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NI PXI/PCI-5922 スタートアップガイド

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NI PXI/PCI-5922 スタートアップガイド
スタートアップガイド
NI PXI/PCI-5922
24 ビット可変分解能オシロスコープ
メモ 作業を開始する前に、シャーシおよびコントローラを取り付けて構成
します。
このドキュメントでは、NI PXI/PCI-5922(NI 5922)の取り付け、構成、およびテスト
方法について説明しています。 NI 5922 は、2 チャンネル、高分解能オシロスコープ
で、最大 15 MS/秒のサンプルレートに適切な分解能を提供します。
NI 5922 のドキュメントにアクセスするには、スタート→すべてのプログラム→
National Instruments→NI-SCOPE→ドキュメントを参照してください。 Windows 8 で
は、NI 起動ツールをクリックして、表示されるウィンドウで NI-SCOPE を選択します。
目次
電磁両立性ガイドライン.................................................................................................................................. 2
システム要件を確認する.................................................................................................................................. 2
キットを梱包から取り出す............................................................................................................................. 3
環境を整える............................................................................................................................................................3
PXI モジュール...............................................................................................................................................3
PCI モジュール..............................................................................................................................................3
キットに含まれる部品....................................................................................................................................... 4
他の装置............................................................................................................................................................5
ソフトウェアをインストールする..............................................................................................................5
Spectral Measurements ツールキットをインストールする........................................................ 6
ハードウェアを取り付ける............................................................................................................................. 6
NI PXI-5922 を取り付ける........................................................................................................................ 6
NI PCI-5922 を取り付ける........................................................................................................................8
ハードウェアフロントパネルコネクタ..........................................................................................9
NI 5922 を MAX で構成する............................................................................................................................11
NI 5922 をプログラミングする....................................................................................................................12
NI-SCOPE サンプル................................................................................................................................... 13
プログラミングフロー...........................................................................................................................14
測定を行う.............................................................................................................................................................. 15
NI-SCOPE SFP を使用して測定する................................................................................................. 15
LabVIEW を使用して測定する........................................................................................................... 15
同期用にデバイスを設定する......................................................................................................................16
PXI モジュール............................................................................................................................................ 16
PCI モジュール............................................................................................................................................16
トラブルシューティング................................................................................................................................ 17
シャーシが ON なのに、ACCESS LED が点灯しない場合................................................. 17
MAX で NI 5922 が表示されない場合.............................................................................................17
モジュールがセルフテストで不合格になる............................................................................. 18
過熱遮断エラー.......................................................................................................................................... 18
関連情報................................................................................................................................................................... 18
世界各地でのサポートおよびサービス................................................................................................. 19
電磁両立性ガイドライン
この製品は、製品仕様書に記載された電磁両立性(EMC)の規制基準および制限に基
づいて所定の試験が実施され、これらに適合するものと認定されています。 これらの
基準および制限は、製品を意図された動作電磁環境で操作する場合に、有害な電磁妨
害から保護するために設けられました。
この製品は、工場での使用を意図して設計されています。 ただし、この製品が周辺デ
バイスまたは試験対象に接続されている場合、または住宅地域もしくは商業地域で使
用されている場合、設置方法によっては有害な電磁妨害が発生する場合があります。
製品によるラジオおよびテレビ受信への電磁妨害、そして許容できない性能低下を最
小限に抑えるには、製品ドキュメントの手順に厳密に従って取り付け、使用してくだ
さい。
また、ナショナルインスツルメンツによって明示的に許可されていない製品への変更
および修正は、地域の取締規則下で製品を操作するユーザの権利を無効にする可能性
があります。
注意 指定された EMC のパフォーマンスを確保するには、シールドケーブル
およびアクセサリを必ず使用してください。
注意 また、すべての I/O ケーブルも 3 m (10 ft) 未満である必要があります。
システム要件を確認する
NI-SCOPE 計測器ドライバを使用するには、特定の要件を満たすシステムが必要です。
最低システム要件、推奨要件、サポートされている開発環境(ADE)については、
ドライバソフトウェアメディアに含まれる、または ni.com/manuals から入手で
きる製品の Readme を参照してください。
2
|
ni.com |
NI PXI/PCI-5922 スタートアップガイド
キットを梱包から取り出す
1.
2.
注意 デバイスに破損をもたらす静電気放電(ESD)を防ぐために、接地スト
ラップを使用したり、コンピュータシャーシなどの接地された物体に触れて、
身体の静電気を逃がしてください。
静電気防止用パッケージをコンピュータシャーシの金属部分に接触させます。
デバイスを箱から取り出し、部品がゆるんでいないかどうか、またはその他の破
損箇所がないかどうかを調べます。
注意 露出しているコネクタピンや回路には絶対に触れないでくださ
い。
デバイスが損傷している場合は、ナショナルインスツルメンツまでご連絡くださ
い。損傷したデバイスは絶対に使用しないでください。
3.
その他の品目および付属文書をキットから取り出します。
デバイスを使用しないときは、静電気防止用パッケージに入れて保管してください。
環境を整える
NI 5922 を使用する環境が次の仕様を満たしていることを確認します。
PXI モジュール
動作環境
...................................................................................... 0 ℃~55 ℃(IEC60068-2-1 および
周囲温度範囲
IEC60068-2-2 に準拠して試験済み。)
......................................................................................
相対湿度範囲
10~90%、結露なきこと(IEC60068-2-56 に
従って試験済み。)
................................................................................................
最大使用高度
2,000 m(周囲温度 25℃時)
................................................................................................
2
汚染度
室内使用のみ。
PCI モジュール
動作環境
......................................................................................
周囲温度範囲
0℃~45℃(IEC60068-2-1 および
IEC60068-2-2 に準拠して試験済み。)
......................................................................................
相対湿度範囲
10~90%、結露なきこと(IEC60068-2-56 に
従って試験済み。)
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© National Instruments
|
3
................................................................................................
最大使用高度
2,000 m(周囲温度 25℃時)
................................................................................................
2
汚染度
室内使用のみ。
注意 金属製以外の柔らかいブラシを使用して、モジュールの手入れをして
ください。再び使用する前に、ハードウェアが完全に乾き汚染物質がないこ
とを確認します。
完全な仕様については、ni.com/manuals からデバイスの仕様を参照してください。
キットに含まれる部品
図 1. NI 5922 キットに含まれる部品
1
4
3
2
5
1. NI PXI-5922 デバイス
2. NI PCI-5922 デバイス
6
7
5. ドライバソフトウェア DVD
6. NI PXI/PCI-5922 スタートアップガイド(このド
キュメント)
3. ネジキット、製品番号 191306A-01(PCI デバイスに
7. 強制空冷の維持について
のみ付属)
4. NI Spectral Measurements ツールキット DVD(8
MB/チャネルデバイスには含まれていません)
4
|
ni.com
|
NI PXI/PCI-5922 スタートアップガイド
他の装置
デバイスキットに含まれていませんが、NI 5922 の取り付けおよび操作には、次のもの
が必要です。
•
1/8 in. マイナスドライバー
• (PXI デバイス)PXI シャーシ、PXI/SCXI コンビネーションシャーシ、PXI/
•
CompactPCI シャーシ、または PXI Express シャーシ、コントローラおよびシャー
シのドキュメント
(PCI デバイス) デスクトップコンピュータおよびドキュメント
メモ PCI デバイスで NI-TClk による同期を行う場合は、RTSI ケーブルを使用
して PCI デバイスを接続する必要があります。詳細については、NI 高速デジ
タイザヘルプ→プログラミング→リファレンス→NI-TClk 同期ヘルプを参照
してください。
ソフトウェアをインストールする
NI のソフトウェアをコンピュータにインストールするには、管理者権限を持っている
必要があります。
1. LabVIEW または LabWindows™/CVI™ などの ADE をインストールします。
2.
ドライバソフトウェアメディアをコンピュータに挿入します。インストーラが自
動的に起動します。
インストールウィンドウが開かない場合は、ドライブを開き、ドライブをダブル
クリックして、autorun.exe をダブルクリックします。
3.
インストール画面の指示に従います。
メモ Windows ではアクセス/セキュリティメッセージが表示される場
合があります。画面の指示に従って、インストールを完了します。
メモ NI デバイスドライバ DVD からインストールする場合は、インス
トール時にモジュール式計測器→NI-SCOPE を選択します。
4.
インストールが完了したら、再起動、シャットダウン、または後で再起動するか
どうかを尋ねるダイアログボックスで再起動を選択します。
5.
LabVIEW Real-Time モジュールを実行するシステムを使用する場合は、
Measurement & Automation Explorer(MAX)を使用してターゲットに NI-SCOPE
をダウンロードします。詳細については、MAX でヘルプ→ヘルプトピック→リ
モートシステムを選択して、
『MAX リモートシステムヘルプ』を参照してくださ
い。
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5
Spectral Measurements ツールキットをインス
トールする
Spectral Measurements ツールキットは、NI 5922(32 MB/チャンネルおよび 256 MB/
チャンネルのみ)に同梱されています。 Spectral Measurements ツールキットは、
NI 5922 の機能を拡張して、周波数領域および変調領域の計測、およびアナログ変調 IF
信号の解析を可能にします。
NI 5922 の機能を十分に活用するには、ツールキットをインストールする必要がありま
す。ツールキットは、NI-SCOPE をインストールした後にインストールする必要があり
ます。
1. Spectral Measurements ツールキット DVD を挿入する
2.
使用する ADE 用の Spectral Measurements ツールキットをインストールウィン
ドウの指示に従ってインストールします。
3.
インストールが完了したら、Spectral Measurements ツールキット DVD を取り出
します。
4.
コンピュータを再起動します。
ハードウェアを取り付ける
NI PXI-5922 を取り付ける
注意 ESD や汚れによる破損を避けるために、デバイスを取り扱う際には、
デバイスの端や金属ブラケット部分以外には触れないでください。
モジュールを取り付ける前に、AC 電源がシャーシに接続されていることを確認
します。
1.
モジュールを取り付けている間に、AC 電源コードがシャーシを接地して、シャー
シを電気的破損から保護します。
2.
シャーシの電源を切断します。
3.
取り付け前に、シャーシバックプレーン上のスロットを検査して曲がったピンや
破損しているピンがないかどうか調べます。バックプレーンに損傷がある場合、
モジュールを挿入しないでください。
4.
モジュールのフロントパネルにあるすべての取り付けネジから黒色のゴム製ネジ
カバーを取り外します。
5.
シャーシでサポートされているスロットを特定します。次の図は、スロットタイ
プを表す記号を示しています。
6
|
ni.com |
NI PXI/PCI-5922 スタートアップガイド
図 2. シャーシ互換性記号
NI PXIe-1062Q
1
2
1. PXI Express システムコントローラスロット
2. PXI 周辺スロット
4
3
5
4. PXI Express システムタイミングスロット
5. PXI Express 周辺スロット
3. PXI Express ハイブリッド周辺スロット
PXI モジュールは PXI 周辺スロットまたは PXI Express ハイブリッド周辺スロット
に取り付けることができます。PXI Express モジュールは、PXI Express 周辺スロッ
ト、PXI Express ハイブリッド周辺スロット、PXI Express システムタイミングスロッ
トに取り付けることができます。
6.
静電気を放電するため、シャーシの金属部分に触れます。
7.
着脱ハンドルがラッチされていない状態(下向き)になっていることを確認しま
す。
8.
モジュールの縁をシャーシの上下にあるモジュールガイドに配置します。デバイ
スがスロットに完全に挿入されるまで押し込みます。
図 3. モジュールの取り付け
1
NI
PX
Ie-1
07
5
2
3
1. シャーシ
2. ハードウェアモジュール
3. 脱着ハンドル(下向き、ラッチされていない状態)
9.
脱着ハンドルを引き上げてモジュールを固定します。
10. デバイスのフロントパネルを、シャーシのフロントパネルのマウントレールにネ
ジで固定します。
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7
注意 デバイスは必ずスロットにネジで固定してください。これは、機
械的な安定性と確実な接地接続を行い信号ノイズを防止するために必要
です。デバイスを適切に固定しないと、デバイス仕様の精度に影響する
場合があります。
11. フィラーパネルまたはスロットブロッカーですべての空のスロットを塞いで、冷
却のための通気を最大限に確保します。
12. シャーシの電源を投入します。
メモ 冷却用通気を最大限にするための詳細については、キットに付属する
『強制空冷の維持について』を参照してください。
NI PCI-5922 を取り付ける
1.
コンピュータをシャットダウンして電源プラグを抜きます。
2.
コンピュータシステムの拡張スロットにアクセスします。この手順で、コン
ピュータケースの 1 つ以上のアクセスパネルを取り外す必要がある場合がありま
す。
3.
互換スロットを確認し、コンピュータのバックパネルで対応する拡張スロットカ
バーを外します。 NI PCI-5922 モジュールは、PCI スロットにのみ差し込むことが
できます。
ヒント 通気の確保やデバイスの寿命に影響を与えないために、隣接す
る PCI スロットは空けておいてください。
4.
静電気を放電するため、コンピュータの金属部分に接触します。
5.
選択したスロットへモジュールを挿入します。モジュールを無理せずそっと揺り
動かしながら差し込んでください。
8
|
ni.com
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NI PXI/PCI-5922 スタートアップガイド
図 4. モジュールの取り付け
3
2
1
1. モジュール
2. システム拡張スロット
3. PC
6.
モジュールの取り付け金具をコンピュータのバックパネルレールに取り付けま
す。
メモ 上部の取り付けネジを締めることで機械的機構が安定し、またフ
ロントパネルとシャーシも電気的に接続します。これにより信号整合性
と電磁性能が向上します。
7.
コンピュータの種類によっては、PCI デバイスを固定するためにプラスチックの
レバーを使用するものもあります。このような場合、レバーは使用せずに、取り
外す必要があります。キットに含まれているネジを使用してデバイスを固定して
ください。ネジで固定することができない場合は、別のコンピュータシャーシを
使用する必要があります。
8.
コンピュータケースのアクセスパネルを取り付けます。
9.
コンピュータの電源プラグを電源に接続して電源をオンにします。
10. 拡散スペクトルクロックが PC の BIOS で有効になっていることを確認します。
確認方法については、PC のドキュメントを参照してください。
メモ SMC 対応デバイスでは、拡散スペクトルクロックは、タイミング
クロック信号が狭い周波数範囲全体に渡るよう、クロック信号を分散し
ます。拡散スペクトルクロックを無効にすると、デバイスの確度に影響
が出る可能性があります。
ハードウェアフロントパネルコネクタ
NI 5922 フロントパネルおよび信号コネクタについては、次の図および表を参照してく
ださい。
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9
図 5. NI 5922 フロントパネル
NI PCI-5922
NI PXI-5922
表 1. NI 5922 フロントパネル信号接続
コネクタ
説明
機能
CH 0、CH 1 BNC メスコネクタ(標 アナログ入力接続。データのデジタル化とト
リガ集録。
準)
BNC メスコネクタ(標 外部アナログトリガ接続。TRIG コネクタに接
準)
続されている信号のデジタル化は不可。
TRIG
CLK IN
10
|
SMB ジャックコネクタ デバイスへの外部基準クロック用の入力。
(標準)
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表 1. NI 5922 フロントパネル信号接続 (続き)
コネクタ
CLK OUT
AUX I/O
説明
機能
SMB ジャックコネクタ 基準クロック用の出力。
(標準)
9 ピンミニサーキュラ
DIN コネクタ
汎用デジタルタイミング/トリガライン、PFI 0、
PFI 1 へのアクセス(別途ケーブルが必要)。ピ
ン配列情報については、9 ピン DIN コネクタピ
ン割り当てを参照してください。
図 6. NI 5922 の 9 ピン DIN コネクタピン割り当て
7
1. +5 V (ヒューズ付き)
2. GND
3. 予約済み
4. 予約済み
5. 予約済み
3
4
1
8
5
2
9
6
6.
7.
8.
9.
PFI 1
予約済み
予約済み
PFI 0
メモ NI PXI-5900 は、NI 高速オシロスコープ/デジタイザ、特に NI 5922 と組
み合わせて使用するために設計された差動アンプです。
NI 5922 を MAX で構成する
Measurement & Automation Explorer(MAX)を使用すると、お使いの NI ハードウェア
を構成できます。MAX はデバイスがシステムにどのように接続し、構成されているか
についての情報を他のプログラムに通知します。MAX は NI-SCOPE のインストール時
に自動的にインストールされます。
1. MAX を起動します。
2.
取り付けられているデバイスのリストを表示するには、ツリー構図でデバイスと
インタフェースをダブルクリックします。
取り付けられているデバイスが関連するシャーシ名の下に表示されます。
3.
お使いのシャーシのツリー項目を展開します。
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11
MAX はシャーシの下にすべての使用可能なデバイスのリストを表示します。デ
フォルトのデバイス名は使用状況により異なります。
メモ お使いのデバイスがリストに表示されない場合、<F5>を押して取
り付けられているデバイスのリストを更新します。上記の手順を行って
もデバイスが表示されない場合は、システムの電源を切り、デバイスが
適切に取り付けられているか確認した後、再度電源を投入します。
4.
MAX によってハードウェアに割り当てられたデバイス識別子をメモします。
NI 5922 をプログラミングする際に、この識別子を使用します。
5.
構成ツリーでデバイスを選択し、MAX ツールバーのセルフテストをクリックして
セルフテストを実行します。
MAX のセルフテストでは、ハードウェアリソースの基本的確認を行います。
デバイスのテストパネルを実行して信号を確認します。
a) テストパネルにアクセスするには、デバイスを右クリックしてテストパネル
を選択します。NI-SCOPE ソフトフロントパネル(SFP)が自動的に起動しま
す。
b) 信号をデバイスに接続するには、以下のいずれかを実行します。
•
自動をクリックするか、またはシグナル用の適切なデバイスパラメータ
を選択して外部信号を接続します。
•
PFI 1 からのケーブルを入力チャンネルに接続し、SFP メニューからユー
ティリティ→プローブ補正を選択します。
6.
メモ NI 5922 にはセルフキャリブレーション機能が搭載されており、こ
の機能には NI-SCOPE と ADE を使用してプログラム的にアクセスするこ
とも、NI-SCOPE SFP または MAX を使用して対話的にアクセスすること
もできます。
NI 5922 をプログラミングする
NI-SCOPE SFP を使用してデータを対話的に集録できます。または、NI-SCOPE 計測器ド
ライバを使用して選択した ADE でデバイスをプログラミングすることもできます。
12
|
ni.com |
NI PXI/PCI-5922 スタートアップガイド
表 2. NI 5922 プログラミングオプション
アプリケーション
プログラミングイ
ンタフェース
(API)
場所
説明
NI-SCOPE SFP
スタートメニューのスター
ト→すべてのプログラム→
National Instruments→NISCOPE→NI-SCOPE ソフトフ
ロントパネルから使用可能。
NI-SCOPE SFP は、スタンドアロンオ
シロスコープと同様にデータを集
録、制御、解析、および表示できま
す。NI-SCOPE SFP は PC 上で動作
するため、コンピュータから直接波
形を表示して制御できます。
NI-SCOPE SFP のセッションは、同時
に複数を実行できます。
NI-SCOPE 計測
器ドライバ
LabVIEW―LabVIEW 関数パ
NI-SCOPE はデバイスハードウェア
レットの測定 I/O→NI-SCOPE を構成および操作して、LabVIEW VI
からアクセス。
または LabWindows/CVI 関数を使
用して基本的波形集録および集録
C または LabWindows/CVI―
オプションを実行します。
すべてのプログラム→IVI
Foundation→IVI→ドライバ
→niScope からアクセス。
Microsoft Visual C/C++―
<NIDocDir>¥NI–SCOPE
¥examples ディレクトリに
あるサンプルを使用。
<NIDocDir>は次のディレク
トリのいずれか。
•
Windows 8/7/Vista—
Users\Public
\Documents\National
Instruments
•
Windows XP―
Documents and
Settings¥All Users
¥Shared Documents
¥National
Instruments
NI-SCOPE C サンプルを変更して
Microsoft Visual C/C++を使用した
アプリケーションを作成できます。
NI-SCOPE サンプルをコピーして、
パスおよびライブラリファイルを
含むための必要なプロジェクト設
定を複製します。すべての必要な
インクルードファイルおよびライ
ブラリファイルを手作業でプロ
ジェクトに追加する場合は、
『NI 高
速デジタイザヘルプ』の「Microsoft
Visual C および C++でアプリケー
ションを作成する」トピックを参照
してください。
NI-SCOPE サンプル
サンプルはデバイスの機能を示し、アプリケーションのプログラミングモデルおよび
基本構成要素として使用することができます。NI サンプルファインダは、サンプルを
カテゴリに分類し、インストールされたサンプルを容易に参照および検索できる、ア
NI PXI/PCI-5922 スタートアップガイド |
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|
13
プリケーション開発環境で使用可能なユーティリティです。各サンプルの説明および
互換性のあるハードウェアモデル、または 1 つのハードウェアモデルと互換性のある
すべてのサンプルを参照することができます。
サンプルの場所については、以下の表を参照してください。
表 3. NI-SCOPE サンプルの検索
アプリケーション開発環
境 (ADE)
サンプルの検索
LabVIEW または
LabWindows/CVI
NI サンプルファインダでサンプルを検索します。LabVIEW
または LabWindows/CVI で、ヘルプ→サンプルを検索を選
択し、ハードウェア入力と出力→モジュール式計測器に移
動します。
ANSI C または Visual
Basic
<NIDocDir>¥NI–SCOPE¥examples ディレクトリでサンプ
ルを検索します。<NIDocDir>は、以下のディレクトリの 1
つです。
•
Windows 8/7/Vista―Users¥Public¥Public
Documents¥National Instruments
•
Windows XP― Documents and Settings¥All
Users¥Shared Documents¥National
Instruments
プログラミングフロー
以下の図は、NI-SCOPE を使用したアプリケーションのプログラミングフローを示して
います。
14
|
ni.com |
NI PXI/PCI-5922 スタートアップガイド
Error
エラー
Repetitively Configure
and Acquire Data
Repetitively
Acquire Data
Fetch More
Data
繰り返し構成
およびデータを集録
繰り返し
データを集録
さらにデータを
フェッチ
測定を行う
NI-SCOPE SFP を使用して対話的に、または LabVIEW を使用してプログラミングで測定
を行うことができます。
NI-SCOPE SFP を使用して測定する
1.
BNC-SMB ケーブルを使用して CH 0 を入力信号 PFI 1 に接続します。
2.
スタートメニューから NI-SCOPE SFP を起動します。
3.
デバイスを選択ダイアログボックスで、MAX で割り当てられているデバイスの名
前を選択します。
4.
PFI 1 上の信号出力を有効にするには、ユーティリティ→プローブ補正を選択して
プローブ補正をアクティブにします。
5.
データを方形波として表示するには、自動をクリックします。
6.
SFP が実行されていない場合は、実行をクリックします。
LabVIEW を使用して測定する
1.
LabVIEW を起動します。
2.
ヘルプ →サンプルを検索 を選択します。
NI PXI/PCI-5922 スタートアップガイド
|
© National Instruments
|
15
ハードウェア入力と出力 →モジュール式計測器 →NI-SCOPE (高速デジタイザ) を
選択して、使用したいサンプル VI を開きます。
3.
ヒント どのサンプルを実行するか不明な場合は、ハードウェア入力と
出力→モジュール式計測器→NI-SCOPE(高速デジタイザ)→デモ→
niScope EX Quick Start.vi の下にある「Quick Start.vi」を使用します。
4.
VI 内の設定手順に従います。
5.
リソース名ドロップダウンメニューで、MAX で割り当てられているデバイスの名
前を選択します。
6.
実行をクリックしてサンプルプログラムを実行します。
同期用にデバイスを設定する
NI-TClk 同期を含め、すべての同期を行う際に、次の手順を実行する必要があります。
メモ デバイスで同期を行う目的でトリガやクロックを共有する場合は、
MAX で必要な項目を識別または構成する必要があります。
PXI モジュール
以下の手順に従って PXI システムコントローラを認識する必要があります。
1. MAX を起動します。
2.
MAX のツリー構図で、シャーシツリーを展開します。
3.
使用しているシャーシの名前を右クリックし、次のモデルとして識別を選択しま
す。
4.
一覧からコントローラを選択します。たとえば、PC で MXI コントローラを使用
する場合は、外部 PC を選択します。
PCI モジュール
以下の手順に従って RTSI ケーブルを構成する必要があります。
1. PCI デバイス間を RTSI ケーブルで接続して、トリガ/クロックを物理的に共有しま
す。
2. MAX を起動します。
MAX ツリー構図のデバイスとインタフェースを右クリックして、新規作成を選択
します。
3.
4.
開いたダイアログボックスで NI-RTSI ケーブルを選択します。
5.
終了をクリックします。
6.
MAX ツリー構図で NI-RTSI ケーブルを右クリックして、NI-RTSI ケーブルにデバイ
スを追加を選択して追加したいデバイスを選択します。
NI-TClk による同期については、NI 高速デジタイザヘルプ→プログラミング→リファレ
ンス→NI-TClk 同期ヘルプを参照してください。
16
|
ni.com |
NI PXI/PCI-5922 スタートアップガイド
トラブルシューティング
シャーシが ON なのに、ACCESS LED が点灯しない場合
NI 5922LED は、MAX でデバイス構成が完了しないと点灯しないことがあります。次に
進む前に、MAX でこのデバイスが表示されることを確認してください。
シャーシの電源を投入しても ACCESS LED が点灯しない場合は、シャーシの電源レー
ル、ハードウェアモジュール、LED のいずれかに問題がある可能性があります。
1.
注意 NI 5922 の電源が入っていないときには、外部信号を適用しないでくだ
さい。デバイスの電源が入っていないときに外部信号を適用すると、デバイ
スが損傷する可能性があります。
モジュールのフロントパネルへの信号接続をすべて取り外します。
2.
シャーシの電源を切断します。
3.
モジュールをシャーシから取り外して、破損がないことを確認します。損傷した
デバイスは再び取り付けないでください。
4.
モジュールを別のシャーシスロットに再び取り付けます。
5.
シャーシの電源を投入します。
6.
デバイスが MAX で表示されることを確認します。
7.
MAX でデバイスをリセットし、セルフテストを実行します。
MAX で NI 5922 が表示されない場合
1.
MAX のツリー構図で、デバイスとインタフェースをクリックします。
2.
取り付けられているデバイスのリストを表示するには、シャーシツリーを展開し、
<F5>を押してリストを更新します。
3.
リストを更新してもいずれのモジュールも表示されない場合は、システムの電源
を切り、すべてのハードウェアが正しく取り付けられていることを確認し、シス
テムを再起動します。
4.
デバイスマネージャに移動します。
オペレーティング
システム
説明
Windows 8
スタート画面を右クリックし、すべてのアプリ→コント
ロールパネル→ハードウェアとサウンド→デバイスマネー
ジャを選択します。
Windows 7
スタート →コントロールパネル →デバイスマネージャ を
選択します。
Windows Vista
スタート →コントロールパネル →システムとメンテナン
ス →デバイスマネージャ を選択します。
NI PXI/PCI-5922 スタートアップガイド
|
© National Instruments
|
17
オペレーティング
システム
説明
Windows XP
スタート →コントロールパネル →システム →ハードウェ
ア →デバイスマネージャ を選択します。
PXI コントローラをお使いの場合、National Instruments の項目がシステムデバイ
スのリストに表示されていることを確認します。エラー状態がリストに表示され
ているときは、NI-SCOPE の再インストールとデバイスの再取り付けを行います。
MXI コントローラをお使いの場合、PCI-to-PCI Bridge を右クリックし、ショート
カットメニューからプロパティを選択して、ブリッジが有効になっていることを
確認します。
5.
モジュールがセルフテストで不合格になる
1.
コンピュータを再起動します。
2.
MAX を起動し、再度セルフテストを実行します。
3.
シャーシの電源を切断します。
4.
不合格になったモジュールを異なるスロットに再取り付けします。
5.
シャーシの電源を投入します。
6.
再度セルフテストを実行します。
過熱遮断エラー
過熱または過熱遮断によりエラーが発生し、デバイスが停止した場合は、以下の方法
に従ってデバイスを再度有効にします。
1. デバイスが取り付けられているコンピュータまたはシャーシの電源を切ります。
2. デバイスを再度取り付けて必要な調整を行い、デバイスが効果的に冷却されてい
ることを確認します。
3. コンピュータまたはシャーシの電源を投入します。
メモ 過熱遮断エラーは、デバイスが適切な動作温度に戻り、また、正
常にリセットされるまで発生し続けます。
デバイスの冷却の詳細については、キットに付属する『強制空冷の維持について』
を参照してください。
関連情報
他の製品タスクおよびそのタスクに対する関連情報については、以下の図を参照して
ください。
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『NI 高速デジタイザヘルプ』は、従来のユーザマニュアルを HTML 形式にしたもので、
オシロスコープの基本概念、デバイス機能、および NI-SCOPE を使用したプログラミ
ングに関する詳しい情報が含まれています。
世界各地でのサポートおよびサービス
技術サポートリソースの一覧は、ナショナルインスツルメンツのウェブサイトでご覧
いただけます。ni.com/support では、トラブルシューティングやアプリケーション開
発のセルフヘルプリソースから、ナショナルインスツルメンツのアプリケーションエ
ンジニアの E メール/電話の連絡先まで、あらゆるリソースを参照できます。
ni.com/services からは、NI インストールサービス、修理、保証期間延長、その他の
サービスをご利用いただけます。
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ナショナルインスツルメンツ製品は、ni.com/register で登録できます。製品を登録す
ると、技術サポートをより簡単に受けることができ、NI から重要な最新情報を確実に
受けることができます。
適合宣言(Doc)とは、その会社の自己適合宣言を用いた、さまざまな欧州閣僚理事
会指令への適合の宣言のことです。この制度により、電磁両立性(EMC)に対する
ユーザ保護や製品の安全性に関する情報が提供されます。ご使用の製品の適合宣言
は、ni.com/certification(英語)から入手できます。ご使用の製品でキャリブレーショ
ンがサポートされている場合、ni.com/calibration からその製品の Calibration
Certificate(英語)を入手してご利用になることもできます。
ナショナルインスツルメンツ米国本社の所在地は、11500 North Mopac Expressway,
Austin, Texas, 78759-3504 です。ナショナルインスツルメンツのオフィスは世界各地に
あります。日本国内でのサポートについては、ni.com/support でサポートリクエスト
を作成するか、0120-527196(フリーダイヤル)または 03-5472-2970(大代表)までお
電話ください。各支社のウェブサイトには、弊社ウェブサイトの Worldwide Offices セ
クション(ni.com/niglobal(英語))からアクセスできます。各支社のサイトでは、お
問い合わせの連絡先、サポート電話番号、電子メールアドレス、現行のイベント等に
関する最新情報を提供しています。
National Instruments の商標については、ni.com/trademarks に掲載されている「NI Trademarks and Logo
Guidelines」をご覧ください。本文書中に記載されたその他の製品名及び企業名は、それぞれの企業の商標又は商号で
す。National Instruments の製品を保護する特許については、ソフトウェアで参照できる特許情報(ヘルプ→特許)、メ
ディアに含まれている patents.txt ファイル、又は ni.com/patents からアクセスできる National Instruments
Patent Notice(英語)のうち、該当するリソースから参照してください。エンドユーザ使用許諾契約(EULA)及び他社
製品の法的注意事項はご使用の NI 製品の Readme ファイルにあります。ナショナルインスツルメンツの輸出関連法規
遵守に対する方針について、また必要な HTS コード、ECCN(Export Control Classification Number)、その他の輸出入
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ており、民間機関用の連邦調達規則 52.227-14 と軍事機関用の国防省連邦調達規則補足 252.227-7014 及び
252.227-7015 に基づく限定権利及び制約付データ権利の条項の適用を受けます。
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2015 年 03 月
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