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第3回検討会において各委員から出された主な御意見(PDF:191KB)

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第3回検討会において各委員から出された主な御意見(PDF:191KB)
資料1
第3回検討会において出された各委員からの主な御意見
【品質管理】
・第2回の検討会で、日持ちの問題は小売店に問題があるという意見が多かったが、
生産、流通それぞれの段階にも問題はある。
・品質管理について、研究レベルで新たに分かったことを普及啓蒙していくこと、ま
だ分かっていないことを研究していくことが必要。
【情報提供】
・生産者側のニーズの把握に関して、生産者側が情報を待つよりは、ある程度試作品
等の情報を発信してバイヤーの反応を見る方が、新しい商品企画、ニーズへの対応
につながる。
・スーパーと組んで店頭に立って消費者に近づいていって情報を得る熱心な生産者も
いる。
・商品情報は、商品タグなどにより商品と一緒に伝わるが、それが生産者、卸売業者
・仲卸業者、小売店の各段階でつながらないことが問題。消費者のニーズの吸い上
げや品質管理の問題でも全ては各段階の連携ができているかどうかによる。消費者
のニーズの吸い上げは、連携の中で、小売店が消費者の意見を吸い上げて、卸売業
者・仲卸業者、生産者につなぐことが重要。
【多様なニーズ】
【環境負荷低減】
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【日本人の生活の中の花き】
・ドイツやオランダのように海外 には花屋をオープンするのに資格が必要な国が あ
る。我が国の花の関係の資格は職業につながっていない。我が国もその資格がない
と花屋ができないという資格を作ってはどうか。
・資格だけでなく、学ぶために教科書づくりなど公的にやっていくべき。
・花のことを知っている人が説明してくれると、買ってみようかという気になるので、
「フラワーショッププロデューサー」等の資格が必要。
・花を売っている人に知識がないことが問題。生活にゆとりを与えるものを扱ってい
るという社会における役割を自覚し、花について学び伝えなければならない。日本
人の花の使い方が荒れてきているのは、花を商売の道具としか見てこなかった我々
花き業界の責任。
・ドイツやオランダの花屋の資格は業界の自発的なものである。日本ではある団体に
加盟しないと商売ができないとはできないだろう。資格は上から与えるようなもの
ではない。
・花に関する資格がこんなに多いということは驚きだが、一般の人から見てどこにい
るのか分からず、誰に聞いたらいいのか分からない。スーパーアドバイザーとか、
一般の人に分かりやすい仕組みにすることも大事。
→小売りにおいては、有資格者が(必ず)いることが必要か、店として体制が整っ
ていることが必要か。
【花育】
・親が花をいじらないと子供もいじらない。これが一番の問題である。
・全国花育活動推進協議会の活動としてまず考えていることは、花きの扱い方が分か
らない先生も多いことから45分間の授業で何ができるか、どのようなサポートを
できるか提案し、まとめたマニュアル等を作りたい。準備の手間などは有資格者で
-2 -
ボランティアできる人を花育アドバイザーとして紹介していきたい。次の段階とし
て、小学校、幼稚園以外で地域の会合など地域の広がりの中での取り組みを進めた
い。
・教室に花を飾るところから出発していけばよい。
・オランダの小学校の教室には花が滅多にない。しかし、花がない家はない。日本の
場合、先生にお願いすると同時に家庭で子供に花を見せることを行うべき。先生に
頼ってばかりはいられない。
・花文化、花を使う習慣が途絶えている。祖父母世代から親世代に伝えられておらず、
親世代に花を必要とする人が減っている。このため、親が家庭で子供に花の使い方
を教えられない。家庭でできないことは学校でやってもらうしかない。
・先進国では、ほとんどの国で近年でも花きの需要が伸びている。日本では、しばら
く花きの良さを発見することがなかった。花きを使わなくなってきたのは人間一般
ではなく日本の問題。
・土で手が汚れる、アレルギー、刃物で手が切れるなどの意見を寄せる親がいる。学
校側はこのような意見をおそれ、花育活動がまとまらない。行政に取り組んでいた
だきたい。
→平成20年3月に学習指導要領が改訂され、文部科学省は、「今回の改訂では、
特に継続的な飼育・栽培を行うことを強調」
(小学校学習指導要領解説
生活編)
しているので、学校側にその事実を伝えれば、花育に対する理解を得やすいので
はないか。
それでも理解をいただけなかった場合には、具体的にいつ、どこで、どなたが、
どのように言われたのかをお伝えいただき、事実関係を確認することから始めて
はどうか。
・地方自治体でも消費宣伝、花育を進めているが、食べ物と比べて進めにくい。国で
施策として方向を示してもらえると、拠り所として進めやすくなる。
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【花きの効用】
・花きは「幸せになれる」ということに触れるべき。
【輸出】
【消費宣伝】
・総理の記者会見で花が飾られているが、その際52週の花を決めて飾って日本の花
が季節毎に見られるようにしたり、東京オリンピックでメダリストに渡す花束を活
用したり、国内で開催される国際会議を活用したり、大きなイベントをうまく活用
して、お金を掛けないで宣伝できる機会が作れないか。
・生産者が小学校の花壇を飾ってはどうか。
・花という「モノ」の扱いではなく、「コト」の扱いが必要。あるマーケティングの
プロの本に「花屋は花を売っているのではなく、花を受け取ったときの何かを売っ
ている」と述べられている。
・花は素晴らしい、楽しい、幸せだといったムードづくりが必要。
・29日は肉の日のようなわかりやすさが必要。この日はバラの日、この日はカーネ
ーションの日とか、絞り込むことも必要。
・地方自治体でも消費宣伝、花育を進めているが、食べ物と比べて進めにくい。国で
施策として方向を示してもらえると、拠り所として進めやすくなる。(再掲)
・花屋に商品情報やイベントの情報が行けば、もっと消費は拡大する。
(以下、樋口委員から説明のあった「花き消費拡大事業」(以下、「千分の 一構想」
という。)について)
・日本花き生産協会に属している生産者とそうでない生産者がいるので、行政の手を
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借りないと拠出の同意が得られない。生産が急に落ち込んでいるので、農水省もオ
ブザーバーではなく、検討メンバーに加わってほしい。具体的目標を立て、構想を
示し、日程を早めていただきたい。
・千分の一構想の一環として消費拡大キャンペーンをやるとき、小売店がキャンペー
ンの内容を理解していないと、買いに行った消費者ががっかりする。また、売れ出
すと足りなくなり価格が上がる。何を売っていくのか十分決めておいて実施するこ
とが必要。
・千分の一構想は、花き業界の未来が懸かっているので是非実現していただきたいが、
具体的に何に、どう、いくら使うかを決めないで資金を集めてはいけないと思う。
また、資金管理団体の形態やトップの人選等を秋までに決めないと来春の実現には
間に合わないと思う。
・千分の一に過ぎないので、生産者は卸売手数料を十分の一も取られているのだから、
とにかく資金を集めることが大事。目標を定めた上で失敗してもいいのでやってみ
る。そうしないと事業を実施させる相手先も決まらない。
・生産者の立場としては、千分の一でも厳しい。日本花き生産協会として推進決議を
しているので従うが、こういう効果を見込んでいるので千分の一を徴収するという
説明が必要。
・(前三つの意見に対して)お金を取られることに論点が行っている。しかし、千分
の一構想は、我々花き業界自身が積極的に取り組んで行く姿勢がなければ成功しな
い。業界全体が一つにつながっていく必要がある。これは継続的、安定的に宣伝や
教育をして消費を増やすための構想。そのために目標を設定して、何をやるか、ど
ういう集金の方法でいくらが安定的に必要かの議論がまず必要。それに各事業者が
納得して資金を出して参加していく。いくら資金を出せるかという発想ではいけな
い。各団体ともオープンなところでもっと議論することが必要。
・今はまだ資金も集まっていないので、フィージビリティー・スタディー(実現可能
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性調査)もできない。本年は無理だろうが、もし実現が1年延びるということであ
れば、農水省で予算要求をしてもらえないか。
【輸入】
・野菜ほど深刻ではないが、定時、定量、定価、定質である輸入品を求めるニーズが
ある。今までは、日本に無いもの、安いものが中心だったが、マレーシアのスプレ
イギクなど品質の良いものが多くなった。日本人はもっと技術開発立国としてプラ
イドを持つべき。
・輸入物は物日を狙って入ってくるので、相場全体が下がって値段が伸びない。日本
の農家は物日の高値に支えられてやってこられたところがあるので、苦しんでいる。
・カーネーションのダメージが大きい。母の日に開花を合わせ集中して輸入してくる。
日本も四季咲きの品種ではなく、一季咲きの品種で母の日 1 週間前に一気に咲くも
ので対抗しないといけないのではないか。
・10数年前に研究段階では一季咲きで一度切りの品種があった。しかし、研究段階
で終わってしまって定着しなかった。結局、農家が儲からなかった。
【国内生産】
・前回の振興方針で短茎多収が取り上げられたが普及していない。ネックは、セリで
は長くて重いものが値が高く付くこと。実際に必要な長さで良く、短い方が生産コ
ストは安くて済み、栽培回数を増やすこともでき、安く安定的に供給できる。規格
を見直すことが必要。
・長いもの(90cm)と短いもの(50~60cm)を並べて消費者アンケートを
したところ、6~7割の人は短くて十分と回答があった。90cmを100円とす
るならば短い方はいくらでも良いかと聞いたところ、70~80円、中には同じ1
00円でも良いという回答があった。消費者は短いと安くなければいけないとは思
っていない。
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・生産者にとっても短い方が生産コストだけでなく出荷箱や輸送コストも低くなり理
想ではある。一度輪ぎくを5cm短くして出荷したところ安くなったため、元に戻
したことがある。
・生産者の品質の基準は、品評会の基準。基準は30年前のままで切り前と長さが中
心である。他産業のアンケートの取り方とか審査員に若い人を入れるとかしないと
いけない。
・専門家の説明を聞かないと受賞理由が分からないようなものがある。一般の消費者
の目でどういう花が欲しいのかという視点も取り入れながら審査していくことが必
要ではないか。
・セリで高値が出ない=消費者の評価が低いということではない。消費者が短いもの
を望んでいるのに、安いから作らないというのでは、消費者の方を見ていない。
・長さは品質の証。大は小を兼ねるということもある。
・前衛、希少、高嶺の花といった一般の人が理解しづらいものもあって良い。
・品評会の審査のあと、人気投票をやったら結果が違うことがある。品評会では品種
の特徴をどう引き出したかとか技術面を見る。一般公開する場合は、消費宣伝の場
にもなっているので、品評会の審査基準の見直しが必要。
・短茎多収を普及するためには、セリではなく予約相対で取り扱うことが必要。業務
用では、予約相対にすることにより一箱にもっと本数を多く詰めるとかすることも
可能。集荷団体と卸売業者がある程度価格を保証してやっていくという仕組みに意
図的に取り組まないと短茎多収は定着しない。
・籠盛りやスタンド花では、50~60cmの短いものでは対応できない。用途に応
じた長さのものの供給が必要。
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【流通の合理化】
・鉢もののトレーの大きさはバラバラであるので、農水省で規格統一の元となるルー
ルを作り、リユースすることができないか。また、ポットの号数は同じでも高さは
バラバラであるので、規格を統一し、化粧鉢にポットを入れるようにすれば違う産
業に発展するのではないか。
・鉢もののトレーのリユースについては、農水省の支援で協議会を立ち上げ検討した
が、中国向けのプラスチック需要の拡大等から回収が進まず、うまくいっていない。
ポットについては、生産者のニーズに応じて様々な提案が業者からなされ、統一は
困難な状況にあるが、燃やせたり、土に返せる材質も使われており、期待している。
・鉢ものの集荷センターが全国で4地域あるが、ITにより互いのセンター同士が機
能することでトラックの積載効率が向上する。
・中央から地方の卸への転送が問題。鮮度は落ち、日持ちが短くなり、手数料は次々
掛かる。輸入は市場外で消費者との距離が近づいていき、反対に国産は転送でどん
どん消費者との距離が遠くなっている感じ。
・○○の日と特定の花のキャンペーンをやると地方の市場からはその商品が無くなっ
たり、価格が急騰してしまう。
・生産地では、卸売業者の指示で下葉を取ったり、箱の入り数を少なくしたりしてい
るが、これがコスト高の要因。これからも小売りはピカピカの花を求めるのか。
・無駄なコスト増を押さえるため、小売りだけでなく、生産者、卸売業者も教育が必
要。消費拡大の大きなブレーキとなっている。
・花き業界は、小売りと流通の段階でまともな賃金が払えていない。回転数を上げな
いといけない。そのために需要拡大が必要。日本の花きの小売りと流通はダブった
り無駄が多い。その一つが転送。しかし、転送自身が悪いわけではなく、ハブ・ア
ンド・スポークの考え方で効率化することもできる。回転が悪いため毎日取引でき
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ていない。そのため効率が悪い。バケットや鉢ものトレーの統一、短茎多収、全て
は個々の問題ではなくオペレーションの問題で、全体をデザインしないといけない。
他の産業でできていることがこの業界はできていない。
・日本は生産したものが国内だけで販売されている。他の産業とは全然違う。
・花き業界は、業界全体として取り組むこと、一つになることができなかった。この
場には花き業界を代表する者が集まっているので、それぞれの組織に持ち帰って議
論していただきたい。千分の一構想は何が何でも成功させなければいけない。業界
全体が一つになって需要が拡大すれば問題は解決する。
【その他】
・我々は、花が日本の産業の中心になるよう主張していくべき。
以上
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