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ChemiDoc Touch ユーザーボイス - Bio-Rad

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ChemiDoc Touch ユーザーボイス - Bio-Rad
ChemiDoc Touch イメージングシステム
ユーザーボイス
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ChemiDoc Touchイメージングシステムを導入してご活用いただいているお客様より、本装置の活用方法についてご紹介いただきます。
九州大学 大学院医学研究院 医化学分野 三浦史仁先生
研究の概要およびChiemiDoc Touch 活用方法
わたしたちはエピジェネティクス研究のための技術開発を主なテーマ
としております。最近は次世代シークエンサーを利用して、ゲノム全体
のDNAメチル化状態やヒストンの翻訳後修飾状態を高感度に定量
化する技術の開発を行っております。このような開発を行う上で、回
収されたDNAおよびタンパク質の収量やサイズ分布を定量的に評価
することは必要不可欠です。私たちの研究ではChemiDopc Touchを
DNAの場合は電気泳動後のゲルの蛍光画像の取得、また、タンパク
質の場合は、SDS-PAGE後のゲルの蛍光画像の取得やウェスタンブ
ロッティングの科学発行画像の取得に利用しています。
使用の感想
私たちがChemiDoc Touch に注目したのは10年以上使用した他社
製品の化学発光・蛍光イメージ撮影装置が時々不具合を起こすよ
1) 次世代シークエンサーの
鋳型サイズの確認
(蛍光ゲル撮影)
次世代シークエンサーで配列決定するための
鋳型の濃度は一般的にリアルタイムPCR法によ
り定量する。このPCRにより増幅された断片を
6%のTBE-Ureaゲルによる編成ゲル電気泳動で
分離し、鋳型のサイズ分布を確認した例。一番
左のレーンが100bpラダーで他の4レーンはサン
プル。この結果から、分布された鋳型は200塩
基から600塩基の断片で、塩基配列決定の際に
実質的なリード数を引き下げる原因となるアダ
プターダイマーがほとんど含まれていない高品
質なものであることが確認できた。
うになっており、リプレースを考えていた頃でした。丁度ChemiDoc
Touchの発売がアナウンスされた頃で、今考えると非常にラッキーで
した。もちろん他社製品もいくつかデモで試していたのですが、どの
機種も使ってみた感覚はそれまで使用していた機種とあまり変わり
ませんでした。一方でChemiDoc Touchに初めて触れたときは驚き
ました。タッチパネルによる自然な操作が一番衝撃的でしたが、それ
に加えて起動時の待ち時間の短さなど機械に対するストレスがほと
んど無いことはとても斬新でした。それまで利用していた装置では
カメラが安定に動作するまで起動後10分程度待機する必要があっ
たのですが、ChemiDoc Touchの場合、撮影直前に起動しても待ち
時間をほとんど感じることなくスムーズに撮影に進むことができま
す。ChemiDoc TouchはDNAの電気泳動からタンパクのウェスタンブ
ロッティングの検出まで、私たちが必要な多くの画像取得を1台で全
て行ってくれるので、日々の実験で大変重宝しています。
2) 大腸菌の発現誘導の確認
(可視染色ゲル撮影)
大腸菌に組み替えタンパク質の発現を誘導
し、その誘導状態を確認するためにAny kDミ
ニプロティアン TGX Stain-Freeゲルを用いた
SDS-PAGEを行った例。プレシジョンPlusプロテ
イン未着色スタンダード(レーン1)、ネガティブ
コントロールの細胞内全タンパク質(レーン2)
、同細胞抽出液の上清(レーン3)、タンパク質
の発現誘導を行った大腸菌の細胞内全タンパ
ク質(レーン4)、同細胞抽出液の上清(レーン5
)をロードした。発現の誘導には成功したが(
レーン2と4の比較)、タンパク質の可溶化は残
念ながらうまく出来ていなかった。ChemiDoc
TouchとStain-Freeゲルを用いるとSDS-PAGE
から可視化までが1時間で完了するため、トラ
イアンドエラーのサイクルを迅速に回すことが
可能になる。
3) 免疫沈降したクロマチン
回収量の確認
(化学発光メンブレン撮影)
免疫沈降したクロマチンの回収量を確認する
ため、Any kDミニプロティアン TGXによるSDSPAGE.とトランスブロットTurboを用いたブロッ
ティングを行い、化学発光検出を行った例。イ
ンプット(1レーン)、免疫沈降した上清(2、3レ
ーン)、ビーズへの結合画分(4、5レーン)。抗
原タンパク質はヒストンH3でメンブレンの免疫
染色にはLife Technologies社のiBindを利用し
た。電気泳動の開始から免疫染色を開始する
までのハンズオンタイムは1時間程度。
C10764 1605A
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