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2010 年 11 月 10 日
ILO/10/57
ILO報告
2010 年の産業部門は横断的に「不安定で不均等な回復」
ジュネーブ(ILO ニュース)-ILO の部門別活動局は、新たな報告書の中で、2010 年上半期
においてあらゆる産業で雇用は不均衡な回復を示しており、今後もこの傾向は継続するだ
ろうと発表した。
51の先進国及び発展途上国における13の産業からのデータに基づく新報告書は、2010
年第1四半期において、建設業と製造業では (2009 年と比較して)500 万以上の仕事が失
われた一方、医療保健部門は 2008 年と比較して同時期に約 280 万の仕事を創出した、とし
ている。
「2010 年、世界経済は、多くの労働市場において、分岐と不安定が著しく増大し、回復の
安定より不確実性が高止まりするという新たな段階に入ったように思われる。」と ILO のエ
リザベス・ティノコ部門別活動局長は述べている。「こうした傾向は全産業部門で見受けら
れ、国によってばらつきがある。しかし、先進国だけでなく、中国、南アフリカ、ブラジ
ルといった成長の著しい新興国においてもこうした現象が見られる。
」
建設業と製造業における仕事の喪失に加えて、回復は、卸売・小売業(前年比 0.8%減)や
運輸・倉庫・通信業(前年比 0.6%減)でも、ゆっくりと進行しており、国内市場と輸出市
場の双方で観測される不安定さに大きく左右されたままである、と報告書は述べる。
不安定さは、金融仲介業においても続いている。世界的に見て、2010 年第1四半期におけ
る金融仲介部門の雇用水準は、前年同期比より 1.4%減少し、2010 年の第2四半期では多少
改善した。これは、特に米国と英国において、金融部門のリストラが依然として進行中で
あることを示唆している。
しかし、全部門で仕事が減っているわけではない。多くの国で、財政支出の削減が発表さ
れているが、教育部門、医療保健業、公共行政部門の雇用水準は、ペースは緩慢とはいえ、
2010 年の上半期も成長を持続している。
医療保健業は景気の下降期において最も活発に仕事を増やし続けた。教育部門は、2010 年
第1四半期に(前年比)24 万近く、同年第2四半期に約 13 万 8,000 の仕事を創出した。公
共行政部門の雇用は、2010 年第1四半期と比較すれば第2四半期に成長は鈍化したものの、
前年比で 13 万 4830 多くの仕事を生み出した。
ホテル・飲食サービス業の雇用水準も上昇し(2010 年の第2四半期に前年同期比で 1.5%
増)、不動産・賃貸業・事業所サービス業でも雇用は上昇した(同 1.1%増)。
農業は、2009 年と比べて 2010 年の前期には全地域で回復力を維持していたが、世界的に
は 2010 年第1四半期にいくらか不安定な動きが見られた(前年比 1.1%減)。
ILO の報告書は、労働市場における労働時間の変化も分析している。2009 年全般を通じて
一貫して労働時間数が減少した後、2010 年の第1、第2四半期には、農林水産業を除くほ
とんど全産業で再び増加し始めた、と述べている。
同報告書は、2010 年の下半期を概観して、労働市場の展望は全部門で不確実なままである、
とする。
「不確実性の一つは、先進国の個人消費がどう推移するかということである。つまり、弱
いままか、持ち直すのか?同様のことが財政再建計画の行方にも言える。短期的に見て、
経済にどのような影響を及ぼすのか。回復の形態と規模は、これらの動向がどのように進
展するかにかかっている。」と、ティノコ局長は述べている。
*詳細については、ILO 広報局までお問い合わせください。
メール:
[email protected]
電話: +41 22 / 799-7912.
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