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地誌 第 20 回「ヨーロッパ地誌①~ヨーロッパの自然環境~」 〇今回の

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地誌 第 20 回「ヨーロッパ地誌①~ヨーロッパの自然環境~」 〇今回の
地誌
第 20 回「ヨーロッパ地誌①~ヨーロッパの自然環境~」
〇今回のポイント
ヨーロッパは標高が低い低地が多く、そのため西岸海洋性気候が内陸部にまで分布する。
(1)ヨーロッパの地形
※標高 200m未満の低地の割合が 5 割以上。
a.北部
・バルト海周辺は安定陸塊の[①
バルト楯
]、スカンディナヴィア山脈は低く
状地
なだらかな[②
・[③
古期造山帯
氷河地形
]。
](最終氷期にヨーロッ
パ北部のほぼ全域が大陸氷河に覆われてい
たため)
→ノルウェー沿岸部には氷河によって
浸食されたU字谷に海水が浸入して
[④
]。
フィヨルド
→スウェーデンやフィンランドには氷
河侵食により形成された凹地に水が
たまって[⑤
・アイスランド…[⑥
氷河湖
]
大西洋中央海嶺
]
上の火山
b.中部
・古期造山帯(イギリスの[⑦
・モレーン([⑨
・ケスタ([⑩
ベニン山脈
北ドイツ平原
パリ盆地
]と[⑪
]など)と構造平野([⑧
東ヨーロッパ平原
])
]) ※大陸氷河が運搬してきた砂礫が堆積して形成された丘状地形
ロンドン盆地
])
※硬層と軟層が交互に積み重なった地域においては、硬層では侵食が進まず丘陵となり、軟層では侵食が早く進
んで低地となるため、急斜面と緩斜面が連続した地形ができる。
・[⑫
エスチュアリー
](テムズ川、エルベ川、セーヌ川等の河口部)
※河口部が沈水してできたラッパ状の入り江
c.南部
・新期造山帯;アルプス・ヒマラヤ造山帯(アルプス山脈、ピレネー山脈、[⑬
・[⑭
山岳氷河
])
カルパティア山脈
] (アルプス山脈)
→[⑮
ホーン
](ホルン)…氷河の浸食によって周囲が削られて尖った山頂
→[⑯
カール
]…削られた山頂付近の斜面に形成された凹地
・リアス式海岸([⑰
スペイン北西部
]) ※V字谷が沈水して形成される
・カルスト地形([⑱
スロベニア西部
]) ※石灰岩が雨水によって溶食された地形
→ヨーロッパの地中海沿岸には石灰岩が広く分布するため、石灰岩が風化して生成された間帯土壌の[⑲
テラロッサ
]が分布している。(間帯土壌はインド・デカン高原・レグール・綿花、ブラジルのコーヒ
ーも覚える)
(2)ヨーロッパの気候
ユーラシア大陸西岸に位置するヨーロッパは海洋から吹く偏西風と沖合を流れる暖流の北大西洋海流の影響で、
高緯度に位置しているにも関わらず、緯度のわりに冬でも温暖な気候で、気温の年較差も小さい。
a.中部…[⑳
Cfb
](西岸海洋性気候)
ヨーロッパ中部には標高 200m未満の低地が広がるため、偏西風を遮る山脈がないので、比較的内陸部
まで海洋の影響が及ぶ。
b.北部…Cfb(Cfc)→[㉑
風上側の[㉒
ン
]や[㉔
スカンディナヴィア山脈
ノルウェー
]→Df(冷帯湿潤気候)
]沿岸は高緯度まで Cfb(Cfc)が分布するが、風下側の[㉓
フィンランド
スウェーデ
]の大部分は、偏西風や暖流の影響が及びにくいので、冬の気温は低
くなり、Df となる。Cfc とは月平均気温 10℃以上の月が年 3 か月以下(4 か月以上ならば Cfb)。
c.東部…内陸部に位置するため、偏西風と暖流の効果はなく、[㉕
Df
]。年較差は大きい。
d.地中海沿岸…Cs(地中海性気候)。
夏に[㉖
中緯度高圧帯
](亜熱帯高圧帯)の影響を受けて少雨となる。植生は[㉗
ーブ
]やコルクガシ。地中海沿岸では建築材料として利用できる樹木が少ないため、[㉘
造り
]の住居が多くなっており、日光を防ぐため白塗りにしている。
オリ
石
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