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T echnical News 0170108 ナノオーダーの精度で表面形状がわかります 透明導電性フィルムは、抵抗膜方式タッチパネル用電極、静電電波シールド、表示用電極等の用途に使用され、 LCDの軽量化に貢献しています。一方AFMは極微細な凹凸をナノスケールで数値化評価する事が可能です。 スパッタ蒸着法で成膜したITO膜表面を相対比較した事例を紹介します。 分析事例1:ITOフィルムのAFM分析 ITOスパッタ蒸着膜の表面粗さは、 ITOフィルムの抵抗値に影響を及ぼす ので、ナノメートルオーダーの微細な凹 凸を評価することは、非常に重要です。 ここでは、PETフィルムにITOを成膜した もの〔図1〕とPETフィルムにアンカー処 理を施し成膜したもの〔図2〕を示します。 この様に、アンカー処理したITOフィル 図1 PETに成膜したITOフィルム 図2 アンカー処理したPETに 成膜したITOフィルム ムの方が未処理ITOフィルムより平滑で あることが明らかとなりました。 分析事例2: ITOフィルムの表面観察 ITO表面のAFM像では、大きさ10nm程度の粒状 物が表面全面に存在していることが判明しました 〔図3〕。一方、TEM像では、高さ情報があまり得ら れません〔図4〕 。これは、「AFMはZ方向の分解能 が極めて高い!」という現れです。また、画像はど の場所においても、(x,y,z)の座標の集合体ですの で、様々な画像処理が行なえ、例えば、「平均面粗 さによる試料間での数値比較」が可能です。 図3 ITO表面のAFM像 図4 ITO表面のTEMレプリカ像 その他の応用 ・フィルム表面の微小形状の観察 ・LCDパネル配向膜の観察 ・セラミック材料,複合材料,ポリマーアロイ等の微細形状や形状分布 など 大阪府茨木市下穂積1-1-2 TEL 072-623-3381 東京営業所 名古屋営業所 大阪営業所 TEL 03-6631-1658 TEL 052-221-9198 TEL 072-623-3381 URL http://www.natc.co.jp E-mail [email protected]