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28第46号陳情 南スーダンPKOに派遣の自衛隊を直ちに撤退させること
28第46号陳情 南スーダンPKOに派遣の自衛隊を直ちに撤退させることを求める 陳情 受理年月日 平成28年11月30日 陳 東大和市上北台3-355-4 情 者 東大和9条の会 代表呼びかけ人 荒瀬 牧彦 東大和市蔵敷3-691-2 芝中住宅ロ2-501 東大和9条の会 事務局長 鳥谷 靖 付託する委員会 総務委員会 陳情趣旨 1 安倍晋三政権は、11月15日、南スーダンPKOに派遣する自衛隊第11次部隊 に対し安全保障関連法に基づく「駆けつけ警護」等の新任務付与を閣議決定し、20 日、先遣隊130人を派遣しました。12月11日から「駆けつけ警護」 「宿営地の共 同防護」を行います。 南スーダンでは、内戦状態の悪化、PKOの攻撃的な性格への変質によって、停戦 合意や中立性など自衛隊の「PKO参加5原則」が規定する条件は完全に崩壊してい ます。このままでは、憲法9条が禁止する武力行使に踏み出す危険をますます高め、 平和憲法のもとで自衛隊員が戦後初めて戦闘行為を行う事態を招くことが危惧されま す。自衛隊は直ちに撤退させるべきです。 この事態は、 平和都市宣言を行っている東大和市として見過ごすことはできません。 よって、地方自治法第99条に基づき、政府に、南スーダンPKOに派遣している自 衛隊を直ちに撤退させることを求める意見書を提出してくださるよう陳情いたします。 陳情理由 1 南スーダンは、内戦状態です。自衛隊が駐留する首都ジュバでは、7月にキール大 統領派(政府軍)とマシャール前副大統領派との大規模な戦闘が発生し、数百人が死 亡しました。この戦闘では大砲や戦車、攻撃ヘリが総動員され、国連南スーダン派遣 団の施設にある建物182棟が銃撃や迫撃砲、ロケット砲によって被弾しました。複 数の住民保護施設も攻撃を受けました。また、政府軍兵士が国連職員や人道援助関係 者が滞在していたホテルを襲撃し、殺人やレイプなどを行いました。 2 国連の報告書は、7月の戦闘によって「キール大統領とマシャール前副大統領との 不安定な和平合意は崩壊した」 「文民保護に失敗した」と明記しています。 「PKO参 加5原則」の紛争当事者間の「停戦合意」が完全に崩れていることは明らかです。 3 政府は10月25日公表した南スーダン派兵に関する「基本的な考え方」で、 「7月 の衝突事案の後も、部隊を撤退させた国はない」と説明しましたが、11月4日、 1,200人の部隊を派遣していたケニアが、現地の治安維持の任務に失敗し、司令 官が解任され、これに反発し撤退しました。 4 以上、述べたようにPKOの任務と方向性が揺らいでいる時にあえて新任務を付与 し、派遣を強行したことは、平和都市宣言を行っている東大和市として見過ごすこと はできません。