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「放射能汚染牧草等の焼却処分は止め別な処理処分方法を!」スライド
放射能汚染牧草等の 焼却処分は止め 別な処理処分法を! 焼却灰中放射性 セシウム濃度 群馬大早川教授作成マップから 焼却問題交流集会 2014.12.23 盛岡市 アイーナ団体活動室2 三陸の海を放射能から守る岩手の会 永田文夫 1 2 一関市大東町焼却炉 ー 微 週粒 刊 子、通 過 れ • 99 ? ー HP % 除 去 付 着 3 4 バグフィルターの構造 目詰りする前にパルス(圧縮空気)で ダストのふるい落としをする。 ○フィルターが破損したとき粉塵は直 接環境へ放出される。 ○フィルター交換時には従事者が吸入 する可能性や飛散する可能性が大き い。 ○除塵時、移送時など飛散の可能性 *バイパスを使用する可能性がある のではないか、その際は粉塵が直接 環境へ放出されるが。 フィルターがダストで詰まってきたなら 圧縮空気をパルス状に送りダストを下 に落とす、このダストを飛灰という バグフィルターの表面例 電子顕微鏡写真ガラス繊維に有機耐 熱材料をラミネートしたもの 5 6 Filtra2on Characteris2cs of Fine Par2culate Ma=ers in a PTFE/Glass Composite Bag Filter 1 バグフィルタは200ナノm粒子初期集じん率悪し 集 効 率払 低落 下 後 7 Filtra2on Characteris2cs of Fine Par2culate Ma=ers in a PTFE/Glass Composite Bag Filter Taiwan Associa2on for Aerosol Research 8 「ナノ粒子安全性ハンドブック」より 一般的バグフィルターはPM2.5の5‐30%をブロックする が、PM0.1はほとんどブロックされることなくフィルターを素 通りする。事実、ゴミ焼却炉から排出される微粒子の大半は 危険性の高い超微細粒子である。バグフィルターは微細粒 子、特に直径0.2-‐0.3ミクロンのかなり健康被害を起こしやす い粒子除去には非効率的である。健康被害は粒子の重量で はなく、サイズと数によって確定する。粒子径の大きな微粒 子重量のほうが重くなるため、重量による微粒子量測定では、 安全性に関して間違った印象を与えることになる。」 「バグフィルターで放射性物質は100% 除去できます*」か? メーカー13社中7社回答 A社:「断定できない」 B社:「放射性物質について実績がなく、明確 な回答が不可能」 C社:「技術的検討ができていない」 D社:「固形物に付着したものは除去可、付着 していないものの除去は難しい」「捕集できた ものから、再飛散、再浮遊の可能性あり」 *新潟県三条市のHPで広報 (英国環境医学学会第4次報告書「ごみ焼却炉の健康影響」 2.1粒子) h=p://zero1127.blog.fc2.com/blog-‐date-‐20120512.html 9 10 千葉県野田市HPから ゴミ焼却場でバグフィルターが破損 電気集じん機 一関狐禅寺、岩手・ 玉山はこの方式 11 12 2 ナノ粒子の捕集に電気集じん機は不適当 岩手・玉山環境組合は電気集じん機を使用 「ナノ粒子安全性ハンド ブック」 日刊工業新聞社 ドイツ製セラミックフィルター 0.3μm粒子を96%除去 高性能HEPAフィルター 0.3 ~0.5μm粒子を99%除去可能 搬入可廃棄物:γ・β核種400MBq以下 容器表面1cm線量当量率5µSv/時以下 13 容器のサイズは50リットル 焼却されたセシウムはばいじん粒子に 大部分が付着・吸着されている 放射性物質の挙動からみた適正な廃棄物処理処分(技術資料第4版) (独)国立環境研究所 から よくて0.5 ミクロン 高性能HEPAフィルター 高性能HEPAフィルター 0.3 ~0.5μm粒子を99%除去可能 16 1ミクロン(㍃m)と0.1ミクロンの粒子 1ミクロン以下の粒子は肺胞まで到達沈着するものがある . % 1ミクロンの粒子 0.1ミクロンの微粒子 (=100ナノm) 福島県福島市あらかわクリーンセン ターでの測定値 院 議 員 回 答 説 明 多数の微粒子に多くの放射性セシウムが付着 17 2 日 回 答 上記は焼却時、ある時点の濃度比であり、これでは どれだけ放射性セシウムが除去できたかの説明はできない。 「放射性セシウムの全体の除去率については •焼却されたセシウム総量【Bq】 •バグフィルターで除去された飛灰中のセシウム総量【Bq】 •主灰中のセシウム総量【Bq】 •フィルターを抜けていったセシウム総量【Bq】 これらを基に放射性セシウムの除去率を求めるのが正しい」 バグフィルター:0.5㍈まで 除 川去 田率 龍 99 環 平 20 13 参 9 境 年 7 議 省 月 18 3 煙粒子の粒径は容易に測定可能 花火大会前後の煙微粒子のようす 環境省試験焼却放射性セシウム25%行方不明 新宿:東京ダイレック㈱測定 会場から1km離れた屋上で測定 焼却場周辺環境空気中浮遊粒子 の粒径分布を測定し対策を講す べきです。 粒 径 1.286ミク ロン 1μmのバグフィル ターで確実に除去で きるのはこの粒径 19 ー 。 0.5μm ー HEPAフィルター 0.3㍃m以上捕捉 ㍃ PM2.5 BF 焼㍃ 却以 微下 粒 % 子捕除 捉去 捕 約 0 大 5 気 粒 子 以 下粒 径 捕分 集布 遠野市 バグフィルター 1㍃m以上捕捉 全 ー バグフィルター0.5 ㍃m以上捕捉 20 . ミクロン 遠 野 市 。 HEPA 捉 h=p://www.t-‐dylec.net/technical_info/dylecreport.html 21 22 これでは排ガス測定の意味がない!! 「福島第一原発雑個体廃棄物焼却設備の設置について」 2013・3・18 東京電力から 災害廃棄物安全評価検討会 大迫座長(国立環境研究所)の資料 通 過 定 円 筒 紙 。 水 . 紙 吸 収 れ ( 付以 着上 。 粒 子 ) 粒 子 % 以 除 下 測去 23 24 4 清 掃 工 場 北西3.5km . ( 腎 肺上 臓沈 胞下 着 領気 傾 域道 排向 出 、 ㍃ 停 止 北西1.7km 以 上 以 下 = 喘 息 減 少 1 速 ㍃粒 子 粒 子沈 着 ) 2001年に稼働停止 25 26 エコセメント工場が稼働し児童の喘息急上昇 2006年7月に日の出 エコセメント工場が稼働 137 群馬県伊勢崎市最終処分場 27 月 日 発 表 世 米 米 界低 科 国 各線 学 環 疫量 境 保 学被 護調 庁査 ー 報委 告託 危 書 調 結険 査 果 原子力施設の 基準です! いつのまにか 清掃工場が原 子力施設に 年 ・ 奥州・金ケ崎行政事務組合 胆江地区最終処分場 排水 12.6.6 全放射性Cs 37Bq/L 12.6.12 全放射性Cs 31Bq/L ・ 大槌町 一般廃棄物最終処分場 排水 12.5.16 全放射性Cs 24Bq/L ・ 遠野市 清養園クリーンセンター最終処分場 排水 12.6.6 全放射性Cs 3Bq/L *周辺地下水から今のところ検出されていません (岩手県環境生活部13.2.12回答資料から) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 国の放射能放出基準は緩すぎてとても容認できません。 セシウム134:60Bq/L セシウム137:90Bq/L 飲料水の放射性セシウムの基準は10Bq/Lです。 無 視 す る 原 子 力 推 進 機 関 • 岩手県内最終処分場の排出水から 放射性セシウムが検出 29 5 クリアランス制度が2005年導入その 時には放射性セシウムの埋設処分の 基準は100Bq/kgだった。3・11後突然 その80倍8000Bq/kgになった。 災害廃棄物の広域処理:環境省 H23.12.6 1mSv/年 公衆の 被ばく限度 0.01mSv/年 0.1Bq/g =100Bq/kg 31 クリアランス基準は100Bq/kgを埋設しても周辺住民など誰もが年10μSv(=0.01mSv)以下という 説明だった。3・11後埋設基準は8000Bq/kg未満になった、しかし周辺住民の被ばく線量が前 と同じく年に10μSvとはどう考えてもおかしい。80倍の年に800μSv(=0.8mSv)でなければならな 32 い計算だ。 あまりにごまかしだらけの原子力・環境政策だ! 質問主意書から:国の姿勢 1)放射性セシウムの焼却炉回収のごまかし 総量比でなく、濃度比で求めて99%除去できると 2)集じん率や測定法のごまかし 焼却ガスの粒径分布示さず、フィルター捕集粒径答えず 微粒子へセシウム吸着割合答えず ガス中セシウムの水への移行割合答えず 検出限界が高く設定されている(例Cs137:2Bq/m3) 3)その他 ・総量規制考慮せず ・清掃工場に突然原子力法規制値を適用 ・自治体の裁量を認めず 年1mSv以下だから良しとする 自治体の上乗せ基準を認めず *公害協定は国の基準の1/10を用いるのが普通 *六ケ所再処理年0.022mSv 33 *原発設置の線量目標年0.5mSv 宮古市岩見億丈医師の焼却問題のまとめ 廃棄物資源循環学会スライドから • 一般ごみ焼却炉における放射能汚染牧草等の処理 により、約2割に放射性セシウムが灰に回収されてい ない • 焼却炉の風下では空間線量率が異常上昇しており、 焼却炉排ガス中放射性セシウムの飛来が原因と考え られる • 粒径、0.1μm前後以下のセシウムがバグフィルターを 通り抜けると推定され、公衆衛生学上、大きな問題で ある。 • ごみ焼却に伴う放射性セシウムの管理は総量規制で 行うべきであり、現行の濃度規制には不備がある 論文は h=p://sanriku.my.coocan.jp/C6-‐4.pdf 35 放射能汚染がれき焼却処理の法律が 全く不備:環境や人々を守る法でない ① 焼却施設にて受入濃度・総量規制 ② 焼却施設排気筒における濃度基準なし 敷地境界で測定:風向きにより異なる、3ヶ月平均 ③ 清掃従事者は守られるのか:清掃事業所は 管理区域相当とみなし対策する 放射線障害防止法対象事業所は1万Bq//kg以上扱う ④ 施設内設備における放射線管理基準 ⑤ 焼却灰や汚泥を埋立する場合の基準 ⑥ 焼却灰や汚泥を再利用する場合の基準 ⑦ 従事者の放射線防護に関わる教育 ⑧ その他(環境モニタリング、環境基準など) 34 汚染物焼却の問題点・まとめ 1)焼却場の処理で、排気中微小粒子を除くことができません。 したがって、微小粒子(ナノ粒子:300nm以下)に付着したものや 分子状のセシウムは除けません。 2)焼却灰から放射性セシウムは雨水に容易に溶け出します。 3)焼却処理・処分で放射性物質をどう扱うかの法律が全く整備さ れていないまま清掃工場が原子力施設並になってしまいました。 清掃作業員の健康被害防止と保障を自治体が配慮すべきです。 4)排ガス中放射性セシウム測定方法の科学性がなく大問題です。 5)人々が放射能被ばくから守られ安全に生活できるよう 地域に即した多様な処理方式があるはず 牧草は圧縮し容器に保管する。 ほだ木は粘土層に埋設 する等 知恵を出しあうことが大切です。 6)環境監視のため、環境試料の測定、監視委員会の設置が 必要です。 *焼却処理は環境省による無責任な施策です。被害をできるだけ少なくするため働 きかけていきましょう。 「各市町村は疑問だらけの、焼却処理を一時中止し、再考すべきです!」 36 6