Comments
Description
Transcript
創設費を指標とした 伝送路網シミュレーションツールの開発 世界で
○ ○ 世界で初めて 40Gbit/s × 8ch WDM 信号の 敷設 DSF ファイバ伝送実験に成功 ○ 40Gbit/s/ チャネル WDM(波長分割多重)伝送システムは、1 本の光ファイバに 1 波長当たり 40Gbit/s 容量チャネルを複数チャ ネル多重して伝送するシステムです。 1波長当たりの伝送容量が大容 量(40Gbit/s)であるため、少ない波長数(装置数)で容易に大容 量化が実現でき、また LSI 集積技術によりシステムの経済化、高信 頼化、高機能化の実現が期待できます。研究所では、このシステムの 実現に向け、世界に先駆けて研究開発を進めてきました。 ○ はデータ入力誤りが発生しやすいことや作業負荷が大きいという問題 ○ ○ ソフトを使用する方法があります。しかし、表計算ソフトによる計算 ○ このような伝送路網の創設費計算を行う方法として汎用的な表計算 ○ ○ ○ ります。 ○ ぞれの創設費を求め比較し、 最も経済的な代替案を選択する必要があ ○ る方式技術や装置、伝送路網の形態に複数の代替案があるとき、それ ○ ○ からその創設費を見積もる必要があります。また、伝送路網に適用す ○ 新しい方式技術を導入し伝送路網を構築するとき、 予期される需要 ○ ○ ○ 創設費を指標とした 伝送路網シミュレーションツールの開発 ○ 通信ネットワーク技術 今回世界で初めて、実際の敷設伝送路(1.5 μm 分散シフトファ イバ:DSF*1、281km)において、1 波長当たり 40Gbit/s の信号 を 8 波長多重した総容量 320Gbit/s の WDM 信号を安定に伝送す ることに成功しました。この実験では、新たに光伝送符号としてキャ リア抑圧 RZ 光変調符号(CS-RZ*2 符号)を採用し、従来の NRZ*3 ○ 符号を用いた場合に比較して、 光ファイバ伝送特性を飛躍的に改善す ることができました。また、研究所で新たに開発した超高速インジウ ムリン IC、低駆動電圧ニオブ酸リチウム外部変調器、高出力単一走 経済的な回線の組み合わせを発見することは難しい問題になります。 ○ ○ ○ 行キャリアフォトダイオードといった基盤技術を用いて、40Gbit/s 光信号を安定に送受信できるプロトタイプ伝送装置を開発しました。 この結果、当社敷設ファイバ伝送路において、40Gbit/s/ チャネ ルWDMシステムによる大容量化の見通しを得ることができました。 今後は、このWDMシステムの世界標準化を推進するとともに、ネッ ○ ワークの提供を目指します。 (未来ねっと研究所) ○ 今後は、 より広範囲の装置構成や伝送路網構成への対応が可能なよ ○ や装置仕様・単価もデータとして編集できるようにしています。 トワークの高機能化、経済化を実現できる大容量データ基幹ネット ○ ツールでは、多様な方式技術や装置に対応できるように、多重化次群 ○ ○ この問題を高速に解く算出法も新たに考案しました。さらに、この ○ する場合、所要伝送路数は多重化する回線の組み合わせに左右され、 ○ るようにしました。また、ATM のように多種類の速度の回線が混在 ○ 先した新たな算出法を開発し、 多数の代替案を短時間で比較評価でき ○ ○ 計算は複雑な問題になりますが、 研究所では正確さよりも高速性を優 ○ 量と創設費を算出します。 この中で伝送パスの設定箇所と収容関係の ○ 容関係、経路を自動計算し、これらに基づいて装置とファイバの設備 ○ ○ 需要を与え管路網を定義すると、伝送パス、ファイバの設定箇所と収 ○ 設費を短時間で計算可能とするソフトウェアツールを開発しました。 ○ ○ 研究所では、 パソコンやワークステーションを使って伝送路網の創 ○ ○ があります。 *1 DSF: Dispersion Shifted Fiber *2 CS-RZ: Carrier-Suppressed Return-to-Zero *3 NRZ: Non-Return-to-Zero ● 40Gbit/s 光送受信プロトタイプ装置 40Gbit/s光受信部 ●敷設ファイバにおける 40Gbit/s × 8ch 波長分割多重伝送 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 40Gbit/s光送信部 相対光電力(dB) 0.0 CH. 1 2 3 4 5 6 7 8 CS-RZ符号 -10.0 誤りフリー -20.0 -30.0 1575 1580 1585 1590 信号光波長(nm) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 10.0 1595 従来符号 誤り率10-6フロア ○ ○ ○ ●伝送路網シミュレーションツール動作中の様子 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ (未来ねっと研究所) ○ ○ うに機能強化を進める予定です。 8波長多重信号スペクトル 281km伝送後の波形 17