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すこやか通信7月-8月号

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すこやか通信7月-8月号
あれこれ情報版
今年の虫たちは活動が活発だったのでしょうか。虫刺さ
れで当院を受診される患者さんの数が例年になく多いように
感じています。
‘16
7-8 月号
Vol.113
肺炎球菌ワクチンの接種助成はがきがぼちぼちお手元に
届き始めています。対象は今年65歳、70歳、75歳、80
歳、90歳、100歳以上で過去に一度も肺炎球菌ワクチンを
接種していない方です。期限は来年3月までですが、早めに接
種しましょう。接種希望の3日前までにご予約ください。
当院のお盆休みは以下の通りです。
8月10日(水)から14日(日)
8月15日(月)から平常通り診察いたします。
待合室、点滴室の冷房が冷えすぎていたり、室温調整が
必要なときは、遠慮なくお声かけください。
ホームセンターで鈴虫を購入。家で飼い始めました。
児島医院
内科・循環器内科・小児科・皮膚科
暑いさなか、とても涼し気な声に喜んでいたのですが、かわい
神戸市東灘区深江北町 2-8-26
がりすぎて夜中は家の中にいるので、うるさくて眠れなくて困
☎078-431-0696
っています。繁殖させて来年は庭に放つ計画・・・。
診察室こぼれ話
これらのアレルギー反応は、虫に刺された頻度やその人の体質
によって症状の現われ方に個人差が大きいのが特徴です。
夏になり屋外で過ごす機会がふえてくると、虫刺されによる皮
日本に生息している虫には、ヒトの生命を脅かすほどの猛毒を
膚炎が増加してきます。虫は昆虫やクモなどの節足動物が一般的
持つ種類はほとんどいません。しかし、刺された後に強いアレル
に虫といわれていますが、その中で、皮膚炎をおこす原因となる
ギー反応が起こって、全身に蕁麻疹が出たり、気分不良や腹痛、
主な虫としては蚊、ノミ、ブユ、蜂、トコジラミ、アブ、毛虫な
意識消失などが生じることがあります。特に注意が必要なのは蜂
どの昆虫類、そしてダニ、クモ、ムカデなどの昆虫以外の節足動
で、中には刺されて 30 分以内にショック症状をきたす特異体質
物があげられます。これらのうち、吸血する虫としては蚊、ブユ、
の人がいます。
アブ、ノミ、トコジラミ、刺す虫としては蜂、咬む虫としてはク
なお、最近では海外から様々な生き物(サ
モ、ムカデであり、触ったり、触れたりして皮膚炎をおこす虫に
ソリなど!)が輸入され、ペットとして飼わ
は有毒の毛虫があげられます。
れていますので、これらの生き物によって被
虫さされによって生じる皮膚症状には、大きく分けると「痛み」
害が生じる可能性もあります。また、近年で
と「かゆみ」があります。 痛みには、虫が皮膚を刺したり咬ん
はセアカゴケグモのような毒グモが定着して
だりすることによる物理的な痛みと、皮膚に注入される物質の化
いる地域もあり、咬まれると局所の痛みだけでなく筋肉痛や吐き
学的刺激による痛みがあります。
気、頭痛などの全身症状をきたすことがある、とされています。
かゆみは、皮膚に注入された物質(毒成分や唾液腺物質)に対
虫さされの治療は、軽症であれば市販のかゆみ止め外用薬でも
するアレルギー反応によって生じます。そして、アレルギー反応
よいですが、赤みやかゆみが強い場合はステロイド外用薬が必要
には主に即時型(すぐに起こる)反応と遅延型(ゆっくり起こる)
です。症状が強い場合は抗ヒスタミン薬やステロイドの内服薬が
反応があります。 即時型反応は、虫の刺咬を受けた直後からか
必要になるので、皮膚科専門医を受診するのがよいでしょう。た
ゆみ、発赤、蕁麻疹などが出現し、数時間で軽快する反応です。
だ、これらの治療はあくまで現在の皮膚症状を抑えるのが目的で
一方、遅延型反応は、虫の刺咬を受けた 1~2 日後にかゆみ、発
あり、原因虫からの回避、あるいはその駆除対策を実施しなけれ
赤、ぶつぶつ、水ぶくれなどが出現して、数日~1 週間で軽快す
ば新たな虫さされの症状が現れる可能性があります。
る、という反応です。
(公益社団法人日本皮膚科学会から引用)
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