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第9回 役立つWordの使い方(3)
WORD の 裏技 第9回 役立つWordの使い方(3) 渡辺三貴 Wordで文章の入力や編集を行うとき、ちょっとした便利な操作方法を紹介する。今回は、入力に関する裏 技を紹介する。これらの操作を行えば、かなりの時間短縮も可能となり、見栄えもよくなるだろう。 1. 文字列をワンクリックで範囲選択する 1行以上の文字列を範囲選択するとき、マウスのクリックだけで範囲選択できる方法を紹介する。段落のみや 文書全体の範囲選択もマウスのクリックだけで行える。 ① 範囲選択したい行の左の余白(縦書きのときは上 ☆ワンクリックで1行選択 余白)にマウスカーソルを移動させ、マウスポインタ ーが矢印の形(アローポインター) に変わったと ころで、クリックすると行全体が範囲選択される。 ② ダブルクリックすると、段落全体が範囲選択され る。 ☆ダブルクリックで1段落選択 ③ トリプルクリックすると文書全体が範囲選択され る。(または、「Ctrl」+「A」キーを押しても文章全 体が選択される。) ④ 単語の上でダブルクリックすると、その単語のみ が範囲選択できる。 ☆トリプルクリックで文章全体選択 ☆単語の上をダブルクリックで単語選択 2. 1文字分だけを確実に範囲選択する マウスを使って文字列を選択しようとすると、前後の不要な文字まで範囲選択されてしまうことがある。その 時、1文字分だけを確実に範囲選択する方法を紹介する。 ①範囲選択したい文字の前にカーソルを移動させる。 ②「Shift」+「→」キーを押すと1文字分だけ範囲選 択される。 ③もう一度「Shift」+「→」キーを押すと次の1文 字まで範囲選択される。これで、1文字ずつ正確に範 囲選択することができる。 -1- 3. 文章中のメールアドレスや URL の下線を消す 文章中にメールアドレスやホームページのアドレス(URL)を入力すると、勝手に青字になり、下線が付き、 ハイパーリンクが付いてしまう。この下線を消し、普通の表示にする方法を紹介する。 ①ハイパーリンクの部分を右クリックする。 ②「ハイパーリンクの削除」という項目が表示され、これを選択すると ハイパーリンクが解除され、下線が消える。 http://www.geocities.jp/mikiwtnb/ 下線が消える http://www.geocities.jp/mikiwtnb/ 普通表示のアドレスにハイパーリンクを設定するには ① アドレスの後ろにマウスポイントを置き、 「Enter」キーを押すと、青字の下線が表示される。 ② ハイパーリンクになった部分をクリックすると、ウェブブラウザで見る時と同じようにウェブサイトが表 示されたり、そのメールアドレス宛の新規メール作成画面が表示されたりする。 4. 文章入力中の赤や緑色の波線を消す 文章の入力中に赤や緑色の波線が勝手に表示されたりすることがある。これはWordが文章をチェックする 機能で、赤の波線は英単語などの入力ミスの可能性がある箇所、緑波線は文章表現上・文法上の観点から変更 したほうがよいと判断された箇所に引かれる。勝手に文字が装飾された訳ではないので、印刷には反映されな いが、邪魔になるとき、表示させないようにする方法を紹介する。 ●緑の波線を消す ●赤の波線を消す ①波線箇所の文字列上で右クリックする。 ①赤の波線箇所の文字列上で右クリックする。 ②変換候補をクリックする。 ②メニューの「すべて無視」を選択するか、修正 ③変換候補を採用しない場合は、 「無視」をクリッ 候補を選択すると、赤の波線が消える。 クすると波線が外れる。 波線を表示させる機能を外すには ①メニューバーの「ツール」-「オプション」-「スペルチェックと文章校正」タブを選ぶ。 ②「スペルチェック」と「文章校正」の両方の「結果を表す波線を表示しない」にチェックを付ける。 -2- 5. 繰り返し同じ文字を簡単に入力する 文章の入力中に同じ文字を繰り返して入力したいことがある。そのとき、コピーアンドペースト機能を使わず に繰り返し入力する方法を紹介する。 ①繰り返し入力したい文字列を入力し、「Enter」 キーを押す。 ②繰り返し入力したい場所をクリックする。 ③「Alt」+「Enter」キーを押すと、直前に入力 した文字列が挿入される。 ④以下、③の操作を繰り返して、いくつも同じ文 字列を続けて入力することができる ワンポイントメモ 「Alt」+「Enter」キーによる繰り返し入力は、文字列だけでなく、削除、改行、貼り付けなどの繰り返しもで きる。 書式変更など繰り返し同じ編集を行ないたいとき、フォントあるいは図形を選択して、「F4」キーを押すと、 直前の編集と同じ操作が実行される。 6. 絵文字を効果的に使って、よりわかりやすい文章を作成する 文章の中に絵文字を入れると、単純な文章にアクセントが付き、見栄えがよくなる。そこで、Windows マーク を文章中に入力する方法を紹介する。 ①絵文字を挿入したい場所で右クリックし て、 「記号と特殊文字」を選択する。 ②「記号と特殊文字」ダイアログボックス の「記号と特殊文字」タブの「フォント」 から「Webdings」を選択する。 ③Windows マークが表示されたら、その中か ら好きなマークを探してクリックし、「挿 入」ボタンをクリックする。 ④Windows マークが挿入される。 武甲山 大岳山 7. いろいろな記号を簡単に入力する 文章中に、いろいろな記号が必要なとき、簡単に入力できる方法を紹介する。 ①「きごう」と入力する。 ②「Space」キーを2回押すと変換候補リス トが表示される。 ③「Space]キーまたは「↓」キーを何回か 押して、入力したい記号を選択する。 ④「Enter」キーを押すと変換が確定して記 号が入力される。 -3- 8. 丸で囲んだ 21 以上の数字を入力する 1から20までの数字は、数字を入力後、変換候補の中から丸で囲んだ数字を選択して入力できるが、21以 上の数字を丸で囲む方法を紹介する。 ①大きめのフォントサイズ(20ポイント以上程度)で入力した文 字を選択し、ツールバーの「囲い文字」 ボタンをクリックする。 ②「囲い文字」ダイアログボックスで、スタイルを「外枠のサイズ を合わせる」 、「囲い文字」より○を選択して「OK」ボタンをクリ ックすると、○で囲まれた文字が表示される。 21 ⇒ 21 ○ 9. オリジナルの囲い文字を入力する 囲い文字を丸以外のさまざまな記号で文字を囲み、オリジナルな囲い文字を入力する方法を紹介する。 ①入力した「囲い文字」を選択し、 「Alt」+「F9」キーを押し、 フィールドコードを表示させる。 ②フィールドコードの○部分を選択し、 「きごう」と入力し、変換 候補リスとから好きな記号を選択し、挿入する。 ③挿入した記号を選択して右クリックから「フォント」を選択す る。 ④「フォント」ダイアログボックスで「サイズ」を文字の2倍程 度にして「OK」ボタンをクリックする。 ⑤「Alt」+「F9」キーを押し、文字と記号のバランスを確認する。 ⑥再び「Alt」+「F9」キーを押し、文字を選択して右クリックか ら「フォント」を選択する。 ⑦「フォント」ダイアログボックスの「文字幅と間隔」タブの「位 置」を「上げる」にして、間隔を設定する。 ⑧オリジナルの囲い文字が完成する。 記号の フォント サイズを 2 倍に する 文字の位置を 上げる -4- 21 ○ フィールドコード