...

平成23年4月号(PDF:313KB)

by user

on
Category: Documents
81

views

Report

Comments

Transcript

平成23年4月号(PDF:313KB)
都立府中療育センター 第401号
発行日平成23年4月28日
新副院長着任挨拶
副
院
長
榊
信
廣
4月1日付けで前任の八木先生の後任として着任しました榊(さかき)と申しま
す。療育の世界は全く初めてですので迷惑をおかけすることも多いと思います
が、皆様に様々なことを教えていただきながら、伝統ある府中療育センターの発
展のために役立ちたいと考えております。
大学医局や関連病院勤務を経て、1985年から都立駒込病院で胃内視鏡の専門家として、またピ
ロリ菌研究の先駆けとして、そして2002年からは都立広尾、都立墨東、そして公社荏原病院の副
院長として働いてきました。その間には医療を取り巻く社会環境が大きく変化して、都立・公社
病院に求められる内容も大きく変わってきました。
府中療育センターも変革の時期を迎えようとしております。本年度は、府中病院の跡地に、よ
り快適で災害時対応を考慮した新府中療育センター建設の具体的な計画に着手します。一方で
は、国の障害者支援制度の改革の方向性を見極めながら、その対応を検討する必要があります。
また、他の医療・療育機関との連携を深めていかなければなりません。いずれも、現在利用して
いただいている皆様にご迷惑をかけない方策をとりながら、将来を見据えて着実に前進していき
たいと考えております。そのような状況にありますが、本年度もこれまでと変わることなく、信
頼していただける質の高い療育・医療サービスを実践していきます。医療面では、医長が4月に
一人、今後もあと一人増える予定ですので、さらに充実するものと思います。当センターの各職
種スタッフと共に、さらに良質で安心できるサービスが提供できるように努めますので、宜しく
お願いいたします。
退
職
挨
拶
前副院長
八木
晧一
私も定年、皆さん有難うございました。
遠く望む丘陵地の木々が芽吹き、一斉に淡緑白色に変わり、毎年眺めた武蔵
台公園の木々の変化を思い出しました。その色はせいぜい2,3日しか続かず、
すぐに初夏の木々の緑に変化してしまうのですが、毎年桜の花の終わった後、その鮮やかな光景
を見逃さないようにと思っていたものでした。退職してはや3週間を経ました。随分以前のこと
であったような気もしますが、4月1日は平日であるにも関わらず、出勤もせず、なんかサボって
いるような気分でしたが、すぐに慣れてしまい、今や、そこそこの解放感があります。何といっ
てもすっかり身に沁みついた公務員ではなくなったのですから、その枠に縛られなくてすむ、と
はいっても自分のUSBメモリーを持って歩いてもとがめられなくなるぐらいで、何かが変わるわ
けではありませんが。府中療育センターでは都合3年10ヵ月在籍したことになります。思えば東
京都職員として、最後の数年間よい時間を過ごさせていただいたと思っています。神経内科医師
として当然知っていなければならない、一つのフィールドがそこにあって、遅まきながら、勉強
できたと思っています。医療病棟、生活病棟での皮相的?な主治医となり、重症児の世界を垣間
見ることができた訳です。それにしても、療育センターは対象がそうであるからか、一つの温か
さを持っています。多くの重症児(者)を見てきた蓄積を生かし、それらを発信していってくださ
い。そして、計画されている新たな府中療育センターを皆さんで作っていってください。本当に
お世話になり有難うございました。
都立府中療育センター 第401号
新任幹部の就任挨拶
医局長
長澤 哲郎
このたび、縁あって当センターで働かせていただくことになりました長澤と申します。もともと小
児科、小児神経が専門で、これまで国立精神・神経センターや国立成育医療センターでも重症心身障
害児・者の診療に関わってきました。そこで学んだのは、重症心身障害児・者の医療は小児科・内科
という枠を超え、多くの知識・技術を駆使した真の総合医療ということです。日本有数の歴史を持つ
施設に籍を置き、その総合医療の一部となれる喜びの反面、責任の重さも感じています。
個人的なことになりますが、多摩地区で生まれ育ち、これまで勤務した病院も武蔵野市、小平市、
立川市とこの近辺に多くあるので、府中の当地もなんとなく「懐かしい」印象があります。また、今
年は大地震の後しばらく寒い日が続いていましたが、入学式シーズンとなって一気に桜が満開となり
ました。どんなに辛いときがあっても、かならず春は来るものだとの思いを強く持ちました。
まだまだ勉強することが多い身ですが、なにとぞよろしくお願い致します。
看護科長 富永 ヤス子
はじめまして、4月1日付けで「健康長寿医療センター(元老人医療センター)」から着任しまし
た、看護科長の富永と申します。看護師になり30数年間に今回を含め10回目の転勤となります。
今までの勤務経験は、北療育医療センターでの1年弱を除くとほとんどの期間を病院で勤務したこと
になります。療育施設の勤務経験は5年前となるので転勤に当たっては、当初若干の不安もありまし
たが、療育の特有の「入所、通所、レスパイト」などの言葉も直ぐに思い出すことができ、比較的早
く当センターに馴染めた気がしています。とは言うものの、看護職以外の職種で構成された看護科の
運営は初めての経験です(北療育では、保育職は指導科の所属でした)。当センターで各職種が積み
重ねてきた知識や技術、特に入所者やご家族とのコミュニケーションスキル、センター職員間での連
携システムなどを大切にしながら、さらに看護科の各職種が専門性を発揮して入所者へのサービスの
向上に貢献できるような看護科活動をしていきたいと考えています。分からない時は、煩らわせない
程度に皆様に直ぐにお聞きしますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
看護担当科長 富田 千里
このたび4月1日付けで府中療育センターに着任いたしました富田千里と申します。昨年度まで福祉
保健局・病院経営本部研修センターに勤務しておりました。病棟で局研修の際にお会いした方々がた
くさんいらして、とても懐かしく、成長した姿を拝見することができ嬉しく感じております。
新しい職場は、療育という今まで経験のない分野です。今年は人材育成担当科長として、皆さんの
力になれるように今までの経験を生かしていければと思っております。わからないことがたくさんあ
り、一つずつ言葉を変換しながら学んでおります。みなさまにご迷惑をかけることが多々あるかと思
います。よろしくお願い申し上げます。
利用者様及び家族の方にご満足いただける療育サービスを様々な職種の方々と協力して提供してい
きたいと思います。そして、風通しの良い職場づくりを目指して尽力していきます。
退
職
挨
拶
前看護科長
西藤
武美
在職中の4年間は大変お世話になりました。
なんといっても一番の思い出は19・20年度の看護師不足で、毎日悩んだことを思い出します。それ
も皆さんと一緒に乗り越えることができ、今では懐かしい思い出になりました。次は、重症心身障害
プロフェッショナルナース育成研修の開講です。開講にこぎつけるまで、都内重症児施設の看護管理
者の方々や居住支援課の皆さんに大変お世話になりました。これらの経験から、人材育成策の充実は
人材確保に繋がることを確信しています。
4月1日からは、縁あって東京小児療育病院に勤務しています。とても活気がある病院で、引き続
き重症児看護に携わることができて嬉しく思っています。
退職にあたりご挨拶ができなかった方々へ、この場をお借りしてお礼申し上げます。
都立府中療育センター 第401号
重症心身障害プロフェッショナルナース育成研修に参加して
1-A病棟
鈴木
寿枝
この研修に参加して、療育の歴史から始まり、様々な講義を受けることができました。療
育センターに就職してから、年数は経ちましたが改めて聞くことの出来なかった内容が多く
とても興味深かったです。実習では学生の頃に戻ったような新鮮な気分で行かせて頂きまし
たが、なかなか知る機会のない他施設を見学することができて、自分の施設と比較したり、
看護を参考にする貴重な体験ができました。研究では分からない事が多く、メンバーの方に
ご迷惑おかけしましたが2年間ありがとうございました。病棟の方のご協力にも大変感謝し
ています。
2ーA病棟
渡邉
美保
平成21年度から開始された、重症心身障害プロフェッショナルナース育成研修が先日終
了しました。本研修の1期生として参加できたことは大変光栄であり、また重症心身障害看
護の難しさと魅力を改めて感じることのできた2年間でした。特に都立・民間を問わず、多
くの他施設看護師の皆さんと共に過ごせたことが何より刺激となり、多くのことを学ばせて
いただきました。今後は本研修で得た知識と技術を活かして、より良い療育の提供へと還元
していきたいと思います。
2-B病棟
北島
直美
2年間の研修でしたが、楽しく受講できました。重症心身障害児者について沢山の事を学
び、実習でも新たな看護の視点を発見することにつながりました。他施設との情報交換もで
き自己の視野を広げ、利用者の観察や接し方ができるようになりました。研修の成果を今後
職場で活用し、より良い療育の提供ができるよう努力していきます。ご協力くださった皆様
に感謝いたします。ありがとうございました。
4-2病棟
前
由美
重症児者の症状は個別性が強いので、看護ケアやコツはスタッフ間で受け継がれてきてい
ますが、コトバで継承するのは難しいものです。呼吸管理、栄養摂取時のポジショニング、
併用薬剤の相互作用・・・などなどを改めて学び、その規則性を見出し看護のエビデンスが
自身の中で確立されたことは大きな収穫でした。今後は応用できるようにしていきたいと思
います。この研修の運営に携わって頂いた多くの方々、講師をして頂いた方々、病棟スタッ
フにこの場をお借りして御礼を申し上げます。
人 事
退職者数
転出者数
3
異
転入者数
4
動
事務室
新規採用者数
医局
薬剤科 検査科 栄養科 看護科 訓練科 指導科
2
1
11
1
2
8
3
2
7
1
1
2
14
再任用者数
4
2
再雇用者数
1
1
2
6
2
1
合計
1
15
2
16
3
22
1
16
2
17
4
都立府中療育センター 第401号
魅力再発見プロジェクトチームより
ー職員満足度調査の結果と職員報告会についてー
魅力再発見プロジェクトチーム
関戸
亜弥
魅力再発見プロジェクトチームについては、センター新聞平成23年1月号にて紹介させ
て頂きました。第2弾の今回は、「職員満足度調査の結果」と「職員報告会」についてお伝
えしたいと思います。
今回の満足度調査では、これまで使用してきた調査票を改訂し、皆さんの考えをより把握
し易くすると共に、センターの魅力発見や向上に役立つことを目指しました。それと同時
に、ただの調査に終わらせたくないという考えから、形式的な結果の集計だけではなく、今
後の改善につながるような提案もしました。
そのようなプロジェクトチームの思いが伝わったのか、99.2%という高い回収率を得るこ
とができました。全体の数値では「満足回答」38.1%、「不満足回答」24.6%となってお
り、「満足回答」が低い状況が続いています。(詳しい集計結果については、各職場に供覧
で回りますのでご覧下さい。)
しかし、設問6として「センターの誇れる点・アピールできる点」をお聞きしたところ、
約200人の皆さんが記入してくださいました。例えば・・・
* 利用者のことを大切にしている職員がたくさんいること
* 各職場でもプロフェッショナル集団と言うにふさわしい人材がそろっており、良い
療育を行っていると思う
* 利用者の笑顔、それに向けた支援
これらは一部に過ぎませんが、一人一人が感じたほんの小さな事を、センターの宝物として
職員全体で共有したいと考えております。
そしてこの様な調査結果を第三者評価の結果と共に、3月30日に「職員報告会」を開き、
管理職の方を中心に参加頂きました。チームのメンバーからの意見・感想も聞いていただき
ました。
報告会の最後に深津院長から、「私たちが過ごしている時間の多くを占める仕事の時間
を、より充実した魅力ある時間にしていくこと」、「職員一人一人が感じるセンターの魅力
について、センター新聞等を通じて発信していくことが大切」とのお話があり、この報告会
で終わりなのではなく、ここからが始まりであることを改めて認識しました。
物理的な職場環境の改善や職員間でのスムーズなコミュニケーションなどの充実を求める
ともに、センターの魅力や療育のすばらしさを感じられるような取り組みが進んでいくこと
を願っています。
平成23年度センター新聞委員
委員長 事務次長 渡辺秀子
委員 医局 齋藤菜穂、訓練科 牛尾さくら、指導科 木村明日香、栄養科 伊藤貴臣、
放射線科 永山千里、看護科 佐藤純子・斉藤豊、事務室 羽根田弥生
〒183-8553
東京都府中市武蔵台2-9-2
東京都立府中療育センター
電話 042(323)5115
*-*-*ホームページもご覧下さい*-*-*
http//www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/
fuchuryo/index.html
Fly UP