Comments
Description
Transcript
プロジェクト名 :有機ケイ素機能性化学品製造プロセス技術開発
平成26年度新規/拡充研究開発プロジェクト(案)概要 作成:平成26年1月 プロジェクト名 :有機ケイ素機能性化学品製造プロセス技術開発 研究開発の目的 研究開発の内容 化学産業は我が国の一大産業であり、高い国際競争力を誇る製品を 多数生み出しているが、一方で、同産業は化石資源を大量に消費して おり、その削減が求められている。また、省エネ等の観点から、最終 製品の機能向上を達成するため、化学産業が提供する部材の更なる 高機能化が求められている。このため、化学産業においては、革新的 イノベーションの実現により、こうした要求を実現していくことが急務と なっている。 本プロジェクトは、エネルギー多消費の有機ケイ素原料の製造プロセ スに代わる新たな革新的省エネプロセスと高機能な有機ケイ素部材 の製造プロセスを実現するための触媒技術及び触媒プロセス技術を 開発するものであり、有機ケイ素工業のエネルギー制約を克服するた めには不可欠な技術開発である。さらには、本技術の確立は、我が国 の有機ケイ素工業の国際的競争力の強化につながるものである。 プロジェクトの規模 ・事業費総額 16億円(予定) ・NEDO予算総額 16億円(予定) (1)砂からの有機ケイ素原料製造プロセス技術開発 砂から、テトラアルコキシシラン等の中間原料を経由し、そのケイ素-酸素結合の一部を ケイ素-炭素結合に変換することによる、有機ケイ素原料製造法の開発や、高活性ケイ 素化学種を経る有機ケイ素原料製造法の開発等に取り組む。 <ポイント> ・安定なSiO2を反応させる製造プロセス及びそれに用いる触媒の開発 ・高活性ケイ素化学種の取扱い技術の開発 (2)有機ケイ素原料からの高機能有機ケイ素部材製造プロセス技術開発 有機ケイ素部材の代表であるシリコーンの主要構造である「ケイ素-炭素結合」及び「ケ イ素-酸素結合」、特異な電子・光物性を持つ有機ケイ素部材であるポリシランの主要構 造である「ケイ素-ケイ素結合」の3つの基本的な含ケイ素結合形成のための触媒技術 開発等に取り組む。 <ポイント> ・白金触媒を代替する卑金属触媒の開発 ・構造制御された有機ケイ素部材の製造プロセス及びそれに用いる触媒の開発 ・大量の無機塩が副生しない有機ケイ素部材製造プロセス及びそれに用いる触媒の開発 ・有機ケイ素部材製品中の残存触媒を低減する技術の開発 ・実施期間 平成26 ~ 33年度(8年間) その他関連図表 成果適用のイメージ (適用例) (1)砂からの有機ケイ素原料 製造プロセス技術開発 珪砂 革新的触媒技術 SiO2 (2)有機ケイ素原料からの高機能有機 ケイ素部材製造プロセス技術開発 有機ケイ素 原料 高機能 有機ケイ素部材 革新的触媒技術 LED用部材 シリコーン シランカップリング剤 金属ケイ素を経由しない 脱Pt、コンタミ防止、構造制御 →省エネプロセスの実現 →安価高性能部材の実現 等 次世代エコタイヤ 詳細は「基本計画(案)」をご参照ください