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第7号 - 東京都立鹿本学園
東京都立鹿本学園 学校通信 平成 28年9月27日号 東京都立鹿本学園 校長 田村 康二朗 東京都江戸川区本一色 2-24-11 電 話 03-3653-7355 【 学 び の 秋 】 自 立 に 向 け た 力 … 将 来 を 見 据 え て 会にも多数の保護者が御参加くださいました。次回は 特別支援学校の使命は「自立と社会参加」と言われて 12 月です。初めて参加する方も大歓迎です。学校とス います。日々学校に楽しく通えることは何よりですが、 クラムを組んで子供たちを伸ばしていきましょう。これ 日々の授業や学校生活を通して、将来に向け確実な生活 が将来への大事な一歩となります。 (この項:次号に続く) 力を身に付けていくことが大切だからです。長い一生を < 予 告 > 全 施 設 落 成 記 念 の 航 空 写 真 撮 影! 見渡して、より良い人生を刻んでいけるように備える教 撮影予定日の9月 20 日が雨天延期となりましたので、 育が「キャリア教育」と言われるものです。年齢や発達 9 月 29 日の予備日に撮影を行います。涼やかな秋晴れ 段階を踏まえ、その時その時に応じた内容を取り上げて を祈ります。PTA の全面協力を得て、できあがった写 成長を促していきますが、このキャリア教育で育てる力 真と新校舎の様々な良さを盛り込んだ記念品が配布でき には、大きく分けて次の 4 つの力があります。 ますように準備を進めています。御期待ください。 ◆人間関係形成能力…社会の中で人とうまくやり取り <予告>レッツ読書月間スタート! 10・11 月 する力のこと。例えば「副籍交流」 「舞台発表」 「合奏」 本学園では、開校以来11月1日の開校記念日を挟む ◆情報活用能力…分からない事を調べたり、質問したり 2ヵ月を「読書の秋」としてスローガン「レッツ読書!」 するなど、自分に必要な情報を探せる力のこと。例えば を掲げ、本に親しみ、本から学び、読書の習慣を身に付 「調べ学習」 「図書の活用」 「レッツ読書月間の活動」 ける月間として全校で取り組んでいきます。 ◆将来設計能力…将来の夢や希望をもつ力のこと。例え 今回も特製読書カード(レッツ読書期間中に用いるカ ば「中学部体験」 「高等部体験」 「大学見学会」 「学校外で ードで、 本を借りる毎にシールを貼ります。 ) を用います。 の実習」 「高等部弁論大会」 書名を書き込むスペースを設けることで、貸出の重複を ◆意思決定能力…将来の夢や希望を実現しようと自分 避け、読書傾向を掴めるように工夫しています。 (読み聞 の意思で決めて努力する力のこと。例えば、 「部活動への かせた時の様子等を書き込んでも構いません。 ) 学園生本 参加意欲」 「英語検定挑戦」 「漢字検定挑戦」 人だけでなく、お子様を担当する教職員と御家庭が繋が このように、学校生活の中で取り組む様々な活動が、 って、実りある読書の学びを実現させましょう。2 学期 社会で自立するための大きな原動力となっていきます。 末の終業式では、昨年度同様、読書奨励を目的として、 考える力を育てるために こうした能力の基盤となる 各学部別に学園生の様々な読書活動を表彰します。 力が「考える力」あるいは「分かる力」 (=認知・判断力 ちなみに、昨年度は学園全体で年間の図書貸出数がな や学力)です。特別支援学校とはお子さんの将来に希望 んと 1 万冊に達し、S・N 両部門小・中・高の全学部で を掲げ、その伸長を諦めない教育であるとも言えます。 活発にそして継続的に本の活用が定着してきました。 一人一人をつぶさに把握し、学習課題と活動を設定しな 他校からの取り組み方や図書整備の工夫について教え がら、小さな階段を一段ずつ昇っていけば、必ず新しい てほしいとの反響が多く、2 月の全国公開研究会では、 景色が見られる頂にたどり着けるのです。この信念のも 「本を読みたくなる全校活動…年間貸出 1 万冊の秘密」 と、教職員は毎年、夏季休業中に「授業力向上研修」と と掲げたセミナーと校内見学を設けて情報発信もします。 題して、 「文字」 「数」 「言葉」等を獲得するための具体的 <予告> 開校 2 周年記念 な指導方法を模擬指導を通して磨いています。 書道大会 少し先の予定ですが、12 月 20日(火)に開校 2 周 保護者学習会へのお誘い 学校教育の一番の理解者・協 年を記念して、書家である森大衛先生をお招きして全学 力者である保護者の皆様にも、この「考える力を育てる 園生対象の 「書道大会」 を芸術鑑賞教室として催します。 ための家庭での接し方」等についての学習会をPTAと 森大衛氏は本校の学園名「東京都立鹿本学園」や校訓の 学校の共催で年間 3 回程設定しています。9 月 2 日の 「向学虹輝」 、そして学校便りタイトルの「学びの虹」 、 校舎陸橋の銘鈑「虹の橋」と「スポーツの橋」を揮毫し 特別支援学級の保護者の皆さんにも、本校の児童の様子 てくださった著名な書道家です。 を分かってもらう良い機会となっています。こうした機 当日は、1 畳サイズの大きな半紙に、学園生の励みと 会を戴けることや準備に携わった多くの区職員や教職員 なる字を揮毫していただいたり、各学年の代表学園生が の皆さんに、改めて感謝申し上げます。 その場で書道に挑戦し、森先生から講評いただいたりす <予告>N 小運動会と N 中スポーツフェスタ! る等の内容を予定しています。 10 月 15 日(土)は、第2グラウンドで N 小運動会 <報告>祝:N 小児 童がパラリンアート特別賞受賞 ! を開催します。どなたでも応援可能です。 (敬老席も設け 前号で第1報としてお知らせしましたが、障害者自立 ていますが、会場の関係で多くの方は、立見席からの応 支援機構が主催し、厚生労働省や J リーグ他が後援する 援となりますことを御理解ください。 )今回は、完成した 障害児者のみを対象とした「サッカー」にまつわるアー ばかりの第1グラウンド横の自転車置き場を駐輪場とし ト作品コンテスト応募作品の中から本校学園生の作品が て開放しますので御利用ください。 特別賞 「キャプテン翼賞」 を受賞しました。 9月9日 (金) 10 月 29 日(土)は、至近の江戸川区総合体育館1 に行われた授賞式では、 「キャプテン翼」の作者である漫 階の観客席付きのメインアリーナで「N 中第3回スポー 画家の高橋陽一先生から直に講評と賞状を頂きました。 ツフェスタ」 (S・F)を開催します。どなたでも応援可 元J リーガーの前園真聖さんや北澤豪さんからも祝福の 能です! 今年は初めて3学年規模(生徒総数 99 名) 拍手を貰いました。本校からは他に 3 名も 1 次審査を となります。ダイナミックな展開を御期待ください。 突破し、創意あふれる絵であることを認めてもらいまし なお、都教育委員会から、都内全公立学校に対し、万 た。作品の複写拡大版を校内に展示していますので御覧 一の事故を防ぐ為に組体操の「タワー」と「ピラミッド」 ください。 を本年度に限って実施を見送るようにとの指示を受けて <報告> ひまわりのせいくら べ結果発表! います。教員の創意工夫でこれに代わる内容を御用意し 開校記念プログラムの一環として、今年もエントリー ますので当日を楽しみにお出でください。 した「2016 ひまわりのせいくらべ」 (万田酵素株式会 <報告>ボッチャ・Special イベントに S 中高生徒参加! 社主催、尾道市教育委員会後援)の結果発表が 9 月 11 9 月 21日(水) 、S 中・高のボッチャプレイヤーで 日(日)に尾道会場でありました。日本一は417cm! ある生徒が本校を代表して、ボッチャ・Special イベン 本校は高さ343cm (校舎2階ベランダに届く高さ) で、 トに参加してきました。このイベントは、文部科学省(及 応募 1320 校中、第 35 位でした。 (150 位までが表 びスポーツ庁)主催で、リオ・パラリンピックで銀メダ 彰対象)ちなみに一昨年度は 333cm で 86 位、昨年度 ルを獲得したボッチャ日本代表チームの広瀬隆喜選手と は 339cm で 79 位でしたので、3 年連続上位入賞とと 杉村英美選手の凱旋を称え、2020 東京パラリンピック もに大幅に躍進しました。今年は天候不順の影響かもし に向けて、関東近郊の肢体不自由特別支援学校6校の児 れませんが、上位校の高さが過去を下回りました。そう 童・生徒が集ってボッチャを体験するイベントです。 した中で堅調に生育させ、良い結果が出せたことは嬉し 文部科学省と霞が関ビルの間の広場にボッチャコー い限りです。栽培にエントリーした S・N の各クラス・ ト 3 面が特設され、松野文科大臣、丸川オリパラ担当大 学習グループの努力を称え、賞状を渡しました。 臣、義家文科副大臣、萩生田官房副長官、馳浩前文科大 〈報告〉小学校特別支援学級連合運動会に参加 臣も駆け付けてくださり、特別支援学校代表生徒と省庁 9 月 23 日(金)に江戸川区スポーツセンターで江戸 幹部が8チームを組んでの記念トーナメント戦を行いま 川区内の小学校特別支援学級と本校N 小6の全15 団体 した。文化庁チームの一員には本校中学部の生徒が加わ による連合運動会が開催されました。開会式では全体の りました。結果は見事優勝!生徒は決勝戦最後の一投を 中央位置に整列をして、指示が分かりやすいように配慮 ジャックボール(目標球)にピッタリ寄せ、勝利を勝ち していただきました。また、 「かけっこ綱引き」では、ペ 取るヒーローとなりました。 参加した生徒たちは試合後、 ースの合った本校児童たちが紅白に分かれ対戦すること ずっしりとした銀メダルをメダリストに触らせていただ ができ、 開校以来最高の得点を挙げることができました。 いたり、記念撮影をさせていただいたりすることで、 区立小学校特別支援学級の相互交流の場であります 2020 に向けて挑戦する気持ちを新たにたぎらせまし が、 毎年鹿本学園を招待校として同列に扱ってくださり、 た。 鹿本学園校長 田村 康二朗 S部門 S部門小学部は、男子14名、女子5名、合わせて19名の元気なお友達が入学しました。その内 2名は、訪問学級生です。 入学して、しばらくは新しい環境で戸惑うことも多く、泣き声も聞かれましたが、だんだんと担任 や学年の先生、学校介護職員とも仲良くなり、楽しんで学校生活を送れるようになりました。 初めての運動会では、 「新幹線でゴー!」の演目で、新幹線に見立てたそりに乗って、ローラーコー スターをしました。みんな、風を切って進むローラーコースターに笑顔いっぱいで乗ることができま した。 「もう1回やりたい」の気持ちをしっかりと伝えることもできました。 6月からは、水泳指導が始まりました。初めて入る学校の大きなプールにドキドキ・ワクワクしな がら入っています。 初めての夏休みは、海やプールに出かけたり、普段できないような経験をしたりと、御家族と充実 した日々を過ごして、心身共に成長し、たくましくなって2学期をむかえました。 2学期は、10月に社会見学、11月には虹輝祭での発表と、行事も盛りだくさんです。これから も、みんなが笑顔で楽しく過ごせるよう、応援してください。 S部門 小学部1年 学年主任 山崎 朋世 N部門 N 部門小学部には男子19名、女子7名の元気な26名が入学してきました。育成室や保育園、他 県から来た友達もいて、鹿本学園の学習のしかたやルールに少しずつなじんできました。入学から約 半年たち、できるようになったことが赤丸急上昇しています。 ☆音楽:曲に合わせてタンバリンをたたいたり、友達や先生と手をつないで輪になって踊ったりし ています。音楽で歌った歌を自分の学級に戻ってから口ずさむ子もいます。 ☆図画工作:クレヨンでぬり絵をしたり自由に絵を描いたり、紙粘土でお弁当を作ったりしました。 はさみや絵の具を使うことにも少しずつ取り組んでいきます。 ☆体育:朝の体育では、リトミックで曲が止まるとピッ!と静止できるようになり、集団の中で歩 いたり走ったりができるようになってきました。プールにも慣れて、水の中での活動を楽しめる ようになりました。 ☆生活単元学習: 「えんにちごっこ」では的当てや魚釣りあそび、ボウリングの部屋を巡りながら 活動したり、 「誕生会」では、友達をお祝いしてみんなでダンスを踊ったりしています。 これから遠足や運動会と、初めての行事が続きます。みんなで仲良く頑張っていきたいです。 N部門 小学部1年 学年主任 平林 敦子 お知らせ ○9月27日より、N部門中学部1年担当の河原麗子教諭が産休に入ったため、代替で長谷川順子教諭が着 任いたしました。