Comments
Description
Transcript
漏電ビス1本事故の元!!
記録 現場 から 多摩・日野事業所 新保 隆一 漏電 ビス1本 事故の元! ! *2 漏 電 探 査 器と漏 電 検 出 用クラ 配線に傷が付いて漏電することは お 客 さ まに、「当 該 コン セント 回 ン プ を 使 用して 探 査した 結 果、1 考えにくい ので、普段この 事務 室 路」を開 放して使 用禁 止とし、後 階にある「電 灯分電 盤回路」に漏 を使 用している方に「今日、事務 日ケーブルを取 替ることをお願い 電があることが判明しました。 室内で何か工事などはしていませ して現場を後にしました。 更 に 漏 電 の 原 因 を 追 跡 するた め、 んでした か?」と、再 度 お 聞 きし 今 回 紹 介 さ せ て 頂 い た 事 例 は、 お客さまに停 電して調査する了承 たところ、その方から「電 気には をいただき、1 階 電 灯盤 の主幹 開 関係ないと思いますが、先程まで の 有 効 性 と、お 客 さ ま か ら 話 を 「絶 縁 監 視 装 置」の 24 時 間 監 視 協 会 で は、使 用 設 備 の 漏 電 を このお客さまは、数日前に月次 点 することはできませんが、火 災な 閉 器 を 開 放し 絶 縁 抵 抗 測 定 をし 大 工さんが、壁に小さな棚を取り 十分お聞きすることが、不良箇所 24 時間監 視する「絶 縁 監 視 装置」 検にお伺いし電気設備に異常がな どの異常事態が発生していないか た結果は、 付けていましたよ」とのお話があ の早期発見に繋がることを再認識 の取付けを推奨しており、平成 24 かったのになぜと思い、出動する の 確 認 をお 客 さ ま へ 出 向 き 行 い ①絶 縁 抵 抗 値 が 主 幹 一 括 測 定 で り、直 感 的に「これ だっ!」と 思 させられました。 年 2 月末現在で約 70,000 軒のお客 前の事前調査で、事務所に保管し ます。 いました。 当 協 会 の「絶 縁 監 視 装 置」は、 さまに設置されています。 てある点検報告 今回のケースはお客さまが 病院で、 ②次に分岐回路ごとに調査 大 工さんが 取り 漏 電 に よる 感 電・火 災 電 気 事 故 絶 縁 監 視 装 置 から の 漏 電 な どに 書を再度 確 認し 休日でも電話連 絡がとれましたの ③事 務 室 コ ン セ ント 回 路 の 絶 縁 付けた棚を見て などを未然に防止する装置で、取 よ る 異 常 警 報 発 生・機 器 故 障・ ました が、特 に で状況を説明し出動しました。 いると、棚を固 付工事は原則無料です。 停 電 な ど に よる 警 報 受 信 や お 客 異 常 ありません さまからの対応要請に備えて、事 でした。 故 応 動 体 制 を 整 備して お りま す。 絶 縁 監 視 装 置 の 警 報 に よる 事 故 ま た、な お 一 層、迅 速・的 確 対 絶縁不良 (0.03 メグオーム ) 抵抗値が 0.03 メグオーム この 時 は、簡 単 に 漏 電 箇 所 が 発 定 して い るL字 見できるだろうと思いながら事務 型金具の固定 お客さまに到着し、漏電警報発 室へ行き、全ての使用機器をコン 用ネジが目に止まりました。取付 対応は警 報内容により異なります 報 時 の 状 況を 確 認 すると、「通 常 セ ント か ら 抜 い て、再 度「事 務 け 場 所 の 状 況 から 壁 の 裏 側 に 配 応するため平成 24 年 1 月から事故 が、通常次の手順で行なっていま 通り電 気も使 えているし変わった 室コンセント回路」の絶縁抵抗測 線されている電 線ケーブルを棚取 受付センターを立ち上げ一部の地 す。 ことは特にありません」とのこと 定をしたが 0.03 メグオームと変 化 付け用のネジが 貫 通して傷ついて 域で運用開始しております。 ①受信した警報内容の確認 でした。 せ ず 漏 電 箇 所を 特 定 で き ま せ ん いるのではないかと推 測しました。 ②お 客 さ ま へ 電 話 連 絡し 状 況 を 原 因 探 査 の た め、お 客 さ ま に でした。 早速、この取付け用のネジを抜 絶縁監視装置の警報 漏電原因の調査 電 気 設 備 の 調 査 を する旨 を 伝 え、 把握して出動 屋上に設置している受変電設備か 原因はなに? こんな工事にも注意しよう! いて 絶 縁 抵 抗 測 定 を 実 施 すると、 工場構内などには電 力用ケーブ 絶 縁 抵 抗 値 が(20 メグ オ ー ム) ルのほかにもガス管や水道管など このような体 制 下における、あ ③お 客 さ まと 連 絡 が とれ な い 場 る日曜日の夕方、事故待機当番を 合 は、引 き 続 き 電 話 連 絡 し 数 ら調査を開始しました。 そこで 考えられるのは、コンセ と大幅に改善したことから、取付 が埋設されています。表面からは していると、漏 電を知らせる警 報 時間を経 過しても連 絡がとれな 受 変 電 設備内に取付けてある絶 ントまでの配 線不良しかないと思 け用のネジが原因であることが判 見 えないところに危険 が埋まって を受 信しました。受 信 機 からプリ い場合は、ご不在でも出動 縁 監 視 装 置 の 発 報 状 況 を 確 認し いましたが、通常は壁の中にある 明しました。 います。 ントアウトされた 対応 指 示書を確 認すると私が担当しているお客さ まからの漏電発報でした。 ④いずれの場合でも、お客さまへ 急行する た ところ、電 灯 回 路 に*1 漏 電 表 示が点灯していました。 ③の 場 合 は、異 常 箇 所 の 調 査 を 壁 (メタルラス入) 電 灯 回 路 も 複 数 回 路 が あ るため、 棚 ※1 絶縁監視装置は、事故原因を迅速に探査できるように 全体の回路を数回路に束ねて測定し、漏電表示できる B 8 電気と保安 ※2 漏電探査器と漏電検出用クランプを使用して探査 L字金具 ここで 漏電 Fケーブル 2 012 年 5・6月号 2 012 年 5・6月号 コンセント 電気と保安 9