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BTMU Focus USA Diary(2012年3月20日):住宅
Economic Research Shimada Yoshimi 島田佳美 BTMU FOCUS USA Diary [email protected] March 20, 2012 【米国経済指標】 住宅着工件数 (2 月):前月比▲1.1%の季節調整済年率 69.8 万戸、着工許可件数同+5.1% の同 71.7 万戸 2 月の住宅着工件数は前月比▲1.1%の 季節調整済年率 69.8 万戸と事前の市場 予想(70.0 万戸―Bloomberg 調査)を下 (季節調整済年率、万戸) 住宅着工件数の推移 150 60 一戸建 125 5世帯以上(右目盛) 50 100 40 75 30 50 20 規模別にみると、全体の 65%を占める 25 10 一戸建住宅は前月比▲9.9%の 45.7 万戸 0 0 回った。一方、1 月は 70.6 万戸と 0.7 万 戸上方修正され、温暖な天候を背景に約 3 年ぶりの高水準となっている。 07 と 5 カ月ぶりに減少、着工件数全体を押 08 09 10 11 12 (資料)米国商務省統計より三菱東京UFJ 銀行経済調査室作成 し下げた。一方、アパート住宅(5 世帯 以上)は同+28.7%の 23.3 万戸と 2 カ月 連続して増加、一戸建住宅減少の影響を 緩和した。 (季節調整済年率、万戸)住宅着工許可件数の推移 60 150 一戸建 125 5世帯以上(右目盛) 地域別では、北東部(前月比▲12.3% の 6.4 万戸)、西部(同▲5.9%の 12.7 万 50 40 100 30 戸)が減少、南部(同+1.5%の 40.4 万戸)、 75 中西部(同+3.0%の 10.3 万戸)は増加と 50 まちまち。 25 10 0 0 着工件数の先行指標とみられる住宅 着工許可件数は前月比+5.1%の季節調整 済年率 71.7 万戸と 2 カ月連続して増加、 ` 07 08 09 20 10 11 12 (資料)米国商務省統計より三菱東京UFJ 銀行経済調査室作成 2008 年 10 月(73.6 万戸)以来の高水準 を回復した。 規模別では全体の 66%を占める一戸建住宅が前月比+4.9%の 47.2 万戸と 2010 年 4 月 (47.3 万戸)以来の高水準、アパート住宅(5 世帯以上)は 21.9 万戸と同+3.3%増加し Economic Research た。 地域別では、北東部(前月比+14.3%の 8.8 万戸)、中西部(同+14.7%の 11.7 万戸)、 西部(同+12.8%の 14.1 万戸)の 3 地域が増加、最大規模市場(市場全体の約 50%を占め る)の南部(同▲1.9%の 37.1 万戸)は 1 月(同+11.8%)の大幅増加から減少に転じた。 住宅ローン金利(30 年物固定金利 2 月 3.89%:資料 Freddie Mac)は過去最低水準を更 新、建築業者の景況感を示す住宅市場指数は 3 月に 2 カ月連続して 28 とリセッション前 の 2007 年 6 月(28)以来の高水準、住宅価格の低下や、過去最低水準の住宅ローン金利 から住宅取得能力指数は 1 月に 206.1 の過去最高水準へ上昇した。このように住宅市場 を巡る環境は改善を示しているものの、住宅価格の下落持続、金融機関の引締め気味の 貸出基準、依然 8.0%台の失業率が住宅需要を抑制、住宅着工件数、許可件数の伸びは緩 慢だ。 当資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、金融商品の売買や投資など何らかの行動を勧誘するもの ではありません。ご利用に関しては、すべてお客様御自身でご判断下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。当 資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、当室はその正確性を保証するものではありません。 内容は予告なしに変更することがありますので、予めご了承下さい。また、当資料は著作物であり、著作権法により 保護されております。全文または一部を転載する場合は出所を明記してください。 BTMU FOCUS USA Diary/March 21, 2012 Page 2