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ケアプラス - Biglobe

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ケアプラス - Biglobe
親愛なるケーララ寄金に応じていただいたみなさまへ
島岡
光一
次に三つの文書を掲載します。昨年暮れのスマトラ沖大地震に端を発するツナミ大災害から、南インド・
ケーララ州民を復興援助しようと呼びかけましたところ、本年4月17日までに20万円のご喜捨いただ
きました。しかし、当地のツナミ被害は軽微であり、すでに国際支援の手が差し伸べられているとの報告
が現地から参りまして、日本・ケーララ友好協会(理事長
島岡光一)の理事会において、これを貧困な
家庭の子ども達に贈呈しようと方針を変えました。そしてそのことをホームページを通じ極力個別にドナ
ーのみな様からご意見を伺いましたところ、理事会の決定に異存はないとのご意向でしたので、本年9月
21日にケーララ州トリバンドラムにある地域ガンセンターのホールにおいて、メディアと多くの子ども
達、患者たち、病院関係者の前で、NGO「ケアプラス」という団体に贈呈式を挙行しました。前日の2
0日にも翌日の22日にもこの模様が新聞(英字新聞、現地語新聞いずれにも)に報道されました。いず
れその新聞の切り抜きをもアップしたいと思いますが、とるものもとりあえず、みなさまにご報告申し上
げ、当協会を代表いたしまして感謝の意を表したいと思います。
なお、当協会の今後に関しては理事の間で個別に話し合いを続けているところでございます。今後とも
なにかとご協力を賜りたく存じます。
埼玉大学があたかも関与したかの表現がありますが、島岡個人の肩書きが注目されただけであって、多
くの大学以外の方々の寄金であることは、現地の方も承知していることを付言いたします。
2005年10月12日
ケアプラス(CARE PLUS)の教育リハビリに関する説明
当ケアプラスは日本の埼玉大学からおいでいただいた私たちのきわめて重要なゲストに
教育支援プログラムに関する簡単にご説明をすることを誇りとするものであります。
ケアプラスはトリバンドラム(南インド・ケーララ州の州都―島岡)の地域ガンセンタ
ーと連動して活動している公認慈善団体であります。その中核の一つとして、トリバンド
ラム内とその周辺地域において、この病院の緩和ケア病棟に来ることができないような「緩
和治療必要ガン患者」に「治療を越えるケア」(Care beyond Cure)を提供するものであり
ます。私たちが患者とその家族を接触して、最も多くのばあい、彼らの最後の遺志は自分
達の遺児たちが学業を続けられるかどうかということにあることを知りました。そこで私
たちは今日まで105人の学生を認定し、個人スポンサーによって彼らの学業を継続させ
ました。現時点では、私たちは保育園から大学院までの70人の学生(生徒)を支援して
おります。私たちの団体は学校に通学する子ども達に年3000ルピー(約8400円―
2005年9月現在)、大学生には6000ルピーを提供できるスポンサーを見つけなけれ
ばなりません。10の大学院と専門学校学位がカリフォルニアのCDRF(小児病研究基
金―島岡)から支援を受けていますし、10人の成績優秀な学童がドイツの小説家、マリ
ア・テレッセエ様から支援を受けております。私たちの学童のうち8人が先学年(ケーラ
ラは6月から次の年の5月が1学年―島岡)でそれぞれのクラスで首席を採りました。こ
の8人の子どもが現在就職しています。ケアプラスは学生の成績を緊密にモニターしてお
り、彼らがよく勉強できるよう、生活向上するよう激励しております。私たちはそれぞれ
のクラスの先生によって署名された期末試験の報告のコピーを求めております。
私たちが当面している問題は、彼らのうちのあるものはその現行の学業を終えてしまっ
て効果が上がらないものがいるということです。ここにこそ、私たちは彼らを、医療補助
課程、準看護師・助産士課程、コンピューター・プログラム、映画複写・製本技術、DT
P(デスク・トップ・パブリッシュ―コンピューターを用いて版組を作る技術―島岡)課
程、縫製課程のような職業訓練プログラムへ転向させることを助ける必要があると思われ
る次第です。
新学期前に、私たちの教育リハビリの成果を全面的に向上させるために、私たちは一日
合宿(“スネハスパラサム”<マラヤラム語>すなわち「愛のふれあい」)を実行します。
公式の会議の後、2人の教育関係者が招待されて学生達に講演をします。「医療合宿」は私
たちの医師団によって行われます。ヴィタミン剤や他の必要な薬を与えます。視力検査・
歯の検査もまた行われます。それと同時に、子ども達一人一人の片親が著名なカウンセラ
ーからカウンセルを受けます。午後のセッションでは子ども達のために競争やゲームが行
われます。このプログラムは、子ども達一人一人に、個々の学生が要求する必要なすべて
の項目を含んでいる教材道具一式を贈ることでしめくくります。制服、ノート・文具類、
学校カバン、傘や靴・靴下類がその一式の中に含まれています。重要なことですが、個々
の学生の旅費を返済します。
ケアプラスは「地域ガンセンターの生涯政策のためのガンケア」のもとに学生一人一人
を助けて参りました。
教育リハビリにかんするこの説明を終えるにあたって、地域ガンセンターの院長B・ラ
ジャン医師や「苦痛・緩和ケア局のHOD(不詳―島岡)のチェリアン・M・コシィ医師
に、彼らの時宜に適ったアドバイスと支援の継続にわたしの感謝の意を表します。
トリバンドラム
2005年9月20日
ケアプラス
事務長
訳者(島岡光一)註:ここに訳出した文書は2005年9月22日に挙行された「日本・
ケーララ友好協会」(理事長島岡光一、本部東京都)からの8万ルピー寄金贈呈式に先立っ
て、予備会談の席上で島岡が求めたケアプラスの責任ある説明文の「案」である。従って、
事務長の署名がない。しかし、正式文はこの文案を少し簡略にしたもので、しかも過去数
年にわたったケアプラスの活動記録を記した報告書を添付したものには、2005年9月
16日付けの同事務長のチェリアン・フィリップの署名がある。
ケアプラスの説明に当たって終始、私たちとケアプラスとの仲介をしてくれた女性が、
ボランティアのケアプラス理事のショバ・ジョージという女性だ。実は後日23日に、シ
ョバ・ジョージの実家に、谷本多美子、佐藤京子、りこ(中)とぼくとの4人で訪問して
歓談した。その時に、ショバ・ジョージの実父で、外科医で、高齢にもかかわらず執刀し
ているという方と親しく話をする機会をえたが、その父親がケアプラスの医師団を形成し
て、実際に家庭訪問をしているとのことだった。
写真はショバ・ジョージで実家にて。
ケアプラスからの感謝状
感謝状の訳
理事長:ジョージ・ヴァルゲセ博士
事務長:チェリアン・フィリップ氏
副事務長:ジャヤラジし
会計:ジェガ・トーマス夫人
理事
モリィ・マスュー博士
J.アジス・クマール氏
ショバ・ジョージ夫人
アヌ・クリエン夫人
ゲーサ・ラジャゴパール夫人
P.T.ラーサ博士(地域ガンセンターの代表)
パトロン:(略)
2005年9月21日
島岡
光一教授(日本・埼玉大学)殿
親愛なる教授
私たちは日本の埼玉大学からおいでになったあなた方のチームによってなされた8万ルピーの御喜捨
を、喜びをもってお受けいたします。
ご存じの通り、ケアプラスは今や発足3年目を迎えております。私たちは終末期の病めるガン患者に
家庭訪問をしておりますし、また教育支援を与えることによって、彼らに依存している子ども達にリハビ
リを施すことで支援してもおります。私たちの受給者の大半は極貧層の人々です。私たちはあなた方の支
援に対して真に感謝しております。ケアプラスの私たちすべてからあなた方に心からの感謝を。
温かい敬意とともに
(署名)
チェリアン・フィリップ
事務長
レシート
マラヤラム・マノラマ(マラヤラム新聞)
2005年9月22日
第2面
THE NEW INDIAN EXPRESS
2005年9月22日付け
第4面
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