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自転車ツーキニストモニター事業 報告会 ~自転車で地球も身体もダイエット~ • 愛媛県環境政策課 • 平成28年3月17日 1 〇ツーキニストモニター事業の概要 目 的 バイク・車通勤からエコな乗り物である「自転車通勤」への転 換を促進するため、 実際に一定期間自転車通勤を行っていただ き、環境と健康に及ぼす両面を検証し、広く県民に周知する。 実施主体:愛媛県(所管課:環境政策課) 実施協力:株式会社シマノ ジャイアント 等 対象者 通勤距離が概ね4キロ以上、原則バイク・車通勤をしている方 で、期間中週3回以上自転車通勤が可能な県内事業所等従業員 モニター期間 第1期:平成27年 9月7日(月)から 11月20日(金) 第2期:平成27年12月7日(月)から28年2月19日(金) 2 〇モニター事業所 全体で24事業所92名から応募があり、選考の結果、次の11事業所 40名でモニター事業を実施。 第1期(6事業所) 第2期(5事業所) 株式会社石原自動車教習所 株式会社愛亀 株式会社いよぎんコンピュータサービス 株式会社アイムービック 愛媛県中小企業団体中央会 西条市役所 門田省二税理士事務所 学校法人松山大学 木野内化成産業株式会社 松山ライオンズクラブ合同事務局 南海放送株式会社 3 〇参加者の年齢構成等 年齢構成 60代 3% 男女比 20代 15% 女 23% 50代 30% 30代 22% 男 77% 40代 30% 年齢構成 人数 男性 31人 20代 6人 女性 9人 30代 9人 40代 12人 50代 12人 60代 1人 4 〇モニター開始前の通勤方法と通勤距離 通勤方法 通勤距離 公共交通機関 3% 10キロ以上 15キロ未満 25% バイク 32% 車 65% 通勤方法 人数 車 26人 バイク 13人 公共交通機関等 1人 5キロ未満 12% 5キロ以上 10キロ未満 63% 5キロ未満 5人 5キロ以上10キロ未満 25人 10キロ以上15キロ未満 10人 5 Qモニター事業に参加した理由は? オ 10% ア 27% エ 10% ウ 15% イ 38% ア 県からのチラシ等をみて興味を持った イ 同僚から誘われた ウ 前から自転車通勤に興味があった エ 自転車プレゼントの特典があったから オ その他 社内での周知を見て、団体からのお知らせを見て 同僚に誘われるとともにダイエットの機会にもなる 6 事業経過 〇事業説明会の実施 ・平成27年9月4日、5日 ・平成27年12月2日 内容 ・事業概要の説明 ・自転車保険について ・自転車と健康について ・自転車安全走行について講座 ・自転車サイズ合わせと各種測定 7 〇測定内容 各種測定 ・体重(身長は自己申告) ・体脂肪率 ・握力 ・椅子立ち上がりテスト 血液検査 ・コレステロール (HDL・LDL) ・中性脂肪 ・血糖 ・ヘモグロビンA1c 8 説明会の様子 三井住友海上火災保険(株)様か ら自転車保険の説明。万が一の時 の保険ですが、参加者の皆様、く れぐれも事故等のないよう安全運 転でお願いします。 実際に自転車に空気を入れてみ ます。空気圧が低いと、パンク しやすくなります。タイヤに空 気がしっかり入っているか、週 に1回は点検しましょう。 (株)シマノ様から自転車と健 康についての説明。自転車って いいことばかり!自転車通勤で 気分上々、インナーマッスルを 鍛えて、メタボも解消です! 自転車に乗る時はヘルメットを 着用!自転車乗車中の交通事故 で亡くなった方の64%が頭部の 損傷が原因だそうです。ヘル メットを正しく着用し、身を守 りましょう。 NPO法人自転車活用推進研究会 の内海潤事務局長から、自転車 の安全な乗り方の説明。クイズ と楽しいトークで参加者も意欲 的に取り組んでいます。 自転車新文化推進室から、県 内のサイクリング情報。通勤 だけでなくサイクリングも楽 しみたいという方、NTTタウン ページのサイクリング特集を 9 チェック!! 参加者の皆様!安全運転で楽しく、 目指せ「自転車ツーキニスト」!! 10 ツーキニスト生活スタート!~参加者の様子~ 事業所にもエコ通勤の「のぼり」を設置 11 〇メンテナンス講座・通勤お役立ちグッズ 紹介講座 ・平成27年10月23日 5名 ・平成28年 1月21日 3名 内容 ・パンク修理の実演 ・自転車走行に関する相談等 ・便利グッズの紹介 12 事業結果(アンケート&検査結果) 走行距離 総走行距離 17,995㎞ 一人平均 約450㎞ 日本列島縦断3往復の距離に相当します。 ガソリン ※日本縦断 約3,000㎞ この距離をクルマ利用したとしたら、ドラム缶約9本分となります。 ガソリン代 約25万2千円(一人当たり約6,300円)の節約ができました。 燃費 ドラム缶 ガソリン 10㎞/㍑ 200㍑ 140円/㍑ この距離をクルマ通勤から自転車通勤にしたとしたら CO2削減量 総数 2,645.265kg 一人平均 約65kg 全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より 本事業により削減できたCO2量は、年間一人あたりのCO2排出量に相当します。 ※一人あたりの二酸化炭素排出量(2013年度) 約2,300kgCO2/人 本事業を1年間続けた場合、削減できる一人当たりのCO2量は、 一人当たりの年間CO2量の約11%にあたります。13 Q期間中の平均自転車利用回数は? 週5 8% 週6 5% 週4 17% 週1 10% 週2 25% 週3 35% 週1 週2 週3 週4 週5 週6 4人 10人 14人 7人 3人 2人 14 Q自転車通勤の時間は?無理した? その他 1時間以内 3% 3% 15分以内 45分以内 17% 15% だいぶ無理 した 3% その他 5% 少し無理し た 27% 無理せずで きた 65% 30分以内 62% 15分以内 7人 無理せずできた 26人 30分以内 25人 少し無理した 11人 45分以内 6人 だいぶ無理した 1人 1時間以内 1人 その他 2人 その他 往路20分、復路40分 1人 復路がきつい 体力的にはOK、ドクターストップがあっ た。 15 Qスポーツサイクルを購入したい? その他 15% 持っている 13% 思わない 2% 思う 思う 70% 28人 購入した 0人 思わない 1人 持っている 5人 その他意見 欲しいけど値段が・・・ 6人 16 〇各種測定、血液検査の改善率 ※血液検査は第一期モニター結果のみ 〇下肢筋力の強化 椅子の立上りテストは下肢筋力 の評価を行うものであり、自転 車をこぐことで下半身の筋力が 鍛えられたと考えらる! 48% 43% 45% 〇コレステロールの改善 79% 60% 血管を詰まりにくくするHDL (善玉)コレステロール値の改 善率が高い! 50% 50% 40% 25% 10% 17 Qモニター終了後も自転車通勤したい? 継続したい理由 〇健康増進・体力向上のため 継続したくない 3% 〇気持ちの向上、気づき 〇クロスバイクの快適性など 継続したくない理由 継続したい 97% 継続したい 継続したくない 〇体力的にはOK,健康面でド クターストップが・・・。 39人 1人 18 健 康 増 進 気 分 向 上 そ の 他 〇自転車通勤したい主な意見 ・健康増進につながる ・体力向上(筋力がつく) ・日々時間を有効に適度な運動ができる ・ダイエットになる ・何より楽しい ・気持ちよく仕事も前向きに取り組めた ・気分転換になる ・季節を肌で感じた ・出勤時の爽快感と帰宅時の心地いい疲労感で生活が豊かになった ・交通渋滞の緩和、CO2削減にも貢献できる ・少しの無理でできる ・車通勤と時間的にはそんなに変わらない(早いという人も) ・スポーツサイクルなら快適に自転車通勤できる(市街地は便利) ・クロスバイクの快適性や利便性を実感 ・前から自転車通勤に興味があり今回がいいきっかけになった ・同僚とも共通の話題が増えた ・自転車やバイクに乗る際の運転の仕方を改めて考えさせられる 19 Q自転車通勤のよかったところは? 5人 毎日の適度な運動で運動不足解消(足腰が鍛えられる) 9人 車では目に触れない風景を楽しめて、自然や季節を感じた。 新しい発見があった。 8人 心身が気持ちいい(爽快感がある) 6人 〇ガソリン代がかからない 〇健康的(健康を意識することが増えた) 4人 〇渋滞からのストレス解放 〇気分転換に最高(職場の嫌なことを引きずることがなくなった) 3人 2人 〇体を動かす事でごはんがおいしい!(食欲も増進) 〇マイペースで快適な通勤ができる 〇車通勤と時間もあまり変わらない 〇すがすがしく仕事ができる 〇夜は適度な疲労感で寝つきがいい 〇体重が減った 20 Q自転車通勤のよかったところは(その他)? 〇環境に優しい 〇自転車について改めて興味を持った 〇体が軽く感じ、通勤後帰宅後の活動が快適だった 〇スポーツサイクルを使用できてうれしかった 〇帰宅後のビールもおいしい 〇早寝早起きの習慣 〇仕事を早く片付けて残業しなくなった 〇時間に余裕をもって対応するようになった 〇体重が減った 〇帰宅途中に寄り道しやすい 〇道路交通法の再確認ができた 〇ツーキニスト仲間で会話も弾む 〇いい自転車ならきつい登り坂も乗ったまま登れた 〇スポーツサイクルで参観日に行くと「カッコイいオカアサン」と思ってもらえる! 〇思った以上に楽しくて、まだいけると自信を持てた 21 Q自転車通勤で困ったところは? 〇天候に左右される 22人 ・雨の日(突然の雨) ・冬の寒さ(夏の暑さ)で継続する心が続かなかった ・チェーンカバーと泥除けがないので、ズボン等の汚れ ・汗をかくため着替えが必要 〇自転車のルール・マナーが守れていない 13人 ・右側通行が多い ・歩道の並走 ・自転車は車道を知らない人が多い ・高校生の通学態度(無灯火、並走、逆走) ・バイクの運転が危ない 〇荷物が乗らない 6人 22 Q自転車通勤で困ったところは(その他)? 4人 〇道路の幅が狭いところ、舗装が悪いところは転倒の危険あり 2人 〇肩こりになった 〇交通ルールがわかりにくい 〇駐輪場を探すのが容易でないところもある その他 〇スピードと安全が逆相関(特に追い抜きは接触リスクもあって危険) 〇交通量の多い道路での安全確認 〇帰宅が遅くなった時に、帰る気力が失せた 〇帰りに用事ができたとき不便 23 Q自転車通勤を継続するために望むことは? 〇会社に対して 〇駐輪スペース(屋根付き)の確保 〇更衣室やシャワールームの設置 〇申告以外の通勤手段を認めてほしい(晴天時のみ自転車) 〇自転車通勤者にインセンティブを(手当増額等) 24 Q自転車通勤を継続するために望むことは? 〇行政に対して 〇何をおいても道路の整備! ・自転車が走ることを前提とした自転車行政 ・自転車専用道路を増やす ・ブルーライン等の道路標示を交差点にも引く ・サイクリスト向けだけでなくドライバー側にも注意を促す表示 ・段差やごみ、アスファルトのたわみを整備 〇交通ルールの周知 ・「自転車は車道を走る!キャンペーン」の実施 ・自転車利用者講習会の開催し、受講者には自転車乗車許可書を発行、5年ごとに再講習 ・受講者に自転車用ヘルメット購入補助券の配布 ・ドライバーに対し自転車の意識を持つ対策の強化 ・思いやり1.5m運動の徹底 ・自転車保険の加入100%を目指す ・日々使用する自転車の点検義務付け ・マナーの悪い自転車の教育と取り締まり強化 ・ヘルメット無償配布 25 Q自転車通勤を継続するために望むことは? 〇行政に対して(その他意見) 〇駐輪場の設置 〇自転車通勤へ切り替える人には保険加入を条件に自転車購入費を補助 〇補助申請者には講習会開催を義務付け 〇モニター事業のような体験型によるPR(経験に勝る教えはなし) 〇ツーキニストの増加が自転車通勤継続のポイント 〇モニター結果の分析と周知 〇県から企業への働きかけ(2種類の通勤手段を積極的に働きかける) 〇サイクリングの目的を増やす(走るだけでなく、スタンプラリー等で記念品がもらえる など目的をもってサイクリングできるようにする) 〇ロードレース大会の招致 〇サイクリスト用宿泊施設 〇尾道U2のような拠点づくり 〇気軽に参加できるツーリング大会 26 Q事業を通じての感想・意見等 〇スポーツサイクルの快適性を体験できてよかった 〇高校生にもスポーツサイクルで通勤できる環境があれば、休日サイクリングなど行動範囲に幅ができる (カッコいい高校生を増やす!!) 〇タイムリーなタイミングでヒントメールが届いたり、メンテナンス講習などがあって楽しめた 〇全くの素人だったが楽しんでツーキニストの仲間入りをさせてもらった 〇最初は不安もあったが、楽しんで自転車通勤ができた 〇自転車通勤の楽しさを多くの人に知ってもらうためにも事業の継続を希望 〇とても快適に通勤できた 〇途中体調不良もあって思うように乗れなかった。もう少し頑張りたかった 〇自転車を考えた道路整備がまだまだ不足していると感じた 〇乗りやすい自転車を提供していただいたので、通勤時でも自転車の楽しさを感じることができた 〇モニター終了後も自転車に乗りたい 〇初めてクロスバイクに乗る機会ができてよかった 〇体調もいいので今後も自転車通勤を無理なく続けたい 〇時期的に冬は厳しかった 〇今回のモニター事業を通じて自転車文化が根付いていくことを期待 〇冬の時期以外の春夏秋もクロスバイクを楽しみたい 〇愛媛県がサイクリングパラダイスをめざし、観光客の誘致も積極的にするのであれば、自転車専用通行 帯の整備、自転車専用の信号機の設置も検討してほしい 27 Q事業を通じての感想・意見等(続き) 〇自転車利用者のマナーが悪い。中高生への交通安全教育の充実が交通事故を減らすためにも必要 〇クロスバイクの乗りやすさにびっくりぽん!自転車の良さに気づけた 〇自転車と自転車通勤の素晴らしさを身をもって実感 〇タイヤの細さ、前傾姿勢に戸惑ったが、慣れたら爽快感を感じ休日にも乗るようになった 〇自転車だけでなく、その他アクセサリや保険の手配もあってよかった 〇自転車に乗るいいきっかけになった 〇こういう機会がなければ自転車通勤をする考えはなかったが、自転車の楽しさを知って継続したいと思 う 〇楽しい通勤、サイクリングができた 〇サイクルコンピュータをつけての通勤が楽しかった。 〇貴重な体験で、次回があればぜひ参加したい 〇スポーツサイクルの魅力にはまり、周りにも薦めたい 〇モニター期間を1年間にすると体力測定等ももっといい結果が出るのではないか。3カ月は短い 〇ヘルメットを被って自転車通勤が当たり前になりつつあると実感 〇自転車通勤が増えると、CO2削減にも健康のためにもいい 〇サイクルコンピュータをつけることで、様々な情報を知ることができ、興味深く楽しく乗ることができ た 〇3カ月だとダイエット効果が出てきたころに終了になるので、せめて半年は継続してほしい 〇自転車のグレードの低さゆえに使いづらさが目立った 〇まだまだ自転車に優しい環境ではない。「事故」を意識しないと走れないのはどうかなと感じた 28 取材を受けました! 取材協力 ・南海放送株式会社 ・松山ライオンズクラブ合同事務局 29 平成28年度予定 自転車ツーキニストクラブの発足 自転車通勤をしている、もしくはこれから自転車通勤を始める人のために、自転車ツーキ ニストクラブを発足し、HP等で情報発信する。 自転車ツーキニストモニター事業体験発表会 モニター参加者の体験を発表する場を設け、モニター事業の成果等について広く周知す るとともに、エコ通勤導入の先進事例紹介を行い、県内事業所での自転車通勤普及への きっかけづくりとする。 〇対 象:県内事業所、市町、団体等 〇開催時期:平成28年7月(予定) 30 ~温暖化 愛で止めます 愛媛から~ ご清聴ありがとうございました 愛媛県地球温暖化防止キャラクター 「ストッピー」