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91-92 - 日本原子力学会

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91-92 - 日本原子力学会
10/30 4校 43
原子力
歴史構築賞
平成 年度
1回
第
20
Atomic Energy Historic Award
東京大学電子ライナック施設
Electron Linac Facility of University of Tokyo
東京大学
▲ S バンドツインライナック
▲ X バンドコンプトロン散乱単色 X 線源
▲可搬型 X バンドライナック
Point
▲レーザープラズマライナック
高時間分解能放射線化学、原子力水化学、フェムト秒ビーム科学、先進小型加速器開発の分野の創成
30 年にわたり、安全運転と全国共同利用を堅持
原子力・放射線科学における人材育成
受賞後の声
電子ライナックとレーザーの施設で、原子力歴史構築賞を受賞した意義を重く受け止めている。今後の
原子力における重要な照射場、原子力の実験的人材育成、また先進小型加速器開発に関する産官学連携
の拠点としての役割を果たしていく所存である。
(東京大学大学院 工学系研究科 原子力専攻 教授 上坂 充・原子力国際専攻 教授 勝村庸介)
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Atomic Energy Society of Japan
2009/11/02
18:36:05
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Atomic Energy Historic Award
■全国共同利用を 30 年運営し、新分野を構築
高時間分解能パルスラジオリシスシステム
放射線が引き起こす反応研究のメッカとしてSバンド
(2.856GHz)ライナックは、国内はもとより世界の中でも
最重要研究拠点となっている。30 年間世界の放射線誘起高
速反応の第一線を走り続けてきた。パルスラジオリシスとし
▲写真1 照射室での学生実習風景
放射線化学
“Fast excitation processes in Radiation
Chemistry”in Tokai(1982)
“Fast excitation processes” in Tokyo
(1988)
“Radiation Chemistry of Polymers” in
Tokyo(1989)
“Prospects for Application of Radiation
Chemistry toward the 21st Century”in
Tokyo(2000)
“Charged Particle and Photon Interaction
with Matter”in Tokai(2007)
*いずれも
誌の特集
号として刊行された。
ビーム工学
“International Symposium on Applied
Electromagnetics and Mechanics” in
Tokyo(2001)
“International Workshop on Compact
Inverse Compton Scattering X-ray
Sources”in Oarai(2001)
“Compton Sources for X/gamma Rays:
Physicsand Applications”in Italy(2008)
*同グループ主導で開催され、査読付き論
文集も権威ある雑誌に掲載された。
国際的な共同研究(放射線化学分野)
パリ南大学(仏)、メリーランド大学(米国)、
ハーンマイトナー研究所(独)、ウィーン大
学(オーストリア)、ETH(スイス)、実験
物理研究所(露)、ノートルダム大学(米)、
バーバー原子力研究センター(印)、プネ大
学(印)、シャーブルック大学(加)、サクレー
原子力研究所(仏)等、ビーム工学分野で
は BNL、UCLA、LBNL、FNAL、ウィスコ
ンシン大(以上米)、INFN-Univ.Milan(伊)、
Eindhoven Inst.(蘭)
引用・参考文献
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銃によるフェムト秒高品質電子ビームとフェムト秒レーザー
を組み合わせた、超高速パルスラジオリシスシステムが構築
された。現在、
このシステムは世界でもっとも高性能のシステ
ムのひとつと高く評価され、研究成果は 30 年間ビーム工学
と利用の2つ以上の弥生研究会にて国内に発信し続けている。
原子力水化学
水溶液や高分子の放射線化学分野で、大きな進展をもたら
した。施設を活用して新たに生まれた分野もあり、原子炉冷
却水に関わる高温水、超臨界水化学、高速シンチレータ開発
等が挙げられ、現在も世界の中で主導的な地位を占めている。
フェムト秒ビーム科学
フェムト秒レーザー分光(1999 年ノーベル化学賞)以
降の、世界の量子ビームポンプ&プローブ分析のビーム発生・
計測・利用を先導してきた。その成果を世界の研究者と共著・
監修し、“Femtosecond Beam Science”を出版させて
世界を啓発した。
先進小型加速器科学
X バ ン ド(11.424GHz) コ ン プ ト ン 散 乱 単 色 X 線
源、12TW レ ー ザ ー と 磁 場 印 加 に よ る 100MeV 単 色
低エミッタンス電子ビームの安定生成、可搬型Xバンド
(9.3GHz)ライナックX線源を開発し、医療・原子力応
用を推進している。また管理部長である上坂充教授は本学
会加速器・ビーム科学部会長を 2007 ∼ 2009 年まで務
め、2001 年 よ り ICFA(International Committee for
1)M.Uesaka,
“Femtosecond Beam Science”
,
Author&Editor,Imperial College Press,
2005
2)Yusa Muroya,Ianik Plante,Edouard I.
Azzam,Jintana Meesungnoen,Yosuke
Katsumura and Jean-Paul Jay-Gerin,2006
3)A.Sakumi,M.Uesaka,T.Ueda,K.Miyoshi,
K.Kanbe,N.Kumagai,H.Tomizawa,
J.Urakawa,“Photocathode RF gun with
bi-alkali high QE cathode at University
o f T o k y o ”, P r o c . o f C A A R I , 2 0 t h
International Conference on the Application
of Accelerators in Research and Industry ,
2008
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パルスラジオリシス、ツインライナック、90 年代にはサブ
ピコ秒電子シングルパルス生成、フォトカソード高周波電子
主導した国際シンポジウム
Atomic Energy Society of Japan
ては 10 ピコ秒シングルパルスを用いた 1980 年代のピコ秒
Future Accelerators)panel on advanced and novel
accelerators の委員、2007 年からは議長を務め、世界の
先進加速器科学の国際協力を先導し続けている。
■原子力人材育成
30 年の全国共同利用によって日本の原子力系大学の学
生・若手研究員を毎年 100 名程度受け入れ、また 1993 年
からは学部・大学院での原子炉・ビーム実習にも加わり、毎
年学部生 30 名、大学院生 40 名の教育にも供し続けている
(写真1)。
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