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第146号 平成23年7月19日発行(PDF形式 659キロバイト)
指 導 課 だより 第1 4 6 号 指導課リレー 指導課リレー 第1回 第1回 平成23年7月19日発行 日立市教育委員会指導課 〒317-0064 日立市神峰町1-6-11 ℡ 0294-23-9156 「教員の基礎基本とは?」 「教員の基礎基本とは?」 授業の向上は、教員にとって永遠の課題です。基礎基本の定着や伝え合い、学び合い 練り上げの場面、個に応じた・・・などの用語も、今更始まったわけではありません。 発問の仕方一つとっても、30年の昔、授業研究で全部記録され、自分の発した質問 のつたなさに赤面し、小さくなって反省会に臨んだものです。板書にしても、教室環境 づくりも、授業中の立ち位置、掃除の仕方まで、教員の基礎基本は先輩から教えてもら いました。 「基礎基本の定着」は、児童生徒だけのものでしょうか。教員の基礎基本とは? もちろん、自己の価値観を通して得た知識や善悪の判断価値を、適切に児童生徒の発 達にそって与えるための教員の内面、教育観の向上は欠かせません。しかしその前に、 教員の思いや技量を効果的に生かし、教育効果をあげるためには、どの学習においても 共通で大切なことがあります。自分が初任者のころの先輩教員の教えは、今も学校のす べてに役立つと感じます。 その様な思いから、教員の基礎基本として『日立の学校教育』P22~23「授業の充実に 関すること」にまとめました。自分の伝えたいことを十分に子どもに分かってもらうた めに、子どもが生かされる授業づくりのために、ぜひ一読願います。 (川崎恭子) <先輩教員からいただいた言葉> ○十人十色、子ども一人一人が学級のお宝、私のお宝と思いなさい。 ○指導案は、教員でない人が読んでも分かるように書きなさい。 ○私は先生だと思わないこと。思春期の子どもと向き合う看護師だと思 いなさい。 日立交響楽団による学校訪問コンサート 日立交響楽団による学校訪問コンサート 会瀬小・豊浦小・河原子小・久慈小 会瀬小・豊浦小・河原子小・久慈小 日立交響楽団(H響)から東日本大震災で被害の大き かった市内沿岸部の小学校に対して、「音楽を通して、 子どもたちに元気を届けたい。」という申し出があり、 上記の4校で6月23日と7月14日にコンサートが行われ ました。 各校の校歌に始まり、アニメメドレーや音楽で学習す る鑑賞曲など、耳にしたことのある曲が次々に演奏され ました。 音楽は、静かに聴きくよう指導しますが、「知ってい る曲はどんどん歌っていいよ。」と指揮者の半井進さん が言ってくださったので、子どもたちは気持ちよさそう に歌い、盛り上がりました。また、楽器の紹介や代表児 童による指揮の体験もありました。 コンサートの様子は、新聞やニュースでも報道されま したので、ご覧になった方も多いと思います。生演奏は 心に響き、あっという間の1時間でした。 (石川尚子) ♪コンサートの様子(豊浦小にて6/23)♪ 1 今年度の重点事業について 今年度の重点事業について その2 その2 「いいとこ発見 「いいとこ発見 夢づくり」 夢づくり」 子どもたちとの語らいを! 子どもたちとの語らいを! 子どもたちと向き合い、いいところをたくさん見つけて、将来の夢を語り合う。そし て、子どもたちが自分を理解し、自分を肯定できるようになることが、「いいとこ発見 夢づくり」の目標の一つです。 そのためには、児童生徒との個別面談を充実させていただきたいです。面談といって も、形式張ったものではなく、休み時間などのちょっとした時間を活用したもので十分 です。その子が、今がんばっていることや得意なこと、できるようになりたいこと、学 級・学年・学校・地域のためにやっていること、そして将来の夢などを語り合ってくだ さい。(『日立の学校教育』P7参照) (皆川 渉) 個別面談でみつけたその子のいいところや将来の夢は、 『未来パスポート(仮称)』に記録していきます。この パスポートは来年度全校に配付できるように、現在、作 成委員を中心に編集作業を進めています。近々、詳細に ついてお知らせできると思います。 生徒指導担当のつぶやきコーナー 生徒指導担当のつぶやきコーナー 「生徒指導の機能を生かした授業づくり・学級づくり」について、先生 方は、どのくらい意識をして取り組んでいただけているでしょうか?今 年度の『日立の学校教育』の15ページに記載されています。昨年度のも のをさらに加除修正し、より具体的にしました。 「学力向上」「生徒指導」を進めていくと、必ずといっていいほど「生 徒指導の機能を生かした…」にたどりつきます。それだけ、教員が意識 し実践すべきことなのです。もう一度、ご自身を振り返ってみてくださ い。きっと、無意識のうちにできていることや普段から意識して取り組めていること、 まだまだ意識の足りなかったこと…、何かを気づくことができるでしょう。そして、そ の気づきを大切にしてほしいのです。その気づきは、やがて確実に子どもたちへと還元 されるはずです。 ところで、まもなく夏季休業です。今年の休業を活用して「動物園」や「水族館」に 行ってみませんか?震災の後、心が癒される体験が少なくなっているのではないでしょ うか。「アニマルセラピー」とまではいきませんが、動物と触れ合うことで心や体が元 気になると思います。しかも、茨城県には「動物園」も「水族館」もありますから。 私自身は、久慈小でのH響コンサートで、心が癒されました。 (大滝朋彦) 髙橋指導主事のおすすめ本 みんなにすすめたい一冊の本 『リンゴが教えてくれたこと』 (日経プレミアシリーズ46) 木村秋則著 日本経済新聞社発行 農薬で健康を害してから、自然栽培を 試み、10 年近くの無収穫を乗り越え、 リンゴの完全無農薬・無肥料栽培に成功 した著者。「人間は自然の支配者ではな く、自然の中に人間がいると考えるべき です」との言葉は、環境を考える上で大 きな示唆を与えてくれる本です。 (髙橋重樹) ◎小学校 50冊 達成者数 568人(470人) 報告校 21校( 19校) ◎中学校 30冊 達成者数 23人(13人) 報告校 4校( 5校) 7/14現在 ※( )内は22年度 2学期には、夏休みに読んだ本をもとに学 級で話し合う機会を設けてみてください。 (石川尚子) 2