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UTMアプライアンス市場にNECブランドで本格参入【BCN 2008 .11.17号】
NEC特集 セキュリティニーズが高まるなか、その管理・運用コストが新たな課題となっている。UTMアプライアンスは、この課題に対するひとつ の解として注目され、市場のトレンドとなりつつある。NECは、新たに開発したアプライアンス専用のプラットフォームに、チェック・ポイ ント社のセキュリティプラットフォームを搭載した「UNIVERGE UnifiedWall」を発表した。11月から順次販売開始する。 UTMアプライアンス市場に NECブランドで本格参入 チェック・ポイント社とのコラボレーションを実現 トに誘導してスパイウェアやウイルス UNIVERGE UnifiedWall ミスの可能性を低減させるのだ。 などを感染させる方法もある。これら つまり、 「UNIVERGE UnifiedWall」 の対策として、アンチスパムやURLフ を導入することによって、複数のセキ ィルタリング、アンチウイルス、アンチ ュリティ対策ソフトを導入するよりもト スパイウェアなどが必要になる。 ータルコストを抑え、システム管理者 セキュリティニーズが高まるなかで、 の運用管理負担の低減、障害の切り分 セキュリティソリューションの導入・ け負担などの問題が回避できる。 管理・運用にかかるコストもまた、増 加傾向にある。専門の対策ソリューシ ョンを導入すると、それにかかる工数 信頼と実績のある チェック・ポイント社との連携 も増大する。セキュリティを確保する UNIVERGE ソリューション推進本部 UNIVERGE 市場開発部 マネージャー 三浦 敏春 氏 ために、ソリューションの導入コスト 「今回、ファイアウォール製品では、 だけでなく、管理者の負担も大幅に増 業界で定評のあるチェック・ポイント社 大してしまうことになる。 製アプライアンスUTM-1のセキュリティ 「セキュリティソリューション」は必 プラットフォームを採用しています。ま 要ではあるものの、安易に導入できな た、ハードウェアには、アプライアンス いというジレンマがある。特に中小企 専用のプラットフォームを新規開発しま 業では、その傾向が顕著だ。 した。当社はもちろん、チェック・ポイ そこで注目されているのが、UTM ント社も、このプラットフォーム上で動 生産性を向上させるという目的でオ (Unified Threat Management: 統 合 作検証を行っており、信頼性と安心感を NECブランドの UTMアプライアンスを投入 第一システムソフトウェア事業部 セキュリティグループ マネージャー 鹿島 謙一 氏 った煩わしさが一切ない。 販売店の提案の幅を広げる 「UNIVERGE UnifiedWall」 フィスオートメーション化が進められ 脅威管理)アプライアンスだ。 高めています」と、第一システムソフト ている昨今、企業には数多くのIT機器 「UTM市場が伸長しているというの ウェア事業部・セキュリティグループ・ 「 “UNIVERGE UnifiedWall”の場合、 が導入・運用されている。それらの機 は、多くの調査会社の資料でも明らか マネージャーの鹿島謙一氏は語る。実 ハードウェアからソフトウェアまで、当 器は、それぞれネットワークに接続さ で、お客様からの問い合わせなども実 は、チェック・ポイント社が自社製で 社が一括サポートいたします。このよ れることによって、さらなる効率化を 際に増えています。そこで、NECブラ ないハードウェアでUTM-1のセキュリ うな製品の場合、製品の機能・特徴だ ン ド のUTMア プ ラ イ ア ン ス と し て ティプラットフォームを実装するのは、 けではなく、サポートが非常に重要だ 実現した。ネットワークをインターネッ トに接続して使うケースも多く、その “UNIVERGE UnifiedWall”を開発しま 「UNIVERGE UnifiedWall」が 初 め と思います。当社製品であれば、全国 結果、非常に多くの情報が世界に流通 した」と、UNIVERGEソリューション てだ。両社の連携が非常に密であっ するようになった。 推進本部・UNIVERGE市場開発部・マ た からこそ、実 現し た 製 品 で ある。 が強力にサポートしますので、お客様 こうしたなかで、 「セキュリティ」と ネージャーの三浦敏春氏は語る。 高可用性を求める現場の場合、冗 も安心してご利用になれると思います」 のサービス拠点のサービスエンジニア いう新たな課題が浮かびあがってい 「UNIVERGE UnifiedWall」は、ア ン 長化構成であっても導入可能だ。ま (三浦氏) 。 る。ネットワークには、さまざまな脅 チウイルス/アンチスパイウェア、ファ た、 「UNIVERGE UnifiedWall」は、 威が渦巻いている。なかには、ボット イアウォール/VPN、不正侵入/検知 複数機能を使う場合も追加ライセン のように犯罪目的で使われるものも少 「UNIVERGE UnifiedWall」では、 「UNIVERGE UnifiedWallソフトウェ /防御、アンチスパム、URLフィルタリ スが発生しない。標準でアンチウイル なくない。ネットワーク活用が進むと、 ング、Webアプリケーションファイアウ ス/アンチスパイウェア、ファイアウ 電話や電子メール、FAXによる問い合 おのずとこれらの脅威への接点も増え ォール(オプション)などのセキュリテ ォール/VPN、不正侵入/検知/防 わせやパッチ、バージョンアップソフ る。さらに、複数の脅威がそれぞれ連 ィ機能を1つの機器に統合した製品で、 御、アンチスパム、URLフィルタリン トウェアの提供を行う。 アサポートサービス」を購入した場合、 携して攻撃する方法も一般化しており、 ネットワークを集中管理する。優れた グの機能を利用できる。パターンファ 「 “UNIVERGE UnifiedWall”は、エ 単一の対策ソリューションでは太刀打 統合管理は、複数のゲートウェイが存 イルをアップデートするためには、別 ントリーモデルである“UNIVERGE ちできない状況になった。例えば、ス 在した場合でも設定を集約管理できる 途SmartDefenseサービスの契約が必 UnifiedWall 1000”から順次投入して パムメールを媒介し、悪意のあるサイ ため、管理者の負担を軽減しつつ設定 要になるが、非常にシンプルなライセ いきます。オールインワンタイプなの UNIVERGE UnifiedWallの二重化でセキュリティを強化 インターネット 管理サーバ 内部ネットワーク 冗長化構成を組む場合、 「UNIVERGE UnifiedWall」上の管理サーバで冗長化構成を 管理できるので、別途管理サーバを用意する必要がない。また、管理サーバの冗長化構 成も可能で、より信頼性の高い構成を実現する。 photo by Kouichi Katsuyama ンス体系だと言えよう。通常のUTM で、販売店様からみるとお客様に提案 アプライアンスの場合、機能ごとに追 しやすく、手離れがいい商材になりま 加ライセンス購入の必要があるのだ。 す。当社がサポートサービスもご支援 また、ユーザ ー 数 の 制限もない。 いたしますので、 安心して “UNIVERGE 従 来 は、 ユ ー ザ ー 数 単 位 で の ラ イ UnifiedWall”を販売いただければと センス体 系になっており、利用者の 思います」 (鹿島氏) 。 増加によってライセンスの追加購入 信頼の高いチェック・ポイント社のセ が必要だった。しかし「UNIVERGE キュリティプラットフォームと、新設計の UnifiedWall」の場 合、スル ープット ハードウェアプラットフォームで、新しい 別に3ラインアップが用意されている UTMアプライアンスを開発したNEC。 ため、企業のネットワーク環境に合っ 活性化しているUTM市場の台風の目 た製品を選定することができ、そうい となるか。今後の動向に注目したい。 この特集記事は、週刊BCN 2008年11月17日発行Vol.1260に掲載されたものです。