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Journal journeys: Day 21, Cover story
ourney 07 Journal Journal journeys: Day 21, Cover story February 21, 2008, 1 「 枚の絵は 1,000 の言葉に値する」 (百聞は一見にしかず ―― つまり、どんなに言 葉で説明しても、写真や図表をみれば一目瞭然)というけど、ジャーナルの表紙 には、どれほどの価値があるだろう。 2007 年に、僕の論文が、ラッキーなことに Angewandte Chemie 誌の扉のページに取 り上げられたんだけど、それが 1,000 ユーロ(約 1,500 米ドル)だった。もし僕たちの図 版が表紙、つまり正真正銘の表紙にふさわしいと判断されれば、1,800 ユーロになったは ずだ。それから値段がどう変わったのかはわからないけど。Chem. Commun. でも似たよ うな感じだ。僕の別の論文が 2005 年に扉ページに載った。そのときは、制作費に「寄付 された」と思うんだけと、実際にいくらだったのかは覚えていない。 ジャーナルの表紙イラストをめぐっては、ちょっとした論争が続いている。表紙イラス トのあるジャーナルがある一方で、ないジャーナルもある。その費用を著者から徴収する ジャーナルもあれば、しないジャーナルもある。僕の経験では、ほとんどの論文著者が、 その成果をジャーナルの表紙に載せることにとても熱心だった。表面がぴかぴかで華やか な大広告になるし、時には素敵なポスターにもなる! ジャーナルを創刊するとき、それもここ NPG で創刊しようという場合、この点は、あ る程度慎重に検討する必要のあるプロセスの一部なんだ。 「創刊前のサンプル版」の表紙 は、見本誌に使うことができるし、関係者の間で新ジャーナルの認知度を高めるためのマー ケティング・キャンペーンにも使えるからで、この場合には、表紙は、掲載論文の広告だ けでなく、ジャーナル自体の広告になっている。 何でこんな話をするのかというと、Nature Chemistry の「創刊前のサンプル版」表紙が 最終決定されたばかりなんだ。ネイチャーの他のリサーチ誌と同じように、 各号の表紙には、 中身(通常は、 研究論文の 1 つ)と関連した図版を使うことになる。当たり前のことだけど、 Nature Chemistry には、まだ本体の中身がない。そのため、これは「化学」なんだという ことを示せて、できるだけ多くの関連分野が反映されるような画像を考えなけりゃならな かった。それは簡単なことじゃない。 「いかにも」といった周期表や可愛いらしい色の液体 「Journal journey」は、 Nature Chemistry の編集長が 創刊までの日々のエピソード をつづっているブログです。 の入ったガラス容器をうそっぽく並べて、はい出来上がり、なんてことをしないかぎりは、 ちょっとばかり頭をひねらなければならないよね。それに視覚的なインパクトも必要だ。 今回は、いろいろな条件を満たすことができ、相当出来の良い表紙になったと思ってい る。ウェブサイトで、もうすぐみられるようになるし、近い将来、いくつかの学会でもみ ることができると思う。 (具体的に、どんな画像で、何がもとになっていて、いつ公表さ ウェブサイトでは、最新のブログ記事、 Research Highlight, ポッドキャストが無料で公開中 です。また、Nature Chemistry オリジナルの壁紙も 無料でダウンロードできます。 れるのか、といった詳細については、後日報告するつもりだ。 ) Stuart Cantrill (Chief Editor, Nature Chemistry) www.naturejpn.com/chem