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平成17年度 東郷地域ふれあい市民会議 答 弁 要 旨

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平成17年度 東郷地域ふれあい市民会議 答 弁 要 旨
平成17年度 東郷地域ふれあい市民会議
答 弁 要 旨
と
き
ところ
出席者
平成17年5月10日(火)14:00~
東郷生涯学習センター
市 :市長,収入役,教育長,企画政策部長,企画政策部次長兼市政広報官,
産業経済部長,建設部長,教育部長,東郷支所長,学校教育課長,財産
活用推進室長補佐,コミュニティ課長,東郷支所地域振興課長
市議:川添公貴議員,古里貞義議員,永山伸一議員
地域:地区コミュニティ協議会長(斧渕・南瀬・山田・鳥丸・藤川)をはじめ,
約200名
議題1(藤川地区)
藤川天神周辺の市道改良および市営駐車場の整備促進について
観梅時期には,市道本俣線の天神入口付近は大渋滞を引き起こし,周辺住民の生活に
大変な影響が生じているので,市道の改良整備及び市営駐車場整備を強く要望したい。
【産業経済部長】
現在,平成14年度に地権者のご理解をいただき,借地として駐車場の整備を行い,
市所有の駐車場と合わせて約80台が駐車できるよう確保している。また,藤川天神で
も20台分を社務所横に確保されている。
新たに市営駐車場の整備となると,土地の確保等が課題となり,また駐車場の利用は
多くても12月から3月までがピークと考えられ,年間の利用頻度の観点からも新たな
整備・拡張は厳しいものがある。
観梅時期等にあっての通過車両の対策については,交通安全協会をはじめ,川内警察
署,地区コミュニティ協議会,藤川天神及び関係機関と連携を取り,観梅時期の交通安
全対策連絡会を開催していただきながら,引き続き渋滞の解消に努めていきたい。
【建設部長】
県道阿久根東郷線を起点とする市道本俣線については,幅員が6m以上である。この
ため通常の車の離合等には支障ないので,今のところは拡幅改良を行う考えはない。た
だし,観梅時期等の一時的な渋滞については,周辺住民の皆様には大変なご迷惑をおか
けしている状態であるので,白線(センターライン・外側線)により車の的確な誘導を
1
図りたいと考えている。
議題2(藤川地区)
藤川小学校特認校制度について
現在,東郷地域藤川小学校は特認小学校の指定を受けている。
今後,薩摩川内市全域を対象とした制度導入を要望したい。
また,市内各地区小学校との交流事業の更なる推進と,市内留学助成制度などの導入
を希望する。
【教育部長】
特認校制度については,早急に見直しを進めることにしている。「学校通学区域・適
正規模等審議会」からは,この問題について,「合併の趣旨を踏まえると,地域間を越
えた特認校制度については前向きに検討していくべきである。ただ,遠距離の通学にな
るので,特に,低学年の健康安全に十分留意して判断すべきである。」という意見をい
ただいている。
教育委員会としては通学距離・通学時間などの実態調査を早急に実施し,学校・保護
者・地域の方々の意向も踏まえながら,平成18年度から新しい特認校制度を取り入れ
たいと考えている。
市内各地区小学校との交流事業については,集団宿泊学習や,テレビ会議システムを
活用した交流学習を計画している。甑島区域の地域と本土区域の地域との交流を積極的
に推進するため,子ども会などの団体に対して20万円を限度として助成を行う「春夏
秋冬」事業も計画している。
市内留学助成制度については,川内地域が「ふるさと留学制度」をすでに実施してい
る。これは,市外に居住している児童が,本市の小・中学校に転入し,当該児童の祖父
母または親戚宅から通学する場合,小学生は月額5,000円,中学生は月額7500
円を助成する制度である。しかし,希望者が少なく,現在は一人もいない状況である。
議題3(藤川地区)
農業振興に関する集落農場の推進及び法人化の指導支援体制の確立について
地域農業の活性化のために,是非とも集落農場の推進及び本地区の藤川農作業受委託
管理組合の法人化に向けた指導支援体制の確立を強く望む。
【産業経済部長】
2
平成17年4月1日に薩摩川内市農業公社を設立したが,これまで地域で活動してい
ただいていた農作業受委託組織については,再委託について協力いただくことで協議し
ており,地域農業の重要な組織だと考えている。
東郷地区においては,藤川及び山田地区の組織がある。また,今年度から5年間延長
される中山間地域直接支払制度を始め,国の施策では集落営農及び地域担い手組織の明
確化が今後重要であるといわれており,この地域においても,集落営農の導入や地域担
い手組織の法人化を促進する必要があると考えている。
この法人化については,一般の法人化の手続きと同じであり,2週間から1カ月間で
行える。農業生産法人等,法人の指導については,本庁農政畜産課が窓口となり,各支
所産業課や農業委員会及び県関係機関と連携を取る体制である。
質
疑
議題1について,渋滞を引きおこすのは確かに1年のうち3分の1あるいは4分の
1の期間であるが,その期間だけではなく,地域の財産である藤川天神に年間を通し
て来てもらうために,駐車場を含めて,自然遊歩道や吊り橋を設置するなど,周辺地
域を自然公園として五色親水公園も含めて整備していただければ,観光客の集客ひい
ては定住促進につながるのではないかと考える。
【産業経済部長】
市としても,藤川天神や五色親水公園を単発でPRするよりも,組み合わせた上でP
Rしようという考えは持っている。しかしその組み合わせでどういう効果があるか,ま
た,駐車場の整備についても年間でどれくらいの規模が必要なのか等を踏まえた上で考
えていかなければならない。
今後,藤川天神・五色親水公園そしてゆったり館も含めた観光振興に努めていくが,
今すぐの駐車場の整備については,難しいと考える。
【建設部長】
周辺地域の自然公園化というご意見があったが,現在そうした整備を行う予定はない。
地域の意見としてあがってきた際には,また検討させていただきたい。
【市 長】
逆の発想をせよ,という素晴らしい意見を頂いた。
「臥竜梅の咲く頃だけが藤川天神
ではいけない」というのは,そのとおりである。五色親水公園や文弥節人形浄瑠璃も組
み合わせて,1年を通して藤川にきてもらえるような魅力は何があるかを皆で知恵をし
ぼらなければならない。
3
受験シーズンには,菅原道真公が祀ってある藤川天神として,大宰府に負けないくら
いのPRを行う,鹿が最近多く出るならば,鹿料理を提供するなどの方策を発掘してい
きたい。今日明日にできる問題ではないが,地域の皆様と連携を取りながら知恵を出し
合っていきたい。
議題4(南瀬地区)
小学校の合併問題について
本地区でも近年,少子化が進んでおり,南瀬小学校においては1年生から全級複式学
級である。
これから先,小学校の合併もあるのでは,という声を聞くが,どのようにお考えか。
【教育部長】
南瀬小については,5月1日現在の児童数が27人であり,1年生から6年生までの
3学級で,全級複式学級となっている。今後平成22年までの5カ年間は,30人程度
の3学級から4学級で推移する見通しである。このような状況なので,現時点では統廃
合は考えていない。
議題5(南瀬地区)
道路愛護作業について
高齢化が進み,道路作業のできる年齢者が減少しているなか,道路作業については,
作業範囲が国道,県道,市道,地区道,集落道と広域に広がっている。
今後,地区における道路作業は困難になってくると思うが,市としてはどのようにお
考えか。
【建設部長】
ご指摘のとおり,高齢化及び参加者不足は全市的な課題となっている。
住みよい生活環境整備を目的に実施しているが,愛護作業に際しては無理のない可能
な範囲での作業をお願いしたい。
未作業区間等の連絡があれば,道路補修班や業者委託により予算の範囲内で対応して
まいりたい。
今後とも愛護作業の目的をご理解いただきながらご協力賜りますようお願い申し上
げます。
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議題6(南瀬地区)
道路整備促進について
(1)国道267号南瀬下公民館下付近の整備促進について
国道267号南瀬下自治公民館下のカーブで交通事故が多発しているので,早急
な改良整備を要望したい。
(2)市道南瀬中央線の早期完成について
早急な改良整備を要望したい。
【建設部長】
(1) 国道267号線は,熊本県人吉市を起点に,薩摩川内市に至る県北地域を横断
する重要路線であり,沿線地域の振興に大きな役割を果たしている重要な路線である。
当該路線については,これまで県の御理解と御協力により整備が進められているとこ
ろであるが,南瀬下自治公民館付近については,これまで交通死亡事故が発生するなど
カーブで見通しの悪い危険な箇所であることは認識している。
当該箇所においては,合併前(旧東郷町時)に国道267号改良促進期成会や川内地
区土木協会においても県に対し要望を行ってきた。
今後も,国道267号改良促進期成会や新たに設立予定の土木協会においても要望を
行い,早い時期に改善されるよう努力して参りたい。
地元においても用地等の協力をお願いします。
(2) ご要望の南瀬中央線につきましては,東郷町南瀬地区の県道山田・入来線から
同じく南瀬地区の市道司野線までを結ぶ延長約1,900mの市道である。現況幅員が
5m以上あるため,車の離合等には事欠かない状況であると考えている。
平成16年度において,県道山田・入来線から約260mを拡幅改良したが,今後に
ついては側溝を整備し,蓋をかけることや現道のオーバーレイ舗装等により整備を進め
たいと考えている。
【市 長】
国道267号線については,国・県に強力に要望をしてまいりたい。
市道南瀬中央線については,拡張工事を進めるよりも,延長をのばして改良したほう
がいいのではないかと考えている。また,地域の方の意見も伺いながら進めてまいりた
い。
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議題7(山田地区)
県道整備促進について
(1)県道山田入来線山田小学校付近の整備促進について
幅員が狭小で歩道もなくカーブ見通しも悪く,毎日危険を感じている状況にある。
少子高齢化社会が進むなか,人命の安全を守るために早期に改良整備を要望したい。
(2)県道東郷山田宮之城線浦田地区の道路改良早期着工について
浦田地区の岩切川にかかる浦田橋から石井手橋までの区間は,東郷中学校,小学
校,幼稚園及び市内高校の通学路であり,また,本庁市街地への通勤主要道路であ
るが,幅員も狭くカーブが多く,離合に一旦停止しながらも危険を感じる状況にあ
る。
特に浦田橋は,昭和26年3月に竣工され年数も50年以上経過しており,橋の
幅員も狭く,橋の欄干柱も傾いて,対向車両は,一旦停止しながら離合しなければ
ならない。これらの状況を踏まえ,人命の安全と交通量の緩和を図るため,早急な
道路整備を要望したい。
【建設部長】
(1) 県道346号県道山田入来線は,東郷町山田から樋脇町を経由して入来町とを
結ぶ路線である。東郷町にあっては山田地区と南瀬地区の国道267号を結ぶ幹線であ
り重要な路線である。
当該路線のうち,山田校区の中心部である小学校付近は,通学児童や地域住民が集中
する区間であるが,歩道もなく道路幅員も狭小でカーブもあるなど危険な地域であるこ
とは認識している。
当該路線の整備が進められ,安全性の確保と交通緩和を図るため市としても県へ要望
して参りたい。
また,当路線の整備促進については,川内地区土木協会としてもこれまで要望してき
ているところである。土木協会は,市町村合併の関係で解散したが,新たな土木協会を
設立することにしており,今後も土木協会による要望を行いたい。
(2) 県道344号県道東郷山田宮之城線については,これまで鹿児島県の御理解と
御協力により整備が進められており,現在,五社集落内において改良拡幅工事が実施さ
れている。五社地区から浦田地区までのうち石井手橋から浦田橋までの間がカーブも多
く道路幅員も狭小であることは認識している。
当該路線は,これまでも年次的に整備が進められていることから,今後も継続して整
備が進められるよう県へ要望して参りたい。
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また,当路線の整備促進については,川内地区土木協会としてもこれまで要望してき
ているところである。土木協会は,市町村合併の関係で解散したが,新たな土木協会を
設立することにしており,今後も土木協会による要望も行いたい。
平成17年度には,約170mの整備をすると聞いている。
議題8(山田地区)
市営住宅建設について
住宅がなければ斧渕地区・川内地域へと若者が山田から出て行かざるを得ない。
若者が定住しない,定住出来ない,このような状況を踏まえ,是非山田地区内に市営
住宅建設を要望したい。
【建設部長】
東郷支所管内の山田地区は,平成17年4月1日現在で人口562名
世帯数228
世帯で,若年層の 14 歳未満が 35 名に対し,65 歳以上の高齢者が228名で,高齢化
率は 40.05%となり,市内でも高齢化が進んでいる地区である。
現在,山田地区には,竹下一般住宅 1 棟 2 戸,竹下住宅 1 棟 2 戸の計 4 戸の住宅があ
る。
山田地区の公営住宅の整備率は 1.75%と市平均と比べて非常に低く,整備は必要で
あることは認識している。地元が要望している市営住宅建設については,入居条件の厳
しい公営住宅より条件がゆるやかな一般住宅の方がより適切ではないか等の検討を含
め,平成 17 年度市全域を対象とした,公営住宅ストック活用計画を策定するので,そ
の中で具体的な方法や実施時期を検討してまいりたい。
また,薩摩川内市定住促進に関する条例が設けられ,平成17年4月1日以降に市外
から市内に転入,かつ6カ月以内に住宅を取得した場合,東郷支所管内の場合には総額
70万円の補助があるので,ご利用いただきたい。
議題9(山田地区)
携帯電話受信エリア拡大建設について
当山田地区は,現在携帯電話の受信状態が良くない箇所が多く,受信エリアについて
常日頃から,地区住民より要望が出ている所である。
当地区は山間地域であり,例えば災害時の情報手段としてなど携帯電話の利用は必需
であると思われる。
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以上のような状況を察していただき,当地区におけるエリア拡大及び拡充に伴う基地
局建設について要望したい。
【企画政策部長】
薩摩川内市域における携帯電話の不感地域について,山間部や海岸部などから受信エ
リア拡大の要望が寄せられている。
先の福岡の地震においても,携帯電話が通じない場合でも,携帯電話のメール機能は
生きていたという事例が報告されており,携帯電話が災害時の有効な伝達手段であると
いうことは認識している。このことについての対応策は,現在検討中である。
市内の不感地域は,東郷地域については,山田地区のほか,藤川地区,鳥丸の一部,
また,川内地域では寄田町上野,池之段,城上町吉川,樋脇地域では藤本,祁答院地域
では枯木野,矢立,木場,下甑地域では内川内等と把握している。
このような地域のなかには,NTTドコモだけではなく,他社の携帯電話も通じない
状況のところもあり,情報格差の是正について,国に対して要望しているところである。
基地局の整備方法については2つあり,国・県・市町村・事業者が負担する「格差是
正事業」または,県・市町村・事業者が負担する「地方単独事業と無線システム普及支
援事業との併用事業」のどちらかを用いて整備を行う。
東郷町山田地区の整備概算経費については,創設費用が2,500万円,伝送路費用
が年間600万円との見積が出ている。
要望の寄せられた地域の世帯数,地域の状況,設置費用等を勘案して,優先順位を判
断して計画的で効果のある整備を実施したい。
鹿児島県内で自治体が補助制度を活用した基地局整備の状況は,NTTドコモだけ
が整備を行っており,サービスはFOMAで実施されている。この補助制度は,国・県
はもちろんだが,事業者の負担なしでは行うことができない。
質
疑
議題7の県道東郷山田宮之城線に関連して,山田地区コミュニティセンター1.5km
ほど行ったところの山の斜面がある場所で,大雨が降った時などに落石がある。通
学路にもなっており危険な状態であるので,道路整備と合わせて整備をお願いした
い。
【建設部長】
特別道路の改良等はされていなかったと思う。支所建設課と一緒に現場を見て対応し
たい。
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議題10(鳥丸地区)
とうごう五色親水公園の整備・利用促進について
とうごう五色親水公園は,オフ(10~6 月)にはほとんど利用されない状況である。
自然を生かした「市民の森」「スポーツの森」など,「水と緑」に親しむ公園として,
年間を通じて楽しめる施設に整備する計画はないか。
また,親水公園(整備後)と藤川天神や清流館などの物産館や東郷温泉ゆったり館を,
一連化した観光ルートとして活性化する計画はないか。
【企画政策部長】
これまでのような施設整備には多額な経費がかかり,現在の施設利用料では,維持管
理費もまかなえないような状況である。新たな施設に投資するよりも,現在ある施設を
いかに有効利用し,ソフト面を充実させていくかが課題であると考える。
シーズンオフの有効活用の手立てとしては,個人経営の工房との連携や,自然環境・
落ちアユ料理・フルーツの里のピーアールなど,様々な工夫ができる。このようなソフ
ト面での活用を,市も一緒になって考えていきたい。
とうごう五色親水公園,ゆったり館,清流館,東郷文弥節人形浄瑠璃の連携は,今後
の観光客のリピーター獲得につながると考えている。これらの施設等をつないで,点を
線にし全市的な観光ルートの開発に努めたい。
議題11(鳥丸地区)
過疎解消事業の一環としての宅地造成について
是非,過疎解消防止の施策として宅地造成をしていただきたい。
併せて,過疎解消事業として,東郷地域内全体の宅地造成及び市営住宅建設を要望し
たい。
【企画政策部長】
合併前の旧東郷町においても,永住の意思をもって東郷町に転入した方には補助金が
交付されていた。平成17年以降については定住促進事業として,市外から転入し,住
宅を取得した方には東郷地域では70万円の補助金が交付されることになった。郷土会
の方などにピーアールをお願いしたい。
この事業は3年間の計画で,毎年の実績評価を鑑みて3年後に見直しを図ることにし
ている。
行政による宅地造成については,民間企業の圧迫になるのではないかとの考えもあり,
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現在のところ市が新しい宅地造成等を行う考えは持っていない。
旧東郷町土地開発公社から引き継いだ分譲宅地が3区画,未造成の市有地が3件残っ
ているので,以上のこと踏まえながら計画をすすめていきたい。
【建設部長】
東郷支所管内の市営住宅の総数は 19 住宅の 198 戸で,市全体の住宅戸数の 8.4%にあ
たる。東郷支所の人口割合は 5.8%であることを考えれば,他の管内より充足率は高い
ことになる。
合併後の人口推移をみても,他管内が人口減の傾向にある中,東郷支所管内は増加し
ている。この事実を見ても,他支所管内と比較して開発ポテンシャルは高いので,定住
促進のための住宅建設費補助の活用により,持ち家建設を中心に据えた開発に誘導する
方が望ましいと思われる。
そのため,今後は支所を中心に,コンパクトに集約した住み易いまちづくりを志向し
ていく必要があるので,既存の小規模市営住宅の再編等を含め,平成17年度に策定す
る公営住宅ストック活用計画の中で検討してまいりたい。
議題12(鳥丸地区)
バス運行の見直しや公用車(マイクロバス)使用について
現在,東郷地域ではゆったりバス,川内地域ではくるくるバスが運行し,高齢者の交
通の利便性が図られているが,川内市街地へ行く接続便がない。総合的にバス運行を見
直す必要があるのではないか。
また,市開催の高齢者学習会等には,マイクロバス(公用車)の運行を計画して,高
齢者の方が喜んで参加できるようにしていただきたい。
なお,地区コミュニティ協議会が,研修会等を実施する場合は,市のマイクロバスを
優先的に使用できるよう要望したい。
【産業経済部長】
現在,東郷地域内においてゆったり館を起終点に巡回する「ゆったりバス」を運行し
ている。また,路線バスは川内~宮之城間に14本,川内~本俣間に2本運行されてい
る。「ゆったりバス」は旧東郷町で実施されていた運行形態で本年度も引き続き運行し
ているため,旧川内市街地とを結ぶ路線バスとの接続が悪く,ご指摘のとおり市街地に
出るには必ずしも利便性が高いとは言えない。
旧樋脇町の「ゆうゆうバス」,入来町の「入来乗合タクシー」,祁答院町「祁答院バス」
も引き続き実施しているが,同様の状況である。
本年度,新市にふさわしいバス運行計画を作るため,公共交通ネットワークを構築す
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る計画である。例えば,幹線バスとコミュニティバスをどのように結びつけるか,市民
に分かりやすいバス交通システムをどのように確立するか等について調査・検討を行い,
次年度以降実施してまいりたい。
【財産活用推進室長補佐】
現在,市が有する自家用バスの使用については,道路運送法に抵触することがないよ
う,薩摩川内市バス使用規則に基づき使用許可を行っているところである。
バスの使用ができるのは,市が主催又は共催する行事である。したがって,地区コミ
ュニティ協議会が単独で主催する行事でのバス使用は認められていないが,市との共催
による行事においては可能である。
研修会等でのバス使用を計画される場合は,地域振興課と協議をしていただきたい。
【市 長】
施設整備について,どんな施設でもできたときは珍しく入客数も多いが,年々入客数
が減るものである。途中でどう手を入れていくかが課題である。
とうごう五色親水公園についても同じで,今後いろいろなものと組み合わせて,知恵
を出し合い,集客を図る必要がある。
過疎化対策の住宅建設については,民業の圧迫という側面もある。また,住宅を求め
ている人がどれくらいいるのかも把握しなければならない。
団塊の世代の方々はもうすぐ退職の時期である。市外に出ていた方々で,退職を期に
故郷に戻りたいという方もいるかもしれない。地域でこうした方々を対象に,定住促進
事業をピーアールする手紙を出す作戦はどうか。そうしたことが過疎化対策につながっ
ていくかもしれない。色々な知恵を出していってほしい。
マイクロバスの使用については,共催という方向でもっていけるように,地域振興課
と十分に協議をしていただきたい。
コミュニティバスについては,東郷地域だけではなく,全市的な視点からネットワー
クを考えている段階であり,できるだけ早く結論を出せるようにしたい。
議題13(斧渕地区)
斧渕地区コミュニティセンターの移転について
荒川内にある県の果樹試験場の一部(現在の事務所,グラウンド,ビニールハウス1
棟)を移転後,斧渕地区コミュニティ協議会へ払い下げて頂けるよう市長(議会)に後
押しをお願いできないか。
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今後策定する地区振興計画にも盛り込む予定だが,地区内にある資源,空き施設の有
効な利活用という一端からも是非ご検討願いたい。
【企画政策部長】
現在の斧渕地区コミュニティセンターは,斧渕地区の人口が集積する地区に位置し,
地区住民が利用するには最適な場所と考えている。もし,県果樹試験場北薩支場をコミ
ュニティセンターにするとなると,国道267号まで 1.5km の距離を有し,斧渕地区の
中心から遠くなってくる。
現在の施設は,確かに高齢者には利用しづらいという意見もあると思うが,地理的条
件や交通の便等の要件から,現在の場所が最適と考える。
なお,県果樹試験場は,県が平成 2 年度の電源立地促進対策交付金で整備した施設で
あり,
「補助金等に係る適正化に関する法律に基づく財産処分の制限」を受けるため,
払い下げには産業経済省の承認を受ける必要があり,払い下げについては困難が予想さ
れる。
現在の斧渕地区コミュニティセンターが高齢者に利用しづらいのであれば,ホームエ
レベーターの設置を考えたが,ホームエレベーター単体での設置だと150万円程度の
見積もりであるが,後からの設置となると,建物の改造費用がかかってくる。
以上のことを踏まえながら,今後検討をしたい。
【産業経済部長】
現在,県が検討している果樹試験場移転計画は平成21年以降ということであり,い
つ移転するかが明確でない。
今後の移転計画について,できるだけ情報収集に努めたい。
議題14(斧渕地区)
地区コミュニティ協議会への支援充実について
地区コミュニティ協議会の設立にむけ,主には地域振興課との協議検討を行いながら
やってきた。今後地区振興計画の策定に向け,行政と地区の連携をさらに充実させる必
要がある。
例えば国や県の助成事業など,行政がもっている情報をうまく活用していきたい。
そのために,地域振興課だけではなく,支所全課,横断的な支援を要望したい。
【企画政策部長】
地区コミュニティ協議会は4月に市内の48地区全てに設立された。補助事業につい
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ては,代表的なもので以下の事業がある。詳細は地域振興課にお尋ねいただきたい。
①コミュニティ助成事業
「一般コミュニティ助成事業」では,コミュニティ組織等が行うコミュニティ活動に
必要な施設または設備の整備に関する事業1件につき,100万円から250万円の補
助がある。ほかに「緑化推進コミュニティ助成事業」
「自主防災組織育成助成事業」
「青
少年健全育成事業」がある。
②長寿社会づくりソフト事業
「学習,社会参加活動促進事業」で,内容は細分化されている。
③地区コミュニティ協議会運営補助金
市で実施する事業であり,東郷地域の5地区についても,5月中に交付できるよう準
備を進めている。
現在市では補助金のあり方について見直しを行っている。各地区コミで作成していた
だく地区振興計画で,全市的に取り上げられるような事業があれば,あらたな地区活性
化の補助事業として検討を進めていきたい。
④日本花の会
まちづくりや環境づくりなど地域の活動に対し,桜の苗木の提供がある。
議題15(斧渕地区)
東郷大橋(仮称)の建設について
夢の部分が入ってくるかもしれないが,現とうごう苑の下司野の辺りから対岸へ橋を
かけてはどうか。
さらに斧渕中央線と接続すれば,荒川内⇒石堂⇒浦田⇒司野とつながる。さらには川
内のサンアリーナ⇒東郷総合体育施設⇒樋脇・入来の総合体育施設それぞれのスポーツ
施設をつなぐラインが出来上がり,同時に隣接地域を結ぶ主要幹線道路の充実も図れる
のではないか。
【建設部長】
ご提案の東郷大橋(仮称)の建設箇所は国道267号からとうごう苑前を通る市道司
野中間線が市道川口司野線を横切り,川内川に橋を架け対岸の中村町市道庄込長野線を
横断し,県道山崎川内線へ取付けることにより,入来・樋脇の体育施設へと誘導する路
線となる。
また,斧渕中央線と連結することにより各地域の総合体育施設を結ぶ幹線道路へとの
提案で,下流の東郷橋(県道市比野東郷線)まで車で5分程,また,上流の倉野橋(県道
山田入来線)まで同じく車で5分程で行くことができる。
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本橋梁整備には多額の財源を必要とすることから近い将来に実現することは不可能
だが,あらゆる方面から新市を観察されご提案をいただいたことに感謝したい。
質
疑
議題13について,平成18年度以降に移転すると聞いていた。川内の議員の方か
ら何か施設を作らないかという話もされた。移転後に,何か施設を作るという考えは
ないのか。
また,地区コミュニティ協議会の活動に関連して,どんな活動をするにしても何か
があったときのための保険が必要である。市民活動を対象とした保険に,市や団体が
重複して掛けることがないように,市が一括して掛けていただけないか。
【企画政策部長】
果樹試験場の移転後の構想について県の移転の計画がはっきりしないものであるた
め,具体的な見極めはまだしていない。
果樹試験場は非常に良い場所の公有地であるので,今後検討したいが,今回挙がった
コミュニティセンターの移転などの良いアイデアがあれば教えていただきたい。
また,合併して100haほどの遊休地を引き継いでいる。こうした土地の活用につ
いても今後検討していくのでご理解をいただきたい。
保険については,市で「市民活動災害補償保険」に加入している。コミュニティ課あ
るいは地域振興課にお尋ねいただきたい。
【コミュニティ課長】
自治会活動やコミュニティ活動を行う際の万が一の事態に備えるために,350万円
ほどの予算で「市民活動災害補償保険」に掛けてある。対象は,基本的に自治会,ある
いは地区コミュニティ協議会の活動で,消防団の活動などは対象外となる。
また,必ず行事の前に,地域振興課に届出をしていただきたい。
【市 長】
いまご意見のあったものについて,地域や自治会の活動のなかで保険の対象となるも
のやならないものについて,調査をさせる。実際に現在重複して保険に掛けているもの
があるかもしれない。
また,従来のコミュニティセンターのつくりは,おおよそ1階に調理室などがあり,
2階が研修室・会議室となっている。敷地に余裕があれば,もう1棟横に作る,という
案もあるが,ほとんどのところがそうはいかない。ホームエレベーターについて,現在
検討しているところである。
14
質
疑
小学校・中学校の卒業式について,市長の祝辞を学校の教頭先生が壇上に上らず代
読された。助役や部長が来校し,壇上で祝辞を代読するべきではないのか。
【市 長】
市内に小・中学校が63校ある。卒業式にはとても私 1 人ではまわれないので,市の
部課長が卒業式に市長代理で出席し,市長の決裁をとった祝辞を代読する。
今お話では壇上に上らず代読したということで,もってのほかである。今後そのよう
なことがないように教育を徹底させる。
【学校教育課長】
今のご質問の方は,おそらく入学式のことを言われたのではないか。卒業式について
は,部課長が壇上に上り,市長代理として祝辞を代読している。
合併して,入学式については,校長あいさつ,教育委員会あいさつ,市長部局あいさ
つ,PTAあいさつ,とあいさつがつづくと新入生の小学1年生などは落ち着いて話を
聞いていられなくなるので,市長からのメッセージについては,短い,お祝いの電文の
ような形式をとらせてもらっているので,他から届く電文と同じような形で,壇上に上
らずに読んでもらっている。
また,ご意見等あればお伝えいただきたい。
質
疑
山田地区からの要望については,何年も前から続けて要望してきているものばか
りであるので,より一層の前向きな取り組みをお願いしたい。
ところで,旧東郷町において,農業祭やフェスタを行う際に,活性化補助金とし
て60万円ほどの助成金があった。平成17年度には予算がつかなかったが,平成
18年度以降はどうなるのか伺いたい。
2点目に,5月10日現在で,設立されている地区コミュニティ協議会の数が分
かれば教えていただきたい。
3点目に,地域の声を市政に反映させるという点で,ふれあい市民会議は最適な
ものであると考える。来年以降継続して開催される予定なのか伺いたい。
【企画政策部長】
活性化補助金に関連して,地域への補助金のことについて申し上げると,合併協議の
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なかで,東郷をベースに揃えており,全市的にみればおよそ合併前と比べておよそ2.
5倍になっている。
来年度以降についてであるが,今年度の事業計画と補助金執行状況がどのようになっ
ているかを評価する。それらのことをベースにしながら,今年秋までに作成していただ
く地区振興計画のなかから,きらめくような事業があれば,強く市長に提案していきた
いので,ぜひ,力の入った地区振興計画を作成していただくようお願いしたい。
地区コミュニティ協議会については,4月中にすべて設立済であり,先にも申し上げ
たとおり,5月中には全ての協議会に補助金を交付する予定である。
ふれあい市民会議の開催については,年間10回のペースで行うことを予定している。
地域の声を届ける仲介として,支所や地区コミュニティ協議会があるが,ひいては地域
ごとの地区コミュニティ全協などが設立されていくのではないかと個人的に考えてい
る。また,そのほかに,市政モニター制度,女性50人委員会,パブリックコメント制
度と広聴機能も充実させているし,4月からは市政広報官というポストも新たに市長が
特別に設置したので,市民の皆さんの声を広く聴き,反映させていきたいと考えている。
【産業経済部長】
農業祭の側面から回答したい。補助金については,効果・必要性を勘案しながら,平
成18年度以降どう取り組んでいくかを考えたい。全市的にどこの地域でも秋祭り,農
業祭りというものは持っている。それらについて拡充をするのが良いのか,それともそ
のままの形で存続させるのが良いのか,さつま川内農協とも協議をしているので,平成
18年度以降の形については検討させていただきたい。
質
疑
市役所の駐車場について,不足していると考える。文化ホールや商工会議所,向田
公園でイベントがあった際には,市役所の駐車場にとめられず,大変不便な思いをし
たことがある。
市役所に来る方のための駐車場の整備について,どのように考えているのか伺いた
い。
【建設部長】
駐車場については市でも苦慮している。前までは隈之城川沿いの市道にとめられてい
たが,今回その市道を公園化し,駐車もできる場所として新たに整備をしている。6月
いっぱいで工事が完了し,7月からは市役所に来られる方も利用できるようになる予定
であるので,今しばらくお待ちいただきたい。
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【市 長】
隈之城川沿いの市道には,市役所の職員や市役所近くにお勤めの方がとめていたが,
どうしても市役所に来られる方のための駐車場がないということで,その市道を公園化
する許可を受け,整然と駐車ができるスペースになる予定である。市役所に来られる方
のスペースを60台確保してあるので,そちらにとめていただきたい。そのほかの駐車
スペースについては,月貸を考えている。
また,駐車した場所から道路を横断せずに立橋を渡って来れるように整備していると
ころである。
質
疑
川内川アクアフロント協議会のメンバーをしているが,その会議の結果なりを企画
のほうから地区コミュニティ協議会にまわしていただけないか。いろんなアイデアを
触発するきっかけになると考える。
【企画政策部長】
ご提案のとおり至急とりまとめ,関係地区には紙媒体で連絡するようにする。
今年度,向こう10年間の計画である基本構想,及び向こう5年間の計画である基本
計画を作成するが,アクアフロントのワーキングなどの成果でこれらの計画に取り込め
るものがあれば,積極的に取り込もうと考えている。
質
疑
船倉のまちの通りに街灯が90数個ある。この街頭に祝日には国旗と,旧東郷町旗
を掲げている。薩摩川内市になったので,新市の旗を市で作ってもらえないか。
【市 長】
東郷支所のほうで作ることを検討しているようである。
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