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ウォーターフォール分析とは
今まで説明してきたFFT分析は、X軸が周波数、Y軸が振幅の2次元グラフで す。この2次元分析は時間的に変動がないデータの場合有効ですが、変動 信号や衝撃信号などには使えません。振動・騒音が時間変化する場合や回 転速度とともに変化する場合、有効なのが3次元分析です。3次元分析のグ ラフから分析周波数(分析次数)と時間、回転域のすべての情報が得られま す。 ・自動車の振動や騒音の様に、エンジンやギアの回転速度の変化(走行速 度)により変化する信号の原因調査をする場合には、回転速度を変化させな がら3次元分析を行うことにより不具合原因をスペクトルから判断します。 ・ドアの閉まり音や爆発振動など衝撃信号も、3次元分析を行ないます。前述 のオフラインライン分析の機能を組み合わせる事で詳細な分析が出来るよう になりました。 表示には主に次の3つがあります。 1.ウオーターフォール(滝の様に見える?) 変化していくスペクトルをカスケード表示します。振幅、周波数の変化を 立体的(鳥瞰図)なグラフで確認できます。 2.カラースペクトグラムグラム スペクトルの振幅を色あいで表示します。周波数と振幅の時間や回転 速度での変化度合いが一目でパターン化し見えます。声紋分析やソナー 信号解析にも使われています。 3.トラッキング 次数比成分とオーバオール値を回転速度軸で表示してグラフが単純化でき る、従来から多用されてきた分析方法です。