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「いわゆるマジックマッシュルームを麻薬原料植物として指定する件」 意見

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「いわゆるマジックマッシュルームを麻薬原料植物として指定する件」 意見
「いわゆるマジックマッシュルームを麻薬原料植物として指定する件」
意見書提出の呼びかけ
厚生労働省が、「マジックマッシュルーム」の規制を始めようとしています。
厚労省の制定する政令によって、コカやケシと同じ「麻薬原料植物」として指定され、「麻薬及び向精神薬取締法」による取締対象
となる予定です。
この政令が施行されれば、マジックマッシュルームをただ持っているだけで、7年以下の懲役になってしまいます。
しかし、マジックマッシュルームは、「シビレタケ」「ワライタケ」などとされ、古くから日本に生えているもので、致命的な毒を
持たないことが、すでに研究で判っています。事実、マジックマッシュルームそのものの毒性で死んだり、肉体に後遺症を残した例は
ありません。(マスコミの言う「死亡例」は、本当は別の違法ドラッグを使用していたり、二次的に起こった事故であることが判っ
ています)粗暴になったりすることも、きのこそのものの作用にはなく、メキシコでは古代より神聖なものとして儀礼で利用され続
けていますが、問題視されるようなトラブルはありません。
麻薬及び向精神薬取締法に規定する違反行為に係る法定刑
多くの人が、安全に、反社会的ではなく、こうしたきのことつき
麻薬原料植物
麻薬(
ヘロインを除く)
あっています。懲役7年以下という、誘拐や傷害致死より重い罪で
【単純】(法6
5
I
1
)
輸入 1年以上10年以下の懲役
裁かれなければならないほど、危険なものではないのです。
I
)
輸出 【営利】(法65-I
左記 同
また、この規制では、ただ持っているだけでも、重い罪で処罰さ
製造 1年以上の有期懲役又は情状により
5
0
0
万円以下の罰金及びその併科
れます。つまり、学問的に研究しようと考えても、あらかじめ「麻
薬研究者免許」を申請しなければならなくなるため、菌類学の研究
【単純】(法66-I
)
所持 7年以下の懲役
に影響が出るのは間違いありません。また、庭や牧場などの私有地
左記 同
I
)
譲渡 【営利】(法66-I
に勝手にマジックマッシュルームが生えてきたり、きのこ狩りで、
譲受 1年以上10年以下の懲役又は情状により
300万円以下の罰金及びその併科
それと知らずに採集することもありますが、それですら、場合によ
【単純】(法6512)
っては「犯罪者」となる可能性があります。
1年以上10年以下の懲役
――
【営利】(法652)
マジックマッシュルームがいったいどのようなものであるか、実
栽培
1年以上の有期懲役又は情状により
はあまり、知られていないのではないでしょうか。そして、一部で
500万円以下の罰金及びその併科
起こっているトラブルは、この無知から来ていると言えます。
(法69-6)
十分に周知・検討されないまま、新しい政令が出来、全面的に規
広告 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
左記 同
制されてしまうことが、果たして良いことなのでしょうか?
及びその併科
マジックマッシュルーム規制の問題点
(厚生労働省ホームページより)
私たちは、以下の理由から、厚労省の主張する全面規制には、賛成出来ないと考えています。
●マジックマッシュルームは、毒性がきわめて低く、依存性もほとんどない。
●毒性が少なく、他者に危害を加えるおそれがない以上、マジックマッシュルームの所持や栽培は「公共の福祉」に反するものではな
い。それを国家が禁じ、重罪をもって処罰することは、日本国憲法第13条の「生命・自由・幸福追求の権利」の侵害となる。
●公共の福祉に反しない以上、十分な議論がなされないまま、法規制によって、国が善悪の判断を国民に押し付けることは、個人の思
想及び良心を国が踏みにじることであり、日本国憲法第19条の「思想及び良心の自由」を侵害するものである。
●マジックマッシュルーム独自の作用により、内面的な宗教体験をし、信仰心を得た人々が数多く存在する。そのような人々にとって
は、マジックマッシュルーム体験はひとつの宗教儀礼としてとらえられている。法規制によって、このような宗教儀礼を国家権力が禁
じることは、日本国憲法第20条の「信教の自由」を侵害する。
●マジックマッシュルームが麻薬原料植物となることで、この種の菌類の研究が非常に困難になるなど、科学の発展や研究活動に弊害
が出る。日本国憲法第23条の「学問の自由」を侵害するおそれもある。
●規制への経緯が不明瞭であり、この問題の、国民への周知が、あまりに不徹底である。
●「マジックマッシュルーム」の具体的な名称・学名が、現時点では明確にされておらず、何が取り締まられるのか判らない。
●この種のきのこは、日本の広い範囲で自生するもので、取締が実際上困難である。
●庭や牧場など私有地に勝手に生えてくることも多く、えん罪を作り出す可能性が極めて高い。
●多くの国民がマジックマッシュルームをそれと見分けられないため、きのこ狩りにおける故意と誤食の区別もつきにくい。
●国際的に見ても、イギリスなど、加工や販売のみを規制する国も多い中、所持のみで処罰されるというのは、罪が重すぎる。
●違法になれば、暴力団の資金源になる可能性が高い上、使用がアンダーグラウンドなものになって、その実態がつかめなくなるなど
かえって社会的に弊害が多い。
●根拠なく法律を作ることは、人権を抑圧し、法律そのものへの信頼をそこなうことになる。
●害の少なさに比べ、規制に必要となる、国家予算のコストが非常に高くなることが懸念される。
提案――規制の前にすべきこと
全面的な規制は、決して、安易に行われるべきものではありません。
酒、たばこにみられるような、未成年への販売禁止など、部分規制の可能性について、きちんと検討、論議すること。
国民にマジックマッシュルームについての科学的・客観的な事実を伝え、国の持つ情報を広く国民に公開すること。
科学的検証に基づく、偏りのない、正確な情報を提供したうえで、広く国民の間で論議すること。
強制より、まず教育によって、トラブルを防止していくこと。
そして、公正かつ科学的な情報に基づく、薬物教育を、広く一般に行うこと。
これが、今、国に求められていることではないでしょうか。
いったん違法になると、後に法律を見直し、再び合法化するのはとても難しくなってしまいます。
上のような問題を抱えたままの、一方的な規制は、あまりに問題なのではないでしょうか。
今こそ、あなたの意見が必要です。
厚生労働省に意見を提出することによる不利益は、一切ありません。
万が一、そのようなことがあれば、国家の犯罪となり、大きな社会問題となります。
また、意見書(パブリックコメント)への住所、氏名の記入は、義務ではありません。
*この書類は、著作権を放棄しています。賛同していただけましたら、ご自由に、コピーして配付していただいたり、
ご自分のホームページに取り込んでいただいたり、様々な方法で配付して下さい。お問い合わせは、「取りまとめ所」まで。
意見書の提出――意見を言っていきましょう
厚労省は、2002年3月7日から4月3日まで、この規制に関する意見(パブリックコメント)を募集しています。パブリック
コメントは、国の行政機関が新たな規制を設けようとしたり、それまで行っていた規制の内容を改めたりする場合、必ず行わなけれ
ばならない規則になっています。行政機関は、提出された意見等を考慮して最終的な意思決定を行う、と厚労省のホームページに書
いてあります。
出来るだけ多くの人が、この問題について、自分の意見を提出できるよう、厚労省の指定する書式に基づいて、私たちで独自のフ
ォーマットを制作しましたので、どうぞお使い下さい。また、下記フォーマットを参考にして、自分で独自に制作したり、詳細な意
見書を添付しても、もちろん結構です。
*印のついた、氏名、住所等の記入は自由です。(同一人がいくつも提出していると誤解されないよう、出来れば名前を記
入して下さい)なお「いただいた記載内容については、住所及び電話番号を除き全て公開されることがありますので、その旨御承知
おきください」と、厚労省のホームページに書いてあります。
絶対に必要なのは、意見です。「意見・提案」の[
]
の中は、忘れずに「反対」などの言葉で埋めて下さい。
理由については、ご自分の意見にあうところに○をつけて下さい。(複数も可)また、そのほかの理由や提案がある方は、自分の言
葉や意見を、どしどし書き込んで下さい。
<厚労省への直接提出> 締切 2002年4月3日(水)(必着)
○郵送 〒100-8045 東京都千代田区霞ヶ関1−2−2 厚生労働省医薬局監視指導・麻薬対策課あて
○電子メール [email protected] 厚生労働省医薬局監視指導・麻薬対策課あて
*発送される場合、コピーを手元に残すことをお勧めします。また、事故が心配な方は「配達記録郵便」などの利用をお勧めします。
意見書を、取りまとめ所で一括提出も行います。これは、厚労省には関係なく、市民のボランティアとして行うも
のです。期限内に到着した意見書は、責任を持って厚労省にパブリックコメントとして提出しますが、不慮の事故の
際には責任を負いかねる場合がありますので、ご了承下さい。
<取りまとめ所への提出> 締切 2002年3月31日(日)(必着)
○郵送 〒154-0015 東京都世田谷区桜新町2-6-19-101 オルタードディメンション研究会気付
○電子メール [email protected] ○電話、ファクス 03-3706-6885
*取りまとめ所への連絡は、良識に基づき、いたずらに混乱を招くことのないよう、ご配慮下さい。
*直接提出された方も、取りまとめ所にご一報いただければ幸いです。どれだけの人がどんな意見を提出したか、記録に残そうと考
えています。なお、個人情報は慎重に扱い、無断で使用・公開することはいたしません。
厚労省のパブリックコメントのホームページ http://www.mhlw.go.jp/public/bosyuu/p0307-1.html
キリトリセン
[
意見・提案提出用紙]
厚生労働省医薬局監視指導・麻薬対策課御中
いわゆるマジックマッシュルームを麻薬原料植物として指定する件に関する意見
*氏名(会社名/部署名):
*住所:
*電話番号:
意見・提案: 私は、マジックマッシュルームの全面規制に[ ]です。その理由は、以下のとおりです。
[ ]マジックマッシュルームは、毒性がきわめて低く、依存性もほとんどない。
[ ]毒性が少なく、他者に危害を加えるおそれがない以上、マジックマッシュルームの所持や栽培は「公共の福祉」に反するもので
はない。それを国家が禁じ、重罪をもって処罰することは、日本国憲法第13条の「生命・自由・幸福追求の権利」の侵害となる。
[ ]公共の福祉に反しない以上、十分な議論がなされないまま、法規制によって、国が善悪の判断を国民に押し付けることは、個人
の思想及び良心を国が踏みにじることであり、日本国憲法第19条の「思想及び良心の自由」を侵害するものである。
[ ]マジックマッシュルーム独自の作用により、内面的な宗教体験をし、信仰心を得た人々が数多く存在する。そのような人々にと
っては、マジックマッシュルーム体験はひとつの宗教儀礼としてとらえられている。法規制によって、このような宗教儀礼を国家権
力が禁じることは、日本国憲法第20条の「信教の自由」を侵害する。
[ ]マジックマッシュルームが麻薬原料植物となることで、この種の菌類の研究が非常に困難になるなど、科学の発展や研究活動に
弊害が出る。日本国憲法第23条の「学問の自由」を侵害するおそれもある。
[ ]規制への経緯が不明瞭であり、この問題の、国民への周知が、あまりに不徹底である。
[ ]「マジックマッシュルーム」の具体的な名称・学名が、現時点では明確にされておらず、何が取り締まられるのか判らない。
[ ]この種のきのこは、日本の広い範囲で自生するもので、取締が実際上困難である。
[ ]庭や牧場など私有地に勝手に生えてくることも多く、えん罪を作り出す可能性が極めて高い。
[ ]多くの国民がマジックマッシュルームをそれと見分けられないため、きのこ狩りにおける故意と誤食の区別もつきにくい。
[ ]国際的に見ても、イギリスなど、加工や販売のみを規制する国も多い中、所持のみで処罰されるというのは、罪が重すぎる。
[ ]違法になれば、暴力団の資金源になる可能性が高い上、使用がアンダーグラウンドなものになって、その実態がつかめなくなる
など、かえって社会的に弊害が多い。
[ ]根拠なく法律を作ることは、人権を抑圧し、法律そのものへの信頼をそこなうことになる。
[ ]害の少なさに比べ、規制に必要となる、国家予算のコストが非常に高くなることが懸念される。
[ ]その他
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