には小学校もあるが,か
当者を選践する。
- 4
1ー
教脊学部紀婆第ヲ号
6 大新青年学級の学課日数・時間数・在籍者数
事
長 1
たよった位置にあるので,大新会館が音s
議事のセンターと
して公民館的存在となっており,青年 学級は主に会館で
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開催される。
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) 年捕の学習日数・時間数・在籍者数
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0時間を上回り,主E
籍考は 3
0人台である。
問は 1
(
6
) 学 級 生
昭和 3
6年度学級生 3
3名の職業をみると,公務員 2名
12日
なお青年学級対象者調べによると,昭和 8年 4J
1
1
以降昭和 1
8年 4月 l臼の間に出生したものは, 役帯数
1
4
。29
6表のごとし。近年,開講日数は約 5
0臼,学習待
第1
(男子〉を除き,他は五三部農業に従事している。
9
0
3
1
3
3
で 48戸,人員では男知人,女 49人,計 99人であるが
青年学級生を出している家と該当者のいる家は 38戸 で
あると L、
ぅ
。
1
7表のごとし。
学級は通年制j
で毎週火終日の夜実施する。学年制・コ
ース制はとっていなし、。学習課程は階段・家政・教主主・
(
7
) 学習内容と講師
体育レクリエーションの各課程に分れる。
昭和 3
6年度の時間表なみると前期 (4~9 月)・後期
6年度の時間表と講舗の椴・氏名を記せば, 第
昭和 3
事
長 1
7 大新青年学級の学習内容と講師(昭和 3
6王子皮J
(1)前鰐
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(1 0~ 3月〕に分れ計 50S
である。学務内容は前年度
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研究発表号事に展践してきたという。
とほとんど変ったところがない。
映闘は 4但1
利用しているが,
36年度の実状をみると,
識的の顔ぶれは部落内外にわたっており,部落外から
スライドは使用していない。ラジオは約 5由利用してい
27人,都港内が 23人である。講師は冊子教育委員会・小
るが,ラジオ自体をきくのではなくレコード利用のため
中学校教員・幼稚関長・各種学校教師・農業改良普及員
であるという。騰写版は毎月 2遊間位使用し,連絡用・
蛍印乳業技師・篤農家・学級生先室長等多彩であるが,学
歌詞の印刷等に用いている。図惑は約 30鮒(酪農・小
級生自身が指導者となっている場合が多いことが闘にっ
説〉あるだけで,他にみるべき設備はない。
しこの現象は後期とくに 12月以降に多いようである@
見学は W~ 団の行事として 3 問実施しており,係長目安
の馬鈴饗栽培・養豚,伊達のピート工場見学等である。
(
8
) 学習上の特色
(
9
) 出席状況
大新青年学級では町の飴幾生産拡充 5カ年計画を理解
しようと努め,自家の損害農経営に直結した学習を主とし
毎月の平均出席者数は多い月で 26名 作 月 入 少 な い
て学ぼうとしている O
月は 16名cl1月)である。
だから,その内努は地域の笑態に郎した酪農に関する
(
10
) 予
事項が中心になる。
算
学習形態はさ当初ほとんど講演式で,受動的で、あったが
昭和 36年度の予算をみると,歳入は 2
,
1786円(全額
次第に質疑応答が多くなり,次いで座談会形式が寄ばれ
i
可愛)で,歳出は給与報麟が 14.110円 (64.8%). その
るようになり,さらに実'iIII・見学・視察・視総覚的方法
5.2%) である。
他が 7.676円(3
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その他Jの内訳は燃
教育学部紀要第 9~手
中1
2名が利用している。オ三として飼料・家庭用品の購
料費・消耗品授である。
入のために農協へ出かけているが,農業改良普及所:は 7
6
.
名(労 6
. 女 1)が訪れたにすぎない。訪問の内行とし
大新青年学級生の活動状況
ては,農業一般,焔の生産,作物の病虫害,牛の虫戸j
育
,
乳量についての相談号事が主な毒事項である。
今到の調査対象となった大新青年学級生 2
8名(調査
当時不在の者を除く全員〉を年齢・学療・織業別に考委譲
(
2
) 集会等の諸活動
すれば,第 1
8表のごとくなる。
①講座
①性別では努女各 1
4名づつである。
5 名 07. ヲ%)が諸議~に参加している。そ
の講座は. I
冬季学校J(酪農青年研究会主催) I
作物病
①年齢別では 2
0歳未満が 8名 (
2
8
.
6
%
)
.2
0歳以上
が2
0名 (
71
.4%)で. 1
8歳未満の者は l名もいない。
虫害予防講習会J (幾協主催). I
衣食住・生理衛生議沼
0
.
5歳である。
平均年齢は 2
会J
.I
え守護法講習 J (日赤主催)":-1'で主として公民館で
①学歴別では,
開催されたものである。その他,茶道・華道・料現等の
中卒が 2
3名 (
8
2
.
1
%
)
. 高卒が 5名
講習が女子に利用されている。
(17.9%) で,高卒者のうち女子は l名である。
@年中行事運動会とくに小学校の運動会に学級生は
Ijでは,ほとんどが農業に従事しており,公
0D職業J
よく参加し,その行動半径は大新・浜松・春日・八雲の
務(町役場勤務〉が i名いるのみである。
各小学校におよんでいる。祭礼も楽しみのーっとされて
表 1
8 年齢・学歴・職業からみた大新青年学級生
いる校様であり,八雲・春日・忠告各神社の祭礼に出か
a) 年令iJlJ
けている。サイクザジグも浩い人述の栄しみのようであ
落.l
I
J・道南
る。共進会参加を挙げたものは 3名で,音g
全道の各共進会がある c
@視察
男子 1名,女子 3名,計 6名が挙げている。
2里).
祝祭内容は際決研究が多く,日高(苦手内・新冠・ 3
遠浅・江 J
I
Jの牧場視察,立岩波家(八雲町)での飼育管
b) 学 際 別
理見学,三手続山畿での視察,即ち喜茂'iJ1jのクレート、ノレ,
支局黍・アスパラガス鱗詰工場,澱粉工場,供知安祭協
の隊鈎予言\夜{美子都の数1\ 1:1共同化,伊達のビート工湯~~~であ
る。女子では料理の勉強のため,冬季 2週間にわたり,
野;幌の三愛塾を受講したものがある。
c) 職 業 i J
J
l
(
3
) 団体・研究グループ
5歳になると自動的
青年問には全員が参加しており.2
に退問するということである。青年間行事の主要なもの
は試作焔共同作業,農=産物品評会,マキ切り,バザー,
敬議会.~談会の涜僕等である。 特色ある組織としては
つぎに, 昭和 3
6年度における学級生の活動状況を考
硲幾青年研究会がある。そのウインター・スクーノレ(冬
察しよう。
季学校)は全道的にも著名であり,地球ながら底力のあ
(0 施 設 の 利 用
る組織といわれている。学級生中男子 3名が参加してい
る。このほかにカール同志会がある。これは乳牛の改災
公民館を利用した学級生は約半数の 1
5名で, 他の 3
警
と実習におもむいた人達の横のつながりをもつための歓
は全然利用していなし、。公民館で青年限活動を行なうと
迎壮行会であるという。段近青年連はカーノレ制度にあこ
いうものが用途の大部分を占めている。
がれてきているという。
小学校は大部分の学級生が使用しているが,中学校・
一方,女子のための団体・研究グノレーブはとくに見出
言語校は関係が薄い。
各穣学校は冬期 1
2月から 3月にかけて,女子のほと
すことができなし、。
んど全員が利用する。洋裁・編物学校が多い。(注〉
C
i
主) 今次凋ままにおいても女子は各植学校通学者が多く 1
4名中 1
3名が
主洋裁 7名.編物 4名
,
説
j
J
;
事 2名である。洋品;
通学している。その内 沢i
7名のうち 6名までが家政学院に縫っている。誌記政学院は昭和 2
5
年撲協
I
農協の利用状況をみると, 男子は全員,女子はは名
- 44
北海道の産業振興とマス・コミュニケ…ション
の指導事業の一環である生活改議卒業及び教育協殺事業として号室協に設
07
J$40名の星空家婦女子が洋裁・料現・作法等を
けられたもので,毎回3
学ぶものである。
おぼえていて,オノレカ守ンが入るのを心待ちにしているも
のもある。さきに記した「音楽 J I
レクリニ乙ーション j
への期待が「楽器がほしい」という戸になって現われた
ものであろう。一方,机・椅子・照明等が挙げられてい
大新青年学級に対する学級生
ることは,現在の青年学級の学濁環境の不備を物詩る。
の意向
これはひとり大新脊年学級だけのことではなく,大部分
の青年学級に共通する問題でもあろう。
大新青年学級の運営に対する学級生の意向をみてみよ
(6) 希望する学習方法
?
ノ
。
(1) 脊年学級へ通うようになった動機 絞極的な主主
ないようで,
欲はみられなし、。「友人に誘われた JI
皆がし、くから J
学留方法に大体満足している模様である。
を点める。何かを勉強しようとして通うようになったも
(7) 講締への婆望
のはわずか 4名である。これらの傾向は男女に共通に現
えている。しかし,問符を一応紹介するならば,つぎの
興味ある科目としては
ごときものがある。
格段J (9) があるが,これは大部分,男子が
「農業.i
活の上手な人が議ましいっ
挙げたもので,女子では「料理J (4) が目立つ。その
-余りむずかしいことをいわないで、ほしい0
I
音楽 J(5), I
レクリエーション J(4) 等
.新しい議邸主ビ世話してほしし、。
趣味的なものが好評である。科目と対応して輿味ある内
・興味深くやってほしい。
容は, I
館料給与方法J(2) I
飼育管理JI
営農の自由化
-酪農ばかりでなく,女子向きの話(料環・婦人問題
と差是業J (各りがあるが, 人気があるのは趣味的なも
ので,
等)をやってほしい。
I
合唱 J(5), Iフオーク・ダンス J(3)等であ
-時間を守ってほしい。
溜瓜を利用
る。女子では「ピーノレのつまみの作り方J I
した料理」が挙げられているのが面白し、。
(3) 仕事のよに役立つた毒事柄
男子の場合,
このことは議自治に対する要塑に
53.6%) が「姿嬰なし j と答
もいえることで,汚名 (
われてし、る
ほかでは,
I
スライド・峡幽号事の使用 J(4) I
実験的
方法JI
実濁的なもの J(
各 2) があるくらいで,現在の
「自然に入った」等の受動的な回答が 1
9名 (67.9%)
(2) 興味のある科聞と内容
「従来どおりでよ L、」とす
るものが最も多い。(10名) とくに希望する学習方法は
酪農生麓拡充 5カ年計画に対
I
乳牛
飼育管潔J(6) I
鈎料計算J(2) がて挙げられた。
する学級生の欝心
女子で、は際立ったものがたE,
く I
料理JI
言語菜(パセリ・
白菜〕の移様JI
手芸(人形づくり )
J等である。
(4) 今後学級としてやってもらいたいこと
酪食生産拡充 5カ年計画の理解と実践への協力は大新
とくに
青年学級の課題であったはずであるが,学級生はこの計
顕著な要望はみられない。「今迄どおりでよ L、
J(4)I
人
画にどれだけの関心を示しているであろうか。
を沢山集めて自分の気持を伝えるだけでもよい J (1)
八三雲町農協の資料によると,
I
酪農生産拡充 5カ王子計
画Jは,さきに述べたように,総合員の生皮i
教強と経常
とするものがある。一応要望を挙げると,農業・麟幾・
乳牛の飼育管煎・飼料計算・時事問題・料殿・栄後(カ
であり,その方法は,土地改
の安定をはかるための計値i
ロリー計約c) .;
{
E
.茶・レクリニ乙ーション・グンス当ちで
良を 11 ない,牧草地をはじめ,粗放な飼料~簡を更新改立与し
t3新しいものはない。
(5) 学級にほしい
設f
翁 2
8名小 2
1名 (
7
5
%)がなんらかの設備
を挙げているつ
a
i1
9
去に示すとおりである
務
ド・ブレ
レ
γ…
レク日ェー乙/ヨンの,ii1H
(
J
)
u
レ
も!久=定通i'
F
である l
i
j鈴宗寺とf,1菜
可。ぇ
主~l!
ブ
j
スυ
ノ
レ
椅
T
やる」といった言葉を
u
'
l
在
!
ある。指導主導が来
て,1オルガンを買って
K
{
t
!
f向
上
f
6
1J
mをはかると共に l
P
5
i売i'F 表 2
0八災関]隙淡生産
拡充 5 カ {F~i十似 't二次
物は総刷新の 2,
l
j
l
jにとどめ,し
1際 奴つむ金額)
J
j治'を倹什,雑多なれ;
かもその r
(f
ド
{
占 1
0
0J
j
l'
J
)
牧jを
:
i
'
Fることなやめて, mjでk
え
人数
能
主
ン融制子間関ピ
る要翠がつよいようで
"
.
'
-
オ削什机問問
が,とくに来訟に対す
良伎の郊料を治産して,中小家畜を含めた r
¥
1
¥1
民生産の'1
1
色
1
9将米1学級にほしい設備
表
に集約,農業の鱗迭を簡単にす
2
1
"
0
ることによって,労力主ど省きな
3
0
0
除作によって耕地全
がらしかも i
2
体を高度に活用,確5
たな計画i
生
2
産をはかろうとするもので,そ
45
3
6
0
4
2
0
4
8
0
教育学部紀変!t~
9-~}
署
長 2
1 rWl4 g~生産鉱充 5 カ年,i !ïrhî
一過去戸 4カi:r.の実績と段終立の計尚一
実
32 年 実 綴
乳樹清清ポ
牛馬術
鈴
33
年(第 1
38,
000石
000t
ヨ
3
4,
(
5
0,
0
0
0
)石
66,
087
俵
万斤
万斤
1,
060
ヌ
T
斤
1
.170
596
1
.700侠
,
ヨ500依
ι7871
主
763
1,
475侠
乳老肉
4
7
2
1
羽
9
1
1
U
2
9
1副
泊
I
万円
96,
705後
1
9,
317
5
2,
0001
ヨ
5
5,
016俵
4,
937
70,
0
0口
主
主
000
1
0,
万j
千
万斤
5,
250
6
0
0
,
10
00
3,
150
5,
0001
R
2,
0
0
0
700~îi
7,
7
0
0
5
3
6
l
i
i
i
(
6
3
0
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1
i
27Y
5
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j
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1
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7
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野i
2
3
5磁
mせ
3
8,
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(
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.
口0
0
)環
2,
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1
1
I
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3
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U
4
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目i
家
目
考
4
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1
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万斤
!
予
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備
4
2,
0001
ヨ
73,
000後
5
6
8
E
主
生
獲 62,
3
1
1
1
俵
食 8,
1
9
6
米
32i
fを 100と
T
,
'
j 1
'
I
f I
骨
37
年(第 5年次〉関擦
ま
資
万円
万円
2
5,
000
27,
0
0
0
5日
,
日0
0
100
1
0
8
120
万円
(
4
,
18
1
8
)
0
6
0
4
8,
167
192
152
( )内 i
土来主主
さらに,本計 r
I
時が「うまく進んだと思うかJについて
の"1'次 tl 紋(販売金額),過去 4 ヵ {f の'~績と段終1['-1交
(
37{f)の計i
j
i
!
j
はつぎのとおりである。(第2
0・
t
f
J
;2
1表)
は
, l'うまく進んだ j が
この計 j
i
I
I
1と成綴について農協の資料をみると, 3
21
:
f
とN
D
11 名(努
6
."
.
:
5
)て
、3
9
.
3?
手
,
fうまく進んで、いなし、 Jが 8名(ラ}6,'
7
:2) ‘
て 28.6%
ちラカ年計的│お子以前の民業生旅にくらべて総体におい
と 2つの意見に分れる。「わからない jは 9名(32
.
1
?
込
)
ては大体順調に生産を消加したという。{丘し 3
5:
i
f
"
I
交の
で、ある。
十磁を 3,
0007
j円上回わる結果となっ
烏鈴饗の大陸{乍は 2
「うまく進んだ iと答えたものは,よ L、点としてつぎ
6年度は逆に馬鈴議・ 2
甘菜の大不作の影
たのに対して, 3
の諸点を挙げている。
響→を受け計画を約 4
.
0
0
0万円下限わる数γ
'を示している
霞によって生産をあげねばならぬと感ずる。 @ 1
①;十i
等,主として耕議関係において,ジグザグがあったにも
戸 i戸の標準が決めてある。①計闘的な畑の改良など
かかわらず,全体を総合すれば大体目標に対して忠実な
に役立つ。①水道をつけるし牛舎も新築する。⑦農協
実績をあげることができたとし、う。そして,これら販売
6年暮にできたし,牛の飼育も農協で考え
の隊舎が 3
をカパーしたのは,議産部門の伸長であり,
作物の盤以J
て進めている模様だ。
牛乳をはじめ,乳牛個体及び豚の生産が正十路通りえ雪突に
一方. l'うまく進んでいなし、」と答えたものが挙げた
C
L
E
起際の役に立たない,
t
増加している。悲しも,八雲の農業形態が,馬鈴事事・i'il
理由は,①計画どおり行かない,
菜・雑穀等に主食点を置いたいわゆる従来の主穀農業を続
①収入の部等であり,そのま笠由は兵体性に乏しく.1わか
らなし、 J l'なんとなく J ['そういわれても困る」等,あ
6年度のごときは恐らく致命的
けていたとするならば.3
打壊を受けたであろうし.
r
5カ年計断j が天候その他
L、まいな終:が段についた。そのほか,本計l
判について,
自然条件の変化に耐えて,初期の日絞に 1
"
1って五苦笑に土授
「農協の O専務が熱心にやっており,採や鶏が入った人
産していることは,主として経営の将来に対する礁湖た
もでてきたが,売る時に倒格変動があり,赤字になり腐
る臼擦を与えられたことによる,生産蕊、欲高揚の結果で
っている人がある。このfJi.ぬぐ
あろうと述べている。
2
3歳,男)
いをしてほししづ (
ところで,大新青年学級生の本計阪に対する訴倣と関
という;窓見もあった。
I
広充 5カ年
つぎに,陥俊生政I
心はどうであろうか。
表 2
2八雲町農家の E
妻
子
ましい年間 i
組収入
1
j
n
l
l
l
l
l
収入 l
問符誇数
ノ
'
j
[
lJ
i戸'\'íÍ g~"UW初、光 5 ヶ 1j' λIrlJU があることを知!っている
;
;
h
r
l
l
jによると,八二ぞ I
I
I
J農家の年
学級生は 2
3名(ヲJ1
3t
" ~ぐ 10 名)で,総数の 82.1 %
収入はどの伎なければなら
間帯 i
6
f
i
に相当する。つぎに「この,ì!- Pllj のでき i~:'j'.J について,
0
0万円とい
ぬかきいてみ、 k" 1
日 - 80
2"
j
二
と lU
院に答えたものは 7:
g
'
1
)41
'
5
. 女3
昭和 3
,(
ういl
答を予恕 Lたが結果は第 2
2
炎のごとくである O
確 (8名. 2
8
.
6%)であるか. l'わからなしづ(13名
,
たものは,わずか 5名(17.ヲ%)
46.4%) によって占められている。
0万円台としたものも誤ま
で.6
-4
6
150
わからない
苦
十
12
これをみると. 1
0
0万円とし
80
100
,
η
ιη106
名)であって,総数の 25% にすぎない。(3 3 年く!t~ 1王
子
二
次>と答えたもの l名 を 含 む ) 他 の 回 答 は 年 次 が 不 正
6
0
北海道の産業娠Jl'l!とマス・コミュニケーション
りではないが, I
わからなしづが突に 1
7名 (
6
0
.
7
%
)も
なかったものは 9名(労 ,
1 !
J
.
'
・
8)で,その理由は[父
いることは,学級生が本計防!のポイントを抑えていない
に任せてある J(男子) 1
兄達が作る J 1
自分が関心を持
と考えられても致し方がないで、あろう。
意見を述べたこともなしゴ〔以上女子〕等で
たぬから J1
八雲町ではこの 5カ年計画の外に,毎年「営農設計の
ある。女子の中には,搾乳・牛の世話・焔の作業をやり
手引き」を出している。これは穏当高度の手引き著書で,
計爵警にも自を通すが,なんの相談も受けていないとい
理解するのにはなかなか骨が折れるように怒われる。こ
うものもあった。
れを基礎に各戸がたてる「営農計闘書J も完全に議~こ
八三室町では営差是改善推進機構を設け,各地区毎に営幾
なすのは容易なことではない。然し都築差是業改良普及所
の民擦を定めるということであり,また第 2次酪農生産
長の談話によると,とにかく農家が記入する気持になっ
拡充 5カ年計画(昭和 3
8一 昭 和 4
2
) の構殺もあるとき
て努力するようになってきたということである。
くが,このような計闘が農民の一人一八に理解され,そ
「党農設計の手引き」と rrt~~JJ$1: N十i明Î~号」に対する学級
伎の関心を調べてみよう。
の協力が得られるように,啓蒙務及が行われ,またとく
に青年学級の学習に考慮がすムわれなければならぬ。そし
;
t
f!設計のそF
引き j を読んだことがある学級 e
j
:
.は
,
「
手f
1
2名(男 1
0,!
J
.
'2)読んだことがないものが 1
6名(男
4,女 1
2
)で,読んだことがあるものは半数に速しない
て,?三:
i
c
"
kに関する諸資料を十分消化しうるだけの )Jな銭
うようにしなければならないと考える
9
.
し,さらに女子はほとんどが読んでいないの
J
マス・メディアとの接触状況
これを読んだ期点としては,①?当'農 d
十両をたてる j
二
に
m
:
:f
'
f
につ
本題である学級生とマス・コミュニケーション・メデ
1
父に一任してし、る j
ずメディア別に新聞・雑誌・週刊誌・図議・映附・ラジ
わからなしづ等であるが,女子で
「みたくなし、から J 1
オ・テレビの場合をみることとし,ついで学級生が,こ
ぜひ必要,@尚~~.十耐え?記入のため .G 飼料.
いて知りたい等が主姿な事項である。
読まない理由は,
男子の;場合,
イアとの接触状況を考察しようとするのであるが,ま
仕事が忙ししゴ「むずかしし、」
は「余り興味がなし、 J 1
「関係なし、」等較くあしらわれた感じがする。
ところで,
れらのマス・メディアから農業とくに酪淡に関する情
事長・知識をし、かに受けとっているか調べてみることにし
1
営農設計の手引き」を読んだものに対し
て理解で、きたかどうか調べると,結采は「玉虫解できたj
(8), 1
理解できない J(4) である。理解できたとす
るものはほとんどが男子である。(女子 i名) 1
理解でき
たい。
(0 新
関
学級生の家庭中新簡を購読している家庭が 1
9戸 (
7
ヲ.
2
ない J ものが挙げた理由は,
1
議いてあることがど γ と
こなしづ「むずかしすぎる J1
やる興味がな L、から」等読
%),購読していないものが 5戸である。
まぬ理取と共通している。
i
沼 (2戸)
つぎに「営差是計鈎苦手Jに日を通したことがあるか調べ
[北海道新関 J (17戸)が最も多く,
l
f
自には「初日新
(2戸)があるの 2種購読してい
るものは 2戸である。
てみると, l'日を過したことがある j が 2
0名(男 1
0,女
新開は大部分の段家に入っているが,学級生はこれを
1
0
)1
尽を通したことがなしづが 8名で, 7読の学級生は
一応計 i
創設に日を通しており,男女ともよくJiI,ていると
いえよう。「営農計雨雲U の方が「手引き Jより,青年
どのように読んでいるであろうか。学級生が読まない繍
速にとって,ブアミワアで切実な感じがするのl:あろ
1
国際政治J
'1
経済J が一番
1
学去J.
I
1
設内政治」とつづき,こ
多く,以下「学習 J.
[
i
'
J
f
主i
J
H:ともに m
われている 子
J
王子学級生が政治・
の傾[
う
経済俄j
会読まえEいことは,大新 ;
'
i
{
j
二学級のみの現象て、は
この
r
,
i
h
r
h
I
i
'
Uをi'Fる際相談を受けたものは,
;
:
2
)で
,
(
男 9,/
1
1名
s
王子はほとんど相談を受けていな
として挙げているものは,
J
A
ミ紋査室内"
{
F
'
:
i
級・供 J
;
I
I安I
H
f
r
:
i
j
,
'
総決業 ftfドザ:
なく,伊達町 '
m
級・必 I
U
l
l
I
j
'r
'
f
i
V
'
γ
'級・伊 i
上
院j千 漁業 8
'
{
l
o
:
、
J級等で行な
L、。相談を受けた '
J
[
.附としては,のとくに刊について,
われた道教安心1)l!i1 I'-rill~hでも I iì'J 様々紡.:1~を 1I、してし、る υ
G飼料について,⑦灼は父がやるが手 L
',
二
は 分がやり,
飽和j
の終入もやる,@父が i
迄かないので,家紋が宇?で訴
が段高{立を r~Î め,これについでよく読まれるのは[写真上
n
し令い,その給采をまとめて自分が記入する。 時間がか
かるので、苦労はするがためになる等があった。
ヅjよくのどまれている側では, fラジオ・テレビ需殺 u
「漫断」・[スポーツ J・「地方版Jである。 i
怪い内務の記
事や,自分逮に身近かな出来事に,もっとも興味が引か
計跨i
議:に釘を通してはいるが作成について相談を受け
れるようである。なお,男子 (2名)は自分の家で新潟
- 47-
教 育 学 部 紀 要 第 9号
を購読しなくても,どこかで都合して読んでいるが,女
耐の紹介 (2),現代の人達の行動,社会開題,時事(各
子(3名)は,自分の家に新聞がない場合,全然読もう
り等が挙げられている。
としていない。
(
4
) 関
表 2
3 学級生が読まない繍(新関〉
E
自絞政治
5
耳
八雲町公民館の資料「図議利用状況調べj によると昭
1~車内政治|経
和3
4年
, 移動1iII~号館大事rr ステーションに貸し出された
1
0
1
0
女
9
百
司
;
1
9
図畿の冊数は 1
3
1聞であり,利用冊数は 1
7
3
情,利用率は
5
1
7
8
k
5
132%で,八雲町の 1
2ステーシ g ン中第 8位を示し,決
して成議室のよい方ではない。職業別にみると,農業が
1
1
3人(男 8
6,女 2
7
)で総利用者数の 65%に相当する。
2
党 没
~J
書
2
年令加では 15~20 才が 65 人(男 20 ,女 45) ,
21~25 才
がヲ l人(!f
J6
3,1
J
.
'28) で,利用者はほとんどが青少年ー
関である。
1
1
ところで大事f
r
?
i
'
{
f
.
学
級
!
j
:
.
て
、1
1
y
J
,
蔚1
3
6千f
r
j
,に移動図書館
通
之
長
を利用したのは男子 1名(短絡小説,問主去の本人
ザj
女子
2名(自作 [
r
i
Jきの本学) i,ヒ1j~IU すにすぎない。さらに公
民館での図惑の借り出しも 3名を数えるにすぎない。
資って読む本はどうであろうかコ 3
6年 1年間に買った
本があるものは,わずか 4名(男女各 2名)である。本
男女計
の名前は,男子の場合,呉清涼 1
劉碁の研究 J1
"
伊
藤
正
室
8
7
1
8
1~
全集J 1"良動率運転問題集Jであり,女子では「編物J
ι 人形の作り方を記した「ぬいぐるみ人形Jである。
女子の中には中学校を卒業してから本を借りたことも読
(
2
) 雑
んだこともないというものさえあった。
誌
学級生の家庭では 1
1
i
ヨ(
45.8%) が購読しており,
その中「家の光」は 9戸におよぶ。なお l戸で 2種鱗読
しているものが 2戸
3種が l戸ある。「家の光J 以外
の雑誌名は, Iリーダース・ダイジエスト J 1
"
羽
凝J1
"
良
家の友 J1"デーリイマン」等である。
買ったと借りたとの5
1
Uな し こ の 1年間に読んだ本の
中で一番感激したり,ょいと思った本を挙げさせたが,
そのような本があるというものは男子 i名で,小説 c
l
題
不詳)を挙げている。
以上の新聞・雑誌・週刊認・図書等に用い
は第 2
4表のとおりであるが, 読書待問がないものが 1
2
さて,学級生が毎号きまってよく読む雑誌(農業雑誌
を除く)であるが, I
きまって読む雑誌がある」という
名 (
4
2
.
9
%
) もいる。 1時間と答えたものが 6名いるが
来してそれだけ読んでいるか疑問である。
4名(労 5,女 9) で,女子の方がよく
ものは半数の 1
表 2
4 学級生 l日の読書時間
読む模様である。雑託、の種煩は,やはり「家の光」が断
然多い α03名)男子は全部「ヨ誌の光」をやげているが,
k子は「明 l
t
L
!(2) 1
平 JU(1) 等もさ詳げている
G
綿'
誌をよく読むものは,ほとんどが問って読み, i
l
¥りて読
むものは久子に i名あるだけトて、ある". (
i
、V
J'
L
!
)
(
3
) 週 刊 誌
1を過している,週刊誌があるものは 8名(男女各生
名
)
, ないものはお名(男女各 1
0名)で,週刊誌は月
刊雑誌よりは,読まれていなし、。そして買って読むもの
と借りて読むものが,半数ずつになっている。
誌名は「週刊現星J(4),1"週刊女性J(2),I
週刊新
潮 J(1)等で,興味ある記事としては,小説け), 政
[
読書芸時閣は夜簡に集中し,午後 7時から午後 9時半須
におよんでおり,午後 8時代がピークである。読警の場
所は茶の間 00名〕が多いが,床の中(3名),台所(1
4
8-
北海道の皮業振興とマス・コミュニケーション
名〉というものもある。
よくきくラジオ 番 組のベス
・ファイブは歌謡鈎・天
J
気予報・ニュース・スポーツ
(
5
) 映 画
e
放送劇で, [""娯楽」と「生
活に笑益ある J番組が歓迎 <
:
:
1
11"長主事番組がこれにつづ
八雲町には市街地に盟主爾鈴が 2館あるが,学級生の中
く。青年向き番組は女子だけがきいており,男子は l人
1年間に映画を全然みなかったものは 6名。他は一応み
も挙げていなし、。ラジオをじっくりきくということは恐
ているが,王子均月 1@l以下が多く, j
i
央魁の好みはjF[
5
同l
の
らく行われていないのであろう。
5表)
現代物とくにアクション物が人気を占める o (第 2
なお「家庭にラジオはあるが,テレビを視聴、するので
表 2
5 学級生が映画に行く回数
, [""ラジオは HBC
ラジオ番組はどれも余りきかなし、 J
女
5
奇
がよく入るので,ヨ三に HBCをきく Jというものが各 l
奇
十
名あった。
年 2隠 { 月 2回)
苔
G
5
年1
2[
j
j(
月1
1
ヨ)以上
1
2
5
年
B 回以上
5
2
7
年
5 殴以下
1
s
9
4
2
自
1
A
1
A
2
8
L、
な
行 か
(7)テレビ
学級生中テレビのああ家はわずか 4戸(16
.7%) であ
るが,自宅以外でもテレどは視聴されている模様であ
テレピが無く,外でも全くみないものは 1
1名であ
る
。
る
。
よくみるテレビ悉組は,ジャズ・ミュ{ジカノレ・歌謡
(
6
) ラ ジ オ
曲が第 l伎であるが,中でも歌謡曲が強い人気を占める
学級生の家庭 2
岳戸中 2
2戸 (
91
.7%) にラジオがあり
3台所有する農家も 1戸ある。ラジオは主義の関に震まかれ
ている場合が大部分であるが
f
ト合ー・合月号というものが
夫々 1つずつある。
つぎに学級生が臼常よくきくラジオ番組を調べてみよ
う。(第 2
6表
〕
ことはラジオと碍様である。これにつづいて,メロドラ
日
:
:
$
:
)
,
マ・ホームドラマ f
度合いは男女の性別を限わないといってよく,女子もス
ポーツ番組ではプロレスに喜一否認し,約撲や野球を楽
しんでいるのである。社会・教養番組に対する人気は全
く地におちている。
事
長 2
6 学級生がよくきくラジオ番組
捌枚
番
約
名
①
l
j
j
:
早
;
謡
U
I
J
③
災 対 子 持i
1
号
表 2
7 学級生がよくみるテレビ番組
女
1
2
2
5
1
1
1
2
7
3
ニュ
ス
9
1
1
2
0
④
スポ
ツ
1
2
7
1
9
.
l
5
1
点
劇
⑤
@
①
①
③
@
出
7
日
1
5
5
B
1
1
5
1
1
B
P
記l
出j
解説
寺
日
軽
楽
首
ク
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社
:
i
?
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t
守
年
@
教
主
寄
@
鰯
人
⑬
幼児・)1
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5
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日
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吉
紋
9
2
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Jól~
~
ご、
1
6
通
下
;
長
ム
@
2
語学
t
iI
l
r
J
革路
。
。
。
。
①
[①
5
り
名
女
ジヤノJ, ミュージカノレ,朝~,nnllù
5
7
1
2
メロドラマ .n
、ームドラマ(8;4三)
4
5
1
0
4
5
9
5
4
9
日
百
③
ニエユース,ニユース解説
む
さ
時代
@
在
留
品
~
スポ
⑦
スヲラー,アク Vヨンドラマ(日本)
@
文京ドラマ
①
ス97ー,アク Vヨシドラマ〔外部
①
i
t
l
i
1
)
綴
劇
ツ
5
4
宮
5
5
8
5
1
B
ヨ
2
5
舞台中継
4
1
5
@
ホーム・ドラマ(外 i
衰)
5
2
5
@
社会・教義
D
子供向き径約
。
ク
ラ Vツ
ク d楽
D
I
⑬
@
1
0
.
i
1
1
1
。
酪農据輿とマス・コミュニ
ケーシヨン
1
D
組
番
[限佼
1
3
岳
)
③
ニュース・ニュース解説・
J
.商部劇j・スポーツ等が設ぶ。その愛好される
時代活様I
大新青年学級生にとって, 1::1;業とくに階段に関する約f
4
9-
教f;f 学部紀要~ヲ号
報・知識会与える図議・雑誌・資料・放送等のマス・メ
主に読まれる記事は儲援に関するもので,牛の繁殖待
ディアは緩めて重要であると思うが,どのような受けと
l
f
i格等凋である。その他. j丙虫苦手, ビートの
客,乳製品の i
りガがなされているであろうか。つぎに,これについて
作り方もある。女子(1名〉は料理を挙げている。
読んだ記事は余り利用されていない。利用したという
検討を試みたい。
ものは 2名 で 名 は 新 し い 薬 品 を :
f
iうのに役立つたと
(1)農業雑誌
述べているが,貿った薬品は使用しなかったという。 他
の 1名は役場で蜜産関係の仕事をしているが,人との会
よく読む農業雑誌として,学級生があげている雑誌は
「農家の友J(5) と「デーワィマン J(2) である。全
話に役立つと述べている。
体の 25%のみが農業雑誌を読んでいるにすぎない。読
農業雑誌にのせてほしい記事をみると. I
牛について
んでいる 7名中男子は 6名,女子は i名である。年令は
もっと詳しくま日りたい J(デーリィマン) I
水阪と酪農に
0才以上であり,男子の高校卒業者 (4名)は皆
全部が 2
ついて記事があるが,路震についてもっと詳しく惑し、て
農業雑誌を読んでいる。
ほしし、 J (農家の友〉等の戸に示されているように,も
っと高度の知識を求めているようである。(第 2
7表)
毎号読んでいるものは 3名で,いずれも高校卒の男子
である。 f
也は時々読んで、いる程度である。資って読むも
現在読んで、いるかどうかは別として,学級生が読んだ
デーリイマン J (
2
4
) (男女各
ことのある農業雑誌は. I
のは 4名で,残りの 3名は借りて読む。
1
2
)I
農家の友J(
18
) (男女各 9) I
北農J(4) (
男 3.
農業雑誌の読み方をみると,全部の記事を読むという
ものは 2名で,他は必要なところを拾い読みする程度で
女 1) I
農事組合だより J(
3
) (男子のみ) I
農業北海道J
ある。中には数字に気をつけて読んだり,記事にアン夕、
(2) (男女各 1) I
北方農業 J(1) (男子のみ〕で,や
はり「ダーリィマン J I
農家の友j 肉誌が一頭地を抜い
ラインをヲ!¥,、て読んだり,ノートなとりながら読むも
て読まれている。
のもあるが,これらは高校出の青年迷に限られている。
事
長 2
7 学級生が読んでいる農業雑誌
氏名│性別
M. H
I兇
S. S I 男
-日常生活に
-利 H
Jしなし、
(
2
)
(1)等である。
農業図書
その読み方は. I
ラジオ農業学校テキスト J は必要な
ところを姶い読みされているが. I
酪幾学図通信教育テ
感銘を受けた差是業~蓄を挙げたものは 4 名で,内訳は
男子 3名,女子 l名
,
-今のままでよ
L、
いずれも 2
0才以上で, 潟校卒は
2名である。 議名は INHKラジオ農業学校テキスト J
(2) I
院長学図通信教脊テキスト J(1) I
海外の段業J
キスト」を挙げた l名は,ノートをとり,議き入れをし
字決をひき,わからない個所を人にきくなど,多角
幾業 J
的な勉強の仕立りをしたようである。しかし読んだ本のがj
- 5
0
北海道の産業振興とマス・コミュニケーション
事
長 2
8 学級生が感銘を受けた農業譲図
入 手 先 │ 読 み 方 │ 利 用 法
・全部読む
23 Ii
弱卒
2
2
I中卒
用法になると,余りはっきり Lていない。今後ほしい設
レット程度のものと怒うが,合糖(有珠郡伊達町に道南
業閣議としては,乳牛の童話:長管理主主びに病虫害を挙げた
製糖月号がある)のビート栽培に関する諸資料や八雲差是協
ものが 1名あるほか,感銘を受けた農業閣議を挙げなか
の養鶏に関する資料等がある。入手のノレートは農協が多
った 2名の督年からも,犬々手L
4
'
0
こ関する一般知識・家
い。これらの資料は割合に丹念に読まれているようであ
l'乳価の変動に関心を持つに烹ったJ
斎の飼料が挙げられている。なお農業に関する本はまだ
り,読んだ後も,
読んだことがないというものが女子に 2名あった。
「ビートの除幕・薬剤散布の時期を知る J l'卵を売る時
(
第2
8表)
の参考にする J号事実際に利用されて効果がある模様であ
る
。
(
3
) 農業資料
今後ほしい資料としては, l'牛の飾格Jl'館料別(価格」
農業資料とは農業関係官庁・農業試験場・農業団体等
「ピートの裁第j に員与するもの,さらに資料を読まなか
が作成・発行した各種資料(パンフレツト類)を指す。
ったという青年からも「読めばすく十こ役立つ営農計画
これらの資料は閣議や雑誌では得ることのできない資援
番 J l'瓶詰について J 等尖主主主ど期待する資料が望まれて
r
の青年学級生にはどんな種
なデータを提供するが,大事r
いる。(第 2
9表参照〕
類の幾多義資料が利用されているであろうか。
一方,退 J:k~長改良彦裂が農業改良普及員用に発行してい
ためになった幾業資料合挙げたものは 6名(男 4,女
る「農業技術普及資料 Jを一度でも読んだことのある青
2) で,全部 2
0才以上である。高校卒は男子に 1名あ
年は i人もいなし、。学級生が読まないのは当然のことで
るO 資料名は,北海道機農協会発行の「北海道酪農協会
あるかもしれないが,普及員がその内筏を阻憐したもの
通信J(速報版)が目立っており, (筏)そのほかリーフ
を,ぜひ学級生に与えてほしいと思う。
9 ためになった差是業資料
事
長 2
氏名
-事f料 i
l
U
のj
r
l
l
i絡を記し
たもの
T, S I女
M, H I女
.j
理綴を引く
5
1-
-ためになる
教 育 学 部 紀 要 第 9な
大新青年学級生にとって今後,差是業とくに酪設に関す
いということは,あながち放送時刻のぜいばかりではあ
るまし、。農薬番組でも北海道放送
る図書・雑誌がもっと利用されなければならぬが,それ
(HBC)のものは余
とともに,とかく閑却されやすい各種の農業資料を蒐集
りきかれていない。 (
1おはようございます J
) また N H
し,一貫した目標の下に,これが利用をはかることが必
Kの場合, -j:]に「早起鳥」といっても,その中に含ま
要であると怠われる。今後の資年学級の課題のーっとし
れる側々の番組によって,きかれる程度が異なることが
てほしい。
天気予報j と「き
知られる。とくに人気があるのは, 1
ょうの農作業」それにひる休みに放送される「ひるのい
(
4
) 農事放送
こ
し
、Jである。(第 3
0表参照)
大新の酪農青年は一般に農家番組を余り利用していな
①ラジオ
青年審組・幾芸評番組はほとんどきかれていない。「青
い。しかし,よくきいている学級生に,ためになった点
年学級の友へJ1
北海道青年学級放送講座」等青年学級
を主な番組毎に答えてもらった結果はつぎのとおりであ
生のために放送される番組をよくきく男子は l人もいな
る
。
事
長 3
0 学級生がよくきくラジオ番組〔青年・農事〕
よ
く
き
〈
ほとんどきかない
た ま に き く
/
I
J
弘
5
号
ま
十
女
9
1
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女
2
十
女
い 官l 代 へ
1
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1
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4'学校の2i:へ
む
1
1
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1
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24
ヨ
北海送手寄生手学級放送議~
D
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2
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1
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本
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5 おl
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1
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1
呂
1
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き ょピうッのク隠ス
・
(
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) i
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l 争・ 5
整事
6
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(a)
起
説;
出 解
(c)
2
あの~こえて
i
重?の
(d) 絞
L おり
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4
5
1
0
弓
5
B
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4
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.ひ る の い こ い
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6
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0 あ「の農作空襲
2
(e)
j~
(
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)
きょラの産主作業
主
1
予
7
. 中f
8
.今
g
の 農 村
11 . 農 産 物 市 場
内
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1
2
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1
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g
日
1
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2
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1
7
24
g
表 3
1 学級生がよくみるテレど番組(青年・婦人・農署長番組〉
よ
~J
1 中f
d
C
ぴ
〉
録
2 朝 の 付 か ら
3
.j
c
j
a
4
. 翌
プ
住
1
:
1
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.婚 入
8
.料
し
事
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ま
理
的 場 み
ω 附!l!j
手
苦
み
事[
ほ と ん ど み な L、
た ま に み る
る
長
十
女
女
旦7
苦
十
。
。
。
。
。 。
。
。 。 。 。 。
。 。 。 。
。
o
。
合計
百
十
女
男
1
1
2
2
B
百
9
1
2
1
1
1
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口
D
日
明日1I!
l
i 教 て
え
5
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'
1
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t
f
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.I
ら
く
0)
く
自
1
2
2
ヨ
1
52-
1
0
1
0
北海道の皮楽阪穿~とマス・コミュニケーシ 3 ン
a
、あの雲こえて、
事番組は自家の農業経営と比較検討され,立派に自分の
「告の幾村と今の幾村のいきかたがためになる。 )
1
1村
ものに消化されているのである。ラジオといわずテレど
2
4才,努,高卒)
というジイサンはいし、ことをいう。 J(
といわず,このような受けとり方がされるように,今後
「本道とは関係ないが,地方色豊かなよい番組だと忠、
指導の手をさしのべていくことが青年学級に郊待できな
2
0才,女)
う
。 J(
b
いであろうか。
、天気予報、
(
5
) スライド
2
3
「農家の仕事のうち牧草の収穫にとくに役立つ。 J(
才,女)
c
スライドは素朴な視覚教材であるが,受け手に対して
、きょうの農作業、
映画]や放送では味はうことのできぬ独特の親和感と説得
2
2才,女)
「家畜の飼護法がわかる。 J(
力を生む。ユネスコが未開発地域で行なった成人教育に
「作物の病虫議の防除について夏などとくに役立つ。 J
(
2
3才,女〕
、
おける視聴党教材利用の諸実験によれば,校図や放
送は heterogeneousaudienceを対象とする場合に好適
d 、ひるのいこ L
であるが,一方スライドや録音テープは homogeneous
「ゆったりした雰関気がよい。 J(
19才,労)
group を対象とする際に適していると述べている。
これはムード派であろう。
ここでは大新の盟各幾青年という homogeneousgroup
2
2才
,
「方々の幾家の様子が紹介されるのがよい。 J (
女)
e
を対象として,大新会館でスライドを映写し,映写後感
想を言とさせた。
使用したスライドは当社会教育研究室で制作したもの
、感度物市場案内、
「農産物価格の状況(上り下り)がよくわかる。 J(
2
2
で
, 昭和 3
5年秋全閣の幾業先進地を視察し, その一部
を「前進する差是業」シリーズとして 4紛のスライドにま
才,女)
とめたものであり,いずれも農業の共同化を主題とした
@テレビ
青年向き番組,婦人向き番組,差是芸評番組はほとんど視
ものであるが,大新で使用した作品は「久保さんと砂谷
月恋されていない。もっとも学級生中テレピ所有家庭はわ
酪農 J (神田三亀男箸「鱗差是と人間 j にもとづく)およ
ずか 4戸にすぎないが,家にテレどがある場合でも,
f
阪
び「立問の農業法人 J (愛媛県差是政研究会著「間十一の
の番組にくらべて,これらの教義番組は閑却祝されてい
幾業法人Jにもとづく〉の 2編である。つぎに荷作品の
る。青年向き番組や差警察番組は青年連の関に全く浸透し
概要を示す。
①「久保さんと砂谷滋農J (
5
0コマ・カラー,テープ
ていない o (
第3
1表)
しかし,これらの教義番組を青年遠の学習や日常生活
付加分)
く梗概〉
にとり入れる芽は存在するように思う。
例えば「村の記録j をよくみているとし、う青年はたっ
た 1名しかし、なかったが,この青年 (
2
4才,努,高卒〕
広島県佐伯郡砂谷村は山間の部落で,その農
家は,これまで水田に頼るほかなく,しかも,この水田
も地カが低く収量が不安定で、大部分の農家は借金に苦し
の2
誌の茶の間には新しい立派なテレビが霞かれていた。
んでいた。このような地区に乳牛が飼育され,今日水間
6年 1月 7自に放送された「新しい牧
この番組のうち 3
酪幾のもっとも優秀な例として注目を浴びるに至ったの
舎 Jについて意見をきいてみた。これは愛知県の渡美君主
は,ひとえに久保政夫現砂谷酪農協同組合長と久子夫人
場を紹介したもので,ガムシャラに働く古い農業から,
の胞のにじむような努力によるものである。久保夫委が
1R 8a
寺間労働のサラザーマ γ 農業を成功させようと,
昭和 1
6年八丈島から乳牛 1
3頭,仔牛 1
0
l
i
真を引きつれ
わが関で、初めてというノレ…ズ・パーン方式を採用し,作
て郷患に帰り,掬拓入植したのが砂谷村酪農化のはじま
業の能率化をはかったものである。この方式によれば,
りで,現在久保農場は鱗幾セ γ ターとして注目を浴びて
あと 3年たつと. 3人の入手で、 60践の正つを管理しうる
いる。この作品は久保夫妥苦斗の跡をたどったものであ
という。この画期的な午の管理方式に対して,大新のー
る
。
土
長i家の場合と比絞しつつ,明快な批判のことば
育iH
'1:劣ぜてくれたのである。 J
1
I
l
ち
r
i
!
j
(
美j
足場のプj式は余
i
)
5
5コマ・カラー,テ{プ付加
①「立問の農業法人J(
分)
好きでないっ 1
.の長j
i
J
f
i'1:上手にやっていることは認め
く使概>愛媛県北宇和郡吉郎町立陪は有名なみかんの
る。手しは平均にしぼれるが,乳量り;低いと沼、う。あの経
特産地であるが,激化する階層分化,大幾具・設備への
営では間に合わなしづと υ この青年の場合,テレビの 1
2
過剰投資,汗~t.匡失業人口,激烈な市場競争等の問題を解決
教 育 学 部 ; 紀 姿 第 9号
するために,個人中心の差是業経営から協肉体の際業経営
す
。 J(
2
3才,女)
を確立することを考え.3
3
0戸の農家を 4
1の部落法人に
この例では機械の導入を議祝しているが,そのほかに
組織し築協を中心とした金村法人化によって近代的農業
も砂谷の久保幾場にぜひ一度行ってみたいというものが
経営を実現しようと努めている。この作品は農業法人が
2:1Sあった。総じて女子は,スライド‘カミら具体的な内容
結成されるまでの過程と閉鎖を撒いたものであるし
をつかみ出して,自家の経?主?と比較を試みている α
2f
Fi
J
f
lを 1
3名の学級生がみたのである
男子の場合は内殺を一般化して把撮しているように見
が
, 感恕、を提出したものは 1
0名,そのほとんどが「砂
受けられるが,これは報告者がし、ずれも高校卒であるこ
当夜は以上の
谷際幾」について触れており.
r
農業主公人 j については
とも考滋に入れる必要さがあろう。
関心を示さなかった。前者は大新と等しく盟各農を仁村心と
する点で共感を呼んだもののごとく,後者は玉Z
地条件の
相途のせいか,自分遠の;奇襲の問題とかみ合わせて考え
ることができなかったようである。以下,浩子の感想文
を示してみよう。
山久保さんの経営について。
「土地の惑いのにもかかわらず 2人で潟墾にはけごみ,
(~l
r
①,これからの農業は多角経鴬でなければ成立
しなし、。①,個止の農家が自分の緩営の内絡を良く知り
労働力ばかりに頼らず,機械化することも必要ではない
か。①,共同経営についても考えてみたらどうか。①,
現在の農業は昔の農業とちがって,各自がもっと勉強し
2
3才,労)
農業の実体を良く知る必要さがある。 J(
(必「①,久保さんの経営の根本はあの多くの議械の
叉牛の方にも一生懸命になって末来の農業につくしてや
本より生れて来たものであり,研究心の旺綴さに感心し
っていくといった毎日の生活はなみなみならぬことだと
た。①,堆肥の域産により,地力を士殺進させることはど
足
、 L、ます。
こでも同じ原理であることをあらためて認識した。①,
2人の愛情の中で農業を熱心に考えて,あのような山
農業法人化について,農民のマンネリズム的自己強調心
をブノレドーザーなどの機械を入れて焔をふやす,叉寸ーを
.i
時綜を通じ,農業はこkに
の統一の努力に敬服した。 0
5
3.
l
良も扱い,焔は権胞でこやし,うらやましいような作
主主きるだけのものでなく,人間と人間のカの結集が必要き
物ができ kっていますが,これまでになるには 2人はど
であり,この主体となる人物は精神を笈ぬく哲学者的知
れだけの努労をしてきたことだろうと想像されます。私
2
5才〉男)
識を必要とすることに気付いた。 J(
達の農業も久保氏のようになるには,農業に関した本な
ども多量に読み,どうしたらもうけて,どうしたら楽に
なお,現在大新部首長でもは共同 f
とへの意欲はみられない
ということである。
なるだろうということをつねに考えていなければならな
(
6
) 農事についての相設相手
いのではなし、かと恕、われますο 一番感じた~\:はIf'íl'x 金を
しない事』です o
J(
18才,女っ
皆摘しているが,久
この青年は久保氏の読者について J
呼び,農学や経営の知識
保氏は自らの段業をさ;物農業と l
を沼会復に身につけている。 長走場の 3
0枚のムシロをしき
つめた広間には 8.000間の歳言撃を議棚に並べ,その半分
が農業 E
話番,士r-分l
主文学・哲学・芸術に関する議物であ
り,自由に組合員に淘放しており,一大農村図書館の観
を設する。スライドのこの場関が感銘を与えたようて、あ
i
喪主千に関する学級生の E
空間に親切に籾談に乗ってくれ
る人は段業改良普及員と父親が一幾多いことがわかっ
た。これはとくに男子の場合に顕著である。後及員の中
でも管及所長(当時)の審~築主主雄氏と名ざしたものが 4
名もいたことは,同氏の大新部落に対する指導力の一端
を示すものであろう。女子では祭事に関する質問の相談
裕子がし、ないことが緩めて多いのが目立った。
表 3
2 J.Ilt ~t:çに関する質問の相談相手
る
。
1
2
) 久保さんの幾多長計耐と私述の農業計附i
5
3
「在、迷の!災業は広島県の幾多奈のように機械又はその他
i
立
言
十
女
5
1
自
父
4
2
自
農業は広島のように機械類叉は王手を入れてやって行かな
i
l
l
1
2
五
ければならないと忠、います。
5
i
'
.
1
1
2
。
1
長
t
%
"
いろいろの阪でずいぶんおくれているので,これからの
1頭,潟 2頭,鶏 2
5羽を像!って
私の家では現在牛が 1
おりますが,私の父も母もあまり身体がよくないため今
まで苦労して馬主どつかったり焔をやって来ました。私も
5
4-
1
醇
悲
人
1
知
人
1
友
人
む
1
1
5
8
1
1
な
これからの設業をよりよい農業にしたし、と思っておりま
及
自
北海道の皮業振興とマス・コミュユケーション
c
i
.
主
) 北海遂酪農協会発行のけじ海滋諮農協会通信 J(速報!波)i土「瀦
協遜f
言j と略称され,月 31
i
'
T
I
発
行
。 B5判
。 1図 4兵である。主要な内
容は,自各産量持率,経済〈剣料等〉動向等で,道内の筋産量家が読む。発行
制有数 i
土約 5
,
0
0
0部,会員である護家に配布されるほか,支部にも送られ
る。また希護者には無料で配布される。
1
1
.
長差業譲穏というべきものと考えられた。
その方法はテキストにもとづき,ラジオ放送を聴取し
知識の習得をはかるとともに,現地集合研修によって技
術を身につけさせようとするものである。以下北海道農
北海道ラジオ農業学校と大新
青年学級生
務部「北海道ラジオ農業学校実施要領」に拠って,その
内需ぎをと示すことにする。
① 対 象 主として 1
5才から 1
8才ーまでの幾村青少年。
種 A のマス・メディアとの接触について述べてきたが
① 期 間 毎 年 4月から翌年 3月までの 1年間。
農村青少年教育の充実をはかるための新しい方法として
①教育内容農業に関する基礎的知識・技術の付与を
最近注目を浴びるに怒った「ラジオ農業学校Jは大新青
重点としてつぎの 6課程による O 学習穏度は農業高等
年学級生に,どのように受け入れられているか考察して
学校における教育程度に霊祭ずる。
みたい。ここではまず, I
北海道ラジオ農業学校J につ
(
1
) 基礎学留 様物及び動物の主主潔,土壌,農業機械
気象,栄養に詰号する知識・技術
いて概要を紹介することにしたし、。
1
2
) 作物学潔
各作物の生産に関する知識・技術
(
1
) 北海道ラジオ農業学校の概要
(
2
) 家吉野学習
家主容の飽養管理に関する知織・技術
ラジオ農業学校は昭和 3
5年 4月 N H K新潟放送局が
(
生
) 主主営学資
農業経営に関する知識・技術
(
5
) 農村生活学習幾村社会と農家生活に隠する知
行なって好評を博したのが,その端緒で,農林省では昭
和3
6年度予算に1, 0
0
0万丹を計上して金問的な規模に
拡大するに奈った。
識・技術
(6)地域課題解決学潔地滅的諜題解決に必要なまo
この年北海道差是務部では農業近代化を進める対策のー
識・技術
っとして,中学校卒業後学習の機会に恵まれぬ幾村青少
① 教 事Z
方法
年を対象に「北海道ラジオ農業学校Jを開設した。
本道農村では農業後継者は中学校卒業者が多いので
ラジオ放送並びに現地及び地方集合研修
を併行する。
(
1
) ラジオによる教育
(
約 80%と推定される),農業に関する基礎的知識・技
ラジオ放送毎週月総白から金曜日まで放送す
術が未習熟のまま農業経営にたずさわる青少年安対象と
る
。 (NHK札幌中央放送局第 2放送午前 6時 3
0分
して農業の基礎的知識・技術を付与し,企業的農業の担
から 1
5分間) i
ラジオ農業学校放送テキスト j を教
学級の
い手にしようというのが白的であり,いわば資生F
材として学習する。金日程臼はローカノレ放送で、地域に
第 3 図 北海道ラジオ農業学校撚進体制図
ぐ車皇
j 者汗 j~苦 E玉~~皆 l
5ラ ー
幸
龍7
C1
i
.
主
t
き
ま
]
教 育 学 部 紀 要 第 9号
表 3
4 市町村におけるラジオ農業学校突総状況
〔拍出調資平均〉
道幾多義改良課調査
筏接な問題を取り上げる。
1
2
) 現地集合研修
市町村が毎月 l回以上行ない,各
種施設,現物の活用による実技の付与を主とする。
講師は主として改良普及員。
(
2
) 地方ー集合研修
支庁地域を単位として道が年 1国
以上行ない,現地集合研修を経たものを対象とす
る。講師は主として紋送者。
①推進体制
この ~r業の実施に必要な若手項を協議し,
%)で,農業をやらなければならぬという意欲をもって
その推進をはかるため,道,支庁,市町村段階にラジ
きいているのは 2
6才以上であるともいえるし,
オ農業学校運営協議会主ピ設霊まする。なお詳しくは第ヲ
には 6
0才以上の人もいるということである。
j
裂を参照のこと。
1'から iカ町村を任意に摘出した調査結
一方会道各支 1
(
1
) 北海道ラジオ農業学校運営協議会
果によれば,その平均値では中学卒 3年以内の青少年の
北海道,北海道教育委員会, N H K札幌中央政送
参加率は 22.0%,高校在学中の者 5.3%, 2
2才以上の
局,北海道農業会議,北海道農業協間組合中央会,
3
.
1%受講している。 またこの事業の特質で
青壮年が 6
北海道市長会,北海道町村会,北海道青少年問題協
ある現地集合研修には 1
8
8人が参加し,年 5
.
4聞の開催
議会等の代表者及び学識経験者をもって構成する。
数で,平均 i田の参加者数は 3
4人である。
1
2
) 支庁ラジオ農業学校運営 協議会
道農業改良謙が指摘するラジオ農業学校の問題点はつ
P
道に草津ずる関係者をもって構成する。
ぎのごとし。即ち,①低年令青少年の務機的参加が少な
山市町村ラジオ幾業学校運営協議会
@
この中
く,受講者が年f
走者に偏っていること。①テキストだけ
市町村,市町村教育委員会,地区業改良普及所
の利用者があり,ラジオ勝取・現池袋合研修が有機的に
市町村農業委員会,農業協問組合,中学校,高等学
行なわれていない。(受講者総数 1
7,1
6
1人に対して,テ
校等の代表者および学識緩験者をもって構成する。
3,4
4
8郊に迷している)
キスト利用部数は 2
ラジオ農薬学校の遼営
市陣 J
村長が校長として関設
なおテキストの評判は全国的にすばらしいものがあり
し,関係機関,団体で推進組織を設ける。
(
1
) 修了証書の交付
昭和 3
6年 7刃現在全閣で 3
2万部の売れ行きな示し,ゃ
毎年,修了者に対して判定を行
にはプレミアムつきで売られるとしづ地方が出現するに
ない,合絡者に修了註畿を与える O
1
2
) 他学留集団との透けい
至った。 3
2万部と L、う数字は,これまで最潟といわれた
この事業は,その 7
}
P
'
純ヲ
料理テキストの倍以上の成綴であるという。
な展開たばかるため,一青年学級,農村脊少年クラブ
⑦関係機関間体との連けいが不十分なところが認めら
等のさま:習活と餅媛な連けいのもとに実施するもの
れ,このような地区では鋒及所だけの活動になりがちで
とする。
(
2
)
あり,社会教育関係者t
土、ンャット・アウトされるという
事態を生ずることになった。
北海道ラジオ農業学校の実施状況
①この事業の内容が十分に徹底していない点が認めら
道農業改良識i
の調主主によれば, 昭和 3
7年 8月現在,
れる。つまり広報活動も万全を綴したものとはいえな
北海道ラジオ農業学校の全送受講概況はつぎのとおりで
L
。
、
第3
3,3
4
表参照。昭和 3
6年度については,十分な
ある o (
資料が得られなかった。〉
(
3
) ラジオ農業学校と大新青年学級生
ラジオ農薬学校開設に当つての対象は,ヨミとして 1
8
才米満の農村青少年で、あったが,
①知った媒体
実態は 2
5才未満の青
学級生中「ラジオ農業学校Jが放送されていることを
少年が 1
0,9
6
3人 (63.8%),2
6才以上が 6,1
9
8人(36
.
2
署
長 3
3 ラジオ農業学校の受議状況〔全道)
j
首長整業改良認識まを
長日っているものが 2
3名 (
努 1
2,i
;
z
:11)で 8
2
.
1%,知
;
z
:3) である。(17.9%)知
らないものが 5名(男 2,i
らないものの中,家庭にラジオが無いものは 1名,あと
の 4名はラジオーがあるり
つぎに「ラジオ祭主主学校J を知っているもの 2
3名に
ついて知った媒体をみると,湾与生子学級で知ったというも
のがもっとも多し、。(11)これにつぐのがラジオ(7)
5
6
北海道の産業振興とマス・コミュュケーション
である。ラジオで知ったものには女子が多い。 (6) 以
はきかなし、」が 1名,残りの 2名は全くきいていなし、。
下 , 新 開 (2),役場・教育課長・普及員・小学校の先
高校出の女子 1名もきいていない。学級生中高校出の青
主主・先輩・家族(各 1)となっているから,この場合,
年にはラジオ差是業学校はきかれていない。
「青年学級」と「ラジオ」とがま日った媒体としてもっと
以下の記述に当っては,低年令廃及び高校出はラジオ
も強力であるといえる。
農業学校に関心を示さぬものとして,この場合,これら
①聴取状況
のj
習を特別に考察することを省略したい。
「ラジオ農業学校Jを知っているものについて,実際
一応きいている者 1
2名が,何月からきいているかみ
r
きいている Jが 1
1名
(
男 7,女 4) で 学 級 生 総 数 の 39.2%,r
きかなしづ
ると,放送調始の 4月からが 7名(努 6,女1) 5月 2
にきいているかどうかみると
名
, 6J
L 1名
, (女) 3
7年 1Jiからが l名〔労)とい
が1
7名〔男 7,女 1
0
)で 60.8%をおめる。「きいてい
う状況を示す。
る lものは「知っている J ものの約半分である。「きか
①
r
1i自に仕事あり J (
3
)
, r
他の番組をき
ない」潔白は,
ためになった番組
r
ためになる」と
「ラジオ燦業学校Jをきいた結果,
くJ(3i
,r
時 間 の 都 合 惑 し J(2')等が主なものであ
いうものは 7名(男 4,女 3)で, 週
, 1@]以上きくもの
る
つ
は,いずれも「ためになる j と答えている ω 「酪農・ー
I
ほ
般農業ともによくわかる。自分でわからぬところを親切
とんど俗尽きく Jが l名(男 2
2才)で,この青年は午
に教えてくれる」という学級生もいる。 (
2
0才女‘子)そ
舎にラジオを持ちこんできくほど熱心である。「週 2~
の他では「大体ためになる J(l
)
,
「きいている J ものがどのくらいきくかみると,
,
入
)
とは「ごくたまにきく Jが 5名(男 3,女 2
r
はじめ
放送内容について各学習毎に兵体約内宅容子を王示兵し, と
毎手臼きいたが今はきかぬ J2名〔男)となつている。
はf
がためになったか検討するとつぎのごとし。
つまり,週 1回 以 上 き く の は 男 子 1名,女子 3名であ
る。年令別にみると,
農業基礎学習,畑作物学留,道産学習,農村生活学習
19才未満の男子 4名は,その内 1
は夫々ためになったとされるが,水稲学習・地域課題解
名が「ごくたまにきく J総度で他は全くきいていない。
同じく
r
少しためになる J
(1
),r
余りためにならぬ J(2) とし、う結果を示す。
3問Jが 2名(女 2),I
週 i同位」が 1名(女)で,あ
決学習〔ローカノレ放送)に関しては,ためになったとす
19才未満の女子では 1名もきくものがし、なし、。
るものが
1名もいない。ためになったという兵体的内谷
r
ラジオ農業学校J は無縁の存在といって
は,甜菜,飼料作物,馬鈴薯,家苦寄生理,遊底一般,手し
よいようである。学歴加にみると,高校出の男子 4名中
牛の飼育,聞各農経営号事が多い方である。いずれも八雲町
年少者には,
r
はじめは毎日きいたが今
「ごくたまにきく j が l名
,
の農業生産と密着した内窓で、ある点に i
l
芯;を払いたい。
表 3
5 ためになった放送内容
~}0智内容
(男)
学~内容
I 産量ヨ韓基礎学滋
5
.稲 の 育 て 方
。
i
。
。
。
(女)
1 家斎ニ理
7
〔
日
)
(
1
)
6
.稲 の J
潟虫
2
.J
汚
虫
4
(
2
)
(
2
)
7
.水 阪 の 改 良
ït
4
(
3
)
(
1
)
8
. ノ'
Kf
O の絞もす
4
. 'U翌日部 '1'. と>t~jl
4
(
1
)
(
3
)
(
2
)
(
J
)
1
.
んさい
8
(
6
)
(
2
)
(
J
)
2
.刻 字 1 1
'
1物
8
(
6
)
(
1
)
(
日
)
3
. C ペフ/う
7
(
5
)
2
(
0
)
(
2
)
3
. ~急
ず
1き絞
守i
6
.'
4
7
.i
災
,
.
)
険
,
:
L
8
.~
9
. ~故事~
1
0
.営
'
1
'
. m
!
n
芝
~f
I
I 水稲学問
3
1i 日)
I
I
I畑 作 物
ζ
,
,
。
ιL1
1 j
呆
[
)
6 中
立
作
1 溺
~~オl
v
E
紋
(
4
)
(
7
)
的行
(
4
)
(
2
)
(
2
)
'
i
I
i 塁 也
3
.i
(
3
)
(
7
)
(
2
)
4
(
2
)
(
1
)
(
7
)
5
.詰
.
!
乳 ノl の
2
目
ま
0)
i
:
u
J f
1
2
(
2
)
日
(j
安1
2
(
7
)
(
0
)
6
.
V
を 付 古 学 すj
官i
(
0
)
(
1
)
1
.1
明石い家誕生活
5
(
0
)
(
3
)
突
、
L、
(
0
)
(
1
)
2
.,r霊 村 社 会
5
(
1
)
(
2
)
た
オ
ミ
(
1
)
3
. ,r霊繁期の惑し方
2
(
口
)
(
7
)
4 レク 9エー
1
(
1
)
(
0
)
L 本道の稲作!
8
.な
2
.滋
も
み
9
.豆
実
現
ヨ.街
L
ろ
1
0
.あ
ま
4
.水 田 の 作 業
樹
1
3
.験
(
1
)
5
.1
.
1
[ 1
'
1
'
7
. 7C
1
2 果
I
Vi
器産
可
?
、1
.
,
学??内容
11.工会作物の府虫
- 57-
乙/ヨ y
V
I地域課慾角率先潔
。
教育学部紀汲
U~ 9~j'
ためになった放送内筏で、著しい男女差があったものは,
!倹政送でも夜開,ラジオ農業学校が放送されるに張って
家者寄生理・制菜・飼料作物・馬鈴惑である。これらには
いる ο
ω放送時間の長さ
とくに男子が関心を示した c また農村生活学習は主に女
汚5表参照)
子に歓迎されてしる。(第 3
①
口
現在は 1
5分間であるが, 1
現在の
ままでよし、 J(9) が多く
1
3
0分間にしてほしい J(2)
とL、う意見もあった。
.
幽
凶
幽
幽
幽
幽
幽
幽
幽
(念講師について
さらに毎遜金限日にはロ一カノルレ番組が総まれ,地域課
現在
ほとんど意見はないようで, 1
題解決学習として,渡島・檎山地方向きに蕗i
館放送局か
のままでよ Lづ が 4名である。「はっきりわかるように
ら字書組が流されるが,大新資生手学級生で, このことを知
やってほししづというものが l名あった。
っているものは,わずか 4名 ( 男 し 女 3)で,他の 1
9
怖その他 「質問をできるようにしてほしし、 IIHBC
名は「ラジオ農業学校」を知ってはいても,ローカノレ
でラジオ農業学校をやってほししに!というものが各 l名
番組の存在を全く知らぬのである。
あった。
ローカル番組は,
Ilサ地域に適した農作物の栽培や家斉の鈎い方を澱解
①
:
1
自滅に適した技術を身につけ,同地域にはい
し,仁) l
テキストについて
6名(;1}女
「ラジオ際業学校j テキストは学級生中 1
(INHKラジオ際梁竿
各 8名)が所持ーしこれは総数の 5
7
.
1%に当る。そし
校テキスト J'
61)ことを狙いとするというが,実際には
6名中 1
5名が一応はテキストに n
をj
扇している。釘
て1
院
長Bより
この「ローカノレ番組」が他の終日(月 ネ:)の 7
をとおざな L、i名は. 1
強引に関わされたので持ってい
とく別にためになると考えているものは 1名もいない。
るだけJであるという。
かなる農業経 /~i; がよいか考える J
その中には爾館放送局の漆紛はよく入らぬし,宗閥局か
s
V
:
こあてはま
ら放送される分をきいても,八雲の燦業経'
テキストに 1を通したものが,
J
王1
i
がよいという点は
カットが入
「
家
事5・畑{乍物がし、っさいでていること J 1
らぬという答えもきかれた。(ローカノレ番組は函館から
り
,
の放送がきこえないため受講が不可能な状態なので,昭
しづき事である。一方惑い点は「水田は必要がないので酪
7年度からは現地研修の際,放送済みのテープを使
和3
良一本にしてほししゴ「地方に適したテキストを作って
用,受講しているという〕
写真が少なし、」等であ
ほししづ「説明をもっと詳しく J1
①
ラジオ農業学校に対する窓J!.希望
る
。
「ラジオ農業学校Jで、やってほしいと思う放送題 Bと
しては, 1
幾政持率J1
家畜j を挙げたものが各 1名ある
スッキリ仕切られていること J1
断片的でくどくな
さらにテキストに対する希望としては,
1もっと裂を
小さくすれば携帯に便利である J 1
グラフ等を多く入れ
程度で,積極的な潟心はみられない。そのほか「ラジオ
料環のことを入れてほししづ等の戸がある。
てほしい J1
こ対する意見や希望をみると,つぎのごと
幾業学校J0
以上のうち「説明をもっと詳しく」というのは,放送を
し
。
きくことがないため,テキストだけに頼ろうとしている
寺 (1),午前
け 放 送 持 刻 午 前 4時 半 (1),午前 5s
のであり,放送とテキストが有機的に一体化して考えら
6時 (1),混在〔午前 6時半〉のままでよい C2),午
れていない託拠である。今後の主主併に一考を要する問題
前 7時(3) (但し冬期のみ午前 7持がよ L、l名を含む〕
であろう。
) 午后 9待 (2) という具合に全く区々
午后 8時 (2,
1
学級で講義と関漆あ
テキストをみ
るところを読み, 余白にノートをする J I
である。
ここで参考に記すと, NHKでは各地の委譲に応じ,
テキストの利用方法をみると,
てトマトを作った J (女子)等が注目すべきもので,他
3
7年度から「ラジオ農業学校」の放送時刻をつぎのよう
はひまな i
待にみたり,必要な筒 F
J
iをI
行い読みするね皮で
に改 I
Eしt
.
:
.o
ある。
ゆ
(4~lO }D
;;r~
現地主義合研修
J
J~j:
1
:校」にはJ'
]
J
t
主集合研修(スターザン
「 ラ ジ オ 長"
2放 送 午 前 6
.40~6. 5
5 )
j~上
l
J
l
l
支を7;
1っているものはわずか 2名
グ)があるが,この i
I
;
j
}I必
(
送
守
二
時
I
j5
.45~6. 00
1
;
j
}2放 送 午 J
f
f7
.30~8. 0
0 水・木・金(再放送)
(11 ~3 月)
第 2 放送午前 6.40~7.00
第 2放送
(男女各 1)である。仰の議は全然 j
'
l
lらなし、。これは当
然であるかもしれな L、。八~aりでは現地集合研修が 37
午后 7.30~8.00
月~オ二
水・木・金〔幕放送)
8年 1月から F M
突
王手報番組はとりやめ。なお昭和 3
年 1月末まで実施されていなかったので‘ある O 滋幾業改
良諜発行の「農業技術普及資料J (特集=農村青少年教
脊のすすめ方と北海道ラジオ農業学校指導のそ子引,昭和
5
8-
北海道の A
E業振興とマス・コミュニケーション
3
6年 7月)によると, I
s
!
k村青少年に対し, I
P
2菜に│潟
つぎに学級生 '
f
'Iラジオ農業学校Jの番組について,
する基礎的知識技術の付与をねらいとするこの事業にお
人といっしょに勉強するというものは i名 も い な か っ
ける現地築合研修の役割りは機めて重要であり,現地集
た。これは「ほとんど毎日きく J ものが l名しかいない
令研修が実施されなければ,単なるラジオ講座としての
現状では,やむを得ないことであるかもしれぬ。
価値しかないことにもなる」とあるが,現地集合研修が
③町の遼常
永く実施されなければ,せっかくの事業も「仏作って魂
町のラジオ幾業学校長は町長がこれに当っているが,
入れず」という諺どおりの結果になってしまうであろ
ラジオ農業学校長は「ラジオ農業学校Jについて熱心で
う
。
あるかどうか意見をきくと, I
わからなしづ「然記入Jを
現地集合研修について一女子青年は「現地集合研修は
徐く 2
2名:札「熱心である」と忠、うものは 2名
,
1
患は全
あった方がよい。以前野腕賂農学園の通信教育でも集合
部「熱心でなしづと答えている。「熱心でなし、」とし、う
教育に講師が来てくれ,スゴタよかったJ とし、う見解を
理出は,
援している。(八雲町では昭和 3
7今ー度から現地集合研
披i
町長がラジオ農薬学校長になっていることも知
ろう Jr
修が実施されている〕
らなかったくらいだから.校長はいないようなものだ」
@ 資格付与の問題
r
ーやっていないところをみれば熱心でないのだ
、
九 年 に i皮くらい現地研修をした方がよ L。
現在の継続教育において,それが会穏学校・社会通信
.青年学級のいずれであるを関わず資総付与(クレ
教子f
*
f
r
庁舎も
できたことだから,今度はやるのでないか J<<干の批判に
たときるようである。
ジット)の問題が蕊姿な課題となっている。今回のラジ
@
来年度ラジオ議室長学校i
こ対する希望
オ農業学校においても,勉強した人になんらかの資格が
3
7年度)行なわれる 「ラジオ祭主義学
段後に米王子度 (
与えられたらよ L、かきいてみたり[資格が与えられたら
校Jに対する希望としては,以下のごとき戸が寄せらj
よL、」とするものは 6名
,
I与えられなくてもよしづが
た
。
1
4名で他は意見がなかった。資格付与について,切実な
問題として考えてはいないようにみうけられる。「資格
しからはラジオは皆がきかないので, ラジオ農業
(
一
う
こt
学校は無駄ではないか。
が与えられたらよしリと答えたものは資格自体について
は「学際JI
高等学校卒業のような学膝JI
修了証惑をも
同ラジオ農業学校をテレピでやるともっと効果がある
だろう。
らう程度でよしづ(各 1)と述べている。
①青年学級との関係
同農家の人がきくのだから,放送時泌を都合のよい時
間にしてほしし、。
「ラジオ農薬学校」と青年学級との関係をみると,こ
の放送を学級に使用したらよいと考える学級生が 2
3名
(同今の程度ではやさしすぎる。もう少しすすんだ内容
でもよ L
。
、
(
8
2
.
1
%
)の多きにおよんでいる。学級生はなんらかの方
法で「ラジオ農業学校 J~ど青年学級にとり入れたいと考会
えているわけで、ある。
凶いろいろな牧場の経営内容を紹介してほし L。
、
同農業i
察本法についても説明してほしい。 i
B
yの飴2
5
生
産拡充ラカ年計[fil]その他鱗農に関する諸計画 f
国・道)
ところで「学級で使用すればよ Lづとするものが,ど
も常識としておぼえておきたいので放送してほし L
。
、
うすれば青年学級で使用できると考えているかきいてみ
⑬ 要 約
ると,つぎのように穏々な意見がある。その仁!二1主な意見
以上大主r
r
青年学級生の聞におけるラジオ段薬学校の利
を記すと,
用状況を考察したが,
ト)ラジオで、放送されたことな講義もしてもらい,みな
昭和 3
7"
1
ミ 1月当特では,
この先:
I
'
M
]は充分な効:来を発部していない。
でよく話し合いをする。口学級の待問表に放送接続をく
かつて,ラザースフェノレト
み入れる。同放送主f録ーブりにとって利用する。 1
四
)
普
の符
及所から議 ßI Iiを:~ritJu 倒51;ぷIlí が 1)すねに)1 11 してテキストを
(
P
.F
.L
a
z
a
r
s
f
e
l
d
) が,そ
r
大衆のラジオ縦 I(ThePe口p
l
eLooka
tRadio
1946) において,ラジオの教 '~f的機能におよび,①放送
利用し議議する υ(
対
, i附l
iが;jぐない j勾合利用する手であ
教脊は,それを l~L~ に必要!とする人々に迷ずることが少な
る
コ
L、。@教育番組で学ぼうとする時には,事前に一定の訓
⑩
家波・友人とラジオ農奨学校
練が必要である。①教育放送の位霞づけについては,継
Iラジオ農業学校J をきいている人
続的・綴織的評{阪が真に必要である。 環状に関する組織
は,父 (8),母 (2),児(3)で,父親が割合によく
的なデータが緩めて必要で、ある等一遂の主張に表現され
きいている。
た示唆は,今後のラジオ農業学校の運営に際しても,十
学級生の家族で,
Qノ
表 3
6
大新青年学級生と農業に関するマス・メディアの接紋状況
した祭事放送
番号
①
M.H
②
T.S
③
S.S
④
Y.H
考
祭
主
訴
時
ヤ
3
さ
CC
〉
A
F
さ
⑦
9I長男
T.K1
1男 11
③ Y.O
ii
中本
賞
五
十
家間コミユニ
│刊
1
-隣の主人(農家) 1
O
O
。
当
惑
-父母
① G.I
-父
@
) R.K
-なし
@
T.H
⑫ F.Y
@
Y.Y
@
N.K
誕
百
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団 f排 出 寸 と で 二 寸 !
@K.olI女 1
7
31
4女 i中卒 i
11
5
.
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1 2
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、
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家族内コミユエ│
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料理番車皇J 1
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生花
0101 i
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@Y.MII女 1
1
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⑧
M.H1
1女 1
2
31
4女
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18
.
7
1
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・母
│干し儀作法
11
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5 2
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8
7
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01
01
01
01
小家漢の 1
[
1
:
活 r
I
八雲農協ーだ熱烈を売る時片平沼烏 j
r
I
婦人の持問I
J・兄,母
i
資料+
守
'
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:
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込
@S
.
Hl
i女 1
2
21
長女 i
中卒
@Y.N1
1
:
女 1
2
41
5女
@M.K
2女
i中卒
i
R
,
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1
T民 nnn
n I
l
事'
1
写
自
民
1
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,
.1
主 I{崎町品村ト1')
1
.か
T
1#
,
;
学 4 坤主主
く
、
教 育 学 部 紀 要 第 9号
分考慮さるべき点があるように忠われる
青年学級生の場合俊秀な青年 2名が調主主当証寺不夜で、あっ
O
たことも考慮しなければならぬ。(1名はデンマークで安
1
2
.
総
調 名 は 野i
院酪農学園で研修中)また今回の調盗結果
括
をもって,大新部吉年資金Fの縮図として一概に断定するこ
ン接触状況について
ともできないで‘あろう。しかし,渓村青年は一般に読書
検討する時,酪農に関する知識・技術を導入するに際し
しないと称される α 週刊誌を読む経度が精一杯だとの戸
て,文字によるメディァ,放送によるメディアをブノレに
もきかれる。
学級生のマス・コミュニケーシ
2
とり入れていると目される者は辛うじて i名をかぞえる
大新青年学級生男子青年の場合は i名を除いて他は一
にすぎない。しかし,この 1名も農業図惑の活用は i
たし
応全部農業後継者と目されているとのことである。大事I
T
て充分とはし、えない。(第 3
6表①)1
1
髄々の青年が属する
の青年連は「賢くなければ館長2
はで、きなしづという
農家の現実の所得額の大小とマス・コミとの接触状況を
央闘・放送
かし佼くなるためには,図書・雑誌・資料.n
われる。このことは第 3
6表中
関迷づけることは困難に思l
・スライ F等のマス・メディアを精選して,これを自分
の1
0
0石会上位にある農家の子弟が必ずしも,設業に関
述の学習や生活に大いにとり入れることを考えなくては
する情報をマス・メディアから摂取していないことから
ならぬ c
O
し
そのためには,青年学級において各穏の資料が充実さ
も察知しうるところである。
J
f
f
lが極めて少な
全般的には,図書3・雑誌・資料当事の矛I
いことが注呂される。放送もかなり利用されているとは
れなければならなし、。また読むことや視聴することの指
導者が求められなければならない。
倍されるマス・メディアの利用をはか
現代にあって流1
いえ,その浸透の程度は低し、。つまりマス・メディアは
ることによって,青年連が実力を身につけ大新部落ひい
有機的に主主つ総合的に使用されていない。
技術・知識の導入は:講習会・共進会・祝察・普及員の
ては八雲町の鮪淡振興に寄与することが期待できょうし
指導等によって推進される場合がかなり多い模様である
またそのための努力が致されなくてはならぬと思う。マ
ス・メディアの利用はひとり大新青年学級の問題である
が,これとても一部の者に限定されている感がある。
現在のところ,技術・知識の導入においてなお家族内
ばかりでなく,生産と生活とに直結する学習を狙いとす
コミュニケーションがつよい作用をおよぼしているよう
る全道の青年学級やその他の社会教育機関にとって大切
であるが,女子の場合はマス・メディアが何等利用され
な問題なのである。
ないだけでなく,この家族内コミュニケーションさえみ
この意味で生産と生活とに直結する内容をもっ殴書館
ることのできぬ場合が,かなり存在することを知るので
を仮りに「産業図書鎗」と名づけることとすれば,今後
6表参照)
ある。(第 3
の学校図書館や公民館図議室は地域社会における濠業関
設館としてのー簡を備えるものでなければならなし、。そ
1
3
.
してこの産業図書館には図議ばかりでなく,産業の振興
結諾ー産業菌書館の構想
に役立つ資料や視聴覚教材が多数備えられ,放送総取の
以上,大新青年学級生とマス・メディアとの接触につ
いて述べてきたが,八雲町教育委員会の資料「大新青年
指導もあわせ行なわれて,青年学級や総入学級に線放さ
れなくてはならぬと思うのである。
滋路
学級第 2築J(昭和 34年)によれば,本青年学級の i
あとがき
はつぎの諸点に要約されるが,それはまた滋在の問題点
う。即ち,
としても考え得るところと思i
あしかけ 4年をついやして試みた仕事であるが,微力
(
1
) 不入学者の問題。
(
2
) 学習意欲の少ない学級生の存在。(とくに未成年者
のため,設しいできばえに終ってしまったことを,御協
力いただいた方々にお詑び申し上げたい。
に多い〕
(
3
) 始業基寺院と終業時間の陪題。
本稿を終えるにあたり,終始懇切な御指導と激励の言
(
4
) 設備及び資料の不備。
葉をいただいた前北海道大学教綬徳間清男先生に深く感
(
5
) 能力差,性別差,年令差の存在。
謝の怒を表したし、。
以上の線路のほかに,マス・コミュュケーションとく
また,この研究を進める j二に,八雲町教脊委員会の加
に農業・酪差是に関するマス・コミュェケーションの受け
藤慎一教育長,大島日出生教育課長をはじめ,教育委員
入れ方がきわめて不十分であることを指摘したし、。大新
会,公民鐙,町役場の大勢の方々に大変お世話になった。
… 62-
北海道の産業振興とマス・コミュニケーション
4
. 北 海 道 教 官 委 只 会 「 北 海 道 の 青 年 学 級 J(昭和 3
7i
J
'
.
)
5
. 北海滋教育委員会「北海道実験青年学級実施報告許
3,3
4年度 )
J
〔刊日和 3
6
. N狂 Kサ ー ビ ス ・ セ ン タ ー 「 北 海 道 ラ ジ オ 廃 業 学 校
テ キ ス ト J(昭和 3
7年)
7
. 北海道差是務部「北海道ラジオ差是業学校実施要領波び
とくに大島教育課長には前後 3図 の 鈎 交 に 際 し て , 資 料
のや子学級その他各方面との連絡等ほんとうに面
倒をみていただいたのて、ある。
八雲農協太悶正治,農業改良相談所,都築基ま雄(現大
野町渡島家苦言経営指導所勤務)河先生からは,有益な御
助言,資重な資料を多数いただいたことに厚く御礼申し
に 関 係 資 料J
上げたい。
大事1fWiF-学級では茂木英-'fまはじめ学級生諸殺の熱心
8
. 北海道差益務部「差是主主技術普及資料(第 5巻 第 1f子)J
。昭和 3
6年 7月)
な協力を得たことに感謝している。八雲中学校,八雲保
健所,八三:漁協,徳)
1
1産 業 株 式 会 社 か ら も , い ろ い ろ 便
特集=投村青少年教育のすすめ方と北海滋ラジオ差益築
宜をはかつていただいた。
学校指導の三fi:!1
=
と問題点
また,終始御後援をいただいた朝日新開北海道支社橋
(
3
1北 海 道 ラ ジ オ 農 業 学 校 学 習 指 導 要 鎖
本正夫広告線長に謝意を表したし、。
性)ラジオ農業
"
'
f
'校 現 地 集 合 研 修 の 考 え jJとすすめ方 (
5
)ラジオ幾多量
なお,この研究は日本読書学会・北海道科学研究費補
立を得たことな F
付記しておく
助 に よ っ て 使f
(
1
1本 遂 に お け る 淡 村 青 少 年 の 現 状
1
2
1差是村青少年のプロジェクト活動について
学校学預言利回のための技術競技について
O
9. 八袋町役場「八雲町一勢~覧 J (昭和 3
6年 J
1
0
. 八雲町役場「昭和 3
3年八雲町長主主主要覧」
。参考文献
11.八安町役場「営農計画必」波びに「営差是設計のチヲ i
1.
きJ
i災 1キミり俊**水路技術会議事務局・淡林省案冷地主t~業
振興対策窓編「北海i
l
l役 築 地 域 区 分 結 果 概 要 J (昭和
1
2
. 八雲町長聖業協同組合「磁差是生産拡充 5カ年計画」等
に f~l ずる諸資料
3
4勺
ニ
)
1
3
. 八 雲 町 公 民 館 「 公 民 館 の あ ゆ みj
2
.f
i
芝山漁村文化協会「農民と品目? 淡村読 Z
fJ:調査の報
3
5イ手)
告 J(昭和1
3
. {念々 経介「北海道の中・高校・公民熊毛事における
J
J
f
i{こ│対する潟主主 J(
1北大教育学部紀要第
広業関;t}の平 I
8万一」昭和 3
7年)
1
4
. 八 雲 町 教 育 委 及 会 「 大 新 青 年 学 級 Jt
j
'
l
;1;
t
f
f
, 第 2集
*
r
3,3
4年)
(昭和 3
1
5
. 古矧十四郎 1
西台後と八雲 J (雑誌「差是業北海道」昭
和3
5年)
6
3
Fly UP