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環境保全米パネルの紹介 - EPF Network
2015 年 冬号 （平成 28 年 1 月発行） 事務局：宮城県農業協同組合 中央会 仙台市青葉区上杉 1-2-16 TEL:022-264-8247 FAX:022-264-8239 編集協力：NPO 法人 環境保全米ネットワーク 環境保全米パネルの紹介 みやぎの環境保全米県民会議では、多くの人たちに環境保全米の内容や意義を知ってもらおうと、宣伝 用パネルを作成して活用に努めています。パネルは全部で20枚ほどありますが、そのうちのいくつかを 紹介し、環境保全米通信の読者にも理解を深めてもらおうと考えました。 「農薬を使わない水田除草」 「復興から飛躍へ」第38回ＪＡ宮城県大会開催 稲作で使われる農薬の中で環境や生 物に与える影響が大きいとされる「除 草剤」を使わずに、水田の雑草を取り 除く方法を例示しています。パネルの 上の写真は、鳥のアイガモのヒナを水 田に放して雑草を食べさせる「アイガ モ除草」です。中央の写真は田植直後 「力強い農業と豊かな地域づくり」を決議 ＪＡ宮城中央会は１１月１９日、「復興から飛躍へ」をテーマに第３ ８回ＪＡ宮城県大会を仙台市の仙台国際センターで開きました。今 後３年間に取り組む４つの実践事項を掲げ、「力強い農業と豊かな地 域づくり」を進めることを決議しました。また、ＴＰＰの大筋合意は 到底容認できず、国会決議との徹底検証と情報開示を通じた国民的 「自然との共生」 田んぼに生息する生き物たち 12 種 類の写真を並べたものです。アキアカ ネやモンシロチョウといった顔なじみ の 昆 虫 か ら、藻 類 の ア オ ミ ド ロ ま で、 水田に棲む生き物の多様さを示してい ます。中でもハシリグモやニホンアカ ガエルは、稲の害虫を捕食する有益な の水田に紙を敷き詰めて雑草の生育を 議論を強く求める、との特別決議を採択しました。 存在で、環境保全米が守る水田環境と 防ぐ「紙マルチ除草」です。下の写真 約１０００人が参加しました。東日本大震災から４年８カ月が過 生物多様性の重要さを訴えています。 は近年急速に改良が進んできている「乗 ぎましたが、復興はまだ道半ばにあるため、協同の力を結集してさ 用除草機」です。みやぎの環境保全米 らに一歩前に踏み出し「復興から飛躍」を目指すことを確認しました。 はこのような工夫で水田の環境を守っ 具体的には、①持続可能な農業の実現による宮城県農業の復権②豊 ています。 かな農村地域社会の創造③農業と農村を支えるＪＡ経営の確立④３ ＪＡを基本とする新たな組織再編構想の実現——に取り組みます。 平成１９年より県域で取り組みしている環境保全米生産についても 宮城米のシンボルとして新たな目標を設定し作付け誘導や販売対策 に取り組みます。今後も、ＪＡグループ宮城の環境保全米づくり運動 推進本部とみやぎの環境保全米県民会議が連携して活動を行います。 大会では、第７回オリザ賞で大賞を受賞した三田鳥営農組合（栗 原市）と、準大賞の宮城県農業高校（名取市）、特別賞の（有）たじ りエコベジタブル（大崎市）の３団体を表彰しました。また、慶應 義塾大学の金子勝教授が「農業の再生なくして地域の再生はない」 「みやぎの環境保全米とは」 環境保全米の栽培の基準を示した ものです。環境保全米は、宮城県内各 と題して記念講演しました。 地のＪＡが決めた生産基準により栽培 この他のパネルでは「米の流通」や「田 し、環境保全米ネットワークなどの認 んぼの構造」といったものから「ごは 証機関が確認するシステムで生産され んの炊き方」や「箸の持ち方」といっ ます。その一般的な基準は、各地域で たものまで多種多様で、様々な場面で 普通に行われている稲作（これを慣行 の活用が可能です。パネルは現在はＪ 栽培と言います）で使われる化学肥料 Ａ宮城中央会で保管されており、イベ や農薬に比べて、半分以下にすること ントなどへの貸し出しも行われていま を目標としています。このパネルでは、 す。 環境保全米宣言 みやぎの「環境保全米」は、 化学肥料や化学農薬を大幅に減らして栽培しています。 土や水を元気にして、水田の生きものを豊かにしています。 二酸化炭素を減らし、地球温暖化の防止に努めています。 消費者にも農家にも優しい「安全・安心」なお米です。 私たちは、みやぎのお米すべてを「環境保全米」にしていくことを目指します。 以上、宣言いたします。 平成 23 年 10 月 16 日 みやぎの環境保全米県民会議 ＪＡグループ宮城 その具体的な基準を説明しています。 広がる環境保全米・技術と交流の輪／和食 美味しい「みやぎの環境保全米」を食べて、豊かな環境を守りましょう！ 平成27年産米の等級と環境保全米 農林水産省が発表した平成２７ みやぎまるごとフェスティバルで 環境保全米パネルが活躍 産地・銘柄 １等米（％） ２等米（％） 東北平均 ９１．８ ７．１ 平成２７年１０月１７日と１８日の土日、仙台市の勾当台公園などで繰り広 宮城ひとめぼれ ８４．３ １５．２ げられた「みやぎまるごとフェスティバル２０１５」で、環境保全米をＰＲす で最も低かったからです。 宮城ササニシキ ７２．３ ２５．７ この結果については、異常気象 宮 城 つ や 姫 ８７．３ １２．４ 年１０月末現在の米の検査成績は、 農業関係者に波紋を広げました。 宮城県産米の一等米比率が、東北 が原因という意見があります。し かし宮城県だけが異常気象に見舞 われたわけではありません。実情 銘 柄 ひとめぼれ ７人 １人 米や特別栽培米を作っている農家 ササニシキ １人 ２人 に、米の検査結果についてのアン つ や 姫 ５人 ２人 ケートをお願いしました。回答は 会などが主催し、毎年収穫期の１０月に仙台で開催されています。今年は２日 産高校の取り組みを紹介するコーナー、生産者が丹精込めた花や果物などの品 90％以上 60∼80％ 0％ を探るため、宮城県内で環境保全 農林水産品や加工食品などをＰＲするイベントで、宮城県や農協・漁協・商工 間の日程とも好天に恵まれ、各地の産品を試食販売するブースや農業高校や水 1 等米比率 100％ るブースが人気となりました。「みやぎまるごとフェスティバル」は宮城県の ３人 評会などは大勢の人出で賑わいました。 このうち仙台市役所前の市民広場には、ＪＡ宮城中央会がお米をＰＲする １人 ブースを展開しました。ブースでは環境保全米の新米の試食や「安心安全みや ぎのお米クイズラリー」などに人だかりができ、６５０食が用意された新米の 試食品は大変な人気ぶりでした。またクイズラリーではテント内に環境保全米 栗原市から角田市までの１３人でしたが、結果は意外なものでした。アンケートでは の宣伝パネルが並べられ、回答者が正しい答えを求めて環境保全米宣言の文言 米の状態として、米粒が白っぽく濁る「乳白」や「腹白」が多かったと答えた人が９ などに見入っていました。 人に上り、気象の影響があったことは窺えました。 この他、すぐ向かいのテントではパー また品種によって差が大きいこともわかりま ルライス宮城が新米の販売コーナーを 赤とんぼ食堂「セリしゃぶ」を味わう した。にもかかわらず多くの生産者が１等米 ９０％以上と答えています。 平成２６年秋にＪＡグループ宮城が発行した 「みやぎの環境保全米づくり読本」では、１等米 比率を下げないための対策として、「地力の増強 と適切な追肥」を呼びかけています。今回のア １２月７日仙台三越１４１で環境保全米ネットワー 設 け、環 境 保 全 米 ひ と め ぼ れ ２ キ ロ が ７００円で販売され、こちらも飛ぶよう な売れ行きでした。 クの第２回「赤とんぼ食堂」を開催しました。この会は、 「環境保全米、食の安全安心に取り組む生産者と消費者 ンケートでも、厳しい気象条件であっても栽培 との直接情報交換を、生産者のお米を食べながらする 管理の改善により、１等米１００％が不可能で 交流会」です。今回は２５名の方が参加され、生産者 ないことを示しています。 は名取市の三浦隆弘さんでした。三浦さんは消費者へ の農業体験や子供たちへの食農教育に積極的に取り組 環境保全米はここで買えます♪ みやぎフードキッチンＣOＣOＲON ＪＡ全農みやぎのアンテナショップとして新 鮮で安全・安心な宮城県産の食材と料理を提供 みながら、地域農業を担っている若手専業農家の方です。 三浦さんの環境保全米“ひとめぼれ”とネットワーク で用意した“ササニシキ”の品種別味比べには、皆さ んから両方とも「お米自体が美味しい」との評価を頂 しているお店です。お店には環境保全米のひと きました。そして三浦さん直伝の評判になっている「セ めぼれ・ササニシキ・つや姫と２ kg の小袋も置 リしゃぶ」も一緒に味わい、最後には「雑炊」にして かれていて食べ比べをしてみるのにも最適です。 ご飯との美味しいさも堪能しました。三浦さんのお話 レストランはランチタイムのみオープンですが 手作りのお惣菜コーナーも充実していますので べる人」を念頭に手間暇惜しまず公開で対応をされて 葉通り一番町駅の南１出口からすぐ近くですの いることが伝わってきました。また質疑でも、農家の で是非足を運んでみて下さい。 人それぞれの農法の多様化などを認め 非常に柔軟性を お得な割引もあり 材 料 合鴨スライス、セリ、かつおだし みりん、醤油 作り方 ①だしと調味料を合わせてひと煮立ちし たら合鴨を入れ、あくを取りながら少し 煮ます 持ちながらも自己の ②セリを食べる 環境保全型農法は実 分だけさっと出 践での確信話に納得 汁にくぐらせて してみてはいかが でした。皆さんお話 いただきます でしょう♪ と試食にご満悦での 住所：仙台市青葉区一番町2-5-1（サンモール一番町） 電話：0 2 2 2 1 1 0 5 5 6 終了となりました。 ますのでチェック アンケートモニター大募集 アンケートにご協力頂いた方の中から抽選で２０名様に、環境保全米ひとめぼれ２㎏をプレゼント！ 下記のアンケートにご協力ください。 Ｑ１.今号の記事の中で、興味を持った記事はどの記事ですか？ どんな点に興味を持ちましたか？ Ｑ２.環境保全米について疑問に思うこと、関心のあることは何ですか？ Ｑ３.「通信」で取り上げて貰いたいテーマは何ですか？ アンケートの答え・お名前・年齢・電話番号・ＦＡＸ番号・ご住所をご記入の上、FAX・メール・郵送 にて下記連絡先までお送り下さい。 （締切：2 月末） 抽選結果は、発送をもって代えさせて頂きます。 NPO 法人 環境保全米ネットワーク 事務局 〈 セリしゃぶ〉 では特に地域の気象や気候風土などを熟慮し、常に「食 テイクアウトもお勧めです。地下鉄東西線の青 ８の付く日は お米の日！ 環境保全米レシピ 〒980-0011 仙台市青葉区上杉 1-16-3 JA ビル別館 5F TEL：022-261-7348 FAX：022-261-7488 E-mail：[email protected] 十分に堪能したあとは卵を入れて 雑炊もおすすめです！ イベント情報 ＊２月 ＪＡまるしぇ開催 東京・ＪＡビルにて全国各地の 農産物の即売会が行われます ＊３月 環境にやさしい農業推進セミナー開催 宮城県・ＪＡ・環境保全米ネットワークによるセミナー が行われます 環境保全米通信春号発行