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「唱歌と童謡のまち」をめざす実行委員会
(様式1) ながのまちづくり活動公開審査申込書 申込年月日 平成23年2月10日 活動部門・コース 1 企画・研究部門 (フリガナ) 団体の名称 受付番号 2 12 ① ホップコース(スタート枠) ② ホップコース 実践活動部門 ③ ステップコース ④ ジャンプコース 「ショウカ ト ドウヨウ ノ マチ」ヲ メザス ジッコウイインンカイ 「唱歌と童謡のまち」をめざす実行委員会 団体の所在地 (フリガナ) ヨシモト タカユキ 氏 名 吉 本 隆 行 代表者 連絡先 (連絡責任者) 団体の設立年月日 設立目的 平成23年1月19日 長野市は、童謡唱歌の日本百名歌に選ばれた故海沼實、草川信、坂口淳、山上 武夫など、我が国を代表する作詞・作曲家を多く輩出した全国的にも希な都市で す。また、現代の作曲家として活躍された故小山清茂は、日本各地に遺る郷土芸 能を作品の原点に置き日本和声法を大成され、近代の我が国の音楽文化に固有な分 野を築くなどの多大な貢献と業績を残しました。しかし、本市にはこうした功績 を讃え、顕彰する記念館に類するものはなく、また一部の皆さんを除いて、学 校教育でも社会教育においても、 「日本人のこころ」を歌い継承していく活動が 疎遠になっていることは残念なことです。 加えて諸先生方のご遺族においても他界や高齢により、在りし日の様子の聞 き取りや、作品、遺品、愛用品などの保存、継承なども難しくなっております。 このような現況にあって、予てより、故草川信氏の次男誠氏より、厳父信氏愛用 のピアノ、ヴァイオリン、未発表の楽譜など、活用されるならば寄贈もいとわない との申し出がありました。かつて「唱歌と童謡を愛する会」では「童謡の館」を 松代に建設するよう市長陳情を行った経過があります。このような状況を機と して、思いを同じくする有志が唱歌・童謡を中心に、前掲の諸先生方の功績を讃 え、継承する活動を通して、長野市を音楽文化、芸術文化で元気にしようと「『唱 歌と童謡のまち』をめざす実行委員会」を設立するに至りました。 活動実績 【唱歌と童謡を愛する会】 :詳細は別紙参照 ① 昭和 62 年 7 月設立 ② 昭和 63 年 12 月「童謡の森」建設の陳情 ③ 平成 9 年 10 月長野冬季オリンピック文化イベントに参加 ④ 平成 11 年 6 月「童謡の館」建設の市長陳情 ⑤ 平成 13 年 10 月「我がふるさとの歌を歌う全国大会(長野県文ホール)」開催 県外より 6 団体、台湾より南王小学校など 2,200 名参加 ⑥ 平成 20 年 3 月会発足 20 周年記念誌会報「お手々つないで」発行 ⑦ 平成 21 年 10 月海沼實生誕百周年記念事業 ⑧ 平成 22 年 7 月発足 23 周年記念大会開催 ⑨ 平成 23 年 1 月沖縄童謡大会参加予定 現在、市内 10、須坂、小諸、飯伊など県内 13 支部、千葉、浜松、豊橋、金 沢、八王子など県外の 9 支部と連携し、唱歌と童謡を通じた交流を続けている。 【長野市音楽博物館(仮称)建設を進める会】 : ① 平成 21 年 5 月発足 ② 平成 21 年 6 月長野市音楽博物館(仮称)建設の市長陳情 ③ 平成 21 年 10 月 4 日~31 日小山清茂展(長野市立博物館)開催 ④ 平成 21 年 11 月 3 日 篠ノ井住民自治協議会の信里地域委員会が主催した 「小山清茂先生追悼コンサート」への協力 ⑤ 平成 22 年 8 月長野市音楽博物館(仮称)建設の市長陳情 ⑥ 平成 22 年 12 月東京文化会館、古賀政男博物館、民音音楽博物館の視察。 杉並区の故草川信氏宅の次男誠氏を訪問。信氏愛用のピアノ、ヴァイオリ ン、作品などの寄贈についての意向調査 構成員(会員)数 20 の団体及び個人 活動のタイトル 「唱歌と童謡のまち」をめざすコンサート 第 1 回: 「夕焼け小焼け」の作曲者 故草川 信先生 愛用のピアノ「里がえりコンサート」 活動の目的及び 達成目標 【目的】 ① 唱歌、童謡など、郷土に生まれた音楽文化の普及及び研究 ② 長野市出身及び本市にゆかりのある音楽文化の先達者の顕彰 ③ 音楽関係者の業績及び作品、遺品などの集積や継承方法等の研究 ④ 文化芸術によるまちづくりの推進と文化芸術による新たな観光戦略の研究 【今年度の達成目標】 ① 唱歌や童謡、民謡など郷土から生まれた音楽文化の紹介 ② 伝統文化などの発掘、継承、顕彰の意義の定着 ③ (仮称)音楽博物館(記念館などを含む)設置の市民理解の醸成 ④ 「唱歌と童謡のまち」による元気なまちづくりへの貢献 活動の具体的 内容 ① 前掲の長野市出身及び周辺地域出身の作詞・作曲者や演奏家(高野辰之、中 山晋平、町田等、久石譲等)の方々の作品や創作活動の紹介及び顕彰 ② 唱歌、童謡などのコンサートや講演会により、子どもたちへの地域の音楽 文化の普及と音楽文化による社会教育活動への貢献事業の推進 ③ (仮称)音楽博物館の設置に必要な資料蒐集や他施設の視察及び研究活動 ④ 「まち」に唱歌や童謡が響きわたる「しくみ」づくりの研究 ⑤ その他、関連する活動の実施 5月 ① ② ③ ④ 6月 ① 練習開始 ② 協賛者の募集 ③ 故草川信先生のピアノ移転場所、保管・活用計画の決定 7月 ① ② ③ ④ 8月 ① 広報活動 ② チケット販売 ③ (仮称)音楽博物館建設の市長陳情(第 3 回目) 9月 ① 広報活動 ② チケット販売 10 月 第 1 回「唱歌と童謡のまち」コンサート 「夕焼け小焼け」の作曲者 故草川 信先生 愛用のピアノ「里がえりコンサート」 11 月 ① 反省会 ② 平成 24 年度計画の検討 12 月 ① 寄贈される音楽資料、遺品などの保管・活用方法の検討(中間報告) ② 平成 24 年度計画の検討 1月 ① 平成 24 年度計画の決定 ② 平成 24 年度「ながのまちづくり活動支援事業」への申請準備 2月 ① 平成 24 年度「ながのまちづくり活動支援事業」への申請 ② 「唱歌と童謡のまちづくり」シンポジウムの開催 3月 ① 作詞・作曲家等の資料蒐集計画の策定 ② 実行委員会平成 23 年度決算 月 4月 ①「唱歌と童謡のまち」基本計画の立案 ② 第 1 回コンサートの実施計画及びプログラム構成案の策定 ③ 故草川 信先生愛用のピアノ移転・保管・活用計画の策定 第 1 回コンサートの実施計画及びプログラム構成案の決定 出演者の交渉及び練習計画の策定 マスコミ発表 (仮称)音楽博物館建設に係わる事務局との情報交換 次 広報活動 チケット販売 「日本の音楽文化と『唱歌と童謡』について」のシンポジウム開催 寄贈される音楽資料、遺品などの保管・活用方法の検討(継続検討事項) 計 画 (注) :上記の日程は予定であり、別途実行委員会で確定します。 必要経費 科 目 金 額 謝金・賃金 120,000 円 旅費交通費 80,000 円 消耗品費 15,000 円 印刷製本費 会議費 200,000 円 5,000 円 (単位 円) 通信・運搬費 170,000 円 会場費等の使用料 150,000 円 雑費 60,000 円 A 合 計 800,000 円 自己資金 名 目 金 額 会費 60,000 円 寄附金・協賛金 50,000 円 事業収益金 200,000 円 前年度繰越金 -円 B 合 計 補 310,000 円 助 金 要 望 額 【企画研究部門】 Aの金額以下、ただし 10 万円以内 【実践活動部門】 A×0.8 の金額以下、ただし 100 万円以内 A-B 490,000円 (千円未満切り捨て) (スタート枠は 50 万円以内) 期待される地域 や社会への具体 的な効果・成果 ① わがまちの音楽文化の資産(作曲家、作詞家、演奏家の作品、業績、愛用品、 遺品、遺族)に接することにより、小さな子どもたちから高齢者に至る幅広 い年齢層に対し、郷土への誇りや愛着、将来への夢や希望感を醸成し、文化 芸術都市としての新たな「長野の顔づくり」に貢献できる。 ② 文化芸術に敷居の高さを感じていた市民層に対し、唱歌や童謡など馴染みの ある音楽により、新たな文化活動への関心や新たなファン層を創造できる。 ③ 小中学校の学習指導要領改訂は、小学校は平成 23 年 4 月、中学校は平成 24 年 4 月の全面実施が決定されている。音楽科では高野辰之作詞の「日のまる」 が小学校 1 年、草川信作曲の「夕やけこやけ」 、高野辰之作詞の「春が来た」 が小学校 2 年、小学校 3 年以降でも高野辰之作詞の曲が歌唱教材に多用され ており、学校教育への後方支援とともに、社会教育活動としても唱歌や童謡 運動は、地域づくりへも大きな支援の手段として効果が期待される。 ④ 「唱歌と童謡」の活動は、特に高齢者の皆さんには、余暇の活用のみならず、 子ども時代を思い起こし、生きる励み、生き甲斐を感じるひとときの楽しみ として役立つのみならず、健康長寿にも効果が期待される。 団体又は活動の アピール ① 私たちの活動は、まさに「唱歌と童謡の宝庫!ながの」でなければできな い事業であります。 ② このような地域に生まれたことに感謝と同時に、誇りを感じます。 ③ 唱歌と童謡は、日本人に共通するこころの絆であり、不偏な愛唱歌、人生 の応援歌であります。創ってくださった諸先生方に心から感謝いたします。 ④ 諸先生方の偉業を顕彰し、継承し、更なる音楽文化の発展を願っています。 ⑤ 我が国の音楽文化に偉大な足跡を遺された諸先生方の故郷を想う歌ごころ を忍び、継承し、そして歌い続けていく活動をしっかり行っていきます。 次 年度 以降 の 活 動内容の概要 ( 来年 度以降 も 本 事業 に応募 を 希 望す る場合 に 記入) 地域の偉人、賢人、顕著な功績を遺された芸術家、思想家、政治家、実業家 などの顕彰は、叙位叙勲などと同様、本来、国や為政者が率先して行うべきも のと思います。なぜならば、それら偉人・賢人の功績が、今日の地域の成り立ち や発展に大きく貢献し、それぞれの地域の特性を構成しているからであります。 確かに県にも市にも表彰制度がありますが、残念ながらこのような制度は、 形式的な色合いが強く、市民が挙って被表彰者の功績を讃えているものとは言 えない場合もあります。 更に、平成 21 年 6 月 6 日に逝去された小山清茂先生のように、好機を逸して しまう残念な場合もあります。本市篠ノ井地区の信里山布施出身の作曲家小山先 生は、我が国の近代音楽の大きな足跡を遺され、生前の平成 16 年、楽譜など自筆の 作品・資料約 400 点あまりを長野市教育委員会に寄贈されました。平成 21 年 10 月 には小山先生の教え子や市内外の音楽関係者が、作品展示会や音楽イベントを開催 し、先生のご長寿、ご功績、ご寄贈をお祝いする準備を進めている矢先のご逝去で ありました。ご本人はもとより、肉親が存命し、様々な法的手続きが可能な内に しかるべき手続きを行っておかなければ、取り返しのできないことになってし まう反省すべき事例の一つでありましょう。 故草川信先生のケースも同様であります。ご子息誠氏は齢 80 をかなり超える ご高齢にあります。愛用のピアノをご寄贈くださるというご好意を、当該行政 主管部の庁内の受け入れ体制が整うまで受け入れられないことは、取り返しの つかない事態も思量されます。この際は民間主導で、交渉可能な音楽関係者の 方々の業績及び作品、遺品などの蒐集や継承方法等の研究に着手しなければな らないものと考えたのであります。故海沼實先生や山上武夫先生のご遺族から も好意的なご提案を頂いておりますので、関係機関とも連携しながら慎重にす すめてまいりたいと考えております。 なお、並行して平成 23 年度の信州新町イヤーでの窪田聡作詞・作曲「母さん の歌」イベントへの協力、更に、JR長野新幹線ホーム着メロディでの「信濃 の国」採用の働きかけ、市内小・中学校の放課後放送や交差点歩行者信号メロデ ィなどでの「唱歌・童謡」採用の推進活動など、新市民会館が平成 27 年 4 月に 新装開館するまで、このような活動を継続していく計画でおります。 なお、平成 27 年 4 月以降については、長野市の文化芸術振興計画と連携しな がら、民間の活動として本市の文化芸術の発展、 「唱歌と童謡のまち長野」を汚 さぬよう、地域の文化力による市民の文化芸術を更に促進し、冬季オリンピッ クの開催都市にふさわしいまちづくりにつなげたいと考えております。