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第5章 地域別整備方針

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第5章 地域別整備方針
みんなで考える、
わたしたちのまち
第5章◎地域別整備方針
技術と
新産業育成の
ゾーン
緑観
光
の・
回交
流
廊軸
観光・交流軸
北緯33度ライン
豊かな海と
やすらぎのゾーン
自然と調和した
活力のゾーン
西彼北部地域は、それぞれが魅力ある特徴や資源、
可能性を有している。
これらの恵まれた資源を有効活用し活力を高めて
いくとともに、地域の特色を活かした機能分担と発
展を目指すまちづくりを進めていく必要がある。
ここでは地域特性に応じた整備を進めていくため
に、
「2つの観光・交流軸」と「3つのゾーン」を
設定し、地域整備の方向性を示す。
観光・交流軸
観光・交流軸
緑の回廊
北緯33度ライン
西彼北部地域は国道2
0
6号線で長崎市
と、2
0
2号線で西海橋を挟んで佐世保市
と隣接しており、この2大消費地間の
「人、
もの、情報」交流の重要な位置を占めて
いる。域内には歴史的遺産、観光施設、
豊かな自然など、多彩な観光資源も有し
ており、新しいまちづくりにおいては、
これらの恵まれた環境と資源を活かし、
一体的な観光ルートを構築し、さらには
グリーン・ツーリズムとの連携を図りな
がら、市内外からの観光客の誘致に努め
地域の活性化を図る。
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大島大橋の完成により、北緯3
3度線上
に並ぶ上五島、平島、江島を経て本土を
結ぶ最短海上交通路の開発が可能なもの
となっており、この海上交通路の実現に
より、観光や物流の新たな広がりが期待
され、地域活性化の起爆剤になるもので
ある。新市においては、この交流軸の実
現により、地域の発展を目指す。
西彼北部地域
新市建設計画
自然と調和した活力のゾーン
この地域は、長崎、佐世保の両消費地の間に位置しており、豊か
な自然を活かした農業、漁業がさかんである。また、波静かな大村
湾沿岸に点在する観光レクリエーション施設をはじめとして、多彩
な観光資源を有しており近隣都市住民の憩いの場となっている。
このゾーンでは、水資源の涵養などの機能をもつ森林の保全等自
然環境の保護に努め、果樹、野菜、畜産等の基幹作目を中心とした
農業振興と水産資源増大のための魚礁や藻場の整備、さらに栽培・
養殖漁業の育成により、競争力のある農・漁業を目指す。
また、県内有数のグリーン・ツーリズムの取り組みをさらに発展させ、既存の観光資源と広域的に結び
つけた観光ルートの開発を積極的に進め、市内外との人的、物的交流を促進し、よりいっそうの活力の創
出と地域のイメージアップを図る。
西彼北部地区の本土部分
豊かな海とやすらぎのゾーン
この地域は、その生活の多くを海に依存している。漁業資源の減
少、輸入の増加、産地間競争の激化等で水産業を取り巻く環境は厳
しさを増しているが、この海が豊かで、日々の暮らしの糧をもたら
してくれることには変わりない。
このゾーンでは、魚礁の設置等による漁場の造成を図り、また、
資源管理型漁業、栽培・養殖漁業を推進し、さらに付加価値の高い
水産加工品の開発とブランド化を後押しする。
加えて、観光資源としての海にも着目し、ブルー・ツーリズムの
推進を図ること等により、素朴な暮らしとやすらぎを求めて訪れる人々と地元住民との交流を図る。
また、特に島の地域においては、日常的な医療の確保や高齢者福祉の充実を図り、住民が安心して生活
がおくれる環境づくりを推進する。
この地に暮らす人、この地を訪れる人がともにやすらぎを覚え、両者の交流の拡大により、賑わいのあ
る地域を目指す。
平島、江島などの島を含む
新市西部の地域
技術と新産業育成のゾーン
大島、崎戸、松島を含む
臨海地域
この地域には造船業、製塩業、火力発電などの企業が立地してお
り、先端技術を利用した製品を全国、世界各地へ出荷している。ま
た、
企業と地域の協力により、地元の農業生産物や水産加工品も全国
に出荷されており、地域づくりの成功例として高く評価されている。
このゾーンでは、立地企業に対する産業基盤整備等の施策を引き
続き実施し、その発展を後押しするとともに、旧産炭地域振興の観
点から第2次産業のさらなる発展を図る新たな施策を展開し、新市
全域の活性化の牽引車としての役割を目指す。
※グリーン・ツーリズム
農村地域において、自然や、文化、人々の交流を楽しむ滞在型の余暇活動。
ブルー・ツーリズム
漁村の自然や文化をありのままに活かした漁村民宿などによる家族ぐるみの交流を楽しむ滞在型の余
暇活動。
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