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講演資料 - 科学技術振興機構
ET2013 2013/11/22 ET2013スペシャルセッション(131122) Digital Human Research Center D-Caseの移動ロボット適用事例紹介 加賀美 聡 加賀美 聡 産業技術総合研究所 デジタルヒューマン工学研究センター 副研究センター長 JST CREST 「実時間並列ディペンダブルOSと その分散ネットワークの研究」プロジェクト研究代表者 Carnegie-Mellon Univ. Robotics Institute. Adjunct Faculty 東京理科大学 理工学研究科 機械工学専攻 客員教授 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学専攻 デジタルヒューマン学連携講座 客員教授 1 1 ART-Linux (http://sourceforge.net/projects/art-linux/) ヒューマノイドロボット 車輪型ロボット pen2r(産総研) Digital Human Research Center HRP-1S(産総研) HRP-2P HRP-2 HRP-3P (産総研・川田工業) SELF (茨城大 森研) 放射線量マッピングロボット (富山高専、東大) HRP-3 Prototype of Omnidirectional Mobile Robot(右) The WinKIT Robot (左)(金沢工大) HRP-2m R-daneel (東大・國吉研) (産総研) (FUSION(九州大・福岡大チーム)) (ロボカップジャパンオープン2001) その他 i-1 I-VY (情報通信研究機構) (横浜国大 藪田研) マニピュレータ スピーカアレイシステム(東京理科大学 溝口研) 恐竜型ロボット(産総研) MoveMaster (筑波大 相山研) スピーカアレイシステム(産総研) 自立型無人ヘリコプター(産総研) Haptic(産総研) HRP-2Hand(産総研) 多指ハンド(産総研) 2 Haptic(産総研) PA-10(三菱重工業・産総研) (岡山大学) リハビリ支援ロボットApriAlpha(東芝) HallucⅡ(千葉工業大学fuRo) fuRo Motor Driver (千葉工業大学、ピューズ) (愛知産業研究所) 2 1 ET2013 2013/11/22 AMP Version of ART-Linux for Dependable System <アイデア> Digital Human Research Center システムに存在するコアのうちのいくつかで ART-Linuxを複数独立に走らせ、 これらを共有メモリで連結する。 多重化、オンライン監視、システムログ、デバイスのアイソレーション、 安全系の独立化などが可能。 共有メモリ <例> 通常のSMP Linux 3コア上でアプリが動作 実時間監視系が他の システムの挙動を観測し 記録したり送信する IOに接続された ART-Linux 上で実時間制御系が動作 異常が起きた時には 緊急停止系がシステムを 安全に停止 重要なシステムはハード ウエアを含む二重系で構成 メモリ CPUコア OS P0 P1 P2 SMP-Linux デバイス HDD Ether VGA P3 P4 P5 P6 P7 ART ART ART ART ART HDD/ Ether IO IO IO IO 実時間 実時間 安全 監視系 制御系 系 二重系 3 Digital Human Research Center カメラ画像からのジョイスティック操縦に 基づく自律二足歩行 使用した機能 実時間 複数コア ログ 環境の形状を計測し、オペレータがカメラで見て指示した方角 に向かって、足跡を計画し、動的安定な歩行制御を行う。 2 ET2013 2013/11/22 Digital Human Research Center 自律二足歩行 使用した機能 実時間 複数コア ログ 指定された経路に沿って環境の形状を計測し、足跡を計画し、 動的安定な歩行制御を行う。 5 Digital Human Research Center COP-ZMP軌道の高速探索手法による 二足歩行の着地位置・時刻最適化の実現 使用した機能 実時間 複数コア利用 胴体が動いたことを検出して、330us(i7-4GHz)で並列に 三歩で踏みとどまる歩行軌道を探索(パラメータ3つ)。 6 3 ET2013 2013/11/22 ロボットへのDEOSプロセス適用 Digital Human Research Center 日本科学未来館の展示フロアの巡回ロボット D-Caseの合意は開発者と日本科学未来館の間で行う 7 D-Case作成と合意の作業中 Digital Human Research Center 内ループと外ループに分けて議論 – – – – – 自律移動機能 安全停止 運用方法(人がついている) 説明責任(すべてのモニターノードとセンサの入力を記録) 改善(想定内および想定された未対応項目への対応) 要素数 – – – – – – – Goal 66 Evidence 29 Strategy 28 Context 12 Undeveloped 7 Monitor 17 合計 159 8 4 ET2013 2013/11/22 Digital Human Research Center D-Case Trees (Functional Part) 9 人体モデルDhaiba Digital Human Research Center 手モデル 筋骨格モデル 身体機能中心デザイン 指先摩擦モデル 感覚モデル 携帯電話 生活用品 包装品 人体形状モデル 統合人体モデルDhaiba 自動車 関節構造モデル 運動生成モデル 電機製品 感性評価 負担評価モデル 5 ET2013 2013/11/22 体形データベースに基づく体形生成 体形データベース→相同モデル化→主成分圧縮 Digital Human Research Center – 細分割曲面を用いて同数頂点のモデルを自動生成 QuickTimeý Dz êLí£ÉvÉçÉOÉâÉÄ Ç™Ç±ÇÃÉsÉNÉ`ÉÉǾå©ÇÈǞǽDžÇÕïKóvÇ-ÇÅB 11 Digital Human Research Center レーザー距離センサからの人環境認識 12 6 ET2013 2013/11/22 パシフィコ横浜でデモ走行 3次元レーザー距離センサを利用 人の頭上(2.0~2.7m)を利用したSLAM 約2時間走行時、のべ約2.5万人の軌跡を同時に計測 組み込み総合技術展 ET2012に出展 Digital Human Research Center 平均軌跡長さ:2.2(m)、平均速度:1.6(km/h)、平均時間:3.6(sec) Digital Human Research Center D-Case Tree (Monitor & Explanatory Responsibility) 14 7 ET2013 2013/11/22 Digital Human Research Center 自律走行実験(4月17日、約3時間) 総移動距離:2,455[m] 位置認識の精度 – 角度の共分散: 最大:0.07[rad]、平均:0.032[rad] – xyの共分散: 最大:567 [cm^2]、平均:73.26[cm^2] 15 来館者人流計測(8月21日) Digital Human Research Center 約12万回 停止領域 16 8 Digital Human Research Center Digital Human Research Center ET2013 2013/11/22 D-Case Tree (Safety) 17 パッシブセーフティーの議論の一部 18 9 ET2013 2013/11/22 事故・傷害再現シミュレーション(金沢大共同研究) 事故情報 遊具モデル構築 全身マルチボディ モデル構築 頭部FEモデル構築 形状変換 Digital Human Research Center 身長・体重 3Dスキャナデータ 寸法・形状・質量 標準モデル 対象年齢モデル 衝突姿勢 ・速度 転落挙動解析 頭部傷害解析 Digital Human Research Center 日本科学未来館デビュー(130825) 20 10 ET2013 2013/11/22 改善点 無線なしのために Digital Human Research Center – 業務系無線による停止装置 – ロボット本体に表示系 – 遠隔記録系のかわりに本体を二重系 未然防止のために – 光る – 音をならす ソフトウエアラバー で覆った手触りの良い 外装に。 D-Caseの変更 – – – – Goal 5 Evidence 8 Strategy 3 Context 3 21 Digital Human Research Center G空間Expo (131114-6) 22 11 ET2013 2013/11/22 G空間Expo Digital Human Research Center 走行距離:3016[m] 人軌跡: 8495本 実験時間: 18[hr] 発見した人軌跡 新藤義孝・総務大臣 ロボット走行軌跡 23 Digital Human Research Center 自動車の自律走行 24 12 ET2013 2013/11/22 ITS世界会議2013 Digital Human Research Center 480周の自動走行 人と車で進路を妨害して自動停止 4倍速 25 Digital Human Research Center D-Caseを利用した知見(1) 可読性が高い。専門家でなくてよい。 サブツリー毎に担当者が異なる。 担当者間の合意を個々のノードで行うので、どのノードにつ いて誰が agree したというサイン、あるいはこれがあれば納 得する、このリスクで合意したなどの、コメントが重要。 これらの議論の時系列の変化が重要なので、バージョン管 理、議論管理などのツールが重要(D-ADDが提供) エビデンスのドキュメントの部分へのポインタと逆ポインタが 重要。これがないとエビデンス改編があった際に、元のDCase木のどこに対応しているのか判らない 26 13 ET2013 2013/11/22 Digital Human Research Center D-Caseを利用した知見(2) 動的な状態遷移、多次元状態、動的なスコープを表現しに くい。必然的にノードに押し込めることになる。 部分木の改編に対して、全体のコンフリクトを見渡したり、 統合する方法がない。木は眺める局面、論点、ステークス ホルダなどによって、多次元空間を任意の平面で切ったよ うな形をしているイメージ。 (木下チームがAgda で整合性を取る手法を開発中) 想定しなかった想定外であるということは、短時間で検出 可能だったが、対応にはやはり時間がかかった。 27 14