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1 H25.11
H25.111
ま え が き
名古屋市では、昭和 63 年4月に「名古屋市歩行者系サインマニュアル」を策定し、以来こ
れまでこのサインマニュアルに基づく歩行者系サインを設置してまいりました。
また、平成 7 年3月に、サイン本体の見やすさ表現のわかりやすさ、掲出情報の内容、メイ
ンテナンスなどの問題点及び今後の高齢化・国際化の進展など社会状況の変化へ対応したサイ
ンへの改定を行いました。
しかし、その後の社会状況の変化によるさらなる国際化や、ピクトグラムの標準化など、い
くつかの課題への対応が必要になってきました。
こうしたことから、以下の方針に沿って現行のサインマニュアルを改定することとしました。
①現行の歩行者系サインマニュアルによって設定されたサインの基本的な体系は維持する。
②全市案内サイン、地域案内サイン、地区誘導サインについて、現行の規格を生かしつつ表
示面の見直しを行い機能の向上を図る。
③国際化社会に対応するために、英文以外の多国語表記について規定する。
④わかりやすいサインとするために、標準的なピクトグラムを採用する。
⑤わかりやすいサインとするために、ひらがなの併記について規定する。
⑥その他見やすいサインとするための配慮をする。
このような方針に沿って改定され、まとめられた今回の「名古屋市歩行者系サインマニュア
ル」が、関係部局において活用され、今後のわかりやすく、魅力あるまちづくりに一層貢献で
きることを期待するものです。
平成 14 年9月
名古屋市住宅都市局
1
改定経緯と体制
・昭和63年4月
「名古屋市歩行者系サインマニュアル」策定(平成元年3月完成)
・平成7年3月
「名古屋市歩行者系サインマニュアル」【改定版】策定
・平成13年6月~平成13年10月
歩行者系サインマニュアルの見直しに関する庁内勉強会(第1回~5回)
・平成13年11月
第3回広告・景観審議会(サイン部会設置)
・平成13年12月
第1回広告・景観審議会サイン部会
・平成14年2月
第2回広告・景観審議会サイン部会
・平成14年3月
歩行者系サインマニュアルの見直しに関する庁内勉強会(第6回)
・平成14年3月
第3回広告・景観審議会サイン部会
・平成14年6月
第4回広告・景観審議会サイン部会
・平成14年8月
第5回広告・景観審議会サイン部会
・平成14年9月
第6回広告・景観審議会サイン部会
・平成14年9月
第9回広告・景観審議会【報告】
(名古屋市歩行者系サインマニュアルの改定について)
名古屋市広告・景観審議会サイン部会
品川 誠(部会長)
高橋敏郎(臨時委員)
伏見清香(臨時委員)
歩行者系サインマニュアルの見直しに関する庁内勉強会
庁内関係課
市長室国際交流課
総務局総合調整部(空港担当)
総務局総合調整部国際博覧会推進室
市民経済局文化観光部観光推進室
市民経済局産業部地域商業課
健康福祉局障害福祉部障害施設課
緑政土木局道路部道路管理課
緑政土木局道路部道路維持課
交通局営業本部企画営業部経営企画課
住宅都市局都市計画部都市景観室
2
目次/Contents.
まえがき……………………………… 1
改定経緯と体制……………………… 2
マニュアルの構成と使い方………… 4
1.歩行者系サインシステム
都市とサイン…………………………
システム化の考え方…………………
サインの種別…………………………
サインの基本デザインの考え方……
2.表記基準
基本原則……………………………… 9
地点名称………………………………10
施設名称………………………………11
道路名称………………………………12
外国語表記……………………………13
名称表現
グラフィックエレメント
3.設計基準
種別と表現
…………………………………………14
タイプフェイス
日本字(主要表記)…………………15
日本字(サブ表記)…………………16
外国語・数字…………………………17
図
ライン・方向矢印……………………18
形
ピクトグラム
種別と構成……………………………20
共通記号………………………………21
個別記号………………………………22
モジュール・作図ガイド……………25
全市案内サイン
目的・本体デザイン…………………26
表示面レイアウト……………………28
全市案内図……………………………29
全市案内図の詳細……………………31
全市案内図インデックス……………32
掲出ランク表…………………………33
設置基準………………………………34
地域案内サイン
目的・本体デザイン…………………35
表示面レイアウト(頭部)…………36
表示面レイアウト(中間部)………37
地域案内図……………………………38
地域案内図の詳細……………………40
地域案内図掲出ランク表……………41
地域案内図掲出基準…………………42
設置基準………………………………43
地区誘導サイン
目的・本体デザイン…………………44
表示面レイアウト(頭部)…………45
表示面レイアウト(中間部)………46
施設名称表示…………………………47
地区案内図……………………………48
地区案内図の詳細……………………50
地区案内図掲出ランク表……………51
地区案内図掲出基準…………………52
設置基準………………………………53
施設誘導サイン
単一表示サイン
表示面の寸法と形状…………………54
目的・本体デザイン…………………55
基本レイアウト………………………56
施設名称レイアウト…………………57
施設名称掲出基準……………………58
地点名称レイアウト…………………59
道路名称レイアウト…………………60
カタカナ名称レイアウト……………61
設置基準………………………………62
4.マニュアルの運用
5.資
5
6
7
8
運用のシステム………………………63
メインテナンスについて……………64
料
…………………………………………65
3
マニュアルの構成と使い方
本マニュアルは、市の設置する歩行者系のすべてのサインの基本となるべきものであり、各部局の担当者
が歩行者系サインの設計を行う場合の手引きとして活用する。
本マニュアルは次の7つの項目によって構成している。
1 「歩行者系サインシステム」では、都市内での市民の最も基本的行動様式を基本にしたサインシステム
の概要をまとめた。
2 「表記基準」には、地点の名称、施設の名称などの表記の仕方、文字、ピクトグラム、図形などの表記
の仕方についてまとめた。特に外国人のために外国語表記をする場合の表記の仕方についても示した。
3 「設計基準」には、板面寸法などのサイン規格、情報の掲出基準、サインの設置高さや設置例などの設
置基準をサインの種類毎に示した。
4 「マニュアルの運用」には、本マニュアルの運用上の留意点、メインテナンスの留意点などについて示
した。
5 「資料」には、英文表示要領などを示した。
マニュアルの構成
4
歩行者系サインシステム
1
1-1 都市とサイン
P.5
1-2 システム化の考え方
P.6
1-3 サインの種別
P.7
1-4 サインの基本デザインの考え方
P.8
歩行者系サインシステム
1 1|都市とサイン
■
都市の地理的情報を得るてがかりはサイン、標識だけにあるのではない。広告、看板、遠くからでも目につくような
建築物、構造物、地域のランドマーク、自然の地形、街のたたずまいといったものも道しるべの役割を果たしている。
また、意識的な構造物やデザインがなくても都市の自然な成長発展や周到な計画によって作られた街では、ことさらな
標識類の設置がなくてもかなりの情報を得ることができる。
しかし、急激な成長をとげ過密化、複雑化した都市では外来者やその地理に不案内な人はもちろんのこと、市民にと
ってもわかりにくい街となっている。このため、目的地に円滑に到達するための補助手段として、サインが必要となる。
5
歩行者系サインシステム
1 2|システム化の考え方
■
地理に不案内な人が目的地に円滑に到達できるようにするためには、案内標識が人の動きに即して体系的に設置され
ていることが必要であり、そのためには、模式図(下図)のように案内標識をシステム化していくことが必要である。
本マニュアルは、名古屋市の公道路面上及び公道に面して、歩行者のために市が設置する標識を対象としており、以
後このマニュアルで使用する「サイン」とは歩行者を対象とした案内標識の意味に使用する。
ただし、以下のものは対象から除く。
1 公共交通機関関係およびその事業施設空間に設置されるもの
2 交通標識、道路標識など全国共通の標識令に基づくもの
3 観光・文化財・史蹟・遺跡などの案内、解説のためのもの
4 住居表示のためのもの
5 公園・運動施設・文化施設など特定施設ゾーンに設置されるもの
6
歩行者系サインシステム
1 3|サインの種別
■
本マニュアルの扱うサイン種別と表示内容を図示する。
サインの種別
説
明
A.全市案内サイン
全市案内図により市内全域を
案内するサイン
B.地域案内サイン
地域案内図により一定区域内
の道路、施設などを案内するサ
イン
C.地区誘導サイン
地域案内図より狭い一定区域
内の案内及び一定の施設を誘
導するサイン
D.施設誘導サイン
単一施設を誘導するサイン
E.単一表示サイン
地点名称、道路名称など単一事
項を表示するサイン
表
示
内
容
※ A.全市案内サインとB.地域案内サインを併設する場合は両者を併せて「総合案内サイン」として扱う。
※ 「三角柱型サイン」を始め従来の各種のサインについては、できる限り「施設誘導サイン」に改める。
7
歩行者系サインシステム
1 4|サインの基本デザインの考え方
■
歩行者対象のサイン体系を印象づけるためにカラー、書体などサインの基本的な要素(グラフィックエレメント)を
はじめ基本的な事柄を次のように定める。
基本カラー
日塗工 A45-40P(グリーン)<近似>マンセル5G4/8 ※日塗工は2001年A版
使用書体
日本字 ゴナB(電算写植の場合は新ゴBを使用する。
)
英字
ピクトグラム
ヘルベチカボールド
表示目的に応じ2種のグループよりなるパターンを設定した。
共通記号
地図表現
個別記号
表現域の大小により3種のレベルを設定した。
全市案内図
地域案内図
地区案内図
文字表記
日本字、英字(必要に応じてその他の外国語)
、ピクトグラムで表記する。
表示方法
施設誘導サイン・単一表示サインの表示板面(ヨコ750㎜×タテ225㎜)のレイアウトを基準とし、地
域案内サイン、地区誘導サインはこれを展開発展させる。
※地域によるデザインの特例について
本市では昭和62年に都市景観基本計画を策定し、地域の個性を大切にしながら全体として調和のとれた都市景観づ
くりをめざしている。
歩行者系サインでは、起点から到達点へのスムーズな案内・誘導を行うため、統一的なコンセプトにより規格、デ
ザイン、掲出情報をシステム化している。従って、同一システムの中で異なる内容をもつサインがあることは必ず
しも好ましいとはいえないが、名古屋市の景観上、特に重要な地区(都市景観整備地区、町並み保存地区など)に
ついては、地域個性の表現の観点から必要があればデザインに配慮することができる。この場合、色彩及び板面デ
ザインの一部のみ変更できるものとし、原則として、規格、仕様及び他のデザインは変更しない。また、掲出基準
外の施設の情報も加えることができるが、掲出基準に該当する施設の表示は削除しない。
なお、変更にあたっては関係部局で事前に十分な協議を行う。
8
表記基準
2
2-1 名称表現
P. 9
2-2 グラフィックエレメント種別と表現
P.14
2-3 グラフィックエレメントタイプフェイス P.15
2-4 グラフィックエレメント図形
P.18
2-5 グラフィックエレメントピクトグラム
P.20
表記基準
2 1|
|
名称表現
■
基本原則
地理案内に際して必要な情報は、
1 ここは何というところか?
2 目的とする施設・地点はどこにあるのか?
3 これは何という通りか?
の3種であり、本マニュアルではこれらを地点名称、施設名称、道路名称として対応している。
表記の基本原則
1 サインの文字表記は読み取りやすく、直感的に理解でき、誤読、誤解をなくすよう配慮する。
2 同じ表示対象が場所によって違った表現で記されないようにする。また異なる地点や施設の表記の混同が起こらな
いようにする。
(例) ・久屋大通公園/セントラルパーク → 久屋大通公園
・Kanayama Bridge/Kanayamabashi
3 通称や略称の扱い方に問題が起こりやすく、また正式名称が必ずしもわかりやすい表記とはならないので、個別対
象ごとに最も適切な表現を選ぶようにする。
(例) ・真言宗智山派別格本山「北野山真福寺宝生院」 → 大須観音(通称)
4 市民にとって常識的な呼称と外来者の感覚のギャップにも注意する。
9
表記基準
2 1|
■
|
名称表現
地点名称
表記の方法と留意点
1 歴史的由来、伝統性を尊重し市民共通の財産として親しまれている地名を大切にする。
2 ランドマーク的建造物、利用性の高い施設の所在をクローズアップし、実質的な案内機能の充実をはかる。
3 街区、町名の表現、バス停留所、地下鉄駅で採用の名称との矛盾混乱がおこることがあるので、周辺との調整を図
り、円滑な案内に役立つようにする。
4 点から線へのつながりに留意し、でさるだけ周辺との関係が理解できるように配慮する。
道路上の特定地点(多くは道路交差点)を表わす名称には、その背景、成り立ちによって以下のような種類がある。
(事例)
イ 伝統的な町名、字名によるもの
水主町(中村区名駅南)
、布地(東区代官町)
ロ 通り名称、丁目方式によるもの
黄金通五丁目(中村区熊野町)
ハ 交差する二本の道路名の連記で表わすもの
広小路七間町通(中区錦二丁目)
ニ 地下鉄、バス停留所名で表わすもの
御器所(昭和区緑町)
ホ 施設、史蹟、社寺の所在を持って地名とするもの
香流小学校(名東区猪高町)
へ 起源は正確ではないが定着した通称によるもの
法花(中川区法華)
ト 地元住民、商工連合などが採用した愛称によるもの
一柳(中川区打出)
、円頓寺(西区幅下)
事例でみるように実際の表示と違った表記がされることがあるので、上記1~4に示す表記方法を検討し決定する。
10
表記基準
2 1|
■
|
名称表現
施設名称
表記する施設については、各サインの掲出基準にしたがい、対象となる施設を表記する。
通常は正式名称を使用するが、表記対象となる施設の正式名称が長すぎるものや複合的な機能をもつ施設などについ
ては、表示面のレイアウトスペースに収めることがむづかしい場合がでてくる。したがって、サイン表記として可読性
の低いものになることをさけるためには、必要かつ十分な名称表記を採用するのが現実的である。
留意点
1 日常的に呼称されている名称を考慮する。
2 原則として「名古屋市」
「愛知県」を省略する。
3 同種施設で県立、市立など複数ある場合は「県」または「市」の字を冠する。
4 ひとつの建築物または区域が複数の施設を含む場合は総合名称で表記する。
総合名称をもたない、またはあまりポピュラーでない場合は公共利用度の高い施設、一般に良く知られた施設の名
称で代表させることもできる。
掲出基準に該当する施設が複数ある場合は、総合名称の下に列記する。
施設名称の表記例
複合施設の表記例
11
表記基準
2 1|
■
|
名称表現
道路名称
道路名称は伝統的に定着し、今日にうけつがれているものと、比較的新しく設定されたものとがある。本来は通りの
名や街道名であったものが町名化したり、道路の性格が名称となったものもある。また施設の所在が新たに通りの名称
として登場してくる例、商店街が名乗る名称が通り名として定着する例もある。したがって名古屋市において「通」
「小
路」
「本通」
「道」がついても、かならずしも道路名称ではなく、地点・地域名称であることもあり、また双方が並列的
に存在することもある。ここでは、純粋に通行路線としての道路名称を対象に取り上げる。
表記の方法と留意点
1 国道、主要地方道、県道などにおいて日常的に呼称されている名称や、道路に愛称が設定されているものの中から
最もふさわしい名称を選択し決定する。
(下図参照)
なお、国道については( )書きで併記し、また特に必要がある場合は他の名称を( )書きで併記する。
2 ふさわしい名称がない場合は、緑道、コミュニティ道路など他にネーミングされたものがあれば、可能な限り表記
する。
12
表記基準
2 1|
■
|
名称表現
外国語表記
表記の方法
1 原則として全ての日本語表記に英文を併記する。ただし、交通機関やその他の施設など、必要に応じて英文に加え
ハングル、中国語、ポルトガル語を併記する。また、領事館を訪れる外国人への配慮など特に必要がある場合は、そ
の外国語を併記する。
2 ローマ字併記はヘボン式とする。
3 表記は原則として大文字書き出し、小文字つづりとする。
4 原則として、日本語表記の下に左端合わせで表記するが、スペースとの関係で角アクセント及びピクトグラムのあ
る施設については調整する。但し、日本語表記が縦書きの場合は、日本語表記の右側へ下端合わせで表記する。
5 施設名称については各施設が正規の英文呼称をもっており、略称についても基準があるのでそれにしたがう。
6 スペースが許さない場合や併記することにより、サインの案内性や視認性が逆に低下する恐れがある場合は、略語
を使用したり、外国語を表記しない場合もある。
留意点
1 ローマ字と英語の混在は発音を混乱させるので注意が必要である。
2 複合語の扱い、川や橋など固有名詞と英語普通名詞の接続のしかたに混乱がおこりやすいので注意する。
3 カタカナ名称についてはローマ字化によらず、由来する原語復元の原則によるが、かならずしも英語にかぎらない
のでつづりに注意が必要である。
4 英語表記にはときには間違い表記や、日本的英語表現で国際的に通用しないものもあるので注意すること。
(P.65 参照)
原則として英文以外にハングル、中国語、ポルトガル語を併記する施設
サインの種別
A.全市案内サイン
箇 所
表
示
部
分
全市案内図
主要な結節点の名称、鉄道の路線名、名古屋空港、名古屋港、
現在地表示、凡例
凡例
施設名
地域案内図
鉄道駅の名称、現在地表示
施設名称
特定施設(名古屋入国管理局、名古屋国際センター)
地区案内図
鉄道駅の名称、現在地表示
B.地域案内サイン
C.地区誘導サイン
留意点
地区誘導サインの施設名称については、板面にスペースがあり、基準により表記する施設名称の数が確保できる場合
には、地下鉄駅名、バスターミナル名、鉄道駅名の順に英文に加えハングル、中国語、ポルトガル語を併記する。
13
表記基準
2 2|
■
グラフィックエレメント
種別と表現
表示板の表面にレイアウトし、視覚的伝達の働きをもつ要素―グラフィックエレメント―には以下のような種別がある。
種 別
ゴナB長体1
ゴナD長体1
石井太明朝
長体1
ナールL
正体
主要表記
サブ表記
ヘルベチカ
ボールド
ヘルベチカ
レギュラー
(必要に応じて併記する外国語)
ハングル
HYG-B
中国語
※1 主要表記は、①施設誘導サイン及び単一表示サインの表記、②全市案内サイン、地域案内サイン、地
区誘導サインの上部及び裏面に表記する地点名称、施設名称、道路名称等に用いる。
※2 サブ表記は、地図面の表記や解説案内文などの表記に用いる。
※3 長体2とは、縦 10 に対し横8で2割縦長の文字である。
※4 駅名、バス停はゴナD正体とする。
(全市案内図中の駅名称を除く)
留意点
基本書体は(ゴナB長体1)
(ヘルベチカボールド)に限定しているが、使用の際の文字数の多少によるレイアウトの条
件によって縦長の書体を用意し、融通性をもたせる。
(P.56以下のレイアウト基準参照)
電算写植の場合は、ゴナBは新ゴB、ゴナDは新ゴR、石井太明朝はモリサワ太明朝体、ナールLはじゅん101Lを使
用する。
14
表記基準
2 3|
■
グラフィックエレメント
タイプフェイス
|
日本字(主要表記)
1 日本字で主要表記をする場合はゴナB長体1を使用する。
2 地点名称、施設名称、道路名称等の表記に使用する。
3 通常のレイアウトでは、原則として文字幅の10%を目安とし、見やすい文字間隔の確保に配慮する。
(基本レイア
ウトP.56参照)
4 長い表記で規定のスペースにはいらないときは、長体2または3として調整する。
(レイアウト例P.61参照)
ゴナB長体1の例
ゴナB長体2の例
15
表記基準
2 3|
■
グラフィックエレメント
タイプフェイス
|
日本字(サブ表記)
1 日本字でサブ表記をする場合はゴナD長体1を使用する。但し、全市案内図中の駅の名称表記にはナールL正体を
使用し、全市案内図中以外の駅、バス停の名称表記には、ゴナD正体を使用する。
2 地図上の表記、解説案内文等の表記に使用する。
3 通常のレイアウトでは、原則として文字幅の 10%を目安とし、見やすい文字間隔の確保に配慮する。
(基本レイア
ウト P.56 参照)
但し、鉄道、道路、河川、区名等で2文字のものについては、1文字空け、3文字のものについては全体を4文字
分として均等割付する。
4 通常は長体1を使用するが、スペースとの関係により長体2あるいは長体3を使用する。
5 通常は横書きとするが、鉄道、道路、河川等については、地図表現にあわせ縦書きまたは斜め書きをとりいれる。
ゴナD長体1の例
ゴナD正体の例
石井太明朝長体1の例
ナールL正体の例
地図上に表記の例
16
表記基準
グラフィックエレメント
タイプフェイス
2 3|
■
|
外国語・数字
1 英字・ポルトガル語・数字はヘルベチカボールド(主要表記)
、ヘルベチカレギュラー(サブ表記)
(原則として
Letrasetのレタリングシート)を使用する。ハングルはHYゴシックボールドを使用する。中国語は
を使
用する。
2 レイアウトは原則として正規の文字間隔とし、見やすい文字間隔の確保に配慮する。対応する日本字との大きさバ
ランスはレイアウト基準P.56による。
3 標準書体でスペースにおさまらない場合は長体を使用する。
ヘルベチカボールドの例
ヘルベチカレギュラーの例
HYG-Bの例
(中国語ゴッシク)の例
17
表記基準
2 4|
■
グラフィックエレメント
図形
|
ライン・方向矢印
ライン
1 道路名称の表記をする場合に使用する。
2 日本語表記の両側にラインを入れ道路の方向を示す。
3 道路起点に設置する場合は、起点側は何も表記しない。
方向矢印
1 施設名称を表記する場合に使用する。
2 矢印の方向は、歩行者が当面進むべき方向を表す。
3 方向矢印は、前後左右の4種類を基本とするが、これによる表示が利用者に誤解を与えるような場合は、それぞれ
の中間方向の表記(斜め方向の矢印)を行う。
(次ページ参照)
ライン・方向矢印の使用例
方向矢印割出し図
方向矢印の種類
18
表記基準
グラフィックエレメント
図形
2 4|
■
|
方向矢印
斜め方向の方向矢印の使用について
1 当面の進む方向を示す方法では誤解される恐れがある場合(下記例を参照)に斜め方向の方向矢印を使用する。
斜め方向の方向矢印を使用する例
19
表記基準
2 5|
■
グラフィックエレメント
ピクトグラム
|
種別と構成
ピクトグラムの使用目的
ピクトグラム(絵文字)は文字表現を助け表示対象の性格や機能をイメージ的に表現するもので直感的な判断が可能
であり、外国人や幼児などに対して言語障壁をこえて意味を伝えることを可能にする。
ピクトグラムの種別
表示目的により2種のグループで構成する。
(下図参照)
使用箇所と使用方法
原則として、マニュアルに掲載されているピクトグラム及び掲出を認められたピクトグラムを使用する。
共通記号のうち今後JIS、ISOに選定されたピクトグラムについては、それに準拠する。
全市案内図のインデックス中で主要施設の名称に併記する。
地域案内図、地区案内図において施設の所在を表すマークとして用いる。
地域案内サインの凡例で表記する施設の名称に併記する。
地区誘導サインの施設名称に併記する。
使用箇所によりP.25の「モジュール」に示す基準に従って大きさを選ぶ。
原則としてダークグレーのフレームに白抜き表現(広域避難場所は白のフレームに緑抜き表現)とするが条件により
ネガポジ反転を可とする。
ピクトグラムの作成
ピクトグラムの新規作成は主要公共施設と観光施設についてのみ認め、作成にあたってはP.25に図示する「作図ガイ
ド」に従い全体のバランスに注意してデザインする。
種別と構成
20
表記基準
2 5|
■
グラフィックエレメント
ピクトグラム
|
共通記号
使用箇所
マニュアルに規定する地図表現のうち、地域案内図、地区案内図に使用する。
(案内所、方位については、全市案内
図にも使用する。
)
使用上の注意
1 このグループに属するものは、施設の性格上、汎用性の高いものである。このマニュアルでは都市案内に関わる利
用度の高いもの、比較的ポピュラーなものに限定してピクトグラム化して使用する。
2 リストに図示したもの以外は文字表記で理解できるようにする。
3 表現は、実際の案内機能に留意し、一部は一般地図記号にはないマークの採用や、同種施設のマークの単一化、他
のマークの代用により行う。
21
表記基準
2 5|
■
グラフィックエレメント
ピクトグラム
|
個別記号
使用箇所
全市案内サインのインデックス及び地域案内図、地区案内図に施設名称の補完として使用する。
ピクトグラム化の対象
1 一般利用の多い官公庁
2 公立の文化・福祉・スポーツ・展示施設
3 著名観光地、公園、交通拠点
4 史蹟、観光地としての有名社寺
デザイン上の方針
1 建築の特徴をとらえ視覚的印象の再現を基調とする。
2 野外的施設など建築イメージとしてはとらえ難いものは性格や目的をシンボライズする。
3 施設の改築や同種施設の新設等がある場合は、必要に応じデザインを修正する。
22
表記基準
23
表記基準
名古屋能楽堂
名古屋ボストン美術館
名古屋都市センター
愛知厚生年金会館
ナゴヤドーム
JRセントラルタワーズ
産業技術記念館
七里の渡し
※全市案内サインのインデックスの「東山動植物園」については、このピクトグラムを使用する。
■ナゴヤドーム、JRセントラルタワーズ、産業技術記念館のピクトグラムを利用する場合は、施設管理者の承
認を得る必要がありますので、事前に都市景観室にご相談ください。
24
表記基準
グラフィックエレメント
ピクトグラム
2 5|
■
|
ピクトグラムを表示する際、使用箇所に応じて使用すべきサイズを規定する。
全市案内図
インデックス:24㎜
地域案内図
個別記号:12㎜
共通記号:8㎜
(方位は50㎜)
地区案内図
個別記号:12㎜
共通記号:8㎜
(方位は30㎜)
ピクトグラムのモジュール
ピクトグラム作図ガイド
25
モジュール・作図ガイド
設計基準
3
3-1 全市案内サイン
P.26
3-2 地域案内サイン
P.35
3-3 地区誘導サイン
P.44
3-4 施設誘導サイン・単一表示サイン
P.54
設計基準
3 1|
■
|
全市案内サイン
目的・本体デザイン
設置目的
市内の主要交通結節点、観光拠点等に設置し、市内全域の案内をすることを目的とする。
サインの構成
1 全市案内図及び全市案内図に対応する座標式インデックス、地点名称で構成する。
2 全市案内図の地図表現の詳細はP.29~P.31を参照する。
3 全市案内図インデックスの詳細はP.32を参照する。
4 主要交通結節点など、夜間照明が必要な場合は、資料-4(P.69)参照。
5 全市案内サインと地域案内サインを併設する場合は両者を合わせて「総合案内サイン」として扱う。
26
設計基準
3 1|
■
|
全市案内サイン
目的・本体デザイン
全市案内サインは原則として建築物の壁面等を背にして設置するが、やむを得ずサイン裏面が人目につく場合
は、以下に例示するような若干のグラフィックを必要に応じて施す。
ただし、サインの機能性やデザイン性を損なわないものとする。
裏面処理の例
27
設計基準
3 1|
■
|
全市案内サイン
表示面レイアウト
地点名称表示
1 サインの最上部に地点名称を表示する。なお、地域案内サインと併設して総合案内サインとする場合は、全
市案内サインには地点名称は表示せず、地域案内サインの最上部に地点名称を表示する。
2 地点名称は、日本語・英文・ひらがなで表記する。
3 地点名称の表記は施設誘導サイン・単一表示サインの基本レイアウトと同じ3/5サイズで表示する。
(P.56参
照)
28
設計基準
3 1|
■
|
全市案内サイン
全市案内図
1 市内全域を案内するもので、名古屋への来訪者が交通ターミナル等で市内交通と主要施設の所在についての
概括的情報を得ることを目標とする。
2 地図は正方形で表現し検索のために座標をつける。
3 全市案内図は常に北上位とし、設置の位置にあわせて方位を調整しない。
4 国道や主要地方道、県道等の主要道路、鉄道路線と駅、河川と港湾の水面は図形的表現で表し、主要公共施
設と観光拠点等は角アクセント及び名称で表現する。
5 地図外で特に案内の必要がある施設があれば、地図内の外縁部に施設の所在方向を方向矢印で表記する。
6 原則として日本語表記をするものは全て英文併記する。また、主要な結節点の名称、鉄道の路線名、名古屋
空港、名古屋港、現在地表示、凡例については、英文以外にハングル、中国語、ポルトガル語の併記を行う。
ただし、板面のレイアウトスペースに収めることが難しい場合は、日本語、英文と同一の表記となる中国語、
ポルトガル語については、省略することができる。
7 地図中の右下に凡例及び地図の作成年月を表示する。また、設置位置に現在地を日本語、英文、ハングル、
中国語、ポルトガル語で表示する。
全市案内図
29
設計基準
凡例詳細
カラー計画(正確な色調は P.78 参照)
名古屋市域ベース
市外ベース
道 路
河川・港湾・湖沼・水路
公園・緑地
名称・角アクセント
鉄道駅ドット
区域境界線
地下鉄東山線
地下鉄名城線
地下鉄鶴舞線
地下鉄桜通線
マンセル DIC
7.5PB5/8 105
JR線・名鉄線・近鉄線等
30
設計基準
3 1|
■
|
全市案内サイン
全市案内図の詳細
1 主要公共施設、観光拠点の所在を表わす角アクセントは正確な位置をプロットすることは困難であるが、相
互の位置関係や最寄りの鉄道駅などの把握にできるだけ誤解のないように表記する。ただし、公園や緑地、河
川などシルエットで示すものは角アクセントは使用しない。
2 原則として角アクセントの上下左右のいずれかに日本語を表記する。レイアウトのバランスは下図を参照の
こと。
3 地下鉄は路線ごとに色線で表わし、それ以外の鉄道は同一色で表記する。
4 鉄道駅は3ランクに分け、それぞれ丸ドットと駅名称で表示する。駅名称はナールL正体で表記する。
5 道路相互、道路と鉄道などの立体交差部分についてはグラフィック表現の手順と効果を優先し、実際の上下
関係にはかかわらないものとする。
6 すべての表記について横書きを原則とする。
7 区名称、他市町村名称は石井太明朝で表記する。なお、区境界ラインは点線で表わし、市町付境界は実線で
表わす。
31
設計基準
3 1|
■
|
全市案内サイン
全市案内図インデックス
1 全市案内図の中に表記された施設についてインデックスを付し、座標記号の照合により地図上の所在がすぐ
に把握できるようにする。
2 インデックスヘの施設の表記は座標記号、日本語と英文で行う。
3 インデックスに表記された施設のうち、特に著名な観光施設など利用が多いものには座標記号の前にピクト
グラムを併記する。
32
設計基準
3 1|
■
|
全市案内サイン
掲出ランク表
全市案内図の掲出内容と基準は以下の表による。名称を表記するものにはすべて英文(主要交通結節点の駅、
鉄道路線、名古屋空港及び名古屋港については、英文、ハングル、中国語、ポルトガル語)を併記する。
ランク表
G:色面、線など図形的表現で位置表示をするもの
■:角アクセントで位置表示するもの
掲出対象
河川・港湾
鉄道路線・駅
道 路
公 園
主要施設
区
分
庄内川、新川、矢田川、堀川、新堀川、日光川
天白川、山崎川、荒子川、福田川、植田川、香流川
中川運河、名古屋港
JR 線、名鉄線、近鉄線、地下鉄、東海交通事業城北線、
ゆとりーとライン
国道、主要地方道、県道、主な市道
東名高速道路及び名古屋インターチェンジ
地区公園、総合公園、運動公園、河川敷緑地
動植物公園、広域公園、森林公園
別表にしたがう
ランク
名 称
G
○
G
○
G
×※1
G
○※2
■
○
※1 東名高速道路、名古屋インターチェンジは名称を表記する。国道は、国道マークを路線上の必要な位置
に表記する。
※2 地区公園、河川敷緑地については、スペース的に名称表記が困難な場合は、名称表記を省略する。
掲出対象施設一覧
インデックスでピクトグラムを併記する施設
インデックスでピクトグラムを併記しない施設
熱田神宮
荒子観音
大須観書
笠寺観音
建中寺
興正寺
名古屋港ポートビル
名古屋城
名古屋テレビ塔
日泰寺
東山スカイタワー
竜泉寺
東谷山フルーツパーク
農業センター
農業文化園
東山動植物園
平和公園
ナゴヤドーム
ナゴヤ球場
総合体育館
(レインボーホール)
瑞穂運動場
有松・鳴海絞会館
相生山緑地オアシスの森
荒子川公園
稲永公園
小幡緑地
庄内緑地
白川公園
白鳥庭園
鶴舞公園
中村公園
牧野ケ地縁地
宮の渡し公園
(七里の渡し)
県体育館
武道館
スポーツ振興会舘
東山公園テニスセンター
港サッカー場
ナディアパーク
ノリタケの森
ランの館
県図書館
産業技術記念館
徳川美術館
名古屋ボストン美術館
名古屋港水族館
名古屋能楽堂
市科学館
市政資料館
市博物館
市美術館
愛知芸術文化センター
勤労会館
愛知厚生年金会館
名古屋国際会議場
(センチュリープラザ)
公会堂
国際展示場
(ポートメッセ名古屋)
市中小企業振興会館
(吹上ホール)
市民会館
JRセントラルタワーズ
県庁
市役所
名古屋空港
鶴舞中央図書館
でんきの科学館
秀吉・清正記念館
蓬左文庫
見晴台考古資料舘
ウィルあいち
産業貿易舘
県中小企業センター
名古屋ユースホステル
名古屋国際センター
名古屋都市センター
芸術創造センター
ガーデンふ頭
金城ふ頭
フェリーふ頭
名港西大橋
※ 地図内凡例の記載は、日本語表記に英文、ハングル、中国語、ポルトガル語を併記する。また、内容が変更
となった場合には、随時対応する。
33
設計基準
3 1|
■
|
全市案内サイン
設置基準
設置場所
1 ターミナル(主要交通結節点を含む)
、観光拠点に設置する。
2 広場、公開空地など表示面の前面に2m 以上のゆとりスペースがとれる場所を選ぶ。
3 歩道に設置する場合は、原則として車道側には設置しない。やむをえず、車道側に設置するなど裏面が人目
につく場合は P.27 のように裏面処理をする。
設置高さ
1 表示板の上端は 2200 ㎜を標準とする。
2 設置箇所が歩行面より高低があるときは、標準高さとなるよう基部の高さを調整する。
※ 「管理番号票」
・
「道路占用許可済証」のステッカーは、地上から 700 ㎜以内の範囲で、車道側または側面に
貼付する。
基本的な設置例
34
設計基準
3 2|
■
|
地域案内サイン
目的・本体デザイン
設置目的
地下鉄出入口付近や主要公共施設付近の地理案内をすることを目的とする。
サインの構成
[歩道側] 地点名称、地域案内図、地域案内図の一部の施設に対応する凡例で構成する。
[車道側] 地点名称、道路名称で構成する。
35
設計基準
3 2|
■
|
地域案内サイン
表示面レイアウト(頭部)
[歩道側、車道側]地点名称表示
1 サインの最上部に地点名称を表示し、歩道側と車道側を同じ表示とする。地点名称は、日本語・英文・ひらがな
で表記する。
2 地点名称の表記は施設誘導サイン・単一表示サインの基本レイアウトと同じとし、3/5サイズで表示する。
(P.56
参照)
3 歩道側、車道側を同じ表示とし車道側の表示がバス、タクシーの下車地点の確認に役立てられるようにする。
36
設計基準
3 2|
■
|
地域案内サイン
表示面レイアウト(中間部)
[歩道側]地域案内図
1 設置点を中心として1500m四方の範囲を表現する。
2 地図表現の詳細はP.38~P.40を参照する。
3 図面の転位を容易にするため、地図は 820mm×820mm の正方形とする。
4 タイトルは施設誘導サイン・単一表示サインの基本レイアウトと同じとし1/4サイズで地図上部に地域案内図と表
示する。
[歩道側]凡例
1 地域案内図の中に表記された施設のうち鉄道駅、地下鉄出入口、バスターミナル、バス停、観光案内所、病院、
警察署・交番、ホテル、銀行、郵便局、港について凡例を付し、地図上の所在を分かりやすくする。
2 凡例への施設の表記はピクトグラムと日本語、英文、ハングル、中国語、ポルトガル語で行う。
[車道側]道路名称表示
1 道路名称の表記は日本語・英文・ひらがなをセンター合わせでレイアウトする。
2 道路名称の表記は施設誘導サイン・単一表示サインの基本レイアウトと同じとし6/5サイズで表示する。
(P.56参
照)
37
設計基準
3 2|
■
|
地域案内サイン
地域案内図
1 地域案内サインに使用し、その設置場所に展開する施設の所在を案内する。
2 設置場所を中心として周囲1500m四方をおさめる。特に、必要がある場合は地図の範囲を移動して調整する。
3 原則として日本語表記をするものは全て英文併記する。鉄道駅の名称については、英文以外にハングル、中国語、
ポルトガル語の併記を行う。
ただし、板面のレイアウトスペースに収めることが難しい場合は、日本語、英文と同一の表記となる中国語、ポル
トガル語については、省略することができる。
4 地図種別毎の掲出対象(P.41参照)となる施設等を表示する。なお、表記スペースが無い場合には適切な場所に
引き出して表記する。また、地図外で特に案内の必要がある施設(掲出基準に該当する施設)があれば、地図内の
外縁部に施設の所在方向を方向矢印で表記する。
(P.40参照)
5 地図の向きは板面に向かって前方を上にする。なお、地域案内サインの板面が向く方向が正確に東西南北に合わ
ない場合は最も近い方向を選択し、常に東西南北のいずれかが上位になるようにする。
6 地図中の右上に方位、右下にスケール及び地図の作成年月日を表示する。また、設置位置に現在地を日本語、英
文、ハングル、中国語、ポルトガル語で表示する。
地域案内図
38
設計基準
3 2|
■
|
地域案内サイン
39
地域案内図
設計基準
3 2|
■
|
地域案内サイン
地域案内図の詳細
1 地図上への日本語表記は原則としてゴナD長体1を使用する。レイアウト上、困難な場合は長体2、3で調整す
る。
2 主要公共施設、観光施設は、建築シルエットで正確な所在を示し、名称表記をする。なお、共通記号や個別記号
のピクトグラムが設定されている施設(P.21~P.24参照)については、原則としてシルエットの中心にピクトグラ
ムを表記し、ピクトグラムの右側に名称をゴナD長体1で表記する。但し、スペース的にピクトグラムの右側へ名
称表記が困難な場合は、左、上、下のいずれかに名称を表記する。レイアウトのバランスは下図を参照のこと。
3 駅名、バス停はゴナD正体で表記する。なお、駅名については黒枠で囲み、ピクトグラムを表示し、日本語、英
文、ハングル、中国語、ポルトガル語をセンター合わせとする。
4 複合施設は原則として総合名称を表記し、さらに掲出基準(P.42参照)に適合する施設も併記する。
5 地下鉄は路線ごとの色線で表わす。それ以外の鉄道は同一色で表記する。地下を通る路線(区間)は破線で表示
する。
6 すべての表記について横書きを原則とする。
7 区名称、他市町村名称、町丁名称は石井太明朝で表記し、町丁名称については他の表記を妨げない場合は通常の
1.2倍の大きさで表示する。なお、区境界ラインは点線で表わし、市町村境界は実線で表わす。
40
設計基準
3 2|
■
|
地域案内サイン
地域案内図掲出ランク表
地域案内図の掲出内容と基準は以下の表にしたがうものとし、原則としてすべて名称を付する。なお、鉄道駅の名
称には日本語、英文、ハングル、中国語、ポルトガル語で表記し、その他はすべて日本語と英文で表記する。
ランク表
G:色面、線など図形的表現で位置表示をするもの
S:建築物のシルエットで位置表示をするもの
P:建築物のシルエットで位置表示をし、あわせてピクトグラムも表記するもの
掲出対象
河川・港湾
鉄道路線・駅
道 路
主要施設
その他の施設
地 名
区
分
ランク
庄内川、新川、矢田川、堀川、新堀川、日光川
天白川、山崎川、荒子川、福田川、植田川、香流川
中川運河、名古屋港
G
JR線、名鉄線、近鉄線、地下鉄、東海交通事業城北線、
ゆとりーとライン
G
国道、主要地方道、県道、その他一般道路
自動車専用道路(東名、東名阪、名古屋高速)
G
市役所や県庁などマニュアルで設定した個別記号に該当する施設
(P.22~P.24 参照)
P
警察や銀行などマニュアルで設定した共通記号に該当する施設
(P.21 参照)
P
その他の公共公益施設(P.42 参照)
S
民間施設(P.42 参照)
S
ランドマークとなる施設(P.42 参照)
S
公園、橋梁、横断歩道橋
G
原則として町丁名まで表示。ただし、町名変更が実施されていない
地区は大字、小字まで表示。
なお、特に必要がある場合は、主な交差点名を表示。
-
41
設計基準
3 2|
|
地域案内サイン
■
地域案内図掲出基準
地域案内図に表記する施設の掲出基準は以下の通りとする。
●公共公益施設
・諸官公庁
国、県、市役所、区役所、公所、消防署、警察、職業安定所など
・学校
学校教育法で定める国公立、私立の小・中・高・大学・高等専門学校・盲学校・ろう学校・養護学校
ただし、専修学校、各種学校は除く
・病院等
国公立病院、民間のベット数200以上の病院、休日急病診療所
・公立の教育施設 生涯学習センター、体育館など
・博物館、美術館 原則として博物館法による登録博物館及び博物館相当施設とするが、表示面に余裕のある場合は、他の
類似施設(教育委員会「施設ガイド」掲載施設)も表示する。
●民間施設
・大規模小売店舗 売場面積6000㎡以上の小売店舗
・ホテル
国際観光ホテル整備法で定める登録ホテル及び登録旅館
及び宿泊者収容人員100人以上のホテル
・コンベンション施設
(財)名古屋観光コンベンションビューロー編集「名古屋コンベンション施設ガイドブック」の掲載施設
・観光施設、史蹟、名勝
名古屋観光100選に掲載された施設で現存するもの、まっとまっとなごや(名古屋観光ガイドブック)
に掲載されている施設
国・県・市の指定文化財となっている建造物、史蹟、名勝
・興行場、スポーツ施設
興行場法に定める許可施設で概ね収容人員500人以上の施設
スポーツ施設は教育委員会「施設ガイド」掲載施設
・報道機関
新聞社は市政記者クラブ加盟社
・放送局
放送法で定めるテレビジョン放送局、中波放送局(AM局)
、超短波放送局(FM局)
、有線テレビジョン放
送法で定めるCATV局
・銀行
銀行法で定める普通銀行(都市銀行、地方銀行)
、信託銀行、特別立法に基づく特別銀行
ただし、ATMのみは除く
・郵便局(特定郵便局含む)
●ランドマーク施設(歩行者の案内をするための目標となる地物)
・都心部については原則として延床面積が1万㎡以上の建築物(同一名称の複数の施設が一団となって1万㎡以上となるもの
を含む)
・戸数100を越える公的賃貸住宅団地
・その他ランドマーク性が高い(地域の目印となる)と思われるもの(他の表記を妨げない範囲で表示)
(Ex.ショッピングセンター、工場、保育園、幼椎園など)
※複合施設の表記
・総合名称(ビル名等)を表記し、その下に掲出基準に該当するビル内の施設を併記する。
・レイアウトのスペースに余裕がないときは併記する施設の表記を省く。その場合、施設全体を代表する名称についてはビ
ル名またはビル内の主要施設から最もふさわしい名称を選択して表記する。
・公園内の美術館、ホールなど機能的に独立した施設については個別に表記する。
42
設計基準
3 2|
■
|
地域案内サイン
設置基準
設置場所
歩行者の行動拠点となる鉄道駅の出入口付近あるいは主要公共施設付近に設置する。
・鉄道駅については人通りの最も多い出入口付近に1基設置することを原則とするが、それ以外にも人通りの多い出入
口が見られるときはその付近へも適宜設置する。
・地域案内サインの設置対象となる鉄道駅の出入口付近において物理的にサイン設置のためのスペースが確保できな
い時などやむをえない場合は、そこに最も近い主要交差点付近に設置する。
・主要公共施設については目につきやすい場所に設置する。
・歩道上の通行、見通しの障害とならず、かつ設置目的にかなう場所を選んで設置する。
・原則として歩道上の車道境界線から300~400㎜に設置する。
・設置場所が植込み、花壇、ステップなどの場合は、上記にかかわらず車椅子などの接近が可能なようにできる限り
前面に近づけて設置する。なお、物理的に接近が困難な場合は別の場所に設置する。
設置高さ
1 表示板の上端は2200㎜を標準とする。
2 設置箇所が歩行面より高低があるとさは、標準高さとなるよう基部の高さを調整する。
※ 「管理番号票」
・
「道路占用許可済証」のステッカーは、地上から700㎜以内の範囲で、車道側または側面に貼付す
る。
基本的な設置例
43
設計基準
3 3|
■
|
地区誘導サイン
設置目的
現在地と目的地の位置確認及び目的地への誘導を目的とする。
サインの構成
[歩道側] 地点名称、施設名称、地区案内図で構成する。
[車道側] 地点名称、道路名称で構成する。
44
目的・本体デザイン
設計基準
3 3|
■
|
地区誘導サイン
表示面レイアウト(頭部)
[歩道側、車道側]地点名称表示
1 サインの最上部に地点名称を表示し、位置を明確にするとともに人波越しにサインの存在がはっきりわかるようにする。
地点名称は、日本語・英文・ひらがなで表記する。
2 地点名称の表記は施設誘導サイン・単一表示サインの基本レイアウトと同じとし3/5サイズで表示する。
(P.56参照)
3 歩道側、車道側を同じ表示とし車道側の表示がバス、タクシーの下車地点の確認に役立てられるようにする。
地点名称の表示例
45
設計基準
3 3|
■
|
地区誘導サイン
表示面レイアウト(中間部)
[歩道側]施設名称表示
1 設置地点から徒歩範囲にある主要施設を文字表記と方向矢印で表わす。
2 施設名称のうち対応するピクトグラムのあるものについてはピクトグラムを併記する。
3 施設名称は全て日本語と英文で表記する。ただし、名古屋入国管理局、名古屋国際センターについては、日本語に英文、
ハングル、中国語、ポルトガル語を併記する。なお、板面にスペースがあり、基準により表記する施設名称の数が確保で
きる場合には、地下鉄駅名、バスターミナル名、鉄道駅名の順に英文に加えハングル、中国語、ポルトガル語を併記する。
4 施設名称の表記は、施設誘導サイン・単一表示サインの基本レイアウトと同じとし3/10サイズで表示する。
(P.56参照)
5 方向矢印は常に左位置に置くものとし、方向矢印のレイアウト位置は下記のとおりとする。但し、方向矢印を回転させ
るときはP.18の方向矢印の回転の中心点を中心に回して表示する。
6 施設名称はスペースの最下段より順に表記する。
[歩道側]地区案内図
1 設置地点を中心として1000m四方の範囲を表現する。
2 地図表現の詳細はP.48~P.50を参照する。
3 図面の転位を容易にするため、地図は310㎜×310㎜の正方形とする。
[車道側]道路名称表示
1 道路名称の表記は日本語・英文・ひらがなをセンター合わせでレイアウトする。
2 道路名称の表記は施設誘導サイン・単一表示サインの基本レイアウトと同じとし3/5サイズで表示する。
(P.56参照)
46
設計基準
3 3|
■
|
地区誘導サイン
施設名称表示
方向矢印により誘導する施設は、次の基準により表示する。
1 矢印表記をする施設は次のとおりとする。
・P.51の地区案内図掲出ランク表のうち、主要公共交通ターミナル(鉄道駅、バスターミナル、空港、港湾)及び公園と
する。
・P.52の地区案内図掲出基準に該当する施設のうち、公共公益施設及び観光施設、史蹟、名勝とする。但し、病院等につ
いては国公立病院、公的病院(日本赤十字社、済生会)及び休日急病診療所のみとする。
2 表記する施設は、矢印の向きが上から「上」
、
(左上)
、
(右上)
、
「左」
、
(佐下)
、
「右」
、
(右下)
、
「下」の順になるように
列記する。方向矢印の使用については、P.18を参照する。
3 同一方向に複数施設を誘導する場合は、サインの設置場所から近い順に列記する。
4 地区案内図の範囲外にある施設で、特に誘導する必要がある場合は、その施設も表記する。この場合は地区案内図の外
縁部にもその施設を方向矢印で表記する。
(P.50参照)
5 表記可能な施設数(11施設)を超える施設がある場合は、次のような点に留意し、最も望ましい施設を選択し表記する。
・特に公共性の高い施設(鉄道駅等)を優先する。
・地域案内サインや他の地区誘導サインとのシステムの連携を勘案する。
47
設計基準
3 3|
■
|
地区誘導サイン
地区案内図
1 地区誘導サインに使用し、その設置場所に展開する施設の所在を案内する。
2 地区誘導サインの設置場所を中心として周囲1000m四方をおさめる。特に必要がある場合は、地図の範囲を移動して調
整する。
3 原則として日本語表記をするものは全て英文併記する。鉄道駅の名称については、英文以外にハングル、中国語、ポル
トガル語の併記を行う。
ただし、板面のレイアウトスペースに収めることが難しい場合は、日本語、英文と同一の表記となる中国語、ポルトガ
ル語については、省略することができる。
4 地図種別毎の掲出対象(P.51参照)となる施設等を表示する。なお、表記スペースが無い場合には適切な場所に引き出
して表記する。また、地図外で特に案内の必要がある施設(掲出基準に該当する施設)があれば、地図中の外線部に施設
の所在方向を方向矢印で表記する。
(P.50参照)
5 地図の向きは板面に向かって前方を上にする。なお、地区誘導サインの板面が向く方向が正確に東西南北に合わない場
合は最も近い方向を選択し、常に東西南北のいずれかが上位になるようにする。
6 地図中の右上に方位、左及び下にスケールを入れ、さらに右下に地図の作成年月を表示する。また、設置位置に現在地
を日本語、英文、ハングル、中国語、ポルトガル語で表示する。
地区案内図
48
設計基準
3 3|
■
|
地区誘導サイン
49
地区案内図
設計基準
3 3|
■
|
地区誘導サイン
地区案内図の詳細
1 地図上への日本語表記は原則としてゴナD長体1を使用する。レイアウト上、困難な場合は長体2、3で調整する。
2 主要公共施設、観光施設は、建築シルエットで正確な所在を示し、名称表記をする。なお、共通記号や個別記号のピク
トグラムが設定されている施設(P.21~P.24参照)については、原則としてシルエットの中心にピクトグラムを表記し、
ピクトグラムの右側に名称をゴナD長体1で表記する。但し、スペース的にピクトグラムの右側へ名称表記が困難な場合は、
左、上、下のいずれかに名称を表記する。レイアウトのバランスは下図を参照のこと。
3 駅名、バス停はゴナD正体で表記する。なお、駅名については黒枠で囲み、ピクトグラムを表示し、日本語、英文、ハ
ングル、中国語、ポルトガル語をセンター合わせとする。
4 複合施設は原則として総合名称を表記し、さらに掲出基準(P.52参照)に適合する施設も併記する。
5 地下鉄は路線ごとに色線で表わす。それ以外の鉄道は同一色で表記する。地下を通る路線(区間)は破線で表示する。
6 すべての表記について横書きを原則とする。
7 区名称、他市町村名称、町丁名称は石井太明朝で表記し、町丁名称については他の表記を妨げない場合は通常の1.2倍
の大きさで表示する。なお、区境界ラインは点線で表わし、市町村境界は実線で表わす。
50
設計基準
3 3|
■
|
地区誘導サイン
地区案内図掲出ランク表
地区案内図の掲出内容と基準は以下の表にしたがうものとし、原則としてすべて名称を付する。なお、鉄道駅の名称には
日本語、英文、ハングル、中国語、ポルトガル語で表記し、その他はすべて日本語と英文で表記する。
ランク表
G:色面、線など図形的表現で位置表示をするもの
S:建築物のシルエットで位置表示をするもの
P:建築物のシルエットで位置表示をし、あわせてピクトグラムも表記するもの
掲出対象
河川・港湾
鉄道路線・駅
道 路
主要施設
その他の施設
地 名
区
分
ランク
庄内川、新川、矢田川、堀川、新堀川、日光川
天白川、山崎川、荒子川、福田川、植田川、香流川
中川運河、名古屋港
G
JR線、名鉄線、近鉄線、地下鉄、東海交通事業城北線
ゆとりーとライン
G
国道、主要地方道、県道、その他一般道路
自動車専用道路(東名、東名阪、名古屋高速)
G
市役所や県庁などマニュアルで設定した個別記号に該当する施設(P.22
~P.24 参照)
P
警察や銀行などマニュアルで設定した共通記号に該当する施設
(P.21 参照)
P
その他の公共公益施設(P.52 参照)
S
民間施設(P.52 参照)
S
ランドマークとなる施設(P.52 参照)
S
公園、橋梁、横断歩道橋
G
原則として町丁名まで表示。ただし、町名変更が実施されていない地区は
大字、小字まで表示。
なお、特に必要がある場合は、主な交差点名を表示。
-
51
設計基準
3 3|
■
|
地区誘導サイン
地区案内図掲出基準
地区案内図に表記する施設の掲出基準は以下の通りとする。
●公共公益施設
・諸官公庁
国、県、市役所、区役所、公所、消防署、警察、職業安定所など
・学校
学校教育法で定める国公立、私立の小・中・高・大学・高等専門学校・盲学校・ろう学校・養護学校
ただし、専修学校、各種学校は除く
・病院等
国公立病院、民間のベット数200以上の病院、休日急病診療所
・公立の教育施設 生涯学習センター、体育館など
・博物館、美術館 原則として博物館法による登録博物館及び博物館相当施設とするが、表示面に余裕のある場合は、他の
類似施設(教育委員会「施設ガイド」掲載施設)も表示する。
●民間施設
・大規模小売店舗 売場面積6000㎡以上の小売店舗
・ホテル
国際観光ホテル整備法で定める登録ホテル及び登録旅館
及び宿泊者収容人員100人以上のホテル
・コンベンション施設
(財)名古屋観光コンベンションビューロー編集「名古屋コンベンション施設ガイドブック」の掲載施設
・観光施設、史蹟、名勝
名古屋観光100選に掲載された施設で現存するもの、まっとまっとなごや(名古屋観光ガイドブック)
に掲載されている施設
国・県・市の指定文化財となっている建造物、史蹟、名勝
・興行場、スポーツ施設
興行場法に定める許可施設で概ね収容人員500人以上の施設
スポーツ施設は教育委員会「施設ガイド」掲載施設
・報道機関
新聞社は市政記者クラブ加盟社
・放送局
放送法で定めるテレビジョン放送局、中波放送局(AM局)
、超短波放送局(FM局)
、有線テレビジョン放
送法で定めるCATV局
・銀行
銀行法で定める普通銀行(都市銀行、地方銀行)
、信託銀行、特別立法に基づく特別銀行
ただし、ATMのみは除く
・郵便局(特定郵便局含む)
●ランドマーク施設(歩行者の案内をするための目標となる地物)
・都心部については原則として延床面積が1万㎡以上の建築物(同一名称の複数の施設が一団となって1万㎡以上となるもの
を含む)
・戸数100を越える公的賃貸住宅団地
・その他ランドマーク性が高い(地域の目印となる)と思われるもの(他の表記を妨げない範囲で表示)
(Ex.ショッピングセンター、工場、保育園、幼椎園など)
※複合施設の表記
・総合名称(ビル名等)を表記し、その下に掲出基準に該当するビル内の施設を併記する。
・レイアウトのスペースに余裕がないときは併記する施設の表記を省く。その場合、施設全体を代表する名称についてはビ
ル名またはビル内の主要施設から最もふさわしい名称を選択して表記する。
・公園内の美術館、ホールなど機能的に独立した施設については個別に表記する。
52
設計基準
3 3|
■
|
地区誘導サイン
設置基準
設置場所
1 歩行者の往来が多い幹線道路の主要交差点に設置する。
・原則として交差点の各コーナーに近い位置に1基づつ設置する。
・各コーナーの設置場所と板面の向きは原則として下図のとおりとする。ただし、電柱等の構造物が林立しているなどサ
イン自体が発見しにくい場合は、通行を妨げない範囲で向きを変える。その場合、裏面も誘導施設名称及び地区案内図
を表示する。なお、裏面が隠れる場合は何も表示しない。
・地域案内サインが設置されているコーナーには設置しない。
・歩車道の境界のない道路では、道路の外縁部に通行、視界、施設利用の障害のない場所を選んで設置する。
・原則として歩道上の車道境界線から300~400㎜に設置する。
・設置場所が植込み、花壇、ステップなどの場合は、上記にかかわらず車椅子などの接近が可能なようにできる限り前面
に近づけて設置する。なお、物理的に近接が困難な場合は別な場所に設置する。
2 地域案内サインの設置が物理的にまたは交通安全上困難な場合などに、その補完として設置する。
設置高さ
1 表示板の上端は2200㎜を標準とする。
2 設置箇所が歩行面より高低があるときは、標準高さとなるよう基部の高さを調整する。
※ 「管理番号票」
、
「道路占用許可済証」のステッカーは、地上から700㎜以内の範囲で、車道側または側面に貼付する。
基本的な設置例
交差点への設置パターン
53
設計基準
3 4|
■
施設誘導サイン
単一表示サイン
|
表示面の寸法と形状
施設誘導サイン、単一表示サインの表示面のサイズ及び形状を示すもので、サインの表示のグラフィック表現の基本
フレームとなるだけでなく、そのレイアウトの原則がすべての歩行者系サインシステムの基盤となるものである。
設計の基本ポリシー
街中にあふれる数多いサイン(交通標識・公共サイン・商業広告)の錯綜する環境のなかで歩行者系の案内サインを
特徴づけ、ネットワークの効果があがるように単一のサイズ、形、色彩をベースにサイン展開することをもって都市景
観への配慮と姿勢を示すものである。
サイズ決定の根拠
この基準板面の寸法は表示内容の平均文字数、英文併記のバランス、視認距離と可読性の関係、設置空間の条件、素
材定尺と加工技術面の効率を考慮して決定した。
現行他系列のサインの板面サイズの比較
54
設計基準
3 4|
■
施設誘導サイン
単一表示サイン
設置目的
施設誘導サイン 施設の所在と目的地点の方向を案内する。
単一表示サイン 地点名称及び道路名称を表示する。
設計指針
1 汚損、破損しにくく耐久性のあるものとする。
2 保守、修復、追補等メインテナンスの容易なものとする。
3 コストパフォーマンス(費用効果)の高いものとする。
4 原則的にはポールに取りつけ独立設置とする。
5 表示面は両面型とし条件により片面表示も可とする。
55
|
目的・本体デザイン
設計基準
3 4|
■
施設誘導サイン
単一表示サイン
|
基本レイアウト
施設誘導サイン、単一表示サインの表示スペースに主要表示である文字表記、方向矢印、ラインなどのレイアウトの
基準を示す。
この基本レイアウトはすべての歩行者系サインに展開させる。
(下図参照)
個別のレイアウト基準、事例は以下のページを参照する。
(P.57~P.61参照)
56
設計基準
3 4|
■
施設誘導サイン 〈施設誘導サイン〉
施設名称レイアウト
単一表示サイン
|
施設名称表示
施設名称表示は、P.56の基本レイアウトによる。
(左方向表示)
1 日本語、英文を頭合わせとする。
2 頭合わせ位置は基本レイアウトの2文字目位置とする。
(右方向表示)
1 日本語、英文を頭合わせとする。
2 方向矢印を右位置、右方向に配置する。
57
設計基準
3 4|
■
施設誘導サイン
単一表示サイン
|
〈施設誘導サイン〉
施設名称掲出基準
方向矢印により誘導する施設は、次の基準により表示する。
1 矢印表記をする施設は次のとおりとする。
・P.51の地区案内図掲出ランク表のうち、主要公共交通ターミナル(鉄道駅、バスターミナル、空港、港湾)及び公
園とする。
・P.52の地区案内図掲出基準に該当する施設のうち、公共公益施設及び観光施設、史蹟、名勝とする。但し、病院等
については国公立病院、公的病院(日本赤十字社、済生会)及び休日急病診療所のみ、観光施設等については名古
屋市が必要と判断したもののみとする。
2 方向矢印の使用については、P.18を参照する。
3 地区案内図の範囲外にある施設で、特に誘導する必要がある場合は、地区誘導サインにも矢印表記されている施設
に限り表記する。
58
設計基準
3 4|
■
施設誘導サイン
単一表示サイン
|
〈単一表示サイン〉
地点名称レイアウト
地点名称表示
1 日本語、英文を頭あわせとする。
2 文字間隔はつねに規定通りとし、文字数が少ない場合でも字間調整、あるいは一字あきなどにしない。
3 日本字が7文字以上となるときは書体を長体2または3とし、場合によっては字詰め処理を施す。
4 それでも収まらない長い名称の場合は、さらに長体をかけるか名称を簡略化する。
5 英字のレイアウトは正規の文字間隔とし、綴りの長さによって字間を調整しない。
6 文字の頭あわせの方法は、冒頭にくる日本字・英字の字体の状況に応じて視覚的に揃って見えるように位置調整を
する。
59
設計基準
3 4|
■
施設誘導サイン
単一表示サイン
|
〈単一表示サイン〉
道路名称レイアウト
道路名称表示
1 日本語、英文をセンター合わせとする。
2 日本文表記の両側にラインをいれ、道路方向を示す。
3 道路起点に設置する場合は、起点側はラインを表記しない。
4 日本字が6文字以上になるときは書体を長体2または3とし、場合によっては字詰め処理を施す。
60
設計基準
3 4|
■
施設誘導サイン
単一表示サイン
|
カタカナ名称レイアウト
カタカナ名称の扱い
1 6文字以上のときは書体を長体2または3とし、かつ字詰め処理によってスペースにおさめる。
2 それでもおさまらない長い名称の場合は、さらに長体をかけるか名称を簡略化する。
3 カタカナ名称の英文表記は、ローマ字方式ではなく、由来する言語の綴りとする。
(例)
・山手グリーンロード → Yamate Greenroad
・ロサンゼルス通
→ Los Angeles Street
61
設計基準
3 4|
■
施設誘導サイン
単一表示サイン
|
設置基準
設置場所
1 施設誘導サインは幹線道路上の誘導対象施設の動線の曲点に設置し、単一表示サインは幹線道路や交差点等のうち、
表示が必要な場所に適宜設置する。
2 板面の向きは、道路と平行とするが、特に施設誘導サインについては、曲点の直前の動線に対し垂直方向に見える
ように設置する。
(下図参照)
3 歩道上、車道境界線から300~400㎜に設置する。
4 歩道外側が施設利用などの障害がない場合は外側に設置することができる。
5 歩車道の境界のない道路では、道路の外縁部に通行、視界、施設利用の障害のない場所を選んで設置する。
設置高さ
1 表示板の下端は2500㎜を標準とする。
2 ポールを共有して二段設置とする場合は下の表示板を標準高さとする。
3 サインの総高さは3000㎜を越えないことを原則とする。
4 表示板が三段以上になる場合は地区誘導サインを設置する。
5 表示は両面型を原則とする。但し視界の状況からみて利用性がない場合は片面型とする。
※ 「管理番号票」
・
「道路占用許可済証」のステッカーは、地上から700㎜以内の範囲で、車道側または側面に貼付す
る。
基本的な設置例
62
マニュアルの運用
4
4-1 運用のシステム
P.63
4-2 メインテナンスについて
P.64
マニュアルの運用
4 1|運用のシステム
■
サインマニュアルは、運用・管理のシステムを整え、実務体制を組むことによって有効性をもつことができる。実際
的な展開計画への正しい適用、目的を見失わず、状況に即して柔軟に対応のできる企画、管理の部署、設置要請から設
計、製作、実施を監理するチェックシステムの整備や作業効率を高め、品質、表現のグレードを保つため、以下のよう
なフローチャートにしたがい、円滑かつ着実に整備、運用する必要がある。
また、常に実施結果を検証し、問題点があればマニュアルの部分修正または改定により、サインを改善していくフイ
ードバックを行う。
サイン実施計画フローチャート
なお、運用にあたっては以下の事項について考慮する必要がある。
・設計図書原図、グラフィック関係の清刷・版下、刷り版、ネガフィルムなどのファイリング
・ピクトグラムのステッカー制作、保管、支給のシステム
・ハーフメードの部材、パーツのストック
・新材質、工法の研究開発と技術供与のシステム
・実施施工業者の研修、技能認定、工事参加業者の選定、合理的な発注システム、専門加工技術のネットワーク
63
マニュアルの運用
4 2|メインテナンスについて
■
実施展開されたサインが、案内機能を保ち、美観と安全性を維持していくため次のようなメインテナンス態勢が必要
である。
1 表示対象の変動、新設、消滅に対するすみやかな対応
2 汚損、破損、危険状態などの発見と手当
3 他のサイン、構造物、樹木などによる透視性の障害に対する改善
メインテナンス要因と対応策
①表示内容の変更
要
因
●施設の移転・撤去・新設
●道路の開通・廃止
●バス路線・停留所の変更
●地下鉄新線開設・駅新設
●施設等の名称変更
対 応 策
●原則として 5 年以内は変更内容を印刷した屋外用シートをサイン板面に直接貼り
込むことで対応する。但し、貼り込むシートや印刷する色については、修正対象
となるサインの製作当初の仕様に合わせる。
●設置後 5 年を目処に全体の更新を行う。
②周辺状況の変化
要
因
●街路樹の成長などによる視
界不良
●他のサイン、構造物による
隠蔽
●地下鉄出入口等の新設
●施設への出入ロ、横断歩道
の新設などによる通行障害
対 応 策
●移設、撤去、刈り込みなどで調整をはかる。
③サイン本体の変異
要
因
対 応 策
●経年変化による褪色、剥落、 ●クリーニング、改修、補修、部分更新、程度により全面更新で対応する。
●表示面の軽微な補修で済む場合は、原則として表示内容を新たに印刷した屋外用
汚染、発錆、照明不燈
シートをサイン板面に直接貼り込むことで対応する。但し、貼り込むシートや印
●事故による破損、清掃、倒
刷する色については、修正対象となるサインの製作当初の仕様に合わせる。
壊
●設置後5年を目処に表示面全体の更新を行い、10 年を目処に本体を更新する。
④サインマニュアルの改定
要
因
対 応 策
●サインマニュアルの改定に ●原則として既設サインの更新時に取り替え及び表示内容の変更をする。
伴う規格、デザインの変更
●サインマニュアルの改定に
伴う表示内容の変更
64
資
料
資料-1 名古屋市英文表示要領(抜粋)
P.65
資料-2 カラーチャート
P.67
資料-3 基本レイアウト図
P.68
資料-4 総合案内サイン(外照式デザイン)
P.69
資料 1|名古屋市英文表示要領(抜粋)
■
1.ローマ字表記の方式
本市の英文表示では、日本語のローマ字表記はヘボン式を用いる。
ヘボン式表記法は次表のとおりである。
日 本 語 音
あ
か
さ
た
な
は
ま
や
ら
わ
ん
が
ざ
だ
ば
ぱ
きゃ
しゃ
ちゃ
にゃ
ひゃ
みゃ
りゃ
ぎゃ
じゃ
びゃ
ぴゃ
い
き
し
ち
に
ひ
み
り
ぎ
じ
ぢ
び
ぴ
う
く
す
つ
ぬ
ふ
む
ゆ
る
え
け
せ
て
ね
へ
め
ぐ
ず
づ
ぶ
ぷ
きゅ
しゅ
ちゅ
にゅ
ひゅ
みゅ
りゅ
ぎゅ
じゅ
びゅ
ぴゅ
げ
ぜ
で
べ
ぺ
れ
ヘ ボ ン 式 音
a
ka
sa
ta
na
ha
ma
ya
ra
wa
n
ga
za
da
ba
pa
kya
sha
cha
nya
hya
mya
rya
gya
ja
bya
pya
お
こ
そ
と
の
ほ
も
よ
ろ
ご
ぞ
ど
ぼ
ぽ
きょ
しょ
ちょ
にょ
ひょ
みょ
りょ
ぎょ
じょ
びょ
ぴょ
上の表によるものの他、次の各項による
65
i
ki
shi
chi
ni
hi
mi
ri
gi
zi
ji
bi
pi
u
ku
su
tsu
nu
fu
mu
yu
ru
e
ke
se
te
ne
he
me
gu
zu
zu
bu
pu
kyu
shu
chu
nyu
hyu
myu
ryu
gyu
ju
byu
pyu
ge
ze
de
be
pe
re
o
ko
so
to
no
ho
mo
yo
ro
go
zo
do
bo
po
kyo
sho
cho
nyo
hyo
myo
ryo
gyo
jo
byo
pyo
(2)道路名については、上記にかかわらず次の例による。
(1)はねる音『ん』は n で表す。ただし m、b、p の前ではmを用い
る。
桜通
Sakura-dori
三の丸
Sannomaru 新 川
Shinkawa
名東本通
Meito-hondori
本 町
Hommachi 天白区
Tempaku-ku
江川線
Egawa Road
新堀町
Shimbori-cho
赤萩町線
Akahagi-cho Road
名古屋高速
Nagoya Expressway
(2)はねる音を表す n と次にくる母音字または y とを切り離す必要
がある場合は、n の次に「’
」を入れてもよい。
新尾頭
Shin'oto
新池町
Shin'ike-cho
仏地院
Butchiin
八勝通
Hassho-dori
Ota-cho
京町通
Kyomachi-dori
東大曽根町本通リ
Higashi Ozonecho-hondori
地点名表示で 2 つの町・通名が結合される場合には、cho、
dori 等にはハイフンを付けない。
(4)長音を表すために『 ̄』
『^』あるいは h を用いない。
太田町
Chiyoda-kaido
道路愛称等で町・通が同時に使われる場合は、最後のもの
く場合には c を重ねず t を用いる。
Kikko
Nagoya Ring Road
千代田街道
にのみハイフンを用い、それ以前のものには用いない。
(3)つまる音は、最初の子音字を重ねて表す。ただし、次に ch が続
吉 根
名古屋環状線
大山町
大津通袋町
Oyama-cho
Otsudori-Fukuromachi
(3)町名は英訳せず、次のように表示する。
2.地名・施設名称等の表記の方法
武平町
Buhei-cho
(1)普通名詞部分は英語に訳して表記する。
桜本町
Sakura-hommachi
城山新町
Shiroyama-shimmachi
上飯田北町
Kamiiida-Kitamachi
三の丸三丁目
Sannomaru 3-chome
・施設名称
名古屋市役所
Nagoya City Hall
東山公園
Higashiyama Park
・河川名
町名・地点名等のうち、東西南北+固有名詞あるいはこの
固有名詞+River(Canal)とする。
庄内川
Shonai River
逆の構成になっていて、かつ意味の上で分離可能なものは、
中川運河
Nakagawa Canal
東西南北を分離する。
ただし、固有名詞(固有の名称)が完全に独立していない
場合は次の例によることができる。
黒川
西大須
Nishi Osu
名駅南
Meieki Minami
(4)市営交通機関の駅名・バス停名は英訳しない。
Kurokawa River
東山公園
Higashiyama Koen
小橋等については、~ohashi Bridge、~kohashi Bridge 等
市役所
Shiyakusho
とする。
猪高車庫
idakashako
・橋梁名は、固有名詞+Bridge とする。ただし、~大橋、~
東雲橋
Shinonome Bridge
ただし英語名が必要と思われる場合には( )書きで付記
庄内川橋
Shonaigawa Bridge
する。
呼続大橋
Yobitsugi-ohashi Bridge
名古屋港
・寺院・神社は次の例による。
Nagoyako(Nagoya Port)
(5)英文名称の表記は、大文字・小文字のいずれでも良い。
日泰寺
Nittaiji Temple
ただし各語の書き始めは大文字でなければならない。
熱田神宮
Atsuta Shrine
千種区役所
CHIKUSA WARD OFFICE
英平寺名古屋別院
Eiheiji Nagoya Betsuin Temple
または
Chikusa Ward Office
同一名称内では大文字綴りの語と小文字綴りの語を混用
しないこととする。
66
名城公園
Meijo PARK(不可)
興正寺
Koshoji TEMPLE(不可)
資料 3|基本レイアウト図(参考)
■
68
資料 4|
■
総合案内サイン
69
外照式デザイン
Fly UP