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環境活動レポート 2016

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環境活動レポート 2016
認証・登録番号 0005675
エコアクション21
環境活動レポート
2016
( 2015年4月 ~ 2016年3月 )
2016年6月15日 発行
目次
ごあいさつ
1
1
環境方針
2
2
組織の概要
3
3
対象範囲
13
4
環境目標
15
5
環境活動計画
20
6
環境目標の実績
21
7
環境活動計画の取組結果とその評価
25
8
次年度の取組内容
31
9
環境関連法規等の遵守状況の確認
及び評価の結果並びに違反・訴訟等の有無
33
代表者による全体評価と見直しの結果
36
10
ごあいさつ
JFEプラリソース株式会社は、2009 年 7 月JFE環境株式会社の
『容器包装プラスチックリサイクル事業』を会社分割して承継しました。
以来、高炉やコークス炉へのプラスチック利用及び材料リサイクルを
含めたプラスチックリサイクル事業を通して、資源循環型社会づくりに
努めております。
NFボードを利用した材料リサイクルにより「廃プラスチックリサイ
クル推進とCO2削減」、更に使用後再リサイクルすることにより「化石
燃料削減」等を実現しています。環境に優しい企業として、市民の皆様
へのリサイクルの「見える化」に注力し、各種リサイクルを推進して
おります。
また、環境保全は本事業の根幹であり、事業活動に伴う環境負荷を
できるだけ少なくするために、全員参加型の環境マネジメント活動を
継続展開し、トップレベルの環境配慮型企業を目指します。
現場パワーアップを通して働きがいのある会社として、社員一同一致
団結して「創意・挑戦・創造」する会社づくりに向け頑張っていきたい
と考えております。
弊社に対し、より一層のご支援とご愛顧を賜りますよう、よろしく
お願いいたします。
代表取締役社長
田村
1
| JFEプラリソース株式会社
望
1.環境方針
基 本 方 針
JFEプラリソース株式会社は、容器包装プラスチックリサイクル
事業を通じて循環型社会の実現に貢献します。環境保全の重要性を
認識し、事業活動に伴う環境負荷をできるだけ少なくするために、
環境マネジメントシステムを導入し、環境方針を全従業員に周知する
とともに、全社一丸となって積極的に環境保全活動に取り組みます。
行 動 指 針
(1)適用される関連法規及び規制を遵守します。
(2)環境マネジメントシステムを構築し、維持し、継続的に改善します。
(3)具体的には、以下の事項に取り組みます。
① 省エネ及びプラスチックリサイクル推進による
二酸化炭素排出量削減
② 用水使用量の削減等による省資源
③ リサイクル率向上等による産業廃棄物削減
④ 工場見学受入・環境展への参加等を通じて、
地域環境教育への積極的取組み
⑤ グリーン購入推進
2014年4月1日
代表取締役社長
環境活動レポート 2016 |
2
2.組織の概要
2-1
基礎情報
事業所名
代表者
JFEプラリソース株式会社
代表取締役社長
田村 望
本社、京浜事業部
〒210-0866
所在地
神奈川県川崎市川崎区水江町5番地1
TEL:044-299-5193 FAX:044-299-5328
福山事業部
〒721-0956
広島県福山市箕沖町113番地
TEL:084-981-3160 FAX:084-981-3170
環境管理責任者
企画部長
高岡 利夫
TEL:044-299-5193 FAX:044-299-5328
環境管理責任者
担当者
[email protected]
担当者
企画部主任部員 松浦 正博(福山駐在)
TEL:084-981-3160 FAX:084-981-3170
[email protected]
事業の概要
2-2 ~ 2-7 に示します。
全社処理量
内、EA21対象量※2
全社従業員
事業の規模
※1
内、EA21対象従業員
※2
工場延べ床面積
※1※2
75,900 トン
(2015 年度)
44,400 トン
(2015 年度)
154 人
(2016/4/1 現在)
96 人
(2016/4/1 現在)
11,600 平方メートル
※1 出向・派遣・請負従業員を含みます
※2 ISO14001認証取得の水江原料化工場を除きます
沿革
2000 年 4 月
水江原料化工場稼働、福山原料化工場稼働
2002 年 9 月
NFボード製造工場稼働
2009 年 3 月
登記(定款・社名変更)
2009 年 7 月
JFE環境株式会社から「容器包装プラスチック
リサイクル事業」を会社分割して承継
資本金
3
2010 年 3 月
会社分割を機に、EA21への取組みに着手
2010 年 9 月
EA21認証・登録(0005675)
90百万円
| JFEプラリソース株式会社
売上高
3,760百万円 (2015 年度)
組織図
3-1 に示します。
➤ 福山原料化工場
一般廃棄物処理施設設置許可を取得しています。
発行者
: 福山市長
許可年月日
: 平成10年12月21日
許可番号
: 第207B004号
施設の種類
: ごみ処理施設(破砕・造粒、溶融施設)
一般廃棄物の種類 : プラスチック類
許可の内容
設置場所
: 広島県福山市箕沖町113番地
処理能力
: 200t/日
➤ ISO14001認証取得・EA21対象外の「水江原料化工場」も、
一般廃棄物処理施設設置許可を取得しています。
➤ 容器包装リサイクル法に基づく容器包装リサイクル事業では、
一般廃棄物処理施設設置許可が必要ですが、一般あるいは
産業廃棄物処理業・収集運搬業の許可は不要です。
当社は産業廃棄物処理業・収集運搬業は行っておりません。
➤ NFボード製造工場
製造業の範疇であり、廃棄物関係の許認可は対象外です。
EA21
認証・登録範囲
容器包装プラスチックの再商品化(高炉原料化、材料リサイクル向)
および再生プラペレットやNFボードの製造と販売
福山事業部 福山原料化工場
(広島県福山市)
京浜事業部 NFボード製造工場
(神奈川県川崎市)
環境活動レポート 2016 |
4
2-2
容器包装のリサイクル
わが国の経済は目ざましい発展を遂げ、豊かな生活をもた
らした一方で、「大量生産・大量消費」により生み出される
廃棄物の量も膨大なものとなりました。
家庭から排出される生活系ごみは年間 3,200 万トン(東京
ドーム約 87 杯分)に達し、4日あまりで東京ドームをいっ
ぱいにしてしまいます。生産者にとっても消費者にとっても、
どのように対応するか、将来に向けて良好な環境を維持して
いく上で重要な課題となっています。
食品や家庭用品を収めているボトル・びんなどの「容器」、袋・
トレイなどの「包装」は、中身の商品を消費したり、商品と分ける
と不要になるものです。これらの「容器・包装」は、家庭から排出
される生活系ごみの“約6割(容積比)”をも占めています。
「容器・包装」を資源として有効活用し、廃棄物を減らそうと、
「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」
(容器包装リサイクル法)が 1995 年に制定されました。
続いて、循環型社会形成推進基本法、家電リサイクル法、食品
リサイクル法、建設リサイクル法、自動車リサイクル法も制定され、
これらが循環型社会を実現させるための法体系をつくっています。
容器包装リサイクル法が対象としている「容器・包装」は、以下の素材のものです。
5
プラスチック製容器包装
PETボトル
紙製容器包装
ガラス製容器
| JFEプラリソース株式会社
2-3
プラスチック製容器包装のリサイクル
容器包装リサイクル法が対象としている4素材のうち、当社は「プラスチック製容器包装」
のリサイクルに取り組んでいます。以下のフローでリサイクルされます。
1) 一般家庭から
分別排出
「プラスチック製容器包装」は貴重な都市資源です。
家庭では、一般ごみと分けて出してもらいます。
▼
2) 市町村の分別収集
選別・ベール化
市町村が分別して収集します。
異物を除き、圧縮して「ベール」にします。
▼
3) リサイクル事業者
による再商品化
さらに異物を除き、再生原料に加工します。
※ 水江原料化工場・福山原料化工場
▼
4) 社会での再利用
1)
成型製品や製鉄・化学原料として再利用されます。
※ NFボード製造工場
2)
3)
4)
イラスト出典:公益財団法人日本容器包装リサイクル協会
♥
お願い
♥
家庭で出る「プラスチック製容器包装」は、貴重な資源です。
指定の収集日に、分けて出してくださいね。
環境活動レポート 2016 |
6
当社の取り組み
2-4
1)リサイクル手法
「プラスチック製容器包装」のリサイクルでは、5つの手法が定められています。当社は、
「材料リサイクル」
、「高炉還元剤」、
「コークス炉化学原料」を実施しています。
プラスチック製容器包装
材料リサイクル
ボード・パレット等に再生
ケミカルリサイクル
高炉還元剤
製鉄高炉にて
石炭代替として利用
コークス炉化学原料
コークス炉にて
石炭代替として利用
合成ガス
水素・COガスに変換、
化学原料・燃料として利用
熱分解油
炭化水素油に変換、
化学原料・燃料として利用
2)経過
「プラスチック製容器包装」のリサイクルは、2000 年 4 月から施行されました。当社は
施行に合わせて、神奈川県川崎市(水江原料化工場)と広島県福山市(福山原料化工場)に、
計 12 万トン/年の処理能力を持つ施設を建設し、「高炉還元剤」手法によるリサイクルを
開始しました。その後、水江原料化工場にて、
「コークス炉化学原料」手法を追加しました。
2000 年の事業開始時、市民及び関係各方面から「より身近なリサイクルで見える化を」
という要望を受けました。そこで、「材料リサイクル」手法によるリサイクルに着手しまし
た。再生プラスチックボード「NFボードⓇ」を独自開発し、2002 年 9 月に「NFボード
製造工場」を竣工し、稼動を始めました。その後、福山原料化工場でも 2006 年から「材料
リサイクル」を開始し、現在に至っています。
工場
水江
原料化工場
NFボード
製造工場
福山
原料化工場
7
手法
'00
'02
'04
'06
'08
'10
'12
'14
高炉
16年
コークス
11年
材料
13年
材料
13年
高炉
16年
材料
10年
| JFEプラリソース株式会社
3)NFボード
「 NF ボード Ⓡ 」は、プラスチック製容器包装の再資源化製品として、当社が独自開発
したプララスチックボードです。
プラスチック製容器包装の再生材を使用して微細気泡を分散させた軽量発泡コア層と
高剛性スキン層からなる 3 層構造で、▸優れた耐久性(耐磨耗性、耐水性、耐薬品性)、
、▸バージン材
▸清浄性、▸保温性、▸防音性、▸自由な加工性(切断、穴開け、釘打ちが可能)
と同等の扱いやすさを有しています。
優れたリサイクル性に基づき、グリーン購入法適合品に登録しています。また、エコマー
ク認定(10 118 027、10 118 002)も取得しています。ユーザーで不要となった使用済ボー
ドを回収しカスケードリサイクルするシステムも構築し、徹底した資源循環を進めています。
NFボード
高剛性スキン層(PP)
軽量発泡コア層
(プラ+N2 ガス)
高剛性スキン層(PP)
ボード断面
(3層構造)
畜舎内壁材、食品加工室内壁材、選挙ポスター掲示板等の看板材、スケートボード場床材
など、産業・民生の広い分野で利用いただいています。
畜舎内壁
選挙ポスター掲示板
食品加工室内壁
スケートボード場床材
環境活動レポート 2016 |
8
2-5
リサイクル工程 (事業の概要)
1)水江原料化工場、福山原料化工場
家庭から分別排出された「プラスチック製容器包装」は、市町村が分別収集・異物除去・
圧縮して「ベール(bale)」とします。「ベール」は梱包品という意味で、概ね1m角の
立方体で、200~300kg の重さがあります。水江原料化工場・福山原料化工場は、
「ベール」
をリサイクル原料として受け入れます。
解砕して、プラ種類選別機でフィルム系と固形・ボトル系に分けます。手選別等で異物を
除去し、破砕・粉砕して所定の寸法(約 5mm)にします。フィルム系は塩ビ選別機で塩ビ
類を取り除き、造粒機で所定の寸法(約 5φ×10mm)に造粒して、造粒品とします。
手法によって要求される製品品質が異なりますので、各々を満たすよう管理しています。
➤材料リサイクル
:一部は造粒品で、大部分はペレタイザで加熱溶融・異物除去
してペレットとし、成型加工メーカーに販売します。
➤高炉還元剤
:鉄鉱石から銑鉄を製造する高炉で、石炭代替として鉄鉱石の
還元・溶融に利用されます。高炉は高さ 100m(30 階建ビル
に相当)もあり、巨大な製鉄所の中でもひと際大きな設備です。
➤コークス炉化学原料
:コークス炉にて石炭代替として利用されます。コークス炉は、
石炭を蒸し焼きにてコークスを製造する炉です。
(木材→木炭と同様のイメージです)
ペレット
9
| JFEプラリソース株式会社
高炉 : JFEスチール東日本製鉄所
2)NFボード製造工場
NFボード製造工場では、水江原料化工場でプラスチック製容器包装から再生した造粒品
を、工程の開始原料としています。
ペレタイザで加熱溶融・異物除去してペレットとし、「NFボードⓇ」の主原料(コア層
原料)に用います。ペレットの一部は成型加工メーカーに販売され、貨物用パレット等の
産業資材やプランター等の生活に密着した製品に加工され、社会に広く還元されています。
ペレタイザ
ペレット
造粒品
成型加工メーカー
NFボード成型設備
NFボード
主原料
(コア層原料)
産業用途
民生用途
副原料
(スキン層原料)
3)全体フロー
会社全体では、以下のフローで「プラスチック製容器包装」をリサイクルしています。
水江原料化工場
材料リサイクル品
NFボード製造工場
NFボード
ペレット
福山原料化工場
産業・民生用途
成型加工メーカー
高炉還元剤
製鉄所
コークス炉化学原料
製鉄所
材料リサイクル品
高炉還元剤
成型加工メーカー
製鉄所
環境活動レポート 2016 |
10
リサイクル実績 (事業の規模)
2-6
○ 当社のリサイクル量
当社は 2000 年 4 月の法施行とともに事業を開始し、2015 年度までに累計 1,165 千tを
リサイクルしてきました。
(EA21システム対象外の水江原料化工場を含めた全社合計値です)
累計リサイクル量
(千t)
各年リサイクル量
(千t/年)
100
80
60
40
20
0
1200
98
94
75
72
75
73
72
69
65
58
71
73
77
73
76
43
'00
'02
'04
高炉還元剤
コークス炉化学原料
材料リサイクル
800
400
288
457
531
'08
603
661
'10
795
730
'12
866
939
1,016
'14
1,089 1,165
190
115
43
382
'06
0
'00
'02
'04
'06
'08
'10
'12
'14
全国量は約 100 千t/年から始まり、2008 年度以降は約 700 千t/年の横ばいで推移
全国、当社
各年リサイクル量
(千t/年)
しています。当社は全国量の 11%をリサイクルしています。
800
全国
当社
600
400
200
41%
26%
31%
27%
20%
13%
12%
12%
9%
10%
10%
10%
11%
11%
11%
11%
0
'00
'02
'04
'06
'08
'10
'12
'14
○ 手法別のリサイクル量
2015 年度の内訳は、高炉還元剤:39 千t(51%)
、コークス炉化学原料:8 千t(11%)
、
材料リサイクル:29 千t(38%)です。
材料リサイクル
29千t
コークス炉化学原料
8千t
11
| JFEプラリソース株式会社
76千t
('15年度)
高炉還元剤
39千t
2-7
リサイクルによるCO2排出・エネルギー消費削減効果
公益財団法人日本容器包装リサイクル協会は、プラスチック製容器包装リサイクルによる
CO2排出・エネルギー消費等の環境負荷削減効果についてLCA評価し、
「プラスチック製
容器包装再商品化手法に関する環境負荷等の検討」(2007 年 6 月)にまとめています。
燃えるごみとしての処理に対して、リサイクルして再度利用することで、石油資源の消費
を減らして、環境負荷を削減できる効果があります。
同報告の削減効果を適用すると、当社のCO2排出削減量は年間約 220 千t(一般家庭※1
の約4万世帯分)、エネルギー消費削減量は年間約 2,300 千GJ(一般家庭※2 の約6万世帯
分)で推移し、環境負荷削減に大きく寄与しています。
(EA21システム対象外の水江原料化工場を含めた全社合計値です)
○ CO2排出削減効果
高炉還元剤
コークス化学原料
材料リサイクル
CO2削減量(千t-CO2)
400
320 310
300
200
250 250
240
220 220
210
190
200 200
220
210
220
220
160
150
100
0
'00
'02
'04
'06
'08
'10
'12
'14
平均
エネルギー消費削減量(千GJ)
○ エネルギー消費削減効果
4,000
高炉還元剤
コークス化学原料
材料リサイクル
3,0002,900
3,000
2,360 2,340 2,290
2,210 2,320
1,840
2,000
2,260
2,190
2,060
2,310 2,430 2,320 2,420
2,290
'12
平均
1,330
1,000
0
'00
'02
'04
'06
'08
'10
'14
※1 5.1t-CO2/世帯 ('14 年度) : 全国地球温暖化防止活動推進センター http://www.jccca.org/home_section/
※2 34GJ/世帯
('14 年度) : 資源エネルギー庁 平成 27 年度エネルギー関する年次報告(エネルギー白書)
環境活動レポート 2016 |
12
3.対象範囲
3-1
取組みの対象組織、対象活動
1)取組みの対象組織
全組織・全活動・全従業員をエコアクション21の対象範囲とします。
ただし、「水江原料化工場」は、立地するJFEスチール株式会社東日本製鉄所京浜地
区とともに、ISO14001による環境経営システムを運用しているため、エコアクション21
の対象外とします。社外取締役・監査役も対象外とします。
【 エコアクション21 対象範囲 】
代表取締役社長
内部監査室
品質保証室
企画部
管理部
総務室
経理室
京浜事業部
水江原料化工場
NFボード製造工場
営業室
福山事業部
福山原料化工場
業務室
2)取組みの対象活動
容器包装プラスチックの再商品化(材料リサイクル向、高炉原料化)
および再生プラスチックペレットやNFボードの製造と販売。
13
| JFEプラリソース株式会社
ISO14001認証取得
EA21対象外
3-2
環境経営システムの運営体制
1)運営体制
本社部門、京浜事業部、福山事業部の大きく3部門からなります。代表取締役社長が
環境管理責任者を任命し、環境管理責任者は活動全体を統括します。各部門では、部署長
(本社は総務室長)が自身の部門を統括し、責任を負う体制とします。部門内では、環境
目標・環境活動計画の各項目について推進者を定め、実効ある活動に取り組みます。各々
が独立しつつも相互に連携して、全社一体となって取り組みを推進します。
EA21委員会
代表取締役社長
環境管理責任者
本社 総務室長
5人
EA21事務局
京浜事業部長
29人
福山事業部長
60人
※
※ ISO14001認証取得の水江原料化工場を除く
2)役割
職 名
職 務
 環境管理責任者及びその他の責任者を任命する。
代表取締役社長
 EA21委員会の開催を決定する。
 環境方針を決定する。
 EA21の総合評価と方針の見直しを行う。
 EA21に係る事項の決定及び報告の場であるEA21委員会を運営する。
環境管理責任者
 EA21の構築に向けて、事業部長、総務室長、EA21事務局を指揮し、
EA21に係るすべての事項を統括し、代表者に適宜報告する。
EA21事務局
 環境管理責任者を補佐し、EA21に係る事項の実務を中心的に行う。
 EA21に係る事項の決定及び報告の場とする。
EA21委員会
 代表取締役社長、環境管理責任者、京浜事業部長、福山事業部長、
本社総務室長及びEA21事務局で構成し、原則3ヶ月毎に、環境
管理責任者が召集する。
本社総務室長
 EA21委員会の決定事項に基づき、本社部門を総括する。
京浜事業部長
 EA21委員会の決定事項に基づき、京浜事業部を総括する。
福山事業部長
 EA21委員会の決定事項に基づき、福山事業部を総括する。
推進員
 部署長が任命し、部門内で環境目標・環境活動計画の各項目を担当
し、具体的活動を推進する。
環境活動レポート 2016 |
14
4.環境目標
4-1
環境負荷に対する中期目標の設定
当社のエコアクション21活動は、2010 年3月に着手し、同年9月に認証・登録を受け
ました。着手当初、2010~2014 年度5ヶ年の中長期目標を設定しました。期間を経過した
2015 年度(前年度)に、次期3ヶ年の中期目標を以下のように設定しました。
新規項目として、「⑥ 製品歩留向上(福山)」、「⑦ 廃棄物燃料利用(福山)」、「⑧ 車両
燃費向上(福山)」の3つを追加しました。
[1] CO2排出量削減
項目
CO2 排出量削減
単位
基準
'15 目標
福山
kg-CO2/t
307
303
300
297
NF
kg-CO2/t
305
290
287
284
全社
kg-CO2/t
306
299
295
292
kWh/t
379
375
371
367
kg-CO2/t
273
270
267
264
kWh/t
513
487
482
477
kg-CO2/t
304
289
286
283
kWh/t
422
411
407
403
kg-CO2/t
283
276
273
270
m3/t
9.41
9.32
9.23
9.14
kg-CO2/t
21.0
20.8
20.6
20.4
L/t
4.86
4.81
4.76
4.71
kg-CO2/t
12.7
12.6
12.5
12.4
L/t
0.430
0.426
0.422
0.418
kg-CO2/t
1.11
1.10
1.09
1.08
原油換算L/t
10.8
10.7
10.6
10.5
kg-CO2/t
22.7
22.5
22.3
22.1
福山
①
電力削減
&CO2 削減
NF
排出係数
福山:0.719
NF:0.593
全社
福山
乾燥機燃料
(都市ガス)
福山
車両燃料
②
化石燃料削減
&CO2 削減
(軽油、ガソリン)
NF
車両燃料
(軽油、ガソリン)
全社
'16 目標
'17 目標
[2] 廃棄物排出量削減
③
15
廃棄物排出量
削減
| JFEプラリソース株式会社
福山
kg/t
259
256
253
250
NF
kg/t
4.0
4.0
3.9
3.9
[3] 水使用量削減
項目
④
水使用量削減
[4] 化学物質使用量削減
単位
基準
'15 目標
'16 目標
'17 目標
福山
m3/t
0.242
0.240
0.238
0.236
NF
m3/t
0.347
0.347
0.344
0.341
全社
m3/t
0.277
0.275
0.272
0.269
届出対象特定化学物質は使用していません。
[5] グリーン購入推進
⑤
文房具
グリーン購入推進
[6] 環境配慮
⑥
全社
%
76.3
77.1
77.9
78.7
福山※
%
95.7
95.8
95.8
95.9
NF
%
95.9
96.0
96.0
96.1
※ '15 新規
製品歩留向上
⑦
廃棄物燃料利用
福山※
%
82.0
82.8
83.6
84.4
⑧
車両燃費向上
福山※
km/L
3.65
3.69
3.72
3.76
⑨
印刷用紙削減
全社
千枚/月
22.4
22.2
22.0
21.8
▸事業・環境活動を積極的に公表し、情報公開を進める。
⑩
環境啓発活動
全社
▸材料リサイクル製品の用途を公開し、普及を推進する。
▸環境関連イベント・地域環境活動等に積極的に参加する。
▸工場見学の受入れを推進する。
目標設定に当たっては、以下を考慮しました。
項目
内 容
当社は、容器包装リサイクル法に定める「分別基準適合物」をリサ
イクル原料として受け入れます。「分別基準適合物」とは、市町村
1) ガイドライン
が分別収集・異物除去・ベール化して、環境省令に定める基準に
適合したもので、狭義には廃棄物ではありません。一方、広義には、
家庭から排出された一般廃棄物と解釈されています。ガイドライン
は「産業廃棄物処理事業者向け」によることとします。
環境活動レポート 2016 |
16
①電力・②化石燃料・③廃棄物排出量・④水使用量は、「プラスチ
ック製容器包装」1t当たりの原単位で管理します。
NFボード製造工場は、
「プラスチック製容器包装」から再生した
造粒品を開始原料としていますが、「プラスチック製容器包装」か
2) 単位
ら造粒品への収率を考慮して、「プラスチック製容器包装」1t当
たりに換算した原単位(NF換算処理量)で管理します。
原料の起点を「プラスチック製容器包装」に統一して、分母を同じ
とすることで、全社管理を統一的に行う狙いです。
3) 全社の値
4) 基準値
5) 目標値
4-2
例えば電力では、全社値=[福山消費量(kWh)+NF消費量(kWh)
/[福山処理量(t)+NF換算処理量(t)] で算出します。
原則として、'14 年度目標を適用しました。一部項目は、'14 年度実
績を適用しました。詳細は4-2項に示します。
毎年1%改善を基本とします。詳細は4-2項に示します。
目標値の根拠・考え方
各項目の目標値の根拠・考え方を以下に説明します。
項目
部署
内 容
電力のCO2排出係数は、以下を用います。
・福山 :0.719 t-CO2/kWh
(全般)
'14 年度 中国電力調整前。
・NF :0.593 t-CO2/kWh
立地するJFEスチール東日本製鉄所の自家発電所から
受電しており、その係数('14 年度)を用います。
① 電力削減
福山
'14 年度に目標を達成しました。基準値は'14 年度目標を
適用し、毎年▽1%削減を目標としました。
ペレタイザを'15 年 8 月に老朽更新し、従来機に比べて
NF
大幅な省エネルギーが期待できることから、▽5%削減に
挑戦する設定としました。
17
| JFEプラリソース株式会社
環境省「算定・報告・公表制度における算定方法・排出係数
一覧」(平成18年4月1日施行)に基づき、以下を適用します。
(全般)
単位
CO2 係数
kg-CO2/単位
発熱量
原油換算
MJ/単位
L/単位
都市ガス
m3
2.23
44.8
1.16
軽油
L
2.58
37.7
0.97
ガソリン
L
2.32
34.6
0.89
原油換算係数=0.0258L/MJ
燃料種類が異なりますので、全社の計は「原油換算」で
表します。
② 化石燃料削減
乾燥機用燃料
'14 年度に目標を達成しました。基準値は'14 年度目標を
適用し、毎年▽1%削減を目標としました。
福山
車両燃料
'14 年度は遠方の運搬量が急増して、
未達に終わりました。
'15 年度も同様の運搬計画であるため、'14 年度実績を基
準値に適用し、毎年▽1%削減を目標としました。
車両燃料
NF
'14 年度に目標を達成しました。基準値は'14 年度目標を
適用し、毎年▽1%削減を目標としました。
'14 年度までは、「リサイクル率向上」として「100 - 廃
棄物処理率(%)」で定義していました。▶'15 年度から、
事業活動に伴う廃棄物の排出量を削減することに明示的
(全般)
に取り組む観点から、「廃棄物排出量(kg/t)」に改め
ます。▶数値は、廃棄物排出量(kg/t)=廃棄物処理率
(%)×10 の関係にあり、従来定義と容易に換算できま
③ 廃棄物排出量
削減
すので、継続的に管理することができます。
福山
NF
'14 年度に目標を達成しました。基準値は'14 年度目標を
適用し、毎年+1%向上を目標としました。
'14 年度に目標を達成しました。基準値は'14 年度目標を
適用し、毎年+1%向上を目標としました。
環境活動レポート 2016 |
18
④ 水使用量削減
⑤ 文房具 グリーン
購入推進
⑥ 製品歩留向上
⑦ 廃棄物
燃料利用
⑧ 車両燃費向上
(全般)
洗浄等で発生する汚水は産業廃棄物として処理していま
す。蒸発により、使用量>排水量となりますので、量の多
い「使用量(m3/t)」を管理します。
福山
'14 年度に目標を達成しました。基準値は'14 年度目標を
適用し、毎年▽1%削減を目標としました。
NF
'14 年度は設備不備で未達でしたが、修理の結果、'15 年 2
~3 月は目標を達成しました。基準値は'14 年度目標を適
用し、'15 年度目標は同値で、再チャレンジします。
全社
「グリーン購入対象品購入金額÷全購入金額(%)」で定
義します。▶'14 年度は大きく改善しました。'14 年度実績
を基準値に適用し、毎年+1%向上を目標としました。
福山
材料リサイクル手法内の一工程であるペレタイザ(造粒品
からペレットに加工)の歩留について、「ペレット製造量
÷造粒品投入量(%)」で定義します。▶'15 年度から新規
着手しました。'14 年度実績を基準値に適用し、毎年+1%
向上を目標としました。
'15 新規
NF
'14 年度に目標を達成しました。基準値は'14 年度目標を
適用し、歩留落ち+1%向上を目標としました。
福山
製品化できなかった残渣は産業廃棄物として処分してい
ます。中間処理方法は、燃料利用(セメント焼成、石灰焼
成、蒸気ボイラー)と焼却によっており、委託した全量で
エネルギー利用ないし回収されています。処理方法の内、
天然資源削減に直接的に寄与する燃料利用を推進します。
▶「燃料利用による処分量÷全処分量(%)」で定義します。
▶'15 年度から新規着手しました。'10~14 年度の実績平均
値を基準値に適用し、毎年+1%向上を目標としました。
'15 新規
福山
'15 新規
⑨ 印刷用紙削減
19
全社
| JFEプラリソース株式会社
公道走行する貨物車両について、「燃費(km/L)」を
管理します。「② 化石燃料削減」で、「量」を管理して
いますが、「質」の管理も行うこととします。▶'15 年度
から新規着手しました。'10~14 年度の実績平均値を基準
値に適用し、毎年+1%向上を目標としました。
「印刷用紙の購入量(千枚/月)」で定義します。▶'14 年
度は大きく改善しました。
'14 年度実績を基準値に適用し、
毎年▽1%削減を目標としました。
5.環境活動計画
5-1 環境目標に対する活動計画
環境目標に対して以下の活動を計画し、目標達成に向けて取り組みます。
1) 主要設備の管理を強化、操業と保全の連携に注力し、設備稼働率
① 電力削減
向上、処理能率向上を推進する。
2) 中長期で、高効率機器への更新を検討する。
1) 乾燥炉の適正温度管理・運転管理を実行し、都市ガス消費量の
削減を推進する。
② 化石燃料削減
2) 福山保有車両につき、エコドライブ10活動を継続し、環境に
やさしい運転・燃料消費削減を推進する。
③ 廃棄物排出量
削減
1) 分別強化で処分品を有価品とし、廃棄処理を削減する。
1) 見回りチェック、プラント別使用量の把握により、節水と垂れ
④ 水使用量削減
流し防止を徹底する。
2) NFは日毎に使用量を監視し、確実を期す。
⑤ 文房具 グリーン
1) グリーン購入対象品を優先して購入する。
購入推進
1) 福山:データ収集・分析を行い、悪化時期は原因を究明する。
⑥ 製品歩留向上
⑦ 廃棄物
燃料利用
⑧ 車両燃費向上
2) NF:歩留向上・合格率向上を推進する。
1) 燃料利用する処理先に優先して委託する。
2) 月毎に計画し、実績を管理する。
1) エコドライブ10活動を推進し、環境にやさしい運転に努め、
燃費効率を高める。
1) 回覧物の電子配信を推進する。
⑨ 印刷用紙削減
2) 両面印刷、会議での資料共有を推進する。
1) 事業・環境活動を積極的に公表し、情報公開を進める。
2) 材料リサイクル製品の用途を公開し、普及を推進する。
⑩ 環境啓発活動
3) 環境関連イベント・地域環境活動等に積極的に参加する。
4) 工場見学の受入れを推進する。
環境活動レポート 2016 |
20
6.環境目標の実績
6-1
'15 年度の実績
達成度
「以下」の項目 :目標÷実績
「以上」の項目 :実績÷目標
[1] CO2排出量削減
項目
単位
CO2 排出量削減
①
289
105%
達成
NF
kg-CO2/t
290 以下
287
101%
達成
全社
kg-CO2/t
299 以下
288
104%
達成
kWh/t
375 以下
361
270 以下
259
104%
達成
kg-CO2/t
kWh/t
487 以下
482
289 以下
286
101%
達成
kg-CO2/t
kWh/t
411 以下
400
276 以下
268
103%
達成
kg-CO2/t
m3/t
9.32 以下
7.91
20.8 以下
17.6
118%
達成
kg-CO2/t
L/t
4.81 以下
4.60
12.6 以下
11.9
105%
達成
kg-CO2/t
0.426 以下
0.409
1.10 以下
1.05
104%
達成
kg-CO2/t
原油換算L/t
10.7 以下
9.4
22.5 以下
20.4
114%
達成
kg-CO2/t
福山
kg/t
256 以下
253
101%
達成
NF
kg/t
4.0 以下
2.4
167%
達成
福山
m3/t
0.240 以下
0.228
105%
達成
NF
m3/t
0.347 以下
0.361
96%
未達
全社
m3/t
0.275 以下
0.271
101%
達成
全社
(都市ガス)
福山
車両燃料
化石燃料削減
&CO2 削減
評価
303 以下
福山
乾燥機燃料
②
達成度
kg-CO2/t
NF
排出係数
福山:0.719
NF:0.593
'15 実績
福山
福山
電力削減
&CO2 削減
'15 目標
(軽油、ガソリン)
NF
車両燃料
(軽油、ガソリン)
全社
L/t
[2] 廃棄物排出量削減
③
廃棄物排出量
削減
[3] 水使用量削減
④
21
水使用量削減
| JFEプラリソース株式会社
[4] 化学物質使用量削減
届出対象特定化学物質は使用していません。
[5] グリーン購入推進
項目
⑤
単位
文房具
グリーン購入推進
目標
実績
達成度
評価
全社
%
77.1 以上
82.2
107%
達成
福山
%
95.8 以上
95.7
99.9%
未達
NF
%
96.0 以上
97.7
102%
達成
[6] 環境配慮
⑥
製品歩留向上
⑦
廃棄物燃料利用
福山
%
82.8 以上
80.4
97%
未達
⑧
車両燃費向上
福山
km/L
3.69 以上
3.71
101%
達成
⑨
印刷用紙削減
全社
千枚/月
22.2 以下
21.8
102%
達成
6-2
実績の評価
各項目の評価をまとめます。
[1] CO2排出量削減
項目
部署
福山
達成
内 容
電力・化石燃料ともに目標を達成し、CO2排出量も目標
を達成しました。構成比として、電力が 90%を占め、電
力削減の寄与が大きい結果でした。
CO2排出量削減
NF
達成
電力・化石燃料ともに目標を達成し、CO2排出量も目標
を達成しました。構成比として、電力が 99%を占めるた
め、電力削減による結果でした。
環境活動レポート 2016 |
22
目標 375 に対して実績 361(▲14)kWh/t で、目標を達成
福山
しました。月別では、減産した3ヶ月で未達でした。昨
達成
年度同様に、減産すると悪化する特性はそのままですの
で、精緻な管理が求められます。
① 電力削減
NF
目標 487 に対して実績 482(▲5)kWh/t で、目標を達成し
達成
ました。'15 年 8 月に老朽更新した新型ペレタイザの運転
が良好であり、生産と環境負荷の両方で好成績を収める
ことができました。
福山
達成
都市ガス
目標 9.32 に対して実績 7.91(▲1.41)m3/t で、目標を大き
く達成しました。温度制御の方法を精緻化して、燃焼量
のミニマム化を推進した結果です。
車両燃料
② 化石燃料削減
福山
達成
目標 4.81 に対して実績 4.60(▲0.21)L/t で、目標を達成
しました。
「⑧車両燃費向上」の効果とプラスチック製容
器包装リサイクル量が増えた規模効果によるものです。
車両燃料
NF
達成
目標 0.426 に対して実績 0.409(▲0.017)L/t で、目標を達
成しました。在庫量の適正管理に注力し、横持ち量を減
らすことができた結果です。
[2] 廃棄物排出量削減
目標 256 に対して実績 253(▲3)kg/t で、目標を達成し
福山
ました。前年度に続いて、残渣減容設備での散水量削減
達成
による残渣水分の低減など、地味に取り組んだ結果と言
えます。次年度も継続・向上に努めます。
③ 廃棄物排出量
削減
目標 4.0 に対して実績 2.4(▲1.6)kg/t で、目標を大きく
NF
達成しました。製品歩留向上の裏返しでもありますが、
達成
清掃屑の発生・排出が抑制できたことも、目標達成に貢
献しました。
23
| JFEプラリソース株式会社
[3] 水使用量削減
目標 0.240 に対して実績 0.228(▲0.12)m3/t で、目標を達
福山
成しました。前年度に続いて工程毎の使用量を管理する
達成
など、きめ細かな管理の結果です。ただし、月別では未
達の月が3月あり、いっそうの努力が求められます。
4月に受入タンクのボールタップが破損して、通常の3
④ 水使用量削減
倍超の使用量となりました。破損発見後、直ちに修理す
NF
るとともに、量水計読み値の記録、使用量の管理を日毎
未達
に実施する対策を講じました。年間では未達に終わりま
したが、対策実施後の5~3月では平均 0.296m3/t で、
目標の 0.347 を大きく超えて達成しました。
[4] 化学物質使用量削減
届出対象特定化学物質は使用していません。
[5] グリーン購入推進
⑤ 文房具グリーン
購入推進
全社
達成
'14 年度は目標 55 に対して実績 76(+21)%で、大幅達成
しました。'15 年度は、'14 実績+1%向上の 77%を目標
に意欲的に取り組み、82(+5)%の好成績を収めました。
[6] 環境配慮
福山
未達
⑥ 製品歩留向上
NF
達成
⑦ 廃棄物燃料利用
福山
未達
⑧ 車両燃費向上
福山
達成
⑨ 印刷用紙削減
全社
達成
目標 95.8 に対して実績 95.7(▲0.1)%で、わずかではあり
ますが、目標未達でした。起動停止時のロス削減など、
地道な活動は効果があったものと評価します。
目標 96.0 に対して実績 97.7(+1.7)%で、目標を達成しま
した。品質不良の格落ペレット発生量を減らせたこと、
ペレット屑を減らせたことが、大きな改善要因です。
'15 年度はプラスチック製容器包装のリサイクル量が増
え、廃棄物排出量も増えましたが、燃料利用の委託先へ
の排出が伸びず未達となりました。
目標 3.69 に対して実績 3.71(+0.02)%で、目標を達成し
ました。近隣/遠方などの運行状態に影響を受けますが、
日常の努力を積み重ね、達成できました。
'14 実績+1%向上の 22.2 千枚/月を目標とし、21.8(▲
0.6)千枚/月の実績を収め、目標を達成しました。今後も、
削減努力を地道に続けていきます。
環境活動レポート 2016 |
24
7.環境活動計画の取組結果とその評価
7-1
環境活動計画の取組結果とその評価
5-1項の活動計画について、'15 年度の取組結果とその評価を以下に示します。
項目
内容
取組結果、評価
1) 設備稼働率向上、処理能率向上
を推進する。
毎月の実績把握、課題抽出、改善討議
で、PDCAサイクルは定着した。
2) 中長期で、高効率機器への更新
を検討する
具体化はないもの、中期計画の検討は
進めた。
1) 乾燥機の適正温度・運転管理で
都市ガス消費量を削減する。
毎月のトレース確認で、適正な運転管
理に努め、目標を達成した。
2) 環境にやさしい運転・燃料消費
削減を推進する。
エコドライブ10活動を実施し、運転状
況、燃費を毎月確認した。
③ 廃棄物排出量
削減
1) 分別強化で処分品を有価品とし、
廃棄処理を削減する。
福山は有価販売増加、NFは産廃削減
に努め、目標を達成した。
④ 水使用量削減
1) 節水と垂れ流し防止を徹底する。
2) NFは日毎使用量監視で確実を
期す。
NFでは、ボールタップ破損による大量
漏洩があって、年間では未達だったが、
これを除けば良好な成績を収めた。
① 電力削減
② 化石燃料削減
⑤ 文房具グリーン 1) グリーン購入対象品を優先して
購入推進
選定・購入する。
対象品の選定に留意して購入し、目標
を達成した。
1) 福山:データ収集・分析を行い、
悪化時期は原因を究明する。
わずかに未達であったが、取り組み自体
は十分と評価する。
2) NF:歩留向上・合格率向上を
推進する。
品質不良品・ペレット屑発生量の減少
で、目標を達成した。
⑦ 廃棄物
燃料利用
1) 燃料利用する処理先に優先して
委託する。
2) 月毎に計画し、実績を管理する。
廃棄物排出量が増え、燃料利用の委
託先への排出が見合いで増加できず、
未達の結果となった。
⑧ 車両燃費向上
1) 環境にやさしい運転に努め、
燃費効率を高める。
エコドライブ10活動を通して、目標を達
成した。
⑨ 印刷用紙削減
1) 回覧物の電子配信を推進する。
2) 両面印刷、会議での資料共有を
推進する。
いずれも十分に実行され、目標を達成
した。
⑩ 環境啓発活動
1) 事業・環境活動を積極的に公表し、
情報公開を進める。
2) 材料リサイクル製品の用途を公開
し、普及を推進する。
3) 環境関連イベント・地域環境活動
等に積極的に参加する。
4) 工場見学の受入れを推進する。
1)2) 自社WEBサイト、CSR・環境報告
書、当環境活動レポート等で、情報発
信に努めた。 3) エコプロダクツ展・川
崎国際環境技術展に出展し、事業内
容・環境への取組みを紹介した。 4)
行政と連携し、施設見学を積極的に受
入れた。
⑥ 製品歩留向上
25
| JFEプラリソース株式会社
7-2
EA21委員会、検討会
❏ EA21委員会
EA21 2016年3月 実績管理表
EA21委員会は月例で開催しまし
1.福山原料化工場
た。月次の実績管理表を作成し、項
1.電力の削減
目別に推進責任者の分析・部署長の
評価指示を明記し、継続的な改善に
項目
都市ガス
当月実績
評価
379
359
○
高能率なベール処理により目 年間を通して高いベール処理
能率を維持すること。
標を達成。
実施責任者の分析
m3/t
9.41
7.26
○
高いベール処理能率とキメ細か
都市ガス原単位の低位安定に
な乾燥機の温度管理により目
努めること。
標を達成。
4.81
4.86
×
遠方のベール引取が増加し、 アイドリングストップ等のエコ運
転を継続すること。
僅かに目標未達。
2.化石燃料
の削減
車両燃料 L/t
努めました。年間推移グラフも作成
し、長期推移の視点からも状況を把
握し、有効な処置を取るよう心がけ
ました。
部署長の評価・指示
目標
kWh/t
EA21 2015年度 実績推移
目標
実績
1.福山原料化工場
電力
(kWh/t)
400
380
360
340
都市ガス
(m3/t)
10
8
6
4
未達
4月
未達
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月 12月
1月
2月
3月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
1月
2月
3月
未達
4月
11月 12月
5
❏ EA21検討会(福山地区)
福山事業部は、遠隔地であることから、独自の検討会を月例で開催しました。生産・環
境負荷の実績を総合的に評価し、次月の課題を抽出、取組みを確認し、更なる向上を
めざしました。
7-3
教育・訓練
❏ エコアクション21教育
エコアクション21 教育資料
エコアクション21(EA21)とは
4 月に前年度実績を総括し、新年度の課
1) 取り組みやすい環境経営システム。
2) 具体的な環境への取り組みが必要。
題・目標を周知し、全社一丸の活動を確認
しました。新人に対しては導入教育をつど
行い、全従業員による推進に努めました。
3) 環境報告に取り組む(公表する)。
JFEプラリソース株式会社
EA21事務局
ガイドラインに
基づき取り組む。
取り組み状況の
審査を受ける。
ガイドラインに基づいた
取り組みが認められると、
認証・登録される。
❏ 資格取得・能力向上
業務遂行に必要な資格・取得者は一覧で管理しています。前年度に引き続いて、新規
取得対象者を年度当初に設定して取得を計画的に進め、個人の業務範囲拡大と組織の
強化を図りました。
❏ 廃棄物処理教育
事業活動に伴い排出される産業廃棄物を適性に処理することは企業の責務です。
WEB教育ツール等を活用して、社員の教育に注力しました。主要な社員は講習会等
を受講して専門知識を再確認し、遵法への備えを万全とするよう努めました。
環境活動レポート 2016 |
26
7-4
環境上の緊急事態への準備及び対応
❏ 技術標準規定と履行、発災リスク管理
防災は企業の生命線であり、社会に対して責務を負っているものです。'09 年の会社
発足後、直ちに緊急対応を技術標準に規定し、全社一丸の防災管理を推進しました。
工場の設備・箇所毎に発災リスクを洗い出し、重要箇所への看板掲示、作業安全ポイ
ントの看板掲示、巡回パトロールを確実に実施しました。
❏ 消防訓練
当社は、プラスチックという可燃物を大量に扱っていますので、火災予防に万全を期
し、常設消防署や製鉄所消防隊との合同訓練を定期実施しました。結果講評に従い、
優良点の向上、不足点の改善を実施して、継続的スパイラルアップを進めました。
❏ 大規模地震想定訓練
大規模災害発生時の措置・避難・連絡・安否確認の訓練を実施しました。緊急措置後
の事業継続に必要な事項も検討し、防災体制の強化を進めました。
食糧・医療用品等の備蓄品を整備し、定期点検も実施しました。
❏社外競技会への参加
日々の防災管理は、習慣化があだとなり、
無意識のうちに見落としが発生する恐れ
もあります。モチベーションの維持・向上
を図るため、消防署の主催する消防競技会
に毎年参加しています。
参加者は毎回交替し、個人の技能向上に加
えて、組織の防災力底上げに努めました。
27
| JFEプラリソース株式会社
7-5
環境コミュニケーション
❏ 環境コミュニケーション大賞 受賞
昨年度の本環境活動レポートは、第 19 回環境
コミュニケーション大賞の環境活動レポート
部門で、優良賞を受賞する栄に浴しました。
「リサイクル工程を図表で説明するなどし
て、読みやすいレポートである。認証取得か
ら5年が経過し、取得前と今年度でのチェック
項目の比較、活動内容の総点検など、より高
度な段階に移行する努力が伺え、積極的にEM
Sを活用している」との評をいただきました。
今後いっそうの発展に努めて参ります。
表彰式 平成28年2月24日
品川プリンスホテル
❏ 緑のカーテンフォトコンテスト 最優秀賞受賞
「日本一きれいな工場」をめざし、高木・芝地・
草花による緑地整備に取り組むともに、構内・
敷地境界の毎日の点検・清掃、工場周辺の定期
公道清掃を京浜・福山地区ともに実施しました。
福山原料化工場では、福山市主催「緑のカーテ
ンフォトコンテスト」で最優秀賞を受賞しまし
た。
「花と緑のカーテンがマッチしており、涼し
さが伝わってくる。コミュニケーション手段と
緑と赤のコントラストが映えるよう、
ゴーヤで緑のカーテンを作り、
足元には赤いサルビアを植えました。
しての効果が加わっている素敵な緑のカーテ
ン。
」との評をいただきました。
❏ エネルギー管理優良事業者等 中国経済産業局長表彰
福山原料化工場は「平成 27 年度エネルギー管理
優良事業者等中国経済産業局長表彰」を受賞しま
した。省エネルギーに大きな成果をあげ、他の
模範となる事業者等を経済産業省中国経済産業
局長が表彰するもので、中国地方電力使用合理化
委員会に毎年提出しているエネルギー管理に
関するアンケートが評価され、表彰の運びとなり
ました。工場一丸で省エネルギーに取組んだ成果
であり、今後も一層の努力を続けて参ります。
環境活動レポート 2016 |
28
❏ イベントへの参加
環境展を初めとしたイベントに積極的に参加し、「プラスチック製容器包装リサイク
ル」の意義、当社の取りくみを紹介しました。
[ エコプロダクツ2015 ]
「私が選ぶ クールな未来」をテー
マに、'15 年 12 月 10-12 日開催。
民間企業のみならず、行政・教育
機関等も出展する日本最大級の環
境展示会。来場者 169 千人。
川崎市ブースに協賛出展し、容器
包装リサイクルへの取組みや独自
開発の N F ボードを紹介しまし
た。NF ボードはJFEグループ
のブースでも紹介し、好評を博し
ました。
[ 川崎国際環境技術展2016 ]
「今、かわさきから世界に伝えたい、環境技
術。
」をテーマに、'16 年 2 月 18-19 日、川
崎市が開催。来場者 15 千人。
当社の事業活動を説明するとともに、独自開
発のNFボードについて、優れた性能・多岐
に渡る用途について、実物や畜舎模型の展示
で紹介し、理解を深めていただきました。
❏ 見学受入れ
一般市民の見学受入れに注力しま
した。立地する神奈川県川崎市・
広島県福山市と協働で取り組み、
'15 年度は、「39 件・・396 人」の
皆さまにお越しいただきました。
「プラスチック製容器包装リサイ
クル」は、家庭からの分別排出が
起点であることを説明し、理解を
深めていただくよう努めました。
29
| JFEプラリソース株式会社
❏ ISO14021 に基づく環境ラベル及び宣言
当社の環境配慮型製品に関する情報をお客様に積極的
に公開するため、2015 年 10 月より、環境ラベル表示を
開始しました。環境ラベルとは、製品やサービスの環境
に関する情報を、包装や説明書などを通じて購入者に伝
えるもので、ISO14021:1999 (JIS Q 14021:2000)「環境
ラベル及び宣言-自己宣言による環境主張(タイプⅡ 環
境ラベル表示)
」に基づくものです。
®
当社の事業活動を環境影響評価し、自主評価基準以上の製品を対象に、環境ラベル
「NFエコラベル」を表示するとともに、その製品情報を自社ウェブサイト等で提供
していきます。本ラベルは、2015 年 12 月に商標登録(第 5812796 号)しました。
❏ グリーン電力証書
グリーン電力とは、風力、太陽光、バイオマスなどの
自然エネルギーにより発電された電力のことで、発電
時にCO2 を発生しない環境負荷の小さなエネルギーで
す。
「グリーン電力証書」は、証書発行事業者が第三者
機関(グリーンエネルギー認証センター)の認証を得
て発行するもので、購入者は、購入相当分の自然エネ
ルギーの普及に貢献したとされます。
当社はNFボード製造工場・水江原料化工場・福山原
料化工場の3工場すべてで契約しました。第三者を通
じたCO2 削減など、環境貢献に注力して参ります。
❏ 行政との連携
立地する神奈川県川崎市・広島県福山市と協働して、エコ見学ツアーの受入れ、リサ
イクル関連施設での当社事業紹介パネル・製品サンプルの常設展示など、「プラスチ
ック製容器包装リサイクル」の啓発に取り組みました。
福山市は 2016 年に市政施行 100 周年を迎え、ばら
の町として、市内各所をばらで彩る「100 万本のばら
のまち福山」事業を進めています。福山原料化工場は
当事業に協賛して、ばら公園(5100 本植栽)の 100
本のオーナに申し込みました。2016 年 5 月には満開
となり、市民の皆さまに楽しんでいただきました。
環境活動レポート 2016 |
30
8.次年度の取組内容
中期目標に従って'15 目標の1%改善を基本とし、一部(*印)は前提条件の変化等による
見直しを行い、以下を設定します。
[1] CO2排出量削減
項目
CO2 排出量削減
①
電力削減
&CO2 削減
'15 目標
福山
kg-CO2/t
303
289
300
319 *
NF
kg-CO2/t
290
287
287
287
全社
kg-CO2/t
299
288
295
309 *
福山
kWh/t
kg-CO2/t
375
270
361
259
371
267
393 *
283 *
kWh/t
487
289
482
286
482
286
482
286
kg-CO2/t
411
276
400
268
407
273
421 *
284 *
m3/t
kg-CO2/t
9.32
20.8
7.91
17.6
9.23
20.6
10.65 *
23.7 *
L/t
4.81
12.6
4.60
11.9
4.76
12.5
4.76
12.5
0.426
1.10
0.409
1.05
0.422
1.09
0.422
1.09
kg-CO2/t
10.7
22.5
9.4
20.4
10.6
22.3
11.8 *
25.4 *
福山
kg/t
256
253
253
284 *
NF
kg/t
4.0
2.4
3.9
3.9
福山
m3/t
0.240
0.228
0.238
0.238
NF
m3/t
0.347
0.361
0.344
0.347 *
全社
m3/t
0.275
0.271
0.292
0.272 *
NF
排出係数
福山:0.719
NF:0.593
全社
福山
乾燥機燃料
(都市ガス)
福山
車両燃料
②
化石燃料削減
&CO2 削減
'15 目標の
単位
(軽油、ガソリン)
NF
車両燃料
(軽油、ガソリン)
全社
kg-CO2/t
kWh/t
kg-CO2/t
L/t
kg-CO2/t
原油換算L/t
'15 実績 1%改善値
'16 目標
[2] 廃棄物排出量削減
③
廃棄物排出量
削減
[3] 水使用量削減
④
水使用量削減
[4] 化学物質使用量削減
31
| JFEプラリソース株式会社
届出対象特定化学物質は使用していません。
[5] グリーン購入推進
⑤
文房具
グリーン購入推進
全社
%
77.1
82.2
77.9
77.9
福山
%
95.8
95.7
95.8
95.8
NF
%
96.0
97.7
96.0
96.0
[6] 環境配慮
⑥
製品歩留向上
⑦
廃棄物燃料利用
福山
%
82.8
80.4
83.6
82.8 *
⑧
車両燃費向上
福山
km/L
3.69
3.71
3.72
3.72
⑨
印刷用紙削減
全社
千枚/月
22.2
21.8
22.0
22.0
⑩
環境啓発活動
全社
▸事業・環境活動を積極的に公表し、情報公開を進める。
▸材料リサイクル製品の用途を公開し、普及を推進する。
▸環境関連イベント・地域環境活動等に積極的に参加する。
▸工場見学の受入れを推進する。
前提条件の変化等により、中期目標から修正した項目の見直し理由を以下に記します。
環境目標に対する活動計画は、前年度に見直しましたので、継続することを基本とし、
目標達成に向けて取り組んでいきます。
① 電力削減
福山は、'15 目標の1%改善値を基準とし、材料リサイクルと高炉還元
剤の構成差を考慮して補正を加えます。
② 化石燃料削減
福山の化石燃料は、'15 目標の1%改善値を基準とし、材料リサイクル
と高炉還元剤の構成差を考慮して補正を加えます。
③ 廃棄物排出量削減
福山は、'15 目標の1%改善値を基準とし、材料リサイクルと高炉還元
剤の構成差を考慮して補正を加えます。
④ 水使用量削減
NFは、'15 に未達であったことから、'15 と同目標で達成にトライします。
⑤ 文房具グリーン
購入推進
中期計画どおり、'15 目標の1%改善値を'16 目標に設定します。
⑥ 製品歩留向上
中期計画どおり、'15 目標の1%改善値を'16 目標に設定します。
⑦ 廃棄物燃料利用
'15 に未達であったことから、'15 と同目標で達成にトライします。
⑧ 車両燃費向上
中期計画どおり、'15 目標の1%改善値を'16 目標に設定します。
⑨ 印刷用紙削減
中期計画どおり、'15 目標の1%改善値を'16 目標に設定します。
環境活動レポート 2016 |
32
9.環境関連法規等の遵守状況の確認
及び評価の結果 並びに違反・訴訟等の有無
9-1
環境関連法規等の遵守状況の確認、及び評価の結果
当社が遵守しなければならない環境関連法規等は以下のとおりです。
遵守状況を調査した結果、すべてについて遵守していることを確認しました。法規等に基
づく報告類も適正に行われていることを確認しました。
* H27 年 3 月 31日まで
制定
法規等
改正*
法
法
施行令
施行令
施行規則 施行規則
遵守状況
当社の取組み概要
福山 NF
廃棄物の処理及び
清掃に関する法律
S45.12.25 H27.07.17
S46.09.23 H28.02.19
S46.09.23 H27.12.25
▸発生した産業廃棄物を適正に処分
する。▸マニフェストの発行・管理を適
遵守 遵守
正に実施する。▸交付状況を監督市
町村に報告する。
資源の有効な利用の
促進に関する法律
H03.04.26 H26.06.13
H03.10.18 H27.09.09
-
▸規定の製品歩留を遵守する。▸廃
棄物の処理は、リサイクル性の高い
委託先を選定する。
遵守 遵守
容器包装に係る分別
収集及び再商品化の
促進等に関する法律
H07.06.16 H23.08.30
H07.12.14 H27.09.09
H07.12.14 H27.03.31
▸プラスチック製容器包装を規定に
従い商品化する。▸日本容器包装リ
サイクル協会の規定も遵守する。
遵守 遵守
水質汚濁防止法
S45.12.25 H26.06.18
S46.06.17 H27.11.11
S46.06.19 H27.09.18
▸工場廃水を適正に処理する。
-
遵守
浄化槽法
S58.05.18 H26.06.13
H13.09.19 H23.03.11
S59.03.30 H24.03.30
▸設置届を川崎市に届け出る。管理
者を選定し、川崎市に報告する。▸委
託点検を毎月行い、点検記録を保
管する。▸法定点検を受診し、受診
記録を保管する。
-
遵守
騒音規制法
S43.06.10 H26.06.18
S43.11.27 H23.11.28
S46.06.22 H23.11.30
▸騒音発生特定施設として福山市に
届け出る。▸騒音を測定し、記録を保
管する。
遵守
-
悪臭防止法
S46.06.01 H23.12.14
S47.05.30 H23.11.28
S47.05.30 H23.11.30
▸脱臭装置を設置・使用して、悪臭を
低減する。
-
遵守
法
令
H27 年度全面改正に伴い、▸該当機
フロン類の使用の合理化 H13.06.22 H25.06.12 器の一覧を作成する。▸定期点検を
H13.02.12 H27.03.27 実施し、記録を作成・保管する。▸フ
及び管理の適正化に
H26.12.10 H27.10.01 ロン類の漏洩を発見したときは、必要
関する法律
な措置を速やかに講ずる。
33
- :適用外
| JFEプラリソース株式会社
遵守 遵守
▸特定事業者の指定を受け、エネル
エネルギーの使用の
合理化等に関する法律
S54.06.22 H27.09.09
ギー管理体制を構築する。▸エネル
S54.09.29 H27.09.09
ギー管理統括者等を選任し届け出
S54.09.29 H28.03.01
遵守 遵守
る。▸定期報告書等を提出する。
▸省エネ実施項目を決定・実践し、温
地球温暖化対策の
推進に関する法律
H10.10.09 H26.05.30
室効果ガス削減に努める。▸温室効
H11.04.07 H28.02.17
果ガス算定排出量を求め、関東地
H11.04.07 H27.03.27
遵守 遵守
方環境事務所長に提出する(NF)。
消防法
(危険物関連)
▸防火管理者、危険物取扱責任者を
選任し届け出る。▸消防計画書を作
S23.07.24 H27.09.11
成し提出する。▸消防計画書に基づく
S36.03.25 H27.12.16
遵守 遵守
訓練を実施する。▸危険物(油脂
S36.04.01 H28.02.24
類)、指定可燃物(プラスチック類)を
適正に保管する。
労働安全衛生法
S47.06.08 H27.05.07
健康診断の受診とチェックを行う。▸
S47.08.19 H28.02.24
熱中症対策を適正に実施する。▸作
S47.09.30 H28.02.24
法
令
▸保護具を適正に着用する。▸定期
遵守 遵守
業環境を測定し、改善に努める。
H17.05.25 H27.06.27
特定特殊自動車排出ガス
H18.03.23 H19.01.04 ▸基準適合車種を使用する。
の規制等に関する法律 H18.03.28 H27.03.31
条
例
都市計画法
S43.06.15 H27.06.26
S44.06.13 H28.02.17 ▸手続き等を適正に実施する。
S44.08.25 H27.10.30
遵守 遵守
工場立地法
S34.03.20 H23.12.14
▸敷地・建築・緑地面積等を届け出
S49.02.22 H24.06.01
て、適正に管理する。
S49.03.29 H24.06.15
遵守 遵守
広島県生活環境の
保全等に関する条例
H15.10.07 H23.12.26
▸直接の規制に該当しないが、準用し
て環境保全に努める。
H15.10.07 H26.12.11
遵守
-
福山市廃棄物の処理
及び清掃に関する法律
施行規則
▸一般廃棄物処理施設許可の変更
等の手続きを本則に従う。
H10.03.31 H23.03.31
遵守
-
川崎市公害防止等
生活環境の保全に
関する条例
H11.12.24 H24.03.19 ▸指定事業所に係る設置許可書の交
付を受ける。▸同環境配慮書を提出
H12.12.01 H26.11.28 する。
-
遵守
-
遵守
H21.12.24
同左
川崎市地球温暖化対策
▸省エネ法、温対法に準じる記録を
の推進に関する条例
報告する。
H21.12.24 H26.03.31
協
定
遵守 遵守
環境保全協定 (福山市) H21.07.01
同左
▸報告必要事項が発生した場合、事
前に協議し報告する。
遵守
-
(川崎市)
H20.03.31
(横浜市)
同左
▸報告必要事項が発生した場合、事
前に協議し報告する。
-
遵守
環境保全協定
環境活動レポート 2016 |
34
9-2
違反・訴訟等の有無
法令に係る違反等の指摘、訴訟等を受けたことはありません。
9-3
法令遵守への取りくみ
1)関連法規の調査
法規の改正状況は、公示・報道等から情報を入手し、適切に対応しました。また、年1
回(4月)、関連する全法規の改正状況を調査し、内容を確認しました。9-1項に示す
環境関連法規等で、平成 27 年度中に 21 件の改正がありましたが、当社に直接の影響はな
いことを確認しました。
2)廃棄物処理の管理
工場から発生する産業廃棄物の適正な処理には、特段の注意を払っています。
処理委託の実績(マニフェスト、終了日等)は月〆で管理するとともに、半年毎に総点
検しました。契約内容や委託先の許可証情報は一覧管理し、適正処理が実行されているこ
とを確認しました。
3)その他取決め等
法令以外の取決め等についても、適切に取り組み対応したことを確認しました。
35
| JFEプラリソース株式会社
10.代表者による全体評価と見直しの結果
1.総括
JFEプラリソース株式会社のエコアクション21活動は、2010年3月にスター
トし、これまで6ヶ年進めてきました。
新年度ごとの目標値の設定と活動計画の策定、事務所・工場・関係する事業者の
皆様と一体となった実行、毎日のパトロールと報告での確認、毎月の実績評価、実
績評価により新たに生じた課題認識と解決案の策定・実行といった「計画・実行・
確認・改善実行」のサイクルが機能していると実感できるようになりました。
「企業活動に伴う環境負荷をいかに低減するか」という考え方が若手・新人にも
浸透しつつあります。PDCAサイクルのいっそうの充実を図り、持続可能な社会
の進展に繋げていきたいと考えます。
'15年度の評価と反省を踏まえて、‘16年度も全社一丸となって積極的に環境
保全活動に取り組んで参ります。
2.環境目標に対する個別評価
1)電力削減
福山原料化工場、NFボード製造工場および全社とも、目標を達成しました。
これまで取り組んできた運転管理、設備保全の集大成とも言える成果です。次年
度以降は、目標達成が徐々に困難になっていくと予想されます。更に工夫して
取り組むことを期待します。
2)化石燃料削減
福山原料化工場、NFボード製造工場および全社とも、目標を達成しました。
この結果、電力と化石燃料を合わせたCO2削減も目標を達成しました。大きな
ウェイトを占める福山の都市ガスは、温度制御の精緻化による燃焼量ミニマム化
が大きな効果をあげました。今後もブレイクスルー技術を見出し、取り組んでい
くことを期待します。
3)廃棄物排出量削減
福山原料化工場、NFボード製造工場ともに、目標を達成しました。
福山は、残渣減容設備での散水量削減による残渣水分の低減など、地味な取り
組みを続けた結果です。NFは、製品歩留向上を向上できた効果が大きく、清掃
屑の発生・排出が抑制できたことも、目標達成に貢献しました。両工場ともに、
取組みの継続ときめ細かい管理を行っていくことを期待します。
環境活動レポート 2016 |
36
4)水使用量削減
福山原料化工場は、目標を達成しました。前年度に続くきめ細かな管理の結果
です。NFボード製造工場では、設備故障が原因で、4月は通常の3倍超の使用
量となりました。管理をしっかり行うよう指示します。5月以降は良好な結果で
すので、継続&向上を求めます。
5)文房具グリーン購入推進
年々向上し、82%に至るまで向上しました。今後は、対象品の拡大が困難に
なることが予想されますが、地道に取り組んでいきましょう。
6)製品歩留向上
福山原料化工場は、わずかに目標未達でした。起動停止時のロス削減などの取
り組みは効果をあげていますので、次年度は達成することを求めます。
NFボード製造工場は、目標を達成しました。限界に近い目標かと思われまし
たが、達成したことは大いに評価します。今後の継続・向上に期待します。
7)廃棄物燃料利用
目標未達でした。廃棄物排出総量が増え、燃料利用の委託先への排出が伸びな
かったことは理解できますが、取組みが甘かったことは事実です。反省をもとに、
次年度の達成に期待します。
8)車両燃費向上
車両燃費の向上は難しい課題と思われますが、目標を達成しました。日常努力
の積み重ねを評価します。今後も取り組んでいきましょう。
9)印刷用紙削減
目標を達成しました。両面印刷、会議での資料共有は十分に定着してきました。
今後は、紙資料の要否自体を考え取り組んでいくことです。
10)環境啓発活動
当社の事業活動・環境活動は、当レポート、CSR・環境報告書、自社ホーム
ページで公表し、情報公開に努めました。事業所の立地する川崎市・福山市と協
働し、工場見学を積極的に受入れるなど、容器包装リサイクルの「見える化」を
推進しました。エコプロダクツ展などの環境関連イベントに出展して、容器包装
リサイクルの意義を説明し、市民の皆さまのご理解が進むよう努めました。今後
も、環境啓発活動に注力して参ります。
37
| JFEプラリソース株式会社
3.環境方針、環境目標の見直し
1)環境方針
環境方針は、2009 年度版ガイドラインに従い、'12 年度に「グリーン購入の
推進」、'13 年度に「全従業員に周知する」を追加しました。'16 年度は認証登録
から7年目になり、発展の時期を迎えたと認識しています。基盤を定める観点か
ら、環境方針は継続することとします。
2)環境目標
着手当初、2010~2014 年度5ヶ年の中長期目標を設定しました。期間を経過
した昨年 2015 年度に、次期3ヶ年の中期目標を設定しました。当初項目は継続
するとし、新規項目として、福山原料化工場で製品歩留向上・廃棄物再資源化・
車両燃費向上の取り組みに着手しました。目標に対する実績を見極めるため、新
中期の2年目となる 2016 年度は当初計画で進めることとします。
当社は、プラスチック製容器包装のリサイクルを通じて、循環型社会の発展に
努めて参りました。エコアクション21による取り組みによって、企業活動に
伴う環境負荷を極限まで低減し社会に貢献するトップレベルの環境配慮型企業
を実現すべく、全社一丸で一層の活動に取り組んで参ります。
JFEプラリソース株式会社
代表取締役社長
おわりに
当社のエコアクション21活動は、2010年9月に認証・登録を受けました。
着手当初、2010~2014年度5ヶ年の中長期目標を設定しました。期間を経過
した2015年度に、環境目標等を全面的に見直し、新たな段階に飛躍するよう
努めました。EA21は明確な数値目標を掲げて取り組みます。達成に困難を
感じるときもありましたが、今後も全社一丸となって活動していく所存です。
環境管理責任者 高岡利夫
環境活動レポート 2016 |
38
JFEプラリソース株式会社は
プラスチック製容器包装の
再商品化事業を通じて
循環型社会づくりに貢献します
本社・京浜事業部
〒210-0866 神奈川県川崎市川崎区水江町5番地1
TEL 044-299-5193 FAX 044-299-5328
福山事業部
〒721-0956 広島県福山市箕沖町113番地
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