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第62期年次報告書
イトーキ通信 第62期 年次報告書 平成23年1月1日から平成23年12月31日まで 証券コード:7972 株主様をはじめとしたステークホルダーの皆様と 感動を分かち合える業界の リーディングカンパニーを目指す 事 業 紹 介 その他 38億66百万円 部 門 主な商品 オ フ ィ ス 関 連 事 業 設 備 機 器 関 連 事 業 そ 1 の 他 ワークステーションシステム、 デスク、 ローパーティション、 事務・会議チェア、 テーブルなど 建 材 その他の 事 業 オフィス建材内装設備、 移動間仕切・可動間仕切など セキュリティ設備機器、 工場・物流設備機器、研究施設機器など 学習デスク・チェア、書斎・SOHO用家具、 乳幼児家具、福祉・介護用品、 什器の修理、各種機器のメンテナンスなど (4.2%) 売上高 設備機器関連事業 407億74百万円 (44.3%) 920億 87百万円 オフィス関連事業 474億47百万円 (51.5%) 財務ハイライト FINANCIAL HIGHLIGHTS ■ 売上高 ■ 経常利益・売上高経常利益率 (%) (単位 : 百万円) (単位 : 百万円) 100,000 92,087 79,436 ■ 当期純利益 83,253 4,000 4.0 2,000 0.6 75,000 0 50,000 △2,000 1.4 2.0 533 0.0 △2.0 △4,901 △4.0 25,000 500 186 0 △500 △1,000 △1,500 △1,621 △2,000 △6,000 第60期 (2009年度) 第61期 (2010年度) 第62期 △8,000 (2011年度) ■ 1株当たり当期純利益 △6.0 △6.2 第60期 (2009年度) 第61期 (2010年度) 第62期 100,000 20.00 3.70 47.3 80,000 △20.00 △30.00 (%) (%) 50.0 4.0 40.0 30.0 77,551 70,000 20.0 60,000 10.0 第60期 (2009年度) 第61期 (2010年度) 第62期 (2011年度) 第62期 (2011年度) (ROE) ROA ROE 0.5 0.0 0.2 △1.9 △4.8 △8.0 △12.0 △11.1 △16.0 △160.00 △163.14 第61期 (2010年度) △4.0 △32.63 △40.00 第60期 (ROA) 37.8 74,612 △8,272 (2009年度) 87,222 △10.00 △8,500 ■ 総資産当期純利益率 / 自己資本当期純利益率 45.4 90,000 0 △8,000 (2011年度) (単位 : 百万円) 10.00 △8.0 ■ 総資産・自己資本比率 (単位 : 円) △170.00 1,000 1,358 △4,000 0 (単位 : 百万円) 0 第60期 (2009年度) 第61期 (2010年度) 第62期 (2011年度) 0.0 △20.0 △24.0 △20.7 第60期 (2009年度) 第61期 (2010年度) 第62期 (2011年度) 2 ごあいさつ TO OUR STAKEHOLDERS 株主の皆様には、平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。 ここに、第62期の業績概況と、今後の見通しについてご報告いたします。 代表取締役社長 松井 正 開発・生産から営業まで、 グループ一丸での新しい市場の開拓を推進。 平成23年の日本経済は、東日本大震災、原発事故の影響に加え、 欧州経済の不安や円高等による株式市況の低迷も重なり、企業の 設備投資や個人消費が冷え込むかつてない厳しい状況となり、当 業界へも大きな影響を及ぼしました。 このような経営環境のもと、当社グループは徹底した「顧客第 一主義」に基づき、新製品開発とオンリーワン製品の重点販売、 ソリューション型営業とトータル受注による効率性の高い営業活 動、さらには成長・拡大戦略の1つとして、海外向けの新ブラン ド「joyten」を立ち上げ、現地企業とのパートナーシップを構 築するなど、開発・生産から営業に至るまで、グループ一丸と なった新たな市場の開拓に取り組み、一方で、抜本的コスト削減 と体質改革を着実に推進いたしました。 なお、当社は平成23年4月18日付で株式会社ダルトンの株式 を取得し子会社としました。これに伴い、第3四半期連結会計期 間より同社および同社の子会社を新規連結しています。 これらの結果、売上高は920億87百万円(前連結会計年度比 10.6%増)の増収になり、営業利益は8億41百万円(前連結会 計年度は4億82百万円の損失)と黒字転換し、経常利益は13億 58百万円(前連結会計年度比154.6%増)の大幅増益となりまし た。特別損失に震災関連費用や希望退職者募集に伴う割増退職金 等を計上したことにより、当期純損失は16億21百万円(前連結 会計年度は1億86百万円の純利益)となりました。 3 平成24年3月 新中期経営計画 「ローリングプラン2015」 で、 限られた需要の獲得と新しい需要の創造を 強力に推進。 当社グループは、平成23年2月17日付で中期経営計画「ローリ ングプラン2013」を発表いたしましたが、同年3月11日に発生 した東日本大震災や原発事故等の影響など、経営環境が激変する 状況に直面いたしました。この環境の変化に迅速に対応するため、 また現在取り組んでいる諸施策の節目であり創業125年を迎える ことになる平成27年へ向けて、平成24年から平成27年までの4ヵ 年の中期経営計画「ローリングプラン2015」を策定いたしました。 本プランは、現行の「ローリングプラン2013」をベースに、 新たな成長を追求するための理念と体系を整備し、数値目標の修 正を含めて全体的な見直しを図りました。この計画の実行を通じ て、限られた需要の獲得と新しい需要の創造を追求し、商品力・ 生産力・営業力のすべてにおいて「業界No.1」を目指したアク ションプランを強力に推し進めてまいります。 今後の経営課題とその解決策としては、激しい市場変動の波に 対しても、安定した収益基盤の再構築に取り組みます。同時に拡 大事業と再編事業を明確にすることで、現在の強みと将来の展開 の見直しを図ります。拡大事業や成長の可能性のある分野には、 積極的に経営資源を投入し、経営資源効率を重視した経営を進め ます。また、イトーキの各事業が競争力を強めるため、グループ の経営資源の統合と社外の経営資源の積極的活用によって新技 術・新市場を創造し、各事業の相乗効果を発揮して、業界での確 固たる地位を築いてまいります。 株主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援、ご指 導を賜りますよう、よろしくお願いいたします。 中期経営計画 「ローリングプラン2015」 (2012年〜2015年) 市場の変化にしなやかに対応し、 新たな需要を創造し、 力強く成長を遂げ、 「業界No.1」を目指して邁進いたします。 基本戦略 1 2 3 開発・生産体制の改革 営業体制の改革 コア事業であるオフィス 関連事業の更なる拡大 (ECO、ICT、FM領域の新規事業展開) 4 現地向け新ブランド投入 で海外戦略を本格展開 現在、市場のニーズは高度化、細分化し、一方で厳しいコス トダウンが求められるなど、環境の変化のスピードがあまり にも速く、従来の固定化された中期経営計画では対応しきれ なくなっています。 そこで、毎年市場環境や業績の動向などを精査・分析して 次なるアクションプランにつなげるという「ローリング方 式」 、つまり計画の進捗を回転させながら目標を立て続ける 方式にシフトしました。 「ローリングプラン2013」と重複時 期があるのもこのためです。 従 来 の3年 タ ー ム で は な く4年 タ ー ム と し ま し た の は 2015年にはイトーキは創業125年を迎えます。そこに照準 を合わせました。 2015年は、既に実施している生産体制の抜 本的な見直し、営業体制の改革、新人事制度の完全移行等の 構造改革の節目にもあたります。今後イトーキが持続的な成 長を続けるためにも、高い志で目標を達成するという強い意 志をこの計画に込めています。 「ローリングプラン2015」 の位置付け 中期経営計画 2012 2010年 ローリング方式 5 A 激変する市場に対応すべく、経営環境を 継続的に分析し目標を設定し続けるロー リング方式へシフトしています。 創業125年 (研究施設機器分野で統合シナジー 効果の最大化) 「 ロ ー リ ン グ プ ラ ン2015」の 計 画 策 定 の背景と特徴について教えてください。 固定方式 設備機器関連事業の 収益拡大 Q 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 ローリングプラン 2013 ローリングプラン 2015 4 中期経営計画「ローリングプラン2015」 Q なぜ開発・生産から営業に至るまでの大 胆な体制の改革が必要なのでしょうか? A 市場の求める価格やサービスに柔軟に 対応するために、組織体制を見直すこと が不可欠です。 イトーキの得意とするオフィス関連事業においては、厳し い価格競争にさらされている上、商品のライフサイクルはま すます短くなっています。こうした競争に巻き込まれること なく、また、イトーキブランドの価値を損なうことなく適切 な利益を上げていくためには、徹底的な原価の見直しが必要 です。そのためには、まず開発と生産、そして営業体制までを 見直し、経営効率を最大限に上げていくことが不可欠と考え ました。 高い競争力を持つ商品の安定供給のために、現在、開発・生 産体制の改革を進めており、具体的には材料の海外調達や工 場の再編などにも着手しています。 また、 特に主要なパーツに ついては、東日本大震災の経験を踏まえ、仕様の変更や調達 先の見直し等を含め、リスク分散を進めています。 一方、車の両輪のごとく営業体制も同時に改革を進めてい きます。市場ニーズやお客様の課題を把握し、営業の差別化 を図ることが狙いです。こうした一連の成果目標として、営 業利益率5.5%を目指しています。 「ローリングプラン2015」の数値目標 売上高 (百万円) 150,000 100,000 営業利益 営業利益率 5.5% 83,253 92,087 120,000 102,000 5 4.0 2.0 0.9% -50,000 5.0 3.0 2.4% 50,000 0 (%) 6.0 -482 -0.6% 2010年12月期 実績 841 2,400 2011年12月期 実績 2012年12月期 計画 6,600 2013年12月期 計画 2014年12月期 計画 Q A 主力のオフィス関連事業の課題と 方向性をお聞かせください。 「ソリューション営業」と「重点市場」、さら にオフィスの枠を超えた営業を展開して いきます。 単に商品を納めるだけでは、ビジネスは拡大せず、価格競 争からも脱することはできません。そこでお客様の経営課題 の解決を支援する 「ソリューション営業」が重要と考えまし た。情報通信技術 (ICT)への対応はもちろんのこと、社員 間のコミュニケーョンや発想を活性化させるための空間レ イアウト、環境問題にも配慮した提案を積極的に進めていき ます。例えばCO2削減の課題に対してはカーボンオフセット 商品を提案することで、お客様自身の環境に対する取組みに もつながります。 「ソリューション営業」による付加価値の高い提案は、現在 首都圏や外資系企業向けを中心に進めていますが、それぞれ の地域ニーズに根ざして提案する「地域型ソリューション営 業」 も展開していきます。 「重点市場」として は、耐震・免震対策に よる建て替え需要が 見込める教育および 医 療 施 設 や、公 共 機 関の複合施設化に 着 目 し て い ま す。オ フィスだけではなく 柔軟な発想でこうし たビジネスチャンス を積極的に取り込ん でいきます。 1.0 0.0 2015年12月期 -1.0 計画 -2.0 「ソリューション営業」を通じて、空間レイアウトのプランニングおよ び導入も進めています。 設備機器関連事業を今後どのように 展開していきますか? A オフィス市場の環境に左右されない、 高い収益の柱へと成長させていきます。 この事業には、成長が期待できる次の柱として「研究施設 機器分野」があります。従来イトーキではハイスペックな商 品を中心に展開してきましたが、今年1月に、この分野での マーケットリーダーである株式会社ダルトンと事業統合し ました。これにより、イトーキのハイスペックな商品と、市場 評価の高い株式会社ダルトンのブランドを融合し、フルライ ンナップでの需要を取り込んでいきます。今回の事業統合の ポイントは、イトーキと株式会社ダルトンはお互いの弱みを 補完できる理想的なパートナーであることです。この統合に より、 収益基盤の強化を進めていきます。 また 「建材分野」での高収益事業化を目指しています。ガラ スパネルやスチールパネルなどを生産する主力の関東工場 では無人化ラインが進み、商品の提案力・価格競争力を最大 限に高めることが可能な生産体制を確立しています。これら イトーキが得意とする商品を盛り込んだ総合的な提案を行 い、さらに生産ラインの稼働率を上げることで高収益事業へ の転換を図ります。 株式会社ダルトンは、研究施設機器のトップブランドとして、数多くの 医療・研究施設への納入実績を有しています。 Q 海外戦略の特徴をお聞かせください。 A イトーキのブランド力を活かしつつ、 現地のリソースを最大限に活用して、 市場のニーズに応えていきます。 現地のニーズに合った商品を開発・生産し、販売すること が最大のポイントです。 イトーキブランドは、日本国内で品質面において市場より 高い評価を受けていますが、 そのまま海外に持ち込むと、 特に 価格面でのニーズに応えることが難しくなります。 そこで、価格、機能、デザインと市場が求めているファク ターをしっかり分析した上で、現地のメーカーとアライアン スを組み、 アライアンス先のリソースを活用して生産・販売し ていく展開を図ります。 これにより大幅にコストを削減でき、 現地を熟知するアライアンス先の経営ノウハウやニーズも的 確に汲み取りながら、現地に適した方法で商品を市場に投入 できるのです。 このように、各国の品質基準と現地のニーズに合わせた海 外向け新ブランドが 「joyten」 です。 現在は上海、 北京に現地法 人を置いて中国向けに販売していますが、今後はインドや東 南アジア諸国への展開も考えています。 イトーキはこれからもさらなる成長を遂げていかなければ なりません。そのためにも市場環境の変化に伴って従来の考 え方や体制を大きく変え、ビジネスの領域をさらに拡大させ ていくことで、成長への礎を着実に積 み上げてまいります。 イトーキ初の海外向けブランド 「joyten」のデビュー作、オフィスチェアの 「C-PR O(シープラオ)」 V Q 6 新製品紹介 エフチェア NEW PRODUCTS 1 自由な動き(free)を確保する 魅惑的なフォルム(form) 機能美をデザインに昇華させたエフチェア。上に行く につれて幅が細くなる独特の背もたれは、執務時の上半 身の多様な動きを妨げず、毎日の自由な動きをサポート します。貝を思わせる美しい縦リブ構造は、背中から腰を 最適なフィット感でしっかりとホールドし、疲労感を軽 減する快適設計になっており、リブの溝に沿った空気の 流れで、心地よい体感温度を創り出します。 フルゴチェア NEW PRODUCTS 2 座る人を選ばない、 個性派シンプルスタイル す っ き り と シ ン プ ル で あ り な が ら、鮮 や か なクロスがのぞく個性的なデザインのフルゴ チェアには、充実した調節機能を搭載し、どな たにも快適にお使いいただけます。 特に、同じ部材で構成された背のローバック とハイバックは、工具なしで切り替えが可能な ため、背もたれやクロスが汚れても簡単に取り 替えられます。事務用チェアで最も汚れやすい 背もたれ上部に大型の取っ手を設けることで、 扱いやすさと汚れにくさを実現しています。 7 NEW PRODUCTS インステート NEW PRODUCTS 3 4つの思考モードを起動する、 トータルワークステーションシステム 創造性を高めるオフィス作りのためにイトーキが提唱 するクリエイティブスタイル「trans.」は、 「 個人と組織」、 「発散思考と収束思考」という2つの軸が生み出す4つの 思考モードに着目して空間を構成する考え方です。 インステートは、この「trans.」のコンセプトをベースに 構築されたトータルワークステーションシステムです。 デスク、リンク、コム、ワゴンの4つのアイテムを組み 合わせることで、オフィスに「Studio/ディスカッション の 場 」、 「 Study/熟 考 の 場 」、 「 Cafe/ブ レ イ ン ス ト ー ミ ン グの場」、 「 Library/情報収集の場」の4つのアクティブな ワークシーンを創り出します。 トピックス TOPICS 海外向けブランド「joyten(ジョイテン)」発表! イトーキの海外戦略の一環として、この の品質基準とニーズに合わせた仕様で、イ たび初の海外向けブランド「joyten」を昨年 トーキの品質管理プロセスを経て、現地で 9月に発表いたしました。 生産・販売していきます。 「joyten」の製品は、今後成長が見込まれ 新ブランドは、まず上海に設立した現地 る海外市場に対して、国内のイトーキブラ 法人を通じて中国向けに販売を開始しまし ンドに囚われない新しいビジネスモデルで た。ブランドの浸透を通じて着実に海外展 展 開 し ま す。具 体 的 に は、現 地 の メ ー カ ー 開を進めてまいります。 とアライアンスを組み、展開する国や地域 8 営業の概況 オフィス関連事業 ◇ 事業別売上シェア(%) 51.5% ◇ 売上高(単位 : 百万円) 50,000 46,153 44,046 47,447 40,000 30,000 20,000 10,000 0 第60期 (2009年度) 第61期 (2010年度) 第62期 (2011年度) 設備機器関連事業 ◇ 事業別売上シェア(%) 44.3% ◇ 売上高(単位 : 百万円) 50,000 40,774 40,000 30,000 32,850 30,506 20,000 10,000 0 第60期 (2009年度) 第61期 (2010年度) 第62期 (2011年度) その他 ◇ 事業別売上シェア(%) 4.2% ◇ 売上高(単位 : 百万円) 5,000 4,883 4,249 4,000 3,866 3,000 2,000 1,000 0 第60期 (2009年度) 9 第61期 (2010年度) 第62期 (2011年度) BUSINESS OVERVIEW この事業については、本年度新設した全社の営業戦略を企画・推進する機能と、各部門間の営業情報を統括する営業管理機能 を統合した営業戦略統括部を中心に、多様化する市場ニーズに対応し専門性と総合力を高め「攻め」の営業を展開しました。 当期発売の新製品である、 「座る人を主役に」という設計思想で作られた、オフィスチェア2種「コセール」と「ヴェント」に ついては、高い評価をいただき、大口受注を含め順調に売上を伸ばしています。また、 「スピーナ」はタスクチェアでは初の カーボン・オフセット認証ラベルを取得しました。 業績は、売上高474億47百万円(前連結会計年度比2.8%増) 、営業利益16億32百万円(前連結会計年度比115.3%増)とな りました。 この事業については、オフィス事業以外でコア事業を確立するために、建材・物流設備・セキュリティ設備・研究設備・商業 施設設備等における独創的な差別化製品の開発と市場投入の継続及びオフィス関連事業との相乗効果を図るトータルソリュー ション提案に努めました。 また、研究設備分野では平成23年11月28日付で、当社の研究施設機器事業を、連結子会社である株式会社ダルトンに対し、 平成24年1月1日付で譲渡する事業譲渡契約を締結しました。これにより当社グループとしての研究施設機器事業は株式会社 ダルトンが中核となり事業展開することとなりました。 業績は、売上高407億74百万円(前連結会計年度比24.1%増) 、営業損失6億71百万円(前連結会計年度は13億3百万円の損 失)となりました。 その他の事業については、学習家具分野において、消費電力が少ないフルLED照明を搭載した学習デスクを投入し、ご好評を いただきました。しかし、少子化による需要減や震災の影響もあり、厳しい収益環境で推移しました。 業績は、売上高38億66百万円(前連結会計年度比9.0%減) 、営業損失1億19百万円(前連結会計年度は62百万円の利益)と なりました。 10 連結財務諸表 (要旨) ■ 連結貸借対照表 (単位:百万円 単位未満切り捨て) 当 期 平成23年12月31日現在 資産の部 流動資産 37,531 現金及び預金 10,741 10,940 受取手形及び売掛金 27,498 20,684 有価証券 672 174 3,231 2,759 仕掛品 1,705 1,133 原材料及び貯蔵品 1,326 927 251 32 商品及び製品 繰延税金資産 その他 1,335 1,057 貸倒引当金 △327 △179 40,787 40,020 有形固定資産 28,433 26,309 建物及び構築物 13,670 13,782 3,464 4,007 10,205 7,676 364 147 固定資産 機械装置及び運搬具 土地 建設仮勘定 その他 727 695 無形固定資産 795 803 17 28 のれん その他 投資その他の資産 投資有価証券 778 775 11,557 12,907 5,224 7,141 長期貸付金 384 450 繰延税金資産 178 135 その他 7,033 6,561 貸倒引当金 △862 △981 関係会社投資損失引当金 △400 △400 87,222 77,551 資産合計 11 46,435 当 期 前 期 平成22年12月31日現在 平成23年12月31日現在 負債の部 流動負債 支払手形及び買掛金 1年以内に償還する社債 短期借入金 1年以内に返済する長期借入金 未払法人税等 未払消費税等 設備関係支払手形 賞与引当金 役員賞与引当金 受注損失引当金 違約金損失引当金 製品保証引当金 その他 固定負債 社債 長期借入金 繰延税金負債 退職給付引当金 役員退職慰労引当金 製品自主回収関連損失引当金 負ののれん その他 負債合計 純資産の部 株主資本 資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 その他の包括利益累計額 その他有価証券評価差額金 為替換算調整勘定 少数株主持分 純資産合計 負債純資産合計 前 期 平成22年12月31日現在 37,788 20,560 201 8,942 2,218 361 187 154 297 13 85 127 23 4,615 14,469 94 3,630 933 5,903 158 266 11 3,471 52,258 28,208 15,767 - 6,368 1,481 138 411 227 449 23 62 127 - 3,152 13,325 - 4,064 734 4,890 69 286 20 3,258 41,534 33,187 5,277 13,020 16,066 △1,177 △247 △95 △152 2,024 34,963 87,222 35,057 5,277 13,021 17,936 △1,177 118 250 △131 840 36,017 77,551 CONSOLIDATED FINANCIAL STATEMENTS ■ 連結損 益 計 算 書 (単位:百万円 単位未満切り捨て) 当 期 平成23年 1 月 1 日から 平成23年12月31日まで 売上高 83,253 売上原価 62,221 57,401 売上総利益 29,866 25,852 29,025 26,335 841 △482 営業外収益 938 1,428 営業外費用 421 412 1,358 533 特別利益 131 1,144 特別損失 3,027 1,192 △1,537 485 378 257 △331 △10 47 246 △1,584 - 37 53 △1,621 186 営業利益又は営業損失 (△) 経常利益 税金等調整前当期純利益又は 税金等調整前当期純損失(△) 法人税、住民税及び事業税 法人税等調整額 法人税等合計 少数株主損益調整前 当期純損失 少数株主利益 当期純利益又は当期純損失(△) 当 期 前 期 平成22年 1 月 1 日から 平成22年12月31日まで 92,087 販売費及び一般管理費 ■ 連結キャッシュ・フロー計算書 (単位:百万円 単位未満切り捨て) 平成23年 1 月 1 日から 平成23年12月31日まで 前 期 平成22年 1 月 1 日から 平成22年12月31日まで 営業活動による キャッシュ・フロー △1,037 2 投資活動による キャッシュ・フロー 962 1,497 財務活動による キャッシュ・フロー △1,151 1,211 現金及び現金同等物に 係る換算差額 △6 △10 現金及び現金同等物の 増減額 (△は減少) △1,233 2,701 現金及び現金同等物の 期首残高 10,788 8,087 現金及び現金同等物の 期末残高 9,555 10,788 12 会社情報 CORPORATE INFORMATION 会社 概 要 (平成23年12月31日現在) 役 員 (取締役および監査役) ( 平成24年3月28日現在) 名 株式会社イトーキ ITOKI CORPORATION 社 〒536-0002 大阪市城東区今福東1丁目4番12号 TEL. 06-6935-2200(代表) 社 〒104-0042 東京都中央区入船3丁目2番10号 創 業 明治23年12月1日 設 立 昭和25年4月20日 金 5,277,857,009円 数 1,964名(単体)注)従業員数は就業人員であります。 監 査 役( 社 外 ) 飯 沼 良 祐 http://www.itoki.jp/ 監 査 役( 社 外 ) 齋 藤 晴太郎 会 社 本 東 京 資 従 本 本 業 員 ホームページ 連結 子 会 社 (平成23年12月31日現在) 会社名 資本金 当社の議決 権比率(%) (百万円) ㈱イトーキマーケットスペース ㈱タイメック 200 主要な事業内容 100.0 商業設備機器の販売 100.0 電子機器の製造・販売 ㈱イトーキ大阪工務センター 10 100.0 工事の施工・監理 ㈱イトーキテクニカルサービス(注)1 100 10 伊藤喜 (蘇州) 家具有限公司 ㈱イトーキ北海道 1,000 40 100.0 保守・サービス 100.0 事務用家具等の販売 100.0 事務・店舗用什器等の製造・販売 98.8 事務用家具等の販売 富士リビング工業㈱ 60 87.1 鋼製・木製家具の製造・販売 ㈱イトーキ東光製作所 70 84.5 鉄扉・貸金庫等の製造 891 82.2 鋼製家具・機器の製造・販売 1,387 51.9 科学研究施設・粉体機械等の製造・販売 伊藤喜オールスチール㈱ ㈱ダルトン (注)2 ㈱イトーキ工務センター 14 48.1 工事の施工・監理 (注) 1.㈱イトーキテクニカルサービスの議決権比率には、 間接所有分の20.0%を含 んでおります。 2.㈱ダルトンは、平成23年4月より当社の連結子会社となっております。 上記以外に、㈱ダルトンの子会社5社 (㈱ダルトン工芸センター、不二パウ ダル㈱、㈱テクノパウダルトン、㈱ダルトンメンテナンス、㈱昭和化学機械工 作所) を連結の範囲に含めております。 13 山 田 匡 通 代 表 取 締 役 社 長 松 井 正 取締役専務執行役員 近 光 勝 取締役常務執行役員 伊原木 秀 松 取 締 役( 社 外 ) 永 田 宏 取 締 役( 社 外 ) 宮 本 照 武 常 細 田 久 雄(新任) 勤 監 査 役 執 行 役 員 (平成24年1月1日現在) 97 ㈱シマソービ 代 表 取 締 役 会 長 常務執行役員 曻 正 明 渡 邉 博 之 執 行 役 員 細 田 洋 道 西 谷 和 彦 国 沢 敬二郎 森 谷 仁 昭 村 上 利 晴 石 川 寿 一(新任) 袋 洋 志 本 部 久 雄(新任) 柿 木 秀 嗣 清 水 徹(新任) 浩 福 原 敦 志(新任) 健 司 安 藤 隆 之(新任) 神 牧 野 株式情報&株主メモ STOCK & STAKEHOLDERS' INFORMATION 株式 の 状 況 (平成23年12月31日現在) 株 主メモ 発行可能株式総数 149,830,000株 発行済株式の総数 52,143,948株 株 主 単 元 株 式 数 7,520名 数 100株 事 大株主(上位10名) 持株数 株主名 (千株) 持株比率 (%) 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 2,670 5.37 株式会社みずほコーポレート銀行 2,171 4.36 日本生命保険相互会社 2,170 4.36 イトーキ協力会社持株会 1,990 4.00 伊藤 七郎 1,877 3.77 株式会社アシスト 1,586 3.19 イトーキ従業員持株会 1,258 2.53 日本マスタートラスト信託銀行株式会社 (信託口) 1,079 2.17 株式会社三井住友銀行 1,069 2.15 912 1.83 伊藤 裕子 度 毎年3月 定時株主総会 期末配当金 中間配当を行う場合 12月31日 12月31日 6月30日 (その他必要がある場合には、あらかじめ公告をして基準日を定めます。) 株主名簿管理人 東京都中央区八重洲1丁目2番1号 みずほ信託銀行株式会社 株主名簿管理人 事務取扱場所 東京都中央区八重洲1丁目2番1号 みずほ信託銀行株式会社 本店証券代行部 [ 株式に関する手続きのお申し出先 ] ○ 証券会社に口座をお持ちの場合 お取引の証券会社にお申し出ください。 【 ご注意 】 ・未払配当金の支払、支払明細発行については、下記の「特別口座の場合」 の郵便物送付先・電話お問い合わせ先・お取扱店をご利用ください。 ○ 特別口座の場合 外国法人等 1,860,185株 (3.57%) 52,143,948株 郵便物送付先/ 電話お問い合わせ先 〒168-8507 東京都杉並区和泉2丁目8番4号 みずほ信託銀行株式会社 証券代行部 電話 0120-288-324 (フリーダイヤル) お取扱店 みずほ信託銀行株式会社 本店および全国各支店 みずほインベスターズ証券株式会社 本店および全国各支店 未払配当金のみ、みずほ銀行全国本支店でもお取扱いいたします。 個人その他 (自己株式含む) 28,646,750株 (54.94%) 金融機関 14,186,401株 (27.21%) 株価推移 【 ご注意 】 ・単元未満株式の買取・買増請求以外の株式売買はできません。 ・電子化前に名義書換を失念してお手元に他人名義の株券がある場合は、 至急上記電話お問い合わせ先までご連絡ください。 公 (単位:円) 400 告 方 法 電子公告 http://www.itoki.jp/company/ir/notification.html (ただし、電子公告によることができない事故その他の やむを得ない事由が生じた場合は、日本経済新聞に掲 載して行います。) 300 200 100 0 毎年1月1日から12月31日まで 株 主 確 定 の ため の 基 準 日 所有者別株式分布状況(株式数) 証券会社 413,350株 (0.79%) 年 定時株主総会 注)持株比率は自己株式(2,440,341株)を控除して計算しております。 その他の国内法人 7,037,262株 (13.49%) 業 2011年 2月 4月 6月 8月 10月 12月 2012年 2月 上場証券取引所 株式会社東京証券取引所 市場第1部 株式会社大阪証券取引所 市場第1部 証 券 コ ー ド 7972 14 株主の皆様の声をお聞かせください 当社では、株主の皆様の声をお聞かせいただくため、アンケートを 実施いたします。お手数ではございますが、アンケートへのご協力を ▲ お願いいたします。 下記URLにアクセスいただき、 アクセスコード入力後に表示される アンケートサイトにてご回答ください。所要時間は5分程度です。 62 IT O K I ht t p : //www. e-kabunushi.c o m アクセスコード 7972 いいかぶ 検索 Yahoo!、MSN、exciteのサイト 内にある検索窓に、い い か ぶ と 4文字入れて検索してください。 空メールによりURL自動返信 ご 回 答 い た だ いた 方 の 中 から 抽 選で 薄 謝(図 書 カード 5 0 0 円 ) を 進 呈させ て い た だ きます ※本アンケートは、株式会社 a2media (エー・ツー・メディア) の提供する 「e株主リサーチ」 サービスにより実施いたします。 (株式会社 a2mediaについて の詳細 http://www.a2media.co.jp) ※ご回答内容は統計資料としてのみ 使用させていただき、事前の承諾なしにこれ以外の目的に使用することはあり ません。 ●アンケートのお問い合わせ 「e - 株主リサーチ事務局」 62 ●アンケート実施期間は、 本書がお 手 元 に 到 着し て から 約 2ヶ月 間 です。 ▲ IT O K I [email protected]へ空メールを送信してください。 (タイトル、本文は無記入) アンケート回答用のURLが直ちに自動返信されます。 TEL:03-5777- 3900(平日 10:00∼17:30) MAIL:[email protected] エフチェア エレガントで先進的デザインのエフチェアは、フィット& フリーをコンセプトに開発された背もたれのシェイプが特 長のひとつです。座り心地を左右する腰部のフィット感を 優しくかつ、しっかりと実現しながら、肩部や腕の動きを 妨げない形状設計で、着座中の快適な姿勢保持をお届けし ます。 ○上場株式配当等の支払に関する通知書について 租税特別措置法の平成20年改正(平成20年4月30日法律第23号) により、平成21年1月からお支払する配当金について、支払配当 金額や源泉徴収税額等を記載した支払通知書を通知することと なっております。 今回の配当金については、支払通知書の法定要件を満たした配当 金計算書を同封しておりますので、平成25年の確定申告の際の添 付資料としてご使用ください。 また、平成24年にお支払しました配当金を株式数比例配分方式に よりお受取の場合、平成22年より源泉徴収税額の計算は証券会社 等にて行われますので、平成25年の確定申告の添付書類としてご 使用いただける支払通知書につきましては、お取引の証券会社等 へご確認ください。 本 社:〒536-0002 大阪市城東区今福東1丁目4番12号 TEL. 06-6935-2200(代表) 当社に関する情報はホームページでもご覧いただけます。 http://www.itoki.jp/ 免責情報 本報告書に記載している将来に関する予想について は、現在入手可能な情報から得られた当社の経営者 の判断に基づいています。実際の業績は、さまざまな 要因の変化により、異なる場合があることをご承知 おきください。 見やすく読みまちがえにくい ユニバーサルデザインフォントを 採用しています。