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地域 - 鹿児島大学
地域 Region (土) 場 所 日 時 2013年2月16日 13:00∼17:30 事前予約不要・入場無料 鹿児島大学 法文学部201号教室(1号館2階) 郡元キャンパス 市電「工学部前」徒歩5分 奄 美 奄美市名瀬公民館金久地区分館3階 鹿児島大学大学院人文社会科学研究科 奄美サテライト教室 終了後、懇親会を開催します。 参加制限はありません。 本土と離島をつなぐ、 鹿児島・奄美のダブル会場で行います 主 催 お問い合わせ先 鹿児島大学大学院人文社会科学研究科 博士後期課程 地域政策科学専攻 http://www.kagoshima-u.ac.jp/doctor/ 地域政策科学専攻事務室 Tel:099-285-3573 E-mail:[email protected] 報告1:鹿児島大学周辺の 「ソーシャルビジネス」の構造 報告概要 近年、大学生を中心とした若者が、地域活性化に 代表される「ソーシャルビジネス」に積極的に関わ ろうとしている事象が観察されている。大学生の ソーシャルビジネスへ の 参 画 形態 の 一つである 「ソーシャルビジネス・インターンシップ」に関係す る大学生、受入事業者、仲介者、大学教員といった多 様な関係者のインタビューを通じて、鹿児島大学周 辺でどのような「ソーシャルビジネス」が行われてい るか捉え、地域の活力を高める(エンパワーメント) ヒントを導出したい。 報告2:集落の花見 ー鹿児島県伊佐市 大口白木集落の事例よりー 鹿児島県伊佐市の白木集落には毎年桜が咲いて いる頃に花見が行われてきた。また、花見とあわせ て、 年ごとに棒踊り、 太鼓踊りと婦人会による踊りが 奉納、披露されてきた。婦人会による踊りは別とし て、 棒踊りと太鼓踊りはいわゆる伝統芸能である。 本発表では、白木集落という地域における、花見 という多様性のある行事により、地域住民のエンパ ワーメント的な活動を事例とし、そこから、花見につ いて、地域社会について、更に花見と地域社会との 関係について解明していきたい。 報告4:地域経済合理性の選択余地と コミュニティビジネス−床屋に見る 北薩地域のポテンシャル− 鹿児島県北薩摩地域は、 大型企業の撤退等に伴う 雇用情勢の悪化を受けて社会が不安定へと向かう兆 候が見え隠れしている。 人口減少が止まない中、 特に 周辺地域においては過疎化、 少子化の進展による小 学校の閉校が相次ぐ。 高齢化による道路・河川愛護活 動の継続が困難になるなど集落機能の維持存続が 危ぶまれる集落も出現している。 フィールドにおける定義指標での残存量の調査や経 営主体及び需要者への取材を通してコミュニティビジ ネス的な構造を持った地域システムをモデル化して取 り上げる。 その経済的な地域振興のフレームワー クを解明する為の分布をプロジェクト 研究の報告とする。 報告3:地域資源を活かした コミュニティ・エンパワ−メント −下田町「関吉の疎水溝」マイクロ水力発電− 鹿児島市下田町は、 下田町むらづくり委員会が中心 となって田園地帯をグリーンツーリズムに活用し、 外 部の人に協力を求めるユニ−クな取り組みが成され ている。 下田町にある、 日本初の水力発電とされる史 跡「関吉の疎水溝」を活用し、水力エネルギ−利用の 歴史ある地で農山村地域の活性化に役立てる取り組 みとして鹿児島大学とむらづくり委員会とでマイクロ 水力発電を設置し、 実験を続けている。 設置から1年 が経過して、 地域資源を活かしたコミュニティ・エンパ ワ−メントにどのように関われたかなどを 委員会のメンバ−や住民に取材 し報告する。 報告5:地域における聴覚障害者の 職場定着支援のあり方 障害者の就労支援をめぐって、近年は職業生活継続 支援の重要性に関する認識の高まりを背景に就労支 援機関による職場定着支援が活発になっている。しか しながら、聴覚障害者の職場定着支援に関しては、コ ミュニケーション面の問題等、就労支援機関における 支援体制が十分に整っていないとされる。そこで、本研 究では当県における聴覚障害者の職場定着支援の現 状を把握するため、県内の就労支援機関及び聴覚障害 者に対する取材調査を実施した。その調査結果に関す る分析を通して、地域における聴覚障害者の職場定着 支援のあり方を考察する。 報告6:地域婦人会の現状と問題 −奄美大島大和村婦人会の事例を中心に− 島という特殊な生活環境で、 日本全土の高齢化、 少子 化、 離島の過疎化という社会背景の中で、 奄美大島人口 の半分以上を占める女性たちは、 島の地域社会の発展に とっての不可欠の力である。 本研究は奄美大島大和村地 婦連の事例を中心にし、 大和村地婦連の歴史を触りなが ら、 聞き取り調査で得た情報に基づき、 現在地域社会活動 の 「要」 だと言われる大和村の婦人会の多様な活動と大和 村地域活性化との関わりを考察した。 婦人会はいかに地 域活性化の中で自分の力を発揮し、 そしてどんな役割を 果たしているかを明白にすることによって、 これから島地 域女性の組織である地域婦人会のパワーをより一 層高まり、 離島の振興に更なる活力を注 げることを期待する。 報告7:奄振法延長をめぐる 動きと今後の展望 奄振法は、奄美の本土復帰に伴い1954年に制定 され、5年ごとの法延長がなされてきた。 この法律に 基づく奄振事業により、59年間で、2兆円を超える 財政措置が講じられている。その成果として、奄美 群島のハード整備は格段に進歩した。しかし、他方 で経 済の大きな変容により、各集落は近代化し、 人々の日常は大きく変化した。奇しくも来年度(平成 25年度)は、奄美群島の本土復帰から60年を迎え、 12回目の法延長の時期を迎える。この機会に、奄振 の影響を冷静に分析し、奄美の持つ自然・文化の優 位性、人々の生活の営みといったものがどのよ うに反映されるのかといったことに 着目し、考察を加えた。