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第 6 章 温室効果ガス排出量の削減目標
第6章 温室効果ガス排出量の削減目標 1 削減目標の考え方 (1)基準年の設定 削減目標の基準年:平成 2(1990)年度 (2)目標年及び目標水準の設定 ア 設定の考え方 この計画の期間は、地球温暖化対策には長期的な視点が必要になること、また、 「地 球温暖化対策実行計画(区域施策編)策定マニュアル第 1 版(平成 21 年(2009)6 月 環 境省)」において、 「長期目標として平成 62(2050)年を踏まえ策定することが望まし い」とあるため、これを踏まえて平成 24(2012)年度から平成 33(2021)年度までの 10 年間とします。 イ 設定の方法 国の長期の削減目標を考慮し、次に揚げるとおり目標年及び目標水準を設定し、計 画を策定することとします。 ・短期目標年:平成 28(2016)年度 短期目標を「第 3 次鹿沼市環境基本計画」の中間目標年度である 平成 28(2016)年度 とします。 本市では、後述の温室効果ガス排出量削減の対策効果の見通しを基に設定します。 ・中期目標年:平成 33(2021)年度 国の中期目標年である平成 32(2020)年度を中期目標とすることが望ましいとされ ていますが、この目標年度を目安とし「第 3 次鹿沼市環境基本計画」との整合を図る ため、中期目標を環境基本計画の目標年度である 平成 33(2021)年度 とします。 国は、長期的な観点から平成 62(2050)年までに温室効果ガス排出量について現状 から 60 から 80 パーセントの削減をすることとしています。 そのため、本市では、この目標を長期的な目安として、平成 62(2050)年までに基 準年比の 60 パーセントを削減すると仮定し、平成 62(2050)年までの通過点として、 平成 33(2021)年度の中期目標を設定します。 ・長期目標年:設定はせず、短期・中期目標を設定する際の長期的目安とします。 本市においては、平成 62(2050)年の数値目標は設定せず、今後のエネルギー政策 の動向等に留意しながら、長期的な展望で温暖化対策を推進していくものとします。 33 2 削減目標 本市では、平成 28(2016)年度短期目標の削減目標を、将来の温室効果ガス排出量削減 に向けての対策効果の見通しを基に決定します。具体的には、「鹿沼市地域省エネルギービ ジョン」(平成 19(2007)年 2 月)及び「鹿沼市クリーンエネルギー賦存量等調査及び実証 調査結果報告書」(平成 23(2011)年 2 月)のそれぞれで算定された対策効果の将来削減量 である 50 千 t-CO2、18 千 t-CO2 を、平成 28(2016)年度における将来推計ケースの温室効 果ガス排出量である 733 千 t-CO2 から減じて算出します。これにより下表のとおり短期目 標は 665 千 t-CO2 であり、基準年の 669 千 t-CO2 と比べて 0.6 パーセント削減になります。 一方、平成 33(2021)年度中期目標は、現状の温室効果ガス排出量と国の長期目標を直 線で結び、その通過点として目標を設定します。国の長期目標「現状から平成 62(2050) 年までに 60 から 80 パーセント削減」を踏まえ、本市の中期目標は、下表のとおり現状の 温室効果ガス排出量である 754 千 t-CO2 と、長期的な目安である平成 62(2050)年におい て基準比 60 パーセント削減した値 267 千 t-CO2 との、平成 33(2021)年度における通過点 である 611 千 t-CO2 とし、基準年と比べて 9.0 パーセント削減とします。 表 基準年比 二酸化炭素排出量削減目標 平成 2 年度 平成 28 年度 平成 33 年度 平成 62 年度 (1990 年度) (2016 年度) (2021 年度) (2050 年度) <基準年度> <短期目標年度> <中期目標年度> 長期的な目安 0.6% 9.0% 60% 665 611 267 - 千 t-CO2 669 (千t-CO2) 基準年の 60%削減 402 千t−CO2 800.0 700.0 754.1 733.1 710.4 669.0 将来推計値 600.0 目標達成に必要な削減量 665.0 611.0 削減値 508.5 500.0 400.0 300.0 200.0 267.0 100.0 0.0 平成2年 (1990年) 基準年 平成21年 平成28年 平成33年 (2009年) (2016年) (2021年) 現状 短期目標 中期目標 図 二酸化炭素排出量削減目標イメージ 34 平成62年 (2050年) 長期的な目安