...

子どもの音楽文化

by user

on
Category: Documents
19

views

Report

Comments

Transcript

子どもの音楽文化
子 どもの音楽文化
岡本
純
│1 貴大 宮内 一樹
滑り
杉谷
祐貴
渡辺
章裕
1「 子 どもの音楽文化」 とは何か
。子 ども文化 とは ?
→
子 どもたちによつて 習得 される
創 り出 され る
分有 され伝承 されてい るもの
子 ども文化 の代表的なものが・ …
子 ど も の伝 承 遊 び
!!
伝承遊びには、音楽的表現 がいつぱい
↓
か ごめか ごめ
お手 玉
花 一匁
縄跳 び
じゃんけん 等・
さ らに 。・ 。 か くれ ん ぼや 鬼 ごつ こに も歌 が あ つ た
「鬼 ごっ こす る も の この 指 と― まれ 」
「鬼 さん こ ち ら、手 の 鳴 る方 へ 」
「○ ○ ちゃん遊 び ま しょ」
「カ ラ ス が 鳴 くか らか ― えろ 」等 …
☆ 伝 承遊 び は、遊 び の 開始 か ら終 わ りまで歌 を伴 ってい た 。
しか し・ ・ 。現代 社 会 にお い て は必ず し も存続 して い る とは言 い 難 い 。
TVや DVD、
ゲ ー ム の 充実
わ らべ うた よ りもア ニ メ ソング
↓
曲 の ダ ウ ン ロー ド…
資①
外 での遊びが減 った
2「 子 どもの音楽文化」 の意義
(1)音 楽表現 を学ぶ動機 が子 どもの側 にあること
遊びが 「伝承 され る」 → 子 どもた ちが大人 に教 え られ るわけで もないの に、
いつの 間 にか伝 わってい る。 (自 発 的 )
(2)子 どもたちが新 しい歌 を生み出す
わ らべ うた にには唯 一 の正 しい歌詞や旋 律 は存在 しない。 同 じ歌 で も地域 に よって 歌詞
が 異 な り、そ の地域 の子 どもたち独 自の歌 となる。
例
:「
お寺 の和 尚 さんがカボチ ャの種 をま きま した 。・・ 」
FI
しか し、子 どもに とっ て意 義 の あ る 「子 どもの音楽文化」 は 、現代社会 にお い ては 、極 め
て衰退 してい る。
3「 子 どもの音楽文化」伝承 の構 造
異年齢集 団
れ
○受験戦争
みそ つかす
r●,
○お けい こ
岬′
ガ,
/
○遊び場 が減少
′
/
/
′
同 じ動 き で リ
ちもA/め
コマ回 し
`
なゎ
/ 6い
ズム を共有
‐
・
・
・
・
・
場
`び
,・
''・
丈
統
√
′
7 ︲
親子、おばあちゃん
わ らべ うた
・
彰
http://― .geocities.co.ip
ノ
Bookend― Akiko/6920/col
u.…
☆ 私 た ち の身体 は他者 と同調す る仕組 みがある(あ くび、 も らい泣 き の伝染)
☆観 察学習 (見 て真 似 る)は 、身体 が他者 と リズム を共有す る仕組 み を もつ ことに よつて可能
P2
意 思 を超 えて (思 わず )体
が リズ ム に乗 つ て しま う。
4現 代社会 と 「子 どもの音楽文化」
(1)学 校教育
教材 の選択や歌 の 開始 の権 限は常 に教師 の側 にある。
│
ψ
ズムの
の
リ
共有は否定 されることになる。
どもたち
子
自発的な
教師の リズムに乗 ることを強要・・・ ピアノや指揮
☆ この よ うな教師 と子 どもの 間 での リズムの合 わせ方 は、本来 の
リズム共有 と異 な る。
http:〃 acra
V
ip/stafF/diarv kamadaノdiarv.coi?no=121
音楽 の授 業 :楽 譜 に よ つて 唯 一正 しい旋 律や 歌詞 が 教授 され 、楽譜通 りに歌 うこ とを訓練
され る。
子 どもがその とき どき の心 情 に合 った歌詞や旋 律 を生み 出す こ とは少 な くな っ た。
音楽 と遊び行為 の分化
学校教育 ・・・ 縄 の跳 び方 は体育 の授業、歌は音楽 の授業
歌 に合 わせ て縄 を回 して跳 ぶ とい うよ うな、体 の動 きの リズム と音声 の リズム が一 体 と
な った活動 は含 まれ ていない。
(2)メ
預②
デ ィア
・ 音楽機器 の発達 に よ り、 一 人で音楽 を聴 く人が増 えた
↓
本来そ の場 を共有す る他者 の身体 との同調 を楽 しむ 活動 であるはず の音楽活動 が個別化
例
・・・ 遊 びが盛
:「 花 一 匁」
り上 が る とテ ンポが速 ま り、音 高は不安定 にな ることが多 い
身体 が相 互 に影 響 し合 つ て い る
機器 か ら流れ る音楽 は、一 方向的で機械 が刻 む リズム に身 体 を服従
(3)消 費文化
「浅 い 」消費・ ・・ 音楽 を聴 くこ とは一 時的 に空 腹 を満 たす ス ナ ック菓子 の よ うな もの
(今 の若者 )
音楽 は 「浅 い 」消費 の対象
番組放映期 間 中は流行す るが、それ は一 時的であ りいつ まで も歌 い続 け られた り年少
の子 どもたちに歌 い継 がれ る こ とはほ とん どない。
音楽 は情報 として消 費 され るもの となっていて 、 か つ て の わ らべ 歌 に見 られ た よ うな創
P3
造性 を見 出す ことは困難。
5「 子 どもの音楽文化」 の再生はいか に して可能 か
。身体が リズム を共有す る よ うな コ ミュ ニ ケー シ ョンを、大人社会 が 取戻 し、それ を子 ど
もが見て参加 す る場 を作 る こ と
・ 徳 島 の 「阿波踊 り」
例 :青 森 の 「ねぶ た」
│
ヤ
祭 りには歌や踊 り、鳴 り物 が含 まれてお り、身体 の リズム共有が明白に現前化す る文化
の一 つ
踊 りや 歌 に よって大人 が リズム を共有す るこ とを楽 しむ もので ある と同時 に 、それ に子
どもが誘 われ 、大人 の リズム に乗 りなが ら周辺 の子 どもも、参加 してい くよ うにな る。
。子 どもた ちが リズム共有 に よって集 団 を形成 してい けるよ うな環境 を構成す る こ と
周辺的 (周 りの子 ども)な 参加 を生み 出す状況 を創 り出す こ とが必要
最初 は・・・ プ レイ リー ダー が数人 の子 どもたち と手遊び に よつて共 有
V
他 の子 どもたちが歌 に誘 われ て見 に来 る
(周 辺的な参加 )
V
見て いた子 どもたちが唱和 し始 め、次第 に身 体 の動 きを共有 して手 を動 か し始 める。
周辺 的な参加 か ら全体的 な参加 にな った ら、プ レイ リー ダー は抜 ける
大人 か ら相対的 に 自立 して子 どもた ちが リズム を生み 出 し共 有 してい く ことこそ
「子 どもの音楽文化」 の萌芽
大人 の役割一 子 どもと共 に リズム を共有 しつつ 、幼少期 の遊び を懐 か しむ こ と
http://kitchen…
blendenseesaa.net/article/11915113.…
Fly UP