35写真師 鈴木克明さん(PDF形式, 1.57MB)

35 写 真 師
財
産
に
な
る
一
枚
の
た
め
に
シ
ャ
ッ
タ
ー
を
切
る
テレビや新聞で何度も紹介され、＜証明写真の
い、写真館を継ぐことを決意。フィルムからデジ
合格率90％＞の写真館として有名な「写真のた
タルカメラへの時代となった今も、ずっとカメラ
なかや」さん。二代目の鈴木さんは、この道50
マンの第一線で活躍しています。この仕事の醍
年のベテランです。写真館の跡取りとして生ま
醐味は、自分が撮った写真で「就職できた！」
「学
れた鈴木さんですが、仕事を選ぶときはカラー
校に合格した！」
という報告があるのが、いちばん
写真が浸透し始めた頃で、仕事が成り立つかど
うれしいこと。
“この一枚の写真は、お客様にとっ
うか非常に迷ったそうです。でも一生懸命仕事を
て一生の財産”。そんな気持ちでいい表情が撮
したら、がんばった分きっと結果が得られると思
れるよう、毎日シャッターを切っています。
プロフィール
すずき かつあき
カメラマン 50年
川崎市高津区出身在住。現在68歳。東京写真短期大学（現：東京
工芸大学）
を卒業後、外部写真館で修行して、一年後に家業の
『写真
のたなかや』
に入社。以来、時代のニーズ合わせて写真館を拡大。現
在は社員20人以上を束ねる取締役社長として、また現場カメラマンとし
て活躍中。
株式会社写真のたなかや
活躍の場
〒213-0001 川崎市高津区溝口4-6-28
写真館、
写真スタジオ
044-822-3466 FAX.044-811-9872
TEL.
http://www.photo-tanakaya.co.jp/
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鈴 木 克明
仕事道具３種
【 カ メ ラ 】 フィルムから、
デジタルカメラに機種変更。
たくさんの写真の
中から、
お客様に選んでもらうようになりました
（写真左）。
【 照 明 】 さまざまなライティングで、人物をより鮮明に写します。
【 パ ソ コ ン 】 デジタルカメラになって、ますますパソコンは必須アイテ
ム。写真をパソコンでていねいに修整します
（写真右）。
職人からのメッセージ
●
写真師という仕事内容
写真館のカメラマンの場合、証明写真と記念写真。学校
で撮影する写真なども、多く手がけます。
また商品撮影、
ビデオ撮影の仕事もあります。
●
必要資格
すが、国家資格＜写真
必要資格ではないので
標にするとよいかも。勉
技能士＞をとるのを目
でしょう。
自分の実力が分かるの
強にもなり、
写真師という仕事の展望
他業界からいろいろな形での写真館業界への参入が多
くなっています。それだけ、写真館の需要が多いことの
現れです。
これからは、従来の型物写真（永年の鑑賞に
耐えられるように、きちんと写した写真）をも含め、自然
な表情を撮ったり、衣装をそろえたり、美容もしたりとお
客様のニーズに合わせてゆけば将来性があります。
この仕事に向いている人
●
一人前になるまで
まずアシスタントとして、カメラマンについて経験を積ん
で、勉強します。独り立ちして任せられるまで、学校写真だ
ていねいに仕事をする人が、向いています。写真は一
生残る財産なので、
ミスがあってはいけません。撮って
いる時にていねいに仕事をすれば、
スカートの裾がめ
くれているなど、ちょっとしたことにも気がつきます。
また最終チェックも見落としがないように、
やらなけれ
ばなりませんから。
と5年、
スタジオ写真だとだいたい10年ほどかかります。
写真師を目指す方へのアドバイス
写真の専門学校で基礎を学んでから、就職するのが一般的です。
好奇心があって、
ていねいで素直な人なら大丈夫。真面目だともっといいでしょうね。
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