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第2分科会 視察の概要
参考資料2 立教セカンドステージ大学及び グロービス経営大学院視察概要 <目次> (視察の概要) 1.立教セカンドステージ大学 ・・・・・・・・・・ 2.グロービス経営大学院 p.1 ・・・・・・・・・・・・ p.3 (配布・説明資料) 1.立教セカンドステージ大学・・・・・・・・・・・ p.5 2.グロービス経営大学院・・・・・・・・・・・・・ p.14 立教セカンドステージ大学(視察概要) 1.日 時:11 月5日(水)15:30~17:30 2.出席者: 下村文部科学大臣兼教育再生担当大臣、丹羽文部科学副大臣 教育再生実行会議・第2分科会:貝ノ瀨主査、鈴木副主査、鎌田座長、八木委員、 大日方委員、永沢委員、松浦委員 立教セカンドステージ大学:吉岡総長、西原副総長、杉山特別参与、千石講師、 金刺総長室事務部長、足立事務室課長等 3.内 容:授業視察(生涯現役という生き方、障害者とノーマライゼーション)、大学関係者 及び受講生との意見交換 4.配布・説明資料:5ページ~13 ページの通り 5.立教セカンドステージ大学関係者及び受講生からの主な説明、意見 【学校の概要、特色について】 ○ 本学は、50 才以上のシニアを対象とし、本科(1年)のカリキュラムの中で、エイジング 社会の教養科目群、コミュニティデザインとビジネス科目群、セカンドステージ設計科目群 及び学部生と共通の全学共通カリキュラムから選択して単位を取得する。また、受講生全員 がゼミナールに所属し、修了論文を作成する。所定の単位を修得することで、文部科学省の 定めた学校教育法第 105 条の規定に基づく「履修証明書」が交付される。もっと学びを深め たい受講生は、本科修了後、専攻科でもう1年学ぶことができる。 ○ 平成 26 年度は、募集定員本科 70 名のところ、志願者数は 102 名、入学者は 95 名。受講 生の平均年齢は 62 歳で、男女比率はほぼ半分である。平均週4日程度大学に通っている。 開講時間は4限(15:00~16:30) 、5限(16:40~18:10)としている。 ○ 受講生OBが自主的に立ち上げた「社会貢献活動サポートセンター」が修了生を社会連携 につなぐ役割を果たしている。貧困国のNPO活動や地域の社会貢献活動など 10 程度のグ ループが活動している。大学も講師への謝礼やミーティングの際の教室配当などサポートし ている。 ○ 入学試験として、課題エッセイと面接試験を課して選考している。自分の半生についてエ ッセイにまとめたり、面接を行うことで、やる気や集団生活ができるかを審査する。合格で きない者が年に数名程度いる。中途退学者は、健康や介護の問題による者が若干名いる。 【現状、課題について】 ○ 受講生は学部生と共通のカリキュラムを学ぶことができ、異世代交流が図られ、互いに刺 激になっている。少人数のゼミ形式、グループ学習が特色。みんなで助け合いながら修了論 文を作成していく。 ○ 一般の学生のように義務として学ぶのではなく、単位を考えず好きで行う学びが、これだ け楽しいとは思わなかったという声が多い。それだけ、教員としてやりがいもあるが、授業 に対する見方も厳しいので、質の高い授業が求められる。 ○ 修了後の進路希望は、専攻科(1年)等への進学が約 50%、社会活動が 10%、就業が9% など。平成 26 年度は、専攻科は定員 30 名のところ、志願者数は 51 名、入学者は 50 名。ま た、年に若干名が大学院に進学しており、学部編入学を考えている者もいる。進学以外の大 多数はサポートセンターに入っていく。 ○ 課題としては、教員のリクルートが難しい。平均 62 歳の社会人経験が豊富な受講生を対 象に授業を行うのは教員にとっても大変である。教員のコミュケーション能力が高くないと 難しい。また、学部の授業もある中で、キャンパスの教室にも限りがあるため、教室配当で 苦労している。 ○ 受講に要する経費としては、登録料 100,000 円、受講料 300,000 円。年金生活でも払える 額ということでスタートした。キャンパスで学び、学食や図書館が使えるので、安いと言っ てくれる受講生が多い。収支としては、国の補助金もあるが、それを除けば専任教職員の人 件費なども支出に組入れると赤字であり、どこかボランティア的な部分はある。 ○ 本学の取組は、理念である社会連携の促進として、受講生の修了後をどうするかを見据え たものとなっており、単位取得に関してはあまり自由にはしていない。 ○ 日本の学校教育制度全体の中で文科省はこうした年齢ゾーンの学習の場のあり方をどう 具現化していこうと考えているのか。是非詰めた意見交換をさせていただきたい。 【受講生からの意見等】 ○ 今までは給料を稼ぐために仕事をしてきたが、ここでの学びを生かし、修了後は感謝の気 持ちを持って仕事をしていきたい。 ○ 入学したときには修了後については考えていなかった、シニアのモラトリアムとして、こ こで様々な交流を通じて考えていきたい。 ○ 今後どう生きていくか見つめる時間として入学した。ここでの学びがこれからの活力にな っている。 ○ 本学で取得できる修了証書が、将来もっと活用できる、社会に通用するものになってくれ れば、自分の将来設計が描ける。 グロービス経営大学院(視察概要) 1.日 時:11 月5日(水)18:15~19:50 2.出席者: 教育再生実行会議第2分科会:貝ノ瀨主査、鈴木副主査、八木委員、大日方委員、 永沢委員、松浦委員 グロービス経営大学院:堀学長、中村経営研究科長、荒木副研究科長、鈴木事務局長等 3.内 容:授業視察(経営戦略、Essentials of Accounting)、グロービス経営大学院関係者 及び学生との意見交換 4.配布・説明資料:14 ページ~18 ページの通り 5.グロービス経営大学院関係者及び学生からの主な説明、意見 【学校の概要、特色について】 ○ 本校は 2006 年に開学。当初は 78 人の入学者だったが、2014 年は 629 人と大幅に増加して きている。 ○ パートタイムMBAプログラム(日本語、英語) 、フルタイムMBAプログラム(英語) 、 オンラインMBAプログラム(日本語、2015 年より)を東京、大阪、名古屋、仙台、福岡で 展開している(一部プログラムは東京のみ) 。パートタイムMBAプログラムの授業料は2 年間で 280 万円 ○ 入学者の構成は、男性8割、女性2割であるが、今後は女性の比率を高めていきたい。入 学資格は職務経験3年以上であり、入学者は全員が働く社会人である。近年はIT系が増え ているが、業種・職種も様々。 ○ 世界では知名度が高くないため、海外からの学生には独自に 100%の奨学金を出している。 海外ではハーバードやスタンフォードと肩を並べて生徒を獲得しようとしている。フルタイ ム英語プログラムの学生のうち 98%は海外からの学生。パートタイム英語プログラム学生は 50%が日本人。 ○ 本学の特徴として、高い満足度を保証(修了時に満足できなかった人には学費を返還)す ることなどとともに、理念、哲学など志を教育の根幹としている。 ○ 教育内容を標準化して教員が共有しているため、受講時間・場所(校舎)の振り替えが可 能であり、学生の急な出張等に対しても、弾力的に対応できる。 ○ 専任講師、外部講師(夜間のみの場合も含む)の両方いるが、教員はほぼ全員実務家であ る。 【現状、課題について】 ○ 本学はアジアで No1 のMBAを目指している。日本の教育に欠けているリーダー育成を行 うために、知識習得だけではなく、ディスカッション中心の教育を行っている。 ○ 卒業要件となる単位認定について、授業における発言の回数と内容も重視している。黙っ ていては、ほぼ卒業は不可能。 ○ 成績不振による退学制度もある。自主退学と合わせて年間数%は退学者も出るが、今後オ ンラインプログラムも提供するため、校舎のない地域への人事異動後も学び続けられる環境 が整っていく予定。 ○ 学生や教員をもっと集める必要があるが、教員の質の確保が大変。本学の教員になるため の研修については、設立以来 20 年のノウハウも蓄積されており、最長1年間にもわたり授 業登壇の準備を行うこともある。教員は学長の志・ビジョンに共感して集まった人が多い。 ○ 大学経営からの印象としては、10 年前と比べると日本もチャンスを活かせる機会が増えて きていると感じる。また、創業当時と比べ、日本人の英語力も向上してきたと感じる。 ○ 受講生の約9割以上が授業料を自己負担しており、社会人の学びのニーズは高いと感じる。 今まではニーズに対して、学べる場が少なかったのではないか。働いて初めて自分に足りな いものがわかることもあるので、社会人になっても、再度学べる場が必要。今の教育制度で もできることはもっとある。 ○ 企業からは、主体的な判断力を持つ気概のある人材を育ててほしいと言われる。事実を元 にした客観的な判断やデータの解析のできる人はいるが、リスクを取って自分の意思を発言 できる人材が少ない。 【学生からの意見等】 ○ グロービスを選んだ理由は、キャリアチェンジ・キャリアアップのため、自分の価値の確 立のため、社内研修が不十分なためなど。また、仕事や子育てをしながら通う場合、振り替 え授業や休学等のバックアップ体制が充実していることは魅力。 ○ ディスカッションについていくため、本業が忙しい中でも授業時間の2~3倍は予習・復 習をしている。 ○ ここで知り合った仲間は財産であるので、今後協働して何か展開していきたいと考えてい る。 ○ 当初は転職を考えていたが、学んでいく中で、もっと自分が会社にできることも見えてき たため、今は、会社の中で活躍していきたいと思うようになった。 ○ 出身地の地方を元気にしたいと思うが、地方には魅力的な環境・仕事がない。また、今後 はオンラインプログラムもできるので、地元にいながらにして学べることにも期待している。 & & 2014/11/5 89 81 170 100 89 80 56 61 117 60 36 50 86 ( 81 56 55 47 102 61 55 67 37 104 67 61 50 47 48 37 36 40 61 48 109 55 47 102 55 47 20 0 2008 2009 50 46 96 53 56 109 46 56 50 53 2008 2010 2011 48 40 88 40 34 2010 62 59 61 62 60 61 34 45 79 45 48 2009 2012 2011 2013 61 37 98 57 43 100 43 43 61 57 52 61 61 61 2013 2014 63 60 62 63 61 62 65 63 62 61 59 63 62 63 61 60 59 61 60 63 63 61 61 57 55 2008 2009 2010 2011 2012 52 43 95 37 2012 63 61 62 2014 2013 2014 63 61 62 2014/11/5 27 33 27 21 36 27 20 32 27 23 17 24 47 65 54 44 53 51 ( 40 33 35 30 36 32 27 25 20 27 27 21 20 27 23 24 17 15 10 5 0 2009 20 27 2009 2010 2011 2012 2013 2014 27 32 26 21 35 26 20 32 27 22 17 24 47 64 53 43 52 50 32 32 2010 27 26 2011 22 21 2012 17 24 35 26 2013 2014 グロービス経営大学院 ご紹介 2014年11月5日(水) © 2014 GLOBIS All rights reserved 輩出したい人材像 創造と変革の志士 グロービス経営大学院の教育理念 能力開発の場 知識・フレームワーク(定石を使いこなす力) 考える力(何をすべきかを認識する能力) 人間関係能力(巻き込み、伝える力) 人的ネットワーク構築の場 生涯付き合える利害関係のない友人 一緒に創造と変革を担う仲間 志を醸成する場 自分自身の使命を確立するために 好きなこと、向いていることに向き合う 仲間や先人の多くの志と触れ合う 国内最大の経営大学院 (入学者数の推移) 2014年 オンラインプログラム開講 629 2013年 福岡校開校 2012年 仙台校・フルタイム英語MBA開校 2009年 名古屋校・パートタイム英語MBA開校 2006年 経営大学院 開学(東京・大阪校) 1992年 グロービス設立 78 '06 ※大学院生のみ(単科生は含まない) '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 プログラム構成と拠点展開(2言語×4プログラム×5拠点) 東京 大阪 名古屋 仙台 福岡 2006年~ パートタイムMBAプログラム(日本語) ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ 2009年~ パートタイムMBAプログラム(English) ✔ 2012年~ フルタイムMBAプログラム(English) ✔ 2015年~ オンラインMBAプログラム(日本語) 全国、全世界へ 入学者プロファイル(2014):全員が働く社会人※ ※フルタイムプログラムを除く 多様な入学者※ (業種、職種) ※フルタイムプログラムを除く カリキュラム グロービス経営大学院の4つの特徴 高い満足度 • サービス保証制度の実施 実践性 • 実務家中心の教員構成 創造と変革 • ゼロから始まった、大学院そのものがベンチャー 志士 • 理念、哲学、志を教育の根幹とする 創造と変革を担う高い志を持つ 「ビジネスリーダー」 能力開発 志を磨く 人的 ネットワーク 構築