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32-2-2 ITU-R SG5 WP5B(第13回)会合報告書(案)

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32-2-2 ITU-R SG5 WP5B(第13回)会合報告書(案)
資料地-32-2-2
ITU-R SG 5 WP 5B 会合(第 13 回)報告書(案)
1.
WP 5B
1.1
所掌
WP 5B は、国際電気通信連合 無線通信部門(ITU-R)の第 5 研究委員会(SG5:陸上・
海上・航空移動業務、無線測位業務、アマチュア・アマチュア衛星業務、固定業務)下の作
業部会の一つであり、無線測位業務、海上移動業務及び航空移動業務を扱っている。
1.2
会議の概要
(1) 今研究会期(2012 年 – 2015 年)における第 5 回目の開催である WP 5B 会合は、
2014 年 5 月 19 日(月)から同年 5 月 30 日(金)までの 12 日間にわたり、スイス国ジ
ュネーブの ITU 本部において開催された。
本会合には、42 の主管庁、8 つの ROA(AsiaSat 等)、9 つの SIO(Bosch 等)、2 つ
の 国 連 専 門 機 関 ( ICAO 、 WMO ) 、 7 つ の 地 域 又 は 国 際 機 関 ( ESA 、
EUROCONTROL、IATA、IARU、IALA、NRAO、ONAIR)、その他の機関及び ITU
無線通信局から計約 200 名が参加した(登録者数は 253 名)。日本からは、表 1 に示
す 13 名が出席した。
* : 認められた事業体(Recognized Operating Agency)
** : 学術団体又は工業団体(Scientific or Industrial Organization)
表 1 日本からの出席者(敬称略・順不同)
氏名
1 竹下 晴子
2 奥井 雅博
3 橋本 明
4 大河内 洋
5 小山 敏
6 鐘ヶ江 誠一
7 川相 隆
8 佐藤 勝善
9 高山 泰一
10 辻 宏之
11 中川 洋一
所属
総務省
総合通信基盤局 電波部 衛星移動通信課 国際係長
総務省
総合通信基盤局 電波部 移動通信課 システム開発係
(株)NTT ドコモ
無線標準化推進室長
(一財)航空保安無線システム協会
衛星技術部 調査役
(一社)電波産業会
研究開発本部 ITS グループ 主任研究員
三菱電機(株)
電子システム事業本部 電子事業部 事業統括担当部長
三菱電機(株)
通信機製作所 電子情報システム部 レーダー担当部長
(独)情報通信研究機構 ワイヤレスネットワーク研究所
スマートワイヤレス研究室 主任研究員
(株)三菱総合研究所
科学・安全政策研究本部 科学技術グループ 研究員
(独)情報通信研究機構 ワイヤレスネットワーク研究所
宇宙通信システム研究室 主任研究員
パナソニック(株) デバイスソリューションセンター
センサーデバイス開発室 主幹技師
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氏名
12 藤井 智史
13 宮寺 好男
所属
琉球大学
工学部 電気電子工学科 教授
日本無線(株)
海上機器事業部 企画推進部 担当課長
(2) WP 5B 議長は、Mr. J. Mettrop(英国)であり、表 2 に示す 4 つの Working Group
(WG)を設置して、164 の入力文書(うち、持ち越された文書 5 件。なお、前回 WP 5B
会合議長報告の添付文書は 47 件(164 件に含まず)。)について審議を行い、67 件の
出力文書を作成した。
出力文書のうち、新勧告案(DNR)1 件及び勧告改訂案(DRR)2 件の計 3 件が WP
5B において合意を得、SG 5 に上程されることとなった。
(参考) SG 5 へ上程された文書
・
・
・
ITU-R 新勧告案 M.[ANT ROT] (5B/TEMP/258)
ITU-R 勧告 M.1638-1 の改訂案 (5B/TEMP/260)
ITU-R 勧告 M.1827 の改訂案 (5B/TEMP/315)
その他は、CPM テキスト案 5 件、新勧告草案(PDNR) 1 件、勧告改訂草案(PDRR)
3 件、新報告草案(PDNRep.) 5 件、、作業文書(WD)22 件(うち、PDNR へ向けた
WD 5 件、PDRR へ向けた WD 5 件、PDNRep.へ向けた WD 1223 件(本 WD の添
付文書 5 件含む)、報告改訂草案(PDRRep.)へ向けた WD 1 件)、関連 WP や関係
機関等に宛てたリエゾン文書 23 件、その他の文書 4 件である。
なお、日本寄与文書の審議結果は表 3 に示すとおりであり、入力文書及び出力文書
はそれぞれ表 8 及び表 9(本報告書最終ページ)に示すとおりである。
表 2 WP 5B の審議体制
検討案件
WP/WG
WP 5B
WG 5B-1
WG 5B-2
WG 5B-3
WG 5B-4
無線測位業務、海上移動業務及び航空移動業務
無線標定関係
(海洋レーダー、各種レーダー、電波高度計、
WRC-15 議題 1.18 等)
航空関係
(WRC-15 議題 1.5、1.17 等)
海上関係
(MOB、AIS、VDE、WRC-15 議題 1.15、1.16 等)
他の課題
2 / 67
議長
Mr. J. Mettrop
(英国)
Mr. D. Reed
(米国)
Mr. M. Weber
(ドイツ)
Mr. J. Huang
(中国)
Mr. A. Roy
(米国)
表 3 WP 5B への日本寄与文書の審議結果
文書番号
5B/*
担当
WG
件名
610
新報告草案
3-50 MHz 帯で運用する海洋レーダー
の周波数利用のためのガイドライン
5B-1
611
WRC-15 議題 1.15 の CPM テキスト案
に向けた作業文書の修正提案
5B-1
612
WRC-15 議題 1.16 の CPM テキスト案
5B-3
に向けた作業文書の修正提案
613
77.5-78 GHz 帯の自動車用レーダーの
システム特性及び共用と干渉検討に関
5B-3
する新レポートに向けた作業文書への
変更提案
審議結果
我が国の提案は作
業文書に反映され、
作業文書から新報
告草案へ格上げさ
れた。
我が国の提案は、
CPM テ キスト案及
び ITU-R 勧 告
M.1174-2 改訂草案
に向けた作業文書
に反映された。
我が国の提案は
CPM テ キスト案の
Method A1、B1、C1
及び D1 として反映
された。
我が国の提案は作
業文書に反映され、
作業文書から新報
告草案へ格上げさ
れた。
出力文書
5B/TEMP/*
270
283、
284
281
299
(3) WP 5B が担当する 5 件の WRC-15 議題の審議結果は次のとおりである。

議題 1.5(無人航空機(UAS)に係る検討)
・
CPM テキスト案については、SWG(Sub-Working Group)で審議された文書
が合意されず、これまでの審議を踏まえて WP 5B 議長が作成した CPM テキ
スト案を最終 Plenary 会合において修正し、CPM テキスト案として WP 5B で
承認された。ただし、第 3./1.5/4 節(Analysis of the results of studies)は全
面削除の上「合意に至らなかった」という記載が行われ、本項に関して今回の
WP 5B 会合に入力された全ての寄与文書の文書番号が記載されるにとどま
った。また、3/1.5/5 節(Methods to satisfy the agenda item)においては、固
定衛星業務(FSS)帯に航空移動衛星(R)業務(AMS(R)S)を新たに割り当て
る Method(議題を満足する方法)が WRC-15 の議題 1.5 の範疇から外れる
という BR 法務部門の助言を元に削除され、「Note」という形で審議の経緯が
記載された。
・
ITU-R 新報告案 M.[UAS-FSS]は審議時間を十分に確保できなかったため、
審議自体は次回会合へ持ち越された。今会合に入力された文書については、
Annex 毎に統合された上、議長報告に添付された。
・
本議題に関る 4 件のリエゾン文書案(WP 4B、4C、5C 及び ICAO 宛て)が審
議されたが、イランの強硬な反対により、4 件全ての発出が見送られた。
3 / 67



議題 1.15(UHF 帯の海上移動における船上通信局のスペクトラム需要の検討)
・
CPM テキスト案が完成し、RR 脚注 5.287 の修正を提案する唯一の Method
が作成された。脚注 5.287 の修正案は、現在は個々の周波数として記載され
て い る 船 上 通 信 で 用 い る 周 波 数 を 、 457.5125-457.5875 MHz 帯 及 び
467.5125-467.5875 MHz 帯へと、二つの周波数帯により船上通信用周波数
を記載する提案である。
・
RR 脚注 5.287 にて参照勧告として引用をされている ITU-R 勧告 M.1174-2
改訂草案へ向けた作業文書が更新され、アナログ方式(25 kHz 及び 12.5
kHz 間隔チャネル)に加え、デジタル方式(12.5 kHz 及び 6.25 kHz 間隔チャ
ネル)が記載された。
議題 1.16(新たな船舶自動識別装置(AIS)等に係る検討)
・
CPM テキスト案が完成し、Method A1、A2、B1、B2、C1、C2 及び D1 が作成
された。
・
Method A1 は、CH 2027 及び 2028 を ASM(AIS のアプリケーション特定メッ
セージ)用チャネルとして特定し、Method A2 は CH 87 及び 88 を ASM 用チ
ャネルとして特定するというものである。
・
Method B1 は、CH 24、84、25 及び 85 を VDES の地上通信で用いるという
ものであり、Method B2 は CH 24、84、25、85、26 及び 86 を世界的に調和
の取れた衛星系及び地上系 VDE の試験・実験用に使用するというものであ
る。
・
Method C1 は、CH 2027 及び 2028 を ASM 用チャネルとして海上移動衛星
業務(地球から宇宙)に二次分配するとともに、CH 1024、1084、1025、1085、
1026 及び 1086 を衛星系 VHF 帯データ通信システム(VDES)として海上移
動衛星業務(地球から宇宙)に二次分配し、CH 2024、2084、2025、2085、
2026 及び 2086 を同(宇宙から地球)に二次分配するというものである。
Method C2 は、既に 移動衛星業務(地球から宇宙)へ分配されている
148-150 MHz 帯を VDES のアップリンクで使用し、同様に移動衛星業務(宇
宙から地球)へ分配されている 137-138 MHz 帯を VDES のダウンリンクで使
用するというものである。
・
Method D1 は、CH 80、21、81、22、82、23 及び 83 を VDE 地域チャネルと
して、使用できる帯域幅を定めて利用するものである。
議題 1.17(航空機内の無線通信(WAIC)に係る検議題 1.17(航空機内の無線通
信(WAIC)に係る検討)
・
CPM テキスト案については、第 4 章、第 5 章に記載されていた Method C
(15.7GHz 以上への割り当て)が全面削除された。つまり、4200-4400 MHz
帯を一次的基礎として WAIC に分配する案が唯一の Method となり、本会合
で提案された 22.5-22.55 GHz 帯と 23.55-23.6 GHz 帯への追加分配は承認
されなかった。その他、エディトリアルな修正が行われた上で、本 CPM テキス
ト案は承認された。
・
15.7 GHz 以上の WAIC への割り当てについての検討が削除されたため、
WP4C が議題 1.10 として検討していた 22.5-22.55 GHz 帯と 23.55-23.6
GHz 帯での WAIC との共用検討が不必要になった点について、WP4C への
リエゾンで通知された。
4 / 67
・

ITU-R 新報告草案 M.[WAIC BANDS]、M.[WAIC_SHARING-4200-4400
MHz]、ITU-R 新勧告案 M. [WAIC]が PDNR への昇格が承認された。
議題 1.18(77.5-78.0 GHz 帯における自動車用無線標定業務への追加分配の
検討)
・
議題 1.18 に関する CPM テキスト案を完成。
・
当該周波数帯における無線標定業務と他業務との共用検討に関する新報告
草案 M.[AUTOMOTIVE RADARS]の作業文書を作成し、新報告草案に格上
げ。
(4) コレスポンデンス・グループ及び他グループとのリエゾンラポーターは次のとおり。
コレスポンデンス・グループ
Radar WG
Maritime WG
Aeronautical WG
Report/Recommendation maintenance
グループ
Convenor
Mr. D. Franc(米国)
Mr. R. Leck(米国)
Mr. F. Huang(中国)
Mr. M. Weber(ドイツ)
Mr. M. Weber(ドイツ)
ラポーター
Mr. J. Mettrop(英国)
Mr. J. Mettrop(英国)
Mr. J. Shaw(英国)
JTG 4-5-6-7
WP 1A
WP 6A
IEC-TC80 on test standards for GMDSS
Mr. K. Fisher(英国)
equipment
Mr. C. Rissone(フランス)
IALA
Mr. W. Kautz(米国)
Mr. J. Turban(米国)
ISO
Mr. S. Ward(米国)
(5) 次回会合に持ち越された文書は、以下の 8 件である。
5B/62(Annex 23(Rev.1))、5B/475(Annexes 11、23、26、33、35、39)、5B/630
5 / 67
2.
審議の内容
2.1
WG 5B-1:Radiodetermination(無線測位業務)関連
WG 5B-1 は、Mr. D. Reed(米国)が担当し、、50 件の入力文書について審議を行い、21 件
の出力文書を作成した。WG 5B-1 下には複数の SWG が設置され、WRC-15 議題や勧告の
改訂作業等が審議された。表 4 に設置された主な SWG を記す。
表 4: WG 5B-1 の審議体制
主要事項
WRC-15 議題 1.18 関係
海洋レーダー関連
ITU-R 勧告 M.1460-1、1463-2、1464-1 の改訂
ITU-R 勧告 M.1638 及び 1849 の改訂
2.1.1
議長
Mr. F. M. Yurdal(ドイツ)
Mr. D. Franc(米国)
Dr. T. Dissanayake(豪州)
Mr. J. Andre(フランス)
WRC-15 議題 1.18 関連– 77.5-78.0GHz における自動車用無線標定業務への一
次分配の検討
入力文書: 5B/475(Annex 9、10、29)(前回 WP 5B 議長報告)、477(WP5C)、
512(WMO)、523(IUCAF)、525(ロシア)、539(フランス)、
540(フランス)、541(フランス)、563(米国)、600(ドイツ)、613(日本)、
625(WP7D)
出力文書: 5B/TEMP/259、266、275、294、299
本件は、WRC-12 において WRC-15 議題 1.18 とすることが承認されたものである。決議
第 654 に従って、77.5-78 GHz 帯における自動車用無線標定業務への一次分配を検討する
ものである。
今回は、(1)CPM 文書、(2)共用検討のためのシステム特性と干渉検討に関する作業文書、
(3)作業計画、(4)WP 5C 宛のリエゾン文書及び(5)WP 7D 宛のリエゾン文書について検討・
審議が行われ、5 件の文書が出力された(表 5)。
表 5: 自動車用無線標定業務の周波数分配関連入・出力
審議項目
(1) 議題1.18に関
するCPMテキ
スト案
(2) 共用検討のた
めのシステム
特性と干渉検
討に関する作
業文書
M.[AUTOMOT
IVE RADRS]
入力文書:14 件
出力文書:5 件
5B/475 Annex 9
5B/TEMP/294
(前回 WP 5B 会合議長報告)
5B/525(ロシア)
5B/540(フランス)
5B/475 Annex 29
5B/TEMP/299
(前回 WP 5B 会合議長報告)
5B/512(WMO)
5B/523(IUCAF)
5B/539(フランス)
5B/541(フランス)
5B/563(米国)
5B/600(ドイツ)
5B/613(日本)
6 / 67
審議経過
CPM テキスト案がまと
められ、WP 5B として合
意した。
ITU-R 新報告草案へ向け
た 作 業 文 書 がま と めら
れ、新報告草案に格上げ
さ れ る と と もに 次 回会
合 へ キ ャ リ ーフ ォ ワー
ドされた。
審議項目
(3) 作業計画
入力文書:14 件
5B/475 Annex 10
(前回 WP 5B 会合議長報告)
(4) WP 5C宛のリ
エゾン文書
5B/477(WP5C)
(5) WP 7D宛のリ
エゾン文書
5B/625(WP7D)
出力文書:5 件
審議経過
5B/TEMP/259 今 会 合 の 作 業完 了 を前
提 と し た 作 業計 画 の更
新を行い WP5B として
合意された。
5B/TEMP/266 WP 5A から詳細を回答
するため、WP 5B は
WP5A からの回答を参
照するよう回答した。
5B/TEMP/275 バンパー損に関する情
報と電波天文への隣接
干渉検討は行わない旨
の回答を送付すること
とした。
77.5-78 GHz 帯における自動車用無線標定業務への一次分配に関する審議結果概要を
以下に示す。
(1) 議題 1.18 に関する CPM テキスト案
議題 1.18 に関する CPM テキスト案について、SWG 5B1-1.18 議長より、作業計画どお
り、今回会合で完成させるとの方針説明があった。今回会合に入力された CPM テキスト案
(5B/475 Annex 9(前回 WP 5B 会合議長報告))の修正案は 5B/525(ロシア)と 5B/540
(フランス)の 2 件であった。ロシア提案は Method B を完全に削除するものであり、フラン
ス提案は Method B を残した上で、Method A に対応する RR の新脚注 5.A118 を Method
B から削除すること等の修正点を行うものであった。両文書の提案概要とその取り扱いは
以下のとおりである。
なお、審議の冒頭、SWG 5B1-1.18 議長より CPM テキスト案の審議に向けた方針とし
て、少なくとも一つの主管庁が残すべきとする提案内容は削除されないことが確認された。
・
5B/525(ロシア)
Method B を完全に削除するというロシア提案に対して、Method B をサポートするフラ
ンスとスウェーデンが反対し、CPM テキスト案において Method B の記載を維持すること
となった。また、Method A を満足する規則面の検討として、§3/1.18/6(Regulatory and
procedural considerations)において提案された、77.5-78 GHz 帯に新たに付す RR 脚
注 5.A118footnote に、「自動車レーダーの特性が ITU-R 勧告 M.2057 に合致している
こととする」との一文を追記することについては、5B/540(フランス)の審議後に検討する
こととした。
・
5B/540(フランス)
Method A の Disadvantage の項に、「アプリケーションが特定されることで周波数利
用が制限される」とする内容を追記するというフランス提案は、スウェーデンのサポートも
あり残すこととなった。Method B に対する規則面の検討として、§3/1.18/6 において、
「必要であれば RR 脚注に技術的な制限を記載する」とした文言を削除するという提案に
ついては、議論を経た後、フランスの提案どおり削除することとなった。Method B に関し
ては、米国より、Disadvantage について「技術検討が未了である」ことを補足すべきとの
意見があり、議長の要望を受けた米国が Method B の Disadvantage の項の案を作成し
た。
7 / 67
 SWG 5B1-1.18 での審議
5B/540 に基づいて米国が作成したドラフトを基に、①SWG 5B1-1.18 議長が追記した
§3/1.18/1 のテキスト、②3/1.18/3、§3/1.18/4 で[T.B.D.]となっている参照勧告等、③§
3/1.18/5 において米国がドラフト案を作成した Method B の Disadvantage への追加 2 項
目の扱い、及び④§3/1.18/6 においてロシアが提案する Method A に対する RR 新脚注
5.A118 へ ITU-R 勧告 M.2057 をマンダトリとすることを追記することについて以下のとお
り審議した。
① §3/1.18/1(Executive Summary)について
Method の概要を文書内において表記が統一されるようにするなどの作業が行われ、
より簡潔な文章とした。
② §3/1.18/3(Summary of technical and operational studies, including a list
of relevant ITU-R Recommendations)、
3/1.18/4(Analysis of the results of studies)について
議長が干渉検討の報告において参照されている ITU-R 勧告等を追記したドラフト案
を作成し、干渉検討の概要については報告の結論を転記する方向でまとめられた。
③ §3/1.18/5(Methods to satisfy the agenda item)について
Method B の Disadvantage への追加項目の検討の中で、「いくつかの主管庁が
Method B は本議題の scope 外と見なしている」という旨の一文は、Method B を説明
する§3/1.18/5.2 の本文中へ移動して残すこととなった。また反対の見方として、この
一文の後に、「いくつかの主管庁が Method B は本議題の scope 内と見なしている」
という旨の一文も、スウェーデンの提案により追記された。
また、Method B については、「アプリケーションを限定しない分配を求めているが、
自動車レーダーを含むため、自動車レーダーのみについては干渉検討がなされてい
る」旨の追記もなされた。
④ §3/1.18/6(Regulatory and provedural consideration)について
Method A のに対する RR の新脚注 5.A118 では、「自動車レーダーの特性が
ITU-R 勧告 M.2057 に与えられている(マンダトリではないという)」という表現に修正
された。
上記の審議を経て、いったん CPM テキスト案の合意が得られたが、その後、米国より
異議があり審議が継続された。
米国より RR 脚注 5.A118 で言及されている ITU-R 勧告 M.2057 の削除が提案された
ことに対し、ロシアは反対し、フランスは例として残すという妥協案を提示し、スウェーデン
は他の場所へ動かすことを提案した。これを受け、SWG 5B1-1.18 議長より、ITU-R 勧告
M.2057 への言及部分を残したものを改めて Method A とし、削除したものを Method B、
従来の Method B を Method C とする提案があり、この内容で一旦合意した。その後、
SWG 5B1-1.18 議長より、Method を増やすのではなく、Method A の option 1 と option 2
とする案が提示され、SWG 5B1-1.18 会合レベルでの最終合意とした。SWG レベルで合
意 し た CPM テ キ ス ト 案 に は 、 こ の 時 点 で 審 議 中 で あ っ た ITU-R 新 報 告 草 案
M.[AUTOMOTIVE RADARS]中のアマチュアへの干渉に関する記述の一部が挿入され
WG 5B-1 へ送られた。
8 / 67
 WG 5B-1 における審議
§3/1.18/3 中のサブセクションを削除した。また、§3/1.18/3 中の宇宙研究業務(SRS)
(Space-to-Earth)との周波数共用検討に関する記述は、WP 7B への確認後(WP 7B の
次回会合は 2014 年 10 月開催予定)でないと確定できないため、WG 5B-1 議長が SRS
との共用検討に関するセクションを全て削除することを提案した。これに対し SWG 議長が
SRS との共用検討については、既に WP 5B からのリエゾン文書に対する回答 (5B/89)
により、76-81 GHz 帯での SRS 運用がなされていないことが確認できていることを説明し、
オフラインで調整されたテキストが本セクションに追記された。
また、[
]付きで離隔距離に言及している部分について、電波天文学及び宇宙科学へ
の周波数分配連合委員会(IUCAF)が[
]の削除を求めたが、米国は[
]の削除に反
対した。そこで、[ ]付きのまま WP 5B へ CPM テキスト案を上程し、WP 5B で再審議す
ることとなった。CPM テキスト案の章構成に合わせるため、削除されていた§3/1.18/4 が
元に戻され、本セクションに「§3/1.18/3 を参照する」という趣旨のテキストが追記された
上、CPM テキスト案が WP 5B へ送られた。
 WP 5B における審議
イランは作成される Method は議題の趣旨と整合すべきであると主張し、議題のタイト
ルに「automotive radar」が記載されている点を指摘した。WP 5B 議長は、automotive
radar が radiolocation service の一つであると前置きした上で、Method A は service
allocation を提案したものであり、Method B はどのように automotive radar 用の周波数
を活用するかを考えたものであると説明した。フランスは Method B をサポートする旨発言
し、IUCAF は Method B に反対した。一方、ドイツは両 Method ともに議題 1.18 を満足す
る方法として適切であると発言した。イランは、§3/1.18/1(Executive Summary)の項に
記載されているテキストにおいて、Method A、Method B が明示されるよう修正を要請し、
テキストが修正された。また、冗長であるため同セクションに記載されている Method A と
Method B の説明文がイランの要請により削除された。
§3/1.18/3 の項において、WG 5B-1 レベルでペンディングとなっていた電波天文業務
(RAS)との共用検討のセクション中のテキスト[Although the coordination distances are
around 30 kilometres or less]について、米国は特定の離隔距離をここで記載すること
はできないと削除を主張した。再び IUCAF は反対し、[ ]を削除すべきと発言した。最終
的には、イランの提案により、[
]内のテキストが削除され、その後に続くテキストにおい
て「is」が「could be」へ修正された。
§3/1.18/5.2(Method B)において、イランが Method B の書きぶりは一般的なレーダ
ーに対するものであるため、「77.5-78 GHz 帯の分配が automotive radar に限定されな
い」という趣旨のテキストを追加するように主張したが、最終的には、「Add a primary allocation to the RLS on a worldwide basis, supporting automotive radar operations
between 77.5 GHz and 78 GHz.」という書きぶりとなった。
審議の結果、本 CPM テキスト案は Method B を残したまま WP 5B で合意された
(5B/TEMP/294)。
(2) 議題 1.18 に関する作業計画
作業計画を更新するための審議がなされた。次回の WP 5B(2014 年 10 月/11 月開催)
で干渉検討報告案を完成させる計画を再確認し WP 5B へ送られ、WP 5B 議長報告への
添付文書として承認された(5B/TEMP/259)。
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(3) 周 波数共用 検討のた めのシ ステ ム特性 と干 渉検 討に 関す る ITU-R 新 報告草案
M.[AUTOMOTIVE RADRS]へ向けた作業文書
本件に関して入力された寄与文書の概要とその扱いは以下のとおりである。
・
5B/523(IUCAF)、5B/539(フランス)、5B/541(フランス)、5B/563(米国)、5B/600(ド
イツ)、5B/613(日本)、5B/625(WP 7D):
前回 WP 5B 会合で作成した作業文書(5B 議長報告(5B/475 Annex 29))にある干渉
検討に関する報告草案への修正提案であり、各国より修正点に対する説明がなされた。
干渉検討に関する寄与文書をアマチュアに関連するもの(5B/539、5B/600)と、関連しな
いもの(5B/523、5B/541、5B/563、5B/613、5B/625)に分類し、まず関連しないものから
審議を開始した。ただし、WRC-15 議題 1.18 に対する WMO の見解を述べた文書
5B/512(WMO)は特に審議の対象としないこととした。
・
5B/563(米国)
Kitt Peak measurements に関する一部の文章を削除した。ANNEX Y (Kitt Peak
measurements)については削除し、本実験詳細へのリンクを張ることで合意した。
・
5B/523(IUCAF)
Kitt Peak measurements について追記された案について、冗長な部分を削除した。
IUCAF が主張する Conclusions への Kitt Peak measurements 章内の結論の移動は
行わないこととした。SWG 5B1-1.18 議長は電波天文のみに利する IUCAF の態度に対
し不快感を示した。
・
5B/541(フランス)
計算ミスの修正による図の入れ替えであり、異議なく了承された。
・
5B/613(日本)
日本からの修正提案である ITU-R 勧告 M.2057 の明示、同勧告から表の引用、降水
確率分布の再計算による図の入れ替え、他ソースの明確化、エディトリアルな修正など
全て異議なく了承された。
以下はアマチュアへの干渉に関する文書でありアマチュア関係者を交えて審議された。
・
5B/539(フランス)
アマチュア関係者より細かい指摘(誤記等)があったが、概ね合意された。また表記の
統一のための修正(vehicular → automotive 等)がなされた。
・
5B/600(ドイツ)
干渉確率は小さいという結論であり合意された。
以上の審議を基にアマチュアへの干渉に関する 2 件の入力文書をマージしたテキストに
ついて審議し、エディトリアルな修正、アンテナ利得説明の追記が行われた。ロシアより、フ
ランスのアマチュアへの干渉検討が Radar A(76-77GHz、e.i.r.p. 55dBm)のパラメーター
を用いている旨指摘があったが、他の章で使われている Radar B(e.i.r.p 33dBm)より利
10 / 67
得が高く、Radar A で問題なければ Radar B でもよいということとなった。アマチュアより一
部の図は不要であるとの意見があり、該当する図を削除した後の文書を WG 5B-1 に送付
することとなった。§3.4 と§6.2 において、WP 7B から送付された「SRS では 76-81GHz
を利用していない」との WP 5B へのリエゾン文書(5B/89)を根拠に、SRS に対する干渉検
討は行わなかったとの記述がなされた。
作業文書は WG 5B1 へ送られ、WG 5B1 では特段の質疑なく作業文書から新報告草案
への格上げが合意された。WP 5B において WP 5B 議長報告への添付文書として承認さ
れた(5B/TEMP/299)。
(4) WP 5C からのリエゾン文書への回答
文書 5B/477 は WP 5C からのリエゾン文書であり議題 1.18 に言及していないが、自動
車レーダーの実運用に関する情報提供を求めているものである。本リエゾン文書は、文書
5A/427 により、WP 5A へも入力されており、WP 5A SWG 5A-5-ITS において回答文書が
作成されたため、SWG 5B1-1.18 議長の提案により、本リエゾン文書への回答方針として、
WP 5B では WP 5C に対して「WP 5A からの回答を参照してもらうように」との簡単な回答
を 送 る こ と と し た 。 議 長 よ り WP 5A か ら の 回 答 を 参 照 す る 趣 旨 の 回 答 文 書 案
(5B/TEMP/266)が示され了承された。回答文書案は WP 5B として合意され、WP 5C へ
送付された。
(5) WP 7D からのリエゾン文書への回答
WP 7D からのリエゾン文書(5B/625)の内容は、パラメーター(バンパー損)の問い合わ
せと 76-77.5 GHz 帯及び 79-81 GHz 帯における電波天文への隣接干渉検討を求めるも
のである。パラメーターの利用目的が不明であること、既に帯域内の電波天文への干渉検
討を行っており帯域外の影響は現在行っている検討より軽微であること、結果が明らかで
あるにもかかわらず同様の計算を再び行う必要はないという理由から、要請には答えない
旨の回答文書案を議長が作成することとした。回答文書案( 5B/TEMP/275)が SWG
5B1-1.18 議長より提示され、WP 5B として合意し、回答文書を WP 7D へ送付した。
(6) WP 7B へのリエゾン文書の検討
SRS への干渉検討は利用がないことから行わないと記載しているが、念のため WP 7B
に対しリエゾンを出し確認を求めることを検討した。SWG 5B1-1.18 議長がリエゾン文書案
を提示し合意された。リエゾン文書案は WG 5B-1 へ送られたが、WG 5B-1 での審議によ
り、SRS では 76-81 GHz 帯を利用していないとの主旨の WP 7B から WP 5B へのリエゾ
ン文書(5B/89)を根拠に、ITU-R 報告案には SRS に対する干渉検討は行わなかったとの
記述をすることとし、WP 7B へのリエゾン文書は送付されないこととなった。
2.1.2
WRC-15 議題 1.1(IMT 用追加周波数帯の検討)
入力文書: 500(JTG4-5-6-7)、534(ドイツ)、535(ドイツ)、589(オランダ)、
605(フランス)、614(フランス)
出力文書: 5B/TEMP/261
WRC-15 議題 1.1 は、ITM 用追加周波数帯を検討するものであり、JTG 4-5-6-7 が責任
グループである。今会合では、JTG 4-5-6-7 から、前回 JTG 4-5-6-7 会合において、
11 / 67
5350-5470 MHz 帯の RLAN から EESS(能動)を保護するための干渉軽減技術について
の寄与文書がフランス(JTG4-5-6-7/431)及びシスコシステムズ社(JTG4-5-6-7/455)から
入力され、これらの寄与文書で提案された干渉軽減技術の実現可能性と妥当性が WP 5B
に対して質問された(5B/500)。
これを受け、オランダから JTG 4-5-6-7 宛ての回答文書案が入力された(5B/589)。また、
現在、WP 5B で検討中である 5250-5850 MHz 帯レーダーの技術特性と保護基準を規定
した ITU-R 勧告 M.1638 の改訂作業に関し、ドイツからは、この改訂文書にバイスタティッ
ク・レーダーの特性を追加することが提案され(5B/534)、フランスからは、本勧告改訂草案
を勧告改訂案へ格上げすることが提案された(5B/614)。
さらに、ドイツからは、5350-5470 MHz 帯及び 5725-5850 MHz 帯の無線 LAN からレー
ダーへの干渉評価に関し、これまでの干渉軽減に関する研究では、当該帯域における周
波数ホッピングレーダーとバイスタティック・レーダーを適切に保護できないため、代替とな
る干渉軽減技術を提案するための文書が入力された(5B/535)。フランスもドイツと同様の
懸念を示し、周波数ホッピングレーダーを適切に保護する観点ため、DFS(Dynamic Frequency Selection)特性の開発を提案する文書を入力した(5B/605)。
これらの寄与文書を踏まえ、JTG 4-5-6-7 に対して、ITU-R 勧告 M.1638 の改訂勧告案
が作成されたことと、JTG 4-5-6-7 に記載されている干渉軽減技術は主に地球探査衛星業
務(EESS)用のものであり、e.i.r.p.制限値の適用及び DFS に関する追加検討が必要であ
る旨を知らせるリエゾン文書を作成し、JTG 4-5-6-7 へ送付した(5B/TEMP/261)。なお、各
国から提案された干渉軽減技術については、審議が不十分であったため、具体的な方策
はリエゾン文書には記載されなかった。
2.1.3
WRC-15 議題 1.12 関係(9 GHz 帯における EESS 用周波数帯の拡大の検討)
入力文書: 5B/556(米国)、621(WP7C)
出力文書: 5B/TEMP/276
WRC-15 議題 1.12 は、地球探査衛星業務(EESS)(能動)の既存の帯域(9300-9900
MHz)を 8700-9300 MHz 帯及び 9900-10500 MHz 帯において最大 600 MHz 幅拡大し、
EESS の合成開口レーダー(SAR)で用いることを検討するものであり、責任グループは
WP 7C である。
今会合では、米国から、EESS SAR とレーダーとの共用検討がまとめられている ITU-R
新報告草案 RS.[EESS-9GHz_RDS]に関し、EESS レーダー(チャープ幅 700、900、1100、
1200MHz 幅)と 9000-9200MHz 帯の航空監視レーダーとの共用検討に関するコメントを
WP 7C へ知らせるためのリエゾン文書案が入力された(5B/556)。また、WP 7C からは、
2014 年 5 月に開催された WP 7C での審議結果として、8700-9200MHz 帯を EESS の拡
大周波数の候補に入れないこととなり、CPM テキスト案の Method からもこの帯域が除外
されたとのことと、ITU-R 新報告 RS.[EESS-9GHz_RDS]への意見を求めるリエゾン文書
が入力された(5B/621)。
そこで、米国提案を基に WP 7C 宛てのリエゾン文書を作成し、WP 7C へ送付した
(5B/TEMP/276)。
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2.1.4
海洋レーダー関連
入力文書: 5B/475(Annex 31)(前回 WP 5B 議長報告)、488(BR 局長)、
513(フランス)、594(フランス)、610(日本)、630(WP5A, WP5C)
出力文書: 5B/TEMP/269、270
海洋レーダーに関しては、Mr. D. Franc(米国)が議長を務め、「3-50 MHz 帯に
おける海洋レーダーの周波数使用のためのガイドライン」をまとめた ITU-R 新報告
の策定作業を行った。
(1) 新報告草案に向けた作業文書の作成
今会合においては、我が国(5B/610)の他、フランス(5B/513、594)が本作業文書の修
正提案を入力した。我が国の提案は、前回会合で作成した作業文書の構成に従って作成
し、前回 WP 5B の会議の DG で意図されずに削除された部分(本文§2、ANNEX 3 の冒
頭、ANNEX 4 の§1 と 3)の復活、分かり易くするために ANNEX 3 を例 1(1ppm 安定度
の場合)と例 2(50ppm 安定度の場合)に分離すること、ANNEX 3 の Figure 5 を内容的に
より適切な部分である ANNEX 4 の§2 に移動すること、ANNEX 4 の部分で ANNEX 3 と
重複している部分の削除、略語説明を新 ANNEX 6 として追加すること、及び、エディトリア
ルな修正である。
今会合では、DG 議長が日本とフランスが提出した寄与文書をマージし、その文書を文
頭から文章並びに字句について、順次検討していった。
今会合の結果、海洋レーダーに関する新報告草案へ向けた作業文書(WD-PDNRep.)
が新報告草案(PDNRep.)へ格上げされ、次回 WP 5B 会合(2014 年 10 月/11 月)におい
て作業を完了させることが確認された。
以下に、主な審議・討議内容を記す。
・ フランスは現在開発中の新たなレーダーに関するテキストを新報告に追加することを
同 国 の 寄 与 文 書 5B/594 に よ り 提 案 し た 。 フ ラ ン ス が 提 案 し て き た 本 文 § 1
「Introduction」の項への追加テキスト「将来のレーダーは、ITU-R 勧告 M.1874 のス
ペックと同等のものであることを主管庁に示さなければならない」という文言に対して、
我が国は新たなレーダーができれば同勧告の改訂を行えば良いことと、同勧告は
mandatory ではなく、新たなレーダーの許認可は各国判断であることを指摘し、この
テキストの削除を求めた。フランスは、現在のレーダーの 90%は FMCW 又は
FMICW 方式のものであるが、開発中の海洋レーダーを含めて残り 10%については
これらの方式に必ずしも則らないことを理由に、このテキストの維持を求めた。最終的
に DG 議長が解決策として、フランスのテキストの代わりに「ITU-R 勧告 M.1874 には
まだ記載されていない開発中のレーダーは決議第 612 号に則る必要がある」という趣
旨のテキストを提案し、我が国及びフランスがこれを受け入れた。
・ そこで、フランスは、現在開発中のレーダーの特性を Annex 6 に追加することを提案
したが、まだ存在しない海洋レーダーに関する運用調整に関する記述を追記するも
のも含まれていたため、我が国がオフラインでフランスに Annex 6 に記載すべきテキ
ストは FMCW 及び FMICW 方式以外の海洋レーダーの一例を載せる程度であるべ
きであると話した結果、Annex 6 のタイトルを“Example of a Future Type of Radar:
A Pseudo-random sequences radar”に修正して、将来のレーダー技術の紹介にと
どめることとなった。
13 / 67
・ また、フランスは、第 1 項目に記載されていた「Future radars are also expected to
be implemented based on this Recommendation.」というテキストの削除を主張し、
審議の結果、本文書を削除することとなった。
・ 本文§2(Frequency administration)の第 1 項に我が国が再度追加したテキスト(運
用調整機関に関する記述)は、文書全体の構成上不要となったため、削除した。本文
§2.1(Allocations)の項にある周波数分配表において、元々米国が提案していた記
述に誤りがあることを我が国が指摘し、後ほど DG 議長が修正することとなった。
Annex 3 §1.3(Compatibility of the p-FMCW and FMICW radars)において、冒頭
テキストをより読みやすくなるように修正した。
・ Annex 5 は提案者のスペインが不在であり、審議できなかったため、Editor’s Note を
つけたまま次回会合(2014 年 10 月/11 月)にて議論することとなった。
(2) 海洋レーダーのデータベースについて
前回会合においては、我が国とスペイン提案を基に、既存の ITU-R 内のデータベースを
参考に、無線通信局(BR)が海洋レーダーの送信機と受信機それぞれに対してデータベー
ス(DB)の項目案を作成し、送信機について 19 項目、受信機について 17 項目がまとめら
れていた。
本会合では、BR より、DG の冒頭において、WRC-12 で特定された周波数帯以外の周
波数帯を使用する海洋レーダーの情報を DB に掲載し、DB の対象範囲を拡大することが
提案された。これは、従来 RR 第 4.4 条下で運用している海洋レーダーがあることから(将
来も RR 第 4.4 条で運用される海洋レーダーは否定されない)、DB が有効利用され、周波
数調整の効率化を図ることが意図された上での提案である。BR の提案に対して異議を唱
える国はなく、RR 第 4.4 条下で運用される海洋レーダーについても DB に載せられる方向
で DB の調整が進められることとなった。なお、この DB は TIES ユーザーのみが閲覧でき
るものである。
今会合において、前回会合で作成していた DB 案の見直しを行った結果、ネットワークレ
ーダの登録方法や、運用期間の表現などついて修正を行い、下表の内容で合意された。
項目名
Int
Adm
ctry
stn_type
freq_assgn
bdwdth_kHz
eirp_dBW
emi_cls
network_name
項目の説明
アクションコ
ード
主管庁
レーダーが
位置する地
理上の地域
名
レーダー局
のタイプ
数値/単位
“A”又は“S”
“TX”、“RX”又
は“TR”
3
中心周波数
帯域幅
e.i.r.p
電波型式
ネ ッ トワー ク
名
MHz
kHz
dBW
ITU コード
政府又は保
有機関により
提供
10
11
5
5
30
政府記号
地域記号
14 / 67
ワード長(最大)
備考
1
“A” 追加
“S” 削除
3
ITU 記号
3
ITU 記号
“TX” 送信、“
RX”受信、
“TR” モノスタティック
運用中心周波数
送信帯域幅
送信電力
RR Apendix1
項目名
synch
util
lat
項目の説明
他レーダーと
の同期
利用形態
設置場所
(緯度)
long
設置場所
(経度)
site_name
レーダー局
の名称
Adm_ref_id
主管庁のレ
ーダー局 ID
コールサイン
主管庁の連
絡先
ユーザーの
連絡先
運用開始日
データベース
更新日
終日運用
call_sign
email_adm
email_op
d_inuse
d_update
op_time
数値/単位 ワード長(最大)
備考
”Y” 又は “N” 1
”Y” 同期あり、
“N” 同期なし
1
”P” 又は “N”
”P”常時、“N”臨時
±DDMMSS
緯度
+ 北緯、- 南緯
-900000~
(時、分、秒)
+900000
経度
±DDDMMSS + 東経、- 西経
(時、分、秒) -1800000~
+1800000
主 管 庁 又 は 30
所有者により
提供
ID
20
コールサイン
電子メール
7
RR Article19
周波数割当て責任者
電子メール
運用責任者
日.月.年
日付(実際又は計画)
BR により自動記載
”Y” 又は “N”
adm_remark
1
255
”Y”終日運用、
“N”その他
レーダー局のデューテ
ィサイクルに関する追
加情報(例:1 時間毎最
初 15 分以上)及び調
整に有用な他情報
なお、これらの項目は、SG 5 から BR 宛ての文書としてまとめられ(5B/TEMP/269)、WG
5B-1 において合意された後、WP 5B の最終 Plenary 会合において合意された。
(3) 海洋レーダーに関するコレスポンデンス・グループ(CG)について
今会合(5B-1 レベル)においては、上述のとおり、「3-50 MHz 帯における海洋レーダー
の周波数使用のためのガイドライン」をまとめた ITU-R 新報告草案へ向けた作業文書
(WD-PDNRep.)から新報告草案(RDNRep.)への格上げが合意され、次回の 2014 年
SG 5 会合(2014 年 11 月開催予定)での承認を目指すこととなった。しかし、それまでに最
終調整すべき項目があるため、CG において次回 WP 5B 会合へ向けて検討を進めるため、
次の①~⑤の CG のマイルストーンが設定された。
① 2014/6/30:議長が言葉づかいを見直した改訂版を CG 経由で提出
② 2014/7/31:各国から編集上、及び、内容のある修正の提案
③ 2014/8/29:各国から提示された全ての修正を併合し、併合された文書を CG へ送付
④ 2014/9/19:2 回目のレビュー完了、及び、各国から CG へ最後の修正の提示
⑤ 2014/10/10:併合された修正を CG へ送付し、この版が次回 WP 5B 会合(2014 年 10
15 / 67
月/11 月)の基本とする。
(4) 海洋レーダーのコールサイン送出について
レーダーのコールサイン送出に関する WP 5A 及び 5C からのリエゾン文書(5B/630)が入
力された。内容は、米国の提案するコールサイン送出について、受信方法の情報とデモンス
トレーションを求めるものであり、日本提案の A1A/A2A でのコールサイン送出については特
段の指摘はなかった。
コールサインについては、次回 WP 5B 会合で審議することになる。
2.1.5
ITU-R 勧告 M.1460-1、M.1464-1、M.1465-1 の改訂関係
入力文書: 5B/475(Annex 11、15、16、17)(前回 WP 5B 議長報告)、515(豪州)、
519(豪州)、520(豪州)、558(米国)、575(米国)
出力文書: 5B/TEMP/262、263、264
ITU-R 勧告 M.1460-1 は、2900-3100 MHz 帯における無線測位レーダーの技術・運用
特性をまとめたものであり、前回 WP 5B 会合において、本勧告の改訂草案へ向けた作業
文書(5B/475 Annex 15)が作成された。今会合では、豪州(5B/519)から、「Summary of
Revision」のテキストの追加提案と、本作業文書を勧告改訂草案(PDRR)へ格上げするこ
とが提案された。また、米国(5B/575)からは、本作業文書の Attachement の Annex 1 の
§6 の航空無線航行レーダーに関する記述を削除し、勧告改訂案(DRR)へ格上げするこ
とが提案された(注:豪州提案と異なり、二つのステータスをアップグレードすることが提案
された)。審議の結果、両文書の修正提案を作業文書に反映し、作業文書のステータスを
一つだけアップグレードした上、勧告 M.1460-1 の改訂草案(PDRR)を作成し、議長報告に
添付した(5B/TEMP/262)。
ITU-R 勧告 M.1464-1 は、2700-2900 MHz 帯における航空機無線測位レーダーと気象
レーダーの共用検討のための無線測位レーダーの技術特性や運用特性、保護基準を規
定するものであり、前会合において、本勧告の改訂草案へ向けた作業文書(4B/475 Annex 16)が作成された。今会合では、豪州(5B/520)から、フェイズド・アレー・アンテナの特
定及び「Summary of Revisions」のテキストの追記提案と、本作業文書を勧告改訂草案
(PDRR)へ格上げすることが提案された。また、米国(5B/558)からは、本作業文書におい
て、「保護基準 I/N = -10 が適当でない」とするテキストを「ある場合においては、I/N = -10
が適当ではないかもしない」と修正することが提案され、豪州と同様に作業文書を RDRR
へ格上げすることが提案された。審議の結果、両文書の修正提案を作業文書に反映し、作
業 文 書 を 勧 告 M.1464-1 の 改 訂 草 案 ( PDRR ) へ 格 上 げ し 、 議 長 報 告 に 添 付 し た
(5B/TEMP/263)。
ITU-R 勧告 M.1465-1 は、3100-3700 MHz 帯におけるレーダーの技術・運用特性及び
保護基準を定めたものであり、前回会合において、本勧告の改訂草案へ向けた作業文書
(5B/475 Annex 17)が作成された。今会合では、豪州(5B/515)から、「Summary of Revisions」のテキストの追記と Table 1 の 3100-700MHz 帯の radiolocation system の特性
をまとめた表において、船舶と航空機に搭載するレーダーのパラメーターを修正し、船舶レ
ーダー(Ship system C)の特性を追加することが提案された。さらに、作業文書を改訂勧
告草案(PDRR)へ格上げすることが提案された。審議の結果、豪州の提案どおりに作業
文書が修正され、PDRR へ格上げされた(5B/TEMP/264)。
16 / 67
2.1.6
気象レーダーに関する ITU-R 勧告 M.1638-1、M.1849 及び ITU-R 報告 M.2136 の
改訂関係
入力文書: 5B/475(Annex 12、18)(前回 WP 5B 議長報告)、534(ドイツ)、
555(米国)、574(米国)、577(米国)、614(フランス)
出力文書: 5B/TEMP/260、265、271
ITU-R 勧告 M.1638-1 は、5250-5850 MHz 帯レーダーの技術特性と保護基準を規定す
るものであり、前回会合において、勧告改訂草案(PDRR)が作成され、議長報告に添付さ
れていた(5B/475 Annex 12)。今会合では、ドイツ(5B/534)から本文書にバイスタティック。
レーダーの特性を追加することが提案され、米国(5B/574)から Table 2 の Radar 18 と
Radar 19 の「パルス幅」と「立ち上がり/立ち下がり時間」、「パルスの繰り返し率」を修正
した上で、本 PDRR を勧告改訂案(DRR)へ格上げすることが提案された。また、フランス
(5B/614)からは、エディトリアルな軽微な修正を行った上、米国同様、本 PDRR を DRR へ
格上げすることが提案された。審議の結果、これらの提案文書に基づき PDRR の修正が
な さ れ 、 本 文 書 は 大 き な 議 論 も な く 、 DRR へ 格 上 げ さ れ 、 SG 5 へ 上 程 さ れ た
(5B/TEMP/260)。
ITU-R 勧告 M.1849 は地上気象レーダーの技術及び運用特性をまとめたものであり、前
回会合において、本勧告の改訂草案へ向けた作業文書(5B/475 Annex 18)が作成されて
いた。今会合では、米国(5B/555)から、Annex 2 に、新たに 2700-2900 MHz 帯で運用す
る米国の気象レーダー2 種(Radar 3 及び Radar 4)の技術特性を追加することが提案され
た他、同じく米国(5B/577)から、現在の気象レーダーが他のパルス源へ及ぼす干渉に関
する研究をまとめた文書が入力され、ITU-R 勧告 M.1849 の改訂草案へ向けた作業及び
新たに ITU-R 報告 M.2136 へ反映させることが提案された。審議の結果、米国提案
(5B/555)を踏まえて ITU-R 勧告 M.1849 の改訂草案へ向けた作業文書が更新され、次回
会合へ継続審議となった(5B/TEMP/265)。また、米国が入力した干渉研究に関する文書
は、勧告 M.1849 及び報告 M.2136 の改訂へ向けた作業文書としてまとめられ、議長報告
に添付された(5B/TEMP/271)。
2.1.7
RR 脚注 5.511F について
入力文書: 5B/604(フランス)、624(WP7D)
出力文書: 5B/TEMP/272
WRC-12 で無線標定業務用(RLS)の周波数として特定された 15.4-15.7 GHz 帯に対し、
2013 年 5 月の WP 7D において、当該帯域の脚注 5.511F に記載されている「RLS から
電波天文業務(RAS)に及ぼす混信の許容可能な時間率 2%」の文言を削除すべきとの意
見が出され、2013 年 11 月の WP 5B 会合において、「時間率 2 %」の削除が無線標定業
務の運用に支障を来さないかどうかの検討が必要となった。
今会合では、フランス(5B/604)から、TU-R 勧告 M.1513-1 と当該帯域における RLS が
航空機に搭載されるものであること(つまり、ワーストケースである RAS と正面でぶつかる
時間が非常に短い)を踏まえ、当該脚注の「for more than 2 percent of the time」を「for
more than 2 percent of integration periods of 2000 periods」とすることが提案された。前
回 WP 5B 会合においては、この時間率の削除を主張する国(ドイツ・オランダ)と反対する
国(米国・フランス)とで意見が分かれたが、このフランス提案は、新たな解決案を提案する
ものであった。また、WP 7D(5B/624)からは、次回の WP 7D 会合(2014 年 10 月開催予
定)までに WP 5B での検討結果を知らせることを要請するリエゾン文書が入力された。
17 / 67
今会合においては、ドイツは平場で時間率の削除を主張せず、米国、フランス及びドイツ
がオフラインで WP 7D 宛ての回答文書を作成し、回答文書に以下の点が記載された。
・
無線標定システムは高速で移動する航空機に搭載されるものである。
・
通常のフライト時にレーダーの照準ミスが起きたり、気象条件や航空機の衝突防
止のための行動等何らかの理由により、理論上のレーダーの軌跡が影響を受け
たりする可能性があるため、RLS が RAS へ混信を及ぼす可能性がある。
・
そのため、RR 脚注 5.511F 中の「時間率 2 %」の記述は現状に合わせるために必
要である。
オフラインで調整されたこの回答文書に対しては特段の質疑なく、本文書が WP 7D へ送
付された(5B/TEMP/272)。
2.1.8
その他
入力文書: 5B/304(Annex 39)(前々回 WP5B 議長報告)、
475(Annex 19、23、30)(前回 WP 5B 議長報告)、514(フランス)、
521(豪州)、569(米国)、572(米国)、576(米国)、578(米国)、
593(フランス)、622(WP7C)、623(WP7C)
出力文書: 5B/TEMP/258、268、273、274、298
(1) WRC-15 議題 1.6.1(第一地域における Ku 帯 FSS の追加分配の検討)について
WRC-15 議題 1.6.1 は、第一地域において、10-17 GHz 帯を固定衛星業務(FSS)(アッ
プリンク・ダウンリンク各 250 MHz 幅)へ分配することを検討するものであり、責任グループ
は WP 4A である。現在、WP 4A では、既存業務と FSS の周波数共用検討をまとめた報告
S.[R1.FSS]の策定作業が進められている。
今会合では、米国(5B/569)から WP 4A 宛てのリエゾン文書案が提案された。米国の提
案は、13.25-13.75 GHz 帯航空無線航行業務(ARNS)と FSS の共用検討が記載されて
いる S.[R1.FSS]の§8.2.2 に S&A (sense & avoid) radar と FSS ダウンリンクの周波数共
用検討の内容をアップデートするというものであった。また、S&A radar のバックローブが
FSS 地球局の受信機のメインローブ、サイドローブ、バックローブに及ぼす干渉量を計算し
た場合、ベストケース(0.6m FSS ES back lobe and S&A side lobe)のマージンが-37.2
dB であり、マージンをゼロにするためには、S&A radar のサイドローブを 19 dB から 37.2
dB 小さくして、-18.2 dB にする必要があることを提案文書の中で述べ、S&A radar のバッ
クローブをこれだけ小さくすることは難しいとして、FSS 地球局の受信機は S&A radar から
の干渉を受けると結論づけていた。
審議の結果、米国の寄与文書を基に WP 4A 宛てのリエゾン文書を作成し、WP 4A へ送
付した(5B/TEMP/298)。
(2) ITU-R 新勧告草案 M.[ANT-ROT]へ向けた作業文書について
前々回の WP5B 会合において、アンテナのカップリング問題に対応するため、干渉解析
や共存解析のためのアンテナカップリングにおけるアンテナの回転の影響を記述する新勧
告の策定が米国から提案され、新勧告草案[ANT ROT]へ向けた作業文書の検討が開始
された。前回会合においては、この作業文書が新勧告草案(PDNR)へ格上げされ、議長
報告に添付された(5B/TEMP/475 Annex 19)。
今会合では、米国(5B/576)から、複数のレーダーの回転速度の差が 7.46 度/sec の場
18 / 67
合のアンテナカップリングの図を追加(Fig.7 と 8)し、さらに Radar C のアンテナパターンの
図を差し替え(Fig.12)、PDNR を新勧告案(DNR)へ格上げすることが提案された。
審議の結果、米国が提案どおりに PDNR の修正がなされた上、DNR へ格上げされ、
SG5 へ上程された。
(3) ITU-R 新勧告草案 M.[PEAK-FDR]へ向けた作業文書について
前々回 WP5B 会合において、干渉解析に用いられるパルスシステムの PFDR(Peak
frequency dependent rejection)を計算すための手順を記述する新勧告の策定が米国か
ら提案され、新勧告草案[PEAK FDR]に向けた作業文書(5B/475 Annex 23)が検討され
ているところである。
今会合においては、米国(5B/572)から、新たに Annex 2 としてフィルターの無変調パル
スに対するタイムドメインレスポンスをまとめた記述を追加することが提案された。また、フ
ランス(5B/514)から、無線標定システムのパルス発射によるデューティサイクルの影響評
価に関し、作業文書の中で引用されている CCIR Report 654-3 及び CCIR Report 972 の
うち、前者は ITU-R 勧告 SM.337 に置き換えることができるものの、後者については既存
の ITU-R 勧告又は報告がないことが指摘され、その対応方法を WP 1A に相談するための
リエゾン文書案が提案された。なお、このフランス提案では、既存の ITU-R 文書がないかど
うかを WP 1A に問い合わせた上で、既存の文書がなければ、ITU-R 勧告 SM.337 の改訂
又は新たな文書の作成、もしくはそれ以外の方法を検討することも提案された。
今会合においては、本件の詳細は審議されず、次回会合へ持ち越されることとなった。
(4) ITU-R 新報告草案 M.[OOB S-Band]へ向けた作業文書について
これまでの WP 5B 会合において、米国提案に基づき、2700-2900 MHz 帯における気象
用レーダーに影響を与える隣接バンドのブロードバンド無線システムの干渉量を評価する
ための新報告の策定作業が進められてきた。前回 WP 5B 会合においては、本件に関する
寄与文書が 1 件も入力されず、前々回の WP 5B 会合で作成された新報告草案へ向けた
作業文書(5B/304 Annex 39)がそのまま持ち越されていた。
今会合においては、米国(5B/578)が、本作業文書に追加すべき情報がないとして、今
会合において新報告草案(DNRep.)へ格上げし、本年 11 月の SG 5 へ上程することを提
案した。
審議の結果、軽微なエディトリアルな修正を行った後、米国の提案どおりに本作業文書
が新報告草案へ格上げされた(5B/TEMP/268)。
(5) ITU-R 新報告草案 M.[COM_RAD]へ向けた作業文書について
1215-1400 MHz 帯における地上レーダーの技術・運用特性及び保護基準をまとめたも
のとして、ITU-R 勧告 M.1463 がある。これまでの WP 5B 会合においては、豪州等から
様々な種類のレーダーの特性をまとめた表に新たなレーダーの特性の追加が提案され、
当該勧告の改訂作業が進められてきたが、前会合において、豪州の寄与文書(5B/443)に
記載された高デューティサイクルの通信システムから無線測位業務で運用するレーダーへ
の干渉効果を評価するための記述が切り分けられ、新報告草案 M.[COM RAD]として別個
の文書として作成することが合意され、新報告草案へ向けた作業文書が作成された
(5B/475 Annex 30)。
今会合では、豪州(5B/521)から、1300-1400 MHz 帯及び 2700-3500 MHz 帯の IMT
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が航空レーダー及び船舶レーダーへ及ぼす影響を評価をまとめたものが入力され、これを
作業文書に反映することと、文書のタイトルを「Effects of interference from hifh duty cycle communication-type systems into radars operating in the radiodetermination service」から「Impact on radar probability of detection due to interference from wideband
communication signals」へ変更することが提案された。また、フランス(5B/593)からは、
文書全体の構成を見直し、Study 1(線形の FM 波形レーダー)、Study 2(非線形 FM 波形
レーダー)、Study 3(その他のレーダー)に分けて記載することが提案された。
審議の結果、これらを踏まえて作業文書が更新され、フランスの提案どおりに作業文書
のタイトルが更新され、引き続き作業文書のステータスのまま議長報告に本出力文書が添
付された(5B/TEMP/273)。
(6) 35.5-36 MHz 帯における地球探査衛星(能動)と無線標定業務の共用検討について
WP 7C から、35.5-36 GHz 帯における無線標定業務と EESS(能動)の周波数共用検
討に関し、当該帯域で運用する無線標定業務の最大仰角が天頂方向に近い場合には、
EESS(能動)に有害な混信を及ぼすおそれがある旨を知らせるリエゾン文書(5B/623)が
入力された。
本リエゾン文書に対する回答文書は作成されず、WP 5B 議長報告に WP 7C からリエゾ
ン文書が入力されたことが記載されるにとどまった。
(7) ITU-R 新報告草案 RS.[EESS_ARNS 1 215-1 300 MHz]へ向けた作業文書について
WP 7C において、1213-1300 MHz 帯の地球探査衛星業務(EESS)(能動)の宇宙レー
ダーが 1240-1370 MHz 帯の ARNS のレーダー受信機に及ぼす影響をまとめた ITU-R 報
告草案 RS.[EESS-ARNS RADARS 1 215-1 300 MHz]の策定が検討されているところで
ある。
今会合では、WP 7C からリエゾン文書が入力され(5B/622)、WP 5B の意見を踏まえて
修正した新報告草案の最新版の内容が報告された。
そこで、WP 7C に対して、現在の新報告草案の内容を理解したことを WP 7C へ回答す
るためのリエゾン文書を作成し、WP 7C へ送付した(5B/TEMP/274)
2.2
WG 5B-2:Aeronautical(航空移動業務)関連
WG 5B-2 は、Mr. M. Weber(ドイツ)が担当し、表 6 に示す体制にて、63 件の入力文書に
ついて審議を行い、26 件の出力文書を作成した。
表 6: WG 5B-2 の審議体制
SWG
SWG 5B-2a
SWG 5B-2b
SWG 5B-2c
主要事項
議長
無人航空機(UAS)
Mr. D. Reed(米国)
航空機内の無線通信(WAIC)
Mr. J. Cramer(米国)
14 GHz 帯、22 GHz 帯及び 25 GHz 帯
Mr. M. Lemke(米国)
付近における航空機システムの特性
20 / 67
2.2.1
WRC-15 議題 1.5:無人航空機システム(UAS)関連(SWG 5B-2a)
入力文書: 5B/475(Annex 1、2、25)(前回 WP 5B 議長報告)、484(イラン)、
485(イラン)、496(WP4B)、503(WP4A)、512(WMO)、530(ドイツ)、
531(ドイツ、フィンランド、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、オラン
ダ、ノルウェー、ポルトガル、ルーマニア、スペイン、スウェーデン、スイ
ス、英国)、533(ドイツ)、542(中国)、553(Inmarsat)、554(ドイツ)、
561(米国)、562(米国)、567(米国)、568(米国)、573(米国)、
579(米国)、582(米国)、588(米国)、595(イラン)、596(イラン)、
597(AsiaSat)、598(AsiaSat)、601(フランス)、615(ルクセンブルグ)、
616(ルクセンブルグ)、626(WP7D)
出力文書: 5B/TEMP/317、318、319、320、321、322、323、324
無人航空機システム(UAS)に関する WRC-15 議題 1.5 を扱う SWG 5B-2a は、Mr. D.
Reed(米国)が議長を務めた。計 14 回の審議と 1 回の正式なドラフティンググループ(DG)、
そして数多くの非公式 DG 及びディスカッションが行われた。今会合における本 SWG で扱う
べき文章と得られた成果をまとめた表を以下に示す。
審議事項
(1)
(2)
(3)
(4)
審議結果
・ 承 認 さ れ CPM 管 理 委 員 会
CPM テキスト案
(Management Committee)へ送付さ
れることとなった。
・ 審議されず次回会合へ持越し。
ITU-R 新報告草案
・ 各入力文書を統合した上で、議長報
M.[UAS-FSS]
へ向けた作業文書
告に添付。
・ 審議は行われなかった。
・ 前回会合の WP 5B 議長報告に添付
作業計画案
された作業計画案が更新されたもの
が今会合の議長報告に添付された。
・ WP 4B、4C、5C 及び ICAO 宛てのリ
関連 WP とのリエゾン文
エゾン文書案が審議されたが、全ての
章
リエゾン文書案の発出が合意に至ら
なかった。
出力文書
5B/TEMP/317
(5B/636 Annex 1)
5B/TEMP/319
~324
(5B/636 Annex 2)
―
以下に、各審議事項について詳細に示す。
(1) CPM テキスト案
CPM レポートの章構成及び各章の構成は ITU-R の回章 CA/201 で定められており、議
題 1.5 は、航空・海上・無線標定業務関連を扱う第 3 章に分類されている。本 CPM テキス
ト案は、以下に示すように 6 つの節で構成されており、今会合では、各節への入力文書を
統合した上で審議が開始された。
3/1.5/1
3/1.5/2
3/1.5/3
要旨 (Executive summary)
背景 (Background)
技術・運用研究概要(ITU-R 勧告リストを含む)
(Summary of technical and operational studies, including a list of relevant ITU-R Recommendations)
21 / 67
3/1.5/4
3/1.5/5
3/1.5/6
研究結果の分析 (Analysis of the results of studies)
議題を満たす方法(Method) (Methods to satisfy the agenda item)
規則・手続の検討 (Regulatory and procedural considerations)
第 3/1.5/2 節は議論なく承認され、第 3/1.5/3 節に記載されていた ITU-R 新報告草案
S.[FSS-Ref_UAS]は、イランの「WP 4A において、ITU-R 新報告草案 S.[FSS-Ref_UAS]
は WRC-15 が終わるまでは完成しないことが決まったはずであり、関連する部分は削除す
べきである。」との主張により削除されるなど、いくつかの修正が行われた上で承認され
た。
第 3/1.5/4 節は、DG が設立され、5 月 25 日(日)に議論が行われたが最終的に合意に
至らず、イランの主張により、本節の冒頭に「本章は合意に至らなかった。」と記載された。
第 3/1.5/5 節では、入力された文書に基づき、3 種類の Method(Method A、B、C)が整
理され、これに基づき審議が進められた。以下に、提案された各 Method の概要を示す。
(※ 審議された以下 3 つの Method は、後述するように、最終 Plenary でまとめられた
CPM テキスト案の Method とは異なるため、注意すること。)
・ Method A:
UAS の CNPC を FSS として使用可能とする。
・ Method B:
FSS 帯の中に AMS(R)S を分配し、AMS(R)S として UAS CNPC を使
用可能とする。
・ Method C: RR を変更しない(NOC)。
本会期の大半が Method の議論に費やされた。SWG レベルの審議は計 14 回行われた
が議論は平行線をたどり合意を得ず、さらに WG 5B2 レベルの審議でも審議が行われた
が合意に至らなかった。結果として、最終日の Plenary 会合前に作成された CPM テキスト
案の段階では、各 Method に各国の追記・修正提案が反映された文章であったが、いずれ
の Method も合意されず、議論が決着する兆しが見られなかった。そのため、WP 5B 議長
が最終日までの審議を踏まえた CPM テキスト案を作成し、この文書をベースに修正が加
えられた CPM テキスト案が WP 5B 最終 Plenary 会合で合意された。なお、最終的に CPM
テキスト案に記載された Method は 2 つであり、上記の Method A 及び Method C(最終的
には Method B)が記載された。
以下に、最終日までの審議における各 Method の審議動向、最終 Plenary 会合に提示さ
れた WP 5B 議長による CPM テキスト案の概要、そして最終 Plenary 会合の審議動向を
示す。

最終 Plenary 会合前日までの各 Method の審議
① Method A (UAS の CNPC を FSS として使用可能とする Method)
本 Method はイランとロシアにより会期中一貫して反対の姿勢が示された。本
Method では、複数の争点があったことから、以下に個別に整理して記載する。
 Link 2、3 の無線業務の定義上の扱い
イランは、本システムの Link 1(無人航空機制御局(UACS: Unmanned Aircraft
Control Station)  FSS 宇宙局)及び Link 4(FSS 宇宙局  UACS)の回線は
FSS と見なせるが、Link 2(FSS 宇宙局 無人航空機地球局(UA ES))及び Link
3(UA ES)  FSS 宇宙局)の回線は MSS であるため、本 Method は不完全であ
るとして全面的に否定した。また、Method A の本文に Link1、4 が FSS、Link 2、3
22 / 67
が FSS ではないということを示す文言の追加がイランから提案されたが、米国、ド
イツ、Inmarsat 社は反対した。結果として、イランの提案により周波数分配表の脚
注に Link1、4 は FSS 業務、Link2、3 は FSS 宇宙局と UA 移動地球局の通信で
あるという記載が加えられることで承認された。
 航空安全業務
ロシアは、現状の FSS が RR 第 4.10 条に基づく航空安全業務ではないことを
理由に、UAS の CNPC を FSS の帯域で使用した場合、UAS の CNPC の安全性
が確保できるかどうか懸念があるとコメントした。しかし、審議の中でこれに対する
明確な回答は得られなかった。
 割当帯域が不特定
ロシアは、本 Method には UAS CNPC が使用する帯域の指定がないため、全
ての FSS 帯に対して UAS CNPC の利用が可能と解釈できるとして、本 Method
へ反対の姿勢を示した。しかし、これに対する明確な回答・反論はなかった。
 Method A の利点・欠点
SWG 5B-2a 議長や WP 5B 議長より、CPM テキストの記載内容を極力シンプ
ルにすることが求められ、WG 5B-2 議長は、ITU-R 決議 2-6 に基づき、Method の
「利点(Advantage)・欠点(Disadvantage)」は最大 3 項目にすべきとコメントした。
しかし、イランは、「欠点」については追加提案(12 項目)及び修正提案(1 項目)を
記載し、「利点」については、全削除もしくは[
]付きにすることを強硬に主張した。
この「利点」の全削除について、米国は明確に反対の姿勢を示した。また、イランは、
Method A を記載した§3/1.5/5.1 の冒頭に、「Method A の支持者(proponent)は
「利点」に対するコメントを一切認めなかった。これは、奇妙(strange)で且つ予想
外(unexpected)で、そして特異な(peculiar)行為であり、CPM の手続きとして賛
成できない」という文章を記載することを強硬に主張し、米国から削除要求が行わ
れたが、結果として記載されることとなった。また、米国、Inmarsart 社の提案により、
「利点は本 Method の賛成者、欠点は反対者により提案され、それぞれに対するコ
メントは許されなかった」というテキストが記載された。
 新決議案 [FSS-UA-CNPC] (§3/1.5/6 関係)
本 Method を実現するための規則面の検討として、§3/1.5/6(Regulatory and
procedural considerations)に米国が提案した新決議案が記載されていたが、イ
ランが、この新決議案は干渉問題についての情報がなく、保護基準の議論も不十
分であるため、決議として機能しないことから、全てを空欄にすべきと主した。この
点に関しては、その後、十分な議論が行われず結論が出ないまま最終 Plenary 会
合へ突入した。なお、この新決議案について、イランは「議論がまったく行われてい
ない」という主張を今会合の終盤で繰り返すことで、本 Method の有効性を否定し
続けた。
② Method B (FSS 帯の中に AMS(R)S を分配し、AMS(R)S として UAS CNPC
を使用可能とする Method。)
本 Method に対して、ドイツから、欧州郵便電気通信主管庁会議(CEPT)(但しフ
ランスは除く)が本 Method を支持しているとの説明があった。CEPT が本 Method
を 提 示 し た 理 由 は 、 ICAO が 要 求 す る 航 空 安 全 の 条 件 を 満 た す た め に は 、
AMS(R)S と同様の要件が必要であり、そのためには FSS 帯への AMS(R)S 新規
23 / 67
割当が必要であるというものであった。一方で、ロシアとイランは本 Method に対し
て否定的な姿勢を示した。
本 Method では、複数の争点があったことから、以下に個別に整理する。
 割当帯域が不特定
ロシアは、Method A と同様に本 Method には UAS CNPC が使用する帯域の指
定がないため、全ての FSS 帯に対して UAS CNPC の利用が可能と解釈できると
して、反対の姿勢を示した。これに対する明確な回答・反論は行われなかった。
 RR 第 9.11A 号
本 Method では、RR の周波数分配表上において、UAS CNPC に分配する FSS
帯に「RR 第 9.11A 号の下で AMS(R)S に割当てる」という脚注を付すことで、FSS
帯への AMS(R)S 追加割当てを行うことが提案されていた。しかし、この「RR 第
9.11A 号」が UAS CNPC に対して適切かどうかについて議論が紛糾した。以下に
各国の姿勢を示す。
・ イラン:
RR 第 9.11A 号には他の衛星を保護する仕組みがないため、他
の衛星と UAS 間での調整が不可能である。また、RR 第 9.11A
号は非静止衛星のみにしか適応できない。
・ Inmarsat:
Ka バンドでは、RR 第 9.11A 号の下で静止衛星-非静止衛星の
調整を行っているという事例があり、英国では RR 第 9.11A 号に
従って AMS(R)S と非静止衛星の調整を行っている。
一方、RR 第 9.11A 号は手続きが複雑であり、実作業が多くなる
という懸念もある。
・ ルクセンブルク: RR 第 9.11A 号は、UAS CNPC を規制するには規定として弱く、
より適切な条文を使用すべきである。
・ 英国:
RR 第 9.11A 号は非静止衛星と UAS の通信に使用できる。
結果として、議論は収束せず、SWG 5B-2a 議長提案に基づき、Method B の根
拠条文を RR 第 9.XX 号(暫定的な番号)とすることとされた。
 本 Method をサポートする共用検討
ロシア、イランより、Method B をサポートする周波数共用検討がなされていない
との指摘が繰り返しなされた。
 新たな割当てを行うことと議題 1.5 のスコープの整合性
イランが、WRC-15 議題 1.5 のスコープの中に新たな周波数分配を行うことは含
まれていない(すなわち、議題 1.5 は FSS への分配を検討するものであり、
AMS(R)S は議題 1.5 の範疇外)と強硬に主張したため、WP 5B 議長が ITU 無線
通信局(BR)の法務担当に対して助言を求めることとなった。
BR の判断は「議題 1.5 に新たな周波数分配に関する議論は含まれない」という
ものであった。この BR の判断により、Method B が他の Method と同等に扱うこと
はできない点が確認されたが、ドラフティングの段階では、CPM テキスト案への記
載方法については合意に至らなかった。なお、最終的には、Method B は CPM テ
キスト案の§3/1.5/5(Methods to satisfy the agenda item)に正式な Method とし
24 / 67
て記載されず、§3/1.5/5 に「Note」という形で、「AMS(R)S への分配を提案する
Method が提案された。しかし、BR 法務部門の助言により追加分配は議題の範疇
外であるとされた」旨が記載された。
③ Method C (NOC)
イランとロシアが本 Method を支持した。また、フランスは「技術・運用方式が合意
を得ない場合」において本 Method に賛成であるとの姿勢を示した。
イランより、本 Method の欠点は「議題 1.5 を満たさないこと」のみであり、その他
の利点・欠点はすべて削除すべきであるという主張が繰り返し行われた。この主張
に対して、ロシアは、現行の周波数分配であっても UAS CNPC は運用可能という理
由から、イランの「欠点」として「議題を満たせない」と記載することは不適切であり、
Method C の「利点」「欠点」はすべて削除すべきと主張した。しかし、米国が全ての
Method における「利点」「欠点」の全削除を要求したため議論が空転した。最終的
に、WP 5B 議長が ITU-R 決議 2-6 を示した上で、Method には「利点・欠点」を含む
必要があることが確認され、削除提案されていた「利点・欠点」の項目全てが CPM
テキスト案に記載されたが、最終 Plenary 会合まで議論は終結しなかった。

最終 Plenary 会合における審議
前日までの SWG 5B-2a 会合レベル、さらには WG 5B-2 会合レベルの審議において、
CPM テキスト案がまとまらなかったことを踏まえ、最終 Plenary 会合の審議の冒頭で、
WP 5B 議長から以下 3 つのオプションが提示された。
・ CPM テキスト案を作成せず、その理由を説明する文書を作成する。(オプション 1)
・ WG 5B-2 から提出された CPM テキスト案(5B/TEMP/317)をそのまま CPM テキ
スト案とする。(オプション 2)
・ WP 5B 議長がこれまでの議論を踏まえてまとめた CPM テキスト案を基に審議する。
(オプション 3)
上記 3 つのオプションのうち、どれを採用するかは明確にされないまま、WP 5B 議長
が作成した CPM テキスト案の§3/1.5/4(Analysis of the results of studies)と§3/1.5/5
(Methods to satisfy the agenda item)に関する審議が行われた。しかし、議論は空転し
続けたため、ドイツが合意されていない文書を CPM テキスト案として取りまとめることに
反対し、CPM テキスト案を作成すべきでないと繰り返し主張した。これに対して、イラン
及びフランスが CPM テキスト案を作成する必要性を説明し、最終的に WP 5B 議長が示
した以下の方向性で CPM テキスト案をまとめることで合意した。

§3/1.5/4(Analysis of the results of studies):
既存のテキスト(WP 5B 議長が作成したテキスト)を全て削除し(イランが、WP 5B
議長が作成したテキストは AMS(R)S への分配を主張する ICAO 寄りの内容となっ
ていることを指摘し、削除を要請した)、「本セクションに関しては、合意に至らなかっ
た」という旨を記載し、その文章の後に今会合に入力された寄与文書の文書番号
(ハイパーリンク付き)をリファレンスとして列挙する。

§3/1.5/5(Methods to satisfy the agenda item):
5B/TEMP/317 をベースとして、Method A(FSS への追加分配)と新 Method B(旧
25 / 67
Method C)(NOC)に対する「利点・欠点」を記載する。
なお、前述のとおり、旧 Method B(AMS(R)S への追加分配)については、本セクシ
ョンに「Note」という形で、「AMS(R)S への分配を提案する Method が提案された。
しかし、BR 法務部門の助言により追加分配は議題の範疇外であるとされた」旨が
記載された。
なお、他のセクションについては最終 Plenary 会合において審議はなされず、本件に
関して WP 5B 議長報告に何らかのテキストを記載することを希望する主管庁は、翌週ま
でに WP 5B 議長へメールで文書案を送付することとなった。
(2) ITU-R 新報告草案 M.[UAS-FSS]へ向けた作業文書
CPM テキスト案の審議で今会合の大半の時間を費やし、本作業文書に対する審議を行
う時間を確保できなかったことから、審議自体は次回会合へ持ち越すこととなり、今会合に
入力された文書の持ち越し方法について審議が行われた。
SWG 5B-2a 議長から、本会合で入力された文書を一つに統合した上で議長報告に添
付することが提案され、イランからも賛同を得られた。しかし、ロシアは「統合過程が確認で
きないという点」及び「入力された文書に誤りがあり、それを審議せずに統合することは危
険であるという点」から入力された寄与文書を単純に統合して WP 5B 議長報告に添付する
ことに反対し、全ての入力文書をそのまま次回へ持ち越すことを主張した。結果としては、
Editor’s note として「本文書は、2014 年 5 月の WP 5B 会合に入力された文書を統合した
ものであり、議論は行われていない。」というテキストを各 Annex の冒頭に記載し、要旨に
入力文書の文書番号リストを記載した上で、統合した文書を WP 5B 議長報告に添付する
方法が合意された(5B/TEMP/319~324)。次回会合では本作業文書の審議が中心とな
る。
(3) 作業計画案
審議は行われなかった。
(4) 関連 WP とのリエゾン文章
WP 4B、4C、5C 及び ICAO 宛てのリエゾン文書案が作成されたが、以下に述べるとおり、
最終的に全てのリエゾン文書案が合意されず、議題 1.5 に関するリエゾン文書は WP 5B
から 1 件も発出されなかった。

WP 4C へのリエゾン文書案
イランが「十分な議論が必要であり、今会合で発出すべきではない」と主張し、結果と
してリエゾン文書案が合意されなかった。

WP 5C へのリエゾン文書案
WP 5B 議長より、次回会合に十分な時間があるため、今会合では発出しないほうが
よいとのコメントがあった。また、イランより、内容に対する疑問が提示された。結果として
リエゾン文書案を送付しないこととなった。

WP 4B へのリエゾン文書案
イランより、WP 4B に送ること自体に対する疑問が提示され、結果としてリエゾン文書
26 / 67
案を送付しないこととなった。

ICAO へのリエゾン文書案
WG 5B-2 での審議において、WG 5B-2 議長より、本リエゾン文書案を最終 Plenary
会合へ上程したいとの意向が示されたが、イランより、質問事項について ICAO は知識
があるか疑問であり、本リエゾン文書案で ICAO に問い合わせる内容は WP 4A や 4B
の管轄ではないかとの疑問が提示された。WG 5B-2 議長及びドイツは ICAO が回答を
用意することができると説明し、ICAO も質問は歓迎であるとコメントした。結果として WG
5B-2 レベルではリエゾン文書案が合意された(5B/TEMP/318)。
しかし、WP 5B の Plenary 会合で再度イランより「単一リンク障害の許容最大時間」な
どのパラメーターについて ICAO へ質問するべきではないとの発言があり、ロシアもこの
リエゾン文書案の送付に強く反対した。WP 5B 議長、ICAO 及びドイツがこの質問が妥
当であると発言し、特に ICAO は「ITU-R が全てのパラメーターを規定する役割を担って
いる一方で、ICAO は無人航空機の安全運航のための要件を規定する役割を担ってい
る」という意見を示した。休憩を利用したオフラインの審議において再度文章の修正が行
われたが、イラン、ロシアが強硬に反対したため、結果としてリエゾン発出は合意されな
かった。
2.2.2
WRC-15 議題 1.17:航空機内の無線通信(WAIC)関連(SWG 5B-2b)
入力文書: 5B/475(Annex 7、8、21、22、27、28、34、36、42)(前回 WP 5B 議長
報告)、482(WP5A)、508(WP4C)、512(WMO)、547(ドイツ)、
548(ドイツ・ルクセンブルグ・スイス・英国)、549(ドイツ)、550(ドイツ)、
570(米国)、571(米国)、585(米国)、590(韓国)、602(フランス)、
603(フランス)、620(WP7C)、626(WP7D)、629(WP5C)
出力文書: 5B/TEMP/297、300、301、302、303、304、308、309、311、312
航空機内の無線通信(WAIC)に関する WRC-15 議題 1.17 を扱う SWG 5B-2b は、Mr. J.
Cramer(米国)が議長を務めた。
議長提案により、CPM テキスト案の審議と並行して、以下の議題について DG が設置され
審議されることとなった。
・
決議 423(WRC-12)の改訂案(CPM テキスト案の§3/1.7/6 関係)
・
ITU-R 新報告草案 M.[WAIC BANDS]へ向けた作業文書
・
ITU-R 新報告草案 M.[WAIC_SHARING-22/23 GHz]へ向けた作業文書
・
ITU-R 新勧告案 M.[WAIC]へ向けた作業文書
以下では、本 SWG で審議された各文書における審議経過を示す。
(1) CPM テキスト案
議題 1.5 と同様に、議題 1.17 も CPM レポートの第 3 章に含まれる。今会合では、寄与
文書に基づき、議長、ドイツ、米国、イラン、フランス及びオランダ等により、エディトリアル
な部分や文章構成についての修正が行われ、CPM テキスト案(5B/TEMP/297)が取りまと
められた。
以下に、セクションごとの審議概要をまとめる。
27 / 67

§3/1.17/1(Executive summary)
WP 5C からのリエゾン文書(5B/629)により、22.5-22.55 GHz 帯及び 23.55-23.6
GHz 帯における WAIC と FS との共用検討に関する懸念事項についての指摘を受け、
15.7 GHz 以上に関する記述が削除された。

§3/1.17/2(Background)
フランスより、「電波高度計には ICAO の国際標準・勧告方式(SARPS:Standards
And Recommended Practices)がないため、ICAO の言及を含む段落を削除すべき」と
の提案が行われた。SWG 5B-2b 議長より、「現時点では電波高度計には SARPS はな
いが、今後、同じ帯域で WAIC と共用されることになれば ICAO は何らかの安全基準を
作成しなければならないであろう」との発言があり、ドイツ及び ICAO はこれに全面的に
賛成した。結果として、「WAIC と電波高度計の安全運用を保証するための寄与を ICAO
は行うことができる」という記述が追記された。

§3/1.17/3(Summary of technical and operational studies, including a list of
relevant ITU-R Recommendations)
§3/1.17/4 と§3/1.17/5 の審議結果を反映した修正の後、合意された。

§3/1.17/4(Analysis of the results of studies)
当初 15.7 GHz 以上の帯域に関する記載があったが、我が国より WP 5C からのリエ
ゾン(5B/629)に記載された質問が解決するまでは括弧付きとすることを提案したところ、
合意された。最終的には、15.7 GHz 帯以上の帯域に関する記述は括弧付きではなく、
「FS とのさらなる周波数共用検討の実施が必要」という趣旨の文言が明記された。なお、
隣接帯域(22.21-22.5 GHz 帯及び 23.6-24 GHz 帯)における地球探査衛星業務
(EESS)(受動)及び電波天文業務(RAS)との共用は可能であるとの文言が記述され
た。

§3/1.17/5(Methods to satisfy the agenda item)
議題 1.17 を満たす方法(Method)については、3 種類の Method(Method A、B、C)
が提案された。最終的には、二つの Method(Method A、B)に絞り込まれたが、提案さ
れた 3 種類の各 Method の概要と審議模様を以下に示す。
Method A
Method A は 4200-4400 MHz 帯に航空移動業務(AM(R)S)を分配するものである。
WAIC を当該帯域において運用するため、RR の周波数分配表に新たに脚注 5.XXX を
付し、その中で WAIC の運用条件を規定する新決議(議題 1.17 に関する決議 423
(WRC-12)を修正したもの)を引用する形がとられている。なお、この新決議の書きぶり
については 3 つのオプション(Option 1~3)が提示され、Method A の規則面の検討を記
した§3/1.17/6 に各オプションの内容が記述された。エディトリアルな修正が行われた上
で、本セクションの Method A は合意された。
Method B
Method B は Method A の Option 3 をベースにしているが、RR の周波数分配表表の
脚注 5.XXX において ITU-R 新勧告 M.[WAIC_CONDITIONS]が引用される構成となっ
ている。
28 / 67
ロシアより、本 Method の欠点(Disadvantage)として「WRC15 の前までに新しい
ITU-R 勧告は RA で承認されなければならない」という点が指摘され、本 Method の欠
点の項に「WRC-15 が ITU-R 勧告を RR で引用することを決定できなかった場合には、
本 Method では電波高度計を適切に保護できない」という趣旨の記述が追記された。一
方、WP 5B 議長より、次回 WP 5B 会合(2014 年 10 月/11 月予定)で(現時点において)
新勧告草案 M.[WAIC_CONDITIONS]へ向けた作業文書を新勧告草案に格上げでき
れば、来年 5 月の SG 5 会合において、新勧告案の審議が可能であるとのコメントがな
された。なお、フランスはすでにこの時点で新勧告草案を準備していた。
その他、SWG 5B-2b 議長、フランス、ドイツ、ニュージーランドによるエディトリアルな
修正が行われた上で、本セクションの Method B は合意された。
Method C
Method C は 4200-4400 MHz 帯だけでなく、22.5–22.55 GHz 帯と 23.55–23.6 GHz
帯にも AM(R)S を割り当てるものであった。本 Method は米国提案によるものであるが、
WP 5C(5B/629)からのリエゾンを受け、FS との共用検討が十分ではなく、この点に対
してロシア、日本より周波数共用についての懸念が示されたことから、米国の提案によ
り Method C の全てが削除された。

§3/1.17/6(Regulatory and procedural consideration)
エディトリアルな修正が行われた後、Method A、B それぞれに対する規則面の案が合
意された。Method C については、セクション 3/1.17/5 の Method C が削除されたことに
伴い、全て削除された。
なお、上述のとおり、Method A に対しては、RR の周波数分配表において新決議を引
用する新脚注 5.XXX が提案され、この新決議の 3 つのオプションが記載された。また、
Method B に対しては RR の周波数分配表において新勧告を引用するための脚注が記
載され、議題 1.17 に関する決議 423 (WRC-12)の削除の提案も記載された。
(2) 決議 423(WRC-12)の改正案(CPM テキスト案の§3/1.7/6 関係)
CPM テキスト案の中でまとめられた Method A を実現する方法として、議題 1.17 に関す
る決議 423 (WRC-12)に基づく新決議の検討がなされた。DG で審議された結果(Method
A の 3 つのオプション)が CPM テキスト案の§3/1.7/6(Regulatory and procedural consideration)に組み込まれ、CPM テキスト案の中でさらに審議された。
(3) ITU-R 新報告草案 M.[WAIC BANDS]へ向けた作業文書
WAIC の導入が可能な帯域を検討するため、960 MHz-15.7 GHz 帯における航空移動
業務(AMS)、航空移動(R)業務(AM(R)S)及び航空無線航行業務(ARNS)の帯域の評価
結果を取りまとめた新報告 M.[WAIC BANDS]が検討中である。今会合に入力された寄与
文書に基づき、DG で作成された新報告草案へ向けた作業文書(WD-PDNRep.)が、新報
告草案(PDNRep.)へ昇格された(5B/TEMP/308)。
(4) ITU-R 新報告草案 M.[WAIC_SHARING-22/23 GHz]へ向けた作業文書
前回 WP 5B 会合以降、22.5-22.55 GHz 帯及び 23.55-23.6 GHz 帯に WAIC を導入し
た場合の当該帯域における周波数共用検討と、当該帯域における WAIC と隣接帯域
29 / 67
(22.21-22.5 GHz 帯及び 23.6-24.0 GHz 帯)における受動業務(EESS や RAS)との周波
数共用検討が開始され、その検討結果を新報告 M.[EAIC_SHARING-22/23 GHz]へ取り
まとめる活動が開始された。
今会合においては、当初、SWG 5B-2b レベルの審議で、新報告草案へ向けた作業文
書(WD-PDNRep.)を新報告草案(PDNRep.)へ昇格することについての議論が行われて
いた。しかし、WP 5C から 22/23GHz 帯の FS との周波数共用検討が不十分であるとのリ
エゾン文書(5B/629)を受け、Editor’s note として WP 5C による指摘点と検討のアップデ
ートが必要である旨が本文中に記載された。そして、PDNRep.への昇格は見送られ作業
文書のままとされた。その他の部分については、エディトリアルな修正が行われたが、基本
的には DG で作成された文書が作業文書として合意された(5B/TEMP/303)。
なお、米国担当者とのオフライン協議より、22/23 GHz 帯における WAIC と FS の周波数
共用検討については、次回の WP 5B 会合までに米国が実施する見通しであり、また、審
議の効率化のため次回会合では WP 5B と 5C の両方に文書を入力することを検討してい
る、との情報を得た。周波数共用検討及び WP 5B、5C での審議が円滑に進んだ場合、
2014 年 3 月の CPM 15-2 会合において、再び 22/23 GHz 帯の WAIC への周波数分配
が米国より提案される可能性がある。
(5) ITU-R 新勧告草案 M. [WAIC]へ向けた作業文書
WAIC の技術特性及び保護基準をまとめた新勧告 M.[WAIC]の策定がこれまで検討さ
れているところである。
今会合では、寄与文書に基づき DG で作成された文章が、SWG 5B-2b 会合において、
フランスにより新勧告草案へ向けた作業文書(WD-PDNR)から新勧告草案(PDNR)への
昇格が提案されたが、米国の反対により作業文書のステータスのままとされた。しかし、
WG 5B-2 での議論で、SWG 5B-2b 議長から、オフラインで米国の合意が取れたため
PDNR に昇格させたいという提案が行われ、本文書を PNDR へ格上げすることが合意され
た(5B/TEMP/301)。
(6) ITU-R 新勧告案 M. [WAIC_CONDITIONS]へ向けた作業文書
議題 1.17 の CPM テキスト案に記載された Method B に対応するため、今会合から、
WAIC の定義や WAIC の使用条件を規定した新勧告 M.[WAIC_CONDITIONS]の策定作
業が開始された。
SWG 5B-2b 議長から、新勧告草案(PDNR)のステータスへすべきとの意見がなかった
ことから、作業文書のまま議長報告に添付することが提案され、新報告草案へ向けた作業
文書として合意された(5B/TEMP/304)。
(7) ITU-R 新報告草案 M.[WAIC_SHARING-4200-4400 MHz]へ向けた作業文書
WAIC の候補帯域である 4200-4400 MHz 帯における既存業務と WAIC との周波数共
用検討をまとめた新報告 M.[WAIC_SHARING-4200-4400 MHz]が検討中である。
今会合に入力された寄与文書に基づき、新報告草案へ向けた作業文書(WD-PDNRep.)
の内容が更新され、特段の議論なく新報告草案( PDNRep.)への昇格が合意された
(5B/TEMP/302)。
30 / 67
(8) ITU-R 新報告草案 M.[WAIC_SHARING-5350-5460 MHz]へ向けた作業文書
WAIC の候補帯域であった 5350-5460 MHz 帯における既存業務と WAIC との周波数
共用検討をまとめた新報告 M.[WAIC_SHARING-5350-5460 MHz]がこれまで検討されて
いたが、今会合において寄与文書の入力がなかった。CPM テキスト案においては、15.7
GHz 以下の帯域で既存の無線業務との周波数共用が可能な帯域は 4200-4400 MHz 帯
である旨が述べられ、5350-5460 MHz 帯は議題 1.17 を満足する方法である Method の
中にも記載されなかった。そのため、今会合においては、本作業文書の検討は行われず、
CPM テキスト案からも本作業文書に対する記載が削除された。
(9) ITU-R 新報告草案 M.[WAIC_SHARING-2700-2900 MHz]へ向けた作業文書
WAIC の候補帯域であった 2700-2900 MHz 帯における既存業務と WAIC との周波数
共用検討をまとめた新報告 M.[WAIC_SHARING-2700-2900 MHz]がこれまで検討されて
いたが、今会合において寄与文書の入力がなかった。また、この帯域は、5350-5460 MHz
帯と同様、CPM テキスト案の Method の中にも入れ込まれなかった。そのため、今会合に
おいては、本作業文書の検討は行われず、CPM テキスト案からも本作業文書に対する記
載が削除された。
(10) 作業計画
特 段 の 議 論 な く 、 前 回 WP 5B で 作 成 し た 作 業 計 画 の 更 新 が 合 意 さ れ た
(5B/TEMP/312)。
(11) WP 7C へのリエゾン文書
WAIC の候補帯域である 22.5-22.55 GHz 帯及び 23.55-23.6 GHz 帯における EESS
(受動)との周波数共用検討に関し、WP 7C から EESS(受動)のサイドローブの影響が周
波数共用検討の結果に大きな影響を及ぼさないという理解が正しいのかどうかを問い合わ
せるリエゾン文書(5B/620)が入力されていた。
このリエゾン文書に対し、WP 7C の理解が正しいことを回答するリエゾン文書案が作成
され、SWG 5B-2b 議長、米国、イラン、中国、ニュージーランドから指摘されたエディトリア
ルな修正が行われた後、リエゾン文書案が WP 7C へ送付された(5B/TEMP/300)。
(12) WP 4C へのリエゾン
議題 1.17 に関しては、22.5-22.55 GHz 帯及び 23.55-23.6 GHz 帯が検討されていると
ころであるが、一方で、WP 4C において、WRC-15 議題 1.10 として、22-26 GHz 帯に移動
衛星業務(MSS)を分配することが検討中である。
そこで、WP 4C に対して新報告草案 M.[WAIC_SHARING-22/23 GHz]へ向けた作業
文書への注意喚起を行うとともに、WP 4C が議題 1.10 として検討している 22.5-22.55
GHz 帯と 23.55-23.6 GHz 帯における周波数共用検討がもはや必要ないことを WP 4C に
確認することを要請するリエゾン文書を作成し、WP 4C へ送付された(5B/TEMP/309)。
さらに、WP4C で検討中の MSS と既存業務との周波数共用検討をまとめた新報告草案
M.[MSS SHARE]へ向けた作業文書に対して、MSS と AMS(WAIC)の周波数共用は難し
い と い う WP 5B の 見 解 を 示 す リ エ ゾ ン 文 書 を 作 成 し 、 WP 4C へ 送 付 し た
(5B/TEMP/311)。
31 / 67
2.2.3
14 GHz 帯、22 GHz 帯及び 25 GHz 帯付近の航空機のシステム特性(新勧告
M.[AMS-CHAR 15GHz]、M.[AMS-CHAR 24]関係)(SWG 5B-2c)
入力文書: 5B/475(Annex 20、21)(前回 WP 5B 議長報告)、501(WP4A)、
559(米国)、564(米国)、565(米国)
出力文書: 5B/TEMP/310、311、305、306
本件は、米国の提案による 14 GHz 帯、22 GHz 帯及び 25 GHz 帯を利用する AMS(航
空移動システム)の技術特性及び保護基準を規定する新勧告の策定作業である。これま
で 、 14 GHz 帯 、 22 GHz 帯 及 び 25 GHz 帯 そ れ ぞ れ に 対 し て 、 新 勧 告 草 案
M.[AMS-CHAR-15 GHz]へ向けた作業文書と新勧告草案 M.[AMS-CHAR-24 GHz]へ向
けた作業文書が作成されていた。
SWG 5B-2c では、米国からの入力文書に基づき、15 GHz 帯及び 24 GHz 帯それぞれ
の AMS 送信特性へ RR 第 21 条の制約値が追記され(WP 4A からのリエゾン文書 5B/501
に拠る)、新勧告草案 M.[AMS-CHAR-15 GHz]へ向けた作業文書(5B/TEMP/305)と新勧
告草案 M.[AMS-CHAR-24 GHz]へ向けた作業文書(5B/TEMP/306)が更新され、継続審
議となった。
また、衛星業務との両立性検討にかかる WP 4A 及び WP 4C へのリエゾン文書 2 件が
作成され、各 WP へ送付された(5B/TEMP/310、311)。
なお、米国以外からの入力文書はなかった。
2.2.4
WRC-15 議題 1.4 関係(アマチュア無線業務への追加分配の検討)
入力文書: 5B/483(WP5A)
出力文書: ―
WRC-15 議題 1.4 は、5300 kHz 帯におけるアマチュア業務の二次分配を検討するもの
であり、責任グループは WP 5A である。
今会合においては、WP 5A から、議題 1.4 に関する研究をまとめた新報告草案 M. [5
MHz COMPAT]へ向けた作業文書及び CPM テキスト案へのコメントを要請するリエゾン文
書が入力されたが(5B/483)、本リエゾン文書に対する回答は作成されなかった。
2.2.5
WRC-15 議題 1.7 関係(固定衛星業務(地球から宇宙)による 5091-5150 MHz 帯の
使用の見直しの検討)及び ITU-R 勧告 M.1827 の改訂について
入力文書: 5B/475(Annex 13)(前回 WP 5B 議長報告)、502(WP4A)、
557(米国)、560(米国)
出力文書: 5B/TEMP/314、315
WRC-15 議題 1.7 は、RR 脚注 5.444A において、使用が認められている 5091-5150
MHz 帯 FSS の使用期限を見直しすものであり、責任グループは、WP 4A である。現在、
議題 1.7 の CPM テキスト案には、この FSS の使用期限の削除が唯一の Method(議題を
満足する方法)として記述されており、これを実現するために必要となる ITU-R 勧告
M.1827(5091-5150 MHz 帯 AM(R)S の技術・運用要件が規定されている)の改訂作業が
航空移動業務を所掌する WP 5B において進められている。
32 / 67
今会合においては、WP 4A の進捗状況を知らせるリエゾン文書(5B/502)が入力された。
これを受け、米国から、議題 1.7 の CPM テキスト案の Method を支持する旨を WP 4A 知
らせるための回答文書案(5B/557)が入力された。加えて、米国から、前回 WP 5B 会合で
作成した勧告 M.1827 の改訂草案の中身は修正せず、そのままの文書を勧告改訂案へ格
上げすることが提案された(5B/560)。
審議の結果、米国の寄与文書を基に WP 4A 宛ての回答文書を作成し、WP 4A へ送付
した(5B/TEMP/314)。また、勧告 M.1827 の改訂草案を改訂案へ格上げし、SG 5 へ上程
した(5B/TEMP/315)。
2.2.6
ADS-OCEAN
入力文書: 5B/475(Annex 32)(前回 WP 5B 議長報告)、504(WP4C)、
518(ICAO)、586(米国)、592(カナダ)、617(英国)
出力文書: 5B/TEMP/313
本件は、2013 年 5 月の WP 5B で入力文書 5B/235(カナダ)に基づき新報告書草案の
作業文書検討が開始されたものであるが、WRC-15 において議題となっていない。
ADS-OCEAN とは、既に地上系システムとして見通し距離での運用が開始されている航
空機監視システム ADS-B と同じ周波数の衛星経由のリンクを追加することにより、覆域を
洋上やリモートエリアに広げるものである。
今会合では、ADS-OCEAN の新報告書草案に向けた作業文書作成のため DG(議長:
カナダ Mr. Razi)が設定され、5 件の入力文書を審議した。その結果は新報告草案
M.[ADS-B]へ向けた作業文書( 5B/TEMP/313)としてまとめられ、議長報告に添付されるこ
ととなり、審議継続となった。なお、衛星リンクについての共用性検討は WP 4C の責任範
囲であるとの議論があった。
以下に、今会合における SWG 5B2 会合及び DG 会合の審議概要をまとめる。
(1) SWG 5B2 会合
豪州が、マレーシア航空機事故に端を発した ICAO の要請による地球的規模の航空機
追跡システム(Global Tracking System)に早期に対応するため、WRC-15 で結論を得た
い旨を提案したが、イラン、ロシア、フランスが時期尚早であるとして反対し、DG 議長も同
意した。豪州は、次案として今会期中の作業文書から新報告書草案への格上げを提案し
たが、賛否が交錯した。結局、DG 議長が、報告書作成を推進することは一致した意見と集
約したのみであり、今会合での新報告草案 M.[ADS-B]へ向けた作業文書を新報告草案
(PDNRep.)へ格上げするという提案は退けられた。
以下は、SWG 5B2 会合の冒頭における、作業文書から新報告書草案への格上げ提案
に対する各国・各機関の意見である。
 賛成
 ICAO
航空機の追跡方法として ITU 周波数割当や ICAO 国際標準・勧告方式(SARPs)
に準拠したシステムが既に存在しているが、極地域をカバーしていない。失踪した航空
機は 11 機に達しており、ICAO として Tracking System の必要性を勧告した。また、当
該勧告は、ITU に対して ADS Ocean を検討するよう要請している。既に存在しているシ
ステム(ADS-C)は航空機側の改修を行うことなく実現しているので、英国の寄与文書
33 / 67
(5B/617)も新報告で参照すべきである。
 アイルランド
北大西洋の航空管制システムの改善に役立つ。
 ニュージーランド、マレーシア、ケニア、ガーナ
豪州の提案に賛同する。
 カナダ
(これまでの経緯を説明した上)既存システムとの周波数共用研究は、航空のみに分
配されている周波数帯であるため不要であり、ADS-Ocean はもともと地上系のシステ
ムである ADS-B に受信のみの衛星コンポーネントを追加したものである。
 反対
 インマルサット
洋上やリモートエリアでの航空機追跡方法は ADS-Ocean だけではない。英国の寄
与文書(5B/617)で示されたシステム(インマルサット衛星を使う ADS-C)の紹介を要請
する。また、最近起こったマレーシア航空機の事故など背景的な要素と ITU の報告書を
結び付けるべきではない。
 イラン
感情的な要素を背景に、裏に隠れる企業の営業活動を ITU として推進すべきではな
く ITU は General であるべき。また、WRC-15 での決定は手続き違反となるため、急ぐ
べきではない。
また、WRC-15 の議題にない周波数を、ADS-Ocean に分配することは不可能である。
WP 5B では WRC-18 の議題提案の議論をすべきでない。
 ロシア
周波数分配に関して、RR 第 5 条に記載されている 960-1164 MHz 帯は地上業務に
のみに分配されており、AMS(R)S を追加しようとすることは、周波数共用研究抜きに正
当化できない。当該周波数を使っているのは、ICAO システムだけではなく、ロシア国内
では独自の航空無線航行業務(ARNS)が使っており、十分な共用研究が必要である。
現時点で割り当て変更を求めるのは時期尚早であり、WRC-18 の議題として検討すべ
きである。また、新報告 M.[ADS-B]の策定に関しては、WRC-15 の後で作業文書から新
報告草案へ格上げすべきである。
 その他
 中国
マレーシア航空機の乗客の大半は中国人であり、SAR(Search and Rescue:捜索
救助)の改善に資する豪州の提案を支持するが、この ADS-Ocean 以外のシステムに
よっても Tracking 機能が提供される。また、決議第 417 号を見ると、当該帯域は
AM(R)S に分配されており、オーストラリアが主張している衛星受信の AMS(R)S との周
波数共用についてはさらに研究すべきである。中国は WRC-15 で AMS(R)S へ帯域を
分配するという早急な審議に不安を感じており、共用検討を十分にすべきと考えてい
る。
 SWG 5B2 議長
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WRC-15 での決定は必須ではなく、今会期の WP 5B で検討すべきは報告書、勧告
の完成である。
(2) DG 会合
今会合の WP 5B 会合中では、2 回の DG が開催され 5 件の入力文書を審議した。関係
者 間のオフ ライ ン審議も 含めその 結果は 新 報告 草 案 M.[ADS-B] へ 向 け た作 業 文 書
(5B/TEMP/313)としてまとめられた。主な議論は以下のとおりである。
 英国の寄与文書(5B/617)の取り扱い
Inmarsat は、ADS-Ocean は元々洋上管制空域の効率化を目指すとのことだった
が、Global Tracking への利用に目的が変わってきたとして、同じ目的の英国の寄与
文書 5B/617(Inmarsat 衛星を用いた ADS-C システムについて記載)を審議に含め
ることを要請した。
しかし、ITU-R 新報告草案 M.[ADS-B]へ向けた作業文書と米国提案はトーンが違う
(カナダ)、衛星系システムは WP 4C で審議すべき(米国)、ADS-C システムは
既に標準化されており ITU-R 報告は不要(ICAO)等の意見があり、英国の寄与文
書を新報告 M.[ADS-B]に盛り込まず、前回 WP 5B 会合で作成した新報告草案 M.[ADS-B]
へ向けた作業文書の PDNRep.化を急ぐ姿勢が見られた。
結局、審議は DG 議長の提案どおり進められ、オフラインで英国提案(5B/617)
を含めるか否かを協議することとなった。最終的に ADS-C についての入力文書
(5B/617)は、新報告書草案に向けた作業文書案に対する修正文書案として出力さ
れ、次回 WP 5B で継続検討されることとなった。なお、本修正文書案は、TEMP
文書としては出力されず、5B/617 を基にした文書が修正文書案として WP 5B 議長
報告に添付された。
 主な質疑・コメント
カナダ:
新報告 M.[ADS-B]のタイトルの周波数範囲を 1089-1091 MHz 帯に狭め
たのは、SWG 5B2 会合でのロシアコメント(ロシア国内既存システ
ムとの両立性検討への対応)に基づく。
ケニア:
アフリカには Tracking を行うインフラが無く、ADS Ocean は有用。
DG 議長: 衛星受信ステータスの AMS(R)S については WP 4C で取り扱うべき。
Inmarsat: ITU-R 報告は意見の集大成であるべきとして以下の追記を要請。
- 機上 ADS-B がスイッチオフされたら、目的を達し得ない
- 衛星受信の確実性検証のための回線パラメーター
- 地上系 ADS-B との覆域重複空域での Duplicated Message 回避策
2.2.7
その他
入力文書: 5B/475(Annex 26)(前回 WP 5B 議長報告)、618(WP7B)
出力文書: 5B/TEMP/307
(1) 新報告草案 M.[PROTECT]へ向けた作業文書について
今会合では詳細は審議されず、5B/475(Annex 26)前回の文書を次回会合へ持ち越す
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こととなった。
(2) SRS 地球局を AMS から保護するための調整距離について
宇宙研究業務(SRS)を所掌する WP 7B において、これまで 2200-2290MHz 帯 SRS
地球局を航空移動業務(AMS)から保護するための調整距離に関する研究が進められ、そ
の結果をまとめた新報告案が 2013 年 9 月の SG 7 会合において承認され、ITU-R 報告
SA.2276 として発行された。その後、WP 7B においては、本報告 SA.2276 を基に、新たな
ITU-R 勧告 SA.[SRS-Aircraft 2GHz]の検討を進め、この文書中に SRS 地球局と AMS 間
の調整距離として 1050 km が記載されている。
今会合では、この WP 7B における検討状況と上記文書が 2014 年 10 月の SG 7 会合
へ新勧告案として上程されることを知らせるリエゾン文書(5B/618)が入力された。
そこで、WP 7B に対して、RR 第 21.8 号に記載されている地球局の e.i.r.p.値が航空局
に 対しては適当でなく、WP 7B で行われている研究に おいて、用いられている -20
dBW/Hz の根拠を問い合わせるとともに、この点がクリアにならない限りは、PW 7B から
SG 7 へ新勧告案を上程することを見送ることを要請するリエゾン文書を作成し、WP 7B へ
送付した(5B/TEMP/307)。
2.3
WG 5B-3:Maritime(海上移動業務)関連
WG 5B-3 議長は Mr. J. Huang(中国)が担当し、36 件の入力文書について審議を行い、
17 件の出力文書を作成した。
WG 5B-3 は、さらにトピックスごとにサブワーキンググループ(SWG)及びドラフティンググ
ループ(DG)を立ち上げ、各々表 7 に示す検討体制の下、審議を行った。
表 7: WG 5B-3 の審議体制
SWG
SWG 5B3-WRC
SWG 5B3-DSC
主要事項
WRC-15 議題 1.15、1.16 関連
デジタル選択呼出装置(DSC)関連
SWG 5B3-MMSI
海上移動業務識別(MMSI)関連
2.3.1
議長
Mr. C. Rissone(フランス)
Mr. H. Arnim(ドイツ)
Mr. J. Johannessen
(Telenor(ノルウェー))
WRC-15 議題 1.15 関連
入力文書: 5B/475(Annex 3、4)(前回 WP 5B 議長報告)、516(英国)、
517(英国)、526(ロシア)、527(ロシア)、532(ドイツ)、606(ベトナム)、
607(ベトナム)、608(ベトナム)、611(日本)
出力文書: 5B/TEMP/283、284
議題 1.15 は、海上移動業務における船上通信局の周波数要求の検討であり、船上通信
局用に用いられている既存のチャネル(450-470 MHz 帯で 6 波)が船舶と港湾の運用に影響
があるほどに混雑していることから、船上通信局用に、海上移動業務にすでに分配されてい
る帯域内で UHF 帯の追加のチャネルの特定を検討するものである。今会合では CPM テキ
スト案の作成が完了し、ITU-R 勧告改訂草案 M.1174-2 へ向けた作業文書が更新された。
CPM テキスト案(5B/475 Annex 3)に関して、英国(5B/517)、ロシア(5B/526)、ベトナム
(5B/606、607)及び我が国(5B/611)より修正案が入力された。各国とも RR 脚注 5.287 の修
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正を提案するもので、船上通信用の個々のチャネルを脚注に記載する案が多かったが、審
議の結果、個々のチャネルは自由度を持たせるために ITU-R 勧告 M.1174 で規定し、脚注に
は周波数範囲で記載することに合意した。最終的に Method(議題を満足する方法)は一つと
なり、RR 脚注 5.287 の修正案と決議第 358 号(WRC-12)の削除が提案された。RR 脚注
5.287 の 修正 案で は 、船 上通 信用 の周 波数 記載 を 「 Use of the bands 457.5125 –
457.5875 MHz and 467.5125 – 467.5875 MHz by the maritime mobile service,…」と周波
数帯で規定している。
船上通信設備の技術基準を定めた ITU-R 勧告 M.1174-2 の改訂に関して、英国(5B/516)、
ロシア(5B/527)、ドイツ(5B/532)、ベトナム(5B/607、608)及び我が国(5B/612)より寄与文
書が入力され、何れもチャネル間隔 6.25 kHz のデジタル変調方式導入を支持するものであ
った。我が国が、CEPT 諸国やベトナム提案のデジタル変調方式(4 値 FSK)技術特性には、
試験規格から誤って測定器の要件を引用している点を指摘した結果、当該部分が削除され
た。さらに、CTCSS(トーンスケルチ)や DCS(デジタルコードスケルチ)の使用が推奨される
とともに、デジタル方式では LBT(Listen Before Talk)の使用も推奨された。我が国が主張し
ていた 25 kHz 間隔アナログチャネルへのチャネル番号付与は、我が国の提案が受けいれら
れた。各チャネルの周波数について、各所にちりばめて記載せずに一つの表にまとめること
が提案され、提案どおりに周波数をまとめることとなった。その他、デジタルシステムとアナロ
グシステムの共用に関する我が国の懸念を[Note:]として記載し、ITU-R 勧告改訂草案
M.1174-2 へ向けた作業文書(5B/TEMP/284)として議長報告に添付された。
2.3.2
WRC-15 議題 1.16 関連
入力文書: 423(米国)、5B/475(Annex 5、6、24、37、38、39)(前回 WP 5B 議長
報告)、476(WP5C)、479(WP5A)、528(ロシア)、529(豪州・英国)、
537(フランス・ドイツ・アイルランド・ルーマニア・スペイン・スウェーデン・
オランダ)、538(フィンランド・フランス・ドイツ・アイルランド・ノルウェー・
ルーマニア・スペイン・スウェーデン・オランダ)、543(中国)、
544(中国)、546(スウェーデン)、580(米国)、581(米国)、
584(米国)、587(米国)、591(フランス、ESA)、609(ベトナム)、
612(日本)、631(WP5A、WP5C)
出力文書: 5B/TEMP/277、281、286、287、288、289
議題 1.16 は、船舶自動識別装置(AIS)技術の新たな利用及び海上無線通信の向上のた
めの規制条項及び周波数分配の検討であり、新しい地上及び衛星 AIS アプリケーションを実
現するために無線通信規則の変更を検討し、また、既存の海上移動及び移動衛星業務への
分配の枠の中で海上無線通信に対する追加または新規のアプリケーションを検討し、適切な
規則上の対策を取るものである。今会合では CPM テキスト案の作成が完了した。
各国からの入力文書を基に、論点を、
A) ASM チャネルの特定
B) 海上無線通信の新アプリケーション(地上部分)
C) 海上無線通信の新アプリケーション(衛星部分)
D) VDES の地域ソリューション
の 4 つに分け、次のような Method を作成した。
・Method A1
RR 付録第 18 号におけるデュプレクスチャネル CH 27 及び 28 を 4 つのシンプレクス
チャネルに(CH1027、1028、2027 及び 2028)に分割し、CH 2027 及び 2028 を ASM
(AIS のアプリケーション特定メッセージ)用チャネルとして特定する。
37 / 67
自船の AIS 受信への影響を軽減するため、AIS CH 2078、2079、2019 及び 2020 の
船舶局による送信を禁止する。
・Method A2
CH 87 及び 88 を ASM 用チャネルとして特定する。CH 2078、 2079、 2019 及び
2020 の船舶局による送信を送信出力 1W に制限する。
・Method B1
CH 24、84、25 及び 85 を地上系 VHF 帯データ通信システム(VDES)で使用し、これ
らのチャネルをマージして 100kHz 帯域での使用も可能とする。
・Method B2
CH 24、84、25、85、26 及び 86 を世界的に調和の取れた衛星系・地上系 VDE の試
験・実験用に使用する(移動衛星業務への分配なし、中国の主張)。
・Method C1
CH 2027 及び 2028 を ASM 用チャネルとして海上移動衛星業務(地球から宇宙)に
二次分配する。
CH 1024、1084、1025、1085、1026 及び 1086 を衛星系 VDES として海上移動衛星
業務(地球から宇宙)に二次分配し、CH 2024、2084、2025、2085、2026 及び 2086 を
衛星系 VDES として海上移動衛星業務(宇宙から地球)に二次分配する。
地上業務と VDES による海上移動衛星業務(宇宙から地球)との共用のため、RR 付
録第 5 号を修正して PFD マスクを追加する。
VDES から電波天文業務を保護するため RR 脚注 5.208B を修正し、決議第 739 号
(WRC-07、改)を修正する。
・Method C2
既に移動衛星業務(地球から宇宙)へ分配されている 148-150 MHz 帯を VDES のア
ップリンクで使用し、同様に移動衛星業務(宇宙から地球)へ分配されている
137-138MHz 帯を VDES のダウンリンクで使用する。
VDES のための、移動衛星業務への新たな周波数分配や RR の修正は行わない(ロ
シアの主張)。
・Method D1
VDE 地域チャネルの効率的利用のためにチャネルプランを定める。
CH 80、21、81 及び 22 は、独立した 25kHz チャネルとして、又は複数のチャネルを束
ねて広帯域チャネルとして利用する。
CH 82 は 25kHz チャネルとして利用する。
CH 23 及び 83 は、独立した 25kHz チャネルとして、又は複数のチャネルを束ねて広
帯域チャネルとして利用する。
地上業務と VDES による海上移動衛星業務(宇宙から地球)との共用条件としての PFD マ
スク(RR 付録第 5 号に VDES の PFD マスクを追加)について、ロシアと衛星事業者(フラン
ス)の間で再検討の結果次の式による値となり、本会合中に WP 5A 及び WP 5C による合意
(5B/631)を得た。さらに、この PFD マスク値を WP 7D に連絡するリエゾン文書を作成した
(5B/TEMP/277)。
−149 + 0.16 ∗ 𝜃°
𝑃𝑆𝐹𝐷(𝜃°) (𝑑𝐵𝑊/(𝑚2 ∗4 𝑘𝐻𝑧)) = { −142 + 0.53 ∗ (𝜃° − 45°)
−134 + 0.1 ∗ (𝜃° − 60°)
0° ≤ 𝜃 < 45°;
45° ≤ 𝜃 < 60°;
60° ≤ 𝜃 ≤ 90°.
WRC-12 で新たに特定された 8 つのシンプレクスチャネルのうち 4 波(CH:2078、2019、
2079、2020)は、船舶局の送信周波数(161.525-161.600 MHz 帯)が AIS の受信周波数
38 / 67
(161.975/162.025 MHz 帯)と近接していることを理由に、船舶局によるこれらのチャネルで
の 送 信 の 禁 止 を 提 案 す る 米 国 の 寄 与 文 書 ( 5B/423 ) 及 び ITU-R 新 報 告 草 案
M.[AIS.PROTECTION]へ向けた作業文書(5B/581)が審議された。ロシアはアナログ通話
チャネルが減ることを懸念し、送信を禁止するのではなく送信出力を 1W に制限する提案
(Method A2)を出したが、他の国からは概ね受け入れられ(Method A1)、ITU-R 新報告草
案 M.[AIS.PROTECTION]へ向けた作業文書は議長報告に添付された(5B/TEMP/289)。
VDES の電波伝搬測定(channel sounding campaign)試験結果が報告され(5B/529)、
特段の審議なく、ITU-R 報告草案 M.[CHANNEL SOUNDING]へ向けた作業文書として議長
報告に添付された(5B/TEMP/286)。
RR 付録第 18 号に記載されている VHF 帯海上移動通信システムの仕様等に関する
ITU-R 報告 M.2231 に対して、WRC-12 の結果を反映する提案(5B/609)がされ、特段の審
議なく、ITU-R 報告改訂草案 M.2231 へ向けた作業文書として議長報告に添付された
(5B/TEMP/287)。
VDES のチャネルプラン(5B/475 Annex 37)に関する比較表などが入力され(5B/587)、
Method A1、B1 及び C1 として CPM テキスト案に反映されるとともに、ITU-R 新報告草案
M.[VDES-SELECT]へ向けた作業文書として議長報告に添付された(5B/TEMP/288)。
2.3.3
デジタル選択呼出装置(DSC)関連(ITU-R 勧告 M.493、M.541 の改訂関係)
入力文書: 5B/475(Annex 14、16)(前回 WP 5B 議長報告)、492(ETSI)、
522(豪州)、545(TDC)、599(ドイツ)
出力文書: 5B/TEMP/279、282、291、292、293
DSC の技術基準を定めた ITU-R 勧告 M.493-13 の改訂に関して、ETSI、豪州及び TDC
社(デンマーク)より修正案が入力された。
DSC の機能について、位置情報要求/応答を class H も class D と同様に対応すべきと
いう TG26(ETSI)の提案に対して、class H には最小限の機能にすべきという議論が従来
WP 5B で行われていた情報が SWG 議長よりもたらされた。デンマークは、DSC は遭難・安
全目的で用いる場合と、それ以外の多くの機能を用いる場合があるので、これらを分ける必
要もあるのではないかと意見し、豪州は、ハンドヘルド(双方向無線)は GNSS を内蔵して位
置情報を含んだ遭難警報を出せるようにすることが推奨されていると発言した。また、デンマ
ークからは、Class H は位置情報要求への応答はするが、要求の送信はしないようにすると
いう妥協案が出された。英国より国際海事機関(IMO) COMSAR 13 会合で DSC に関する
議論がされたことが紹介されたが、DSC の機能に対する IMO の見解について統一した解釈
にならなかった。Class H による位置情報要求/応答の是非について IMO の見解を求める
方法について、2014 年 6 月の IMO NCSR 1 会合や同年 10 月の IMO/ITU 合同専門家会
合で議論させたいとし、各主管庁にその要請がされた。8.3.2 項で我が国が提案した HF 周波
数の 7 桁対応に関する TG26 のコメントに対して我が国の意見を求められ、我が国より、無線
機が 7 桁周波数に対応するには無線機の変更が必要なので、そのとき同時に DSC も修正す
ればよいと回答した。欧州電気通信標準化機構(ETSI)からのコメントに対する返信リエゾン
を作成した(5B/TEMP/282)。
豪州や TDC 社より、MOB 装置を ITU-R 勧告 M.493 に組み入れる提案がされたが、MOB
装置の扱いは将来の議論が必要だとされ、キャリーフォワードするための文書が作成され、
議長報告に添付された(5B/TEMP/291)。
我が国からは、MOB 装置や Class H に関する提案の他に、ITU-R 勧告 M.493-13 におい
て Annex 3 及び 4 のタイトルから Design Example を外す提案がされた。我が国から、Annex
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3 及び 4 を適用すると機器の操作が複雑になる懸念を示し、Design Example を残す、または
(Optional)等の文言に書き換える提案をした。SWG 議長から、IMO は DSC の操作の単純
化を求めているという点が紹介された。Annex 3 及び 4 の適用に関する機器への影響につい
て、豪州から国際海事無線会議(CIRM)へ照会することが提案され、CIRM へのリエゾン文
書が作成された(5B/TEMP/279)。
ITU-R 勧告 M.493-13 ANNEX 1、12.3 Display 項の表示に関する修正提案に対して、我
が国から、“readability from typical user position”では通常の操船位置からの視認性と解
釈される場合があるため、MF/HF の表示器などは操船者の横や後ろ側に装備されることも
あるので、通常の操船位置から全ての DSC 装置の視認性を確保することは難しいとコメント
し、操作時に限る文言を追加して“readability from typical user positions when operating
the equipment”とした。ITU-R 勧告改訂草案 M.493-13 へ向けた作業文書は更新され、議長
報告に添付された(5B/TEMP/292)。
DSC の運用手順を定めた ITU-R 勧告 M.541-9 の改訂に関して、ドイツの提案を基に
Scope、Keywards 及び Abbreviation の追加や記述の明確化などの更新がされ、作業文書
のまま議長報告に添付された(5B/TEMP/293)。
2.3.4
海上移動業務識別(MMSI)関連(ITU-R 勧告 M.585 関係)
入力文書: 5B/475(Annex 39)(前回 WP 5B 議長報告)、551(ドイツ、オーストリ
ア、ベルギー、チェコ、フランス、オランダ、ルーマニア、スイス)、
552(フランス)
出力文書: 5B/TEMP/278、290
欧州内陸水路で用いられている識別番号に関する国連欧州経済委員会(UNECE)からの
情報(5B/551)が紹介された。特段の審議はされず、受領した旨の回答リエゾンを作成した
(5B/TEMP/278)。
フランスから、MID を用いる MMSI と用いない ID(MMSI と同様に用いられる)があること
や、船舶に所属する通常の機器だけでなく、人間に付属する MOB 装置があること、ハンドヘ
ルドの DSC トランシーバーが存在することなどにより、ID(MMSI)による識別が困難になって
いる問題が例に出され、いくつもの質問(課題)を投げかけているディスカッションペーパーが
紹介された(5B/552)。AIS 中継局が使用する識別番号の提案(5B/475 Annex 39)とともに、
ディスカッションペーパーで投げかけられている課題等が ITU-R 勧告改訂草案 M.585-9 へ向
けた作業文書に記載され、議長報告に添付された(5B/TEMP/290)。
SWG 議長の Mr. John JOHANNESSEN(ノルウェー)から本会合を最後に引退することが
表明された。同氏は、船乗りの後、1985 年からノルウェー政府で船舶の無線検査、ライセン
ス発給及び標準化活動に係わり、MMSI の策定には 1986 年から携わってきた(MMSI は全
て彼の功績によるといっても過言ではない)。また、同氏は、この数年間は、Telenor 社として
ITU-R 会合に参加してきた。)。引退に際し、米国沿岸警備隊等から記念品が渡されるととも
に盛大な拍手でその貢献が称えられた。
2.3.5
WRC-15 議題 1.9.2 関係(X 帯における MMSS への追加分配の検討)
入力文書: 5B/506(WP4C)
出力文書: なし
WP 4C から WP 3M、4A、4B、5A、5B、5C 及び 7B に宛てた WRC-15 議題 1.9.2 関係の
40 / 67
研究状況を報告するリエゾン文書(5B/506)が紹介され、特段のコメントなくリエゾン文書が入
力されたことがノートされた。
2.3.6
その他
入力文書: 5B/62(Annex 23)(2012 年 5 月 WP5B 会合報告)、
475(Annex 33)(2012 年 11 月 WP5B 会合報告)、
493(ETSI)、536(インドネシア)、583(米国)
出力文書: 5B/TEMP/280、285
ITU-R 勧告 M.1371-4 改訂に関するコメントが記載された ETSI からのリエゾン文書
(5B/493)が紹介され、NAV Status 15 が AIS-MOB 装置のトレーニングや海上実験で用いら
れている情報などが提供された。将来の ITU-R 勧告 M.1371-5 の改訂時に詳細を審議する
ことなどを記載した返信リエゾン文書が作成された(5B/TEMP/280)。
海上安全のための非静止衛星に関する ITU-R 新報告草案 M.[MAR MSS]に向けた作業
文書に対して、「衛星コンステレーションに関する説明」や「アプリケーションとして、高信頼で
海上遭難・安全通信を扱える記述」が追記された、イリジウム衛星システムの GMDSS 化を
意図した文書が紹介された(5B/285)。特段のコメントなく、作業文書のまま議長報告に添付
された(5B/TEMP/285)。
GMDSS に係わるライセンス発給に関するインドネシアからの質問(5B/536)に関して、いく
つかの主管庁による自国の状況が記載された返信リエゾン案が準備されたが、ライセンス関
連は WP 5B の所管外のため WP 5B からリエゾンを発せず、扱いは BR へ委ねることとされ
た。
2.4
WG 5B-4:Others(その他)
WG 5B-4 議長は Mr. A. Roy(米国)が担当し、22 件の入力文書について審議を行い、4 件
の出力文書を作成した。
2.4.1
WRC-15 議題 1.1(IMT 用周波数の追加分配の検討)関連
入力文書: 5B/498(WP5D)
出力文書: 5B/TEMP/267
WP 5D では、IMT の一般的な不要発射の特性を規定する新勧告 M.[IMT OOBE X]が検
討中であり、WP 5D から、新勧告草案 M.[IMT OOBE BS]及び新勧告草案 M.[IMT OOBE
MS]を作成し、次回 WP 5D 会合(2014 年 6 月開催予定)において作業が完了する予定であ
るため、コメントがあればそれまでに WP 5D へ知らせるよう要請するリエゾン文書(5B/498)
が入力された。
これを受け、2690 MHz より下の帯域で運用する WiMAX や LTE の帯域外領域が
2700-2900 MHz 帯で運用するレーダーに及ぼす混信の二つのケースをまとめた ITU-R 報告
を作成中であり、2014 年 11 月の SG 5 会合へ上程する予定である旨を知らせる回答文書を
作成し、WP 5D へ送付した(5B/TEMP/267)。
41 / 67
2.4.2
PLT 問題関連
入力文書: 5B/480(WP5A、5C)、481(WP5A、5C)、486(ITU-T SG9)、
487(ITU-T SG9)、489(ITU-T SG5)、494(WP5D)、499(WP4C)、
509(WP6A)、511(ITU-T SG15)
出力文書: 5B/TEMP/295
ITU-T SG5 では、有線通信と無線通信の共存問題を検討しており、無線装置とケーブル
/宅内ブロードバンド回線に接続された装置間の干渉問題を解決するためのガイドライン等
をまとめた新勧告 K.mhn 及び有線通信回線が無線業務に及ぼす電磁影響を最小にするた
めの発射レベルや試験手法をまとめた勧告 K.60 の策定作業中である。また、ITU-T SG 9 に
おいては、光ファイバケーブルテレビ回線に接続された建物の、棟内伝送に同軸ケーブルを
用いた場合の技術要件等をまとめた勧告の策定作業中であり、J.HiNoC(J.195)というシリ
ーズで文書がまとめられているところである。さらに、ITU-T SG 15 においては、銅線を用い
たアクセス技術を規定する ITU-T 勧告 G.fast が検討中である。
今会合に おいては、ITU-T で策定中の上記文書 の進捗状況 に関するリ エゾン文書
(5B/480、486、487、489、511)が入力された。一方、WP 5B は RR 第 4.10 で規定されてい
る安全業務に関わる航空・海上通信を所掌しているため、これらの人命に関わる無線通信業
務に影響を及ぼさないことを要請するとともに、ITU-T の各 SG において策定中の文書に対し
て、考慮すべき観点を知らせるためのリエゾン文書を作成し、ITU-T SG 5、9、15 及び ITU-R
WP 1A へ送付した(5B/TEMP/295)。
その他、ITU-R の各 WP からは、ITU-T で検討中の勧告 G.fast や K.mhn、K.60 及びコグ
ニティブ無線のセキュリティ問題に関する ITU-T の各 SG 宛てのリエゾン文書の写しが入力さ
れた(5B/481、494、499、509)。これらの文書については、特段の質疑なく、WP 5B 議長報
告にリエゾン文書が入力されたことが記録されることとなった。
2.4.3
ダイナミック・アクセス問題関連(ITU-R 新報告 SM.[DYNAMIC ACCESS])
入力文書: 5B/491(WP1B)、495(WP5D)、619(ICAO)
出力文書: 5B/TEMP/296
WP 1B では、コグニティブ機能を有する無線システムによる周波数へのダイナミックなアク
セスのための周波数管理原則や周波数技術に関する検討が進められており、その結果は
ITU-R 報告 SM.[DYNAMIC ACCESS]へまとめられているところである。
今会合では、WP 1B での検討状況を知らせるリエゾン文書(5B/491)と本新報告に対する
WP 5D 及び ICAO からのリエゾン文書の写し(5B/495、619)が入力された。
そこで、WP 1B から入力されたリエゾン文書(5B/491)に対して、WP 5B では生命の安全
に関わる無線通信を扱っているため、既存の無線業務と安全業務に影響を及ぼさないように
することと、ITU-R 決議第 58 号の範囲内で ITU-R 報告 SM.[DYNAMIC ACCESS]の検討を
進めることを WP 1B へ要請する回答文書を作成し、WP 1B へ送付した(5B/TEMP/296)。
2.4.4
CCV 関連
入力文書: 5B/475(Annex 40)(前回 WP 5B 議長報告)、505(CCV)
出力文書: 5B/TEMP/316
42 / 67
前回 WP5B 会合において、WP5B が所掌する無線業務に関する用語を ITU-R の用語集
に掲載するため、Coordination Committee for Vocabulary(CCV)に ITU-R 勧告 M シリーズ
に掲載されている用語を知らせるためのリエゾン文書を送付していた。
この WP 5B からの文書を受け、CCV から、用語「UA」と「UAS」の定義文書の見直しを要
請するリエゾン文書(4B/505)が入力された。そこで、CCV からの提案どおりに両用語の定義
を修正することとし、その旨を CCV へ回答した(5B/TEMP/316)。
なお、CCV から指摘された用語の修正ポイントは以下のとおりである。
・ UA(Unmanned Aircraft)について
WP5B が提案した定義「Designates all types of aircraft remotely controlled. 」から
「Designates」を削除した方が良い。また、ITU-R 勧告 V.666 では、略語の混乱を避ける
ため、3 文字より少ない文字数での略語を避けるように勧告されている。
・ UAS(Unmanned Aircraft System)について
WP5B が提案した定義「Consists of the following subsystems」の前に「Unmanned
Aircraft system」を追加した方がよい。
2.4.5
WP5B が所掌する ITU-R 研究課題の見直し
入力文書: 5B/524(SG5 議長)
出力文書: ―
各 WP は、担当している研究課題のメンテナンスを行うため、今研究会期の終わりまでに
見直さなければなたない。そこで、SG 5 議長から、WP 5B が所掌する研究課題の見直しを
要請する文書が入力された(5B/524)。
今会合においては、詳細な審議はなく、次回会合において再度見直されることとなった。
2.4.6
その他
入力文書: 5B/475(Annex 44)(前回 WP 5B 議長報告)、478(WP5A)、
490(SG 7)、497(SG7)、510(WP6A)
出力文書: ―
その他のリエゾン文書として、以下の文書が入力された。これらの文書は情報文書と
して扱われ、回答文書は作成されなかった。
・
WP 5A からは、JTG 4-5-6-7 から WP 5A へ入力された、無線 LAN に適応可能な干
渉軽減技術の詳細を問い合わせるリエゾン文書に対する WP 5A の回答文書(これま
で適応されてきた技術(電力レベル、送信電力制御技術等)の詳細を説明している))
の写しが入力された(5B/478)。
・
SG 7 からは、2013 年 12 月に改訂が承認された ITU-R 勧告 SA.1155-1(データ
中継衛星の運用保護基準を規定したもの)への注意喚起を促すリエゾン文書が入
力された(5B/490)。
・
同じく SG 7 からは、協定世界時(UTC)の時刻系に関する研究課題 Q.236/7 が改訂
され、Q.236-1/7 となったため、最新版の研究課題への注意喚起を促すリエゾン文書
が入力された(5B/497)。
43 / 67
・
WP 6A からは、前回 WP 5B 会合(2013 年 11 月)において、2013 年 9 月に改訂
された ITU-R SG6 の新研究課題である Q.136-2/6(国際的な放送ローミング)に
関し、VHF 帯及び HF 帯は AM(R)S における航空機音声通信等に使用されている
ことから、各主管庁において法規上の不整合が生じないよう注意することを要請
するリエゾン文書を WP 6A へ送付していたため、その回答が入力された
(5B/510)。本回答文書では、WP 6A において、国際的な放送ローミングのた
めの民生受信機の主な機能に関する新勧告草案を作成したことと、この新勧告草
案が WP 5B からのリエゾン文書の中で言及されていた非公共受信機に関する記
述を配慮したものである旨が述べられていた。
今後の予定
3.
次回 WP 5B 会合における主な審議事項は以下のとおりである。
(1) 無線測位業務関連(WG 5B-1)

議題 1.18 に関する周波数共用検討のためのシステム特性と干渉検討に関する
ITU-R 新報告草案 M.[AUTOMOTIVE RADRS]の作成作業。

海洋レーダーに関する新報告草案を新報告案へ格上げするための作業。
(2) 航空関連(WG 5B-2)

WRC-15 議題 1.5(UAS)に関し、ITU-R 新報告草案 M.[UAS-FSS]へ向けた作業
文書の更新作業。

WRC-15 議題 1.17(WAIC)に関し、22.5-22.55 GHz 帯及び 23.55-23.6 GHz 帯
における既存業務と WAIC との周波数共用検討(特に、ITU-R 新報告草案
M.[WAIC_SHARING-22/23 GHz]へ向けた作業文書の更新作業)。

WAIC の技術特性及び保護基準をまとめた新勧告草案 M.[WAIC]の更新作業。

WAIC の定義等をまとめた ITU-R 新勧告案 M. [WAIC_CONDITIONS]へ向けた
作業文書の更新作業(CPM テキスト案の Method B の対応)。
(3) 海上関連(WG 5B-3)
4.

WRC-15 議題 1.15 に関し、船上通信の技術基準を記した ITU-R 勧告改訂草案
M.1174-2 へ向けた作業文書の更新作業。

WRC-15 議題 1.16 に関し、VDES に関する ITU-R 新勧告草案 M.[VDES]へ向け
た作業文書の更新作業。
次回会合
次回 WP 5B 会合は、2014 年 10 月 27 日(月)から同年 11 月 7 日(金)の 12 日間にわた
り、スイス(ジュネーブ)において開催される予定である。
その後、SG 5 会合が同年 11 月 10 日(月)から 11 日(火)の 2 日間にわたり、同場所で開
催される予定である。
44 / 67
表 8: 入力文書一覧
文書番号
5B/**
269
提出元
ICAO
WP5B
議長報告
(Annex 16) (2013 年
5 月)
304
423
米国
441
豪州
題目
Reply liaison statement to ITU-R Working Party 5B
- Use of satellite radio links for the control and
non-payload communications of unmanned aircraft systems under WRC-15 agenda item 1.5
Working document towards preliminary draft new revision of Recommendation ITU-R M.541-9
- Operational procedures for the use of digital selective-calling equipment in the maritime mobile service
Technical considerations for use of RR Appendix 18
channels; Proposal to prevent AIS receiver blocking
Working document towards a draft revision of Recommendation ITU-R M.585-6
- Assignment and use of identities in the maritime mobile
service
担当 出力文書
WG 5B/TEMP/*
5B-2
318
5B-3
293
5B-3
289
5B-3
290
Plenary
475
WP5B
議長
476
WP 5C
477
WP 5C
478
WP 5A
479
WP 5A
480
WPs 5A
and 5C
Report on the twelfth meeting of Working Party 5B
- (Geneva, 18 - 29 November 2013)
Liaison statement to Working Party 5B
- WRC-15 agenda item 1.16
Liaison statement to Working Parties 5A and 5B
- Potential impact to the fixed service from automotive
collision avoidance radar in adjacent frequency bands
76-77 GHz and 77-81 GHz
Liaison statement to Joint Task Group 4-5-6-7 (copy to
Working Party 5B for information)
- Mitigation techniques for radio local area networks
Liaison statement to Working Party 5B
- WRC-15 agenda item 1.16
Liaison statement to ITU-T Study Group 9 (copy for
information to ITU-R Working Parties 1A, 5B and 6A)
- Coexistence of wired telecommunications with radiocommunication systems
- Considerations with respect to work on Recommendation
ITU-T J.195.1 (J.HiNoC-REQ)
45 / 67
5B-1、
5B-2、
5B-3、
5B-4
258、259、
260、262、
263、264、
265、270、
273、279、
281、282、
283、285、
290、292、
294、297、
299、301、
302、303、
305、306、
308、312、
313、315、
317、319、
320、321、
322、323、
324
5B-3
―
5B-1
266
5B-4
261
5B-3
―
5B-4
295
文書番号
5B/**
提出元
481
WPs 5A
and 5C
482
WP 5A
483
WP 5A
484
イラン
485
イラン
486
ITU-T
SG 9
487
ITU-T
SG 9
488
BR 局長
489
ITU-T
SG 5
490
SG 7
491
WP 1B
492
ETSI
題目
Liaison statement to ITU-R Study Group 15 (copied
for information to ITU-R Working Parties 1A, 5B, 5D
and 6A)
- Determination of the ITU-T G.fast PSD specification
Liaison statement to Working Party 5B
- Studies for WRC-15 agenda item 1.17 in the 22.5-22.55
GHz and 23.55-23.6 GHz frequency bands
Liaison statement to Working Parties 5B and 5C (copy
for information to Working Party 3L)
- WRC-15 agenda item 1.4
- Status of studies and draft CPM text for WRC-15 agenda
item 1.4
Comments regarding Annex 41 to Working Party 5B
Chairman's Report
- Working document towards a preliminary draft new Report ITU-R M.[UAS-FSS]
- Technical and operational characteristics, interference
and regulatory environments associated with the use of
frequency bands allocated to the fixed-satellite service
not subject to Appendices 30, 30A, and 30B for the control and non-payload communications of unmanned aircraft systems in non-segregated airspace
Comments on Annex 1 to Working Party 5B Chairman's Report
- Working document towards preliminary draft CPM text
- Chapter 3
- Aeronautical, Maritime and Radiolocation issues
Liaison statement on coexistence of wired telecommunications with radiocommunication systems
Liaison statement on coexistence of wired telecommunications with radiocommunication systems
- Considerations with respect to work on Recommendation
ITU-T J.195.1 (J.HINOC-REQ)
Reply to Study Group 5 Chairman's note regarding
oceanographic radars development of a database of
oceanographic radars
Liaison statement on coexistence of wired telecommunications with radiocommunication systems
Recommendation ITU-R SA.1155-1
- Protection criteria related to the operation of data relay
satellite systems
Liaison statement to Working Parties 1A, 4A, 4C, 5A,
5B, 5D, 7B, 7C, 7D and CCV
- Working document towards a preliminary draft new Report ITU-R SM.[DYNAMIC ACCESS]
- Spectrum management principles and spectrum engineering techniques for dynamic access to spectrum by
radio systems employing cognitive capabilities
Liaison statement
- Revision of Recommendation ITU-R M.493-13
46 / 67
担当 出力文書
WG 5B/TEMP/*
5B-4
―
5B-2
―
5B-2
―
5B-2
323
5B-2
317
5B-4
295
5B-4
295
5B-1
269
5B-4
295
Plen
ary
―
5B-4
296
5B-3
282、
292
文書番号
5B/**
提出元
493
ETSI
494
WP 5D
495
WP 5D
496
WP 4B
497
SG 7
498
WP 5D
499
WP 4C
500
JTG
4-5-6-7
501
WP 4A
502
WP 4A
503
WP 4A
504
WP 4C
505
CCV
506
WP 4C
題目
Liaison statement
- Preliminary draft new Report ITU-R M.[MAN OVERBOARD SYSTEM]
Liaison statement to ITU-T FG Innovation, TSAG and
Study Group 17 (copy for information to ITU-R Study
Group 5, Working Parties 5A, 5B and 5C)
- New standardization activities for the International Telecommunication Union
- Standardization Sector (ITU-T)
Liaison statement to Working Party 1B (copy to
Working Parties 5A, 5B and 5C for information)
- Working document towards a preliminary draft new Report ITU-R SM.[DYNAMIC ACCESS]
- Spectrum management principles and spectrum engineering techniques for dynamic access to spectrum by
radio systems employing cognitive capabilities
Reply liaison statement to Working Party 5B
- WRC-15 agenda item 1.5
Question ITU-R 236-1/7
Liaison statement to Working Party 5B (copy to
Working Party 4A)
- Summary of generic unwanted emission characteristics
found in (1) Recommendation ITU-R M.1580/81
(IMT-2000) and (2) preliminary draft new Recommendation ITU-R M.[IMT.OOBE X] (IMT-Advanced)
Liaison statement to ITU-T Study Group 15 and ITU-R
Working Party 1A (copy to ITU-R Working Party 5B for
information)
- Coexistence of wired telecommunications (including
PLT) with radiocommunications systems - consideration
with respect to work on Recommendation ITU-T G.fast
Liaison statement to Working Parties 5A, 5B and 7C
- Possible mitigation techniques to address interference to
EESS (active) and radiodetermination from the potential
use of the frequency band 5 350-5 470 MHz by RLANs
Liaison statement to Working Party 5B
- WRC-15 agenda item 1.6
Liaison statement to Working Party 5B
- WRC-15 agenda item 1.7
Liaison statement to Working Party 5B
- WRC-15 agenda item 1.5
Liaison statement to Working Party 5B
- Satellite reception of ADS-B signals
Liaison statement to Working Party 5B
- Terminology and associated definitions produced by
on-going work in Working Party 5B
Liaison statement to Working Parties 3M, 4A, 4B 5A,
5B, 5C and 7B
- WRC-15 agenda item 1.9.2
47 / 67
担当 出力文書
WG 5B/TEMP/*
5B-3
280
5B-4
―
5B-4
―
5B-2
―
Plen
ary,
5B-4
―
Plen
ary,
5B-4
267
5B-4
―
5B-1
261
5B-2
310
5B-2
314
5B-2
―
5B-2
313
5B-4
316
5B-3
―
文書番号
5B/**
提出元
507
WP 4C
508
WP 4C
509
WP 6A
510
WP 6A
511
ITU-T
SG 15
512
WMO
513
フランス
514
フランス
515
豪州
516
英国
517
英国
518
ICAO
題目
Liaison statement to Working Party 5B
- WRC-15 agenda item 1.10
- Technical characteristics, protection criteria, and sharing studies for aeronautical moblile service systesm in
the frequency bands 22.5-23.6 and 25.25-27.5 GHz
Liaison statement to Working Party 5B
- WRC-15 agenda items 1.10 and 1.17
Liaison statement to Working Party 1A
- Copy to Working Parties 1C, 5A, 5B, 5C and ITU-T
Study Group 5
- Recommendations ITU-T K.60 and K.mhn
- Coexistence of wired and wireless communication systems
Reply liaison statement to Working Party 5B (copy to
Working Parties 4A, 4B, 4C, 5A, 5C and 5D)
- Development of draft new Recommendation on main
functionalities of consumer receivers for worlwide
broadcasting roaming
Liaison statement on considerations on wired telecommunication systems being developed under G.fast
Liaison statement to Working Parties 1B, 4A, 4C, 5A,
5B, 7B, 7C, Joint Task Group 4-5-6-7 and the Special
Commitee as responsible Groups for WRC-15 agenda
items 1.1, 1.3, 1.5, 1.6, 1.9, 1.10, 1.11, 1.12, 1.17,
1.18, 7, 9.1.1, 9.1.2., 9.1.5, 9.1.6, 9.1.8, 10 (copy to
Working Party 5D)
Working document towards a preliminary draft new
Report
- Guidelines for the use of spectrum by oceanographic
radars in the frequency range 3 to 50 MHz
Liaison statement to Working Party 1A
- Proposal of revision of Recommendation ITU-R SM.337
- Impacty of duty cycle on frequency and distance separation for various wave signal interferers
Working document towards a preliminary draft revision
of Recommendation ITU-R M.1465-1
- Characteristics of and protection criteria for radars operating in the radiodetermination service in the frequency band 3 100-3 700 MHz
Preliminary draft revision of Recommenation ITU-R
M.1174-2
Proposed modification of draft CPM text Chapter 3
- WRC-15 agenda item 1.15
Proposed revision to working document towards a
preliminary draft new Report ITU-R M.[ADS-OCEAN]
on expanding the operational benefits of automatic
dependent surveillance broadcast to oceanic and remote areas without ground infrastructure
48 / 67
担当 出力文書
WG 5B/TEMP/*
5B-2
309、
311
5B-2
309
5B-4
―
Plen
ary
―
5B-4
295
5B-2
―
5B-1
270
5B-1
―
5B-1
264
5B-3
284
5B-3
283
5B-2
313
文書番号
5B/**
提出元
519
豪州
520
豪州
521
豪州
522
豪州
523
IUCAF
題目
Working document towards a preliminary draft revision
of Recommendation ITU-R M.1460-1
- Technical and operational characteristics and protection
criteria of radiodetermination radars in the frequency
band 2 900-3 100 MHz
Working document towards a preliminary draft revision
of Recommendation ITU-R M.1464-1
- Characteristics of radiolocation radars, and characteristics and protection criteria for sharing studies for aeronautical radionavigation radars in the radiodetermination service operating in the frequency band 2 700-2 900
MHz
Working document towards a preliminary draft new
Report ITU-R M.[COM RAD]
- Impact on radar probability of detection due to interference from International Mobile Telecommunication systems
Working document towards a preliminary draft revision
of Recommendation ITU-R M.493-13
- Digital selective-calling system for use in the maritime
mobile service
Working document towards a preliminary draft new
Report ITU-R M.[AUTOMOTIVE RADARS]
- [Systems characteristics and compatibility of automotive
radars operating in the frequency band 77.5-78 GHz for
shring studies]
担当 出力文書
WG 5B/TEMP/*
5B-1
262
5B-1
263
5B-1
273
5B-3
282、
292
5B-1
299
Plen
ary,
5B-1
,
5B-2
,
5B-3
,
5B-4
―
5B-1
294
5B-3
283
5B-3
284
5B-3
281
524
SG 5
議長
525
ロシア
526
ロシア
527
ロシア
528
ロシア
529
豪州、
英国、
VDES channel sounding campaign trial report
5B-3
286
ドイツ
Proposed amendments to Annex 3 of working document towards a preliminary draft new Report ITU-R
M.[UAS-FSS]
- Techniques to mitigate the impairments and failures affecting unmanned aircraft system command and
non-payload communication links
5B-2
319
530
Review of the Study Group 5 Questions assigned to
the Working Parties
Proposed amendments to the draft CPM text
- WRC-15 agenda item 1.18
Proposals on modifications to draft CPM Report
(WRC-15 agenda item 1.15)
Working document towards draft revised Recommendation ITU-R M.1174-2
Proposal for modification of draft CPM text on
WRC-15 agenda item 1.16
49 / 67
文書番号
5B/**
531
提出元
ドイツ、
フィンランド、
ラドビア、
リトアニア、
ルクセンブルグ、
オランダ、
Proposed modifications on the draft CPM text on
ノルウェー、 agenda item 1.5
ポルトガル、
ルーマニア、
スペイン、
スウェーデン、
スイス、英国
532
ドイツ
533
ドイツ
534
ドイツ
535
ドイツ
536
537
538
題目
5B-2
317
5B-3
284
5B-2
321、
322
5B-1
260
5B-1
261
Plen
ary、
5B-3
―
Justification of the channel plan for VDES under
agenda item 1.16
5B-3
288
Modification to working document towards draft CPM
text
5B-3
281
5B-1
299
5B-1
294
5B-1
299
Revision of Recommendation ITU-R M.1174-2, experiences of compatibility between analogue and digital
systems in the land mobile service in the UHF band
Comments on the studies carried out within the scope
of Report ITU-R M.[UAS-FSS]
- WRC-15 agenda item 1.5
Bistatic radars in the 5 GHz-band
Proposed liaison statement to Joint Task Group
4-5-6-7 mitigation techniques
- Possible mitigation techniques to adress interference to
radiodetermination from the potential use of the frequency bands 5 350-5 470 MHz and 5 725-5 850 MHz by
RLANs
インドネシア Practical guidance for GMDSS
フランス、
ドイツ、
アイルランド、
オランダ、
ルーマニア、
スペイン、
スウェーデン
フィンランド、
フランス、
ドイツ、
アイルランド、
オランダ、
ノルウェー、
ルーマニア、
スペイン、
スウェーデン
539
フランス
540
フランス
541
フランス
担当 出力文書
WG 5B/TEMP/*
On the compatibility of radiolocations service and radio amateur service in the band 77.5-78 GHz
Proposed modifications to draft CPM text on agenda
item 1.18
Proposed modifications to the working document toward a preliminary report on agenda item 1.18
50 / 67
文書番号
5B/**
542
543
544
545
546
547
548
549
550
551
提出元
題目
Assessment of the inter-system interference caused
by other FSS satellites to earth station receiver
中国
on-board UAV for link 2
- WRC-15 agenda item 1.5
Proposals on revision to draft CPM text
中国
Working document of proposals on revisions to the
中国
preliminary draft new Report ITU-R M.[VDES]
Proposals for revision of Recommendation ITU-R
TDC A/S
M.493-13
Report of study on different modulation methods for
スウェー
VDES communication on the maritime chanels ASM1
デン
and ASM2
Updates to the draft CPM text on WRC-15 agenda
item 1.17
ドイツ
- Resolution 423 (WRC-12)
ドイツ、
Updates to the working document towards a prelimiルクセンブルグ、 nary draft new Report ITU-R M.[WAIC Bands] and
スイス、英国 proposal for upgranding it to a PDNR
Updates to the working document towards a preliminary draft new Recommendation ITU-R M.[WAIC] and
ドイツ
proposal for upgrading it to a PDNR
Upgrade of the working document towards a preliminary draft new Report ITU-R M.[WAIC_SHARING_4
ドイツ
200-4 400 MHz]
ドイツ、
オーストリア、
ベルギー、
チェコ、
Comments on Resolution 61 of United Nations Ecoフランス、
nomic Commission for Europe (UNECE)
オランダ、
ルーマニア、
スイス
552
フランス
553
Inmarsat
554
ドイツ
555
米国
556
米国
557
米国
Discussion paper about maritime identities
WRC-15 agenda item 1.5
- Proposed amendments to Annex 8 of the working document towards draft new Report ITU-R M.[UAS-FSS]
Proposed amendments to Annex 6 of working document towards a preliminary draft new Report ITU-R
M.[UAS-FSS]
Working document towards a preliminary draft revision
of Recommendation ITU-R M.1849
- Technical and operational aspects of ground-base meteorological radars
Proposed draft reply liaison statement to Working
Party 7C
- Preliminary draft new Report ITU-R
RS.[EESS-9GHz_RDS] for WRC-15 agenda item 1.12
Proposed draft reply liaison statement to Working
Party 4A on the working document draft CPM text for
WRC-15 agenda item 1.7
51 / 67
担当 出力文書
WG 5B/TEMP/*
5B-2
320
5B-3
281
5B-3
288
5B-3
291
5B-3
―
5B-2
297
5B-2
308
5B-2
301
5B-2
302
5B-3
278
5B-3
290
5B-2
317、
324
5B-2
321
5B-1
265
5B-1
276
5B-2
314
文書番号
5B/**
提出元
558
米国
559
米国
560
米国
561
米国
562
米国
563
米国
564
米国
565
米国
566
米国
567
米国
568
米国
569
米国
題目
Preliminary draft revision of Recommendation ITU-R
M.1464-1
- Characteristics of radiolocation radars, and characteristics and protection criteria for sharing studies for aeronautical radionavigation radars in the radiodetermination service operating in the frequency band 2 700-2 900
MHz
Proposed draft reply liaison statement to Working
Party 4A
- WRC-15 agenda item 1.6
Preliminary draft revision of Recommendation ITU-R
M.1827
- Technical and operational requirements for stations of
the aeronautical mobile (R) service limited to surface
application at airports in the frequency band 5 091-5
150 MHz
Working document towards preliminary draft CPM text
- Chapter 3
- Aeronautical, Maritime and Radiolocation issues
Draft reply liaisons statement to Wroking Party 4A
- WRC-15 agenda item 1.5
Proposed improvements to the working document
towards a preliminary draft new Report ITU-R
M.[AUTOMOTIVE RADARS]
Modifications to the working document towards a preliminary draft new Recommendation ITU-R
M.[AMS-CHAR-24 GHz]
- "Technical characteristics and protection criteria for
aeronautical mobile service systems in the frequency
bands 22.5-23.6 and 25.25-27.5 GHz"
Modification to working document towards a preliminary draft new Recommendation ITU-R
M.[AMS_CHAR]
- "Technical characteristics and protection criteria for
aeronautical mobile service systems in the frequency
band 14.5-15.35 GHz"
Draft reply liaison statement to Working Party 4A
- WRC-15 agenda item 1.6
Working document towards preliminary draft new
Report ITU-R M.[UAS-FSS]
- Technical and operational characteristics, interference
and regulatory environments associated with the use of
frequency bands allocated to the fixed-satellite service
not subject to Appendices 30, 30A and 30B for the control and non-payload communications of unmanned aircraft systems in non-segregated...
Comments on liaison statement from Working Party
4B
- Performance criteria related to WRC-15 agenda item 1.5
Proposed liaison statement to Working Party 4A
- Revised element for sharing studies being conducted under WRC-12 agenda item 1.6.1
52 / 67
担当 出力文書
WG 5B/TEMP/*
5B-1
263
5B-2
―
5B-2
315
5B-2
317
5B-2
―
5B-1
299
5B-2
306、
311
5B-2
305
5B-1
310
5B-2
324
5B-2
―
5B-1
298
文書番号
5B/**
提出元
570
米国
571
米国
572
米国
573
米国
574
米国
575
米国
576
米国
577
米国
578
米国
579
米国
580
米国
題目
Draft new Report ITU-R M.[WAIC_SHARING_4 200-4
400MHz]
- Compatibility analysis between wireless avionics intra-communication systems and systems in the existing
services in the frequency band 4 200-4 400 MHz
Update to the working document towards a preliminary draft new Report ITU-R
M.[WAIC_SHARING_22/23GHz]
- Sharing studies between wireless avionics intra-communication systems and systems in the frequency
bands 22.5-22.55 GHz and 23.55-23.6 GHz
Update to working document towards a preliminary
draft new Recommendation [PEAK FDR]
- Peak frequency dependent rejection for pulsed systems
Update to technical and operational characteristics,
interference and regulatory environments associated
with the use of frequency bands allocated to the
fixed-satellite service not subject to Appendices 30,
30A and 30B for the control and non-payload communications of unmanned aircraft systems in
non-segregated airspace
Proposals for preliminary draft revision of Recommendation ITU-R M.1638-1
Draft revision of Recommendation ITU-R M.1460-1
- Technical and operational characteristics and protection
criteria of radiodetermination radars in the frequency
band 2 900-3 100 MHz
Draft new Recommendation ITU-R M.[ANT ROT]
- Antenna rotation variability and effects and antenna
coupling on radar interference analysis
Working document towards revisions to Recommendation ITU-R M.1849 and Report ITU-R M.2136
- Assessment of pluse interference to meteorological radars operating within the 2 700- 2 900 MHz band for the
in-band operation of other meteorological and aeronautical radionavigation radars
Assessment of interference to radars operating within
the 2 700-2 900 MHz band from broadband wireless
systems operating in adjacent frequency bands
Modifications to Annex 7 of working document towards a preliminary draft new Report ITU-R
M.[UAS-FSS]
- Technical and operational characteristics, interference
and regulatory environments associated with the use of
frequency bands allocated to the fixed-satellite service
not subject to Appendices 30, 30A and 30B for the control and non-payload communications...
Working document towards draft CPM text
- Agenda item 1.16
53 / 67
担当 出力文書
WG 5B/TEMP/*
5B-2
302
5B-2
303
5B-1
―
5B-2
321
5B-1
260
5B-1
262
5B-1
258
5B-1
271
5B-1
268
5B-2
322
5B-3
281
文書番号
5B/**
提出元
581
米国
582
米国
583
米国
584
米国
585
米国
586
米国
587
米国
588
米国
589
オランダ
590
韓国
591
フランス、
ESA
592
カナダ
593
フランス
題目
Working document towards a preliminary draft new
Report ITU-R M.[AIS.PROTECTION]
- Technical assessment of RR Appendix 18
- Channel usage to protect AIS channels and also protect
AIS channels and also protect any additional channels
that may be allocated to support AIS technology applications
Working document towards a preliminary draft new
Report ITU-R M.[UAS-FSS]
- Annex 5
- Baseline interference assessment for fixed satellite service Earth stations on board unmanned aircraft with
non-participating fixed satellite service systems (links #2
and #3)
Modifications to the working document toward a preliminary draft new Report ITU-R M.[MAR.MSS]
- "Use of Non-GSO satellite systems to enhance maritime
safety"
Proposal for modification of draft CPM text for
WRC-15 agenda item 1.16
Modification of draft CPM text on WRC-15 agenda
item 1.17
- Resolution 423 (WRC-12)
Working document towards a preliminary draft new
Report ITU-R M.[ADS-OCEAN]
- Replacement text
Working document toward a draft new Report ITU-R
M.[VES] "Selection of the channel plan for a VHF data
exchange system (VDES)" under WRC-15 agenda
item 1.16
Working document on comparison of methods of FSS
with AMS(R)S and FSS without AMS(R)S
Proposed text for reply liaison statement to ITU-R
Joint Task Group 4-5-6-7
- Possible mitigation techniques to address interference to
EESS (active) and radiodetermination from the potential
use of the frequency bands 5 350-5 470 and/or 5 725- 5
850 MHz by WAS/RLANS
Proposed modifications to draft CPM text on WRC-15
agenda item 1.17
Satellite component of the VDES for agenda item 1.16
(WRC-15)
Proposed amendments to the working document towards a preliminary draft new Report ITU-R
M.[ADS-OCEAN] on expanding the operational benefits of automatic dependent surveillance broadcast to
oceanic and remote areas without ground infrastructure
Working document towards a preliminary draft new
Report ITU-R M.[COM RAD]
- Effects of interference from high duty cycle communication-type systems into radars operating in the
radiodetermination service
54 / 67
担当 出力文書
WG 5B/TEMP/*
5B-3
289
5B-2
320
5B-3
285
5B-3
281
5B-2
297
5B-2
313
5B-3
288
5B-2
―
5B-1
261
5B-2
297
5B-3
281
5B-2
313
5B-1
273
文書番号
5B/**
提出元
594
フランス
595
イラン
596
イラン
597
AsiaSat
598
AsiaSat
599
ドイツ
600
ドイツ
601
フランス
602
フランス
603
フランス
604
フランス
605
フランス
606
ベトナム
607
ベトナム
608
ベトナム
題目
担当 出力文書
WG 5B/TEMP/*
New Annex for working document towards a preliminary draft new Report
5B-1
- Guidelines for the use of spectrum by oceanographic radars in the frequency range 3 to 50 MHz
Comments on Annex 1 to Workign Party 5B Chairman's Report
5B-2
- Chapter 3
- Aeronautical, Maritime and Radiolocation issues
Comments regarding Annex 25 to Working Party 5B
Chairman's Report
- Working document towards a preliminary draft new Report ITU-R M.[UAS-FSS]
5B-2
- Technical and operational characteristics, interference
and regulatory environments associated with the use of
frequency bands allocated to the fixed-satellite service not
subject to Appendices 30, 30A and 30B for the control
and...
Modification to the working document towards preliminary draft new Report ITU-R M.[UAS-FSS]
Modifcations on the draft CPM text on WRC-15
agenda item 1.5 (UAS)
Proposal of modifications to the working document
towards preliminary draft new revision of Recommendation ITU-R M.541-9
Sharing between radio location service and amateur
and amateur satellite services in the band 77.5-78 .0
GHz
Draft CPM text on WRC-15 agenda item 1.5
Draft CPM text on WRC-15 agenda item 1.17
- Resolution 423 (WRC-12) - Chapter 3 - Aeronautical,
Maritime and Radiolocation issues
Working document towards a preliminary draft new
Report ITU-R M.[WAIC BANDS]
- Consideration of the aeronautical mobile (route), aeronautical mobile, and aeronautical radionavigation services allocations to accommodate wireless avionics intra-communicaitons
Possible modification of RR Footnote 5.511F
DFS minimum requirement to ensure an adequate
protection to frequency hopping radars in the 5 GHz
band
Aspects for discussion on WRC-15 agenda item 1.15
- Analog and digital technology for UHF on-board communication in maritime mobile service
WRC-15 agenda item 1.15
- Proposals on modifications to the draft CPM text
Working document toward a preliminary draft revision
of Recommendation ITU-R M.1174-2
- Technical characteristics of equipment used for on-board
vessel communications in the bands between 450 and 470
MHz
55 / 67
270
317
323
5B-2
320、
323、
324
5B-2
317
5B-3
293
5B-1
299
5B-2
317
5B-2
297
5B-2
308
5B-1
272
5B-1
261
5B-3
283、
284
5B-3
283
5B-3
284
文書番号
5B/**
提出元
609
ベトナム
610
日本
611
日本
612
日本
613
日本
614
フランス
615
ルクセン
ブルグ
616
ルクセン
ブルグ
617
英国
618
WP 7B
619
ICAP
620
WP 7C
題目
Working document toward a preliminary draft revision
of Report ITU-R M.2231-0
- Use of Appendix 18 to the Radio Regulations for the maritime mobile service
Guidelines for the use of spectrum by oceanographic
radars in the frequency range 3 to 50 MHz
Proposed modification to working document towards
- Draft CPM text on WRC-15 agenda item 1.15
Proposed modification to working document towards
- Draft CPM text on WRC-15 agenda item 1.16
Proposed modification to working document towards a
preliminary draft new Report ITU-R M.[AUTOMOTIVE
RADARS]
- Systems characteristics and compatibility of automotive
radars operating in the 77.5-78 GHz band fo sharing
studies
Draft revision of Recommendation ITU-R M.1638-1
- Characteristics of and protection criteria for sharing
studies for radiolocation exe;t ground based meterorologicla radars) and, aeronautical radionavigation radars
operating in the frquency bands between 5250 and 5850
MHz
Preliminary draft new Report ITU-R M.[UAS-FSS]
- Technical and operational characteristics, interference
and regulatory evironments associated with the use of
frequency bands allocated to the fixed-satellite service not
subject to Appendices 30, 30A, and 30B for the control
and non-payload communications of unmanned aircraft
systems in non-segregated airspace
Annex 1 to Workign Party 5B Chairman's Report
- Chapter 3
- Aeronautical, Maritime and Radiolocation issues
Proposed revisions to working document towards a
preliminary draft new Report ITU-R M.[ADS-OCEAN]
on expanding the operational benefits of automatic
depend surveillance broadcast to oceanic and remote
areas without ground infrastructure
Liaison statement to Working Party 5B
- Protection of SRS earth stations from transmitting aircraft
stations in the 2 200-2 290 MHz band
Liaison statement to Working Party 1B (copied to
Working Parties 4A, 4C, 5B, IMO and WMO for information)
- Working document towards a preliminary draft new Report ITU-R SM.[DYNAMIC ACCESS]
- Spectrum management principles and spectrum engineering techniques for dynamic access to spectrum by radio
systems employing cognitive capabilities
Reply liaison statement to Working Party 5B
- Studies for WRC-15 Agenda Item 1.17 in the 4 200-4 400
MHz, 22.5-22.55 GHz and 23.55-23.6 GHz frequency
bands
56 / 67
担当 出力文書
WG 5B/TEMP/*
5B-3
287
5B-1
270
5B-3
283、
284
5B-3
281
5B-1
299
5B-1
260
5B-2
324
5B-2
317
5B-2
313
5B-2
307
5B-4
―
5B-2
300
文書番号
5B/**
提出元
621
WP 7C
622
WP 7C
623
WP 7C
624
WP 7D
625
WP 7D
626
WP 7D
627
BR Study
Groups Department
628
WP 5C
629
WP 5C
630
WPs 5A
and 5C
631
WPs 5A
and 5C
632
WP 5C
題目
Liaison statement to Working Party 5B
- WRC-15 agenda item 1.12
- Sharing analyses of very wideband EESS SAR transmissions with stations in the radio determination service operating in the frequency bands 8 700-9 300 MHz and 9
900-10 500 MHz
Reply liaison statement to Working Part 5B on PDN
Report ITU-R RS.[EESS-ARNS RADARS 1 215-1 300
MHz]
- Potential interference from the Earth exploration-satellite
(active) spaceborne radars operating in the 1 215-1 300
MHz frequency band to the aeronautical radionavigation
surveillance radar receivers in the 1 240-1 370 MHz frequency band
Liaison statement to Working Party 5B
- Compatibility between earth exploration-satellite service
(active) and radiolocation service within the 35.5-36 GHz
frequency band
Reply liaison statement to Working Party 5B
- Possible modification of RR Footnote No. 5.511F
Liaison statement to Working Party 5B (copy to
Working Party 5A)
- Agenda item 1.18
- Systems characteristics and compatibility of automotive
radars operating in the frequency band 77.5-78 GHz for
sharing studies
Reply liaison statement to Working Party 5B
- Studies for WRC-15 agenda item 1.17 in the 22.5-22.55
GHz and 23.55-23.6 GHz frequency bands
List of documents issued
(Documents 5B/475 - 5B/627)
Liaison statement to Working Party 5A (copy for information to Working Parties 5B and 3L)
- WRC-15 agenda item 1.4
- Status of studies and draft CPM text for WRC-15 agenda
item 1.4
Liaison statement
- WRC-15 agenda item 1.17
Joint liaison statement to Working Party 5B (copy for
information to Workign Party 1C)
- Station call-sign identification to be used by oceanographic radar in frequency band 3 to 50 MHz
Joint liaison statement
- WRC-15 agenda item 1.16
Liaison statement to Working Party 1B (copied for
information to Working Parties 5A and 5B)
- Development of a draft new Report ITU-R
SM.[WHITE-SPACE] spectrum management principles
and spectrum engineering techniques for the use of "White
spaces" by radio systems employing cognitive capablities
57 / 67
担当 出力文書
WG 5B/TEMP/*
5B-1
276
5B-1
274
5B-1
―
5B-1
272
5B-1
275
5B-1
―
―
―
Plenary
―
5B-2
―
Plenary
―
5B-3
―
Plenary
―
文書番号
5B/**
提出元
633
WP 5C
634
WP 5C
題目
Liaison statement to Working Party 4C (copy to
Working Parties 3M, 4A, 4B, 5A, 5B and 7B for information)
- WRC-15 agenda item 1.9.2
Liaison statement to Working Parties 4C and 5B (copy
for information to Working Parties 3M, 4A, 4B, 5A, 7A,
7B, 7C and 7D)
- WRC-15 agenda item 1.10
58 / 67
担当 出力文書
WG 5B/TEMP/*
Plenary
―
Plenary
―
表 9: 出力文書一覧
文書番号
5B/TEMP/*
258
入力文書
5B/**
題目
Draft new Recommendation ITU-R M.[ANT
ROT]
- Antenna rotation variability and effects on antenna coupling for radar interference analysis
475
(Annex 19)
576
処理
・DNR として合意。
・SG 5 へ上程。
・作業計画として合意。
259
260
261
262
263
264
265
Work plan for WRC-15 agenda item 1.18
Draft revision of Recommendation ITU-R
M.1638-1
- Characteristics of and protection criteria for
sharing studies for radiolocation (except
ground based meteorological radars) and aeronautical radionavigation radars operating in
the frequency bands between 5 250 and 5 850
MHz
Reply liaison statement to ITU-R Joint Task
Group 4-5-6-7 (copy for information to Working Party 5A)
- Possible mitigation techniques to address interference to EESS (active) and radiodetermination from the potential use of the frequency
bands 5 350-5 470 and/or 5 725-5 850 MHz by
WAS/RLANS
Preliminary draft revision of Recommendation
ITU-R M.1460-1
- Technical and operational characteristics and
protection criteria of radiodetermination radars in the frequency band 2 900-3 100 MHz
Preliminary draft revision of Recommendation
ITU-R M.1464-1
- Characteristics of radiolocation radars and
characteristics and protection criteria for
sharing studies for aeronautical radionavigation radars in the radiodetermination service
operating in the frequency band 2 700-2 900
MHz
Preliminary draft revision of Recommendation
ITU-R M.1465-1
- Characteristics of and protection criteria for
radars operating in the radiodetermination
service in the frequency band 3 100-3 700 MHz
Working document towards a preliminary
draft revision of Recommendation ITU-R
M.1849
- Technical and operational aspects of
ground-based meteorological radars
59 / 67
475
(Annex 10)
475
(Annex 12)
614
・議長報告(5B/636)に
Annex 10 として添
付。
・DRR として合意。
・SG 5 へ上程。
478、500、 ・リエゾン文書として合
534、535、 意。
589、605 ・JTG 4-5-6-7 へ送付。
・PDRR として合意。
475
(Annex 15) ・議長報告(5B/636)に
519、575
Annex 15 として添
付。
・PDRR として合意。
475
・議長報告(5B/636)に
520、558 Annex 16 として添
付。
(Annex 16)
・PDRR として合意。
475
(Annex 17)
515
・議長報告(5B/636)に
Annex 17 として添
付。
・WD-PDRR として合意。
475
(Annex 18)
555
・議長報告(5B/636)に
Annex 18 として添
付。
文書番号
5B/TEMP/*
266
267
268
入力文書
5B/**
題目
Reply liaison statement to Working Party 5C
- Potential impact to the fixed service from automotive collision avoidance radar in adjacent
frequency bands 76-77 GHz and 77-81 GHz
Liaison statement to Working Parties 1A, 5A,
5C and 5D regarding development of a Report on out-of-band emissions in the 2 700-2
900 MHz frequency band from service operating below 2 690 MHz
Preliminary draft new Report ITU-R M.[OOB
S-BAND]
- Assessment of interference to radars operating
within the 2 700-2 900 MHz band from broadband wireless systems operating in adjacent
frequency bands
477
処理
・リエゾン文書として合
意。
・WP 5C へ送付。
・リエゾン文書として合
意。
―
・WP 1A、5A、5C、5D
へ送付。
・PDNRep.として合意。
578
・議長報告(5B/636)に
Annex 23 として添
付。
・BR 宛文書として合意。
269
Development of a database of oceanographic
radars
270
Preliminary draft new Report
- Guidelines for the use of spectrum by oceanographic radars in the frequency range 3 to 50
MHz
271
Working document towards revisions to
Recommendation ITU-R M.1849 and Report
ITU-R M.2136
- Assessment of pulse interference to meteorological radars operating within the 2 700- 2
900 MHz band from the in-band operation of
other meteorological and aeronautical radionavigation radars
272
Reply liaison statement to Working Party 7D
- -Possible modification of RR no. 5.511F
273
488
475
・議長報告(5B/636)に
Annex 36 として添
付。
・PDNRep.として合意。
(Annex 31) ・議長報告(5B/636)に
513、594、
610
Annex 25 として添
付。
・WD-PDRR として合意。
577
・議長報告(5B/636)に
Annex 20 として添
付。
・リエゾン文書として合
604、624 意。
・WP 7D へ送付。
・WD-PDRRep.として合
Working document towards a preliminary
意。
draft new Report ITU-R M.[COM RAD]
475
- Impact on radar probability of detection due to (Annex 30) ・議長報告(5B/636)に
521、593
interference from wideband communication
Annex 35 として添
signals
付。
60 / 67
文書番号
5B/TEMP/*
274
275
276
277
入力文書
5B/**
題目
処理
Reply liaison statement to Working Party 7C
on PDN Report ITU-R RS.[EESS-ARNS
RADARS 1 215-1 300 MHz]
・リエゾン文書として合
- Potential interference from the Earth explora意。
622
tion-satellite (active) spaceborne radars operating in the 1 215-1 300 MHz frequency band
・WP 7C へ送付。
to the aeronautical radionavigation surveillance radar receivers in the 1 240-1 370 MHz
frequency band
Reply liaison statement to Working Party 7D
・リエゾン文書として合
- Agenda Item 1.18
意。
625
- Systems characteristics and compatibility of
・WP 7D へ送付。
automotive radars operating in the frequency
band 77.5-78 GHz for sharing studies
Reply liaison statement to Working Party 7C
WRC-15 agenda item 1.12
・リエゾン文書として合
意。
- Sharing analyses of very wideband EESS SAR
556、621
transmissions with stations in the radio deter・WP 7C へ送付。
mination service operating in the frequency
bands 8 700-9 300 MHz and 9 900-10 500 MHz
Draft liaison statement to Working Party 7D
- WRC-15 agenda item 1.16
631
・リエゾン文書として合
意。
・WP 7D へ送付。
278
Draft liaison statement to the Working Party
on the standardization of technical and safety
requirements in inlan navigation iin the United
Nations economic commission for Europe
(UNECE)
- Maritime mobile service identities (MMSIs)
279
Draft liaison statement to Comité International
Radiomaritime (CIRM)
・リエゾン文書として合
- Draft revision of Recommendation ITU-R
意。
475
(Annex 14)
M.493-13
・CIRM へ送付。
- Digital selective calling system for use in the
maritime mobile service
280
Draft liaison statement to European Telecommunications Standards Institute (ETSI)
TG 26
281
Working document towards draft CPM text
- Chapter 3
- Agenda item 1.16
・リエゾン文書案として
合意。
551
・リエゾン文書案として
合意。
493
(Rev.1)
475
61 / 67
・議長報告(5B/636)に
Annex 37 として添
付。
(Annex 5)
・議長報告(5B/636)に
Annex 38 として添
付。
・CPM テキスト案として
合意。
528、538、
543、580、 ・議長報告(5B/636)に
584、612 Annex 5 として添付。
文書番号
5B/TEMP/*
入力文書
5B/**
題目
処理
282
Draft liaison statement to Europe Telecom・リエゾン文書案として合
munications Standards Insitute (ETSI) TG 26
意。
475
- Draft revision of Recommendation ITU-R
(Annex 14) ・議長報告(5B/636)に
M.493-13
492、522
Annex 39 として添
- Digital selective-calling system for use in the
付。
maritime mobile service
283
Working document towards draft CPM text
- Chapter 3
- Agenda item 1.15
284
Working document towards preliminary draft
・WD-PDRR として合意。
revision of Recommendation ITU-R M.1174-2 516、527、
- Technical characteristics of equipment used for 606、608、 ・議長報告(5B/636)に
Annex 14 として添
on-board vessel communications in the bands
611
付。
between 450 and 470 MHz
285
・WD-PDNRep.として合
Working document towards a preliminary
意。
475
draft new Report ITU-R M.[MAR.MSS] on use
(Annex 38) ・議長報告(5B/636)に
of non-GSO MSS satellite systems to en583
Annex 27 として添
hance maritime safety
付。
286
Working document towards a preliminary
draft new Report ITU-R M.[CHANNEL
SOUNDING]
- VDES channel sounding campaign
287
Working document towards a preliminary
draft revision of Report ITU-R M.2231
- Use of Appendix 18 to the Radio Regulations
for the maritime mobile service
288
Working document towards a preliminary
draft new Report ITU-R M.[VDES-SELECT]
- Selection of the channel plan for a VHF data
exchange system VDES) under WRC-15 agenda
item 1.16
289
・WD-PDNRep.として合
Working document towards a preliminary
意。
draft
new
Report
ITU-R
423、581 ・議長報告(5B/636)に
M.[AIS.PROTECTION]
Annex 30 として添
- Technical assessment of RR Appendix 18
付。
62 / 67
475
(Annex 3)
・CPM テキスト案として
合意。
517、526、
606、607、 ・議長報告(5B/636)に
Annex 3 として添付。
611
・WD-PDNRep.として合
意。
529
・議長報告(5B/636)に
Annex 28 として添
付。
・WD-PDRR として合意。
609
・議長報告(5B/636)に
Annex 19 として添
付。
・WD-PDNRep.として合
意。
587
・議長報告(5B/636)に
Annex 29 として添
付。
文書番号
入力文書
5B/**
題目
5B/TEMP/*
処理
290
Working document towards a preliminary
・WD-PDR として合意。
draft revision of Recommendation ITU-R
475
M.585-6
(Annex 39) ・議長報告(5B/636)に
- Assignment and use of identities in the maritime 441、552 Annex 13 として添
付。
mobile service
291
Proposals for revision of Recommendation
ITU-R M.493-13
- Definition of a new Class of devices (Mob) and
their DSC Communication
292
・WD-PDRR として合意。
Working document towards preliminary draft
475
revision of Recommendation ITU-R M.493-13
(Annex 14) ・議長報告(5B/636)に
- Digital selective-calling system for use in the
492、522 Annex 11 として添
maritime mobile service
付。
293
Working document towards preliminary draft
・WD-PDRR として合意。
new revision of Recommendation ITU-R
304
M.541-9
(Annex 16) ・議長報告(5B/636)に
- Operational procedures for the use of digital
Annex 12 として添
599
selective-calling equipment in the maritime
付。
mobile service
294
Draft CPM text
- Chapter 3
- Agenda item 1.18
295
296
・WD-PDRR の修正提
案として合意。
545
475
・議長報告(5B/636)に
Annex 41 として添付。
・CPM テキスト案として
合意。
(Annex 9) ・議長報告(5B/636)に
Annex 9 として添付。
Liaison statement to ITU-T Study Groups 5, 9,
15 and ITU-R Working Party 1A (copied for
・リエゾン文書として合
information to ITU-R Working Parties 5A, 5C,
480、487、
意。
5D and 6A)
489、511
- Liaison statement on coexistence of wired Tel・WP 1A へ送付。
ecommunications with Radiocommunication
systems
Liaison statement to Working Party 1B (cop・リエゾン文書として合
ied for information to ITU-R Working Parties
意。
5A, 5C and 5D)
491
- Working document towards a preliminary draft
・WP 1B へ送付。
new Report ITU-R SM.[Dynamic access]
297
・CPM テキスト案として
合意。
Draft CPM Text on WRC-15 agenda item 1.17 (Annex 7)
547、585、
Resolution 423 (WRC-12)
・議長報告(5B/636)に
590、602
Annex 7 として添付。
298
Liaison statement to Working Party 4A
- Revised element for sharing studies being conducted under WRC-12 agenda item 1.6.1
475
63 / 67
569
・リエゾン文書として合
意。
・WP 4A へ送付。
文書番号
5B/TEMP/*
入力文書
5B/**
題目
処理
299
Preliminary draft new Report ITU-R
475 ・PDNRep.として合意。
M.[AUTOMOTIVE RADARS]
(Annex 29)
・議長報告(5B/636)に
- Systems characteristics and compatibility of
523、563、
Annex 24 として添
automotive radars operating in the frequency
600、613 付。
band 77.5-78 GHz for sharing studies
300
Reply liaison statement to Working Party 7C
- Studies for WRC-15 agenda item 1.17 in the 4
200-4 400 MHZ, 22.5-22.55 GHz and
23.55-23.6 GHz frequency bands
301
302
303
304
305
Annex to Working Party 5B Chairman's Report
- A preliminary draft new Recommendation
ITU-R M.[WAIC]
- Technical characteristics and protection criteria for Wireless Avionics Intra-Communications systems
Preliminary draft new Report ITU-R
M.[WAIC_SHARING_4 200-4 400MHz]
- Compatibility analysis between wireless avionics intra-communication systems and systems in
the existing services in the frequency band 4
200-4 400 MHz
Working document towards a preliminary
draft new Report M.[WAIC_SHARING_22/23
GHz]
- Sharing studies between wireless avionics intra-communication systems and systems in the
22.5-22.55 GHz and 23.55-23.6 GHz frequency
bands and compatibility studies with systems
allocated to the passive services in the
22.21-22.5 GHz and 23.6-24.0 GHz frequency
bands
Working document towards a preliminary
draft
new
Recommendation
ITU-R
M.[WAIC_CONDITIONS]
- Definition and technical conditions for the use
of the aeronautical mobile (R) service to support Wireless Avionics Intra-Communication
systems
Working document towards a preliminary
draft
new
Recommendation
ITU-R
M.[AMS-CHAR-15GHz]
- Technical characteristics and protection criteria for aeronautical mobile service systems in
the frequency range 14.5-15.35 GHz
64 / 67
620
・リエゾン文書として合
意。
・WP 7C へ送付。
・PDNR として合意。
475
(Annex 22) ・議長報告(5B/636)に
549
Annex 21 として添
付。
・PDNRep.として合意。
475
(Annex 28) ・議長報告(5B/636)に
550、570
Annex 22 として添
付。
・PDNRep.として合意。
475
(Annex 34) ・議長報告(5B/636)に
571
Annex 31 として添
付。
・WD-PDNR として合意。
-
・議長報告(5B/636)に
Annex 32 として添
付。
・WD-PDNR として合意。
475
(Annex 21) ・議長報告(5B/636)に
565
Annex 33 として添
付。
文書番号
5B/TEMP/*
入力文書
5B/**
題目
処理
306
Modifications to working document towards a
preliminary draft new Recommendation
・WD-PDNR として合意。
ITU-R M.[AMS-CHAR-24]
475
- Technical characteristics and protection crite- (Annex 20) ・議長報告(5B/636)に
Annex 42 として添
564
ria for aeronautical mobile service systems in
付。
the frequency bands 22.5-23.6 and 25.25-27.5
GHz
307
Reply liaison statement to Working Party 7B
- Protection of SRS earth stations from transmitting aircraft stations in the 2 200-2 290 MHz
band
618
・リエゾン文書として合
意。
・WP 7B へ送付。
308
A preliminary draft new Report ITU-R
M.[WAIC Bands]
304 ・PDNRep.として合意。
(Annex
36) ・議長報告(5B/636)に
- Consideration of the aeronautical mobile
548、
(route), aeronautical mobile and aeronautical
Annex 26 として添
603
radionavigation services allocations to acco付。
modate wireless avionics intra-communications
309
Liaison statement to Working Party 4C
- WRC-15 agenda item 1.10
310
311
507
・リエゾン文書として合
意。
・WP 4C へ送付。
Reply liaison statement to Working Party 4A
- WRC-15 agenda item 1.6
501、
566
Reply liaison statement to Working Party 4C
- WRC-15 agenda item 1.10
507、
564
・リエゾン文書として合
意。
・WP 4A へ送付。
・リエゾン文書として合
意。
・WP 4C へ送付。
312
・作業計画として合意。
Workplan and milestones for WRC-15 agen475
(Annex 8) ・議長報告(5B/636)に
da item 1.17
Annex 8 として添付。
313
475
Working document towards a preliminary
(Annex 32) ・WD-PDNRep.として合
draft new Report ITU-R M.[ADS-B] on the
意。
504、
operational benefits of automatic dependent
518、
surveillance broadcast, including its expan・議長報告(5B/636)に
sion to oceanic and remote areas without
586、
Annex 34 として添
ground infrastructure in the band 1 089-1 091
592、
付。
MHz
617
314
Reply liaison statement to Working Party 4A
on the working document draft CPM text for
WRC-15 agenda item 1.7
65 / 67
502、
557
・リエゾン文書として合
意。
・WP 4A へ送付。
文書番号
5B/TEMP/*
315
316
入力文書
5B/**
題目
Draft revision of Recommendation ITU-R
M.1827
475
- Technical and operational requirements for
(Annex 8)
stations of the aeronautical mobile (R) service
560
(AM(R)S) limited to surface application at airports in the frequency band 5 091-5 150 MHz
Liaison statement to the Coordination Committee for Vocabulary (CCV)
505
- Liaison statement for terminology and associated definitions produced by on-going work in
Working Party 5B
475
処理
・DRR として合意。
・SG 5 へ上程。
・リエゾン文書として合
意。
・CCV へ送付。
(Annex 1) ・CPM テキスト案として
317
318
319
320
321
322
485、531、 合意。
553、561、・議長報告(5B/636)に
595、598、 Annex 1 として添付。
601、616
Draft CPM Report, Chapter 3
- Agenda item 1.5 (WRC-15)
Liaison statement to ICAO
- Draft study result related to WRC-15 agenda
item 1.5
- Agenda item 1.5
Annex 3 to Report ITU-R M.[UAS-FSS]
- Techniques to mitigate the impairments and
failures affecting unmanned aircraft system
command and non-payload communication
links
- Agenda item 1.5 (WRC-15)
269
・リエゾン文書として合意
せず。
・WD-PDNRep.
(Annex 3)
(5B/636 Annex 40)の
530
添付文書として合意。
475
475 ・WD-PDNRep.
Working document towards a preliminary (Annex 5)
(5B/636 Annex 40)の
542、582、
draft new Report ITU-R M.[UAS-FSS]
添付文書として合意。
597
Annex 6 to Report ITU-R M.[UAS-FSS]
- Effects of emissions from incumbent services
475 ・WD-PDNRep.
into earth stations onboard unmanned aircraft
(5B/636 Annex 40)の
(Annex 6)
intended to communicate with a satellite net554、573 添付文書として合意。
work in frequency bands allocated to the fixed
satellite service (link 2)
Annex 7 to Report ITU-R M.[UAS-FSS]
- Sharing studies on emissions from earth sta475 ・WD-PDNRep.
tions on board unmanned aircraft intended to
(5B/636 Annex 40)の
(Annex 7)
communicate with a satellite network in fre添付文書として合意。
579
quency bands allocated to the fixed satellite
service into incumbent terrestrial services for
link 3
66 / 67
文書番号
5B/TEMP/*
323
324
入力文書
5B/**
題目
Working document towards a preliminary
draft new Report ITU-R M.[UAS-FSS]
- Technical and operational characteristics, interference and regulatory environments associated with the use of frequency bands allocated
to the fixed-satellite service not subject to Appendices 30, 30A, and 30B for the control and
non-payload communications of unmanned
aircraft systems in non-segregad airs
Working document towards preliminary draft
new Report ITU-R M.[UAS-FSS]
- Annex 8
- Technical and operational characteristics, interference and regulatory environments associated with the use of frequency bands allocated
to the fixed-satellite service not subject to Appendices 30, 30A, and 30B for the control and
non-payload communications of unmanned
aircraft systems in non
475
処理
・WD-PDNRep.として合
意。
(Annex 25)
596、597 ・議長報告(5B/636)に
Annex 40 として添付。
475
(Annex 8) ・WD-PDNRep.
553、567、 (5B/636 Annex 40)の
添付文書として合意。
597、
615
WD:作業文書
67 / 67
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