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ふれ食新聞28年5月号 - 社会福祉法人千葉市社会福祉協議会

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ふれ食新聞28年5月号 - 社会福祉法人千葉市社会福祉協議会
平成 28 年5月発行第 135号
新
れ
千葉市社会福祉協議会
地域福祉推進課推進係
聞
TEL:043(209)8869
FAX:043(312)2442
http://www.chiba-shakyo.jp
く
爽やかな新緑の季節になりましたね。お天気続きの GW を終え、
気持ち新たに今期の本番が始まった気がします。ふれあい食事会も
4 月より会場やメンバーを新たに始動する地区部会も多く、晴れやか
な雰囲気で開催されております。その様子をご紹介
すると共に、今月は夏を先取り、暑くなってきたら気を付けて
ほしい高齢者の生活のポイントについて取り上げます。
訪 問 日:平成28年4月9日(土)
会
場:打瀬公民館
:行事実施型・会食方式
美浜区
ちょうど桜が満開に
咲く時期に、打瀬地区部会
でふれあい食事会が開催
されました。
2 段重に盛り込まれた
お弁当は、菜の花があしら
われ、まさにお花見弁当♪
鯵のサンガ焼きや桜海
老の天ぷら、味のよく浸み
~献立表~
①ご飯(菜花飾り)
④豚肉の生姜焼き
⑩味噌汁(アオサ・豆腐) た煮物と、魅力的なメニュ
ーに、参加者の皆さんは
②春キャベツのお漬物 ⑤鯵のサンガ焼き
③ミカンの寒天
⑥桜海老と玉葱の天ぷら
テーブルごとに感想を伝
⑦煮物
え合いながら、美味しそう
⑧野菜の酢漬け
⑨煮豆
会場の窓からは、桜の木の下でお花見を
楽しむ子供たちの姿がみられました。
お口の体操をした後、
素敵なお食事に感謝して
「いただきます!」
1
に召し上がっていらっし
ゃいました。
献立作成、試作会と幾度も検討し、本番の前日には念入りに下準備を
して臨んだお弁当は、ほんとうによく考えられているなぁ、と感心させ
られました。玉葱の天ぷらは、新玉葱だと少しベチャっとしてしまうか
らと普通の玉葱を使い、サンガ焼きはレモンを添えても絞らない人も多
いからと、あらかじめ数滴レモン汁をかけてあげていました。初めは白
米だけだったご飯も、味気ないからと、間にゆかりをふって 2 層にし、
上には菜の花に見立てた卵を飾るアイディアを
プラス。試食をしないと気付かないだろうな、
という気配りが随所にありました。
あまりの素敵なお弁当に、今回初めて参加
された方は、「以前住んでいた町では、こんな
お食事会はなかったわ。」と、美味しそうに
食べながら何度も何度も喜んでいました。
美味しく、食べやすく、美しくを
よく考えて調理されていました。
緑区
食後のコンサートでは、地元に住む 19 歳の青年による弾き語り
を楽しみました♪英語の歌詞はちょっと難しかったけど、
ムードのある旋律に、体をゆらしながら、聴き入っていました。
訪 問 日:平成28年4月13日(水)
会
場:土気公民館(会食:昭和の森公園)
実施方法:定期実施型・会食方式
~献立表~
①鮭ずし
②鶏肉の天ぷら
③ひじき煮物
④酢豚
⑤野菜サラダ
⑥蕪の漬物
⑦バナナ
⑧おやつ
土気地区部会では、桜咲く 4 月のふれあい食事会を、昭和の森公園
の青空の下で開催しました。この時期のお花見食事会は、毎年の恒例
行事。春を意識した鮮やかな彩りのお弁当と、ピクニックならではの
お菓子の詰め合わせもついて、楽しいお食事会となりました。
調理は、いつもより早く仕上げなければならないので大忙し。
献立担当のボランティアさんに指示を仰ぎながら、スピーディー
に進められました。どんなに大量でも、目分量でピタッと決める
味付けはお見事♪めりはりのあるメニューでとても美味しい
お弁当でした。
2
新しいメンバーを歓迎♪
外だと歌声も自然と大きくなります♬
輪投げ、結構難しい。。
。
少し風の強いお天気でしたが、気持ちのよい青空の下で食も進み、みなさんペロリと完食。
おやつまで手を伸ばしていました。
公園までの利用者さんの送迎、大きなブルーシートを
敷いて外での会場設営、食後のレクリエーションの企画と、
ボランティアさんの活躍は素晴らしく、本当に繋がりの
強い地域だなぁ、と感じます。
桜をバックに皆で記念撮影し、いい記念になりましたね。
また来年も、お花見食事会楽しみです。
稲毛区
訪 問 日:平成28年4月14日(木)
会
場:草野公民館
実施方法:定期実施型・配食方式
~献立表~
①ご飯
②鮭の南蛮漬け
③肉じゃが
④煮豆
⑤大根の一夜漬け
⑥だし巻き卵
⑦小松菜のごまマヨネーズ
⑧浮島
草野地区部会は、毎月 2 回ふれあい食事サービスを行っています。月 2 回ともなると、
献立作りもさぞかし大変だと思いますが、そんなことを全く感じさせない
充実した献立内容で、とても美味しかったです。
定期実施型でよく思うことですが、作業の流れを皆が把握していて
とてもスムーズに整然と調理されていると感じます。草野地区部会も
例外ではなく、調理班も決まっていてチームワーク良く、野菜や切りもの
の班、主菜担当の班、デザートの班と、担当の調理作業をてきぱきと
行なっていました。主菜担当の班にきて、「ここの班は
いつも美味しそうなものを作っているわね~」
と他の班のボランティアさんがつぶやいている
のが面白かったです(*^_^*)
3
出来上がった料理は、
全てバットに広げしっかりと冷ましてから
盛り付けに入っていました。
力を入れている手作りデザート、今回は「浮島」でした。ハンドミキサー
で卵白を泡立てている光景だけで、難しいものを作っている気が
しますが、みなさん慣れていて楽しそうでした。出来たての型から
外したふっくらした浮島に、思わずほおずりしたくなりました。
配食に伺うと、みなさんとてもお弁当を楽しみにしていてくださるそうです。ある男性
利用者さんは、庭のお花を玄関に飾って待っていてくださるそうです。時間になると外で
待っていてくれる方や、手作りされた包み紙を大事にとっている方も多く、そんな利用者
さんの様子は、ボランティアさんの大きなエネルギーになっているようでした。
お弁当箱は、使い捨てではなく、
配食の際に前回分を回収しています。
毎回お手紙を入れてくれる方もいて
素敵な交流が続いています。
お弁当の包み紙を、張り貯めた玄関ドア。
毎回手作りされた可愛い包み紙も
楽しみの一つのようです。
集めているファンも多いとか。
嬉しいですね♪(*^_^*)
美浜区
訪 問 日:平成28年4月20日(水)
会
場:磯辺地域ルーム
:施設利用型・会食方式
~献立表~
①ご飯
②鮭のチーズピカタ
③ふわふわ鶏つくね
④長芋の赤ワイン煮
⑤キャベツと胡瓜の酢味噌和え
⑥ひじきの煮物
⑦抹茶白玉
⑧味噌汁
磯辺地区部会は、長年調理を続けてきた真砂コミュニティーセンターの移動に伴い、
この 4 月から新たに磯辺地域ルームで施設利用型のふれあい食事会をスタートさせました。
月2回の食事サービスは、1 週目は配食方式、3 週目は会食方式と、多くの利用者のニーズ
に答えられるようになっており、今回は会食の第1回目でした。
食事はお弁当に変わりましたが、汁物だけ
は温かいものを出してあげたいと、会場の
ミニキッチンでゆずの会の調理ボランティア
さんが腕を振るわれていました。汁物が
あることでホッとできますね。
新たな会場は、光がたっぷり注ぎます。
4
皆さん思い思いに会話を弾ませていました。
カフェバルコニーのお弁当は、チーズ
ピカタや長芋のワイン煮など、今までと
はまた雰囲気の違った新しい献立の数々
で、楽しんでいただけたようです。
会食後には、広くなった会場で、サッ
クスの演奏に酔いしれました。曲に合わ
せて歌を歌い、手拍子まで始まって、楽
しい一時を過ごしました。
花見川区
訪 問 日:平成28年4月23日(土)
会
場:横戸台集会所
実施方法:施設利用型・会食方式
~献立表~
①ご飯
②鮭の照り焼き
③ほうれん草の胡麻和え
④切干大根
⑤青梗菜と筍のザーサイ炒め
⑥卵焼きと蒲鉾
⑦グレープフルーツ
⑧かき玉汁
横戸台集会所で行われているふれあい食事会に伺ってきました。
年度初めということで、新たに役員となった自治会の方々も参加され、
大人数の賑やかな食事会となりました。
お弁当は、はつらつ道場より。汁物も寸胴鍋で一緒に配達されてきます。
美味しいお弁当を囲み、みんなで集まって食べられることが嬉しそうでした。
食事の後は、歌をうたいました。健康体操に加えて、歌は今年から始められ
たとのこと。立派な手作り歌集を見ながら、ピアノの生伴奏に合わせて、大きな
歌声が響きました♪次々出されるリクエストに瞬時に
対応される伴奏ボランティアさん、凄かったです!
テーブルは、集会所庭のお花で飾られ、手作り感いっぱ
いのアットホームな食事会でした。
横戸台は、ボランティア活動が活発で、
ボランティアの会の方が送り迎えを手伝
ったり、ヘルパーさん付き添いでの参加も
受入れたりと、一人でも多くの方が安心
して参加できるよう工夫されています。
街全体で守っている食事会だな、と思いました。
5
「お誕生日おめでとうございま~す!」
みんなで歌と花束のプレゼント♪
打瀬地区部会より
『鯵のサンガ焼き』
〈材料〉(10 人分)
・鯵
10 尾
・長ねぎ
1本
・生姜
40g
・味噌 大さじ2~3
・酒
小さじ2
・醤油
小さじ1
・大葉
10 枚
・ごま油
適宜
〈作り方〉
①鯵は 3 枚におろし、皮をひき
骨をとって細かく切る。
②長ねぎと生姜はみじん切りにする。
③まな板の上で、①②と味噌を包丁でたたき混ぜる。
④最後に、酒と醤油を加えて軽く混ぜる。
⑤④をお好みのサイズに丸め、大葉を巻いたら
ごま油で両面を焼く。
※お好みで、スライスしたレモンを添える。
草野地区部会より
『鮭の南蛮漬け』
〈材料〉(10 人分)
・生鮭
10 切れ
・揚げ油
適量
・長ねぎ
1本
・人参
1/4 本
・酢
100cc
A ・砂糖
25g
・醤油
30cc
・塩
小さじ1
・だし汁 120cc
〈作り方〉
①生鮭は、骨を抜き 3 等分にそぎ切りにする。
長ねぎと人参は、それぞれ 4cm 長さの千切りにする。
②大きめのバットに、A の調味料を合わせてよく混ぜ、
そこに長ねぎと人参を入れて浸ける。
③生鮭にまんべんなく小麦粉を振り、油で揚げる。
中まで火がとおったら、熱いうちに②に浸して
30 分以上浸け込む。
④長ねぎと人参がしんなりしたら、味が浸みて
いるか確認して出来上がり。
『浮島』
〈作り方〉
〈材料〉 流し缶 21cm 一個分
①ボウルに、こしあん、卵黄、半量の砂糖を入れ、
・こしあん
250g
白っぽくもったりするまでよく混ぜ合わせる。
・砂糖
30g
②卵白は、ハンドミキサーでよく泡立て、途中で
・卵黄
4個
残り半量の砂糖を加えて角がたつまで泡立てる。
・卵白
2個
③①にふるっておいた薄力粉を加えて混ぜ合わせ
・薄力粉
大さじ2
たら、②の 1/3 を加えてよく混ぜる。これを、
②に加えて泡を潰さないようゴムべらでサックリ
と混ぜ合わせる。
④オーブンシートを敷いた流し缶に③を流し入れ、
蒸し器で 30 分蒸す。
⑤蒸し上ったら、型からはずして冷まし、切る。
6
『こまめな水分補給』
夏の時期、熱中症で救急搬送される人の約半数は 65 歳以上の高齢者
です。レジャーやスポーツをしたり、炎天下に外出する機会は少ない
はずの要介護高齢者も、熱中症で搬送される人は少なくありません。
現代の気密性の高い集合住宅では、日中にコンクリートが吸収した熱が
夜に放射され、就寝中に熱中症を発症することもありますので、
昼夜を通しての水分補給を心がけましょう。
こまめな水分補給に欠かせないのは、面倒にならない環境作り!
朝のうちに、ポットで保温しておく温かいお湯と、常温で飲める
湯冷ましやお茶を 1 日分(約1.5L)用意しておき、身近な所に
置くようにしましょう。喉が渇いたと感じなくても、少しずつ頻繁
に飲むようにしましょう。
トイレを嫌がる高齢者も多いものですが、トイレに行きたくなるのは
健康な証拠!と思って、日中も寝る前も水分補給を心がけましょう。
『夏バテしない栄養管理』
暑くて食欲のない時期、簡単にそうめんだけですませよう、と
さっぱりとした食事で済ませることが多くなりませんか?
高齢者がこのような食事を続けると、あっという間に栄養不足になり、
体重が落ちてしまいます。食事が減って水分摂取ばかりが増えると、
胃液が薄まって、食欲不振の原因にもなります。毎日ちゃんと食事を
していると言っても、あっさりとした炭水化物や豆腐類ばかりになっていないか注意して
いきましょう。
家で分かる低栄養の指標は、BMI※が 18.5 未満、又は半年で体重が 3%以上ないし2
~3kg 減ったかどうかが目安となります。高齢者の体重減少は、筋量の減少を伴うこと
が多く、体力と免疫力の低下につながります。この低栄養予防に必要なのは、良質のたん
ぱく質摂取!良質なたんぱく質とは、肉・魚・乳製品などの主に動物性と、豆類です。必
須ビタミンを豊富に含んだ野菜を組み合わせた献立にするとなお良いでしょう。
※BMI=体重
kg÷(身長m)2
18.5 未満
18.5~25 未満
25~30
30 以上
やせ
標準
肥満
高度肥満
7
そうめんでも、栄養アップメニュー!
○豚肉薄切り
●キムチ
●すりごま
●砂糖
●醤油
●ごま油
適量
適量
大さじ2
小さじ1
小さじ1
小さじ 1
○好みの具(ササミ・卵・野菜)
●味噌
小さじ1
●醤油
小さじ 1/2
●顆粒だし 小さじ 1/2
●砂糖
小さじ 1/3
○豆乳 150cc ○酢 少々
茹でたそうめんに豚しゃぶをのせ、混ぜ合わせ
ておいた●をその上にのせる。刻んだ万能葱を
回しかけて、具と麺を混ぜながらいただく。
先によく混ぜ合わせて置いた●に豆乳を少しずつ
加えて溶き混ぜる。酢を加えてかつお節も入れる。
これにそうめん、お好みの具をつけていただく。
食欲アップには、ニンニクの香りや醤油の焦げる香りなどで嗅覚に働きかけたり、涼
しげなガラスの器に盛り付けて目で欲しがる効果に働きかけることも有効です。
『サルコペニアを予防する』
サルコペニアとは、加齢にともない筋量が失われることを意味します。
活動量が減り、筋量・筋力が低下すると身体機能が低下するため、
日常生活動作や生活の質にも大きく影響します。少し動いただけで
疲れてしまったり、インフルエンザや肺炎などの感染症にもかかり
やすくなります。また、昔のように動けない、歩けないといった
失望意識は、高齢者に喪失感を感じさせ、生活への意欲の低下にも
繋がります。
高齢者がサルコペニアを予防するためには、負荷の軽い運動を、一回の時間は短く、何
回か行うことが効果的です。こうした運動は、継続することが大切なので、自宅や室内な
ど安全な場所を利用して楽しく続けられるような内容だとよいでしょう。
『片脚立ち』
ゆっくりと5~6回繰り返す。
1日3回行いましょう。
左右1分間ずつ
1日3回行いましょう。
肩幅より少し広めに
足を広げて立つ。
床につかない程度片脚を上げる。
サルコペニアは、低栄養と密接な
関係にあります。必要なエネルギー
と栄養素摂取を維持しながら体を
動かすようにしていきましょう。
【参考文献】
・ケアマネージメントオンライン
介護支援専門員サイト HP
・糖尿病ネットワーク HP 資料室
膝がつま先より前
にでないように、
おしりを後ろに引
くように身体をし
ずめる。
『スクワット』
編集後記
草木、野菜がぐんぐん育つ季節になりました。温かい
季節になってくると、ふれ食のお弁当の内容がガラッと
変わってくるので、とても楽しいです。菜の花や筍があっ
という間に終わったかと思えば、今日は茗荷が使われてい
て初夏を感じました。旬の食材を食卓に取り入れて、食事
でも季節を感じられたら素敵ですね。でも、夏の野菜は、
胡瓜や茄子やトマトなど体を冷やすものが多いので
一度に食べ過ぎませんように。
編集 石田
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