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第7章 不公正な取引方法(業務提携誘因販売)(10 月 31 日)

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第7章 不公正な取引方法(業務提携誘因販売)(10 月 31 日)
2007 年消費者法
第7章 不公正な取引方法(業務提携誘因販売)(10 月 31 日)
1
業務提供誘引販売とは?
1.1
わが国では?
業務提供誘引販売取引の要件について検討すると、特定商取引法51条によれば、
a)「業務提供利益」を収受しうることをもって顧客を誘引し、b)「特定負担」を伴
う、c)「商品の販売もしくはそのあっせん、または役務の提供もしくはそのあっせん
に係る取引」
種類として、
「仕事を提供すると勧誘し商品等を販売する取引」は、従前は「内職」、
近時は「在宅ワーク」とも呼称。これに関する消費生活センターへの相談件数は、毎年
1万件を超える。これには、「チラシ配り内職」、「あて名書き内職」、「テープリライ
ト内職」等がある。
1.2
マルチ取引・連鎖販売取引との違いは?
1.3
海外では?
この種業態は、海外では、work-at-home scheme, work at home scheme, Business
Opportunity scheme , home based business (scam), home-operated businesses,など
と呼称され、詐欺形態については Job offer scam とも呼ばれる。インターネットを通じ
た詐欺被害の中でも、主要なものと扱われる。
2
事例
2.1
事例(1)「必ず合格すると言われたが、10回以上受けても合格しない社内
試験 」
業者から「在宅でパソコンの仕事をしないか。簡単な試験に合格すれば仕事を提供
する」と電話があった。「教材のCD-ROM(約68万円)を見れば誰でもホームペ
ージが作成できるので、試験には必ず合格する」と説明された。いったん断わったが、
後日「人数が限られているので、早くしないと仕事ができない。皆さんご主人には内緒
でやっている。毎月最低2~3万円、多い人は10万円以上稼いでいる。クレジットの
返済もその中から払える」と再度電話があり契約した。
試験は別の業者が運営しており、最初の試験は合格したが、ホームページ作成の試
験は10回以上受けても合格できなかった。教材にはホームページ作成方法の記載はな
く、自分で市販の本を買って勉強をした。試験に合格できず、仕事がもらえない。騙さ
れたと思うので、解約したい。業者から渡された契約書には、クーリング・オフは8日
間になっていて、業務提供の条件などの記載はなかった。
(20歳代 女性 給与生活者)
1.1
事例(2)「クレジット会社に実態と違うことを言うように販売業者が指示」
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求人情報誌で、在宅でパソコンを使った仕事ができるという広告があり業者に電話
した。資料請求すると業者から電話がかかってきて、説明を受けた。広告には教材の販
売があることや、業務の条件などは記載されていなかったが、「仕事をするためには、
簡単な試験があって、仕事のためにCD-ROM教材を買ってもらい、それを見れば誰
でも合格できる。仕事のはかどり次第で 1 日1~2時間程度働けば、月4~5万円稼げ
る。教材と仕事の紹介料で約65万円必要だが、紹介料だとクレジットが組めないので、
クレジット会社からの「確認の電話」には、教材だけを買ったことにしてほしい。教材
の月々の支払いは、収入でまかなえる」と説明された。
契約後、社内試験を受けたが難しくなかなか合格できなかった。教材の内容も試験
に合格で きるような内容ではない。約束通りの収入にならないので解約したい。話し
合いの途中で、業者とは連絡がとれなくなった。
(30歳代 男性 給与生活者)
1.2
事例(3)「複数の業者がかかわり、解約の申し出をしても業者間をたらい回
しされた事例」
突然A社から「在宅ワークに興味はないか」と電話があった。「簡単なテストの後、
すぐに仕事がもらえて、1 日3~4時間パソコン入力の仕事をすれば、必ず6~8万円
稼げる。仕事がないということは絶対にない。もしそうであれば解約できる」と言われ
たので、学習用のCD-ROM(約65万円)をクレジットで契約した。
テストを受けB社に仕事の登録をし、何件か紹介されたが仕事が減り報酬が払われ
ず、結局クレジットの支払いが収入を上回ってしまった。
B社に何度も問い合わせたがらちがあかず、A社とも連絡がとれなくなった。当初
と話が違うので解約したいと思い、クレジット会社に問い合わせると加盟店であるC社
と話すように言われたが、C社は教材を卸しているだけなので関係ないと言って対応し
ない。
契約時A社から複数の書面を受け取ったが、それぞれの書面に記載してある業者名
がバラバラで、業者との契約関係がわかりにくかった。契約時に渡された書面には、業
務提供の条件が書かれていなかった。
(30歳代 女性 家事従事者)
1.3
事例(4)「抗弁権が認められない消費者金融業者とのクレジット契約に関す
る事例
折込み広告を見て資料請求した業者から電話がきて、「仕事をするには業務に必要
なパソコンソフトを買ってもらう必要がある」と言われたので、30万円のソフトを購
入した。
「代金はうちのほうの業者から融資が受けられる」と説明され、勧誘された業者か
ら契約書とローンの申込書が届き、書類に必要事項を記入し勧誘された業者に返送した。
その後ローン会社から確認の電話が来て、30万円が自分の口座に振込まれた。最近に
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なって、勧誘された業者と住所が同じなのに、社名が違う折込み広告を見て不信なので
解約したい。
業者に19日目にクーリング・オフを申し出たが、手続きがとられないので、紹介
された消費者金融業者に対して支払停止の抗弁を申し出た。しかし、消費者金融業者は、
勧誘された業者との関連性を否定し、消費者との二者間契約であると主張して、抗弁を
認めず支払いを請求されている。
(20歳代 女性 家事従事者)
2
東京都調査
2.1
調査期間
平成15年10月~平成16年2月
2.2
調査対象事業者
平成 14 年度・15 年度に東京都や区・市町村の消費生活センターに寄せられた『業務
提供誘引販売取引』に関する相談で、苦情件数の多い事業者などの中から次の9社を調
査対象事業者とした。
(1) 「ワープロ・パソコン内職」関係の事業者 ・・・・・・・・・・7社
(2) 「テープリライト内職」関係の事業者 ・・・・・・・・・・・・1社
(3) 「チラシ配り内職」関係の事業者 (注) ・・・・・・・・・・・1社
2.3
勧誘対象
業務提供誘引販売事業者7社の主な勧誘対象は専業主婦で、パソコンを使ったデー
タ処理。業務は、入力業務やホームページ作成業務の場合は 20~30 代の専業主婦、テ
ープリライト等の場合は 20~40 代の専業主婦、チラシ配り(ポスティング)の場合は
20~60 代と幅広く専業主婦を勧誘。
2.4
勧誘トーク
「在宅でパソコンを使って気軽にできる仕事です。」
「仕事はたく さんあります。」
「月に5~10 万円の収入になります。」
「収入で教材のローンが支払えます。」
「人手が足りなくて募集しています。」など
2.4.1 提供する業務と取扱商品・役務
提供条件については、業務提供誘引販売事業者7社は、在宅ワーク等の業務を提供
する前提条件として、一定の知識や技術を身につけることを要件。その知識や技術を修
得するために必要として消費者に「教材」又は「学習サポート付き教材」を購入。
業務と商品・役務の組み合わせとして、a)パソコン内職(データ入力業務、ホー
ムページ作成)→CDロムや教本・練習問題等(学習サポート付き)、b)テープリラ
イト内職等→録音テープや教本・練習問題等(学習サポート付き)・・・1社、c)チラ
シ配り内職→ビデオテープや教本
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2.5
取扱商品・役務の価格
パソコン内職は、代価が、40~50 万円未満が2社、50~60 万円未満が2社、60~
70 万円未満が2社。市販の類似商品と比べるとかなり高額。それら代価の支払につき、
6社は、現金以外の支払い方法として消費者に信販会社や消費者金融会社を利用させ支
払い回数は 48 回又は 60 回、1ヶ月の支払い金額は 15,000~17,000 円程度。
テープリライト内職等は、代価が4万円~6 万円、チラシ配り内職、ペット保険勧
誘チラシのポスティング)動物介護士用ビデオテープ教材一式で 50 万円~60 万円
2.6
認定要件の有無
パソコン内職・リライト。業務提供誘引販売事業者の7社全てが、パソコン内職(デ
ータ入力業務やホームページの作成)、テープリライト等の内職の仕事をするためには
一定の知識や技術を有していることが必要であるとして、それぞれ会社独自の認定要件
を設置。民間資格のビジネスコンピューティング検定2級(3級でも可)や上級MOU
S検定(現MOS検定)を取得し、かつ会社の内部試験の合格又は研修等の修了の2つ
を要件としていたのが2社。ビジネスコンピューティング検定2級について検定主催者
の日本商工会議所のホームページ→過去5年間 の合格率は2~3割前後と低い。 会社
内部の試験合格又は研修等の修了を要件としていたのが5社。
チラシ配り(ポスティング)は、認定要件なし。
2.7
認定要件の達成者数
パソコン内職は、「教材購入者の約1割」という回答が1社、「内部試験受験者の
2~3割」が2社、「内部試験受験者の1割以下」が3社、不明が2社であった。不明
の2社は、販売のみで何も把握していなかった。
テープリライト等の内職は、「内部試験受験者の1割以下」と回答。
2.8
在宅スタッフ登録者数
調査時点での登録者数は、「約 6,000 人」が1社、「約 3,000 人」が1社、「約 1,500
人」が1社、「40 人」が1社で、把握していなかったのが5社。
業務提供誘引販売事業者4社は販売のみで、商品購入後のことは研修実施事業者や
業務提供事業者に任せていると回答。
2.9
業務の提供
パソコン内職やテープリライト等の内職の業務提供→業提供誘引販売事業者やそれ
ぞれの業務提供事業者が、業務提携している企業(クライアント)や官公庁が発注する
データ入力業務等を受注し、その仕事を業務委託契約締結した在宅スタッフに行わせて
いるとしていた。
パソコンのデータ入力業務→在宅スタッフを各社が独自に行った試験等の成績によ
り3~5段階のランクに分けて提供、ランクが低いほど1件あたりの入力単価が低く、
納期の遅延や業務ミス多発等はランクダウン、改善されない場合は業務の委託停止
などが契約書に記載。
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ペット保険勧誘のチラシ配り→チラシを見た住民が保険事業部に電話をして契約が
成立すると、チラシに記載されている代理店の認証番号により手数料が支払われるとい
うシステムであり、チラシを配付しても実際に契約した人がいたかどうかは代理店であ
る消費者には分からないしくみ。
2.10 報酬見込み
業務提供誘引販売事業者が行う雑誌の広告及び業務提供誘引販売事業者から送付さ
れるパンフレットには、報酬の月平均額の掲載はなく、パソコン内職やテープリライト
内職により月に4~7万円の収入を得た人の体験談や、報酬例3例をあげ、月6万円、
月9万円、月 13 万円などと掲載
ペット保険勧誘のチラシ配り(ポスティング)の場合、契約書の報酬欄には、「加
入者獲得による出来高、新規加入者1名につき 1,000 円、1ヶ月の加入者支払掛金総額
の 17%」。チラシを配付しても実際に契約した人がいたかどうか代理店である消費者
には分からないしくみで、相談事例でも「チラシを配ったのに何も連絡がないし、収入
もない」などの苦情。
2.11 報酬の実情
報酬(6社から回答)は、最高額は約3万円~30 万円、最低額は 7,000 円~12,000
円、平均額は 8,700 円~33,000 円無回答の業務提供誘引販売事業者3社は、販売のみ
で報酬については把握していない→虚偽勧誘?
6社の1ヶ月あたりの報酬の平均額は、8,000 円~1万円未満が1社、1万円~2
万円未満が1社、2万円~2.5 万円未満が2社、約3万円が2社
3
業務提供誘引販売の問題点
3.1
クレジット会社の加盟店審査・管理は十分か?
「確認の電話」については、販売業者が、業務提供誘引販売取引であることを隠す
ために、クレジット会社に対し教材の購入である等と消費者に事実と異なることを答え
るように指示したケースもある
3.2
割賦販売法を遵守しているか?
1999 年割賦販売法改正の際に、金銭消費貸借契約を締結して消費者にいったん代金
相当額の金銭を交付し、交付された金銭を消費者が自ら販売業者等に支払う形態の取引
についても、販売業者等と消費者金融業者との間に密接な牽連関係がある場合には「割
賦購入あっせん」に該当することが法文上明らかにされた(割賦販売法2条3項2号)。
3.3
「平均月収5~6万円」?
仕事を提供すると勧誘しながら、実のところは商品等を売りつけることを目的とす
るものが多い。
3.4
広告規制が守られていない?
業務提供誘引販売取引の広告については、①商品または役務の種類、②特定負担に
関する事項、③業務については、その業務の提供条件などを記載することが義務付け
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しかし、
現実には事例2のように、広告に収入が得られることは記載されていても、
業務の提供によって購入しなければならないもの(「特定負担」)については記載されて
いないことが多い。
3.5
責任の所在が明らかではない?
勧誘業者、教材販売業者、学習サポート業者、業務の提供業者など関係業者が複数
いて、関係が複雑であるというのが、業務提供誘引販売取引の特徴。トラブルになった
場合には、苦情の申し出先がはっきりしないで業者間をたらい回しにされることがある。
4
契約に当たっての留意点
4.1
仕事をする前に何らかの代金を支払う契約は避けたほうがよい
相談からみると、勧誘時に説明された収入が得られないという相談が多い。収入が
入る前に何らかの代金、とりわけ高額な代金の支払いがある契約は避けたほうがよい。
4.2
試験が簡単というセールストークは信じない
社内試験を受けたがなかなか合格できないという苦情も少なくない。簡単な試験で
誰でも 合格するようなうまい話はない。
4.3
概要書面・契約書面には必ず目を通し、報酬などを確認する
販売員は「必ず○万円稼げる」などと収入の約束をすることが多いが、セールスト
ークは後になって証拠が残らないので、立証が難しい。トラブルを避けるためには事前
に渡された。契約内容がわかる概要書面と契約書面に目を通し、必ず仕事の条件や内容、
報酬額などを確認する。
4.4
クレジット契約を組むために契約内容と実態が違うような契約はしない
販売員から「仕事をするための費用だとクレジットが組めないのでクレジット会社に
は教 材を買ったと答えるように」などと、業務の提供があることを隠すように指示さ
れることが ある。このような場合、販売業者がクレジット会社との間で業務提供誘引
販売取引であるこ とを隠していることが多い。無理な契約はトラブルになることが多
いので、クレジット会社 の「確認の電話」には、実態と違うことを答えるように頼ま
れても断る。
5
裁判例(名古屋地判平成 14 年 6 月 14 日)
5.1
事案
事案は、被告(消費者)Yは、平成13年11月27日、販売店Aとの間でAが教
材および答案添削等の学習指導を提供し、Yが38万2000円を支払うという内容の
「行政書士取得講座」の受講契約を締結。Yはクレジット業者Xとの間で、本件契約代
金の立て替え払い契約を締結したもの。
契約に際し、Aは、本件契約を締結するに当たり、「顧問契約」の標題で始まる以
下の内容が記載された文書をYに提示した。「お客様が指導期間内に行政書士試験に合
格されますと、弊社はお客様と新たに顧問行政書士としての契約を締結させていただく
用意がございます。契約条件は次のとおりです。ご確認のうえ、該当時にお申し出くだ
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さい(顧問の業務は行政書士の業務とはもちろん異なりますし、行政書士業務のあっせ
んはいたしかねますので、お間違えのないようお願いします)。
イ.弊社が依頼する業務(添削問題のチェック・模擬問題の作成等)を期間内で処
理していただきます。
ロ.基本の契約期間は3ヵ月です。双方に異議がなければ最高1年間まで、更新い
たします。
ハ.弊社がお支払いする報酬は、1年間最高60万円(月額最高5万円)を限度と
し、イの業務の量に応じて月々お支払いたします」。
Yは、本件契約は特定商取引法の業務提供誘引販売取引に該当するとして、書面交
付から20日以内である同年12月15日発信の書面により契約を解除する旨の意思
表示をした。
これに対しXは、a)本件契約は「商品又は役務を利用した業務」に該当しない、
b)仮に合格したとしても、最短でも1年後、万一合格すれば得られるかもしれないと
いう、極めて不確定な利益が本件契約締結の動機となることはありえない、 などと主
張。業務提供誘引販売取引には該当しないから、クーリング・オフ期間は8日間であり、
→本件解除は期間経過後のもので効力を生じないとして争った。
※その他、業務提供誘引販売取引をめぐる事例においては、国家資格の取得を条件と
して業務提供を誘引するものや、全員に当然業務を提供することを確約しないという事
例も少なくない。こうしたケースでは事業者は、本件事件の場合のように「業務提供」
の要件を満たしていないと反論することが多い。
5.2
「業務提供利益」
「業務提供利益」を収受しうることをもって顧客を誘引し、とは?ア.販売業者が
提供ないしあっせんするものにして、 イ.販売の目的たる商品または提供される役務
を利用する業務に従事することにより得られる利益(業務提供利益)を、 ウ.収受し
うることをもって誘引する。
5.3
本件で業務提供利益
「顧問契約」の文言によれば、アの要件を充足することは明らか。 Aが提供すべき
教材や学習指導の直接の目的は、受講者による行政書士資格の取得、すなわち行政書士
試験の合格であることが明らか。→その「試験に合格」した場合に「顧問行政書士とし
ての契約を締結」し、
「弊社が依頼する業務(添削問題のチェック・模擬試験の作成等)」
の報酬として年間最高60万円が支払われることを宣言している以上、その報酬は、当
該業務に従事することによって得られる利益に当たるというべきである。
5.4
業務提供利益における「業務」とは?
「販売の目的たる商品または提供される役務を利用する業務」とは、行政書士本来
の業務であることを要するか。判決はそうでないとしてもなお、Aが提供する教材や学
習指導を「利用した」業務に当たるとした。
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5.5
利益の確定性?
本件の文言全体からは、当該契約を締結するか否かの選択がAの完全な任意にゆだ
ねられていることを示すものではなく、行政書士資格合格者は、業務を遂行できない特
段の事情がない限り、当該契約を締結する機会を与えられるとの趣旨に解される。
6
参考資料
6.1
国民生活センター「相談が相次ぐ「パソコン内職」」(2004 年 9 月 3 日)
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20040903_2.pdf
6.2
東京都「業務提供誘引販売取引に係る事業者調査結果
いわゆる「内職商法」
について」(2004)
http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/torihiki/f_tori/pdf/gyoumu.pdf
6.3
国民生活センター「業務提供誘引販売取引の定義とクーリング・オフ」
http://www.kokusen.go.jp/hanrei/data/200211.html
6.4
クレジットを用いた相談例に、国民生活センター「パソコンソフトの個品割
賦購入あっせん契約を認めない消費者金融業者」(2004 年 12 月 20 日)
http://www.kokusen.go.jp/jirei/data/200411.html
6.5
米国の実情につき、
http://www.usdoj.gov/criminal/fraud/internet/#whatmajor
http://www.scambusters.org/work-at-home.html
以上
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